JPH0121346Y2

JPH0121346Y2 -

Info

Publication number: JPH0121346Y2
Application number: JP1982071692U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-17
Filing date: 1982-05-17
Publication date: 1989-06-26
Also published as: JPS58172981U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、例えば自動車用のエンブレム、ライ
センスプレート文字、PR用パネル等において文
字、マーク、図形等を照明により表示できるよう
にした表示装置に関する。

最近、車輌、特に一般自動車では、車内のイン
テリアが向上されてきており、これに伴い車内を
より豪華かつ高級に見せるため、メータ回りの各
種照明表示類にも種々の改良が要望されている。

第１図及び第２図は従来の表示装置の一例を示
すものである。

同図において、１は表示板で、ガラス、アクリ
ル等の透明材からなり、その裏面には印刷などの
手段により遮光層２が形成され、この遮光層２に
は、これを部分的に除去することで文字、マーク
図形等の表示パターンを構成するための透光部３
が形成されており、この透光部３にスクリーン印
刷などの手段により着色層４を形成することで、
例えば第１図に示す如き「KOITO」なる表示文
字５を平面状に構成してある。

また、上記のように構成した表示板１の裏面後
方には導光板６が配置され、この導光板６の一端
部には照明用ランプ７が配設されているととも
に、導光板６の裏面に円錐状凹部８を形成し、ラ
ンプ７から導光板６内に入射される光を上記凹部
８により表示板１方向に反射させ、表示板１の裏
面から照明することで「KOITO」なる文字５を
着色層４に応じた色に光輝せしめて表示するよう
にしてある。

しかし、上記のような構造の表示装置にあつて
は、ランプ７の照明により表示される表示板１上
の文字パターンは、表示板１の一面に例えばスク
リーン印刷で平面的に形成されるものであるた
め、ランプにより表示板１を照明しても文字パタ
ーンは平面状に表われるのみで立体感がなく、そ
の表示形態も単純になつて車内のインテリアに合
い、かつこれを助長するような表示装置は望めな
かつた。

本考案は上記従来の欠点を解決したもので、照
明により明示される文字、マーク、図形等の平面
的表示パターンを立体的に見せ得る表示装置を提
供することを目的とする。

このために本考案は、表示板等に形成される照
明表示パターンを光透過方向に所望間隔離して配
列した互いに色の異なる第１のパターンと遮光層
を部分的に除去して形成した第２のパターンとで
構成し、かつこの第１のパターンと第２のパター
ンを光透過方向と直交する方向に相対的にずらし
て非重なり部を生じさせると共に、この表示パタ
ーンの裏面には照明用光源を配設したものであ
る。

以下に、本考案表示装置の詳細を図示した具体
的実施例に従つて説明する。

第３図及び第４図は本考案に係る表示装置の一
例を示すもので、１０は自動車のダツシユボード
等に装着される表示装置のハウジングで、その前
面開開口１１にはガラス、アクリル等の透明板材
からなる長方形状の表示板１２が装着されてい
る。表示板１２の表面には文字、マーク、図形状
の立体表示パターン１３、例えば「KOITO」な
る立体文字パターン１３を構成するための第１の
パターン１３ａがスクリーン印刷などの手段によ
り所望の色、例えば金色で平面的に形成され、さ
らに表示板１２の裏面にはスクリーン印刷などの
手段により遮光層１４を形成し、この遮光層１４
の上記第１のパターン１３ａと対向する部分を
「KOITO」なる文字形状に合せて除去すること
により、透光部１５を形成するとともに、この透
光部１５にはスクリーン印刷などの手段により上
記第１のパターン１３ａに対応した「KOITO」
なる文字の第２のパターン１３ｂを所望の色、例
えば白色で平面的に形成する。そして、第２のパ
ターン１３ｂの文字形成幅d₂を第１のパターン１
３ａの文字形成幅d₁より大きくし、これにより第
３図に示す如く右上方向にずれた非重なり部を生
じさせるようになつている。

また、上記ハウジング１０内には表示板１２の
裏面側に位置して導光板１６が配設されており、
この導光板１６の一端部には、ハウジング１０内
に設けたランプ１７が対向され、このランプ１７
からの光は導光板１６内に導入されるようになつ
ているとともに、導光板１６の裏面には多数の円
錐状凹部１８を上記表示板１２の第２のパターン
１３ｂに対向して形成し、これによりランプ１７
から導光板１６内に導入された光を表示板１２の
裏面側へ向けて高効率に反射し、表示板裏面の照
明、特に文字パターン１３の部分に対する照明度
を上げ、文字パターン、例えば「KOITO」の表
示を鮮明に行なわせるようになつている。

上記のように構成された表示装置において、ラ
ンプ１７を点灯すれば、このランプ１７からの光
が導光板１６内に導入されることにより、導光板
１６を面光源の如く光輝させ、これに伴い導光板
１６からの光、特に凹部１８で反射された光は、
第１及び第２のパターン１３ａ，１１３ｂからな
る立体文字パターン１３の部分を透過して表示板
１２の外表面側に出る。従つて、表示板１２を外
表面側から目視すれば、「KOITO」なる文字パ
ターン１３の第１のパターン１３ａ部分が金色に
光輝し、かつ第２のパターン１３ｂ部分が白色に
光輝する。この結果、「KOITO」なる文字パタ
ーン１３には表示板１２の厚みに相当する奥行き
が生じ、これが「KOITO」なる文字パターン１
３に第３図に示す如く立体感を与えることにな
る。

このように文字パターン１３に立体感を与える
ことは表示装置を豪華に見せることになり、ひい
ては表示装置回り及び車内のインテリアの高級
性、豪華性を向上させることにもなる。

第５図は本考案に係る表示装置の他の実施例を
示すものである。本実施例においては、表示板１
２の裏面に、例えば第３図に示す如き
「KOITO」なる立体文字パターンを構成する第
１のパターン１３ａを金色で印刷により形成し、
かつ上記表示板１２と導光板１６との間には、表
示板１２より所望の間隔をおいて内部表示板１９
を配設し、この内部表示板１９の表面にはスクリ
ーン印刷などの手段により遮光層２０を形成する
とともに、この遮光層２０の上記第１のパターン
１３ａと対向する部分を「KOITO」なる文字形
状に合せて除去することにより透光部２１を形成
し、この透光部２１にはスクリーン印刷などの手
段により上記第１のパターン１３ａに対向した
「KOITO」なる文字の第２のパターン１３ｂを
所望の色、例えば白色で形成する。そして、第２
のパターン１３ｂの文字形成幅d₂を第１のパター
ン１３ａの文字形成幅d₁より大きくして、第３図
の場合と同様な右上方向にずれた非重なり部を生
じさせる構成になつている。

この実施例においても、ランプ１７を点灯し
て、その光を導光板１６を介し内部表示板１９の
裏面側から照射すれば、第１のパターン１３ａが
金色に、第２のパターン１３ａが白色にそれぞれ
光輝し、これに伴い第１、第２のパターン１３
ａ，１３ｂ間に表示板１２と１９間の間隔に相当
する奥行きが生じる。この結果、表示板１２の外
表面側から文字パターンを見れば、「KOITO」
なる文字は立体的に表示されることになる。

また、第６図は、本考案に係る表示装置のさら
に他の実施例を示すものである。この実施例で
は、表示板１２の裏面に立体表示パターンを構成
する第１のパターン１３ａを金色で形成し、そし
て表示板１２の裏面側に配設した導光板１６の表
面に遮光層２２を形成するとともに、この遮光層
２２の上記第１のパターン１３ａと対向する部分
を表示パターン形状に合せて除去することで透光
部２３を形成し、この透光部２３には第１のパタ
ーン１３ａに対応した第２のパターン１３ｂを白
色で形成する。そして、第４図の場合と同様に第
２のパターン１３ｂの文字形成幅d₂を第１のパタ
ーン１３ａの文字形成幅d₁より大きくして一方向
にずれた非重なり部を生じさせるようになつてい
る。

本実施例においては、ランプ１７を点灯すれ
ば、導光板１６内に導入された光は第２のパター
ン１３ｂの部分を透過し、さらに第１のパターン
１３ａの部分を透過して表示板１２の表面側に出
る。このため表示板１２をその外表面側から見れ
ば、金色及び白色にそれぞれ光輝する第１と第２
のパターン１３ａ，１３ｂ間に表示板１２の導光
板１６間の間隔に相当する奥行きが生じ、この結
果、表示パターンは立体的に表示されることにな
る。

なお、上記の各実施例では、互いに異なる色で
形成される第１及び第２のパターンの形成幅を変
えるようにしたが、パターン形成幅を等しくし、
両者の位置をずらすようにしても同様な効果が得
られることは勿論である。また、文字に限らず、
マーク、図形の照明表示にも同様に適用できるほ
か、公告用パネル、デコレーシヨン等の表示にも
利用できる。さらにまた、表示パターンの照明は
導光板に限らず、ランプにより直接照明するよう
にしても良い。

以上のように本考案によれば、文字、マーク等
の照明表示パターンを光透過方向に所望間隔離し
て配列した互いに色の異なる第１のパターンと遮
光層を部分的に除去して形成した第２のパターン
とで構成し、かつこの第１のパターンと第２のパ
ターン間の光透過方向と直交する方向の相対的な
位置ずれを生じさせる方式としたものであるか
ら、この表示パターンを裏面側から光源により照
明すれば、表示パターンを立体感を有する表示と
することができ、このため、表示装置を豪華に見
せることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における表示装置の一例を示す概
略正面図、第２図は第１図の横断面図、第３図は
本考案に係る表示装置の正面図、第４図は第１図
の横断面図、第５図及び第６図はそれぞれ本考案
に係る表示装置の各別の実施例を示す横断面図で
ある。符号の説明、１２……表示板、１３……表示パ
ターン、１３ａ……第１のパターン、１３ｂ……
第２のパターン、１４，２０，２２……遮光層。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

表示板等に形成される照明表示パターンを光透
過方向に所望間隔離して配列した互いに色の異な
る第１のパターンと遮光層を部分的に除去して形
成した第２のパターンとで構成し、かつこの第１
のパターンと第２のパターンを光透過方向と直交
する方向に相対的にずらして非重なり部を生じさ
せると共に、この表示パターンの裏面には照明用
光源を配設したことを特徴とする表示装置。