JPH01218306A - 磁気浮上機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は誘導反発式磁気浮上の方式に関わり、特に、走
行抵抗を少ｄくしかつ浮上走行体および地上の固定設備
の構造を簡単にするためのコイル配置およびその接続に
関する。

〔従来の技術〕

走行浮上体の磁石に超電導磁石を使用する誘導反発式磁
気浮上式鉄道を例にとって説明すると、第１図は従来の
コイルの基本的配置を示す図で、走行浮上体５の側面に
取りつけられた超電導コイル１の磁束が鎖交する位置に
、浮上用コイル３がＵ字形軌道４の底面に配置されてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

この配置では浮上用地上コイルに大きな誘導電流を流す
必要があり、走行抵抗を小さくすることには限度があっ
た。また、この配置では推進および推進安内併用コイル
２は推進のための電源に接続され、高電圧が印加される
ので、左右の推進および安内併用のコイルに鎖交する磁
束による誘導電圧を相殺するよ５うに接続する案内用ヌ
ルフラックス接続線７も高電圧に耐えるものにする必要
があった。このため構造が複雑になり高価になる七いう
問題があった。案内用ヌルフラックス接続線７を低電圧
で使用可能とするためには、推進と案内用のコイルを別
々にする方法も考えられるが、コイルの数が増えてしま
うことになる。

走行抵抗を小さくするためには、第２図のように超電導
コイルの磁束によって発生する誘起電圧が互いに相殺す
るように、側壁配置浮上コイル３−１．３−２を浮上用
ヌルフラックス接続線６により接続し、側壁の推進案内
併用コイル２の表面に重ねて配置する方法が既に提案さ
れている。

このコイル配置方法は走行抵抗を小さくし、かつ車両お
よび軌道の構造を簡単にするのに役立つが、左右の推進
案内併用コイル２を接続する案内用ヌルフラックス接続
線７はやはり高い電圧に耐えるものにせねばならないと
いう点は解決されていなかった。

〔課題を解決するための手段］ 本発明は、上記の課題を解決する目的で、走行抵抗を小
さ（し、かつ案内コイルのヌルフラックスケーブルに加
わる電圧を低減することを目的とした浮上と案内を兼用
する地上コイルの配置および接続の方式を提供するもの
である。

すなわち、第２図に示したようなヌルフラックス接続さ
れた浮上用のコイルをＵ形軌道の左右の壁面に配置した
誘導反発式の磁気浮上機構において、左右それぞれのコ
イルのヌルフラックス接続部同士を結ぶことにより、同
一のコイルを使用しながら左右案内系においてもヌルフ
ラックス接続を可能とするものである。

これによって、推進に使用するコイルとは全く独立に浮
上および案内機構を構成することができ、左右のコイル
を接続するヌルフラックス線に高い電圧が印加されるこ
とがないようにするものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に沿って説明する。

第３図は、本発明による地上側の電気コイルの接続およ
び配置方法について示したものである。３−３．３−４
．３−５．３Ｌ６は走行浮上体め進行方向の同一断面に
配置する４個の浮上案内兼用コイルで、３−３．３−４
および３〜５．３−６はそれぞれ第２図において説明し
た浮上用ヌルフラックス接続線６によって、上下のコイ
ルに鎖交する磁束によって発生する電圧がお互いに相殺
し合うように接続することによって浮上力を発生する機
能を有する。

本発明の特徴は、さらに上部に配置した浮上案内兼用コ
イル３−３および３−５においても、鎖交する磁束によ
って発生する誘起電圧が相殺するように推進案内兼用ヌ
ルフラックス接続線８−１および８−２を設けている点
である。これによって、下部に配置された浮上案内兼用
コイル３−４および３−６の間においても、同様な機能
が生ずることになる。

本発明は以上のようにコイル間を接続するため、推進専
用コイル１０とは全（独立に浮上・案内系が構成可能と
なる。その結果、推進専用コイルＩＯに接続される電ａ
１９は、浮上案内兼用コイル３−３゜３−４．３−５．
３−６とは全く接続する必要がなく、左右を接続する浮
上案内兼用ヌルフラックス接続線８−１および８−２に
高い電圧が印加きれることはない。

第４図は、本発明による地上コイルの接続を行った場合
に、超電導５イル１が上下に変位した時のコイルに流れ
る電流を模擬的に示したものである。すなわち、超電導
コイル１の中心が浮上案内兼用コイル３−３．３−４．
３−５．３−６の全体の中央にある時は、それぞれのコ
イルに流れる電流がＯとなるが、超電導コイル１が中央
よりも下方に移行すれば、浮上案内兼用コイル３−３と
３−４の間および浮上案内兼用コイル３−５と３−６の
間で鎖交する磁束に差が生じるために電流が誘起され結
果的に超電導コイル１を上方に戻そうとする浮上力が発
生し浮上体の重量とバランスする位置で安定することに
なる。

同様に第５図は、超電導コイル１が中央よりも左右に移
行した場合の地上コイルに流れる電流を模擬的に示した
もので、浮上案内兼用コイル３−３と３−５の間および
浮上案内兼用コイル３−４と３−６の間で鎖交する磁束
に差が生じるために電流が誘起され超電導コイル１を中
央に戻す力が発生し、案内力となる。

〔発明の効果〕

本発明の浮上案内兼用方式によれば、車両の走行抵抗を
減することができ、かつ案内コイルのヌルフラックス接
続線を低電圧化することが出来るので、電源設備を小さ
くすることが出来る、且つ建設のための費用を下げるこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の誘導反発式磁気浮上式鉄道の断面内コ
イル配置、第２図は既に提案されているヌルフラックス
接続の地上コイルの断面内コイル配置の例である。第３
図は、本発明によるコイルの配置と接続を示す図で、第
４図では浮上案内兼用コイル内の浮上のための誘導電流
の流れ方を示すもので、第５図は浮上案内兼用コイル内
の案内のための電流の流れ方を示す図である。 １−・・−・−・−・・・超電導コイル２　・−・−・
・−・・−・推進案内併用コイル３　・−・−・・・−
・−・浮上用コイル３−１．３−２　　・・・−・・・
・・・・側壁配置浮上コイル３−３．３−４．３−５．
３−６−・・−−−−−・・−・・浮上案内兼用コイル
４−・−・−・・・・・・Ｕ字形軌道 ５　・・−・・−・・−・−・走行浮上体６・・・・・
・・−・−・・・浮上用ヌルフラックス接続線７・・・
−−−−−・−・・案内用ヌルスラックス接続線８−１
．８−２−・浮上案内兼用ヌルフラックス接続線９−・
−−−−−−・−・電源 １０−・・・・・・・・−・・推進専用コイル１、′ｉ
−許出願出願人団法人鉄道総合技術研究所第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁石を搭載した浮上走行体と浮上走行体の進行方
   向に沿って地上側に配置した電気コイルとの間に生じる
   誘導電流によって浮上力を発生する磁気浮上機構におい
   て、同一断面内に４つの電気コイルを配置し隣り合う２
   つの電気コイルにおいて、前記浮上走行体が走行する時
   に各電気コイルに貫通する磁束によって発生する電圧が
   相殺し合うようにお互いを接続することにより、上下・
   左右各方向に対する安定な浮上系を構成したことを特徴
   とする磁気浮上機構のコイル接続方法。
2. （２）特許請求範囲１に記載の４つの電気コイルを左右
   の垂直壁面にそれぞれ２つづつ上下に取りつけ、それぞ
   れのコイルを特許請求の範囲１に従って接続することに
   よって、垂直壁面に取りつけたコイルのみで前記磁石を
   搭載した浮上走行体の浮上ならびに案内を可能としたこ
   とを特徴とする磁気浮上機構。