JPH01213150A - 飲料物用缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、飲料物用缶に関し、特に、飲用時に唇が接触
される缶表面の部分を衛生的に保護することができる、
しかも、安価な飲料物用缶に関するものである。

〔従来技術とその課題〕

従来、飲料物用缶としては缶の一端壁の一側部に口部と
、口部の周縁に沿って延びる弱め線（スコア線）とを形
成し、弱め線で囲まれた蓋部に開蓋操作具を取り付けた
ものがある。

このような飲料物缶では、内容物を飲用する前に飲み口
の周辺を清潔にしておくために衛生カバーを取り付ける
ものがある。このような衛生カバーとしては缶の端面の
全面と、その端面に連続する缶の周面の一部を全周にわ
たって覆うキャップ状に形成されたものがある。

一方、主として口部から切り取られた蓋部が周辺に捨て
散らかされるのを防止するために、飲料動用缶容器の端
壁に口部あるいは蓋部を跨ぐようにして粘着テープ、粘
着シート等の粘着材を付着させるものがある。

この粘着材を付着させた従来の飲料物用缶によれば、内
容物を飲用する前には口部の周辺の端壁が粘着材で覆わ
れるので、その範囲では口部の周辺を清潔に保つことが
できる。しかしながら、人が缶に口を付けて飲料物を飲
むときには、口部の周辺の缶の端面部分のみならず、缶
の端面の周縁の一部分及びこれにに連続する周壁の一部
分にも唇が触れる。従って、缶の端面の周縁の一部分及
びこれにに連続する周壁の一部分が粘着材で覆われない
この従来例は、飲用者の唇が触れる缶表面の部分の全部
を衛生的に保護することはできない。

また、この従来例では、輸送中等に粘着材の周囲にごみ
や細菌が付着し、蓋を取った時に缶の表面に粘着剤とと
もにごみや細菌が残留することがあるので、却って非衛
生的である。

上記のカップ状の衛生カバーは、飲料容器の端部全体を
覆うので、飲用時に唇が触れる缶表面の部分を全て覆う
ことができるので、衛生上は好ましいが、唇が当たらな
い部分も衛生カバーで覆われることになり、衛生カバー
の材料コストを軽減する上では不利になる。

本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであって
、飲用時に唇が接触される缶表面の部分を衛生的に保護
することができるとともに、材料コストを節約できるよ
うにした飲籾物用缶を提供することを目的とするもので
ある。

Ｃ課題を解決するための手段〕 本発明に係る飲料物用缶は、上記の目的を達成するため
に、缶の一端壁の一側部に口部と、口部の周縁に沿って
延びる弱め線を形成し、弱め線で囲まれた蓋部分に開蓋
操作具を取り付けた飲料物用缶において、飲用時に人の
唇が接触する缶表面の部分のみを覆う衛生カバーを設け
たことを特徴としている。

〔作用〕

本発明によれば、飲用時に人の唇が接触される部分の全
てが衛生カバーによって覆われるので、衛生的であり、
しかも、衛生カバーの不必要な部分を覆う衛生カバーの
部分を省略して材料コストを節約できるのである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明する
。

第１図は本発明の一実施例に係る飲料物用缶の斜視図で
ある。

この衛生カバー１が装着された飲料物用缶２は、一方の
端壁３の周縁部と周壁４とが巻き込み加工により密封接
合され、その端壁３の一側に片寄せて口部５と、口部５
の周縁に沿って延びる弱め線６とが形成されている。そ
して、口部５を覆う蓋部７　（図中、場所的には口部５
と同じ部分を占めている）の缶中心部にブルリング８が
取付けられ、このブルリング８を指で引き上げることに
より端壁３が弱め線６のところで破断され、蓋部７をブ
ルリング６とともに除去して口部５を開口できるように
なっている。

上記衛生カバー１は、飲用時に図示しない唇が接触する
缶２の表面部分を覆うように、端壁３上で上記蓋部７　
（口部５）、弱め線６及びこれらの周囲部を覆う扇形部
分１ａと、この扇形部分の周縁部から端壁３と周壁４と
の接合部９の一部分を乗り超えて周壁４の上部を覆う弦
月形あるいは半円形部分１ｂとからなり、ここでは、飲
用時にブルリング８を引いて蓋部７とともに端壁３から
除去できるように、扇形部分１ａの缶の中央部に対応す
る部分が蓋部７とブルリング８との間に挟まれている。

この衛生カバー１の材質は特に限定されず、例えば、合
成樹脂、金属薄板、金属箔、紙等で形成すればよい。ま
た、この衛生カバー■の成形方法は特に限定されず、紙
、合成樹脂、金属薄板、金属箔等のシート状あるいはフ
ィルム状の材料を所定の形状に裁断して折曲げたり、合
成樹脂を射出成形したりして缶２とは別体の部品として
形成してもよく、合成樹脂溶液を缶２の所定の範囲に塗
布した後乾燥させることにより、缶２の表面に剥離可能
に形成された合成樹脂膜で衛生カバー１を構成してもよ
い。

尚、衛生カバー１の周縁は全周にわたって缶２の表面に
密着させることが好ましい。

上記のようにこの飲料物用缶２は衛生カバー１によって
飲用時に唇が接触する缶２の表面部分の全体が覆われて
いるので、飲用時に唇が接触する缶２の表面部分へのご
み、細菌等の付着が防止され、衛生上必要とされる部分
全体を衛生的に保護できる。また、缶２の端壁３の全面
及びこれに連続する周壁４の一部を全周にわたって覆う
のではなく、衛生上必要とされる小面積の部分のみを覆
うので、材料コストを節約することができる。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明の飲料物用缶の衛生カバーは、飲
用時に唇が接触される缶表面の部分全部を衛生的に保護
することができ、しかも、衛生上不必要な部分を覆う衛
生カバーの部分を省略して安価にできる等の効果を得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る飲料物用缶の斜視図で
ある。 図中、 ■・・・衛生カバー、　２・・・缶 ３・・・端壁、　　　　５・・・口部、６・・・弱め線
、　　　７・・・蓋部、８・・・ブルリング（開蓋操作
具）。 第　　１　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）缶の一端壁の一側部に口部と、口部の周縁に沿っ
   て延びる弱め線を形成し、弱め線で囲まれた蓋部分に開
   蓋操作具を取り付けた飲料物用缶において、 飲用時に人の唇が接触する缶表面の部分のみを覆う衛生
   カバーを設けたことを特徴とする、飲料物用缶。