JPH01215896A

JPH01215896A - 洗浄用組成物

Info

Publication number: JPH01215896A
Application number: JP4122588A
Authority: JP
Inventors: Kozo Ohira; 大平　晃三; Masami Saito; 斉藤　政美
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1988-02-24
Filing date: 1988-02-24
Publication date: 1989-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は繊維製品、特にカーペット、椅子、ソファ−１
自動車の内装、家屋内装用１繊維製品などの通常の電気
洗濯機では洗浄できない繊維製品に対する洗浄用組成物
に関する。更に詳しくは電気洗濯機のように水を大量に
使えない洗浄において、゛粉末状の汚れ吸蔵剤を水の代
わりに汚れのキャリヤー（当業界ではソイルスカベンジ
ャーとよふ）として利用する洗浄用組成物に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕電気洗
濯機では洗浄できない繊維製品に対する洗浄剤、特にカ
ーペット等に対して最近粉末状洗浄剤の使用が増加して
いる。この様な洗浄剤は主成分として界面活性剤や汚れ
吸蔵剤及び水などを含有している。界面活性剤は汚れを
繊維から分離し、さらに水と相まって汚れを吸蔵剤に移
行させる。その後、水が蒸発した後にブラッシングや電
気洗浄機を用いて掃除することによって吸蔵剤を汚れと
ともに除去するものである。汚れ吸蔵剤としては、粉末
状合成樹脂発泡体（米国特許第３５９８８４４号明細書
）、酸性白土、タルク、おがくず（米国特許第３４１８
２４３号明細書）、漂白木粉（スイス特許第４６１６８
５号明細書）などが提案されている。しかしながらこれ
らの技術は水の量が少ないにもかがねらず、乾燥時間が
遅く、使用者は比較的長時間の間カーペットなどの被洗
浄物を使用できないという不都合がある。また、ゼオラ
イト（西ドイツ特許出願公開第２５４４６０５号明細書
）や中空シリカ（特開昭６１−１３０４００号公報）、
粒子状重合体状物質（特公昭５０−３３８８２号公報）
などに開示されている技術では、洗浄力は高いものの、
洗□浄後に細かく粉砕された吸蔵剤が繊維製品に残り、
手触り感を損ねたり外観上白化したりする不都合を有す
る。さらに、シリカ粒子と有機繊維の混合物（特公昭６
０−８２８０号公報）やゼオライト粉末とセルロース粉
末の混合物（米国特許第４４９’３７８１号明細書）な
どの複合体を使用する技術においても、洗浄−に繊維製
品に吸蔵剤が残留するという不都合はなんら解決されて
いない。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明者らはかかる課題を解決すべく鋭意研究した結果
、本発明を完成するに到った。

即ち、本発明は、孔径の分布が０−０１ｍｍ未満の孔　　　　　３０％以下０．０１ｍ
ｍ　〜０．３ｍｍの孔　　　４０％以上０．３ｍｍを越
える孔　　　　３０％以下である微細孔を有し、１ｍｍ
〜１０ｍｍ角の範囲に７０重量％以上含まれるような大
きさに粉砕された、汚れ吸蔵能力が０．３以上の粉末状
のスポンジに液体洗浄剤成分を、スポンジ／液体洗浄剤
成分（重量比）　−１０／９０〜７５／２５の割合で含
有・保持さセてなる、洗浄あと残りのない洗浄用組成物
を提供するも冑である。

本発明の洗浄用組成物は、はぼ実質的に粉末（少し湿っ
た）として取り扱うことができる。

本発明の洗浄用組成物の使用方法は７ちれに本発明□の
洗浄用組成物をふりかけ、プランジング（液体洗浄剤成
分が染み出し汚れを溶解する）後、乾−（汚れが粉末状
スポンジに吸蔵される）した後、電気掃除機によってｌ
ηれと共に粉末状スポンジを吸引除去するものである。

本発明においては、粉末状のスポンジの孔径の分布が０．０１ｍｍ未満の孔　　　　　３０％以下０．０１ｍ
ｍ〜０．３ｍｍの孔　　　４０％以上０．３ｍｍを越え
る孔　　　　３０％以下である微細孔を有するときのみ
、汚れを容易に取り除くことができる。孔径の分布がこ
の範囲外のときは充分に汚れを保持できず、被洗浄物に
汚れが残り、被洗浄物の手触りが損なわれる。

本発明において用いられる粉末状のスポンジは１ｍｍ〜
１０ｍｍ角の範囲に７０重量％以上含まれるような大き
さに粉砕されたものである。このような大きさに粉砕さ
れる理由は、ＩＩＩＩＩ１１角未満が゛多いときは処理
後に繊維製品上に汚れを吸蔵した粉末状スポンジが残留
し、被洗浄物の手触り感が損なわれ好ましくなく、また
１０ｍｍ角を越え′　るものが多いときは洗浄効率が悪
いため汚れが残り、汚れによるべたつき感も残るため好
ましくない。　　　□ このような粉末状のスポンジは、例えば発泡性ポリウレ
タジや発泡性部分架橋型ポリビニルアルコールを粉砕す
るというよ□く知られた方法により製造することができ
る。通常、このようにして得られる粉末状スポンジは、
汚れ吸蔵能力が０．１以上であるが、本発明においては
汚れ吸蔵能力が０．３以上（測定方法は以下に示す）の
ものを使用する。粉末状スポンジの汚れ吸蔵能力が０．
３以上の場合には、汚れ量に対して必要とされる粉末状
スポンジ量を減少させることができ、非常に経済的であ
る。

く汚れ吸蔵能の測定方法〉　　　　。

（１）　　モデル汚れとして次に示すコーヒー汚れを使
用した。

インスタントコーヒー　　　２０ｇ粉末ミルク　　　　　　　　４０ｇ白砂ｔｒｉ　”　４０ｇ水道水　　　　　　　・　９００ｇよく撹拌しながら加熱し、約１０分間煮沸したのちに冷
却する。

（２）粉末状スポンジをビーカーに１０ｇ精秤したもの
を適当数用意し、モデル汚れを１’、　２．３゜４．５
・・・・・・のように１ｇ間隔で増加させながらそれぞ
れに添加し、各サンプルを８０メツシユのふるいを用い
てふるい通過率を測定する。

（３）ふるい通過率が１００％より小さくなった時のモ
デル汚れ添加重量を門とすると、汚れ吸蔵能は次式で与
えられる。

汚れ吸蔵能−Ｎ７１０本発明において用いられる液体洗浄剤成分としては公知
のものならどのようなものでもよいが、汚れを充分に溶
解する能力を有する溶剤；非イオン性界面活性剤、陰イ
オン性界面活性剤、アルカリ剤等の洗浄補助剤；繊維製
品用風合向上剤などを用いることができる。

汚れを溶解する能力のある溶剤は洗浄用組成物中に２５
〜９０重量％の範囲で配合するのが好ましい。２５重量
％未満では充分な洗浄力を発揮ゼす、９０重量％を越え
ると不経済である。汚れを溶解する能力のある溶剤とし
ては、−船釣によく知られたものでよく、例示として次
のものが挙げられる。

（１）　　アルコール類（エタノール、イソプロパツー
ルなど）（２）水（３）多価アルコール系溶剤（セロソルブ類、千チレン
グリコール、プロピレングリコールの誘導体など）（４）ハロゲン化炭化水素系溶剤（トリクロロエタン、
パークロロエチレンなど）（５）フッ素系溶剤（フロン１１３など）（６）炭化水
素系溶剤（石油類）洗浄補助剤として用いられる非イオン性界面・活性剤及
び陰イオン性界面活性剤は、これらのいずれか又は二種
以上を洗浄用組成物中に２０重量％以下配合することが
できる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル（アルキル基の炭素数８〜２２
、分岐の有無及び不飽和の有無を問わない、以下のアル
キル基についても同し。またオキシエチレンの重合度は
３〜１００、以下のポリオキシエチレンについても同し
）、ポリオ−１−ジエチレンアルキルフェニルエーテル
、ソルビタンモノ、ジ。

１−り脂肪酸エステル（脂肪酸の炭素数８〜２２、分岐
の有無及び不飽和の有無を問わない、以下の脂肪酸につ
いても同じ）、ポリオキシエチレンソルビタンモノ、ジ
、トリ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステルなどが挙げられる。陰
イオン性界面活性剤としては、脂肪酸ナトリウム又はカ
リウム、アルキル硫酸のナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム又はアルカノールアミン塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム又はカリウム、アルキルナフタレン
スルホン酸ナトリウム又はカリウム、ジアルキルスルホ
コハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
のナトリウム、カリウム、アンモニウム又はアルカノー
ルアミン塩、ポリオキシエチレンフェニルエーテル硫酸
ナトリウムなどが挙げられる。

更に洗浄補助剤として用いられるアルカリ剤は洗浄用組
成物中に５重量％以下配合することができる。アルカリ
剤としては、アルカノールアミン類、モルフォリン、ア
ンモニアなどが例示できる。

また、繊維製品用風合向上剤は洗浄用組成物中に１０重
量％以下配合することができる。繊維製品用風合向上剤
としては陽イオン性界面活性剤、長鎖脂肪酸エステル、
水性ポリエチレン、水性ポリウレタン、水性ポリエステ
ル、水性ナイロン、ポリ酢酸ビニルなどが例示できる。

さらに、配合する水の金属イオンの封鎖剤としてクエン
酸、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、燐酸塩、硼酸
塩などを適量添加することができる。また、目的に応じ
て抗菌剤、色素又は顔料、香料などを少量添加してもよ
い。

本発明の洗浄用組成物は上記のような粉末状スポンジに
液体洗浄剤成分を、スポンジ／液体洗浄剤成分（重量比
）　＝１０／９０〜７５／２５の割合で含有・保持させ
てなる。スポンジ／液体洗浄剤成分の重量比が７５／２
５より大きいと充分な洗浄力を発揮せず、またスポンジ
／液体洗浄剤成分の重量比が１．０／９０より小さいと
汚れを十分に除去することができない。

〔発明の効果］本発明の組成物を用いて洗浄すると、繊維製品から汚れ
を容易に除去することができ、さらに洗浄後、乾燥に要
する時間が短く、乾燥後ブラッシング又は電気掃除機を
用いてｌチれとともに吸蔵剤を取り除いたあとには、繊
維製品に残留しない。従って、洗浄終了後の被洗浄物の
手−触りはなんら損なわれない上に、汚れを充分に取り
除けるため、汚れによるべたつき感やざらつき感もなく
なり、新品の手触り感を回復することができるという特
徴を有する。このことは特に、ソファ−やカーペットに
対しては大きな利点である。

〔実施例〕

以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１孔径分布が表１に示したような微細孔を有する架橋型ポ
リビニルアルコール製スポンジを平均で４ｍｍ角、分布
として１ｍｍ〜１０ｍｍ角の範囲に９０重量％含まれる
ように細断した、表１に示す如き種々の汚れ吸蔵能を有
するスポンジに、エタノール１０重量部、水８５重量部
、ボリオギシエチレン（８）ラウリルエーテル３重量部
、ジェタノールアミン２重量部からなる液体洗浄剤成分
を５０重量％（スポンジ：液体洗浄剤成分−１：１）含
ませ保持させた洗浄用組成物を得た。

モデル汚れ試験片として、■ナタネ油（スダン■で着色
したナタネ油２ｇを１０ｃｍＸ１０ｃｍのアクリル製パ
イル地カーペットに塗布したもの）、■コーヒー（イン
スタントコーヒー１０ｇ　、粉乳２０ｇ、砂糖３０ｇ、
水５００ｇからなる溶液を１０分間煮沸し、冷却後１０
ｃｍＸＩＯｃｍのアクリル製パイル地カーペントにこの
溶液を５ｇ塗布し、乾燥したもの）の２種類を準備した
。これらのモデル汚れ試験片に３ｇの各洗浄用組成物を
散布し、１〜２分ブラシにてこずりつけ、１０〜１５分
間乾燥（室温放置）し、その後電気掃除機で吸引除去し
、洗浄効果を評価した。評価は次の規準に従って１０人
で肉眼判定した。

〈洗浄効果の評価点〉１：洗浄効果なしく洗浄前と同じ）２；わずかに汚れが落ちた３：少し汚れが落ちた４：かなり汚れが落ちた５：完全に汚れが落ちた表１から明らかなように、微細孔の孔径分布と汚れ吸蔵
能が本発明の範囲内にあるもののみ非常に優れた洗浄効
果を示した。

実施例２孔径の分布が、０．０１ｍｍ未満の孔１５％、０．０１
〜０．３ｍｍの孔７０％、Ｏ’、３ｍｍを越える孔１５
％である微細孔を有する発泡ポリウレタンを平均３ｍｍ
角、分布として１ｍｍ〜１０ｍｍ角の範囲に９０重量％
含まれるように細断した汚れ吸蔵能５．０のスポンジに
、表２に示すような各組成の液体洗浄剤成分を表２に示
すような割合で含まゼ保持させた洗浄用組成物を得た。

実施例１と同様に洗浄効果を評価した。

なお、比較としてスポンジを含まない液体洗浄剤成分の
みで洗浄した場合の結果も併せて示した。この場合は電
気掃除機で吸引する代わりにタオルで拭き取った。

結果を表２に示した。

Claims

【特許請求の範囲】１、孔径の分布が０．０１ｍｍ未満の孔：３０％以下０．０１ｍｍ〜０．３ｍｍの孔：４０％以上０．３ｍｍ
を越える孔：３０％以下である微細孔を有し、１ｍｍ〜１０ｍｍ角の範囲に７０
重量％以上含まれるような大きさに粉砕された、汚れ吸
蔵能力が０．３以上の粉末状のスポンジに、液体洗浄剤
成分を、スポンジ／液体洗浄剤成分（重量比）＝１０／
９０〜７５／２５の割合で含有・保持させてなる洗浄用
組成物。