JP4547734B2 - 自発光型表示板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用メーターパネルや各種標識や案内板など種々の情報を表示可能な自発光表示板に係わり、特に、LEDチップ及び蛍光物質を有する発光ダイオードを用いた自発光型表示板に関する。
【0002】
【従来技術】
自動車用メーターパネルなどの表示板には冷陰極管からの光を導光板を介して発光させている。このような表示板の模式的構成例を図3及び図4に示す。図3及び図4には、自動車用メーターパネルとして白色顔料が添加された樹脂筐体305上に導光板303が配置されている。導光板303の側端面には光源となる冷陰極管301が配置されている。導光板303上にはメーターパネルの目盛や数字などディスプレイとして表示させたい意匠の形状に設けた意匠パネル302が配置される。このようなメーターパネルの冷陰極管301を発光させると、冷陰極管301から放出された光は集光板311により集光され導光板303内に導入される。導光板303から漏れ出た光は、導光板の周りに配置された白色樹脂筐体305で反射される。また、意匠パネル302の裏面側によっても反射され導光板303内で繰り返し反射される。導光板303に閉じ込められた光の一部は、導光板303上に配置された意匠パネル302の表示部304のみから外部に放出される。これにより所望の意匠を発光させることができる。このような冷陰極管を用いた表示板は高輝度に白色など発光させることができる。
【0003】
しかし、環境問題が叫ばれる現在、水銀を使用する冷陰極管301は使用を抑制することが好ましい。また、近年の自動車等には種々の電子機器が搭載されている。他方、冷陰極管301を発光させるためにはインバータなどにより交流電流に変換する必要がある。この場合、インバータはノイズを発生させる場合があり、電子機器の誤作動が問題となる。そのためノイズを低減させるため電磁波対策を行うなど種々の機構が必要となる。
【0004】
このような冷陰極管を用いた表示板に変わるものとしてLEDチップを利用した自発光型表示板が挙げられる。LEDチップは低消費電力であり、直流駆動するためインバータなどが不必要であると共に水銀を用いないで構成することができる。一方、LEDチップは半導体の特性上単色性ピーク波長を発光する。そのためLEDの単色光のみでは視認性が悪く瞬時に表示情報を把握しなければならないメーターパネルには向きがたい。また、LEDチップからの単色性ピーク波長とLEDチップからの光によって励起され蛍光を発する蛍光物質との組み合わせにより白色光を発光する蛍光体付き発光ダイオードがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、冷陰極管を利用した表示装置の光源を単に蛍光体付き発光ダイオードに置き換えると、意匠パネルの表示部から放出される光の輝度が低くなる場合がある。これは、LEDチップからの光の一部が蛍光体を励起するために用いられてしまうためである。更に、導光板内に入射した光は、反射部で繰り返し反射される際に一部が吸収されてしまうので、更に輝度が下がる。輝度を上げるためには、光を効率よく表示部から放出させればよいので、例えば表示部に合わせて導光板の形状も種々の凹凸形状にする方法が考えられるが、この方法では導光板の厚みが6mm以上などと極めて厚みの厚いメーターパネルになってしまい実用的でない。あるいは、使用するLEDの数を増やして入射する光そのものを多くすることも考えられるが、この方法では低消費電力のLEDを使用する意味がない。更に、蛍光体はLEDチップよりも劣化しやすいので、高電圧や高電流等の方法で輝度を上げることは、蛍光体に過大な負荷を与えて劣化を促進することになり、表示板の寿命を短くしてしまう。したがって、本発明は上記問題点を解決して、蛍光体付き発光ダイオードを用いて高輝度発光可能な自発光型表示板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は蛍光体を利用した発光ダイオードからの光を導光板を利用した特定構造の表示板とすることにより色むらがなく、且つ効率よく発光できることを見出し本発明を成すに至った。
【0007】
すなわち、本発明の自発光型表示板は、第1の主面と第2の主面とを有する略平板状の導光板と、該導光板の側端部に設けられた発光ダイオードを有し、該発光ダイオードから放出された光を導光板の端面から入射させ、前記第2の主面側に設けられたディスプレイとして表示させたい意匠形状の反射部によって反射させると共に、該第2の主面と対向する第1の主面側に設けられ、前記意匠形状に設けた表示部から放出させる自発光型表示板である。特に発光ダイオードは発光素子と、該発光素子からの発光波長により励起されて蛍光を発する蛍光物質を有し、又、第2の主面に設けられた反射部は、第1の主面側に設けられた表示部よりも、大きく形成されている自発光型表示板である。
【0008】
本発明の請求項2に記載の自発光型表示板は、反射部が光拡散剤が含有された樹脂層を有する。これにより、より光利用効率の優れた自発光型表示板とすることができる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の自発光端表示板は、発光ダイオードは少なくとも発光層が窒化物半導体であるLEDチップからの可視光と、該LEDチップからの可視光により励起され蛍光を発するセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体からの混色光を発光する自発光型表示板である。
【0010】
本発明の請求項4に記載の自発光型表示板は、第2の主面に設けられた反射部が、第1の主面側に意匠形状に設けられた表示部外周の外側0.3〜3.0mmの位置と対向する位置に、反射部の外周がくるように形成されている自発光型表示板である。反射部と表示部の大きさを特定の関係にすることによって、視認される発光色のムラを抑え、かつ光を効率よく表示させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は導光板を構成する主面の全面で発光ダイオードからの光を反射させるのではなく、発光観測させる所望の意匠部に対応した部分で視認側に反射させるものである。反射部を主面の全面ではなく部分にすることによって、光利用効率が高くなるとともに、発光ダイオードから放出された光は導光板内で繰り返し全反射される割合が増えるため、発光ダイオードから放出される光自体の混色性が高まって導光板外部に均一光が取り出されると考えられる。以下、各構成について詳述する。
【0012】
(発光ダイオード101)
発光ダイオードは発光素子であるLEDチップと、発光素子からの発光波長により励起されて蛍光を発する蛍光物質を具備するものである。従って、発光ダイオードは樹脂レンズなどを持った砲弾型発光ダイオードやチップタイプLEDなど種々の構成とすることができる。
【0013】
発光素子からの光及び蛍光物質からの光が共に可視光であれば、発光素子からの比較的鋭い発光ピークを持つ単色性ピーク波長と、蛍光物質からの比較的ブロードな発光波長が混色された混色光を発光する発光ダイオードとすることができる。特に、複数の蛍光物質を有し、蛍光物質から放出される光が互いにRGB成分を含む場合や、発光素子からの発光波長と蛍光物質からの発光波長が互いに補色関係にあれば、白色系の光を発光することができる。
【0014】
具体的には、発光層に窒化物半導体(AlxInyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を用いたLEDチップから放出された青色光と、これによって励起され黄色の蛍光が発光可能なセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体、例えば(YxGd1-x3(AlyGa1-y512:Ce蛍光体(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)などからの混色光により白色系などの発光色を発光させる白色発光ダイオードが挙げられる。この発光ダイオードは、LEDチップからの単色性ピーク波長と蛍光体からのブロードな発光との混色光が観測される。この他に、ペリレン系誘導体を用いて、短波長の可視光である青色光や紫外線により励起され、赤色が発光可能な蛍光染料及び緑色が発光可能な蛍光染料を蛍光物質として利用することで白色発光可能な発光ダイオードとすることもできる。
【0015】
発光ダイオードは、例えばLEDチップからの発光波長及び蛍光物質からの光を効率よく外部に取り出すため、反射壁として働く凹部内にLEDチップを配置させると共に凹部内に蛍光物質を含有させた構成とすることができる。同様に、LEDチップの一部に蛍光物質を層状に形成させた構成とすることもできる。何れにしても、蛍光物質の量が発光色に大きく寄与すると共にその制御が難しく混色性が低下し色むらを生ずる場合がある。
【0016】
本発明においては、反射部は第2の主面全面ではなく、第1の主面に意匠形状に設けられた表示部に対向した位置に形成されている。そのため、導光板内で繰り返し全反射される光の割合が増えるため反射部から色ずれのより少ない発光を得ることができる。なお、発光ダイオードは導光板と光学的に接続可能なものであり導光板に光を効率よく照射させ得るものが好ましい。
【0017】
(発光素子)
発光素子としては、種々のものを利用することができるがLEDチップからの発光波長を蛍光物質により長波長に変換させる場合は効率よく、且つリニアリティー良く発光させることができる。そのため、LEDチップは紫外線や可視光の短波長側で発光可能なものが好ましく、比較的バンドギャップの大きい半導体を利用することが好ましい。このような半導体としては、ボロンナイトライド、ガリウムナイトライドや炭化珪素などが挙げられる。このような半導体はMOCVD法、HDVPE法や液相成長法などにより形成させることができる。半導体の構造としてはpn接合、ショトキー接合やMIS接合などが挙げられる。また、活性層は単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。具体的LEDチップの層構成として窒化物半導体の例を挙げる。
【0018】
サファイア基板上に順次、バッファ層として厚さ150ÅのGaN、1.5μmのアンドープのGaN、n型コンタクト層として厚さ2.3μmでSiドープのn型GaN、次に、アンドープGaN層とSiドープのGaN層を20周期で成膜させた構成とする。なお、超格子を構成する窒化物半導体層の不純物濃度が互いに異なる変調ドープとしてある。
【0019】
変調ドープした超格子の層上には活性層として厚さ250ÅのGaNと厚さ30ÅのInGaNを6周期繰り返した多重量子井戸構造であり、両端がGaNである活性層を構成する。活性層上には、p型クラッド層として厚さ40ÅでMgドープのAlGaNと厚さ25ÅでMgドープのInGaNを5回繰り返した超格子p型クラッド層、最後にp型コンタクト層としてMgドープのGaNとすることができる。p及びn型コンタクト層を露出させた後、各コンタクト上にそれぞれ電極を形成させることでLEDチップを構成することができる。
【0020】
(蛍光物質)
蛍光物質を利用して比較的簡単な構成で高輝度発光させるためには、発光素子の発光する単色性のピーク波長は400nm以上530nm以下が好ましい。具体的な蛍光物質としては、無機物質としてRe3(Al,Ga)512:Ce(但し、Reは、Y、Gd、Smから選択される少なくとも一種)や有機物質としてペリレン系誘導体などを好適に挙げることができる。発光層に窒化物半導体を用いたLEDチップから発光した光と、蛍光体から発光する光が互いに補色関係などにある場合、白色系の発光色表示を行うことができる。特に、蛍光体のボディーカラーが黄色に着色していればLEDチップからの青色発光を効率よく吸収することができる。同様に、発光ダイオードから放出される光のうち、R(赤色)G(緑色)B(青色)などの各発光スペクトルを調整する目的で他の蛍光色を発光可能な蛍光体を含有等させ所望の発光色とすることもできる。
【0021】
蛍光体のうちセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体は、ガーネット構造のため、熱、光及び水分に強く、励起スペクトルのピークが450nm付近にさせることができる。また、発光ピークも530nm付近にあり700nmまで裾を引くブロードな発光スペクトルを持つ。しかも、組成のAlの一部をGaで置換することで発光波長が短波長側にシフトし、また組成のYの一部をGdで置換することで、発光波長が長波長側へシフトする。このように組成を変化することで発光色を連続的に調節することが可能である。したがって、長波長側の強度がGdの組成比で連続的に変えられるなど窒化物半導体の青色系発光を白色系発光に変換する発光ダイオードとしての理想条件を備えている。
【0022】
このようなセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体は、Y、Gd、Ce、Al及びGaの原料として酸化物、又は高温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、Ceの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して坩堝に詰め、空気中1350〜1450°Cの温度範囲で2〜5時間焼成して焼成品を得、次に焼成品を水中でボールミルして、洗浄、分離、乾燥、最後に篩を通すことで得ることができる。
【0023】
蛍光体は上述の異なる発光色を発光する2種類以上の蛍光体を用いるほか、同種系の発光色を発光する2種類以上の蛍光体を用いることもできる。即ち、Re3(Al,Ga)512:Ceフォトルミネセンス蛍光体を例に挙げると、Al、Ga、Y及びGdの含有量が異なる2種類以上のRE3(Al,Ga)512:Ce蛍光体を混合させてRGBの波長成分を増やすことができる。
【0024】
(導光板103)
導光板はマクロ的には点光源とみなされる発光ダイオードから放出された光を導入させて、内部で導波させると共に所望の意匠形状に好適に発光させることができるものである。目的に応じて矩形、楕円、円形等の種々の形状のパネルとすることができ、例えば、車載用などスペース的に制限の多いメーターパネルに合わせて種々の形状とすることができる。厚みも常に均一にする必要はなく、発光ダイオードから離れるにつれ厚くすることもできるし、逆に薄くすることもできる。導光板の厚みを発光ダイオードから離れるにつれ徐々に薄くすることで、均一光を放出させることができる。
【0025】
また、導光板は光利用効率を向上させるために発光ダイオードと接続される端面及び発光観測される第1の主面表面及びそれに対向する第2の主面を除きチタン酸バリウムや酸化アルミニウム等の拡散剤を含有する樹脂やアルミニウム、銀など金属や合金から構成することができる反射材で被覆することが好ましい。導光板は全反射、反射及び拡散などを利用することにより、導光板上の主面において必要な箇所のみ所望の光を放出することができる。そのため光透過率の高い材料を用いることが好ましい。導光板は突起部を形成させた後、切り出しにより形成させることもできるし金型で個々の形状や大きさに直接形成させることもできる。このような導光板の具体的材料としてはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透光性樹脂や硝子など種々のものが挙げられる。
【0026】
(意匠パネル102)意匠パネルは導光板からの発光が観測される第1の主面側に設けられており、光を放出することができる所望の形状の表示部と光を放出することができない非表示部とを有する。表示部は光を放出させることが可能なように、切り抜いたり、あるいは透光性の部材を用いて形成させても良い。導光板に入射した光は、直接あるいは反射を繰り返して導光板の第2の主面側に形成された意匠反射部で反射され、表示部から放出される。意匠パネルの導光板側(裏面)は反射性の高い金属等で形成された鏡面であることが好ましい。これは光の吸収を抑制し、より効率よく反射させて輝度の低下を抑制するとともに、発光素子からの発光と蛍光物質からの発光の混色度を高めて発光観測面から視認される発光色の均一性をよくするためである。また、発光観測面側(表面)は黒色顔料を含有させた暗色系の樹脂で着色することが好ましい。これは表示部から発せられる光のコントラストを良くし、視認し易くするためである。
【0027】
(反射部104)
反射部とは発光ダイオードから導光板内に入射した光を導光板の第1の主面側に向けて反射させる部位のことである。具体的には、導光板の第1の主面と対向する第2の主面上に、反射性の金属や拡散剤が含有された樹脂などを印刷等の方法により形成させた部位のことである。反射部は、遮光性が高く、発光ダイオードから放出される光を効率よく反射可能な材質であれば、種々のものを利用することができ、例えば、酸化チタンや、チタン酸バリウムや酸化アルミニウムなどの拡散剤を含有した樹脂等があげられる。又、反射部の大きさは、第1の主面側に設けられた表示部よりわずかに大きく形成することが好ましい。
【0028】
反射部と表示部の大きさが同じであった場合、視認される光に色むらが生じることがある。たとえば、発光素子としてGaNを、蛍光物質として(Y、Gd)3Al512:Ce蛍光体(以下、YAG蛍光体)を用いた白色発光ダイオードを光源として用いた場合、図5(b)のように表示部だけが青っぽくなった、色調の不均一な発光が観測されることがある。これは、同じ反射部でも平端部とエッジ部では光の反射に対して異なる性質を示すためであり、あるいは又、発光素子(GaN)から発せられる光と蛍光物質(YAG)から発せられる光の性質が異なるためであると考えることができる。何れにせよ、反射部のエッジ部に発光ダイオードから発せられる白色光が当たると、GaNからの青色発光成分が強く反射され、結果として、意匠パネルの表示部のエッジだけが青く光るという問題を引き起こすのである。
【0029】
そこで、図5(a)のように反射部の大きさが表示部よりも大きくなるようにした場合、反射部のエッジ部に当たった白色光から、青色発光成分が反射されても、意匠パネル裏面で導光板内部に向けて再反射させることができる。つまり、エッジ部で反射された青色発光が、直接表示部から放出されるのを抑制することができるのである。これにより、色ムラを抑えることができる。
【0030】
従って、無駄な反射を抑えて、均一な発光色を得るためには、反射部は第1の主面側に意匠形状に設けられた表示部よりも大きく形成することが好ましい。しかし、大きければ良いというわけではない。例えば、反射部が導光板の第2の主面全体に設けられている場合、光は反射部によって繰り返し反射されるうちに吸収され、発光輝度が下がる。実際に視認されるのは意匠パネルの表示部から放出される光のみなので、表示部に対向する位置に反射に必要な最小限の大きさの反射部を形成することで、無駄な吸収を抑えることができる。色ムラを抑え、かつ輝度を高くするためには、反射部は表示部よりわずかに大きければよい。どれくらい大きくすれば良いのかは用いる導光板の厚さにもよるが、例えば厚さ2〜3mmの導光板の場合は、表示部外周の外側0.3〜3.0mmの位置と対向する位置に、反射部の外周がくるように形成することが好ましい。反射部と表示部の外周間の距離が0.3mmよりも小さいと、青色発光成分を再反射させる効果が少ない、つまり色ムラを抑える効果が少なく、又、3.0mmより大きいと、無駄な反射が増えて輝度の低下を招くので好ましくない。
【0031】
(反射材105、107)
導光板に導入した発光ダイオードからの光は、導光板内で反射を繰り返すうちに一部は導光板外に放出される。反射材はこの光を吸収せずに再反射するための部位であり、第1の主面の意匠表示部、第2の主面の反射部を除く部分、及び端面に好適に設けることができる。又、導光板の端部では導波してきた光が外部に漏れ出易いため発光観測面側の一部まで被覆することもできる。材質としては、遮光性が高く、発光ダイオードから放出される光に対して効率よく反射可能なものであれば種々のものを利用することができ、反射部と同様の材質のものやアルミニウム箔などの金属や合金からなるシート状や板状、又はテープ状等のものを用いることができる。以下、本発明の具体的実施例に基づいて詳述する。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
本発明の表示板例として車載用メーターが挙げられる。このような車載用メーターの具体的構造を図1及び図2に示す。図1は車載用メーターの正面図を示し、図2は図1のXX断面を示す。図2中、予め厚さ約1mm、縦横50mm×50mmの意匠パネルを白色顔料を含有させたアクリル樹脂により形成させ、発光観測面となる面には、黒色顔料を含有させた樹脂で着色する。この意匠パネルに所望の形状の意匠表示部を形成させる。
【0033】
厚さ約2mmの導光板をアクリル樹脂により形成させる。導光板の第2の主面上に、第1の主面側に設置する意匠パネルの表示部の外周の外側0.5mmの位置と対向する位置に、反射部の外周がくるように反射部を印刷により形成させる。印刷時には、酸化チタン(平均粒径約0.3μm)とアクリル樹脂を7:3で混合させた光拡散インクを用いた。さらに、光拡散インクを硬化させ、その上にマスクを利用してアルミニウムを真空蒸着法を利用して蒸着させ反射部を構成させる。反射部となる断面は、導光板上に形成された反射材料、反射材入り樹脂上に形成された金属層が形成されている。他方、導光板にメーターの目盛などを表示する反射部以外は導光板表面が全反射可能な平滑面を持っている。また、導光板の厚み方向における端面は発光ダイオードと光学的に接続される端面を除いて反射材としてアルミニウム薄膜で被覆してある。
【0034】
次に導光板の反射部を発光させるための白色発光ダイオードを導光板の短辺となる側面に左右各10個づつ配置させる。白色発光ダイオードは、発光層に窒化物半導体を利用し青色単色性ピーク波長が発光可能なLEDチップを用いてある。LEDチップはサファイア基板上に窒化ガリウムを低温で成膜させたバッファ層、n型電極が形成されるSiドープ窒化ガリウムをアンドープ窒化ガリウムで挟んだn型コンタクト層、窒化インジウムガリウムを量子効果が生ずるとされる3nmとさせた発光層、Mgドープ窒化アルミニウムガリウムであるp型クラッド層、Mgドープ窒化ガリウムであるp型コンタクト層をMOCVD法を用いて積層させた構造となっている。各コンタクト層上には金やアルミニウムなどにより電極を形成させてある。
【0035】
LEDチップはマウントリードのカップ内にエポキシ樹脂によりダイボンド固定されると共に各コンタクト層上に設けた電極と金線を利用してマウントリード及びインナーリードとをそれぞれワイヤボンド接続させてある。リード電極に電流を流すことによりLEDチップから青色(発光波長470nm)の単色性ピーク波長が観測される。マウントリードのカップ内にはLEDチップからの青色光により励起され黄色光が発光可能な蛍光体としてセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体((Y0.8Gd0.23Al512:Ce)をエポキシ樹脂中に混合させて配置させた。LEDチップ、蛍光体、ワイヤ及びマウントリードとインナーリードの一部をエポキシ樹脂をモールド部材として被覆させ白色発光可能な発光ダイオードを形成させてある。白色発光ダイオードを上述の如く透光性粘着テープで導光板の端面に接続させる。透光性粘着テープが接触した面以外は反射性の高いチタン酸バリウム含有のアクリル樹脂で被覆してある。
【0036】
各白色発光ダイオードを直列に接続させ5V、20mAで20個点灯させた。
反射部で構成させたメーターの目盛に相当する意匠部の輝度を測定させたところ900cd/m2であった。意匠表示部における色むらは観測されなかった。
【0037】
(実施例2)
導光板として厚さ3mmのアクリル樹脂を用い、導光板の第2の主面上に、第1の主面側に設置する意匠パネルの表示部の外周の外側3.0mmの位置と対向する位置に、反射部の外周がくるように反射部を印刷により形成させる以外は、実施例1と同様にして本発明の自発光型表示板を得た。各白色発光ダイオードを直列に接続させ5V、20mAで20個点灯させた。反射部で構成させたメーターの目盛に相当する意匠部の輝度を測定させたところ800cd/m2であった。意匠表示部における色むらは観測されなかった。
【0038】
(比較例1)
反射部の大きさを、表示部と同じにする以外は実施例1と同様に表示板を作成した。発光ダイオードを点灯させたところ同様に発光を確認することができたものの、意匠表示部のエッジ部に青みがかった発光が観測された。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、導光板は端部から導入された発光ダイオードからの光を均一、かつ高輝度に導光板から放出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示板として車載用メーターの模式的正面図を示す。
【図2】 図2は図1のXX断面における模式的断面図を示す。
【図3】 本発明と比較のために示す車載メータの模式的断面図である。
【図4】 図4は図3のXX断面における模式的断面図を示す。
【図5】 (a)本発明のと比較のために示す反射部と表示部の間の光の反射を説明するための模式断面図を示す。
(b)本発明の反射部と表示部の間の光の反射を説明するための模式断面図を示す。
【符号の説明】
100・・・自発光型表示板
101・・・蛍光物質を有する発光ダイオード
102・・・意匠パネル
112・・・意匠パネル裏面の金属
122・・・意匠パネル表面の黒色に着色した樹脂層
103・・・導光板
104・・・意匠パネルに設けられた意匠表示部
105・・・反射材となる白色樹脂筐体
106・・・メータ軸を通す貫通孔
107・・・遮光性の反射材
108・・・反射部
118・・・光拡散剤含有の樹脂層
128・・・金属層
300・・・自動車メータパネル
301・・・冷陰極管
302・・・意匠パネル
312・・・意匠パネル裏面の金属
322・・・意匠パネル表面の黒色に着色した樹脂層
303・・・導光板
304・・・意匠パネルに設けられた意匠表示部
305・・・白色樹脂筐体
306・・・メータ軸を通す貫通孔
311・・・集光板

Claims (2)

  1. 対向する第1の主面と第2の主面とを有する導光板と、該導光板の側端部に設けられた光源と、を有し、該光源から放出された光を前記導光板の端面から入射させ、前記第2の主面側に部分的に設けられた反射部によって反射させると共に、前記第1の主面側に設けられた意匠パネルの表示部から放出させる自発光型表示板であって、
    前記光源は、青色光を発光可能なLEDチップと、該LEDチップからの青色光により励起されて黄色光を発光可能な蛍光物質と、を有する白色発光ダイオードであり、
    前記意匠パネルは、光を放出することができる前記表示部と、光を放出することができない非表示部と、を有し、
    前記反射部は、前記表示部に対応した形状であり、
    前記反射部の外周は、前記表示部の外周の外側に位置していることを特徴とする自発光型表示板。
  2. 前記導光板は、厚さが2〜3mmであり、
    前記第2の主面に設けられた反射部は、前記第1の主面側に設けられた表示部外周の外側0.3〜3.0mmの位置に対向する位置に、該反射部の外周がくるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自発光型表示板。
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