JPH01217086A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

Info

Publication number
JPH01217086A
JPH01217086A JP63042887A JP4288788A JPH01217086A JP H01217086 A JPH01217086 A JP H01217086A JP 63042887 A JP63042887 A JP 63042887A JP 4288788 A JP4288788 A JP 4288788A JP H01217086 A JPH01217086 A JP H01217086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
surfactant
group
aminoether
nonionic surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63042887A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonobu Nakamura
中村 精伸
Kentaro Mito
三戸 兼太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP63042887A priority Critical patent/JPH01217086A/ja
Publication of JPH01217086A publication Critical patent/JPH01217086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電磁波シールド材料に関し、より詳細には、
塗膜の導電性を向上させると共に優れた貯蔵安定性およ
び耐環境性を有する銅系導電性塗料組成物に関する。
〔従来の技術〕
電子機器を電磁波の妨害から保護する電磁波シールド材
料の一つとして、従来、ニッケル粉、銀粉、銅粉、カー
ボン粉などの導電性フィラーを各種の樹脂バインダーに
混練した導電性塗料があり、この塗料をプラスチックス
成形品表面にスプレー、ハケなどで塗布して電磁波をシ
ールドする。各種の導電性塗料のうち銅系導電性塗料は
、銀粉やニッケル粉を用いる塗料より廉価であり、シー
ルド効果に優れた特性を有する。
しかしながら、銅系導電性塗料は、塗料中で銅粉が凝集
して良好な分散状態が得られず貯蔵安定性に劣り、しか
も、熱、湿度などの環境で酸化されやすく、従って、耐
環境性および導電性の劣化(シールド効果の減衰)を起
しやすいという問題点がある。この問題点を解消するた
めに従来種々の提案がなされている。例えば、特開昭5
6−163166号公報、特開昭56−163165号
公報、特開昭59−36170号公報、特開昭57−3
4606号公報、特開昭60−63239号公報、特開
昭58−145769号公報、特開昭61−16397
5号公報、特開昭60−202166号公報、特開昭5
6−103260号公報に記載されている。
これらの導電性塗料は、銅粉の導電性と電磁波シールド
効果を低下させることなく、ある程度、貯蔵安定性およ
び耐環境性を向上させることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の導電性塗料組成物は、必ずしも優
れた耐酸化性、導電性、沈降防止性を示しておらず、ま
た、その効果は一時的なものであり、持続性に欠けてい
た。
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、上記の従来の導電性塗料の欠点
を解消して、導電性塗料の導電性と電磁波シールド効果
を低下させることなく、塗料の貯蔵安定性および耐環境
性を向上させる導電性塗料を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は導電性塗料に添加すべき成分について種々の
試験研究を行った結果、アニオン性非イオン系界面活性
剤および/またはアミノエーテルエステル系界面活性剤
を添加することにより、この発明の目的達成に有効であ
るとの知見を得、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明の導電性塗料組成物は、銅粉、樹脂
バインダー、アニオン性非イオン系界面活性剤および/
またはアミノエーテルエステル系界面活性剤並びに溶剤
からなることを特徴とするものである。
この発明における好ましい態様において、アニオン性非
イオン系界面活性剤は、下記一般式lおよび/またはI
Iで表される金属有機界面活性剤からなる。
式1中、Rは、炭素数7〜21の有機基であり、R1は
、水素原子またはCOR基であり、Mlは、周期表にお
けるmB族元素を表す。
式■中、Rは、炭素数7〜21の有機基であり、R2は
、水素原子またはCOR基であり、gおよびmは、1〜
20の整数であって、fl +m−24を満足し、M2
は、周期表におけるIIIB族元素を表す。
この発明における好ましい態様において、アミノエーテ
ルエステル系界面活性剤として、1分子中に少なくとも
1個の下記官能基を有するものを使用することができる
この式中、R3は炭素数7〜21のアルキル基またはア
ルケルニ基であり、R4はエチレン基またはプロピレン
基であり、nは1〜50である。
この発明における好ましい態様において、アニオン性非
イオン系界面活性剤の添加量を、溶剤を除く塗料組成物
において0.05〜10重量%にすることができる。
この発明における好ましい態様において、アミノエーテ
ルエステル系界面活性剤の添加量を、溶剤を除く塗料組
成物において0.05〜10f!1量%とすることでき
る。
この発明における好ましい態様においては、アニオン性
非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界面
活性剤と併用される場合、その混合比を、アニオン性非
イオン系界面活性剤10〜90fffm%に対してアミ
ノエーテルエステル系界面活性剤90〜10重量%とす
ることができる。
以下、この発明をより詳細に説明する。
銅  粉 この発明で用いられる銅粉の形状は、電解法、還元法、
アトマイズ法より得られる樹枝状、粒状、球状があり、
更に、これらをボールミルなどで機械的に加工したフレ
ーク状などがある。
また、V型ミキサーなどを用いて樹枝状銅粉、フレーク
状銅粉、粒状鋼粉、および球状銅粉を混合して用いるこ
とができる。この混合により、銅粉同士の接触の程度と
高めることができ、導電性を向上させることができる。
さらに、この発明において用いることができる原料の銅
粉として、銀、ニッケル、亜鉛、白金、パラジウムなど
の金属、半田などの合金、有機ケイ素化合物、有機チタ
ン化合物や有機アルミニウム化合物などの金属有機化合
物、界面活性剤、アミノ酸、アミン類、カルボン酸およ
びその誘導体などで、銅粉の一部または全面を予め被覆
していてもよい。
さらに、銅粉製造工程上において使用される無機または
有機系の処理剤や滑剤が銅粉表面に付着させてもよい。
原料の銅粉は、前処理として必要に応じて、無機酸、有
機酸、各種還元剤などの試薬を用いて、またアンモニア
ガスや水素ガスなどの還元性ガスにより、銅粉表面から
の酸化被覆を除去することが好ましい。また、処理すべ
き銅粉を、前処理として乾燥することができる。
アニオン性非イオン系界面活性剤 この発明の塗料組成物の一成分として、アニオン性非イ
オン系界面活性剤が添加される。
具体的には、周期表IIIB族元素、すなわち、ホウ素
、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウムの金
属有機界面活性剤である。その様なものとして、下記一
般式Iおよび/またはIIで表される金属有機界面活性
剤からなるものがある。
(式I中、R,R’ 、M’の定義は、前述の通りであ
る) (式中、Rs R2、II s m SM 2の定義は
前述の通りである) 周期表mB族元素のアニオン性非イオン系界面活性剤の
うち、例えば、ホウ素系には、グリセロールボレイトラ
ウレート、グリセロールボレイトバルミテート、グリセ
ロールポレイトステアレート、グリセロールポレイトオ
レート、グリセロールポレイトイソステアレート、グリ
セロールポレイトヒドロキシステアレート、ポリオキシ
エチレングリセロールボレイトラウレート、ポリオキシ
エチレングリセロールポレイトパルミテート、ポリオキ
シエチレングリセロールポレイトステアレート、ポリオ
キシエチレングリセロールボレイトオレート、ポリオキ
シエチレングリセロールポレイトイソステアレートなど
がある。
この様な周期表mB族元素のアニオン性非イオン系界面
活性剤は、例えば、ホウ素系では、ホウ酸とグリセリン
などの隣接したOH基を有する多価アルコールとのエス
テル化反応により得ることができる。
合成されたアニオン性非イオン系界面活性剤の分離精製
は、蒸溜、抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィーな
どの手法で行うことができる。
アミノエーテルエステル系界面活性剤 この発明で用いるアミノエーテルエステル系界面活性剤
は、具体的には、1分子中に少なくとも次の官能基を有
する。
RCo(OR’)  N基 上記の式中、R3は炭素数7〜21のアルキル基、アル
ケルニ基 R4はエチレン基またはプロピレン基、nは
1〜50である。
この様な具体例としては、トリエタノールアミン、トリ
イソプロパツールアミン、およびエチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレ
ントリアミン、テトラエチレンペンタアミン、アミノエ
チレンアミノプロピルアミンなどのポリアルキレンポリ
アミン、デシルアミン、ドデシルアミン、ミリスチルア
ミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、セチルアミ
ン、ステアリルアミンなどのアルキルアミン、ドデシル
アミノエチルアミン、牛脂アミノプロピルアミン、ドデ
シルアミノプロピルアミン、ドデシルジエチレントリア
ミン、テトラデシルジエチレントリアミンなどのアルキ
ルポリアルキレンポリアミン、ラウリルアマイドエチル
アミン、ステアリルアマイドエチルエチレンジアミンな
どの脂肪酸アマイドアミン、N−ラウリルヒドロキシエ
チルイミダシリン、N−オレイルアミノエチルイミダシ
リンなどのアルキルイミダシリン誘導体にアミノi!!
1個当りエチレンオキサイドまたは/およびプロピレン
オキサイドを1〜50モル公知の方法で付加した後、ラ
ウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、リノール酸などの炭
素数8〜22の脂肪酸を1分子中に少なくとも1個の RCo(OR’)  N基 を有する様に公知の方法で反応させて得ることができる
この発明において好ましいものは、トリエタノールアミ
ン、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミンなどの
エチレンオキサイド5〜20モル付加物のオレイン酸、
イソステアリン酸、ラウリル酸モノエステル;デシルア
ミン、ドデシルアミン、ミリスチルアミン、パルミチル
アミン、オレイルアミン、セチルアミン、ステアリルア
ミン、牛脂アミノプロピルアミン、ドデシルアミノプロ
ピルアミンなどのエチレンオキサイド5〜20モル付加
物のオレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸モノ若
しくはジエステル化物を使用することが好ましい。
合成されたアミノエーテルエステル系界面活性剤の分離
精製は、蒸溜、抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィ
ーなどの手法で行うことができる。
樹脂バインダー この発明において用いることのできる樹脂バインダーに
は、通常電子機器によく用いられているプラスチックス
に対して密着性良好な熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂
があり、例えば、ABS、ポリスチレン、ppo、ポリ
カーボネートなどの電子機器筐体用プラスチックスに対
し、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキ
シ系樹脂などを用いることができる。
樹脂バインダーの選択は、例えば、熱可塑性もしくは熱
硬化性の区別は、用途により異なり、電子機器筐体がプ
ラスチックスのとき、−殻内に熱6I塑性樹脂が適用さ
れ、電子回路上もしくは裏面のとき、−殻内に熱硬化性
樹脂が適用される。
溶   剤 この発明おいて用いることのできる溶剤としては、樹脂
バインダー、分散剤などの添加剤を溶解し、反応性の低
い6機溶剤が好ましい。例えば、トルエン、ヘキサン、
キシレンなどの炭化水素類、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールな
どのアルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル類、メチルカルピトール、エチルカルピト
ール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのエー
テル類などの有機溶剤の1種、または2P!以上の混合
物が好ましい。
上記の成分以外に、目的に応じて種々の添加剤を含める
ことができる。その様なものとして、還元剤、界面活性
剤、沈降防止剤、消泡剤、増粘剤、チクソトロピック剤
、防鎮剤、難燃剤などある。
導電性塗料組成物 この発明の塗料組成物は、銅粉、樹脂バインダー、アニ
オン性非イオン系界面活性剤および/またはアミノエー
テルエステル系界面活性剤並びに溶剤を含む。
この発明の塗料組成物は、上記の成分を、同時に配合し
て、または、種々の順序で逐次配合し、製造して得られ
る。この発明では、製造法は任意である。
アニオン性非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエス
テル系界面活性剤とを併用するときは、アニオン性非イ
オン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界面活性
剤とを各々所定量ずつ混合して混合物として添加するこ
とができる。
アニオン性非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエス
テル系界面活性剤との混合物を、例えば、有機溶媒で希
釈することができる。ここで用いることができる有機溶
媒として、好ましくはトルエンやヘキサンなどの非極性
溶媒の他、アルコールやアセトンなどの極性溶媒がある
以下、この組成物の配合割合若しくは混合比を訂述する
溶剤成分を除く塗料組成物中の銅粉含有率は、30〜9
5重ff196とし、好ましくは、50〜80重量%と
する。これは、50重量%未満では、塗膜の導電性が低
下しはじめ、30重量%未満では、その傾向が著しくな
り、80重量%を超えると、塗膜の形成が難しくなり始
め、95重量%を超えると、その傾向が著しくなるから
である。
この発明において、溶剤成分を除く塗料組成物中のアニ
オン性非イオン系界面活性剤の添加量は、0.01〜1
5重量%、好ましくは0.05〜10重量%である。こ
れは、0.05重量%未満では、銅粉の分散性が低下し
、従って塗料の耐環境性が低下し、0.01重量%未満
では、その傾向が著しくなる。他方、10重量%を超え
ると組成物中にこの界面活性剤が過剰に存在して良好な
導電性が得られなくなり、15重量%を超えるとその傾
向が著しくなるからである。
同様に、この発明において、溶剤成分を除く塗料組成物
中のアミノエーテルエステル系界面活性剤の添加量は、
0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10f!
Ij1%である。これは、0.05重量%未満では、銅
粉の分散性が低下し、従って塗料の耐環境性が低下し、
0.01重ff196未満では、その傾向が著しくなる
。他方、10f1量%を超えると組成物中にこの界面活
性剤が過剰に存在して良好な導電性が得られなくなり、
15重量%を超えるとその傾向が著しくなるからである
アニオン性非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエス
テル系界面活性剤とを併用するときは、アニオン性非イ
オン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界面活性
剤との混合比は、例えば、アニオン性非イオン系界面活
性剤5〜95重瓜%、好ましくは10〜90重二%に対
してアミノエーテルエステル系界面活性剤95〜5重;
%、好ましくは10〜90fffffi%である。これ
は、この様に併用することによって、アニオン性非イオ
ン系界面活性剤またはアミノエーテルエステル系界面活
性剤を単独で使用する場合の添加量より少量の添加量で
すみ、例えば、50〜80重量%の添加量で、同様以上
の効果と得ることができるからであり、アニオン性非イ
オン系界面活性剤またはアミノエーテルエステル系界面
活性剤が10重量%未満または90重重瓜6を超えると
この効果が低下し、5重量%未満または95重二%を超
えるとその傾向が著しくなるからである。
溶剤成分を除く塗料組成物中の樹脂バインダーの添加量
は、70〜53¥r量%、好ましくは50〜20重量%
である。これは、20重量%未満では、塗膜の導電性が
低下し、5重量%未満では、その傾向が著しくなる、他
方、50重量%を超えると銅粉の間に過剰のバインダー
が存在して良好な導電性が得られなくなり、70重量%
を超えるとその傾向が著しくなるからである。
上述の明細書では、銅粉に限定しているが、アニオン性
非イオン系界面活性剤および/またはアミノエーテルエ
ステル系界面活性剤を表面被覆剤として一般的な金属粉
に適用することができる。
〔作 用〕
上述の構成からなるこの発明の好ましい態様では、次の
ように作用する。
この発明において、アニオン性非イオン系界面活性剤お
よび/またはアミノエーテルエステル系界面活性剤が、
この導電性塗料組成物の分散系に添加され、これが銅粉
表面を被覆し、銅粉の表面を改質する。詳細には、アニ
オン性非イオン系界面活性剤およびアミノエーテルエス
テル系界面活性剤は、親水性部分と親油性部分とを有す
るので、その親水性部分が銅粉表面もしくは被膜上の吸
着水と反応して銅粉表面に結合し、他方、親油性部分が
銅粉の外側に配向する。この親油性部分の膜は、銅粉表
面で疎水膜として作用し、更に、この親油性部分は、導
電性組成物中において、樹脂バインダー分子とファンデ
ルワールス力、水素結合、イオン結合、共有結合などに
より巧みに絡み合い、撹拌、混練工程時の剪断応力など
によって塗料および塗膜中における銅粉の良好な分散状
態を形成する。
〔発明の効果〕
この発明により次の効果を特徴する 請求項1の導電性塗料組成物においては、アニオン性非
イオン系界面活性剤および/またはアミノエーテルエス
テル系界面活性剤を含むので、この混合物が、銅粉表面
または被膜上の吸着水と反応して強固かつ導電性を損な
わない膜を形成させることができる。従って、銅粉自体
に、良好な防錆性、分散性を付与し、塗料の導電性、耐
環境性および貯蔵安定性が向上し、その塗膜の化学的、
物理的強度が改善される。
請求項4の塗料組成物において、アニオン性非イオン系
界面活性剤の添加量が特定され、この範囲で特に、銅粉
の分散性を向上させ、従って塗料の耐環境性が高め、適
正な含量となって良好な導電性を確保する。
また、請求項5記載の塗料組成物において、溶剤成分を
除く塗料組成物中のアミノエーテルエステル系界面活性
剤の添加量が、適正に特定されるので、銅粉の分散性を
向上させ、従って塗料の耐環境性が高め、適正な含量と
なって良好な導電性を特徴する 請求項6記載の塗料組成物において、アニオン性非イオ
ン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界面活性剤
と併用されるので、アニオン性非イオン系界面活性剤ま
たはアミノエーテルエステル系界面活性剤を単独で使用
する場合の添加量より少量の添加量ですみ、少量の添加
量で、同様以上の効果と得ることができる。さらに、そ
の範囲が適切に特定され、上記の効果が確保される。
〔実施例〕
この発明を、以下の例によって説明する。
実験材料 a、アニオン性非イオン系界面活性剤 この実施例で用いたアニオン性非イオン系界面活性剤を
、第1表に示す。
第1表 No   アニオン性非イオン系界面活性剤1−1  
 グリセロールボレイトラウレート1−2  グリセロ
ールポレイトパルミテード1−3  グリセロールポレ
イトステアレート1−4    グリセロールポレイト
オレート1−5 グリセロールボレイトイソステアレー
ト1−6 グリセロールボレイトヒドロキシステアレー
ト 1−7 ポリオキシエチレングリセロールボレイトラウ
レート 1−8 ポリオキシエチレングリセロールポレイトバル
ミテート 1−9 ポリオキシエチレングリセロールポレイトステ
アレート 1−1Oポリオキシエチレングリセロールボレイトオレ
ート 1−11 ポリオキシエチレングリセロールポレイトイ
ソステアレート 註)  No、1−12〜22は、No、1−1〜11
に対応し、ホウ素がアルミニウムに置換されたアルミニ
ウム系であり、No、1−23〜33は、No、1−1
〜11に対応し、ホウ素がガリウムに置換されたガリウ
ム系であり、No、1−34〜44は、No、1−1〜
11に対応し、ホウ素がインジウムに置換されたインジ
ウム系である。
b、アミノエーテルエステル系界面活性剤第2表に示す
出発原料の界面活性剤と脂肪酸とを混合し、反応させて
、この例に用いたアミノエーテルエステル系界面活性剤
No、2−1〜9を姦 い o o o へ 0  い
 0 い八 八              IIIニア(NN  
(ト) (ト) へ 囚   へ ヘ ベC,アニオン
性非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界
面活性剤との混合物第1表のアニオン性非イオン系界面
活性剤と第2表のアミノエーテルエステル系界面活性剤
とを第3表に示す組合わせおよび組成(重−%)で混合
物No、3−1〜88を調製した。
第3表 No、   アニオン性    アミノエーテ非イオン
系 wt% ルエステル系 wt%註)  No、3−
23〜44は、No、3−1〜22に対応し、ホウ素系
をアルミニウム系に置換した混合物であり、No、3−
45〜66は、No、3−1〜22に対応し、ホウ素系
をガリウム系に置換えた混合物であり、No、3−67
〜88は、No、3−1〜22に対応し、ホウ素系をイ
ンジウム系に置換えた混合物である。
d6銅粉 第4表に示す樹枝状電解銅粉(三井金属鉱業株式会社製
、MF−D2)を用いた。
第4表 見掛密度     0.8〜1.3g/am3比表面積
      0.40M/g 純度        99.2%以上 HNO3不溶解分  0.03%未満 還元減!it       0.80%未満・1′−均
粒径      8.0μm実験例1 塗料の体積固有
抵抗(導電性)その1第4表の銅粉、銅粉に対して45
重皿%のアクリル系樹脂(li’i’l形分60重量分
60重皿%のアニオン性非イオン系界面活性剤No、1
−1〜44、および溶剤(トルエン)を用いて、10分
間ホモミキサーで撹拌し、導電性塗料を調製した。得ら
れた導電性塗料をスクリーン印刷機でアクリル板上に回
路を形成して、大気中で24時間放置乾燥した後、この
回路゛について体積固有抵抗を測定した。
その結果、溶剤成分を除く塗料中のアニオン性非イオン
系界面活性剤含有率0.05〜10重量%のこの発明に
よる導電性塗料から得られた回路は、約8X10’〜2
X10−3Ω・国の体積固有抵抗を有していた。
実験例2 塗料の体積固有抵抗(導電性)その2アニオ
ン性非イオン系界面活性剤に代えて、第2表のアミノエ
ーテルエステル系界面活性剤N012−1〜9を用いた
こと以外、実験例1と同様に塗料と調製し、体積固有抵
抗を測定した。
その結果、溶剤成分を除く塗料中のアミノエーテルエス
テル系界面活性剤含有率0.05〜10重量%のこの発
明による導電性塗料から得られた回路は、約8X10−
4〜1.5810−3Ω・備の体積固有抵抗を有してい
た。
実験例3 塗料の体積固有抵抗(導電性)その3アニオ
ン性非イオン系界面活性剤に代えて、第3表のアニオン
性非イオン系界面活性剤とアミノエーテルエステル系界
面活性剤との混合物No。
3−1〜89を用いたこと以外、実験例1と同様に塗料
と調製し、体積固有抵抗を測定した。
その結果、混合物No、3−1〜18、混合物No、3
−23〜40、混合物No、3−45〜62、混合物N
o、3−67〜84について、溶剤成分を除く塗料中の
混合物含有率0.05〜5重皿%のこの発明による導電
性塗料から得られた回路は、約5X10’〜9X10−
’Ω・個の体積向H抵抗を有していた。
比較実験例4 塗料の体積固有抵抗(導電性)その4 アニオン性非イオン系界面活性剤を添加しなかったこと
以外、実験例1と同様に塗料と調製し、体積固有抵抗を
測定した。
その結果、回路は、約3X10’Ω・(至)の体積固有
抵抗を有しているにすぎなかった。
比較実験例5 塗料の体積固有抵抗(導電性)その5 アニオン性非イオン系界面活性剤に代えて、第5表の比
較添加剤5−1〜3を各々用いたこと以外、実験例1と
同様に塗料と調製し、体積固有抵抗を測定した。
その結果、比較添加剤No、5−1〜3を含む導電性塗
料から得られた回路は、約5X10−3〜2X10−2
Ω・amの体積固有抵抗を有しているにすぎなかった。
第5表 N。
5−1 1.2.3−トリス(4−t−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−シメチルベンジン)イソシアヌル酸
とポリリン酸とを各1.0重二重 量−2アントラセンカルボン酸(ステアリン酸)1.0
重量% 5−3 エタノールアミン 1.0重量%以上の実験例
から、この発明による導電性塗料は導電性に優れている
ことがわかる。
実験例6 塗料の耐環境性 実験例1.2及び3で調製された塗料組成物を、3力月
間、20〜25℃、60〜70%RHの環境で放置した
後、同様の操作で回路を形成し、その回路について体積
固有抵抗を測定した。
その結果、全ての塗料が、良好な分散性および印刷性を
示し、回路は、6X10−4〜2X10−3Ω・国の体
積固有抵抗を有していた。
比較実験例7 塗料の耐環境性 比較実験例4およびうで調製された塗料組成物を、3力
月間、20〜25℃、60〜70%RHの環境で放置し
た後、同様の操作で回路を形成し、その回路について体
積固有抵抗の測定を試みた。
その結果、銅粉の同化と樹脂、溶剤性との分離が激しく
測定ができなかった。
実験例6および7の結果より、この発明の導電性塗料は
耐環境性に優れ、長期にわたって良好な分散性を有する
ことが判った。
実験例8 塗料組成物中の銅粉の分散性以上のこの発明
による塗料をアクリル板に塗布して得た塗膜について、
銅粉の分散状態を観察した。
この発明による塗膜断面の電子顕微鏡写真を第1図に示
す。この写真から樹脂バインダー中の銅粉の良好な分散
状態と、アクリル基材と樹脂バインダーとの強固な密着
状態とが観察される。
比較の塗膜断面の電子顕微鏡写真を第2図に示す。この
写真から樹脂バインダー中の鋼粉の不良な分散状態と、
銅粉の片寄りによる基材と樹脂バインダーとの貧弱な密
着状態とが観察される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による塗料の塗膜の断面における銅粉
粒子の構造を示す700倍の走査電子顕微鏡写真であり
、第2図は比較塗料の塗膜の断面における銅粉粒子の構
造を示す700倍の走査電子顕微鏡写真である。 出願人代理人  佐  藤  −雄 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、銅粉、樹脂バインダー、アニオン性非イオン系界面
    活性剤および/またはアミノエーテルエステル系界面活
    性剤並びに溶剤からなる塗料組成物。 2、アニオン性非イオン系界面活性剤が下記一般式 I
    および/またはIIで表される金属有機界面活性剤からな
    る請求項1記載の塗料組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・ I (式 I 中、Rは、炭素数7〜21の有機基であり、R
    ^1は、水素原子またはCOR基であり、M^1は、周
    期表におけるIIIB族元素を表す) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・II (式中、Rは、炭素数7〜21の有機基であり、R^2
    は、水素原子またはCOR基であり、lおよびmは、1
    〜20の整数であって、l+m=24を満足し、M^2
    は、周期表におけるIIIB族元素を表す) 3、アミノエーテルエステル系界面活性剤が、1分子中
    に少なくとも1個の下記官能基を有する、請求項1また
    は2記載の塗料組成物。 R^3CO(OR^4)_nN基 (式中、R^3は炭素数7〜21のアルキル基またはア
    ルケルニ基であり、R^4はエチレン基またはプロピレ
    ン基であり、nは1〜50である)4、アニオン性非イ
    オン系界面活性剤の添加量が、溶剤を除く塗料組成物に
    おいて0.05〜10重量%である請求項2記載の塗料
    組成物。 5、アミノエーテルエステル系界面活性剤の添加量が、
    溶剤を除く塗料組成物において 0.05〜10重量%である請求項3記載の塗料組成物
    。 6、アニオン性非イオン系界面活性剤とアミノエーテル
    エステル系界面活性剤と併用される場合において、その
    混合比が、アニオン性非イオン系界面活性剤10〜90
    重量%に対してアミノエーテルエステル系界面活性剤9
    0〜10重量%である請求項1〜4のいずれか1項記載
    の塗料組成物。
JP63042887A 1988-02-25 1988-02-25 塗料組成物 Pending JPH01217086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63042887A JPH01217086A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63042887A JPH01217086A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 塗料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01217086A true JPH01217086A (ja) 1989-08-30

Family

ID=12648547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63042887A Pending JPH01217086A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01217086A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188031A (ja) * 2000-12-19 2002-07-05 Dainippon Printing Co Ltd 電波吸収体用インキ組成物及び電波吸収体
US6427350B1 (en) 1999-10-07 2002-08-06 Nidek Co., Ltd. Target-lens-shape measuring device, and eyeglass-lens processing apparatus having the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427350B1 (en) 1999-10-07 2002-08-06 Nidek Co., Ltd. Target-lens-shape measuring device, and eyeglass-lens processing apparatus having the same
JP2002188031A (ja) * 2000-12-19 2002-07-05 Dainippon Printing Co Ltd 電波吸収体用インキ組成物及び電波吸収体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0326737B1 (en) Copper powder for electroconductive paints and electroconductive paint compositions
US5372749A (en) Method for surface treating conductive copper powder with a treating agent and coupler
JPS63165457A (ja) 導電性樹脂組成物
US4826631A (en) Coating for EMI shielding and method for making
JPH0615680B2 (ja) 導電塗料用銅粉およびその製造法
JPH01217086A (ja) 塗料組成物
JPH0218463A (ja) 銅粉表面改質剤およびその製造方法
EP0426212A1 (en) Process and composition for treating metal surfaces
US5175024A (en) Processes for preparation of oxidation resistant metal powders
JPH01215874A (ja) 塗料組成物
JP6330322B2 (ja) 被覆銅ナノ粒子の製造方法
JPH0214258A (ja) 導電塗料用銅粉および導電塗料組成物
JPH01215905A (ja) 被覆銅粉
JPH01203479A (ja) 導電塗料用銅粉およびその製造法
Park et al. Surface modification of Ag coated Cu conductive metal powder for conductive silicone sealant gasket paste
JP4857441B2 (ja) 導電性ペースト及びその製造方法
JP2019129046A (ja) 導電性の扁平粉の扁平面同士が重なり合った導電性被膜の形成方法
EP0292190B1 (en) Electrically conductive coating composition
JPH04146976A (ja) 導電性ペースト組成物
JPH0218469A (ja) 導電性塗料用銅粉および導電性塗料組成物
JPH0320341A (ja) 厚膜組成物用銅粉
KR100526338B1 (ko) Emi 차폐용 수계 도료 조성물
JPH0234673A (ja) 導電性塗料組成物
JPH0312462A (ja) 導電性塗料用銅粉および導電性塗料組成物
JPH02151673A (ja) 導電塗料用組成物