JPH0121840Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、筆、鉛筆、ボールペン、定規等の日
常使用する文房具、事務用品、又はその他の日常
身近に使用する小物類等を収納する組立式小物入
れの改良に関する。

［従来の技術］ 従来、筆、鉛筆、ボールペン、定規等の日常使
用する文房具、事務用品、又はその他の日常身近
に使用する小物類等を収納する組立式小物入れ等
の容器は、例えば、実開昭50−20740号公報記載
のものを挙げることができる。

この公報には、同一平面に展開し得るようにな
した多角形筒体であつて展開位置における長さ方
向の一端には係止具を配設した折重ねシロを、他
端には前記係止具と対を成す係止具を配設して成
る展開組立自在な多角形筒体の底部の一内側面に
底板を起伏自在に貼着し、他の内側面には受枠を
突設して前記底板を支承するようにした組立展開
自在な容器が記載されている。

［考案が解決しようとする課題］ 前記従来の容器は、組立展開自在とされている
が、側板２，４の一端に設けた係止具７ａ，７ｂ
で係止自在とされているためワンタツチで組立て
ができないという問題点が存した。

また筒体１の側板２，３，４には係止具７ａ，
７ｂ及び受枠１１が突出して形成されているため
平面状に展開した場合、これらが外部に突出して
平坦状にならないため携帯に不便であり、しかも
郵送等の手段を送付する場合においても突出部が
あるため簡易に送付できない問題点が存した。

このため容易に組み立て又は折り畳みが可能で
あり、組み立て後においても従来のものと同様に
何らの支障もなく日常快適に使用することができ
る組立式小物入れの開発が強く望まれていた。

又、前記小物入れを組み立て前においては折り
畳んで平板状として構成し、入学祝、誕生祝、入
社祝、合格祝等の贈答品等として郵便等の簡易な
配達手段を利用して相手先に送付することがで
き、かつ、送付先において簡単かつ容易に組み立
てることのできる組立式小物入れの開発が強く望
まれていた。

［考案の概要］ 本考案は、上記要望に応えるためになされたも
のであり、容器本体を４個の側板より構成して、
これらの側板相互を折り畳み自在とすると共に底
板も折り畳み自在とし、これらの側板及び底板を
被覆体で被覆すると共に側板の表面に袋部を設け
て写真、絵画、イラスト等の装飾物を収納自在と
して、平板状に折り畳んで郵便等の簡易な配達手
段で相手先に送付することができ、かつ、送付先
において簡単かつ容易に組み立てることができる
と共に個人的な趣味に応じた写真、絵画等の装飾
物を適宜収納することができる組立式小物入れを
提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は上記課題を解決するために以下の手段
を採用する。

筆、鉛筆、ボールペン、定規等の日常使用する
文房具、事務用品、又はその他の日常身近に使用
する小物類等を収納する容器本体１を板紙その他
硬質で容易に形崩れせず、かつ軽量な素材よりな
る方形状の４枚の側板２，３，４，５及び方形状
の底板６より形成すると共に開口部１３を形成
し、この４枚の側板２，３，４，５を折り畳み部
７で相互に一体的に連結すると同時に相互に折り
畳み自在とし、前記底板６の一側部を前記側板２
の底部の折り畳み部８で折り畳み自在に連結し、
前記側板２，３，４，５及び底板６の表面全体を
耐久性、耐摩耗性に富み、強靭かつ柔軟で弾力性
に富み、汚れの目立たないビニールレザー等の素
材よりなる被覆体９で被覆し、前記折り畳み部
７，８を肉薄かつ凹型に湾曲して形成して前記側
板２，３，４，５及び底板６の折り畳みを容易と
し、前記底板６を折り畳み自在に接続してなる側
板２及び該側板２の対面側の側板４の底部を、両
側に位置する他の側板３，５よりも若干上方に切
り込んで高い位置に形成すると共に該他の側板
３，５の底部に脚部１０，１０を形成し、前記側
板４の底部内側に、肉薄の係止体１１を折り畳み
自在に突設して底板６を係止自在とし、この係止
体１１を前記被覆体９と同様の材質で一体的に形
成し、この係止体１１をなだらかな丸山状に形成
して底板６を広い面積で保持可能とすると共に前
記係止体１１を被覆体９と一体成形する際に水平
方向ではなく垂直方向に突設し、非荷重時に自動
的に上方に揚起自在として前記係止体１１に底板
６を係止する際、底板６に常時上方向の持ち揚げ
力を付勢可能とし、前記側板２，３，４，５の表
面に透明部１４を有する袋部１２を設けてこの袋
部１２に写真、絵画、イラスト等の装飾物を適宜
収納自在としたことを特徴とする。

［作用］ 本考案は、上記構成を有することにより組み立
てられた容器本体１を平板状に折り畳む場合は、
先ず、底板６を下方から押して上方に揚起し、折
り畳むと、係止体１１は自動的に上赴に揚起して
折り畳まれ、次いで、側板２と３及び側板４と５
が互いに接するようにして折り畳み部７で押し圧
して折り畳むと、容器本体１は、平板状に折り畳
まれる。この場合、側板２と５及び側板３と４が
互いに接するようにして折り畳んでもよい。

次ぎに、容器本体１を立体的に組み立てるに
は、前記手順とは逆に、先ず、側板２，３，４，
５の角部を押して立体化し、次いで、底板６を下
方に押し下げると共に係止体１１も同時に押し下
げて、係止体１１上に載置して行なう。

［実施例］ 以下図に示す実施例にもとづいて本考案を説明
すると、筆、鉛筆、ボールペン、定規等の日常使
用する文房具、事務用品、又はその他の日常身近
に使用する小物類等を収納する容器本体１は、板
紙等の硬質で軽量な素材よりなる長方形状の４枚
の側板２，３，４，５及び正方形状の底板６より
形成されており、この４枚の側板２，３，４，５
は、折り畳み部７において相互に一体的に連結さ
れていると同時に相互に折り畳み自在とされてお
り、前記底板６の一側部は前記側板２の底部の折
り畳み部８で折り畳み自在に接続されている。

前記側板２，３，４，５及び底板６の表面全体
は、耐久性、耐摩耗性に富み、強靭かつ柔軟で弾
力性に富み、汚れの目立たないビニールレザー等
の素材よりなる被覆体９で被覆されており、前記
折り畳み部７及び８は、折り畳みを容易にするた
めに肉薄かつ凹型に湾曲して形成されている。

前記底板６を折り畳み自在に接続してなる側板
２及び該側板２の対面側の側板４の底部は、両側
に位置する他の側板３，５よりも若干上方に切り
込んで高い位置に形成されており、一方、該他の
側板３，５の底部には、脚部１０，１０が形成さ
れている。

前記側板４の底部内側には、肉薄の係止体１１
が折り畳み自在に突設されて底板６を係止自在と
しており、この係止体１１は、前記被覆体９と同
様の材質で一体的に形成されている。又この係止
体１１は、なだらかな丸山状に形成されて底板６
を広い面積で保持していると共に非荷重時には、
自動的に上方に揚起するように構成されている。
すなわち、係止体１１を被覆体９と一体成形する
際に横（水平）方向に突設するのではなく、縦
（垂直）方向（上向き）に突設されており、この
ため、係止体１１に底板６を係止した場合、底板
６には、常時上方に持ち揚げらる力が作用し続
け、底板６はしつかりと係止される。

前記側板２，３，４，５の表面には、袋部１２
が設けられており、この袋部１２には、写真、絵
画、イラスト等の装飾物を適宜収納自在とされて
いる。

尚、図中１３は容器本体１の開口部、１４は袋
部１２の大部分を形成する透明部である。

［考案の効果］ 従つて、本考案によれば、容器本体を４個の側
板より構成して、これらの側板を相互に連結し、
かつ折り畳み自在とすると共に底板も同時に折り
畳み自在とされているため、平板状に折り畳んで
郵便等の簡易な配達手段で相手先に送付すること
ができ、かつ、送付先において簡単かつ容易に組
み立てることができるものであり、入学祝、誕生
祝、入社祝、合格祝等の贈答品等として利用する
ことができ、便利であると共に高い商品価値を有
するものである。

しかも、折り畳み又は組み立て自在であるた
め、例えば、不使用時、持ち運び時等において
は、折り畳んで平板状とすることができるため、
場所を取らずに便利である。

又本考案は、側板の表面に袋部を設けて写真、
絵画、イラスト等を収納自在とされているため、
個人的な趣味に応じた写真、絵画等の装飾物を適
宜収納し、又は、これらの装飾態様を適宜取り代
えることができるものであり、部屋の装飾品とし
ても利用することができるものである。

更に又、本考案は、側板及び底板の表面全体を
耐久性、耐摩耗性に富み、強靭かつ柔軟で弾力性
に富み、汚れの目立たないビニールレザー等の素
材よりなる被覆体９で被覆されているため、物入
れとして長期間快適に使用することができるもの
である。

又、折り畳み部は、肉薄かつ凹型に湾曲して形
成されているため、折り畳みを容易に行うことが
できるものである。

更に又、係止体１１は、なだらかな丸山状に形
成されて底板６を広い面積で保持していると共に
非荷重時には、自動的に上方に揚起するように構
成されているため、係止体１１に底板６を係止し
た場合、底板６には、常時上方に持ち揚げらる力
が作用し続け、底板６はしつかりと係止され、使
用中に底板が下方に落下する虞れは全くない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すものであり、第
１図は本考案の正面図、第２図は同上のＡ−Ａ線
断面図、第３図は第１図の平面図、第４図は第１
図のＢ−Ｂ線断面図、第５図は第１図の底面図、
第６図は本考案の折り畳んだ状態を示す平面図で
ある。 １……容器本体、２，３，４，５……側板、６
……底板、７，８……折り畳み部、９……被覆
体、１１……係止体、１２……袋部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筆、鉛筆、ボールペン、定規等の日常使用する
   文房具、事務用品、又はその他の日常身近に使用
   する小物類等を収納する容器本体１を、板紙その
   他硬質で容易に形崩れせず、かつ軽量な素材より
   なる方形状の４枚の側板２，３，４，５及び方形
   状の底板６より形成すると共に開口部１３を形成
   し、この４枚の側板２，３，４，５を折り畳み部
   ７で相互に一体的に連結すると同時に相互に折り
   畳み自在とし、前記底板６の一側部を前記側板２
   の底部の折り畳み部８で折り畳み自在に連結し、
   前記側板２，３，４，５及び底板６の表面全体を
   耐久性、耐摩耗性に富み、強靭かつ柔軟で弾力性
   に富み、汚れの目立たないビニールレザー等の素
   材よりなる被覆体９で被覆し、前記折り畳み部
   ７，８を肉薄かつ凹型に湾曲して形成して前記側
   板２，３，４，５及び底板６の折り畳みを容易と
   し、前記底板６を折り畳み自在に接続してなる側
   板２及び該側板２の対面側の側板４の底部を、両
   側に位置する他の側板３，５よりも若干上方に切
   り込んで高い位置に形成すると共に該他の側板
   ３，５の底部に脚部１０，１０を形成し、前記側
   板４の底部内側に、肉薄の係止体１１を折り畳み
   自在に突設して底板６を係止自在とし、この係止
   体１１を前記被覆体９と同様の材質で一体的に形
   成し、この係止体１１をなだらかな丸山状に形成
   して底板６を広い面積で保持可能とすると共に前
   記係止体１１を被覆体９と一体成形する際に水平
   方向ではなく垂直方向に突設し、非荷重時に自動
   的に上方に揚起自在として前記係止体１１に底板
   ６を係止する際、底板６に常時上方向の持ち揚げ
   力を付勢可能とし、前記側板２，３，４，５の表
   面に透明部１４を有する袋部１２を設けてこの袋
   部１２に写真、絵画、イラスト等の装飾物を適宜
   収納自在としたことを特徴とする組立式小物入
   れ。