JPH01212436A - 位置検出装置及び該装置を用いた投影露光装置 - Google Patents

位置検出装置及び該装置を用いた投影露光装置

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JPH01212436A
JPH01212436A JP63036802A JP3680288A JPH01212436A JP H01212436 A JPH01212436 A JP H01212436A JP 63036802 A JP63036802 A JP 63036802A JP 3680288 A JP3680288 A JP 3680288A JP H01212436 A JPH01212436 A JP H01212436A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はLSIのパターン転写等に使用される投影型露
光装置に関するものである。
〔従来の技術〕
縮小投影型露光装置はより集積度の高いパターンの転写
を可能とするように年々改善されつつある。最近ではエ
キシマレーザを光源とするデユープUV領域のステッパ
ーが発売され、0.5μ−以下の線幅領域におけるリン
グラフイーの主力装置としての可能性が強いものとして
注目を集めている。特に、波長248nmのKVFエキ
シマレーザの発振スペクトル幅を5pm(ピコメータ)
以下に狭帯化し、投影レンズとして石英のみを光学材料
に用いた形式の装置はウェハ上での1回の露光領域が大
きくとれ、LSIのサイズ又は複数個のサイズの確保が
できるので量産装置として早期に実用化されることを期
待されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような全石英タイプの投影レンズを用いると、パ
ターンの焼付けに用いるスペクトルの光のみしか色収差
が補正されず、投影レンズを介したいわゆるスルーザレ
ンズのアライメント系を設けようとすれば、焼付は光も
同じスペクトルの光を用いなければならなかった。とこ
ろで、ディープuv61域のフォトレジストは吸収が激
しいものが多く、ディープUV光ではレジストの吸収の
為にウェハ上のアライメントマークの観測ができないと
いう問題がある。また、多層レジストを用い、最上層に
吸収の比較的少ないレジスト層を設けた場合でも、下層
ではUV光がほとんど吸収されてしまうという問題があ
る。このような問題を解決する試みとして、一方ではア
ライメントマーク部のみのレジストをエキシマ−光でア
ブレーション効果によりはがすことも行われているが、
スループットやゴミの発生等の問題が解決されていない
従って、上記のようなディープUVステッパーにおける
アライメント方式は投影レンズを介さないオフアキシス
アライメント方式が主流になると考えられてきたが、オ
フアキシス方式には次のような問題がある。
(1)  レチクルの像の位置とアライメント計測位置
の相対的なオフセットが存在し、それがドリフトする。
(2)装置温度、大気圧、機械振動、露光光の一部吸収
による熱的な変化、微小な機械的歪の解消による変形等
によって生じる投影倍率やデイスト−シコンの変化、フ
ォーカスや像面湾曲の変化に対応したアライメントがで
きない。
(3)  レチクルの位置を精密に位置計測しても、投
影レンズ自体の振動や歪等の効果により、ウェハ側の像
面における像位置の計測に誤差が生じる。
(4)ウェハステージに設けたフィデエー2ヤルマーク
を用いた計測を行っても、ウェハ露光中に行えないので
、速いモニターができず、スループットが低下する。
そこで本発明は以上のような従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、ウェハ等の被投影物(第2対象物)上のパ
ターンに対してはオフアキシスのアライメント系である
が、オンアキシス系と同等以上の性姥を有する投影露光
装置を得ることを主な目的とする。さらに本発明は、露
光動作中においても、レチクル等の第1対象物と投影レ
ンズとの機械的な位置ずれをモニターできる投影露光装
置を得ることを目的とする。
さらにまた本発明は、投影レンズのディストーシロン変
化や投影倍率の変化等の結像状態の変化を、露光動作中
においてもリアルタイムに検出できる投影露光装置を得
ることを目的とする。
〔問題点を解決する為の手段〕
上記問題点の解決の為に、本発明では投影レンズとウェ
ハ(第2対象物)の間、又は投影レンズの最下部等に参
照部材を設け、参照部材のウェハ側の面を部分的に反射
性とし、レチクル上の基準パターンが投影レンズによっ
て結像され部分的な反射面による反射像のできるフォー
カス位l!(すなわちレチクルとの共役位置)付近に参
照パターンを設け、参照パターンと基準パターンの位置
関係を投影レンズを介して計測し、位置合わせの動作に
反映させるようにした。
また、上記の参照部材に別途アライメント基準パターン
を設け、この基準パターンの位置を基準としてウニへ上
のアライメントマークの位置計測をするようにした。
〔作用〕
本発明では、ウェハ側の像面と等価な位置に寸法及び位
置の基準となる参照パターンを設け、レチクル上のパタ
ーンとこの参照パターンの相対的位置計測を行うので、
投影レンズの信像特性の変化やレチクルの位置変動等を
誤差なく計測してアライメント誤差の発生を防止できる
また参照パターンのついた参照部材にアライメント基準
パターンを設けていればベースライン変化は無視できる
ほど小さい。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1の実施例による投影露光装置の全
体的な構成を示す図であり、エキシマレーザを露光光と
するエキシマステッパーを想定している。波長248n
−等の狭帯化されたレーザビームを射出するKrFエキ
シマレーザ光源光源外部トリガーによって発振される。
そのエキシマレーザ光は、可変アテニエエータ等の光量
制御装置2、投影領域(レチクルR上での照明領域)を
制限するための可変開口ブラインド3、第1コンデンサ
ーレンズ4、反射ミラー5、及び第2コンデンサーレン
ズ6を介して、レチクルRを一様の照度分布で照明する
0石英等のレチクルRの下面にはクロム、酸化クロム等
の遮光材料でLSIの回路パターンPAや各種アライメ
ントのためのマークパターンRM等が形成されている。
またレチクルRはレチクルステージR3T上に水平に吸
着固定され、レチクルステージR3Tは駆動部R3Dに
よって、レチクルRを投影レンズ系PLの光軸AXと垂
直な平面内で2次元移動させる。さて、レチクルRのパ
ターン領域PAの像は、投影レンズ系PLと光学的に透
明な平板状の参照部材RPを介してウニへW上に結像投
影される。参照部材RPの中央部分は露光時に投影レン
ズ系PLとともに、レチクルRのパターン領域PAのウ
ェハWへの結像に寄与する。また参照部材RPのパター
ン投影像の周辺部分の水面で、レチクルRのマークパタ
ーンRM(基準パターン)の投影像に対応した部分を反
射面にし、ここで反射して形成された像面(レチクルR
のパターン面と共役な面)付近にマークRMに対応した
参照パターンが設けられている。この参照部材RPは石
英等の寸法安定性の良い材料で作られており、詳しい構
成形状についきは後で述べる。尚、参照部材RPは投影
レンズ系PLと機械的な位置ずれが生じないように取付
けられている。
さて、投影レンズ系PLの光軸AXから一定間隔の位置
には、ウェハW上のマークパターン等を観察するオフア
キシス方式のアライメントセンサーWAが設けられてい
る。アライメントセンサーWAは本実施例では参照部材
RPを介することなく直接ウェハ面を観察するものとす
る。また参照部材RPを介してウェハWに斜めに光ビー
ムを照射する送光系APIと、その光ビームのウェハ表
面での反射光を再び参照部材RPを介して受光する受光
系AF2とは、投影レンズ系PLによる最良結像面とウ
ェハ表面との間隔を光学的に検出するギャップセンサー
であり、受光系AF2の出力信号はウェハ表面の光軸A
X方向の位置、所謂焦点ずれを表わし、自動合焦システ
ムに使われ    ′る。ところでウェハWはウェハホ
ルダーWH上に吸引固定され、ウェハホルダーWHは、
紙面と垂直な水平面内でx、y方向に平行移動するとと
もに、0(回転)方向に微動回転し、さらに光軸AX方
向にZ移動するステージWSTに設けられている。ステ
ージWSTは例えば階層構造となっており、下からYス
テージ、Xステージ、2ステージ、θステージおよびウ
ェハホルダーWHの順に組み合わされている。各ステー
ジの駆動はステージ駆動部WSDによって行なわれ、特
にxy力方向座標位置はレーザ干渉計9によって高分解
能に逐次計測されている。レーザ干渉計9からの消長用
のレーザビームの1つは固定(参照)ミラー7に垂直に
入射し、もう1つのレーザビームはステージWSTの2
ステ一ジ部に固定された移動ミラー8に垂直に入射し、
レーザ干渉計9は固定ミラー7までの光路長と、移動ミ
ラー8までの光路長との差に基づいてステージWSTの
位置を計測する。尚、第1図では一次元方向のレーザ干
渉計しか示していないが、紙面と垂直な方向に関しても
同様にレーザ干渉計が設けられる。また固定ミラー7は
参照部材RPにできるだけ近い位置、もしくは一体に設
けられている。
さて、本実施例では、より高精度、高分解能にレチクル
R上のマークRMと参照部材RP上のマークとを検出す
るために、所謂光ヘテロゲイン方式の位置ずれ検出系(
アライメント系)を採用した。以下その構成を説明する
と、各マークの照明光として、ミラー11、レーザチュ
ーブ12、及びミラー14から成るアルゴンイオンレー
ザ光源LSからの波長488.496、又は514ns
のいずれか1つの連続発振レーザ光を共振器内部に設け
られたSHG結晶13によりて高調波社変換したレーザ
光17を用いる。レーザ光17はモータ16によって一
定速度で回転する透明円板15の一方の面側からほぼ垂
直に入射する0回転円板15のレーザ光17の入射点を
含む円周上には、放射方向に延びた微小格子を円周方向
に配列した格子パターンが形成されている0円板15の
格子パターン部に入射したレーザ光17の一部は反射方
向の解析光となって光電素子18に受光される。この光
電素子1Bの光電出力は円板15の回転位置をモニター
し、位置ずれ検出の動作タイミングを決めるために使わ
れる6回転円板15の格子パターンで透過した解析光の
うち、例えば+1次光と一1次光の夫々は集光レンズ1
9.20によって光ファイバー23.24の各端面に集
光される。一方、回転円板15を透過した0次光はミラ
ー21,22で反射され、再び回転円板15の他の部分
に入射する。この部分に格子パターンがあると、ここで
も同様に±1次回折光が発生し、それぞれ集光レンズ2
5.26によって光ファイバー27.2Bの各端面に集
光される。光ファイバー23.24.27.28は紫外
域の波長に対する減衰の少ないものがよく、また好まし
くは単一モード保存ファイバーがよいが、必ずしもモー
ド保存タイプである必要はない、ここで光ファイバー2
3.24で導かれる光は各マークのX方向の位置計測に
使われ、光ファイバー27.28で導かれる光はy方向
の位置計測に使われる。そして光ファイバー23.24
.27.28の各他端面から射出される光は、アパーチ
ャ板30、テレセントリックな対物レンズ31、及びミ
ラー32を介して、レチクルRのマークRMを含む局所
領域を照射する。このマークRMの一部の透明部を透過
した光は投影レンズ系PLと参照部材RPを通って参照
部材RRの下面の一部に形成された反射面に達し、ここ
で反射してさらに参照パターンに至る。レチクルRのマ
ークRMからの光情報と参照部材RRの参照パターンか
らの光情報とは、再びミラー32、対物レンズ31を介
して部分ミラー34で照明光路から分岐される0部分ミ
ラー34は対物レンズ31の焦点位置、すなわち投影レ
ンズ系PLの瞳共役位置に設けられている0部分ミラー
34で反射された光情報は、レンズ系35によって部分
ミラー36によって2方向に分けられる0部分ミラー3
6は対物レンズ31とレンズ系35の結像系に関してレ
チクルRのマークRMあるいは参照部材RRの参照パタ
ーンとほぼ共役な位置に設けられ、マークRMの像と参
照パターンの像とを分割し、それぞれレンズ系42と4
1の方へ導く、レンズ系41を通った参照パターンから
の光情報は光電検知器37で受光され、レンズ系42を
通ったマークRMからの光情報は光電検知器38で受光
される。
ここでレンズ系41.42は対物゛レンズ32の焦点面
(すなわち投影レンズ系PLの瞳面)と各検知器37.
38の受光面とをほぼ共役にするように配置される。
ここでレチクルRのマークRMと参照部材RPの参照パ
ターンとを回折格子パターンにすると、各検知器37.
38の光電信号はともにある一定の周波数の交流信号と
なる。この2つの交流信号は、マークRMと参照パター
ンの格子ピッチ以内での相対的な位置すれか、信号の位
相差(例えば±180”)に対応しているという極めて
重要な性質を持っている。そこで位相計39によって各
検知器37.38からの出力信号の位相ずれを求めるこ
とにより、レチクルRと参照部材RPの相対的な位置ず
れが検出される。この検出された位置ずれ(もしくは位
相ずれ)はメインプロセッサーMCに入力する。プロセ
ッサーMCは、レーザ干渉計9で計測された座標値、オ
フ・アキシス方式のアライメントセンサーWAからのア
ライメント情報、ギャップセンサーの受光器AF2から
のウェハ表面の高さ位置情報、及び光電素子18からの
タイミング信号等を入力する。さらにプロセッサーMC
はステージWSTの駆動部WSD。
レチクルステージR3Tの駆動部R3D、エキシマレー
ザ光源1、及び光量制御装置2等へ適宜駆動情報を出力
する。
またレチクルRのパターン領域PAをはさんだ右側には
想像線40で示すように、部材30〜39.4142と
同様に構成されるもう1&Ilの位置ずれ検出系(アラ
イメント系)が設けられる。
ここで回転円板15は、所謂ラジアルグレーティングと
呼ばれるものであり、レーザ光17を横切る方向に格子
パターンが移動することによって、発生する回折光の正
の次数光と負の次数光の周波数に所定量だけ差を与える
。従って、例えば光ファイバー23と24の夫々から射
出して対物レンズ31を介してレチクルRのマークRM
の領域に達した周波数の異なる2つの光は、相互に干渉
してマークRM(又は参照パターン)上に干渉縞を形成
するとともに、その干渉縞は周波数の差(ビート)の周
波数で縞と直交する方向に流れることになる。ところで
光ヘテロゲイン法では、マークパターン(回折格子パタ
ーン)に対してその干渉縞が高速に流れる(スキャンす
る)ことから、位置検出すべき対象物をアライメント系
に対して微動させる必要がないといった特徴点がある。
このことは、第1図のように露光動作中は相対位置を動
かすことのないレチクルRと投影レンズ系PL(参照部
材RP)との微小な位置ずれ誤差を高精度に検出するの
に極めて好都合である。
さらに光ヘテロダイン法では、得られた光電信号の位相
情報が位置ずれに対応するから、位相情報のみを高精度
に検知すればよい、そしてさらに好都合なことに、現在
の電子回路技術では、交流信号の位相差等を極めて分解
能よく検知する回路をいとも簡単に実現してしまう、こ
の結果回折格子パターンの格子ピッチの1/100〜l
/1000程度の位置ずれが容易に計測される。尚、光
ヘテロゲイン法を用いてウェハ上の格子パターンの位置
ずれを検出する方式としては、例えば時開ff161−
215905号公報に詳しく開示されている。
次に、第1図に示した装置の部分的な構成を順次詳細に
説明する。
第2図は、第1図に示した位置ずれ検出系のための照明
光の発生部、すなわちレーザ光源LSから各光ファイバ
ー23.24.27.28までの構成を示す斜視図であ
る0回転円板15には第2図に示すように円周上の2ケ
所に格子パターン部51.52が形成されており、その
他の円周部は透明部とされている。この格子パターン部
51.52のさらに詳しい配置は第4図の平面図に示さ
れている0回転円板15の矢印53の方向の回転中心O
gに関して点対称に約90’の角度分だけ格子パターン
部51と52が形成されている。
レーザ光17の0次の透過光はミラー21,22によっ
て再び回転円板15の他の部分に入射するレーザ光66
となる。第4図に示すようにレーザ光17の入射点とレ
ーザ光66の入射点は回転中心Ogからともに等しい距
離で、かつ回転中心Ogを中心に角度θ1だけ開いてい
るものとする。
角度θ、は格子パターン部が点対称に2ケ所あることか
ら、ここでは90@〜180°の間の一定値に定められ
ている。さて、第2図において回転円板15の格子パタ
ーン部5L52には、回転中心Ogを中心とする同心円
に沿って一定ピッチd、で透過部と不透過部とが形成さ
れている。この回転円板15をモータ16によって矢印
53方向に速度m (rps)で等速回転させると、レ
ーザ光17(又は66)の入射点と中心Ogの距離(半
径)をr (s■)として、格子パターン部51.52
からの1次回折光+LB、−LBには(1)式で表わさ
れる周波数のずれが生じる。
・・・・・・(1) 従って+1次光と一次光との間の周波数差Δfゆは(2
)式で表わされる。
4π・r−m Δf o =         (Hz)  ・・・(
2)d。
このため、第1図で示した光ファイバー24(又は28
)に入射する光の周波数は、光フプイバ−23(又は2
7)に入射する光の周波数よりもΔf6だけ高いことに
なる。
このように回転円板15は1次回折光の正と負とで周波
数を異ならせる周波数シフターの機能を有するととも、
格子パターン部51.52と透明部を円周に沿って交互
に設けてレーザ光をミラー21.22で反射することで
、レンズ19.20へ入射する回折光の発生とレンズ2
5.26へ入射する回折光の発生とを時間的に交互に繰
り返すスイッチングの機能を有する。
ところで第1図では光ファイバー23.24.27.2
8の4本、1&IILか示していなかったが、位置ずれ
検出系が複数ある場合は、その数に応じて各レンズ19
.20,25.26で集光された光を複数の光ファイバ
ーへ、分配すればよい、第2図に示した分配器MBI、
MB2、MB3、MB4の夫々は、集光された光をそれ
ぞれ4本の光ファイバーへ、はぼ同等の光量で分配する
ように構成されている。
第3図は、代表して分配器MBIとMB2の内部構成を
示す斜視図であり、分配器MB3、MB4についても同
様に構成される。レンズ19で集光された+1次光はビ
ームスブリフタ54で2つに分割され、ここを透過した
光はさらにビームスプリッタ55で2つに分割され、そ
れぞれ光ファイバー23.56に入射する。一方ビーム
スプリッタ54で反射した光はさらにビームスプリッタ
57で2つに分割され、それぞれ光フアイバー5日、5
9に入射する0分配器MB2についても同様に、ビーム
スプリッタ60.62.63によって一1次光を分割し
て光ファイバー24.61.64.65の夫々べ入射さ
せる。同様に分配器MB3は第2図に示すように+1次
光を4本の光ファ・fバー27.71.73.74の夫
々に分割し、分配器MB4は−1次光を4本の光ファイ
バー28.77.79.80の夫々に分割する。
ここて用いられる光ファイバーは、先にも述べたように
単一モードを保存できるタイプのものが望ましいが、偏
光面は保存されない方が望ましい。
偏光面が保存される場合は、光ファイバーの射出端から
位置ずれ検出系に至る光路中に偏光素子を挿入したり、
光ファイバーを回転位置合わせする等して偏光面を揃え
る必要がある。
次に第1図に示した位置ずれ検出系(アライメント系)
の構成について、第5図を参照して説明する。第5図は
第1図に示した光ファイバー23.24.27.2Bの
射出端から参照部材RPに形成された参照パターンRF
までの系を概略的に示す斜視図である。
レチクルRのマークRMはX方向に回折格子を配列した
X基準パターンPXと、y方向に回折格子を配列したY
基準パターンPYとを有し、それらパターンPX、PY
に隣接するとともに参照パターンRFと対応した位置に
は透明窓部PWが設けられる。これら基準パターンPX
、PY、窓部PWの周囲は所定の大きさの遮光部で囲ま
れている。そしてマークRMと参照パターンRFとは光
ファイバーから射出される光の波長のもとでは、互いに
共役になっている。さて、光ファイバー23.24の各
々からの光は、アパーチャ板30の小開口43.44の
各々を通り、光路内に斜設された透明板の中心部に部分
ミラー34を形成した空間フィルター47の透明部を通
り、対物レンズ31に入射する。アパーチャ板30の微
小開口43.44はアパーチャ板30の中心(対物レン
ズ31の光軸が通る点)に関してX方向に対称的な位置
に設けられている。さらにアパーチャ板30には光ファ
イバー27.28の夫々からの光を通す微小開口45.
46が設けられるが、開口45.46はアパーチャ板3
0の中心に関してy方向に対称的な位置に形成されてい
る。このアパーチャ板30は好ましくは対物レンズ31
の焦点(f)の位置近傍に設けられる。また部分ミラー
34は対物レンズ31の光軸の通る位置に形成され、対
物レンズ31の焦点(f)の位置、すなわち投影レンズ
系PLの瞳と共役な位置、又はその近傍に配置される。
さて対物レンズ31に入射してレチクルRへ向う光のう
ち、アパーチャ板30の開口43を通った光(光ファイ
バー23からの+1次光)90aと、開口44を通った
光(光ファイバー24からの一1次光)90bとは対物
レンズ31の光軸を中心にしてX方向にほぼ同じ角度で
傾いた主光線に沿ってマークRMの領域を照射する。ア
パーチャ板30の開口45.46の夫々を通った+1次
光、−1次光も同様に、対物レンズ31の光軸を中心に
してy方向にほぼ角度で傾いた主光線に沿ってマークR
Mの領域を照射する。
ただし第2図、第4図に示した回転円板15のスイッチ
ング機能によって、開口43.44を通る+1次光と開
口45.46を通る+1次光とは交互にマークRMの領
域を照射する。
尚、アパーチャ板30の微小開口43.44.45.4
6はそれぞれ光ファイバーからの光の指向性と可干渉性
を向上させて対物レンズ31へ入射させる働き、すなわ
ち空間的コヒーレンシイを高める働きがある。そこで以
下、マークRMと参照パターンRFのX方向の位置ずれ
計測について説明する。
対物レンズ31からの2本の光90a、90bは、開口
43.44が微小であることから、それぞれほぼ平行光
束に集光されており、しかも光9Qa、90bの周波数
がΔr0だけ異なることから、レチクルRのマークRM
を含む照射領域にX方向に流れる明暗の干渉縞(縞自体
はy方向に伸びている)が生じる。このときマークRM
上の干渉縞のピッチはX基準パターンPXの格子ピッチ
の丁度1/2になるように設定されている。干渉縞のピ
ッチは光90aと90bの入射角と波長とによって決ま
る。ここでX基準パターンPXの格子ピッチを2d、(
輪部)とすると、干渉縞のX方向の移動速度はdt  
・Δf、  (am/5ec)で表わされる。そして光
ビーム90a、90bの入射角をともにθrとし、波長
をλとすると、入射角θrは(3)式で表わされる。
λ sknθr−□     ・・・・・・(3)dg この(3)式の関係が成立するとき、X基準パターンP
Xから法線(対物レンズ31の光軸)方向に対物レンズ
31へ向けて生じる干渉光90cは、レチクルRと他の
光学系の相対位置関係が変動しない限り、周波数Δf0
の光ビーム信号を含むようになる。
一方、マークRM内の窓部PWに生じた干渉縞は投影レ
ンズ系PLの縮小率17Mで縮小(又は等倍)され、参
照パターンRF上にピッチd、/Mの干渉縞となって結
像投影される。従ってここで参照パターンRFがX方向
にピッチ2・417Mで格子要素を配列した格子パター
ンであると、参照パターンRFからの干渉光も投影レン
ズ系PLの光軸と平行に発生し、レチクルRの窓部PW
を通過して干渉光90cと同じ光路で対物レンズ31へ
向う、尚、投影レンズ系PLのウヱハW(参照パターン
RF)側はテレセントリックな系であることを前提とし
、投影レンズ系PLのレチクルR側もテレセントリック
な系であるときは、対物レンズ31の光軸は投影レンズ
系PLの光軸AXと平行に定められる。レチクルR側が
非テレセントリックな系であるときは、対物レンズ31
の光軸を光軸AXと平行にする場合と、投影レンズ系P
Lの軸外の傾いた主光線に合わせる場合とが考えられる
以上のようにしてX基準パターンPxから戻ってくる干
渉光90cと、参照パターンRFから戻ってくる干渉光
とはともに対物レンズ31を介して空間フィルター47
の部分ミラー34に至る。
対物レンズ31がテレセントリック系であり、さらに投
影レンズ系PLのウェハW側がテレセントリック系であ
ることから、光軸と平行に発生した各干渉光はともに部
分ミラー34内、すなわち瞳中心部に集光され、ここで
反射されて第2対物レンズ35に入射する。
第2対物レンズ35を通った干渉光によって、部分ミラ
ー36の上にX基準パターンPXと参照 −パターンR
Fの各像が形成される0部分ミラー36は、光路中に斜
設された透明板に参照パターンRFの像のみを反射する
反射部48を有し、X基準パターンPXとY基準パター
ンPYの像は、透過するように構成される0反射部48
で反射された参照パターンRFからの干渉光はレンズ4
1(第1図参照)を介して検知器37で受光され、反射
部48の廻りを透過した基準パターンPX。
PYからの干渉光はレンズ42(第1図参照)を介して
検知器38で受光される。第5図に示した部分ミラー3
6の反射部4日の周囲にはL字形の帯状吸収部39が形
成され、参照パターンRFの像と基準パターンPX、P
Yの像との位置的な分離を完全なものとしている。
以上のようにして、X基準パターンPXと参照パターン
RFのX方向の相対位置ずれを検出する場合、検知器3
8の出力信号に対して検知器37の出力信号の位相ずれ
を位相計39で測定する。
例えば位相計39で得られた位相ずれがφXの時、この
位相ずれφXをウェハ面上の位置ずれ量ΔXに換算する
と、 だけ、参照パターンRFがX方向にずれているとみなさ
れる。
y方向についても同様のことがいえる。
次に上記レチクルマークRMと参照パターンRFの詳細
な形状の一例について第6図、第7図(a)、(b)を
参照して説明する。第6図は周辺を遮光部(斜線部)で
囲まれたレチクルマークRMを示し、X基準パターンP
Xはy方向に伸びたスリット状の透明の格子要素104
1,1042.1043.1044.1045がピッチ
2d2でX方向に配列される。Y基準パターンPYはX
方向に伸びたスリット状の透明格子要素1031.10
32.1033.1034・・・がピッチ2d、でy方
向に配列される。基準パターンPX。
PYの格子デエーティは50%である。窓部PWはX基
準パターンPXの上方(y方向)に隣接するとともにY
基準パターンPYの右方(X方向)に隣接して形成され
る。第1WJ (a)は窓部PW内に丁度入り込む大き
さで形成された基準パターンRFの形状を示し、ここで
は、ピッチ2d1/MでX方向とy方向に正方形の不透
明格子要素1051.1052・・・をデエーティ50
%でマトリックス状に配列したもので、2次元回折格子
として働く、第7図(b)は第7図(a)に示した参照
パターンRFの変形例であり、ピッチ2d露/Mの不透
明格子要素1071,1072・・・をx1y方向に市
松模様に並べたものであり、同様に2次元回折格子とし
て働く。
第6図に示したレチクルマークRMに対して、対物レン
ズ31から射出された光によってできる干渉縞は、マー
クRMの全体を覆うように形成される。ただし、回転円
板15のスイッチング機能によって、X方向に伸びた干
渉縞とy方向に伸びた干渉縞とは時間的にオーバーラツ
プすることなくマークRMを照射する。
次に第1図に示した参照部材RPの構成について第8図
を参照して説明する。
参照部材RPは円形の2枚の石英板RPa、Rpbを重
ね合わせた構造となっており、その中心に投影レンズ系
PLの光軸AXが通るように配設されている。第8図中
、中心点O8で光軸AXと直交する2本の線11x%z
yは夫々座標系xy。
X軸、y軸と平行であり、かつ石英板RPaの上面に含
まれた線である。光軸AXと同心に表わした円形の領域
IFは石英板RPaの上面における投影レンズ系PLの
結像視野(イメージフィールド)であり、領域IFに同
棲する矩形領域PAmはレチクルRのパターン領域PA
の像光束が通る部分である。
ここでは、参照部材RPの光軸AXを挟んでX方向に対
称的に離れた位置の2ケ所に、参照パターンRFa、R
Fbが設けられた場合を説明する。参照パターンRFa
%RFbは石英板RPa。
RPbの間の面に形成されており、この参照パターンR
Fa%RFbの夫々を通り光軸AXと平行な垂線La、
Lbは、第ttm、第5図で示した対物レンズ31の光
軸と一致している。参照パターンRFa%RFbの夫々
は矩形のパターン像領′域PAmの外側で、かつイメー
ジフィールド■Fの内側の収差が良好に補正された部分
に設けられる。垂線La、Lb上の点Oa、Obは線l
x上の点、すなわち石英板RPaの上面に含まれる点で
あり、中心O1から点Oa、Obの夫々までのX方向の
距離は、本実施例では等しいものとすさて、参照パター
ンRFa%RFbの下部で石英板RPbの下面(ウェハ
Wと対向する面)には反射部Ma%Mbが蒸着等により
形成されている。
反射部Ma%Mbは垂線L a s L aがその中心
を通るように、参照パターンRFa、RFbのサイズよ
りも大きな面積で形成される。ただし、パターン像領域
PAmを通る露光時の結像光束を遮光しないように設定
されている。
以上の構成からも明らかなように、参照パターンRFa
%RFbと反射部Ma、Mbは光軸AX方向に石英板R
Pbの厚み分だけ離れている。
第9図は投影レンズ系PL、参照部材RP、及びウェハ
Wの光軸AX方向の配置を示す断面であり、石英板RP
bの厚みを08、石英板RPbの下面とウェハWの間隔
をGlとし、光軸AXと平行な主光線1mに沿った光束
LexはレチクルRのパターン領域PAの最外部の1点
からの結像光線を表わし、主光線La(対物レンズ31
の光軸)に沿った光束LfrはレチクルRのマークRM
内の1点(対物レンズ31の光軸上)からの結像光線を
表わす、エキシマレーザ光の照明によってレチクルRの
投影レンズ系PLに関する共役面は、参照部材RPがな
いとすると第9図中の面FPにできる。しかしながら参
照部材RPの全体の厚さ、および光学的屈折率nから面
FPよりも所定量下方に共役面ができ、ここにウェハW
の表面が合わされる。
さて、−レチクルRのマークRMを照明する光の波長が
エキシマレーザ光の波長と極めて近い(又は−敗する)
場合、光束Lfrの結像点は参照部材RPがないとする
と面FPと同一の面にできる。
しかしながら参照部材RPの下面に反射部Maが存在す
ることから、光束Lfrはここで上方に反射され、参照
パターンRFaO面に結像する。尚、もう一方の参照パ
ターンRFbと反射部Mbの作用についても同じである
ここで参照パターンRFaとレチクルマークRMの結像
関係を考えてみると、一般に投影レンズ系PLの焦点深
度は±2pm以下で極めて浅い。
そのため参照パターンRFaを石英板RPaのみを介し
て直にレチクルR側から観察すると、参照パターンRF
aの像は極めて大きくデーフォーカスしている。このた
め第1図、第5図で示した部分ミラー36の位置では、
参照部材RPの反射部Maを介した参照パターンRFa
の像のみが結像する。
次に、第10図、第11図を参照して、本実施例の動作
を説明する。第10図はレチクルRのマーク部分の様子
を示し、ここではX基準パターン領域と窓部PWとを示
す、レチクルマークRMには第5図に示したように2方
向から入射角θRの光束90a、90bが同時に照射さ
れ、一部はxl準バダーンPxで反射回折してレチクル
Rと垂直な干渉光90Cになる。また窓部PWをそのま
ま透過した光束90a、90bは投影レンズ系PLを介
して第11図のように参照パターンRFaを表面から照
射する。光束90a、90bの参 ゛照パターンRFa
への入射角θWは、参照部材RPの光学的屈折率をn、
投影レンズ系PLの縮小率を1/Mとすると、次式で与
えられる。
M s i n θR 51nθw−□ この条件を満すとき、光束90a、90bの夫々が参照
パターンRFaによって回折されて生じる回折光(例え
ば+1次光と一1次光)は互いに垂直方向に進む干渉光
90dとなって投影レンズ系PLへ戻り、さらに第1O
図中の窓部PWを通って対物レンズ31へ入射する。従
って、第5図に示した部分ミラー36の位置には、基準
パターンPX (PY)からの干渉光90Cによって形
成された基準パターン像(暗視野像)と、参照パターン
RFaからの干渉光90dによって形成された参照パタ
ーン像(暗視野像)とが結像する。ただし干渉光90c
、90dは先にも説明したように光束90a、90bの
周波数差Δf0をもつビート周波数で明暗を繰り返して
いる。そして部分ミラー36で分離された干渉光90c
、90dの位相差は位相計39で計測される0位相計3
9で検出された位相差は、第1図に示したプロセッサー
MCに送られる。プロセッサーMCは光電素子1Bから
の充電出力を計測時の同期信号として入力し、位相計3
9で計測された位相差が、耳方向かy方向かを弁別する
。第2図第5図の構成、及び第6図、第7図のマーク形
状からも明らかなように、充電素子18が出力信号を生
じるのは、光ファイバー23.24がレーザ光を射出す
るときであり、これはX方向の位置ずれ計測のときであ
る。従ってプロセッサーMCは、光電素子18が出力信
号を発生しているときの位相差をX方向のずれ量として
求め、出力信号がないときの位相差をy方向のずれ量と
して求める。
ここで、レチクルRが不図示のレチクルアライメント系
によって投影レンズ系PLの光軸に対して正確に位置決
めされているものとすると、位相計39で計測されたレ
チクルR上の2ケ所のマークRMと、2ケ所の参照パタ
ーンRFa、RFbの夫々のX%y方向の位置ずれはほ
ぼ零になる。
しかしながら実際にはわずかな位置決め誤差等が残るた
め、各マークの位置でずれ量が計測され例えば第12図
に示したレチクルマークRMのようにレチクルRの左右
にマークRMa、RMbが設けられていて、各マークの
位置でのずれ量がそれぞれ(ΔXasΔYa)、(Δx
b、ΔYb)だけ存在しているとする。そこで、ずれ量
ΔXaとΔxbを比較し、そのずれの方向が同方向(X
の正、又は負方向の1つ)である場合、プロセッサーM
Cはその方向と逆方向に、レチクルステージR3Tを微
動する。そしてずれ量ΔXaとΔxbのずれの符号が互
いに逆のときは、1ΔXal−1ΔXblとなるように
レチクルステージR3Tの位置を追い込む、y方向の位
置決めについても同様であるが、y方向のずれ情報から
は、さらにレチクルRのローチーシラン誤差も得られる
ので、ローテーション量が許容値よりも大きい場合は、
レチクルステージR3Tを回転駆動させ″  て回転ず
れが零になるように追い込む6以上のようにして、レチ
クルRの参照パターンRFa、RFbに対する位置ずれ
が常時検出され、何らかの原因(ステッピング時の振動
等)によってレチクルRの位置ずれが生じるようなとき
は、レチクルステージR3Tのサーボ制御が働き、レチ
クルRと投影レンズ系PLはあたかも一体のように振る
舞う。
尚、実際の露光時には、レチクルRのパターン中心(又
はレチクルマークRM)とオフ・アキシス方式のアライ
メントセン?−WAの検出中心との間隔を正−確に求め
、この間隔値を基準として記憶した後、ウェハWのマー
クをアライメントセンサーWAが検出した位置と、記憶
した間隔値に基づいてウェハWをステップ・アンド・リ
ピート方式で順次ステッピングさせていく、このステッ
ピング露光中、レチクルRのマークRMaSRMbはパ
ターン領域PAの周辺から少し離れているため、第1図
に示した位置ずれ計測系の先端のミラー32は露光光を
遮断することはない、従って露光動作中も常にレチクル
Rと参照パターンRFa、RFbのずれがモニターされ
る。
以上、本実施例では位相計39で検出される位相差は、
レチクルマークRMと参照パターンRFの位置ずれに対
応しているが、回転円板15の格子パターンを基準とし
てマークRMと参照パターンRFの夫々の位置ずれを求
めてもよい、この場合は、第2図に示した回転円板15
の格子パターン51,52の内側等の全周に同一ピッチ
の格子パターン(ラジアルグレーティング)を設け、こ
の格子パターンにもレーザ光17から分岐した一部のビ
ームを照射する。そしてこの格子パターンから生じる+
1次光と一1次光を干渉させて光学的に基準ビート信号
を作るか、又は+1次光と一1次光を別々に充電検出し
た後、電気的に基準ビート信号を得るかして、基準交流
信号を作り出す、この基準交流信号と、検知器37.3
Bの夫々からの出力信号との各位相差を求める。この場
合位相計39はレチクルマークRM用と参照パターン領
域用の2つが必要であり、さらに求められた2つの位相
差を比較する回路も必要となる。
尚、参照部材RPは2枚の石英板RPa%RPbを重ね
合わせたものとしたが、参照パターンRFと反射部Mを
裏通の夫々に形成した1枚の石英板RPbのみにしても
よい。
また露光用のエキシマレーザ光と位置ずれ計測用の照明
光(90a、90b等)の波長について予めその差がわ
かっているときは、石英板RPbの厚みG8やウェハW
との間隔G1等を適宜調整することによって、レチクル
マークRMと参照パターンRFの共役関係と、レチクル
RとウェハWの共役関係とを同時に満すことが可能であ
る。また参照部材RPを光軸AX方向のみに正確に上下
微動させる機構としておけば、レチクルRのパターンP
Aの投影像の焦点位置には何ら変化を与えることなく、
レチクルマークRMと参照パターンRFのみの焦点合わ
せが可能である。
次に、本発明の第2の実施例を第13図、14図、15
図を参照して説明する。第13図は参鹸部材RPの平面
図であり、第14図はそれに対応したレチクルRの平面
図である。第13図に示すように、参照部材RPのX軸
上には第8図と同様に参照パターンRFa、RFbが設
けられ、その下方には反射部Ma、Mbが形成される。
さらに本実施例では、y軸上にも同じ形状、寸法の参照
パターンRFc、RFdと、反射部Me、Mdが形成さ
れる。これら参照パターンRFa、RFb、RFc、R
FdはともにイメージフィールドIF内の最大パターン
転写領域PAmの外側であって、良好に収差補正されて
いる部分に設けられる。第14図では、4ケ所の参照パ
ターンに対応して、それぞれマーク(基準パターン)R
Ma、RMb。
RMc、RMdが遮光部132.134.136.13
B内に形成されている。またパターン頷−PAの外周部
には、レチクルブラインド3の開口設定精度開口エツジ
のボケ等で決まる幅の遮光帯140が形成される。さら
にレチクルRの隅で、イメージフィールド!F外の2ケ
所には、十字状のレチクルプリアライメントマーク13
1a、131bが設けられている。このプリアライメン
トマーク131a、131bは装置に設けられた基準マ
ークとの位置合わせに使われるもので、例えば光電顕微
鏡等を用いてマーク131a、131bと基準マークと
を検出してレチクルステージR3Tを位置合わ書すれ□
ば、±1pw、程度でプリアライメント可能である。こ
のプリアライメントのあと、参照パターンRFとレチク
ルマークRMとのファインな位置合わせが行なわれる。
第15図は、そめファインな位置合わせ、及び位置ずれ
計測をイ〒う”場合に好適な位置ずれ検出系の配置を示
す斜視iである。第15図に示すように、采実施例では
4ケ所に第5図に示したような位置ずれ検出XDM−5
a、DMSb、、DMSc。
DMSdを設け、各位置で参照パターンRFとマークR
Mの2次元の位置ずれを計測する。第15図において、
PA’はレチクルRのパターン領域PAの投影像であり
、BPは投影レンズ系PLの瞳を表わす、このように、
4ケ所に同様の位置ずれ検出系を設けておくと、レチク
ルRから参照パターンRFまでの結像特性をモニターす
ることができる。結像特性のうち代表的なものは、投影
倍率の変化、デイスト−シロン特性、及びレチクルRの
水平面からの傾き変化等である。
従来より、この種の結像特性を計測する試みは多々なさ
れてきたが、いずれの方式も露光動作中にリアルタイム
に行なうqとはできなかった。しかしながら本実施例に
よれば、露光動作中においても逐次レチクルRの位置ず
れの他に結像特性をモニターできるから、より高精度な
重ね合わせ露光が可能となる。
一般に投影レンズ系PLの倍率変化やデイスト−ジョン
変化は極めて小さく、サブミクロンの計測精度が必要で
ある。第2実施例においても第1実施例と同様に光ヘテ
ロゲイン方式による2重回折法を採用して4ケ所の位置
ずれの夫々を計測するとすれば、4ケ所の夫々での計測
分解能は容易に0.01μ−程度が得られるため、倍率
変化、デイスト−ジョン変化は極めて正確に求められる
さて、このような計測系によって、倍率変化等がリアル
タイムに検出されると、その倍率変化等を所定値に追い
込むような補正装置の制御信号として適用することがで
きる。第16図は本発明の第3の実施例による光学特性
補正装置の概略的な構成を示す、第16図において、4
ケ所の位置ずれ検出系DMSa、DMSb、DMScS
DMSdからの2次元的なずれ情報は特性変動演算部2
00に入力し、ここで所望の特性変化量が算出される。
特性変化量として倍率誤差が算出されると、その倍率誤
差情報201bは圧力制御部202、又はフィールドレ
ンズ駆動部206へ送られる。
圧力制御部202は投影レンズ系PL内の密封された空
気室(単数、あるいは複数)の圧力を所定量だけ制御し
て倍率誤差が零(又は一定のオフセット値)になるよう
にフィードバック制御する。
駆動部206の場合は投影レンズ系PLのレチクルR側
のフィールドレンズ部212を所定量だけ上下動させて
倍率誤差を補正する。
また倍率誤差の補正にともなって焦点変化が生じる場合
は、ウェハWのホルダーWHを上下動させるフォーカス
駆動部204に焦点変化に応じたオフセット情報201
aを導入して、受光系AF8からの焦点信号にオフセッ
トを畳えればよい。
さらにレチクルR側が非テレセントリックな投影レンズ
系の場合は、レチクルRを誤差情報201bに応じて上
下動させても倍率補正ができる。また4ケ所の位置ずれ
計測点の夫々のX方向又はy方向のずれの傾向を調べる
ことで、レチクルRの傾きを求めることもできる。この
場合は、レチクルステージR3Tにレベリング機構を設
け、傾きが零になるようにレベリング機構を駆動すれば
よい、あるいはウェハステージWSTにレベリング機構
が設けられている場合は、計測されたレチクルRの傾き
の方向と量に応じて投影像面の傾きを予測し、ウェハW
の表面が、この投影像面と平行になるようにレベリング
機構で傾けておいてもよい。
次に本発明の第4の実施例について第17図、第18図
を参照して説明する。今まで説明した各実施例では、レ
チクルRと投影レンズ系PL(参照部材RP)との相対
的なアライメントは行なっていたが、ウェハWとのアラ
イメントは不可能であった。そこで本実施例では、レチ
クルマークRMの位置合わせの基準となる参照パターン
RFを有する参照部材RPの一部に、ウェハW上に形成
されたアライメントマークの位置合わせの基準となる第
2の参照パターンを設けるようにした。第17図はその
参照部材RPの断面を表わし、第18図は平面を表わし
、今までの各実施例で説明した石英板RPa%RPb、
参照パターンRFa。
RFc及び反射部M a%Me等は第13図の場合と全
く同様に設けられている。ただし、反射部Ma % M
 c (M b s M dも同じ)はイメージフィー
ルドIFの外側に延長して形成される。そして反射部M
a (Mb)のX軸上で投影レンズ系PLの鏡筒外径よ
りも外側の位置に開口17Bが形成され、反射部Mc 
(Md)のy軸上で鏡筒外径の外側の位置に開口184
が形成される。さらに参照パターンRFaからX方向に
ついて一定距離の位置に、開口1′78を挟むように第
2の参照パターン(第2の基準格子パターン)RGaが
形成され、参照パターンRFcからy方向について一定
距離の位置に開口184を挟むように第2の基準格子パ
ターンRGcが形成される。基準格子パターンRGa、
RGcは参照パターンRFa、RFcと同一面に設けら
れたもので、格子パターンRGaはウェハWのX方向の
位置合わせに使用され、格子パターンRGcはウェハW
のy方向の位置合わせに使用される。また格子パターン
RGa、RGCはそれぞれ開口17B、184を挟んで
2分されているが、本来同一のピッチの格子配列の中央
部のみを開口178.184に合わせて透明にしたもの
である。
さて、ウェハW上には、アライメントマークWMaが第
17図のように形成される。マークWMaはウェハWの
X方向のアライメントのために設けられ、y方向のアラ
イメントのためのマークも同様に設けられている。マー
クWMaは格子要素をX方向に一定のピッチ!配列した
回折格子パターンで構成される。参照部材RPに対して
ウェハWを位置合わせ(アライメント)するとき、マー
クWMaは反射部Maの開口17Bの直下に位置するよ
うに、ウェハステージWSTの位置決めが行なわれる。
このマークWMaを検出する系は、ウェハ表面のレジス
トに非感光な波長のレーザビームを出力するH e −
N eレーザ光源161゜レーザビームをウェハW上に
所定径でスポット集光させるレンズ162、レーザビー
ムを2方向に分割するビームスプリフタ163.2つの
反射面166a、166bを有するプリズム166、マ
ークWMaからの光情報を取り出すミラー175、及び
その光情報を検知器177へ集光するレンズ176等で
構成される。尚、レーザ光源161等は熱的外乱となる
ことがあるので、第1図、第2図で示したように参照部
材RPや投影レンズ系PL等から遠くに離し、単一モー
ド保存光ファイバー等でHe−Neレーザ光をレンズ1
62へ導(ようにした方が望ましい。
上記構成で、ビームスプリッタ163で反射した一方の
レーザビーム167は、参照部材RP内を光軸AXと平
行に進み、基準格子パターンRGaの2分された一方の
格子部を垂直に照射する。
またビームスプリッタ163を透過した他方のレーザビ
ーム16Bは、プリズム166の反射面166a、16
6bの順に反射された後、参照部材RP内を光軸AXと
平行に進み、格子パターンRGaの他方の格子部を垂直
に照射する。ここでビームスプリフタ163から格子パ
ターンRGaに至る2本のビーム167.168の光路
差はHe−Neレーザビームの可干渉距離よりも短くし
ておく必要がある。
こうして2本のビーム167.168が格子パターンR
Gaを照射すると、格子パターンRGaを透過する±1
次の回折光171,172と0次光が発生する。0次光
は反射部Maによって遮光され、±1次光171.17
2は開口178を透過してウェハWへ達し、ここで互い
に干渉してX方向に一定ピッチで明暗縞が並んだ干渉縞
が生ずる0本実施例では2本のビーム167.168の
周波数差が零であるため、ウニへW上に生じる干渉縞は
静止している。先の実施例と同様にその干渉縞のピッチ
はウェハWのマークWMaの格子ピッチの丁度1/2に
なるように定められている。
マークWMaの格子パターンと干渉縞が重なると、マー
クWMaの格子と干渉縞のX方向の位置関係に対応した
強度で、はぼ垂直に干渉光174が発生する。この干渉
光174はウェハ上に照射される干渉縞に対してマーク
WMaを相対的にX方向に移動させたとき、はぼ正弦波
状の強度変化を奏する。そこで検知器177によって光
強度の変化を光電信号に変換し、その信号があるレベル
になるようにウェハWをX方向に位置決めすれば、ウェ
ハマークWMaの基準格子パターンRGaに対するX方
向のアライメントが達成される。y方向についても、基
準格子パターンRGcとウェハW上のマークとを用い、
同様のマーク検出系を使ってアライメントされる。
あるいは検知器177からの光電信号のレベル変化を、
ウェハステージWSTの位置計測を行なうレーザ干渉計
9からの計測パルス(又は位置情報)等に同期してサン
プリングし、サンプリングされた波形を解析することに
よって、ウェハステージWSTのX方向の走査のみ、す
なわちステージWSTを停止させることなく、マークW
Maの基準格子パターンRGaに対する位置(X方向)
が求められる。
尚、第18図中の参照パターンRFcの上方と左方の反
射部Mcに含まれる部分に破線で示した領域は、それぞ
れレチクルRの基準パターンPx1PYの投影像が位置
する部分である。レチクルマークRMと参照パターンR
Fを検出するための光90a、90bは露光光の波長に
近く、レジストを感光させるため、反射部Ma、Mc、
Mb。
Md等は、それら光90a、90bがウェハWに達しな
いように遮光するのに十分な面積を持たせる必要がある
。また本実施例においても、2つに分けたビーム167
.16Bに一定の周波数差を持たせて、光ヘテロゲイン
検出するようにしてもよい、この場合は、格子パターン
RGaからの+1次光171と一1次光172とに周波
数差が生じ、ウェハW上での干渉縞はビート周波数(Δ
f。)で高速に流れることになる。このように光ヘテロ
ゲイン方式でマークWMaを検出する場合は、干渉縞が
流れるため、マークWMaを所定の精度、例えば±1μ
−程度に追い込んで静止させたときの位相差から位置ず
れ量ΔXを求め、静止したときのウェハステージWST
の座標値をレーザ干渉計9から基準位置として求め、そ
の両方の情報からマークWMaのxy座標系上での位置
を規定することになる。これに対し、二本のビーム16
7.16Bに周波数差を持たせない、所謂光ホモダイン
方式ではウェハステージWSTをことさら静止させなく
てもよく、スルーブツトの高いマーク位置検出が可能で
ある。
以上本実施例では、寸法の安定性が良く、温度係数の小
さい石英の平板に参照パターンRFと基準格子パターン
RGを所定の位置関係で一体に形成しておくため、検知
器177を含むオフ・アキシス方式のアライメントマー
ク検出系の検出中心位置と、レチクルRの像の投影位置
との相対的な位置変化(ドリフト等)を高精度にモニタ
ーすることができ、オフ・アキシス方式に特有の誤差が
全て補正可能である。
また本実施例に示したプリズム166のように、干渉さ
せるべき2本のビーム167.168の計測方向の反射
回数を互いに奇数と偶数(0を含む)の関係にすると、
レーザビーム(ビームスプリッタ163に入射するビー
ム)が位置的、又は角度的にドリフトしても、光ホモダ
イン方式の場合は基準格子パターンRGに対する干渉縞
の発生位置が計測方向に関して不変となる。
さらに、第18図の配置からも明らかなように、基準格
子パターンRGaはレーザ干渉計9のX方向の測長軸上
に位置し、基準格子パターンRGc・  はy方向の測
長軸上に位置するため、マーク検出系等の計測時のアツ
ベ誤差は零とみなせる。
また、1ケ所で2次元(X%y両方向)のアライメント
(位置計測)ができるように基準格子パターンRG及び
マーク検出系を構成してもよい。
次に本発明の第5の実施例を第19図、第20図を参照
して説明する。第19図に示した光学系は、第5図に示
した位置ずれ検出系のうち、光ファイバー23.24か
らレチクルRまでの送光系のみを表わす0本実施例では
第20図に示すようにアパーチャ板30′に4つにスリ
ット開口43’、44’ 、45’ 、46’を設けた
点が異なる。光ファイバー23.24はレチクルマーク
RM1参照パターンRFのX方向のずれを検出するとき
レーザビームを射出するが、それらレーザビームはスリ
ット開口43’、44’を照明する。
スリット開口43’、44’はアパーチャ板30′の中
心から計測方向(X方向)に対称的な位置に設けられ、
計測方向(X方向)と直交する方向に細長く伸びている
。スリット開口45’、46′も同様に計測方向(y方
向)に関して対称的に配置され、X方向に細長く伸びて
いる0本実施例では、レチクルマークRM、又は参照パ
ターンRMを入射角θR又はθWで2方向から照明する
光90a、90bの夫々は、少なくとも計測方向に関し
てのみ平行光束に近づければよい、という利点を用いて
スリット開口による照射光量の増大をねらっている゛。
尚、第19図において、アパーチャ板30′はテレセン
トリックな対物レンズ31の瞳面、すなわち前側焦点面
にあるものとして示した。従ってスリット開口43’、
44’等を新たな線光源(実際にはスリット幅があるた
め面光源)としてスリットの幅方向に関しては適当に広
がりを絞られた光ビーム90a、90bが対物レンズ3
1に入射し、レチクルRに対してはX方向に対称的に傾
いた、はぼ平行な2光束となる。この2光束のレチクル
Rへの入射角θRは、対物レンズ31の倍率等が一定の
ものとすると、対になるスリット開口43’、44’、
あるいはスリット開口45’、46’のアパーチャ板3
0″の中心(光軸Laが通る点)からの距離によって決
まる。
第21図は本発明の第6の実施例による位置ずれ検出系
の送光系を示し、第5図、又は第19図に示したアパー
チャ板30,30’の代りに光ファイバー23.24等
の射出端からのレーザビームを入射する球面(又は非球
面)レンズ、又はシリンドリカルレンズ等の集光レンズ
300 a 5300b等を設け、この集光レンズ30
0a、30Qbで適当なNA(開口数)の光束に絞り、
空中に円形スポット又はスリット状スポットSPa。
SPbとして一度集光させる。このスポットSPa%S
Pbの集光点は対物レンズ31の瞳面とほぼ一致してい
る。このためアパーチャ板30.30′を設けるよりも
、光90a、90b等の照射光量が増大するといった利
点がある。またピンホール等の開口43〜46やスリッ
ト開口43′〜46′が存在しないため、開口エツジで
不要な回折現象が生じることなく、レチクルR1又は参
照パターンRFを照射する領域が比較的きれいに区画さ
れ、参照部材RP下面の反射部Ma%Mb。
Me、Md等から照射光が不用意にはみ出すことがない
といった利点もある。
第22図は本発明の第7の実施例による位置すれ検出系
の送光系を示す6本実施例では、レチクルR上のマーク
RMの形状に合わせて、照射領域を限定するための視野
絞り311を設けるようにした。第22図で、レンズ系
310は第5図、第19図でしめした対物レンズ31に
相当し、2方向に射出するほぼ平行なビームを視野絞り
311に照射する。従うて視野絞り311の位置には干
渉縞が構成される。絞り311を所定の断面形状で透過
した2光束90a、90bは第2対物レンズ312に入
射し、それぞれ対物レンズ31の瞳面e+にスポットS
Pa、SPbとなって集光した後、対物レンズ31から
ほぼ平行な光束9oa。
90bとして2方向へ射出してレチクルRを照明する。
ここで第2対物レンズ312の後側焦点面は瞳面e1と
一致し、前側焦点面は絞り311と一致するように配置
される。このため絞り311の開口像がレチクルRMを
含むように結像投影され、レチクルマークRM、又は参
照パターンRFを照明する干渉縞の領域が極めてきれい
に区画される。この実施例では第1対物レンズ31と第
2対物レンズ312との間の空間に瞳面e+があること
から、ここに空間フィルターとしての部分ミラー34を
挿入して干渉光を描出する構成を極めて容易に実現でき
る。
さて第23図は本発明の第8の実施例による送光系を示
す図であり、第5図、第19図、第22図に示したレチ
クル用の位置ずれ検出系と第17図に示したウェハ用の
位置ずれ検出系との両方にともに使用できるものである
。第1図、第2図に示したように、2方向から入射させ
る2つのビームの周波数に差を与える方法として、回転
するラジアル・グレーティングを用いる代りに、周波数
シフターを用いることができる。第23図において、直
線偏光のレーザビームLBは偏光ビームスプリッタ−3
20でP偏光とS偏光の2つのビームに分けられ、それ
ぞれ周波数シフター322.324に入射する0周波数
シフター322.324はドライブ回路328からのド
ライブ信号Sl、S曹に応答して、射出するビームLB
、、LB8の周波数をそれぞれft、fsだけ変化させ
る。
ドライブ周波数F、、f、は所定の周波数差Δf・にな
るように設定され、ドライブ回路328は差の周波数Δ
f、の信号を基準信号S3として出力する。基準信号S
2は、各検知器37.38、又は177からの光電信号
との位相差を求めるのに使われる。ビームLB+ 、L
B!はコーナミラー326によって所定の間隔にされた
後、例えば光ファイバー23.24又は27.28等に
入射して各検出系へ導かれる。
本実施例では2本のビーム90a、90b、 又はビー
ム167.168によって形成される干渉縞の流れるス
ピードは、高周波域の周波数帯になり、受光される干渉
光の明暗の変化(ビート周波数)も高周波域になること
から検出系の回路規模は大きくなるものの、周波数が高
いことから位相差検出の分解能が高まり、位置ずれ検出
分解能も高くなるといった利点がある。
以上、本発明の各実施例においては、2重回折格子によ
る光ヘテロゲイン検出法、又は光ホモダイン検出法によ
って相対的な位置ずれを検出するようにしたが、本発明
では必ずしもその必要はなく、例えば特公昭56−46
255号公報に開示されているように、レーザスポット
(又はシートビーム)走査とパターン(マーク)エツジ
からの散乱光検出とを組み合わせたものでもよい、その
場合、レチクルマークRMは単なる矩形の透明窓とし、
この透明窓内に合致するような参照部材RPの位置に参
照パターンRFとして矩形マーク、又は十字マークを設
けておく、そして投影レンズ系PLのN、A、(開口数
:通常0.35〜0.5)よりも小さなN、A、に絞っ
たレーザビームをレチクルマークの窓上と参照パターン
上とに共にスポットとして結像させ、このスポットを1
次元、又は2次元に走査する。このとき参照パターンの
上方(レチクル側)からは大きくデフォーカスしたレー
ザビームが照射され、下面の反射部Ma、Mb等で上方
へ反射されたビームが参照パターンの位置に結像してス
ポットを形成する。このときの様子は第9図に示した結
像光束Lfrの状態と同様である。参照パターンのエツ
ジがスポットで走査されると、エツジからの散乱光のう
ち下方に生じた光が反射部Ma、Mb等で反射されて、
再びレチクルの透明窓を通して検出される。従ってレチ
クルの透明窓のエツジ位置と参照パターンのエツジ位置
との走査方向の差をモニターすれば、全く同様に位置ず
れ検出が可能である。またレーザスポットを走査する方
式の場合、レチクルマークのエツジあるいは参照パター
ンのエツジからの散乱光を、比較的大きな開口数(N、
A、)を用いて集光するような配置をとると、レーザス
ポットのデフォーカスを光電信号のコントラスト(波形
の立上りや立下りの傾斜)変化で検出できることから、
経時的なフォーカス変化(レチクル面と参照パターンの
間の結像光路の変化)や像面の位置変化、傾斜等が同時
に測定できる。ただし、2重回折格子を用いる各実施例
の場合は、干渉縞を作るための照明光束のN、 A、が
ほぼ零(平行光束)に近いため、逆にデフォーカスが生
じたときにも良好な検出感度を維持できるといった特徴
がある。
従って対物レンズ31を介して、結像したレーザスポッ
トの走査を行なう系と、対物レンズ31を介して2重回
折格子のための平行ビームを2方向から照射する系との
両方を組み込んで、交互に位置ずれ検出に使用すると、
xy力方向ずれと2方向のずれとが精度よく求まる。
そこで従来より使われているアライメントマークと同じ
形状の基準パターン(レチクルマークRM)と参照パタ
ーン(RF)を用いた場合の位置ずれ計測系の構成を本
発明の第9の実施例として第24図を参照して説明する
第24図ではレチクルR上の1ケ所のマークRMに対す
る位置ずれ計測系のみを示す、マークRMは矩形窓PW
を有する遮光部で形成されている。
さて、レーザ光源LSから射出した露光波長に近いスペ
クトルのレーザビームは、ビームエクスパングー400
、によって所定の光束径(平行光束)に変換された後、
ビームスプリッタ402、シリンドリカルレンズ404
を経て、回転ポリゴン鏡406の1つの反射□面に入射
する0回転ポリゴン鏡406は矢印405の方向へ等速
回転し、反射されたビームは図中の場合、紙面内で偏向
される。そのビームはミラー408で反射された後、走
査レンズ401に入射し、分割ミラー412の位置で小
さなスポット(スリット状)光に収束されるとともに、
矢印A、の方向に直線走査される。
分割ミラー412は系の光軸に対して45°の反射面を
有し、その反射面の上端が光軸と一敗するように設けら
れている。従ってスポット光が光軸よりも上に位置する
ときは、そのまま第2対物レンズ414へ入射し、スポ
ット光が光軸よりも下に位置するときは、分割ミラー4
12で直角に上方に折り曲げられてミラー416で反射
させた後、第2対物レンズ41Bへ入射する。第2対物
レンズ414を射出したビームはほぼ平行光束となって
、2つの反射面416a、416bを有する台形ミラー
416の一方の面416aへ水平に入射し、ここで反射
したビームは平面ミラー417で反射されて他方の面4
16bに入射して再び水平に射出する。この台形ミラー
416とミラー417は一体となって、水平な光軸と一
敗した中心軸416Cの回りに紙面に対して45°だけ
回転して設けられ、イメージローテータとして働く、さ
て、面416bで反射したビームはビームスプリッタ−
418を透過した後、第1対物レンズ422に入射し、
ミラー424で垂直に下方に反射されて、レチクルRの
下面のマークRMの面にスポット光(スリット状)SP
Yとなって集光する。
一方、分割ミラー412で反射されたビームは、第2対
物レンズ418、ミラー420を介してビームスプリッ
タ−418に入射し、ここで反射した後同様に第1対物
レンズ422に入射してレチクルRの下面にスポット光
(スリット状)SFXとなって集光するとともに、矢印
A8方向に直線走査される。ここでイメージローテータ
(416,417)を通ったビームで形成されるスポッ
ト光SPYは紙面内で左右にスリット状に伸びており、
紙面と垂直な方向に走査され、イメージローテータをバ
イパスしたビームによるスポット光SPxは紙面と垂直
な方向にスリット状に伸びており、紙面内の左右方向に
走査される。従っで回転ポリゴン鏡406の回転によっ
て、スポット光SPY、SFXはレチクルマークRMの
窓PWを含む領域内を、それぞれy方向とX方向とに交
互に走査する。レチクルマークRMの窓PWの周囲の遮
光部を反射性のクロム等の金属薄膜で形成しておくと、
スポット光5PYSSPXが遮光部を照射したときは反
射光が生じる。この反射光はレーザビームの送光路を逆
向きに進み、シリンドリカルレンズ404の後のビーム
スプリッタ402で反射されて、集光レンズ430、光
電検出器432から成る受光部へ分岐される。また窓P
Wを透過して投影レンズ系PLを通って参照部材RPへ
向うビームが参照パターンRFを照射すると、この参照
パターンRFから反射光、透過光等の光情報が発生する
。この光情報は同様に窓PWを逆進して充電検出器43
2で受光される。
以上、第24図の光学系において第1対物レンズ422
はテレセントリックな系に定められ、後側焦点面はレチ
クルRのマークRMの面と一敗し、前側焦点面(瞳面)
は第2対物レンズ414.418の各後側焦点面と一敗
するように定められる。
そして第2対物レンズ414.41Bの各前側焦点は分
割ミラー412の頂点で一敗するとともに、走査レンズ
410の後側焦点とも一敗する。さらに走査レンズ41
0の前側焦点は回転ポリゴン鏡406の反射面・に−敗
するように定められる。
また第1対物レンズ422の前側焦点面は投影レンズ系
PLの瞳面と共役に定められる。このため自転ポリゴン
鏡406によるビーム偏向によって、レチクルRには常
に垂直にレーザビームが照射された状態で走査され、所
謂テレセントリックな照明が行なわれる。
第25図は本実施例に好適な参一部材RPとウェハWと
の配置を示す部分断面であり、参照部材RPの上面でレ
チクルマークRMの窓PWに対向する位置には、中心に
小さな矩形窓を有する矩形(又は円形)状の遮光層によ
る参照パターンRFが形成されている。参照部材RPの
下面で参照パターンRFを含む所定領域には、反射部M
bが形成されている。ここでは参照部材RPを一枚の石
英ガラスとし、参照パターンRFの直上には投影レンズ
系PLが位置する。レチクルマークRMの窓PWの投影
像は、露光波長のもとでは反射部Mbを介して参照パタ
ーンRFと同一面に結像iれる。ここで窓PWはレチク
ルR側からみたとき、第26図(A)に示すように参照
パターンRFの外形寸法よりは小さく、かつ参照パター
ンRF内の透明窓の外形寸法よりは大きくなるように定
められている。さて、第25図において、窓PWを通っ
てきたレーザビームは、参照部材RPの上面では大きく
デフォーカスしており、参照パターンRFの周囲等を透
過して反射部Mbに達し、ここで反射して参照パターン
RFの裏面にスポット光(SFX’)として結像する。
レチクルR上を第26図(A)のようにX方向に矢印A
、に沿って走査するスポット光SFXの場合、参照パタ
ーンRFを下面から照射するスポット光spx’は矢印
A3′に沿ってX方向に走査される。このスポット光s
px’の照射によりて、参照パターンRFで反射されて
反射部Mbへ向う反射光は、入射光と全く同じ光路を逆
向きに進み、レチクルR下面のマークRMの窓PW内で
スポットとなって再結像され、計測光学系内の光電検出
器432で受光される。一方、参照パターンRFの透明
窓を上方に向けて透過したスポット光spx’は比較的
大きな開口数を有し、投影レンズ系PLによってレチク
ルR側に再結像されるが、参照部材RPの上面はレチク
ルRの下面とは共役関係になっていないため、マークR
Mの位置では窓PWの寸法よりも大きくデフォーカスし
てしまう、このため、参照パターンRFを下方から上方
へ素通りしたスポット光spx’のビームのうち、大部
分はレチクルマークRMの窓PWの周辺で遮光され、レ
チクルRの上部に進む光量、すなわち光電検出器432
に達する光量は減少する。
第26図(A)はレチクルマークRMと参照パターンR
Fとを整合させたときの状態を示し、スポット光SPx
のX方向走査とスポット光SPYのy方向走査とは時間
的に交互に行なわれる。さて、スポット光SFX (S
FX’ )がレチクルマークRMのエツジEa、参照パ
ターンRFのエツジEb、Ec、及びマークRMのエツ
ジEdの順に走査されると、光電検出!1432の光電
信号SSは第26図(B)に示すようにレベル変化する
。まずスポット光SPxがレチクルマークRMの窓PW
の外側を走査しているときは、極めて大きな受光量とな
る。スポット光SFXが窓PW内の参照パターンRFの
遮光層(反射性)部分、すなわちエツジEaからwbの
間、及びエツジECからEdの間を走査するときは、ス
ポット光SFX’が参照パターンRFの遮光層部分に下
方から照射されることになるので、−度反射部Mbで反
射された光が光電検出器432で受光されることから、
この期間の受光量は低下する。さらにスポット光spx
’が参照パターンRFの透明窓内、すなわちエツジEb
からEcまでの間を走査するときは、先にも説明したよ
うにレチクルマークRMの窓PWを通過する光量は、大
きくデフーカスーしたビームのごく一部分であることか
ら、この期間の受光量は極端に低下する。
そこで適当な2つのスライスレベルVR,、VRlを設
定して光電信号SS上や立上り部、立下り部の位置Xa
、Xb%XC% Xaを検出する。
ここでスポット光が等速直線走査される場合は、位置X
 a s X b SX c s X dはエツジ検出
の時刻として計測される。こうして、検出された位置に
基づいて、レチクルマークRMと参照パターンRFのX
方向の相対位置ずれΔX、を求める0位置ずれΔX、は によって求められる。y方向の計測についても全く同様
である。夕だし充電検出器432は、X方向、y方些の
計測で共用されているため、第26図(B)のような信
号槍形は時間−に繰り返し発生する。そこで適当な同期
処理によって、各信号波形処理毎に、X方向のずれ計測
値とy方向のずれ計測値とに交互に分けて演算していく
必要がある。その場合でも、スライスレベルVR,、V
RlはX方向用と1方向用とで共通でよい。
本実施例では、第1の実施例のように参照パターンRF
やレチクルマークRMとして回折格子゛  パターンを
設けなくともよいため、レチクルマークRMが小さくで
きるといった利点がある。
尚、本実施例では反射光量を受光するようにしたが、各
パターンのエツジEa、Eb、Ec、Edで生じるエツ
ジ散乱光のみを充電検出するようにしてもよい。
さて、本発明の各実施例では、エキシマレーザ光のスペ
クトルを狭帯化し、投影レンズ系の光学材料として石英
を主に用いたステッパーに適用したときに最もよい効果
が得られる。しかしながらエキシマレーザ光を用いない
他の形式のステッパーに適用しても同等の効果が得られ
る0例えば波長436n■のg線を露光光とするステッ
パーに対しては、位置ずれ検出用のレーザ光源LSとし
て11長441.6n−のレーザビームを出力するHe
−Cdレーザ光源、波長488.514n−のビームを
出力するアルゴンイオンレーザ光源、波長544n−の
ビームを出力するHe−Neレーザ光源、あるいは半導
体レーザのSHG高調波等が使用できる。また波長36
5n−のl線を露光光とするステッパーにおいては、レ
ーザ光源LSとして波長3251―のビームを出力する
He−Cdレーザ光源や波長365n鋤のビームを出力
するアルゴンイオンレーザ光源等が適している。先にも
述べたように露光光の波長とアライメント用のレーザ光
源の波長が異なる場合、両者の波長の光のもとでは色収
差のために結像位置が異なることがあるが、参照部材R
Pに設けた参照パターンRFの光軸方向の位置を、アラ
イメント用の波長の光のもとてレチクルとの結像位置に
一致させるように調整しておけばよい。
また各実施例で用いたレーザ光源LSは、第1図に示し
たように、内部にSHG結晶を含むアルゴンイオンレー
ザであるため、レーザ光源自体のコストが高いといった
問題がある。しかし、出力パワーに余裕があるため、1
台のレーザ光源LSからのレーザビームを分岐させて、
光ファイバー等を用いて複数の露光装置にレーザビーム
を送ることもできる。こうすれば露光装置1台当りのレ
ーザコストが低下する。しかしながら、この方式では1
台のレーザ光源の故障(ダウン)は、複数台の露光装置
の運転停止を意味し、はなはだ不都合である。そこで予
備のレーザ光源LSを用意しておき、ミラーの移動等に
よって即座に使用するレーザ光源を切替えるようにした
方がよい、この場合、1台の露光装置に1台のレーザ光
源を持たせたときのレーザコストと(らべて、2台のレ
ーザ光源(1台は予備)に対して3台以上の露光装置を
組み合わせるとコスト低減の効果が得られる。
ところで各実施例等で説明したように、レチクルRは参
照部材RPの参照パターンRFを基準として位置ずれを
モニターしている。特にステッパーの場合、ウェハW上
にマトリックス状にシロシト(チップ)領域を配置する
基準は、ウニへステージWSTの送り座標系、すなわち
レーザ干渉計9の直交する1%7測長軸によって規定さ
れる座標系である。このため参照部材RPの少なくとも
2ケ所に設けられた参照パターンRFa、RFbを結ぶ
線分が、例えば第8図に示したようにX軸と正確に平行
になるように配置されているものとすると、レチクルR
の少なくとも2ケ所のマークRMと参照部材RPめ参照
パターンRFa。
RFbとの位置ずれ計測によってレチクルRがXy平面
内で微小回転していることがわかったときは、レチクル
Rそのものを回転(θ)補正してもよいが、ウニへステ
ージWST上のウェハホルダーWHを計測された回転量
だけ、同方向に回転させてもよい。
ところが参照パターンRFa、RFb等の配置そのもの
がレーザ干渉計9で規定されたxy座標系に対して微小
回転(又はX、F方向の平行ずれ)を起していた場合は
何らかの対応策が必要である。その1つの対応策は、例
えば第17図、第18図に示したように、参照部・材R
Pの少なくとも2ケ所に設けられた第2の参照パターン
RGと、これ゛を基準として投影像面内に位置したマー
ク(格子パターンWM等)を検出するオフ・アクシス方
式のマーク検出系を用いることである。この際、投影像
面内に位置するマークとしては、ウェハステージWST
上に、ウニ凸表面とほぼ同じ高さ位置で固定された基準
マーク(フイデユーシヤルマーク)を利用するとよい、
第27図は参照部材RPのX7座標系に対する回転ずれ
を検出するのに好適な参照パターンRGの配置を示し、
第10の実施例として説明する。
第27図において、参照部材RPはxy座標系に対して
微小角度Δθだけ回転しているものとする。第2の参照
パターンとしての基準格子パターンR’Ga5RGbは
ともにX方向とy方向の位置ずれ検出用に適するように
設けられている。また格子パターンRGa%RGbの参
照部材RPの中心CCからの各距離は等しいものとし、
点対称の関係に設けられている。ウェハステージWST
上にはフィデユーシャルマークFMが設けられ、その上
面にはウェハマークWMと同等の回折格子マークFmx
、、Fmyが形成されている。マークFmxはX方向の
位置計測に使われ、マークFmyはy方向の位置計測に
使われる。
このような構成で、まずマークFmx、Fmyの夫々が
格子パターンRGaと重なり合うようにウェハステージ
WSTを位置決めした後、第17図に示したオフ・アキ
シス方式のマーク検出系を用いて、格子パターンRGa
のy方向の格子配置とマークFmyとが所定の整合状態
でy方向にアライメントされるようにウェハステージW
STをy方向に微動させる。そしてこのアライメントが
完了した時点で、ウェハステージWSTのy方向の座標
値Yaをレーザ干渉計9から読み取る0次に座標値Ya
を保ったままウェハステージWSTを一定距#(パター
ンRGaとRGbの間隔分)SLだけX方向に送り、そ
こで格子パターンRGbのy方向の格子列とマークFm
yとの位置ずれΔYを、第17図のようなマーク検出系
で読み取る。角度Δθは通常1°以下の微小量であるこ
とから、ΔθζΔY/SLによって求められる。あるい
は、X方向に送った後、マーク検出系で検出された格子
パターンRGbとマークFmyのy方向のずれが零とな
るようにウェハステージWSTをy方向に微動させ、完
了したときのウェハステージWSTの位置を座標値Yb
として読み取る。
従ってこの場合、Δθζ(Ya−Yb)/SLで求めら
れる0本実施例のように回折格子を用いて第2の参照パ
ターンRGとフイデユーシヤルマークFMとをアライメ
ントする場合、パターンRGaとRGbの2ケ所でのy
方向の相対ずれはマークFmyの格子ピッチ分の範囲内
であることが望ましい0通常ウェハ上に形成する格子パ
ターン又はマークFmyのピッチは数ミクロン以上であ
るため、予めこのような精度内に角度へ〇を追い込んで
製造することは比較的容島である。
また回折格子の参照パターンRGの代り、又は別の位置
に、専用のスリットマーク等を形成しておき、フイデユ
ーシヤルマークにも専用のスリットマークを形成してお
き、これらスリットマークを同時に参照部材RPの上か
ら顕微鏡等で観察し−でもよい、この際、参照部材RP
に形成されるスリットマークとフイデユーシヤルマーク
とは光軸AXの方向にある間隔で離れているため、マー
ク観察用顕微鏡の対物レンズと接眼レンズ(又はリレー
系)との間に複屈折素子を用いた2焦点素子(水晶レン
ズ等)を設け、光軸方向に離間したスリットマークを同
一結像面で検出するとよい、またはフイデユーシヤルマ
ークを開口スリットにして、この開口スリットをウェハ
ステージWSTの内側から照明し、参照パターンRGと
の整合状態を参照部材RPの上方で光電検出することに
よって、少なくとも2ケ所の参照パターンRGの座標位
置を計測してもよい。
尚、いずれの場合も、第2の参照パターンRGa、、R
Gbに対する参照パターンRFa、RFbの位置関係は
予め精密に求められているため、参照パターンRFa、
RFaのxy座標系での位置も正確に求められる。
また、参照パターンRFa、RFb%RFc。
RFdの夫々とレチクルマークRMa、FMb。
RMc、RMdの夫々との位置関係、あるいは参照パタ
ーンRGa、RGb、RGc、RGdの配置等は露光装
置やレチクルRの種類、レチクルRのマーク配置等によ
って異なるので、所定のあるべき位置関係は露光装置に
記憶しておく必要がある。
上記各実施例において、ウェハステージWSTの位置計
測用のレーザ干渉計9の参照ミラー(固定ミラー)は、
参照部材RPの参照パターンRF付近にほぼ一体に固定
されるため、レチクルパターンの投影像の位置変化を正
確にモニターできるといった効果が得られる。
また第2図、第4図、第5図に示した光へテロダイン方
式の送光系は、本発明の各実施例に示された使用方法以
外に、単独で他の位置検出装置等に流用できる。すなわ
ち2次元(x、y方向)の位置ずれを検出すべき物体に
、2次元の回折格子パターンが形成されていれば、第2
図のような極めて簡単な送光系によってX%3’方向に
ついて交互に光へテロダイン方式の検出が可能である。
〔発明の効果〕
以上のように采発明では、ウェハ等の第2対象物側にで
きるレチクル等の第1対象物の投影像面と等価な位置に
寸法、及び位置の基準となる参照パターンを設け、第1
対象物の基準パターンとこの参照パターンの相対的位置
を計測するようにしたので、投影光学系の結像特性の変
化や、第1対象物と投影光学系の相対的な位置ずれ等を
誤差なく検出でき、この結果、装置固有の各種アライメ
ント誤差の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による投影露光装置の構
成を示す図、第2図は位置ずれ検出系のための照明光を
発生する送光系の一部の構成を示す斜視図、第3図は照
明光を複数に分割する分配器の構造を示す斜視図、第4
図は送光系中の回転円板(ラジアル・グレーティング)
の構造を示す平面図、第5図は位置ずれ検出系の構成を
示す斜視図、第6図はレチクル上のマークの形状を示す
平面図、第7図(a)、(b)は参照部材に形成された
参照パターン6形状を示す平面図、第8図は参照部材の
構造を示す斜視図、第9図は投影レンズ、参照部材、ウ
ェハの配置における結像関係を示す断面図、第1θ図は
レチクルマークを通る照明光と、レチクルマークから生
じる干渉光の様子を示す断面図、第11′Igは参照パ
ターンで生じる干渉光の様子を示す断□面図、第12図
はレチクル上の2ケ所のマーク配装置を示す平面図、第
13図は本発明の第2の実施−による参照部材の構成を
示す平面図、第14図番薯第2の実施例に好適なレチク
ルのマーク配置を示す平m1図、第15図は第2の実施
例における位置ずれ検出系の配置を示す斜視図、第16
図は本発明の第3の実施例による光学特性の調整機構を
示す図、第17図は本発明の第4の実施例による参照部
材の構造とマーク検出系の構成とを示す部分断面図、第
18図は第17図の参照部材の各パターンの配置を示す
部分平面図、第19図は本発明の第5の実施例による位
置ずれ検出系の一部の構成を示す図、第20図は第19
図に示したアパーチャ板の構造を示す平面図、第21図
は本発明の第6の実施例による位置ずれ検出系の一部を
示す図、第22図は本発明の第7の実施例による位置ず
れ検出系の一部の構成を示す図、第23図は本発明の第
8の実施例による送光系の構成を示す図、第24図は本
発明の     □第9の実施例による位置ずれ計測系
の構成を示す図、第25図畔第24図の装置に好適な参
照部材の構成を示す部養断□面図、第26図は第24図
の装置による位置ずれ計測の様子を示す平面図、第27
図は本発明の第1Oの実施例による参照部材、とフイデ
ユーシヤルマークとの配置を余す平面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1・・・エキシマレーザ光源、  15・・・回転円板
、23.24.27.28・・・光ファイバー、30.
30’・・・アパーチャ板、 31・・・対物レンズ、
34・・・部分ミラー、 37.3B・・−光検知器、
39・−・位相計、 LS・・・レーザ光源、R−・・
レチクル、  PL・・・投影レンズ系、RP −・・
参照部材、 W・・・ウェハ、RM%RMa%RMb、
RMc、RMd・・・レチクルマーク(基準パターン)
、RF、RFa、RFb、RFc%RFd・・・参照パ
ターン、 Ma、Mb%Mc%Md−・・反射部、RPa%RPb
−・・石英板 出願人  日本光学工業株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エネルギービームを発生するビーム発生源と、第
    1対象物に該エネルギービームを照射し、該第1対象物
    のパターンを第2対象物に投影露光する投影光学系とを
    有する装置において、前記投影光学系の一部、もしくは
    前記投影光学系と第2対象物との間に光学材料で構成さ
    れた参照部材を設け、該参照部材の少なくとも一部分の
    前記第1対象物とほぼ共役な位置には参照パターンが設
    けられ、前記第1対象物に形成された位置計測用の基準
    パターンと前記参照パターンとの相対的な位置を前記投
    影光学系を介して計測する位置計測手段を設けたことを
    特徴とする投影露光装置。
  2. (2)前記第1対象物の基準パターンは、前記第2対象
    物へ投影露光すべきパターンの領域の外側であって、か
    つ前記投影光学系の最大視野領域の内側に設けられ、前
    記参照部材の参照パターンは前記基準パターンの投影像
    の位置と対応して設けられるとともに、前記投影光学系
    の光軸からほぼ一定の位置に固定されていることを特徴
    とする請求項(1)記載の装置。
  3. (3)前記位置計測手段は、前記基準パターンと参照パ
    ターンの2次元的な相対位置変化を計測し、前記第1対
    象物と前記投影光学系の光軸との機械的な2次元位置ず
    れを検出することを特徴とする請求項(2)記載の装置
  4. (4)前記基準パターンは、前記第1対象物上の異なる
    複数の位置に設けられ、前記参照パターンは該複数の基
    準パターンの前記投影光学系による像位置の夫々に対応
    して前記参照部材上の複数の位置に設けられ、前記位置
    計測手段は該複数の基準パターンと参照パターンの対に
    対応して複数設けられ、該複数の計測手段で検出された
    計測結果に基づいて前記投影光学系による結像状態の変
    化を検出する演算手段を設けたことを特徴とする請求項
    (1)又は(2)記載の装置。
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