JPH0121308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はオフセツト印刷を行う場合、複数点の
色印刷物の見本刷り原版を作成する装置に用いる
マグネツト押板に関する。

（従来技術） 永久磁石板を有する基台上に枠体を回動自在に
取り付け、該枠体に移動自在にバーを取り付け、
フイルム取付板を前記バーに着脱自在に固定する
如くなしたオフセツト印刷に於ける複数点の色印
刷物の見本刷り原版作成装置に於て、従来はマグ
ネツト部材を２個用意し、フイルム取付板に装着
した色フイルムの両側部にマグネツト部材を載置
して基台のマグネツト板との吸引力により色フイ
ルム基部をフイルム取付板に押圧していたが、マ
グネツト部材の中間部にエアーが残り色フイルム
全体を基台上面に完全に密着し難いという問題点
があつた。

（目的） 本考案はフイルム取付板に装着した色フイルム
基部をフイルム取付板に確実に押圧密着し、他フ
イルム全体を基台上面に密着することを目的とし
ている。

（構成） 本考案は上記目的を達成するため永久磁石板を
有する基台上に枠体を回動自在に取り付け、該枠
体に移動自在にバーを取り付け、フイルム取付板
を前記バーに着脱自在に固定する如くなした見本
刷り原版作成装置に於て、バーに固定したフイル
ム取付板のピンに合せた遊合孔を有し、フイルム
取付板と略同形としたことを特徴とするものであ
る。

以下図示した実施例に基づいて具体的に説明す
る。１は鉄板１１の上にマグネツト板１２と化粧
板１３を重合固着した基台で、その上面周辺部に
印刷原版２の取付孔２ａを嵌合するピン１ａが突
設されている。３は基台１の奥側縁に蝶番等によ
り上下方向回動自在に枢着した枠体で、該枠体３
の両側縁と基台１の両側縁間には枠体保持具４が
取り付けられ、枠体３を上方に回動してその位置
に保持できるようになつている。枠体３の上面に
は一定間隔で多数の螺孔３ａが形成されている。
５ａは枠体３の前後部にまたがる薄いステンレス
板からなる縦バー、５ｂは枠体３の左右部にまた
がる同様の横バーで、両端の孔を螺孔３ａと合致
させ、螺子６を孔に入れ螺孔３ａに螺合して縦バ
ー５ａ、横バー５ｂを任意の位置に固定するよう
になつている。７はフイルム取付板で、赤色フイ
ルム８に一定間隔で穿設されている取付板８ａが
嵌合するピン７ａが突設されている。

次に作用について説明する。印刷原版２を基台
１上に載置し、取付孔２ａをピン１ａに嵌合し、
定位置に固定する。第６図に示すように４点の色
印刷物の例えば赤色フイルム８の大きさに合せて
縦バー５ａ、横バー５ｂを移動し、螺子６で枠体
３に固定する。この時縦バー５ａ、横バー５ｂは
マグネツト板１２に吸引され基台１上に密着す
る。この縦バー５ａ、横バー５ｂに４個のフイル
ム取付板７を粘着テープで固定し、赤色フイルム
８の取付孔８ａを４個のフイルム取付板７のピン
７ａに嵌合する。次にマグネツト押板９の孔９ａ
をフイルム取付板７のピン７ａに合せて赤色フイ
ルム８の上に載置すると、マグネツト押板９はマ
グネツト板１２に吸引され赤色フイルム８がフイ
ルム取付板７に密着する。次いで赤色フイルム８
より巾広の弾性マグネツト板（図示せず）で赤色
フイルム８の上をフイルム取付板７から先端に向
けて軽くこすると、弾性マグネツト板がマグネツ
ト板１２に吸引され乍ら移動するので赤色フイル
ム８と基台１間にあるエアーは押し出され、赤色
フイルム８は基台１に密着する。この赤色フイル
ム８を粘着テープで基台１上に固定し、マグネツ
ト押板９を外し、赤色フイルム８の取付孔８ａを
フイルム取付板７のピン７ａより外し、枠体３を
第１図の如く上方に回動し、印刷原版２の取付孔
２ａをピン１ａから外し、別に設置した焼付装置
により焼き付け赤色印刷原版を作成する。

同様にして他の各色印刷原版を作成する。この
各色印刷原版を用いて印刷紙にオフセツト印刷を
行い、４点の色印刷物の見本刷りを行う。

なお縦バー、横バーは色フイルムの大きさに応
じて何れか１つにしたり、又は複数個取り付けて
もよく、フイルム取付板は色フイルムの種類に応
じて各種サイズのものを用いる。

（効果） 本考案によると永久磁石板を有する基台上に枠
体を回動自在に取り付け、該枠体に移動自在にバ
ーを取り付け、フイルム取付板を前記バーに着脱
自在に固定する如くなした見本刷り原版作成装置
に於て、バーに固定したフイルム取付板のピンに
合せた遊合孔を有し、フイルム取付板と略同形と
なしたマグネツト押板を用いているのでフイルム
取付板に装着した色フイルム基部をフイルム取付
板に確実に押圧密着でき、色フイルム全体を基台
上面に密着することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の枠体を開いた時の
斜視図、第２図は第１図の枠体を閉じた時の斜視
図、第３図は第１図の枠体平面図、第４図は色フ
イルム平面図、第５図はフイルム原版平面図、第
６図は第３図の枠体に色フイルムを取り付けた平
面図、第７図は第６図の枠体から取り外したフイ
ルム原版平面図、第８図は焼き付けを完了したフ
イルム原版平面図、第９図、第１０図は従来方法
により見本刷りを行う説明斜視図である。 １……基台、１２……マグネツト板、３……枠
体、５ａ……縦バー、５ｂ……横バー、７……フ
イルム取付板、７ａ……ピン、８……赤色フイル
ム、９……マグネツト押板、９ａ……マグネツト
押板の孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 永久磁石板を有する基台上に枠体を回動自在に
   取り付け、該枠体に移動自在にバーを取り付け、
   フイルム取付板を前記バーに着脱自在に固定する
   如くなした見本刷り原版作成装置に於て、バーに
   固定したフイルム取付板のピンに合せた遊合孔を
   有し、フイルム取付板と略同形となしたことを特
   徴とする見本刷り原版作成装置用マグネツト押
   板。