JPH0121764Y2 - - Google Patents

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JPH0121764Y2
JPH0121764Y2 JP5293984U JP5293984U JPH0121764Y2 JP H0121764 Y2 JPH0121764 Y2 JP H0121764Y2 JP 5293984 U JP5293984 U JP 5293984U JP 5293984 U JP5293984 U JP 5293984U JP H0121764 Y2 JPH0121764 Y2 JP H0121764Y2
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JP
Japan
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mortar
vibration transmission
transmission rod
formwork
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JP5293984U
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JPS60164009U (ja
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  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、軽量気泡コンクリート原料モルタル
に混入し粗い気泡として存在する空気を除去する
ための棒形バイブレータに関するものである。
(考案が解決すべき従来技術の問題点) 一般にALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡
コンクリート)は、珪酸質原料、石灰質原料その
他の結合材に発泡剤、安定剤および水を加えてミ
キサーで撹拌混合した原料モルタルを、型枠幅方
向に間隔をおいて補強鉄筋が配列された型枠内に
供給して発泡させ、この発泡体を半硬化の段階で
補強鉄筋間にてピアノ線により切断してオートク
レーブ中で養生することによつて製造されてお
り、ミキサーで撹拌する時とミキサーから型枠へ
供給する時に原料モルタルに空気が混入して粗大
な気泡ができる。この気泡を除去せずにおくと、
ALC製品の表面に大きな凹みをつくつて、外観
および施工性を低下させることになるから、混入
空気の除去が必要である。
そこで、通常コンクリートの締固めに使用され
る棒形バイブレータを使用してALCの原料モル
タルに混入している空気を除去することが考えら
れる。
しかし、このコンクリート締固め用棒形バイブ
レータは、振動棒が起振機構を内蔵していて太い
上、該機構により振動棒をその一直角方向にしか
振動させるとができないものであるため、狭い補
強鉄筋間に補強鉄筋に沿い振動させるよう挿入使
用せざるを得ず、しかも混入空気の除去効果は振
動棒と接するところとその振動方向近傍に限られ
るから、原料モルタルの底部および補強鉄筋付近
からは混入空気を充分除去できず、また振動棒に
より原料モルタル表面の泡立ち現象が生じて空気
を巻込んでしまい、従つて原料モルタルから混入
空気を除去することができないという不具合を免
れなかつた。
(考案の目的) 本考案は、前記従来の問題点を解決するために
創案されたもので、型枠内原料モルタルの底部お
よび補強鉄筋付近にも波動を充分に伝達させ、か
つ、原料モルタル表面の泡立ち現象を防止して、
原料モルタルから混入空気を確実に除去できるよ
うにすることを目的とする。
(考案の構成) 本考案に係る軽量気泡コンクリート混入空気除
去用の棒形バイブレータは、型枠幅方向に間隔を
おいて補強鉄筋が配列され、かつ、原料モルタル
が供給された型枠内の原料モルタルに挿入される
振動伝達棒を設け、該振動伝達棒の原料モルタル
外に配置される端部に、該振動伝達棒を長手方向
に振動させる起振器を設け、前記振動伝達棒の原
料モルタル内に挿入される部分に、原料モルタル
中の補強鉄筋間に挿入し得る大きさのそろばん珠
状の振動板を間隔をおいて設けたことを特徴とす
る。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面により説明する。
図中1は例えば厚さ150mmのALC版を製造する
ための型枠で、該型枠内にはALC版内中央に入
れる図示しない補強鉄筋が型枠幅方向に間隔をお
いて配列され、かつ、原料モルタル2が供給され
ている。
原料モルタル2には、回転粘度計(山崎式YV
−1−400,SS−1,E100−20A型)で測定され
た粘度400〜750g・cmのものが用いられるが、粘
度が600g・cmより高くなるにつれて混入空気は
脱出し難くなり、反対に粘度が500g・cmより低
くなるにつれて乾燥収縮により亀裂が発生するた
め、粘度500〜600g・cmのものが好ましい。
本考案は、前記型枠1内の原料モルタル2に鉛
直に挿入使用する棒形バイブレータであり、原料
モルタル2内に挿入される振動伝達棒3を設け、
該振動伝達棒3の原料モルタル2外に配置される
端部に、該振動伝達棒3を長手方向に振動させる
起振器5を設け、前記振動伝達棒5の原料モルタ
ル2内に挿入される部分に、原料モルタル2中の
補強鉄筋間に挿入し得る大きさのそろばん珠状の
振動板4を間隔をおいて設けたことを特徴とす
る。
具体的には、振動板4は、菱形面を短い対角線
を中心として180゜回転させたそろばん珠状に形成
されており、その中心部にて振動伝達棒3に間隔
をおき複数個固設されている。振動板4の上下面
6,7は、振動伝達棒3の半径方向外延側に例え
ば5゜〜85゜傾斜しており、また該上下面6,7の
直径は、補強鉄筋間に挿入しうる範囲の大きさ例
えば10〜150mmとなつている。振動板4の上下面
6,7を傾斜させたのは、その振動時振動伝達棒
長手方向(挿入方向)ばかりでなく、これと直角
方向にも波動を発生させるためであり、傾斜角度
35゜〜55゜が好ましい。前記振動伝達棒3と振動板
4の表面には樹脂コーテイングが施されて、原料
モルタル2の洗滌除去を容易にしている。
起振器5は、ケーシング8内にクランク軸9を
モータ10により軸受11,11を介して回転可
能に支持し、該クランク軸9のクランクピンに連
接棒12の一端部を軸受13を介して装着し、該
連接棒12の他端部に、ケーシング8に軸受14
を介して直線動可能に支持されたスライダー15
の一端部をピン接合した構成となつており、該ス
ライダー15の他端部には継手16により前記振
動伝達棒3が同軸に連結されている。ケーシング
8内への原料モルタルの浸入が問題となる箇所
a,bにはシール17が設けられ、さらに下側の
箇所bにはシールカバー18が設けられている。
走行式バイブレータでは、走行装置19により
型枠長手方向に走行可能に型枠1を跨いでその幅
方向に設置された門形走行フレーム20のガーダ
21上に、前記棒形バイブレータ3〜18が複数
台ケーシング8,…にて型枠幅方向に間隔をおい
て設けられ、クランク軸9,…は1個のモータ1
0により回転できるように連結軸22,…を介し
て相互に連結され、かつ、振動伝達棒3,…の振
動板4,…は原料モルタル2中に浸漬されると共
に、前記走行フレーム20のガーダ21は側部ス
タンド23に対して、その一方に設けた傾動装置
24により型枠長手方向に傾動可能に軸支されて
いる。
また図示しないが、可搬式の棒形バイブレータ
では、ケーシング8の反スライダー15側部に、
モータ10の起動・停止用ボタンを備えた把手
が、作業者への振動伝達を軽減するための防振部
材によつて装着されている。またバイブレータ重
量を減少させるために、起振器5のケーシング8
とモータ10のケーシング25と把手とは、例え
ばアルミニウム合金鋳物で形成されている。
起振器5による振動板6の振動条件として、キ
ヤビテーシヨンによる粗大気泡の発生と、原料モ
ルタル面の波打ち現象による空気の巻き込みを防
止するため、振幅は0.1〜50mm、振動数は毎秒1
〜100回であるが、粘度500〜600g・cmの原料モ
ルタルでは振幅は1〜10mm、振動数は毎秒40〜55
回が好ましい。原料モルタルが液状を保つ範囲で
混入空気の除去が可能であるから、振動時間は型
枠1内に原料モルタルを供給した後最大5分間、
特に原料モルタルの流動性が良い頭初の90秒間で
ある。
(作用) スライダー15は、クランク軸9のクランクピ
ンに連接棒12を介し連結されて、ケーシング8
に直線動可能に支持されているため、クランク軸
9をモータ10により回転すると、スライダー1
5は、クランク軸9のクランクピン偏心量の2倍
だけ往復動する。振動板4は、このスライダー1
5と同軸に振動伝達棒3を介して連結され、該振
動伝達棒3の半径方向側に張り出し、かつ上下面
が張り出し側に傾斜しているため、スライダー1
5の往復動に伴い振動板4がその厚さ方向(振動
伝達棒3の長手方向)に振動して、該方向および
これと直角な水平方向の成分を有する波動が原料
モルタル中に発生し、振動板4に接するところと
その近傍に止どまらず原料モルタルの底部および
補強鉄筋付近にも到達するから、振動板4の直
径、上下面6,7の傾斜角度、振動伝達棒1本当
りの個数、取付箇所、ピツチおよび型枠内平面配
置を適宜選択すれば、原料モルタルから混入空気
を確実に除去でき、従つて均一気泡を有する
ALCを製造できることとなる。
混入空気の除去後(振動時間の経過後)、傾動
装置24によりガーダ21を90゜傾動させて振動
伝達棒3,…を鉛直位置から型枠1外の水平位置
まで回転し、振動板4を原料モルタルから抜出
す。
新たな原料モルタルに対しては、前記と逆の手
順で振動板4を没入させればよい。
尚、起振器5は、スライダー・クランク機構を
利用したが、機械式ではスコツチヨーク、空圧式
ではフリーピストン往復動機構、電磁式ではばね
により戻し力を付勢された鉄心を開閉器による間
欠的なコイル励磁によつて振動させるようにした
もの等を利用してもよい。
(考案の効果) 以上の通り、本考案は、振動伝達棒の一端部に
設けた起振器を原料モルタル外に配置し、かつ、
該振動伝達棒の長手方向と直角方向に張り出すそ
ろばん珠状の振動板を原料モルタル内に配置し、
該振動板を振動伝達棒長手方向に振動させること
により該方向およびこれと直角方向の成分を有す
る波動を原料モルタル内に発生させることができ
る構成であるから、原料モルタルから混入空気を
除去して均一気泡のALC版を製造する上で極め
て有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概要図、第2
図は第1図の要部断面拡大図である。 1…型枠、2…原料モルタル、3…振動伝達
棒、4…振動板、5…起振器、6…上面、7…下
面、8…ケーシング、9…クランク軸、10…モ
ータ、11,13,14…軸受、12…連接棒、
15…スライダー、16…継手、19…走行装
置、20…走行フレーム(ガーダ21、側部スタ
ンド23)、22…連結軸、24…傾動装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 型枠幅方向に間隔をおいて補強鉄筋が配列さ
    れ、かつ、原料モルタルが供給された型枠内の原
    料モルタル内に挿入される振動伝達棒を設け、該
    振動伝達棒の原料モルタル外に配置される端部
    に、該振動伝達棒を長手方向に振動させる起振器
    を設け、前記振動伝達棒の原料モルタル内に挿入
    される部分に、原料モルタル中の補強鉄筋間に挿
    入し得る大きさのそろばん珠状の振動板を間隔を
    おいて設けたことを特徴とする軽量気泡コンクリ
    ート混入空気除去用の棒形バイブレータ。
JP5293984U 1984-04-11 1984-04-11 軽量気泡コンクリ−ト混入空気除去用の棒形バイブレ−タ Granted JPS60164009U (ja)

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JP5293984U JPS60164009U (ja) 1984-04-11 1984-04-11 軽量気泡コンクリ−ト混入空気除去用の棒形バイブレ−タ

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JP5293984U JPS60164009U (ja) 1984-04-11 1984-04-11 軽量気泡コンクリ−ト混入空気除去用の棒形バイブレ−タ

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JPS60164009U JPS60164009U (ja) 1985-10-31
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JPH0629363Y2 (ja) * 1988-07-22 1994-08-10 日本ニューマチック工業株式会社 締固め装置
JP5991009B2 (ja) * 2012-05-01 2016-09-14 株式会社Ihi コンクリートバイブレータ支持装置
JP6739929B2 (ja) * 2015-12-07 2020-08-12 鹿島建設株式会社 締固め部材、及び締固め方法

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