JPH11333814A - コンクリートの締固め方法及びその装置 - Google Patents

コンクリートの締固め方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11333814A
JPH11333814A JP10156863A JP15686398A JPH11333814A JP H11333814 A JPH11333814 A JP H11333814A JP 10156863 A JP10156863 A JP 10156863A JP 15686398 A JP15686398 A JP 15686398A JP H11333814 A JPH11333814 A JP H11333814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
movement
form receiving
receiving base
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10156863A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
宏 佐藤
Yuichiro Shoji
勇一郎 東海林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeta Concrete Industry Ltd
Original Assignee
Maeta Concrete Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeta Concrete Industry Ltd filed Critical Maeta Concrete Industry Ltd
Priority to JP10156863A priority Critical patent/JPH11333814A/ja
Publication of JPH11333814A publication Critical patent/JPH11333814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音で且つ高品質のコンクリート製品を容
易な作業で速やかに成形することができるものを提供す
ることにある。 【解決手段】 所定の範囲で水平往復運動が可能な型枠
受台3と、該型枠受台の移動範囲内に位置固定した移動
規制部材24とを備え、前記型枠受台が移動規制部材と
衝当した際の衝撃力を前記型枠受台に載置した型枠へ伝
達する構成としたことを特徴とするコンクリートの締固
め装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型枠内に投入した
コンクリートを振動によって締固める方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートの締め固め方法
として、図8に示すように、型枠受台2の下部に振動モ
ータ1を備えた振動装置を利用し、この型枠受台2にコ
ンクリート製品製造用の型枠Wを載置し固定した後、前
記振動モータ1を駆動することによりコンクリートを締
固めて製品を成形する手段が広く利用されている。
【0003】具体的には、製品及び型枠の合計重量及び
スランプ値等に合わせて、前記振動モーターを適宜にほ
ゞ1500〜8000rpm程度の振動数にて高速駆動
せしめることにより、前記型枠に上下方向の振動を含む
短周期の振動を与え、これにより前記型枠内のコンクリ
ートを締固める作業がなされている。
【0004】しかし、上記のような従来の上下方向の振
動を含む締固め方法にあっては、上下の振動(重力方向
に向かって働く振動)により、コンクリート組成物中の
各種材料のうち比重の大きい骨材等は沈降し、逆に比重
の小さなセメントペースト等は上昇するといったよう
に、各材料の比重差によって流動性に顕著な差が生じて
しまう。その結果、各材料が均等に分散した均一層が形
成されず、コンクリート製品の内部品質が粗悪になる原
因となっていた。
【0005】特に、コンクリート混練時やコンクリート
投入時に混入する気泡については、各材料との比重差が
非常に大きく、上方に向かって移動しながら型枠の側板
等の垂直面に接しつつ集中してしまうため、型枠脱型
後、コンクリート製品の表面には気泡による約直径5m
m、深さ3mm程度の孔が多数発生していしまい、コン
クリート製品の表面品質を粗悪にする原因となってい
た。
【0006】また、前記型枠受台に載置された型枠は上
下に振動するため、振動中に型枠受台と型枠とが衝当し
合って大きな衝撃音が発生し、これによる騒音は95d
B〜110dBまたはそれ以上にも昇ってしまうといっ
た欠点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、コンクリート
製品の表面品質粗悪の原因となっている気泡を除去する
方法として従来は、棒状のバイブレータを型枠の上方開
口部からコンクリート内部に差し込んで補助的な振動を
加えることにより、強制的に気泡を除去するか、このよ
うにして上昇してくる気泡をなるべくコンクリート外へ
吐出すために、コンクリートの投入作業に所定の間隔を
おき断続的に投入することで可能な限り気泡を放出して
いる。
【0008】しかし、これらの気泡除去作業の追加は作
業性の簡易化および作業時間の短縮の面で問題が残され
ており、また騒音の低減手段については、特公平8−2
2523号公報に開示する方法しかない、といった問題
点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、低騒音
で且つ高品質のコンクリート製品を容易な作業で速やか
に成形することができるものを提供することを目的とし
たものであり、その要旨は、型枠に対し水平往復運動の
みを与えるとゝもに、該水平往復運動をその移動範囲内
に設置した移動規制部材で制限することにより、前記水
平往復運動の折返し時点で生ずる衝撃力で前記型枠内に
投入したコンクリートを締固めることを特徴とするコン
クリートの締固め方法及び振動源により所定範囲で水平
往復運動が可能な型枠受台と、該型枠受台の移動範囲内
に位置固定した移動規制部材とを備え、前記型枠受台が
移動規制部材と衝当した際の衝撃力を前記型枠受台に載
置した型枠へ伝達する構成としたことを特徴とするコン
クリートの締固め装置にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図4に示
す実施例に基づいて詳細に説明するに、図において、A
は本発明に係るコンクリートの締固め装置で、これを作
用別に説明すると、水平方向に往復運動可能な型枠受台
と、該型枠受台を可動可能に支承する支持部と、前記型
枠受台の水平往復運動を一方向の水平往復運動に規制す
るための移動矯正部と、前記型枠受台の移動方向におい
て所定の間隔をおいて設置した衝当部とから主に構成さ
れている。
【0011】先ず、型枠受台の構成について説明する
に、図中3は平面視が長方形状の型枠受台で、平行に配
置したI形鋼から成る左右一対の主構成体4A,4B
と、該主構成体4A,4B間に長手方向(前後方向)の
両端部から内方に向かってそれぞれ架橋し一体に連結し
たC形鋼からなる架橋体5A,5B,6A,6Bと、該
架橋体6A及び6Bの内側にそれぞれ架橋し一体に連結
したL形鋼からなる架橋体8A及びC型鋼からなる架橋
体8Bによりそれぞれ形成されており、該架橋体8Bの
上面は、後述する振動源13の偏心ウエイト15が回転
時に衝当しないように前記主構成体4A及び4Bの上面
より一段低く設定されている。
【0012】7は硬質ゴム等による緩衝材で、前記型枠
受台3の前後両端部に配置した前記架橋体5A,5Bの
外面中央にそれぞれ固定されており、また、前記架橋体
8Bの架橋体8A側には取付板9が垂直に固定されてい
る。10A,10Bは接続板で、前記架橋体8Aと8B
の間において夫々前記主構成体4A,4Bから互いに内
方に延出するように固定されており、前記架橋体8Aお
よび接続板10A,10Bの上面は同一高さに設定され
ていて、この上面に長方形状の蓋11を被せてボルトで
固定してある。
【0013】12は前記架橋体6A,6Bの上面に接着
した帯状ゴムで、型枠Wの滑止めのため表面に凹凸が形
成されている。13は前記取付板9の前記架橋体8A側
に装着した振動源で、該振動源13のモータ14がその
回転軸を垂直状態にしてボルトにより固定されており、
該回転軸の上下にはそれぞれ偏心ウエイト15が固定さ
れている。なお、前記前記モータ14はその回転軸が前
記型枠受台3の平面視における中心に位置するように配
置されている。
【0014】次に、支持部の構成について説明するに、
前記型枠受台3は4台の受台支持部16により支持され
ている。この受台支持部16は、床面Fに固定された基
台17の上に固定直立した支持柱18と、該支持柱18
の上面に回転自在に設けたボール19とから構成されて
おり、前記型枠受台3の四隅において、前記ボール19
が主構成体4A,4Bの底面と当接するようにして床面
Fに固定されている。従って、前記型枠受台3は水平方
向に円滑に移動するように支持されている。
【0015】また移動矯正部の構成について説明する
に、前記型枠受台3の長手方向に直交する位置、すなわ
ち左右位置には夫々前記型枠受台3が長手方向(前後方
向)にのみ移動するように矯正する移動矯正部材20が
配置されている。この移動矯正部材20は、床面Fに固
定直立した支持脚21と、その上面に水平回転可能に設
けたガイドローラ22とから構成されており、該ガイド
ローラ22は前記型枠受台3の前後両側面に固定した側
板23と当接している。
【0016】したがって、前記型枠受台3は左右両側方
に配置した4台の移動矯正部材20に挟まれて左右方向
には移動することができず、前記側板23と当接して回
転するガイドローラ22により前記型枠受台3は前後方
向にのみ摩擦抵抗が少ない状態で移動することになる。
【0017】次に、衝当部の構成について説明するに、
前記型枠受台3の長手方向(前後方向)の中央部には移
動規制部材24が配置さている。この移動規制部材24
は、床面Fに固定直立した支持脚25と、該支持脚25
の上部において、前記架橋体5A,5Bに固定された板
形状の緩衝材7と対応する位置に固定されたゴム等の板
形状の緩衝材26とから構成されている。なお、前記両
緩衝材7及び26は主として衝突音を減少させるために
設けるが、耐衝撃力も必要とするため、必要以上に軟質
な材料または肉厚形状はとらず、なるべく硬質で肉薄に
することが望ましい。
【0018】また、前記両移動規制部材24,24の間
の距離は、前記型枠受台3が前後方向に水平往復運動し
た際の移動可能な距離範囲より狭く設計してあり、例え
ば前記偏心ウエイト15の回転数が毎分350回転する
ようにモータ14を駆動した時、前後移動往復運動距離
がほぼ65mm程度である場合、これを60mm程度の
範囲になるように両移動規制部材24,24間の距離を
設定している。即ち、前記両移動規制部材24は、前記
型枠受台3の前移動終端点(前死点)および型枠受台3
の後移動終端点(後死点)の直前位置にそれぞれ設置し
てある。
【0019】次に、上記実施例の作用について説明する
と、まず前記型枠受台3に例えばU字溝製造用の型枠W
を載置し、クランプ等を使用して前記型枠受台3と一体
に動作するよう固定する。なお、この型枠Wを前記型枠
受台3に載置する際には、型枠受台3に対し型枠Wの側
板部が前記型枠受台3の前後往復運動方向と平行になる
ようになるべく載置し固定する必要がある。
【0020】また、前記型枠受台3の水平往復運動周期
はモータ14の回転数を制御することにより決定される
が、概ね型枠受台3の往復運動が毎分100から300
回程度、前後振幅20mm〜40mm程度の範囲で調整
し、偏心ウエイト15の総重量48kgのものを使用し
て、これを毎分175回程度になるように往復運動周期
を調整する。
【0021】そこで、前記型枠受台3は偏心ウエイト1
5の回転に合わせて比較的長周期、且つ幅広い振動にて
前後に水平移動すると、前記型枠受台3の前移動終端点
(前死点)の直前で該型枠受台3の前部緩衝材7が前部
移動規制部材24に衝突し、また前記型枠受台3の後移
動終端点(後死点)の直前で、該型枠受台3の後部緩衝
材7が後部移動規制部材24に衝突する。
【0022】この前後の衝突の際の衝撃力は、型枠受台
3と一体に動く型枠Wへ伝達されるため、該型枠W内の
コンクリートは慣性力により速やかに締固められる。ま
た、前記型枠受台3の前後水平往復運動が型枠Wの側壁
および底板の各面に対して水平に働くため、コンクリー
トが当たる型枠W各面では衝撃による反動を受けず、常
にコンクリートが擦れ動くのみとなるので、過度のコン
クリート構成材料の移動がなく、各材料の比重分離や気
泡の上昇等が少なく締固めることができる。
【0023】また、前記型枠受台3の衝突の際には、対
面する緩衝材7および26が若干圧縮されるため衝撃音
が減少する。ここで、前記騒音について説明すると、型
枠受台3の停止時における騒音が75dBの作業現場で
締固め作業を行った場合、騒音は前記75dBを若干上
昇するのみであり、従って、特に騒音により作業者への
負担がかからず支障なく作業を継続することができる。
【0024】
【実施例】本発明に係るコンクリートの締固め方法を用
いて、全高450mm(内高400mm),全幅500
mm(内幅400mm),全長2000mmのコンクリ
ート製U字形側溝を製造するに際し、先ず重量ほぼ28
5kgの型枠Wを重量670kgの型枠受台3上に載置
し、これをクランプ等を使用して前記型枠受台3と一体
的に動作するよう固定する。
【0025】そして、型枠受台3の前後往復運動を振動
数毎分150程度,振幅40mm程度に調整して作動せ
しめ、前記型枠Wを水平方向に前後往復運動させた後、
スランプ値が8cm程度のコンクリートを投入ホッパよ
り型枠W内に万遍なく投入して打設する。このとき、前
記型枠W内のコンクリートは往復運動により速やかに均
され、締固められて型枠W内部に充填される。コンクリ
ートの打設が完了した時点での型枠Wの総重量は570
kgである。なお、振動成形用のコンクリートは通常、
スランプ値が4.5cmから8.0cm程度の範囲で用
意されるが、各値に対し型枠受台3の振幅と往復周期お
よび後述する衝撃力を微調整する。
【0026】次に、前記型枠受台3に、移動規制部材2
4によりその折り返し地点で衝撃荷重が200kg程度
発生する条件でコンクリートを締固めた結果、コンクリ
ートの打設開始時点からほぼ1分30秒間継続で充分締
固められた。以後は従来通りコンクリートを上記養生等
をして硬化させた後、型枠を脱型して目的のU字形側溝
を得た。
【0027】以上のように、本発明の締固め装置で得ら
れたU字形側溝は、図4に示したように、曲げ強さが4
0.5KNであり、また、圧縮強度は39.6N/mm
2 となり、設計値の曲げ強さ34.0KN、圧縮強度3
0.0N/mm2 をクリアすることができ、充分実用に
耐える強度を有していることが確認できた。このように
設計基準を満足する強度を有するとともに、製品の側壁
部等に気泡によって生成する穴が非常に少なく、高品質
の製品を得ることができた。
【0028】次に、図5乃至図7に示す他実施例につい
て説明すると、27は支持部を構成する枠台で、角柱鋼
により平面視長方形状の枠形状に形成されており、前記
枠台27上の四隅にはそれぞれ同一方向に回転自在に軸
受された支持ローラ28が固定されている。また前記枠
台27の上には、移動矯正部を構成する角柱鋼による一
対の架橋体29が前記支持ローラ28の回転軸と平行に
離間して固定されており、前記一対の架橋体29の上面
の左右には夫々移動矯正ローラ30が水平方向で回転す
るように設けられている。
【0029】31は前記枠台27の上に配設される型枠
受台で、前記枠台27の平面積と同一面積の底部32を
有する箱形状のものであり、該型枠受台31の開口部は
型枠Wを載置固定する基板33で閉塞されている。ま
た、前記型枠受台31の底部32の裏面には、角柱鋼に
よる一対のガイドレール34が前記支持ローラ28の回
転方向に沿って平行に離間して固定されており、この両
ガイドレール34,34はいずれも前記支持ローラ28
の上に載置されているとゝもに、前記両ガイドレール3
4の内側面には、それぞれ前記移動矯正ローラ30が当
接する構成としている。したがって、前記型枠受台31
は前記支持ローラ28及び移動矯正ローラ30によって
図5の上下方向にのみ水平移動する。
【0030】更に、前記型枠受台31の底部32の裏面
には、前記両ガイドドール34の内側において、角柱鋼
による一対の衝当材35が前記ガイドレール34と平行
に固定されおり、前記衝当材35の上下両衝端にはゴム
等の板形状の緩衝材36が固定されている。なお、前記
衝当材35は振動源13の偏心ウエイト15が衝突しな
いようにいずれも前後に分断されている。
【0031】また、前記枠台27の前後上面には、前記
衝当材35の緩衝材36と対応する位置に衝当部を構成
する移動規制部材37が配置されている。この移動規制
部材37は、前記枠台27に固定直立した支持脚38
と、該支持脚38の上部において、前記衝当材35に固
定された緩衝材36と対応する位置に固定されたゴム等
の板形状の緩衝材39とから構成されている。
【0032】そして、前記型枠受台31の底部32の裏
面には、該型枠受台31の移動方向と直交する方向に角
柱鋼による支持部材40が架設固定されていおり、該支
持部材40の側面には取付板41が垂直に固定されてい
るれている。そして、前記取付板41には振動源13と
して該偏心ウエイト15を回転自在に軸受する軸受部4
2と、前記偏心ウエイト15を駆動するモータ43とが
並列状態で固定されており、前記軸受部42の軸下端に
固定されたプーリ44と前記モータ43の軸下端に固定
されたプーリ45とをベルト46で連動可能とし、前記
軸受部42の軸上端には偏心ウエイト15の中心部が固
定されている。
【0033】このように、軸受部42とモータ43とに
分けることにより、前記モータ43にかかる偏心ウエイ
ト15の回転による負担を軽減して、モータの焼付き等
の損傷を防止している。なお前記偏心ウエイト15の中
心(軸受部42の軸)は枠台27の中心に位置するよう
に配置すると共に、前記型枠受台31の底部32には前
記取付板41および振動源13が突出する開口部32A
が形成されている。
【0034】そこで、前記枠台27は偏心ウエイト15
の回転に合わせて前後に水平移動すると、前記枠台27
の前死点の直前で、該枠台27の前部衝当材35の前部
緩衝材36が前記移動規制部材37の前部緩衝材39に
減音して衝突し、また、逆転して前記枠台27の後死点
の直前で、該枠台27の後部衝当材35の後部緩衝材3
6が前記移動規制部37の前部緩衝材39に減音してに
衝突する。この前後の衝突の際の衝撃力は、枠台27上
の型枠受台31と一体に動く型枠Wへ伝達されるため、
該型枠内のコンクリートは速やかに締固められることに
なる。その他の点については前記実施例と同様である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるから、
型枠内のコンクリートの構成材料の比重差による分離が
少なくなり、特に気泡の上昇や型枠の接触面への気泡の
流動が極力抑制されるため、気泡除去の補助振動を与え
る等の付加作業を省略して高品質のコンクリート製品を
製造することができるとゝもに、締固め作業時の騒音が
低く抑えられ、作業現場の騒音問題も解消される。また
振動源を偏心ウエイトが水平回転するよう軸受した軸受
部と、該軸受部を駆動するモータとにより構成すること
により、前記モータにかかる偏心ウエイトの回転による
負担が軽減され、モータの耐久性が向上する、といった
諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートの締固め装置の斜視
図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】図2のII−II線断面図である。
【図4】U字形側溝の締固め方法の比較表である。
【図5】他実施例のコンクリートの締固め装置の平面図
である。
【図6】図5のII−II線断面図である。
【図7】図5の III−III 線断面図である。
【図8】従来のコンクリートの締固め装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 型枠受台 7 緩衝材 13 振動源 14 モータ 15 偏心ウエイト 19 ボール 20 移動矯正部材 22 ガイドローラ 24 移動規制部材 26 緩衝材 W 型枠
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンクリートの締固め方法及びその装
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型枠内に投入した
コンクリートを振動によって締固める方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートの締め固め方法
として、図8に示すように、型枠受台2の下部に振動モ
ータ1を備えた振動装置を利用し、この型枠受台2にコ
ンクリート製品製造用の型枠Wを載置し固定した後、前
記振動モータ1を駆動することによりコンクリートを締
固めて製品を成形する手段が広く利用されている。
【0003】具体的には、製品及び型枠の合計重量及び
スランプ値等に合わせて、前記振動モーターを適宜にほ
ゞ1500〜8000rpm程度の振動数にて高速駆動
せしめることにより、前記型枠に上下方向の振動を含む
短周期の振動を与え、これにより前記型枠内のコンクリ
ートを締固める作業がなされている。
【0004】しかし、上記のような従来の上下方向の振
動を含む締固め方法にあっては、上下の振動(重力方向
に向かって働く振動)により、コンクリート組成物中の
各種材料のうち比重の大きい骨材等は沈降し、逆に比重
の小さなセメントペースト等は上昇するといったよう
に、各材料の比重差によって流動性に顕著な差が生じて
しまう。その結果、各材料が均等に分散した均一層が形
成されず、コンクリート製品の内部品質が粗悪になる原
因となっていた。
【0005】特に、コンクリート混練時やコンクリート
投入時に混入する気泡については、各材料との比重差が
非常に大きく、上方に向かって移動しながら型枠の側板
等の垂直面に接しつつ集中してしまうため、型枠脱型
後、コンクリート製品の表面には気泡による約直径5m
m、深さ3mm程度の孔が多数発生していしまい、コン
クリート製品の表面品質を粗悪にする原因となってい
た。
【0006】また、前記型枠受台に載置された型枠は上
下に振動するため、振動中に型枠受台と型枠とが衝当し
合って大きな衝撃音が発生し、これによる騒音は95d
B〜110dBまたはそれ以上にも昇ってしまうといっ
た欠点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、コンクリート
製品の表面品質粗悪の原因となっている気泡を除去する
方法として従来は、棒状のバイブレータを型枠の上方開
口部からコンクリート内部に差し込んで補助的な振動を
加えることにより、強制的に気泡を除去するか、このよ
うにして上昇してくる気泡をなるべくコンクリート外へ
吐出すために、コンクリートの投入作業に所定の間隔を
おき断続的に投入することで可能な限り気泡を放出して
いる。
【0008】しかし、これらの気泡除去作業の追加は作
業性の簡易化および作業時間の短縮の面で問題が残され
ており、また騒音の低減手段については、特公平8−2
2523号公報に開示する方法しかない、といった問題
点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、低騒音
で且つ高品質のコンクリート製品を容易な作業で速やか
に成形することができるものを提供することを目的とし
たものであり、その要旨は、型枠に対し水平往復運動の
みを与えるとゝもに、該水平往復運動をその移動範囲内
に設置した移動規制部材で制限して、前記型枠の水平往
復運動の折返し時点で生じる前記移動規制部材との衝突
による衝撃力により、前記型枠内に投入したコンクリー
トを締固めることを特徴とするコンクリートの締固め方
法及び振動源により所定範囲で水平往復運動が可能な型
枠受台と、該型枠受台の移動範囲内に位置固定した移動
規制部材とを備え、前記型枠受台が移動規制部材と衝当
した際の衝撃力を前記型枠受台に載置した型枠へ伝達す
る構成としたことを特徴とするコンクリートの締固め装
置にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図4に示
す実施例に基づいて詳細に説明するに、図において、A
は本発明に係るコンクリートの締固め装置で、これを作
用別に説明すると、水平方向に往復運動可能な型枠受台
と、該型枠受台を可動可能に支承する支持部と、前記型
枠受台の水平往復運動を一方向の水平往復運動に規制す
るための移動矯正部と、前記型枠受台の移動方向におい
て所定の間隔をおいて設置した衝当部とから主に構成さ
れている。
【0011】先ず、型枠受台の構成について説明する
に、図中3は平面視が長方形状の型枠受台で、平行に配
置したI形鋼から成る左右一対の主構成体4A,4B
と、該主構成体4A,4B間に長手方向(前後方向)の
両端部から内方に向かってそれぞれ架橋し一体に連結し
たC形鋼からなる架橋体5A,5B,6A,6Bと、該
架橋体6A及び6Bの内側にそれぞれ架橋し一体に連結
したL形鋼からなる架橋体8A及びC型鋼からなる架橋
体8Bによりそれぞれ形成されており、該架橋体8Bの
上面は、後述する振動源13の偏心ウエイト15が回転
時に衝当しないように前記主構成体4A及び4Bの上面
より一段低く設定されている。
【0012】7は硬質ゴム等による緩衝材で、前記型枠
受台3の前後両端部に配置した前記架橋体5A,5Bの
外面中央にそれぞれ固定されており、また、前記架橋体
8Bの架橋体8A側には取付板9が垂直に固定されてい
る。10A,10Bは接続板で、前記架橋体8Aと8B
の間において夫々前記主構成体4A,4Bから互いに内
方に延出するように固定されており、前記架橋体8Aお
よび接続板10A,10Bの上面は同一高さに設定され
ていて、この上面に長方形状の蓋11を被せてボルトで
固定してある。
【0013】12は前記架橋体6A,6Bの上面に接着
した帯状ゴムで、型枠Wの滑止めのため表面に凹凸が形
成されている。13は前記取付板9の前記架橋体8A側
に装着した振動源で、該振動源13のモータ14がその
回転軸を垂直状態にしてボルトにより固定されており、
該回転軸の上下にはそれぞれ偏心ウエイト15が固定さ
れている。なお、前記前記モータ14はその回転軸が前
記型枠受台3の平面視における中心に位置するように配
置されている。
【0014】次に、支持部の構成について説明するに、
前記型枠受台3は4台の受台支持部16により支持され
ている。この受台支持部16は、床面Fに固定された基
台17の上に固定直立した支持柱18と、該支持柱18
の上面に回転自在に設けたボール19とから構成されて
おり、前記型枠受台3の四隅において、前記ボール19
が主構成体4A,4Bの底面と当接するようにして床面
Fに固定されている。従って、前記型枠受台3は水平方
向に円滑に移動するように支持されている。
【0015】また移動矯正部の構成について説明する
に、前記型枠受台3の長手方向に直交する位置、すなわ
ち左右位置には夫々前記型枠受台3が長手方向(前後方
向)にのみ移動するように矯正する移動矯正部材20が
配置されている。この移動矯正部材20は、床面Fに固
定直立した支持脚21と、その上面に水平回転可能に設
けたガイドローラ22とから構成されており、該ガイド
ローラ22は前記型枠受台3の前後両側面に固定した側
板23と当接している。
【0016】したがって、前記型枠受台3は左右両側方
に配置した4台の移動矯正部材20に挟まれて左右方向
には移動することができず、前記側板23と当接して回
転するガイドローラ22により前記型枠受台3は前後方
向にのみ摩擦抵抗が少ない状態で移動することになる。
【0017】次に、衝当部の構成について説明するに、
前記型枠受台3の長手方向(前後方向)の中央部には移
動規制部材24が配置さている。この移動規制部材24
は、床面Fに固定直立した支持脚25と、該支持脚25
の上部において、前記架橋体5A,5Bに固定された板
形状の緩衝材7と対応する位置に固定されたゴム等の板
形状の緩衝材26とから構成されている。なお、前記両
緩衝材7及び26は主として衝突音を減少させるために
設けるが、耐衝撃力も必要とするため、必要以上に軟質
な材料または肉厚形状はとらず、なるべく硬質で肉薄に
することが望ましい。
【0018】また、前記両移動規制部材24,24の間
の距離は、前記型枠受台3が前後方向に水平往復運動し
た際の移動可能な距離範囲より狭く設計してあり、例え
ば前記偏心ウエイト15の回転数が毎分350回転する
ようにモータ14を駆動した時、前後移動往復運動距離
がほぼ65mm程度である場合、これを60mm程度の
範囲になるように両移動規制部材24,24間の距離を
設定している。即ち、前記両移動規制部材24は、前記
型枠受台3の前移動終端点(前死点)および型枠受台3
の後移動終端点(後死点)の直前位置にそれぞれ設置し
てある。
【0019】次に、上記実施例の作用について説明する
と、まず前記型枠受台3に例えばU字溝製造用の型枠W
を載置し、クランプ等を使用して前記型枠受台3と一体
に動作するよう固定する。なお、この型枠Wを前記型枠
受台3に載置する際には、型枠受台3に対し型枠Wの側
板部が前記型枠受台3の前後往復運動方向と平行になる
ようになるべく載置し固定する必要がある。
【0020】また、前記型枠受台3の水平往復運動周期
はモータ14の回転数を制御することにより決定される
が、概ね型枠受台3の往復運動が毎分100から300
回程度、前後振幅20mm〜40mm程度の範囲で調整
し、偏心ウエイト15の総重量48kgのものを使用し
て、これを毎分175回程度になるように往復運動周期
を調整する。
【0021】そこで、前記型枠受台3は偏心ウエイト1
5の回転に合わせて比較的長周期、且つ幅広い振動にて
前後に水平移動すると、前記型枠受台3の前移動終端点
(前死点)の直前で該型枠受台3の前部緩衝材7が前部
移動規制部材24に衝突し、また前記型枠受台3の後移
動終端点(後死点)の直前で、該型枠受台3の後部緩衝
材7が後部移動規制部材24に衝突する。
【0022】この前後の衝突の際の衝撃力は、型枠受台
3と一体に動く型枠Wへ伝達されるため、該型枠W内の
コンクリートは慣性力により速やかに締固められる。ま
た、前記型枠受台3の前後水平往復運動が型枠Wの側壁
および底板の各面に対して水平に働くため、コンクリー
トが当たる型枠W各面では衝撃による反動を受けず、常
にコンクリートが擦れ動くのみとなるので、過度のコン
クリート構成材料の移動がなく、各材料の比重分離や気
泡の上昇等が少なく締固めることができる。
【0023】また、前記型枠受台3の衝突の際には、対
面する緩衝材7および26が若干圧縮されるため衝撃音
が減少する。ここで、前記騒音について説明すると、型
枠受台3の停止時における騒音が75dBの作業現場で
締固め作業を行った場合、騒音は前記75dBを若干上
昇するのみであり、従って、特に騒音により作業者への
負担がかからず支障なく作業を継続することができる。
【0024】
【実施例】本発明に係るコンクリートの締固め方法を用
いて、全高450mm(内高400mm),全幅500
mm(内幅400mm),全長2000mmのコンクリ
ート製U字形側溝を製造するに際し、先ず重量ほぼ28
5kgの型枠Wを重量670kgの型枠受台3上に載置
し、これをクランプ等を使用して前記型枠受台3と一体
的に動作するよう固定する。
【0025】そして、型枠受台3の前後往復運動を振動
数毎分150程度,振幅40mm程度に調整して作動せ
しめ、前記型枠Wを水平方向に前後往復運動させた後、
スランプ値が8cm程度のコンクリートを投入ホッパよ
り型枠W内に万遍なく投入して打設する。このとき、前
記型枠W内のコンクリートは往復運動により速やかに均
され、締固められて型枠W内部に充填される。コンクリ
ートの打設が完了した時点での型枠Wの総重量は570
kgである。なお、振動成形用のコンクリートは通常、
スランプ値が4.5cmから8.0cm程度の範囲で用
意されるが、各値に対し型枠受台3の振幅と往復周期お
よび後述する衝撃力を微調整する。
【0026】次に、前記型枠受台3に、移動規制部材2
4によりその折り返し地点で衝撃荷重が200kg程度
発生する条件でコンクリートを締固めた結果、コンクリ
ートの打設開始時点からほぼ1分30秒間継続で充分締
固められた。以後は従来通りコンクリートを上記養生等
をして硬化させた後、型枠を脱型して目的のU字形側溝
を得た。
【0027】以上のように、本発明の締固め装置で得ら
れたU字形側溝は、図4に示したように、曲げ強さが4
0.5KNであり、また、圧縮強度は39.6N/mm
となり、設計値の曲げ強さ34.0KN、圧縮強度3
0.0N/mmをクリアすることができ、充分実用に
耐える強度を有していることが確認できた。このように
設計基準を満足する強度を有するとともに、製品の側壁
部等に気泡によって生成する穴が非常に少なく、高品質
の製品を得ることができた。
【0028】次に、図5乃至図7に示す他実施例につい
て説明すると、27は支持部を構成する枠台で、角柱鋼
により平面視長方形状の枠形状に形成されており、前記
枠台27上の四隅にはそれぞれ同一方向に回転自在に軸
受された支持ローラ28が固定されている。また前記枠
台27の上には、移動矯正部を構成する角柱鋼による一
対の架橋体29が前記支持ローラ28の回転軸と平行に
離間して固定されており、前記一対の架橋体29の上面
の左右には夫々移動矯正ローラ30が水平方向で回転す
るように設けられている。
【0029】31は前記枠台27の上に配設される型枠
受台で、前記枠台27の平面積と同一面積の底部32を
有する箱形状のものであり、該型枠受台31の開口部は
型枠Wを載置固定する基板33で閉塞されている。ま
た、前記型枠受台31の底部32の裏面には、角柱鋼に
よる一対のガイドレール34が前記支持ローラ28の回
転方向に沿って平行に離間して固定されており、この両
ガイドレール34,34はいずれも前記支持ローラ28
の上に載置されているとゝもに、前記両ガイドレール3
4の内側面には、それぞれ前記移動矯正ローラ30が当
接する構成としている。したがって、前記型枠受台31
は前記支持ローラ28及び移動矯正ローラ30によって
図5の上下方向にのみ水平移動する。
【0030】更に、前記型枠受台31の底部32の裏面
には、前記両ガイドドール34の内側において、角柱鋼
による一対の衝当材35が前記ガイドレール34と平行
に固定されおり、前記衝当材35の上下両衝端にはゴム
等の板形状の緩衝材36が固定されている。なお、前記
衝当材35は振動源13の偏心ウエイト15が衝突しな
いようにいずれも前後に分断されている。
【0031】また、前記枠台27の前後上面には、前記
衝当材35の緩衝材36と対応する位置に衝当部を構成
する移動規制部材37が配置されている。この移動規制
部材37は、前記枠台27に固定直立した支持脚38
と、該支持脚38の上部において、前記衝当材35に固
定された緩衝材36と対応する位置に固定されたゴム等
の板形状の緩衝材39とから構成されている。
【0032】そして、前記型枠受台31の底部32の裏
面には、該型枠受台31の移動方向と直交する方向に角
柱鋼による支持部材40が架設固定されていおり、該支
持部材40の側面には取付板41が垂直に固定されてい
るれている。そして、前記取付板41には振動源13と
して該偏心ウエイト15を回転自在に軸受する軸受部4
2と、前記偏心ウエイト15を駆動するモータ43とが
並列状態で固定されており、前記軸受部42の軸下端に
固定されたプーリ44と前記モータ43の軸下端に固定
されたプーリ45とをベルト46で連動可能とし、前記
軸受部42の軸上端には偏心ウエイト15の中心部が固
定されている。
【0033】このように、軸受部42とモータ43とに
分けることにより、前記モータ43にかかる偏心ウエイ
ト15の回転による負担を軽減して、モータの焼付き等
の損傷を防止している。なお前記偏心ウエイト15の中
心(軸受部42の軸)は枠台27の中心に位置するよう
に配置すると共に、前記型枠受台31の底部32には前
記取付板41および振動源13が突出する開口部32A
が形成されている。
【0034】そこで、前記枠台27は偏心ウエイト15
の回転に合わせて前後に水平移動すると、前記枠台27
の前死点の直前で、該枠台27の前部衝当材35の前部
緩衝材36が前記移動規制部材37の前部緩衝材39に
減音して衝突し、また、逆転して前記枠台27の後死点
の直前で、該枠台27の後部衝当材35の後部緩衝材3
6が前記移動規制部37の前部緩衝材39に減音してに
衝突する。この前後の衝突の際の衝撃力は、枠台27上
の型枠受台31と一体に動く型枠Wへ伝達されるため、
該型枠内のコンクリートは速やかに締固められることに
なる。その他の点については前記実施例と同様である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるから、
型枠内のコンクリートの構成材料の比重差による分離が
少なくなり、特に気泡の上昇や型枠の接触面への気泡の
流動が極力抑制されるため、気泡除去の補助振動を与え
る等の付加作業を省略して高品質のコンクリート製品を
製造することができるとゝもに、締固め作業時の騒音が
低く抑えられ、作業現場の騒音問題も解消される。また
振動源を偏心ウエイトが水平回転するよう軸受した軸受
部と、該軸受部を駆動するモータとにより構成すること
により、前記モータにかかる偏心ウエイトの回転による
負担が軽減され、モータの耐久性が向上する、といった
諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートの締固め装置の斜視
図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】図2のII−II線断面図である。
【図4】U字形側溝の締固め方法の比較表である。
【図5】他実施例のコンクリートの締固め装置の平面図
である。
【図6】図5のII−II線断面図である。
【図7】図5の III−III 線断面図である。
【図8】従来のコンクリートの締固め装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】 3 型枠受台 7 緩衝材 13 振動源 14 モータ 15 偏心ウエイト 19 ボール 20 移動矯正部材 22 ガイドローラ 24 移動規制部材 26 緩衝材 W 型枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠に対し水平往復運動のみを与えると
    ゝもに、該水平往復運動をその移動範囲内に設置した移
    動規制部材で制限して、前記水平往復運動の折返し時点
    で生ずる衝撃力で前記型枠内に投入したコンクリートを
    締固めることを特徴とするコンクリートの締固め方法。
  2. 【請求項2】 型枠の水平往復運動を移動矯正部材で規
    制して、型枠に対し前後又は左右の何れか一方向の水平
    往復運動のみを与えることを特徴とする請求項1記載の
    コンクリートの締固め方法。
  3. 【請求項3】 振動源により所定範囲で水平往復運動が
    可能な型枠受台と、該型枠受台の移動範囲内に位置固定
    した移動規制部材とを備え、前記型枠受台が移動規制部
    材と衝当した際の衝撃力を前記型枠受台に載置した型枠
    へ伝達する構成としたことを特徴とするコンクリートの
    締固め装置。
  4. 【請求項4】 型枠受台の近傍に移動矯正部材を設け、
    該移動矯正部材の規制により前記型枠受台を前後又は左
    右の何れか一方向にのみ移動する構成としたことを特徴
    とする請求項3記載のコンクリートの締固め装置。
  5. 【請求項5】 移動矯正部材の型枠受台と近接又は面接
    する部分に、水平回転可能なガイドローラを設けたこと
    を特徴とする請求項4記載のコンクリートの締固め装
    置。
  6. 【請求項6】 型枠受台を、支持柱の上面に回転自在に
    設けたボールを介して支持したことを特徴とする請求項
    3,4又は5記載のコンクリートの締固め装置。
  7. 【請求項7】 振動源を、偏心ウエイトが水平回転する
    よう軸受した軸受部と、該軸受部を駆動するモータとに
    よりそれぞれ構成したことを特徴とする請求項3,4,
    5又は6記載のコンクリートの締固め装置。
JP10156863A 1998-05-22 1998-05-22 コンクリートの締固め方法及びその装置 Pending JPH11333814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10156863A JPH11333814A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 コンクリートの締固め方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10156863A JPH11333814A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 コンクリートの締固め方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11333814A true JPH11333814A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15637045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10156863A Pending JPH11333814A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 コンクリートの締固め方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11333814A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020172068A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 花王株式会社 水硬性組成物の成形方法
CN112976237A (zh) * 2021-03-11 2021-06-18 徐涛 一种制备大型钢单向分布钢纤维混凝土构件的设备
CN114908642A (zh) * 2022-06-20 2022-08-16 河海大学 一种混凝土平板振捣机器人
JP2022183252A (ja) * 2022-09-20 2022-12-08 株式会社NejiLaw プレキャストコンクリート製品の製造方法及び該方法を用いて製造されるプレキャストコンクリート製品

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020172068A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 花王株式会社 水硬性組成物の成形方法
CN112976237A (zh) * 2021-03-11 2021-06-18 徐涛 一种制备大型钢单向分布钢纤维混凝土构件的设备
CN114908642A (zh) * 2022-06-20 2022-08-16 河海大学 一种混凝土平板振捣机器人
CN114908642B (zh) * 2022-06-20 2023-03-14 河海大学 一种混凝土平板振捣机器人
JP2022183252A (ja) * 2022-09-20 2022-12-08 株式会社NejiLaw プレキャストコンクリート製品の製造方法及び該方法を用いて製造されるプレキャストコンクリート製品
JP2023009056A (ja) * 2022-09-20 2023-01-19 株式会社NejiLaw 固化体の製造方法及び該方法を用いて製造される固化体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11333814A (ja) コンクリートの締固め方法及びその装置
CN106625990B (zh) 轨枕振动搅拌施工工艺
JP3368272B1 (ja) コンクリート製品の脱泡用励振装置
JP2627054B2 (ja) コンクリート二次製品の低騒音成形装置
JP2974605B2 (ja) トンネル覆工用セグメントの製造方法
JPH11300716A (ja) コンクリート型枠用加振装置
CN218748378U (zh) 一种预制混凝土的震荡密实装置
CN219294248U (zh) 一种固化试模振捣装置
SU961976A1 (ru) Установка дл формовани пустотных железобетонных изделий
SU1065197A1 (ru) Способ формовани изделий из бетонных смесей
CN218776810U (zh) 一种垂直振动器
CN214819392U (zh) 一种新型混凝土振捣平台
RU2252138C1 (ru) Виброимпульсное устройство для формования монолитных конструкций из жестких бетонных смесей
EP0183682A2 (en) Method of compacting concrete
SU1206104A1 (ru) Устройство дл активации бетонной смеси
SU1542813A1 (ru) Виброплощадка для уплотнения бетонных смесей
SU708625A1 (ru) Виброударна площадка дл формовани изделий из бетонных смесей
SU779071A1 (ru) Устройство дл формовани изделий из бетонных смесей
JP2002361616A (ja) コンクリート二次製品の成形装置
SU1577960A1 (ru) Виброплощадка дл формовани изделий из бетонных смесей
SU937145A1 (ru) Виброплощадка дл формовани изделий из бетонных смесей
RU2036083C1 (ru) Виброплощадка для формования железобетонных изделий
JP3134051B2 (ja) コンクリート型枠加振装置
JPH0139521Y2 (ja)
SU998115A1 (ru) Виброударна площадка дл формовани изделий из бетонных смесей