JPH0643134Y2 - 真空浸油装置 - Google Patents

真空浸油装置

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JPH0643134Y2
JPH0643134Y2 JP1987036334U JP3633487U JPH0643134Y2 JP H0643134 Y2 JPH0643134 Y2 JP H0643134Y2 JP 1987036334 U JP1987036334 U JP 1987036334U JP 3633487 U JP3633487 U JP 3633487U JP H0643134 Y2 JPH0643134 Y2 JP H0643134Y2
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JP
Japan
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container
oil
vacuum
bubbles
oil immersion
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JP1987036334U
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JPS63143531U (ja
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保 大竹
俊二 金子
博志 宮田
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は焼結金属等の多孔質体に油を含浸させる真空
浸油装置に関するものである。
「従来の技術」 従来より、含浸軸受等を製造するために多孔質の焼結金
属に油を含浸させる真空浸油装置としては第3図に示す
ものが知られている。
この図において、符号1は容器を示す。この容器1は有
底円筒状の槽1aと、その上端部に着脱自在に取り付けら
れた蓋1bとで構成されている。また上記容器1の槽1aの
側壁上端部には孔3が形成されており、この孔3より真
空ポンプ(図示せず)を用いて容器1内を真空引きする
ようになっている。
そして、上記構成の真空浸油装置は、上記槽1a内に一定
の高さまで油を入れ、この油の中に上記焼結金属Aを入
れ、その後、槽1aを蓋1bにより密封し、孔3から真空ポ
ンプにより真空引きして、容器1内の油の一部と焼結金
属Aの気孔中の空気とを置換させることにより焼結金属
Aに油を含浸させるようになっている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記真空浸油装置においては、容器1内の油
の一部と焼結金属Aの気孔中の空気とを置換した際に生
じる気泡が油面と容器1の内壁部とで形成される空間部
に充満して、容器1の孔3に接続された真空ポンプに入
り込むのを防止するために容器1を縦方向に長くして気
泡が孔3の形成してされている位置まで充満しないよう
にしていた。従って、容器1を必要以上に大きくしなけ
ればならいという問題があった。
「考案の目的」 この考案は上記問題点を解消するためになされてもので
あり、上記気泡の充満を防止することにより容器の大型
化を防止することができる真空浸油装置を提供すること
を目的としている。
「問題点を解決するための手段」 内部に油とこの油に浸漬された多孔質材とが収容された
容器を真空引きして上記多孔質材に油を含浸させる真空
浸油装置において、上記容器に多孔質材に油を含浸させ
た際に生じる気泡の量を測定するセンサを設けるととも
に、上記容器に上記センサからの出力信号に基づき上記
容器を外部に対して密封あるいは開封するリークバルブ
を設けたことを特徴としている。
「実施例」 第1図および第2図はこの考案の一実施例を示す図であ
り、これらの図において符号10は真空浸油装置のフレー
ムを示す。このフレーム10の両側部には容器11,12が互
いに離間して固定されている。これら容器11,12はほぼ
同形であるので、容器11を説明し、容器12の説明は省略
する。
上記容器11は有底円筒状の槽13と、その上端部に着脱自
在に取り付けられた蓋14とで構成されている。上記槽13
の内部底壁には支持部15が設けられており、この支持部
15の上端部には浸油容器16が載置されている。この浸油
容器16は有底円筒状のものであり、その内部には油が充
填されている。なお、この油にはタービン油、モータオ
イル、スピンドル油等の工業用多目的油が使用されてい
る。さらに、浸油容器16の内部には製品容器17が油にそ
の全体が浸かるようにして収容されている。この製品容
器17は多数の孔が形成された板により作られた有底円筒
状のものであり、その内部には多孔質の焼結金属Aが収
納されている。
また、上記槽13の側壁上端部には孔18が形成されてお
り、この孔18よりパイプ19、切換バルブ20を介して真空
ポンプPにより容器11内を真空引きするようになってい
る。さらに、上記槽13の側壁上端部にはリークバルブ21
が設けられている。このリークバルブ21は容器11を外部
に対して密封あるいは開封するものである。なお、上記
容器11と12とはそれらの底壁に接続されたパイプ22によ
り連通されているが、容器11,12を真空引きする際に
は、パイプ22の中央部に設けられたバルブ23が閉じられ
るようになっている。さらに、上記支持部15の下方には
加熱ヒータ24が設けられている。この加熱ヒータ24は浸
油容器16中の油の粘度を下げるためのものである。
一方、上記蓋14は円板状の本体14aと、この本体14aの上
面周縁部に設けられた断面円弧状の支持板14bとで構成
されている。本体14aの中央部には軸線方向延びる筒部2
5が設けられており、この筒部25の底部にはガラス板26
が取り付けられている。筒部25の内部にはレーザ式セン
サ27が設けられている。このレーザ式センサ27は上記リ
ークバルブ21に接続されており、容器11内の気泡を検知
し、その高さに応じてリークバルブ21を自動的に開閉す
るための信号をリークバルブ21に送るようになってい
る。また、上記蓋14の支持板14bの中央部には軸30が固
定されており、この軸30は吊下部31に上下方向に移動自
在に支持されている。そして、蓋14は軸30をレバー32に
より上下方向に移動させることにより、上下方向に移動
するようになっている。また、吊下部31の上方には蓋14
の軸線と直交する向きに延びるガイドポール28が設けら
れている。このガイドポール28の一端部は吊下部31に取
り付けられており、他端部は支持軸33に回動自在に支持
されている。
上記構成の真空浸油装置にて多孔質の焼結金属Aに油を
含浸させるには下記のようにして行う。すなわち、ま
ず、製品容器17内に油を含浸させようとする焼結金属A
を収容し、この製品容器17を容器11の槽13内の油が入っ
た浸油容器16内に装入することにより焼結金属Aを油の
中に浸漬する。そして、槽13に蓋14をして容器11を密封
し、真空ポンプPを作動させて孔18より容器11内を真空
引きする。この時、浸油容器16内の油は加熱ヒータ24の
により加熱されている。そして、容器11内が真空引きさ
れると、油中の焼結金属Aの気孔から空気が抜け出て油
と置換され、この気孔に油が含浸される。この時、気孔
から抜け出た空気は気泡となって油中を上昇し、油面上
に停滞する。そして、この気泡が次第に増加し、浸油容
器16にある程度(気泡が孔18の形成されている高さまで
達しない程度)充満すると、この気泡の高さを上記蓋14
に設けられたレーザ式センサ27が検知して上記リークバ
ルブ21が開放される。すると容器11内に外部から1気圧
の空気が侵入して来て上記気泡を押し潰す。この気泡が
押し潰されて除去されたならば、リークバルブ21が閉鎖
されて上記と同様にして製品へ油が含浸される。上記工
程を繰り返すことにより焼結金属Aに油が所定の量(容
積比で20%程度)だけ含浸される。
上記構成の真空浸油装置によれば、多孔質の製品へ油を
含浸させる際に生じる気泡の高さをレーザ式センサ27が
検知してリークバルブ21を開放することにより容器11内
に外部から1気圧の空気を導入し、この空気により気泡
を押し潰して除去したので、容器11内に気泡が充満して
孔18より真空ポンプPに入り込むことがない。従って、
従来ように気泡が充満して真空ポンプPに入り込むのを
防止するために容器11を縦方向に長くする必要がなく、
よって容器11の大型化を防止することができる。
また、上記真空浸油装置において、異なる種類の油を焼
結金属Aに含浸させる場合には、油を浸油容器16ごと取
り替えれば、容器11内を洗浄する必要がなく、よって作
業能率を向上させることができる。
さらに、上記気泡は浸油容器16から溢れ出て容器11内に
残留することがないので、油の種類を変えるために浸油
容器16を取り替えても、この浸油容器16内の前の油が混
入して、焼結金属Aに含浸することを防止することがで
きる。
なお、上記実施例では、浸油容器16内に油を入れ、この
油が入れられた浸油容器16を容器11内に入れたが、この
考案はこれに限るものではなく、容器11内に直接油をい
れてもよい。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば、内部に所定量
の油とこの油に浸漬された多孔質材とが収容された容器
を真空引きして上記多孔質材に油を含浸させる真空浸油
装置において、上記容器に多孔質材に油を含浸させた際
に生じる気泡の量を測定するセンサを設けるとともに、
上記容器に上記センサからの出力信号に基づき上記容器
を外部に対して密封あるいは開封するリークバルブを設
け、このリークバルブより外部から空気を導入し、この
空気により気泡を押し潰して除去したので、気泡が容器
内に充満するのを未然に防止できる自動運転が可能にな
り、したがって、容器を真空引きする真空ポンプ等に気
泡が浸入するのを防止できるのは勿論、それに加えて、
充満防止のための容器の大型化を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示す図であ
り、第1図は真空浸油装置の概略構成図、第2図は、第
1図におけるII矢視図、第3図は、従来の真空浸油装置
の一例を示す概略構成図である。 11,12……容器、21……リークバルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に油とこの油に浸漬された多孔質材と
    が収容された容器を該容器の上部開口から真空引きして
    上記多孔質材に油を含浸させる真空浸油装置において、
    上記容器に多孔質材に油を含浸させた際に生じる気泡の
    量を測定するセンサを設けるとともに、上記容器に上記
    センサからの出力信号に基づき上記容器を外部に対して
    密封あるいは開封するリークバルブを設けたことを特徴
    とする真空浸油装置。
JP1987036334U 1987-03-12 1987-03-12 真空浸油装置 Expired - Lifetime JPH0643134Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987036334U JPH0643134Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12 真空浸油装置

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JP1987036334U JPH0643134Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12 真空浸油装置

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Publication Number Publication Date
JPS63143531U JPS63143531U (ja) 1988-09-21
JPH0643134Y2 true JPH0643134Y2 (ja) 1994-11-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2393676A1 (fr) * 1977-06-07 1979-01-05 Ugine Kuhlmann Materiau composite resine acrylonitrile-butadiene-styrene-resine polyfluorure de vinylidene
JPH0121948Y2 (ja) * 1985-03-29 1989-06-29

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JPS63143531U (ja) 1988-09-21

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