JPH01213506A - 光ビームによる物体形状計測法 - Google Patents

光ビームによる物体形状計測法

Info

Publication number
JPH01213506A
JPH01213506A JP3763388A JP3763388A JPH01213506A JP H01213506 A JPH01213506 A JP H01213506A JP 3763388 A JP3763388 A JP 3763388A JP 3763388 A JP3763388 A JP 3763388A JP H01213506 A JPH01213506 A JP H01213506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
slope
effective
light beam
reflected light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3763388A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Ito
義一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Advanced Technology Corp
Original Assignee
NTT Technology Transfer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Technology Transfer Corp filed Critical NTT Technology Transfer Corp
Priority to JP3763388A priority Critical patent/JPH01213506A/ja
Publication of JPH01213506A publication Critical patent/JPH01213506A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 普通の光ビームを用いる三角測量法では、光沢表面をも
つ■溝の測定は、光ビームが片側の斜面に著しく斜入射
する場合、入射点からの反射散乱光が得られないことが
多く、さらにまた、光ビームが複数回反射されてから受
光器に入るために誤測定値が得られるなど、測定不能に
なることが少なくなかった。
本発明の測定法は、従来の測定法の欠点を除去して■溝
の測定を可能ならしめるもので、溶接ロボット用視覚セ
ンサ、部品識別用視覚センサ等に有効に利用できる。
(従来の技術と問題点) 第1図は従来から用いられている光ビームを用いる三角
測量により■溝を測定する場合の測定原理を示す。図に
おいて、測定ヘッドMは投光器りと受光器Rよりなり、
投光器りはOLを中心として方向を変化する細い光ビー
ムlを放射し、被測定物表面に入射して輝点Aを生ずる
。光ビームlはAで反射され、その1部が受光器Rへ入
射する。
受光器Rは結像レンズ(図示せず)と受光センサSをも
ち、輝点Aの像を受光センサS上に結び。
結像位置に対応する電気出力を生じ、それから受光方向
すなわちORAの方向を知ることができる。
受光方向ORA 、光ビームlおよび測定基線0ROL
は常に同一平面内にあるように構成されている。光ビー
ムlの方向、受光方向および測定基線長dから三角測量
法により輝点Aの位置を求める。
光ビーム1の方向を変えて物体表面を走査して上記測定
を行うことにより、物体の断面の形が求められる。 物
体の断面形状が図のように■溝になっていると、光ビー
ムIの輝点Aにおける反射散乱光の強度は、正反射方向
ABを中心軸とする細長いループとなり、この反射散乱
光の1部は直接受光器Rに入り、三角測量に有効な成分
となるが。
大部分は他方の斜面に入射して1反射散乱され。
その一部が受光器Rに入り、誤った測定値を与える。輝
点Aからの反射散光を一次反射光、一次反射光で受光器
へ入射するものを有効一次反射光。
一次反射光が他方の斜面に入射して反射散乱される光を
二次反射光、二次反射光で受光器Rに入射する成分を有
効二次反射光と称し、有効一次反射光をrAで、有効二
次反射光を反射点B、Cを付けてrll+rcで表す。
有効一次反射光rAと光ビームlとの交点Aは物体表面
上の点を与えるので真測定値と称し、有効二次反射光r
l+rc等と光ビームlとの交点は物体表面上でない点
を与えるのでこれを虚測定値と称することにする。物体
の表面が光沢面(平滑で鏡面に近い面)になると、光ビ
ームlの一次反射光の指向性が鋭くなるので、光ビーム
lが著しく斜入射になると(すなわち入射角が大きくな
ると)、有効一次反射光rAが微弱になり、有効二次反
射光rl+’cが強くなり、真測定値が得られなくなる
。したがって。
従来の三角測量法では光沢面で形成された■溝の測定は
困難であった。つまり、従来技術の問題点は次の2つに
要約される。(i)虚測定値と真測定値が識別できない
。(ii)光沢面をもつ■溝の測定ができない。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明が解決しようとする問題点は、従来の光ビームに
よる三角測量法の問題点を解決することである。すなわ
ち、■溝の測定において9次の2点 (i)虚測定値と真測定値とを識別し、真測定値をとる
こと。
(i i)光沢面で構成されたV溝でも測定可能にする
こと。
を達成することである。
(問題を解決するための本発明の方法)(1)測定で得
られる測定値。
光ビームlを用いて■溝の三角測量を行う場合、真測定
値と虚測定値を得ることは前に述べた。光ビームを用い
る三角測量では、測定点は投光器の光ビーム放射方向と
受光器が光ビームの反射光成分を受光した受光方向と、
測定基線長とから三角法により測定点の位置を算出する
ので、■溝のように光ビームが複数回反射される場合は
、複数個の測定値が得られる。
実験の結果によると、測定上考慮すべき測定値として次
の3種類の測定値が問題になることがわかった。これを
第2図により説明する。(a)図は光ビームlが斜面U
■に入射する場合で。
(b)図は光ビームlが斜面VWに入射する場合であり
1図の投光器、受光器、■溝等は第1図の場合と同様で
ある。
(i)真測定値二投光器により投射された光ビームlが
表面に輝点Aを生じ、Aか らの反射散乱光(一次反射光とい う)の1部が受光器Rに入射して 受光センサS上に像fAを結び。
その位置から受光方向を求めて得 られる測定値で、求めたい測定値 である。上記の輝点Aを次に述べ る輝点と区別する必要のある場合 は一次輝点と称し、Aから受光器 に入射する光成分を有効一次反射 光と称しrAで示す。
(i i)虚測定(Il!二次の2種類の虚測定値があ
る。
(ii−1)虚測定値P、:光ビーム1が一次輝点Aに
おいて反射散乱されたとき、そ の正反射方向の近傍の光成分が。
他の斜面に入射して、二次輝点B を生じBからの反射散乱光(二次 反射光という)の1部が受光器R に入射し、(この入射光を有効二 次反射光rIlという)、受光セン サS上に像f、を結び、これから 受光方向を求めて算出される測定 値で、被測定物表面上にない誤っ た測定値である。
(ii−2)虚測定値P、ニー次輝点Aからの一次反射
光を対向斜面で正反射して、受 光器Rへ入射し、受光センサS上 に像f、を結び、これから受光器 向を求めて、算出される測定値で。
被測定物表面上にない誤った測定 値である。この場合の受光方向は。
受光器Rの点ORに眼をおき、前 記対向斜面を鏡として、一次輝点 を鏡にうつして見る場合の視線力 向になっており、鏡面にうる点C を二次正反射点と称し、Cからの 反射光を有効二次反射光r、と称 する。
上記の測定値のうち真測定値は求める測定値であり、他
の虚測定値は誤りの測定値であるので真測定値と虚測定
値を識別して虚測定値を捨てなければならない。
■溝の表面が光学的に粗であれば光ビームlは入射点A
でよく乱反射され、真測定値が得易くなり、虚測定値は
出にくくなり、測定が容易になる。
しかし、■溝の表面が光学的に平滑になり光沢面になる
と、測定ヘッドMとV溝との関係位置により、すなわち
、光ビーム1が■溝表面に著しく斜入射になると、その
斜面からの有効一次反射光rAが微弱になり、他の斜面
からの有効二次反射光r。
およびr、が強くなり、真測定値が得られず、虚測定値
のみが得られるようになる。
第2図(a)、 (b)におけるIs、Icはそれぞれ
光ビームlの方向が変化する時、虚測定値PII。
P、が描く軌跡を示し+’B’+  Im−’等の+■
は1、がV溝の内側にあることを示し、−■は■溝の外
側にあることを示す記号である。IIvは必ず■および
OLを通り、■♂は必ず■およびORを通る単純な曲線
になり+  IIvとl 、Vの位置関係は主としてV
溝の頂角ψ9.測定基線長dおよび測定距離O1l■に
よりきまる。I B−’Z  r C−’はともにVを
通り■溝の下側へ伸びる直線に近い形の曲線になり2図
のような測定器の配置ではl !l−Vはl 、−Vの
右側でVに近い位置を占める。また。
図から明らかなように+  I!lv+  Icvは光
ビームが斜面UVに入射する場合に対応し+  In−
v+  IC−vは光ビームが斜面VWに入射する場合
に対応し。
光ビーム入射点すなわち輝点Aが斜面上をU→■→Wと
移動すると、P、は上(01)から下(■の方向)へ移
動し、輝点Aが頂点Vに重なるとP。
も頂点■に重なり、輝点AがVW面へうつりWの方へ移
動すると、P、は頂点Vから下方へ下がっていく。また
、P、は輝点AがU−Vと移動するとIcvをOIIを
通って上から下へ移動し、AがVに重なるとPcもVに
重なり、Aが■からWへ移動すると、P、はl c−V
上を■から下の方へおりていく。さらにまた、Aに対し
てBおよびCは必ず対向する斜面上にあり、Aが斜面U
VをU→■と移動すれば、BおよびCはW→■と移動し
Aが斜面VW上を■→Wと移動すれば、BおよびCは■
→Uと移動する。かつ、Aが■に重なるときBおよびC
もVに重なる。AがW→■→Uと移動する場合も容易に
わかるので説明を省略する。
(2)■溝斜面の測定法 (2−1)測定問題の分類 第2図に示すようにして■溝を測定する場合。
測定により求められるのは、光ビームで■溝表面を走査
し、光ビームの方向θ 、有効−火攻射光の方向θ 、
、有効二次反射光の方向θ 8およびθ 。を求めるこ
とである。ここに、θθ 1.θ 、およびθ 、はそ
れぞれの光がX軸となす角であり、角は反時計力を正と
して測るものとする。測定で得られる問題を分類すると
表のようになる。表は光ビームが■溝表面を走査し、光
ビームが斜面UVあるいはVWに入射している時、有効
な反射光が検知されたかどうかを示すものである。
(2−2) V溝斜面の算出力 表の各ケースにつきV溝斜面の算出を行う。
ここに計算に必要な数式表示を第2図について与えてお
く。
ここに、に、、に、は斜面の方向係数。
ケース■:v溝両斜面でθ 、θ 、が測定可能の場合
この場合は普通の三角測量法により両斜面が求められる
。1次輝点Aの座標XA、YAは式(3)。
(4)を解き 光ビームの走査につれてXA、YAを求めれば。
■溝の形が求められる。
ケース■−1=光ビームが斜面UVを走査する時θa 
 A、  e  s  (Inv)カ求メラレ、斜面V
Wを走査する時は何も測定されない場合。
この場合は斜面UVは式(7)で求められるから式(1
)が求められる。斜面VW上の点は光ビームの点Aにお
ける正反射光と、有効二次反射光r、との交点として求
められ、Bの座標は次により与えられる。
ここにγ8は1吹止反射光rAIの方向係数で次により
与えられる。
上式により2個以上のx、、yBを求めれば斜面VWが
決定される。
ケースU−27光ビームが斜面UVを走査する時。
θ 、θ 、、θ c(rev)が求められ。
斜面VWを走査する時、何も測定されない場合。
この場合は、斜面UVはケースIと同様にして測定され
、その表示式(1)が求められる。斜面VWを求めるた
めには、斜面UV上の2個以上の一次輝点A、 (i=
1.2.・・・)に関連する測定値を用いる。
A8に関連する測定値にはサフィックスをつける。
第2図(a)において−火攻射光rAiCiの方向係数
をrciとすると。
上式でβ6.は測定から得られる有効二次反射光rCi
の方向係数、に1は斜面VWの方向係数で、求めたい未
知数である。TcLがA、とC1を結ぶ直線の傾斜であ
ること、および、有効二次反射光rciO式(6)を用
いてX Ci+ YCLを求めるとYcA=βeiXc
i 例えばi=1.2をとり、CIとCzを結ぶ直線をつく
ればその傾斜はに、に等しいから XCI  xcz 上式のX C4+ Y Ciに式(11)を入れ2分母
を持って整理すると未知数に、に関する5次方程式が得
られる。これを解いてに、を求め、さらにxC4,yc
iを通り方向係数に8をもつ面を求めれば斜面VWにな
る。しかし、5次方程式を解く計算が面倒であるので、
ロボット用視覚センサのようにリアルタイムで測定する
場合には適しない。
ケー、l−3:光ビームが斜面UVを走査する時。
θ 、θ 、が求められ、斜面VWを走査する時、θ 
−(Is−v)がもとめられる場合。
この場合も斜面UVすなわち式(1)は容易に求められ
る。二次輝点Bは斜面VU上にあり、θ 8が測定され
るので1点Bは式(1)と(5)から求められ光ビーム
lは斜面VW上の一次輝点Aで正反射されて、−吹止反
射光r□8.を生じ、その方向は。
一次輝点A、は、B、を通り方向係数TBiなる直線と
光ビーム1.との交点として求められを結ぶ直線の方向
係数を求めればこれかに8となる。
YAI−YA2 =に、        (16) XAI   xaz 式側を05)に入れ、さらに06)に入れ整理するとK
に関する5次方程式が得られる。これを解いてに8を求
めれば斜面VWを求めることができる。しかし、計算は
面倒となる。
ケースロー4:光ビームが斜面UVを走査する時。
θ θ 1が求められ、斜面vwを走査する時θ c 
、(T c−v)が求められる場合。
この場合斜面UVは容易に求められ式(1)が求められ
る。二次正反射点C3は式(1)と(6)をx、Yにつ
き解いて 一火攻射光TAiCiは次により与えられる斜面VW上
の一次輝点Aは弐θ8)と(3)との交点として求めら
れ。
i =1.2につき+  XAi+ YAiを求め、そ
の2点を結ぶ直線を求めればこれが斜面VWになる。こ
の方法は計算が簡単で実用的である。
ケース■:V溝の側斜面ともに、有効−火攻射光raが
得られない場合。
この場合は側斜面ともに、普通の三角測量法では求めら
れない。この場合、1BあるいはI、の何れか一方が求
められておれば、それを用いて側斜面を求めることは可
能であるが計算は著しく複雑になり、実用性に乏しい。
(2−3)斜面算出法の比較 前記の■溝斜面算出法で実用性のあるのはケースI、ケ
ース■−1,ケースll−4の場合であり、ケースIは
側斜面とも普通の三角測量で求められる場合、ケース■
−1,ケースn−4は、三角測量で決定されて既知とな
った面で正反射する光路を有する場合となっている。す
なわち、ケースn−1では斜面U■が既知で、その上に
一次輝点Aがあり。
光ビームlがAで正反射されている。ケースll−4で
は斜面UVが既知で一火攻射光racが斜面UV上の二
次正反射点Cで正反射されている。
上記のケース■は第2図において、普通の三角測量が斜
面U■について可能で斜面VWについて不可能の場合で
あるが、斜面VWで可能で斜面U■て不可能の場合でも
全く同様で、説明中の諸式はに、とに、とを交換すれば
そのまま成り立つ。
(3)真測定値と虚測定値との識別 前の(1)において、光ビーム1がOLを中心に反時計
方向に回転して■溝の斜面を走査した場合。
一次輝点A、二次輝点B、二次正反射点Cの移動と虚測
定値の軌跡1s、Icの現れ方について説明した。これ
らの移動の様子を第2図の受光センサ上の像fA+  
flit  rCの移動に結びつけて考えると、f^と
fl+、fcとは移動方向がたがいに逆方向であり、f
mとfcとは同方向になっている。この性質を利用して
真測定値と虚測定値とを識別することができる。
(4)虚測定値軌跡I、とICの識別 前記(2)の測定法において有効二次反射光rIlおよ
びr、を利用しているので、その識別をして用いること
が必要であ。有効二次反射光とそれが生ずる虚測定値軌
跡1s、Icの位置から識別するのが都合がよい。
■溝につきrg、rcの位置を調べると+  IRと1
.の位置は測定ヘッドMの測定基線長d、  V溝の頂
角ψ9および測定距離OR■に依存して定まる。その例
を第3図に示す。図かられかるように、OLがonより
右にある場合は9次の特徴をもっている。
(i) V溝の頂角ψ9が大きい場合はI8とI、とは
分離して存在し2図の場合はll1vはIcvの右にあ
り、頂角ψ9が減少するにつれて+  IIIvとI、
vとが接近し、ψ9のある値ψ9゜において、頂点■の
近くでI[lvとl、Vが殆ど重なリ、さらにψ9が減
少するとlBVとl、Vとが交叉し、頂点の近くではl
BVはI、vの左に存在するようになる。〔図(a)〜
(f)の比較〕(ii) I av(!: I cv(
7)関係位置は、X軸と斜面U■とのなす角Φ、(測定
ヘッドのX軸に対する■溝の傾き)が変わっても殆ど変
わらない。(図(a)と(b)の比較、その他の場合も
同様であるが図は省略した) (iii)  I BvとI、vとの関係位置は測定距
離を一定すると測定基線長dにより異なり、dが短くな
るにつれて+  IIvは左方へ+  ICvは右べう
つる。そのため、頂点Vの近くで+  IIvと■♂と
がほとんど重なる■溝の頂角ψ9は大きくなる。〔図(
C)と((至)1図(d)と(h)の比較〕(iv)V
溝の外では、測定基線長d、V溝の頂角の如何にかかわ
らず+  IM−9は常に1.−9の右側に存在する。
(V)Iav、Icv、Im−’、Ic−’l!頂点V
で一点に会し、また l lVはOLを通り lcVは
0えを通る。また、頂点Vの近くでは、何れも直線に近
い形となる。
以上(i)〜(v)の特徴は測定において片斜面の測定
値と虚測定値しか得られないで、前記(2−2)の方法
で他の斜面を算出する場合、どの虚測定値を採るかを識
別する上に極めて重要である。
実測においては、■溝表面における光ビームの反射方向
と指向性から推定されるように1表面が光沢面になると
、殆ど全ての場合に、r、と■。
とが観測される。さらにまた、実際の測定において、利
用されるIs、Icは頂点■の近くだけであり+  I
Bv+  ICvの交叉点付近を用いることはない。
実際に1本測定法を用いる視覚センサ(測定器)では、
あらかじめ、その視覚センサ固有の特性値としてl1l
vとIcvの重なる頂角ψ9゜を求めておきr  ’l
’+  ICvの何れを選ぶか、また1、−9をとるか
、誤りなく選択できるソフトウェアを造っておくことが
必要である。
次に、実際の測定において1片斜面UVおよび虚測定値
軌跡111.Icが得られ、他の斜面VWを前記(2−
2)の方法で求める場合、Is、Itの選択を誤って用
いるとどんな結果が得られるかを例により説明しておく
第4図(a)は斜面U■が測定で得られ、斜面VWの算
出にr  IIvを採るべきところ、誤ってICvをと
った場合の例を示し1図(b)は1c−Vを採るべきと
ころを、誤って■、−9を採った場合の例を示した。図
(a)、 (b)に示すように何れの場合も、得られた
斜面の形は著しく曲がっておるが、一次H点Aが頂点V
に近づくにつれて得られた曲線も■に近づき■に会する
。したがって1曲線の形から虚測定値のとりちがいを知
ることが可能であり、また誤って採っても、得られた斜
面UVと算出した曲線との交点から頂点■を求めること
ができる。
上記の他に、■溝の表面の反射特性、頂角の大きさ、光
ビームの入射角等によっては、有効3次反射光による虚
測定値も生ずる可能性があるが。
実測の結果によると有効3次反射光による虚測定値は殆
ど得られなかった。
(5)測定法のまとめ 投光器から一平面内で方向を変化する細い光ビームを物
体表面に投射して、その表面を輝点て走査し、その輝点
を受光器で捉えて、三角測量法により輝点の位置を算出
することにより、物体表面の形を求める物体形状測定器
によって、■溝を測定する場合は1次のようにして測定
する。
(i) V溝の両斜面から、一次輝点からの有効一次反
射光および有効二次反射光が得られる場合は。
有効一次反射光と有効二次反射光を識別して。
有効一次反射光のみをとって、三角測量法により、一次
輝点の位置を計算することにより両斜面を求める。有効
一次反射光と有効二次反射光との識別は、受光センサ上
の有効一次反射光による像と有効二次反射による像とが
、互いに逆方向に移動することを利用して行う。
(if)V溝の一方の斜面UVから有効一次反射光が検
知され、他の斜面VWからはそれが検知されず、かつ、
有効二次反射光が検知される場合は。
まず斜面UVを三角測量法により算出し2次に。
斜面UV上で正反射される光路をもつ有効二次反射光(
IBvまたはrc−v)を利用して、斜面VW上の点を
複数個算出することにより斜面VWを求める。
(iii)有効二次反射光による虚測定値l1lvとI
、vの関係位置、および1.−1とI、−9の関係位置
は、主として測定基線長と測定距離、および■溝の頂角
によりきまるから、あらかじめ調べておき、 (ii)
における1、、ICの選択を容易にしておく。
〔実施例〕
本発明の実施例を第5図により説明する。図においてM
は測定へンドであって、測定基線長dをへだてて投光器
りおよび受光器Rを具え、投光器りは例えばレーザダイ
オードLDより光ビームlを発射し2回転鏡RMにより
、その方向を変えて■溝の表面を走査する。光ビーム1
が一方の斜面UVに入射して一次輝点Aを生じ、輝点A
からの反射散乱光は1部が有効一次反射光rAとなって
受光器に入射し、1部は正反射方向に反射して他の斜面
VWに入射して二次耀点Bを生し、そこから反射nk乱
されて、その1部が有効二次反射光r。
として受光器に入射する他に、一次輝点Aからの反射散
乱光の1部は二次正反射点Cに入射し、そこから反射さ
れて、その正反射光成分が有効二次反射光reとなって
受光器に入射する。上記の有効−火攻射光rA+有効二
次反射光r、およびreは受光器Rの結像レンズLを通
って受光センサS上に、それぞれ像fA、faおよびf
、を結び。
受光センサSの電気出力端子に、対応電気出力を生じ、
それから有効−火攻射光ra、有効二次反射光r、およ
びrcの方向を知ることができる。
上記3つの通行反射光の強さは■溝表面の平滑度(反射
特性)、光ビームの入射角、入射点、■溝の頂角等によ
り異なり9強度が著しく小さい場合はその像が得られな
くなる。
受光センサSは9例えばシリコンホトダイオードを直線
上に、多数等間隔に並べて構成され、そのシリコンホト
ダイオードの電気出力から結像位置を知り、受光方向を
求めることができる。雑音光の測定妨害を除くために、
光ビームとして高周波変調されたものを用い、受光セン
サSのシリコンホトダイオードの電気出力を高速電子ス
イッチSWで高速切換して、直列信号列とし、復調回路
DMを通して復調して、変調成分を信号検出回路SDに
より検出し、その出力をマイクロプロセッサμPRへ送
り込む。上記の高周波変調周波数を約80 KHz以上
にえらんでおけば、前記変復調過程を通じて、外部雑音
光の測定妨害を除去することができる。図のLDDはレ
ーザダイオードに高周波変調電流を供給し、高周波変調
された光ビームを発生させる回路である。
回転鏡駆動回路RMDは回転鏡RMを回転させるための
電力を供給するとともに2回転角を検知して、その信号
をマイクロプロセッサμPRへ送り込む回路である。
基準タイミングパルス発生回路TGは測定系の各回路が
同期してうまく動作するに必要な基準タイミングパルス
を発生し、供給する回路で、その供給先は9回転鏡駆動
回路RMD、  レーザダイオード駆動回路LDD、信
号検出回路SD、復調回路DM、高速電子スイッチSW
、マイクロプロセッサμPR等である。
マイクロプロセッサ(または普通のコンピュータでもよ
い)μPRは回転鏡駆動回路RMDから受入れた回転鏡
RMの回転角すなわち光ビーム1の方向θ 、信号検出
回路SDより受入れた有効−火攻射光rA+有効二次反
射光rsおよびr。
の結像点にあるオートダイオードの番号すなわちθ 、
、θ 8およびθ 、を示す信号を受入れ。
前に説明した真測定値と虚測定値の識別、および有効一
次反射光’A+ 有効二次反射光を用いて行う■溝斜面
の算出、2つの虚測定値軌跡1g、Icの識別等を行う
第6図に2枚の磨き鋼板で形成したV溝(頂角ψ9=9
0°)につき1本発明の測定法を適用した・例を示す。
同図の図(a)、 (b)ともに、斜面UVが普通の三
角測量法により求められ、斜面−UVと虚測定値1ll
vを利用して求めた斜面VWを破線で示した。磨き鋼板
の表面が平滑であるため斜面UV面については三角測量
による測定値が多数求められているが、斜面VWについ
ては図(a)では3個しか求められず1図(b)では全
然求められて−いない。
斜面UVの測定値と、虚測定値l1lvを利用して求め
た斜面VWは破線で示されているが1図(a)では破線
と白丸○で示す三角測量で得た測定値とはよく一致して
いる。図(b)では三角測量による測定値はえられてい
ないが、斜面UVを示す実線と斜面VWを示す破線とは
、はぼ90″になっている。
上述の例により3本発明の測定法により、■溝の三角測
量が一方の斜面にしか適用できない場合でも、虚測定値
を用いれば他の斜面を精度よく求められることがわかる
。また、虚測定値は光ビームの反射方向とその指向性を
考えると、比較的測定され易い条件になっていることを
付は加えておく。
〔発明の効果〕
光ビームを用いる物体形状測定は非接触形測定器であり
、大変便利であるので、ロボット用視覚センサ、工場に
おける部品測定器として広い用途があり、工程の自動化
に欠くべからざるものである。多くの機関でその研究開
発が行われているが。
前記の真測定値と虚測定値の識別、光沢面をもつ■溝測
定における虚測定値利用による■溝斜面の゛算出法が開
発されていないため、実用化するまでに至っていない。
本測定法は上記の問題点を全面的に解決するもので、平
滑な光沢面をもつ部品あるいは溶接におけるT−継手、
V開先の測定等を可能にするので。
工場における工程の自動化に著しい効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は光ビームによる三角測量法の原理を示す図、第
2図は真測定値と虚測定値を示す図で。 図(a)は光ビームが斜面U■に入射する場合9図(b
)は斜面VWに入射する場合である。第3図は虚測定値
軌跡11v+  ICvの位置を示す図で1図(a)は
ψ、 =90’ 、 Φo=20°+d=68mn+の
場合1図(b)はψ、=90°、Φ。=50°、d=6
81の場合。 図(C)はψ9=80°、Φ1=40°、  d =6
8mmの場合。 図(d)はψ、 =75@、  Φu =37.5°+
  d=68mmの場合1図(e)はψ、 =70@、
  Φu =35” 、  d =68mmの場合、(
f)はψ、 =60” 、  Φu =30’ 、  
d =68mmの場合9図((至)はψ9=80°、Φ
。=40°、  d =34mmの場合1図ら)はψ9
=75°、Φ。=37.5@d=34mmの場合である
。第4図は斜面算出で、虚測定値の選択を誤った場合を
示す図で1図(a)はl、Vをとるべきところ誤って[
、Vをとった場合1図[有])はl c−Vをとるべき
ところ誤ってl l−Vをとった場合を示す。第5図は
測定回路系を示す図、第6図は本発明の測定法により磨
き鋼板で形成したψ。 −90°の■溝の形を算出した例を示し1図(a)は斜
面VWの算出値と三角測量値との比較を示し1図(b)
は斜面VWに三角測量値が得られない場合を示す図であ
る。 用いた主な記号は9Mは測定ヘッド、Lは投光器、Rは
受光器、Sは受光センサ、X、Yは直交座標、lは光ビ
ーム+rAは一次輝点からの有効−火攻射光、r、は二
次輝点からの有効二次反射光+  rCは二次正反射点
からの有効二次反射光。 UVWは■溝、Aは一次輝点、Bは二次輝点、Cは二次
正反射点、  Pl、Pcは虚測定値 1.VIcvは
■溝内に生ずる虚測定値軌跡、  Is−ゞ。 ■、−9は■溝の外に生ずる虚測定値軌跡、Lは結像レ
ンズ、Sは受光センサ、fA、fi、reはそれぞれ一
次輝点A、二次輝点B、二吹止反射点Cからの反射光が
結ぶ像、LDはレーザダイオード、RMは回転鏡、SW
は高速電子スイッチ、DMは復調回路、SDは信号検出
回路、LDDはレーザダイオード駆動回路、RMDは回
転鏡駆動回路、TGは基準タイミングパルス発生回路、
μPRはマイクロプロセッサまたは通常のコンピュータ
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一平面内に、一定長の測定基線と、その両端にそ
    れぞれ、前記平面内において方向を変化する細い光ビー
    ムを放射する投光器および前記平面内に受光方向をもち
    受光方向に対応する電気信号を発生する受光器を具え、
    その面内における光ビームの方向を示す電気信号と受光
    方向を示す電気信号および測定基線長とを用いて、光ビ
    ームと受光方向との交点の位置を、三角測量法により算
    出する光ビームを用いる物体形状測定器により、V溝の
    測定を行う光ビームによる物体形状計測法において、 (i)光ビームによりV溝表面を走査した時、受光器が
    料斜面からの有効一次反射光を検 知できる場合は、それの受光方向と光ビームの方向を用
    いて、三角測量法により、両斜面の形を算出し、さらに
    また、 (ii)光ビームによりV溝表面を走査した時、受光器
    が一方の斜面からの有効一次反射光、および、その斜面
    で正反射する光路をもつ 有効二次反射光を検知し、他方の斜面から は十分な有効一次反射光を検知できない場 合は、前者の斜面の形状をその面から得ら れた有効一次反射光および光ビームの方向 を用いて三角測量法により算出し、後者の 斜面を前記の計算された斜面の形および前 記の有効二次反射光を用いて計算する ことを特徴とする光ビームによる物体形状測定法。
  2. (2)前記特許請求の範囲第1項において、光ビームの
    方向変化に対して、それと同じ向きの方向変化を示す有
    効反射光を有効一次反射光とし、逆向きの方向変化を示
    す有効反射光を有効二次反射光として識別することを特
    徴とする光ビームによる物体形状測定法。
  3. (3)前記特許請求の範囲第1項において、測定ヘッド
    の測定基線長、測定ヘッドとV溝との相対位置およびV
    溝の頂角に対応して、二次輝点からの有効二次反射光の
    方向角と、二次正反射点からの有効二次反射光の方向角
    との大小関係を求めておいて、この大小関係を用いて、
    実測で得られた有効二次反射光が、二次輝点からの反射
    光か、を識別することを特徴とする光ビームによる物体
    形状測定法。
JP3763388A 1988-02-22 1988-02-22 光ビームによる物体形状計測法 Pending JPH01213506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3763388A JPH01213506A (ja) 1988-02-22 1988-02-22 光ビームによる物体形状計測法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3763388A JPH01213506A (ja) 1988-02-22 1988-02-22 光ビームによる物体形状計測法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01213506A true JPH01213506A (ja) 1989-08-28

Family

ID=12503044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3763388A Pending JPH01213506A (ja) 1988-02-22 1988-02-22 光ビームによる物体形状計測法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01213506A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03163301A (ja) * 1989-11-22 1991-07-15 Matsushita Electric Works Ltd 位置検出方法
WO1992020993A1 (en) * 1991-05-15 1992-11-26 Fanuc Ltd Method of detecting position in a laser sensor and device therefor
US7868489B2 (en) 2006-01-24 2011-01-11 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Acceleration generator and pseudo force sense generator

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03163301A (ja) * 1989-11-22 1991-07-15 Matsushita Electric Works Ltd 位置検出方法
WO1992020993A1 (en) * 1991-05-15 1992-11-26 Fanuc Ltd Method of detecting position in a laser sensor and device therefor
US5399870A (en) * 1991-05-15 1995-03-21 Fanuc Ltd. Position detecting method and apparatus for laser sensor
US7868489B2 (en) 2006-01-24 2011-01-11 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Acceleration generator and pseudo force sense generator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5207003A (en) Target and system for three-dimensionally measuring position and attitude using said target
US20030227635A1 (en) Device and method for the optical detection of objects
JPS60128304A (ja) 溶接機計測ヘツド
JPH11257917A (ja) 反射型光式センサ
US4906097A (en) Imaging and inspection apparatus and method
US4790660A (en) Shape measuring instrument
JPH01213506A (ja) 光ビームによる物体形状計測法
JPH071165B2 (ja) 光ビ−ムを用いた視覚センサ
JP2849760B2 (ja) ラベルズレ検査装置
JP5487920B2 (ja) 光学式3次元形状計測装置及び光学式3次元形状計測方法
JPS6210361B2 (ja)
JP2532922B2 (ja) 物体形状の測定法
JPS63222202A (ja) 距離・傾斜角測定装置
JPS62222117A (ja) 多点距離計測センサ
JPH03160303A (ja) 多重孔の検出方法
JPS63191010A (ja) 表面粗さ計測方法
JPH063119A (ja) 微小凹面の深さ測定方法
JPH05141929A (ja) 視覚装置
JPH03146804A (ja) 板の重ねの測定法
JP2004170437A (ja) 光式変位センサ及び光式厚さセンサ
JPS62277508A (ja) 三次元測定器
JPH04523B2 (ja)
JPS60111906A (ja) 角度測定方法
JPH0245705A (ja) 光学的測長装置
JPH04282845A (ja) 三次元形状測定装置