JPH0121664B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は記録機能と画像読取り機能を合せ持つ
た装置に関するもので、特にキヤリツジの主走査
移動を伴なう装置に関するものである。

従来技術 従来、記録紙を押圧しながら、記録する装置と
してサーマル記録紙にサーマルヘツドで記録する
装置及び普通紙面に熱転写フイルムを重ねてその
上からサーマルヘツドで記録する装置があるが、
この種の印字装置は種々の機器の印字出力手段と
して広く用いられて、それらの機器の中には例え
ば文書処理装置のように印字出力を行うとともに
逆に入力する種類の機器がある。

従来の印字装置は画像読取り機能は備えていな
いため、この種の機器においては、フアクシミリ
等の画像読取りの専用の装置を別に設けてそれに
より画像入力を行つていた。そのため機器が大型
化してしまうとともにその全体のコストが高くな
るという欠点があつた。

目 的 本発明は、キヤリツジ上に記録部と読取部を設
け、それぞれでプラテン上の記録紙に記録を行
い、またプラテン上の原稿を読取るようにして、
構造が簡単で、小型かつ安価に読取り機能と記録
機能を備えた装置を提供することを目的とする。

実施例 第１図は本発明が適用されるべき印字装置の全
体構成を示す。

１はキヤリツジ２，３は前記キヤリツジをガイ
ドする案内軸である。

前記キヤリツジ１は端部が前記キヤリツジ１に
固定されたベルト４、及びプーリ５，６を介して
モータ７によりプラテンローラ８に沿つて主走査
移動を行う。

キヤリツジ１の一走査終了毎にプラテン８はギ
ヤ１１，１２を介してモータ１３により回動され
るので記録紙１０の副走査送りを行う。

１４はヘツド９に装置本体から記録信号を送る
ためのフラツトケーブルである。

ヘツド９はサーマルヘツドであり、前記サーマ
ルヘツドは複数ビツトの発熱体素子を有してお
り、前記発熱体を印字信号に従つて発熱すること
によつて印字が行われる。前記ヘツド９の発する
熱を効率よく記録媒体に伝える為には前記発熱体
素子部が前記記録媒体に密着する必要がある。

記録媒体としては熱発色層を設けたサーマル紙
及びベースに塗つた層が熱によつて溶け出し下に
当てた紙に転写するサーマル転写材、及びベース
に塗つた昇華性色素を熱によつて昇華させ下に当
てた紙に転写する昇華転写材がある。

上述のごとく第１図で説明した印字装置の前記
ヘツド９に読取り部を設け、プラテン８に記録紙
１０のかわりに読取り原稿を装着すればそのまま
記録読取り兼用装置になるものである。

第２図で集束レンズを説明する。

集束レンズ１５は複数の棒状ガラスを列状に並
べて一体化したもので、夫々に集光効果を有して
いる。原稿面１６から反射した光は集束レンズ１
５によつて集光された集束レンズ内において複数
回の伝播を経て受光素子１７の面上に集光する。

集束レンズの集光性はレンズ中心から周辺に行
くに従つて屈折率が変化するように構成されてい
るために生ずるものである。

集束レンズ１５の被写体深度Ｅの許容範囲は
0.1〜0.3mmと高い精度を要求されるので、原稿１
６の位置の上記精度以上の浮き上りは許せられな
い。従つて記録ヘツドに読取り部を設け、前記読
取り部を原稿面に押し当てれば原稿の浮き上りは
押えられ、又原稿紙の厚みが変つても原稿面と読
取り部の位置は変わらないので集束レンズによる
きわめて高精度の読取りが出来るものである。

次に第３図において密着型読取部の構成につい
て説明する。

１５は集束レンズ、１７は受光素子、１８は発
光ダイオードアレイ、１９はプリズム部材、２０
は電気基板、２１はフラツトケーブル、２２は前
記15〜20番の部材を所定の位置に固定した状態で
収容するケース部材である。

第４図、第５図において第３図で説明した読取
り部を第１図で説明した記録ヘツド９に組込んだ
状態を説明する。

なお第４図は第５図の平面図においてＡ〜Ａ断
面を示すものである。

２３は複数の発熱体でセラミツク基板２４上に
設けられている。更にセラミツク基板２４は放熱
板２５にはり付けられている。

前記状態の記録ヘツドに15〜20番迄の部材を収
容したケース部材２２はビス２６により放熱板２
５に取り付けられている。

発光素子１８の光はプリズム１９によつて反射
されて読取位置Ｓを照明する。読取り位置Ｓに置
かれた原稿の濃淡に比例した光量が集束レンズ１
５によつて集光され受光素子１７に入射する。受
光素子１７の受光部は記録ヘツドの発熱体２３と
同数設けられていて夫々の受光部に入射する画像
濃度に対応した画像信号を発生する。

第４図において原稿面位置Ｓは発熱体２３の面
と一致する。更に発熱体２３の面と集束レンズ１
５の入射面迄の距離Ｅは常に変わらない。

発熱体２３の中心から集束レンズ１５の中心迄
の距離Ｐは主走査方向記録ピツチの整数倍に設定
されており、キヤリツジ１の送り制御が簡単にな
つている。

第５図において集束レンズ１５の中心線と発熱
素子２３の中心線を一致させ、更に両者のピツチ
Ｌも同一にすることによりプラテンローラ８によ
る副走査方向の送りピツチを記録時も読取り時も
まつたく同じにすることが出来る。放熱板２５の
端部には電気的接続を行なうため図示しないが記
録ヘツド９の電極部並びに基板等によつて裏側を
補強されたフレキシブルケーブル２１の端部であ
る電極部が設けられている。

第５図に示した集束レンズ１５の位置は発熱体
２３の左側に設けてあるが、これを右側、上側、
下側に設けても本発明の効果は変らない。

このような本実施例の読取り記録兼用装置は記
録ヘツドの紙面追従性を利用して記録ヘツドに集
束レンズを組込んだ構成を採用したので、記録装
置に大きな変更を加えることなく読取り機能を盛
り込むことが出来るというきわめて優れた特徴を
有している。

上述した如く本発明によれば、記録部と全く別
系統の読取り部を設けることなく、簡単な構造
で、小型かつ安価に読取り機能と記録機能を備え
た装置が達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の適用されるべき印字装置の斜
視図、第２図は読取系の説明図、第３図は読取部
の分解斜視図、第４図は第５図のＡ−Ａ断面図、
第５図は読取部を組み込んだ読取り記録兼用ヘツ
ドの正面図。 ８……プラテン、９……記録ヘツド、１０……
記録紙、１５……集束レンズ、１６……原稿、１
７……受光素子、１８……発光ダイオードアレ
イ、１９……プリズム部材、２３……発熱体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プラテンに沿つて主走査方向に移動するキヤ
   リツジ上に前記プラテン上の記録紙に記録を行う
   記録ヘツド部と前記プラテン上の原稿を読取る読
   取ヘツド部とを設け、これらの記録ヘツド部並び
   に読取ヘツド部を一体的に形成するとともに両ヘ
   ツド間の主走査方向の距離を主走査方向の記録ピ
   ツチの整数倍に設定することを特徴とする読取り
   記録兼用装置。