JP2001274059A - 投影光学系の検査装置及び検査方法、それに用いられる結像特性計測用マスク、並びに、露光装置及び露光方法 - Google Patents

投影光学系の検査装置及び検査方法、それに用いられる結像特性計測用マスク、並びに、露光装置及び露光方法

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JP2001274059A
JP2001274059A JP2000085303A JP2000085303A JP2001274059A JP 2001274059 A JP2001274059 A JP 2001274059A JP 2000085303 A JP2000085303 A JP 2000085303A JP 2000085303 A JP2000085303 A JP 2000085303A JP 2001274059 A JP2001274059 A JP 2001274059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系に残存する球面収差等の収差を含
む結像特性を、簡単な構成で精度よく計測可能な検査装
置及び検査方法、それに用いられる結像特性計測用マス
ク、並びに、露光装置及び露光方法を提供する。 【解決手段】 位相シフトレチクルRpsに、複数の透
過部Ptと遮光部Psとを同一ピッチで交互に配置した
内側マークMip及び外側マークMopを形成する。内
側マークMipと外側マークMopとでは、透過部Pt
を透過する露光光の位相が互いに逆方向へ段階的に変化
されるようにする。内側マークMipと外側マークMo
pとの像を、投影光学系を介してウエハ上に潜像として
記録する。そして、現像された両マークMip,Mop
の像の相対位置をウエハアライメント顕微鏡で検出し、
その検出結果に基づいて投影光学系の諸収差を含む結像
特性を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマスク上に
形成された回路パターン等を感光性材料の塗布された基
板上に投影するための投影光学系の結像特性を計測する
検査装置、及び検査方法に関するものである。また、そ
の投影光学系の結像特性を計測する際に用いられる結像
特性計測用マスクに関するものである。さらに、半導体
素子、液晶表示素子、撮像素子、薄膜磁気ヘッド等のマ
イクロデバイスの製造工程におけるフォトリソグラフィ
ー工程で使用される露光装置、及び露光方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の露光装置としては、例えば次の
ような構成が知られている。すなわち、照明光学系から
出射される所定の波長の露光光で、フォトマスク、レチ
クル等に形成されたパターンを照明する。この照明によ
り形成されたパターンの像を、投影光学系を介して、前
記露光光に対して感光性を有するフォトレジストが塗布
されたウエハ、ガラスプレート等の基板上に投影転写す
るようになっている。このような露光装置では、前記マ
スク上のパターンの像を高精度で基板上に結像させるた
め、前記投影光学系に残存する諸収差を含む結像特性を
計測する検査装置が装備されている。
【0003】ここで、前記諸収差のうち、例えば前記投
影光学系の光軸方向に焦点位置が変化する縦方向の収差
には、前記パターンから出射された光の前記投影光学系
における瞳面内を通過する位置と光軸との距離によって
焦点位置の異なる球面収差が含まれている。そして、前
記検査装置において、この球面収差は、例えば次のよう
な方法により計測されている。
【0004】すなわち、ピッチpの異なる複数のパター
ンを形成したマスクを用い、各パターンを垂直に照明し
つつ、基板の光軸方向における位置を変化させて、各パ
ターンの像を基板上に転写し、各パターン毎の焦点位置
を求めるという方法で計測されている。この方法は、回
折格子状のパターンから発生するn次の回折光の回折角
θが、パターンのピッチp及び照明光の波長λに対し、 p・sinθ = nλ …… (1) の関係を持つことを利用して、前記回折角に応じた焦点
位置を求めるものとなっている。そして、この回折角に
応じた焦点位置の計測結果から球面収差を求めるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成において、前記焦点位置の計測の方法が少なくとも2
つある。第1の方法では、前記基板上に転写された各パ
ターンの像を現像し、現像後の各パターンの像の線幅
を、例えば走査型電子顕微鏡を用いて計測する。ここ
で、露光されたパターンの像において、許容される線幅
の最大値と最小値との範囲の中心を求める。そして、そ
の範囲の中心に対応する基板の光軸方向位置を焦点位置
とするものである。これに対して、第2の方法では、同
様に現像された各パターンの像の断面形状を、例えば走
査型電子顕微鏡を用いて観察し、最もシャープな立ち上
がりを示す像の転写時における基板の光軸方向位置を焦
点位置とするものである。
【0006】ところが、前記2つの方法で検出された焦
点位置間には若干のずれが生じることがあり、いずれの
方法による焦点位置の検出結果を採用するかによって、
計測される投影光学系の球面収差量が異なったものとな
るおそれがある。このため、投影光学系に残存する球面
収差の補正の精度が低下し、パターンの像の転写時にお
ける精度が低下するおそれがあった。
【0007】特に、レチクル上のパターンの像をウエハ
上に投影転写する半導体素子は、近年ますます高度集積
化する傾向にあり、その回路パターンも非常に微細なも
のとなっている。このような半導体素子を製造するため
には、レチクル上のパターンの像を一層正確に基板上に
結像させる必要があって、高精度な球面収差等の収差の
計測が要求される。このため、前記従来構成による収差
の計測では不十分となるおそれがあるという問題点があ
った。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、投影光学系に残存する球面収差等の収差を含む結
像特性を、簡単な構成で精度よく計測することができる
検査装置及び検査方法を提供することにある。
【0009】また、その他の目的としては、投影光学系
に残存する球面収差等の収差を含む結像特性を精度よく
計測することができる簡単な構成の結像特性計測用マス
クを提供することにある。
【0010】さらに、その上の目的としては、投影光学
系に残存する球面収差等の収差を含む結像特性を精度よ
く補正して、露光精度の向上を図ることができる露光装
置及び露光方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、投影光学系の検査装置に係る本願請求項1の発明
は、物体面に配置されたマスク(R,Rps)上のパタ
ーン(Mip,Mop)の像を像面上に投影する投影光
学系(PL)の結像特性を計測する投影光学系の検査装
置において、前記物体面側に配置される複数のパターン
(Mip,Mop)を有し、前記複数のパターン(Mi
p,Mop)から発生する光の条件をそれぞれ異ならせ
る光発生手段(Mip,Mop,28)と、前記投影光
学系(PL)を介して前記像面側に投影される前記条件
が異なる前記複数のパターン(Mip,Mop)の像の
それぞれの位置を求める位置検出手段(40)と、前記
位置検出手段(40)で検出された前記複数のパターン
(Mip,Mop)の像の位置関係に基づいて前記投影
光学系(PL)の結像特性を計測する計測手段(34)
とを備えたことを要旨とするものである。
【0012】このため、本願請求項1の発明において
は、複数のパターンから発生する光の条件がそれぞれ異
なったものとなる。これにより、複数のパターンの像
も、投影光学系を介して像面側のそれぞれ異なる位置に
投影される。それらの像の位置関係に基づいて、投影光
学系の結像特性を計測することができる。よって、前記
従来構成のように、検出方法によって検出結果に微妙な
ずれの生じる焦点位置の検出を行うことなく、投影光学
系の収差を含む結像特性をより正確かつ直接的に計測す
ることができる。
【0013】また、本願請求項2の発明は、前記請求項
1に記載の発明において、前記光発生手段(Mip,M
op,28)は第1パターン(Mip)と第2パターン
(Mop)とを有し、前記光の条件として、前記第1パ
ターン(Mip)で生じる回折光の回折角度と、前記第
2パターン(Mop)で生じる回折光の回折角度とが異
なることを要旨とするものである。
【0014】このため、本願請求項2の発明において
は、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1パ
ターンと第2パターンとで生じる回折光の回折角度が異
なったものとなる。よって、投影光学系の光軸方向に生
じる収差を含む各パターンの像の結像状態を、前記光軸
と交差する方向における位置情報として検出することが
できる。この場合、光軸と交差する方向における像の位
置の検出は、光軸方向における像の位置の検出に比べ
て、格段に容易かつより正確に行うことができる。
【0015】また、本願請求項3の発明は、前記請求項
1または請求項2に記載の発明において、前記光発生手
段(Mip,Mop,28)は、複数の透過部(Pt)
と遮光部(Ps)とが交互に配列され、その各透過部
(Pt)を通過する光束の位相を段階的に変化させる第
1パターン(Mip)と、複数の透過部(Pt)と遮光
部(Ps)とが交互に配列され、その前記各透過部(P
t)を通過する光束の位相を段階的に、かつ前記第1パ
ターン(Mip)の位相とは逆方向に変化させる第2パ
ターン(Mop)とを有し、前記位置検出手段(40)
は前記第1パターン(Mip)の像の位置と前記第2パ
ターン(Mop)の像の位置とを検出し、前記計測手段
(34)は前記第1、第2パターン(Mip,Mop)
毎に予め設定された基準位置と前記位置検出手段(4
0)で検出された前記第1、第2パターン(Mip,M
op)の像の検出位置との差に基づいて前記投影光学系
(PL)の収差を計測することを要旨とするものであ
る。
【0016】このため、本願請求項3の発明において
は、前記請求項1または請求項2に記載の発明の作用に
加えて、第1パターンの各透過部を通過する光束の位相
と、第2パターンの各透過部を通過する光束の位相とが
逆方向になる。よって、投影光学系の光軸方向に生じる
収差を含む各パターンの像の結像状態を、前記光軸と交
差する方向における位置情報として、容易そしてより正
確に検出することができる。
【0017】また、投影光学系の検査方法に係る本願請
求項4の発明は、物体面に配置されたマスク(R,Rp
s)上のパターン(Mip,Mop)の像を像面上に投
影する投影光学系(PL)の結像特性を計測する投影光
学系の検査方法において、前記物体面側に配置される複
数のパターン(Mip,Mop)を照明し、前記複数の
パターン(Mip,Mop)からの光の位相をそれぞれ
異ならせた状態で前記パターン(Mip,Mop)の像
を前記投影光学系(PL)を介して前記像面側に投影
し、位置検出手段(40)により前記像面側に投影され
た前記複数のパターン(Mip,Mop)の像の相対位
置を検出し、前記位置検出手段(40)の検出結果に基
づいて前記投影光学系(PL)の結像特性を計測するこ
とを要旨とするものである。
【0018】このため、本願請求項4の発明において
は、前記請求項3に記載の発明と同様の作用が発揮され
る。また、結像特性計測用マスクに係る本願請求項5の
発明は、物体面に配置されたマスク(R,Rps)上の
パターン(Mip,Mop)の像を像面上に投影する投
影光学系(PL)の結像特性を計測する際に用いられ、
複数のパターン(Mip,Mop)を備える結像特性計
測用マスク(Rps)において、前記複数のパターン
(Mip,Mop)は、通過する光束の位相を変化させ
る第1パターン(Mip)と、通過する光束の位相を前
記第1パターン(Mip)の位相と異なる方向に変化さ
せる第2パターン(Mop)とを備えたことを要旨とす
るものである。
【0019】このため、本願請求項5の発明において
は、投影光学系の光軸方向に生じる収差を含む各パター
ンの像の結像状態を、前記光軸と交差する方向における
位置情報として、容易かつより正確に検出することがで
きる。これにより、投影光学系の結像特性を精度よく計
測することができる。
【0020】また、本願請求項6の発明は、前記請求項
5に記載の発明において、前記第1パターン(Mip)
または第2パターン(Mop)は、前記マスク基板(6
4)表面からの掘り込み量を段階的に変化させて形成さ
れることを要旨とするものである。
【0021】このため、本願請求項6の発明において
は、前記請求項5に記載の発明の作用に加えて、各パタ
ーンについて、マスク基板表面からの掘り込み量を段階
的に変化させて形成することより、それらのパターンを
通過する光束に所定の位相変化を生じさせることができ
る。よって、計測用マスクの構成が簡単で容易に製作す
ることができるとともに、この計測用マスクを用いて投
影光学系の結像特性を精度よく計測することができる。
【0022】また、本願請求項7の発明は、前記請求項
5または請求項6に記載の発明において、前記第1パタ
ーン(Mip)及び第2パターン(Mop)は、前記光
束を透過する透過部(Pt)と前記光束を遮光する遮光
部(Ps)とを有し、前記透過部(Pt)と前記遮光部
(Ps)との繰り返し間隔が異なる複数のライン・アン
ド・スペース・パターンを含むことを要旨とするもので
ある。
【0023】このため、本願請求項7の発明において
は、前記請求項5または請求項6に記載の発明の作用に
加えて、透過部と遮光部との繰り返し間隔が異なる複数
のピッチパターンを用いることにより、投影光学系の球
面収差やコマ収差等の収差を含む結像特性を精度よく計
測することができる。
【0024】また、本願請求項8の発明は、前記請求項
5〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前
記第1パターン(Mip)と第2パターン(Mop)と
でマーク(Msp1,Msp2)を構成するとともに、
同一マーク(Msp1,Msp2)内では各パターン
(Mip,Mop)の前記透過部(Pt)と前記遮光部
(Ps)との繰り返し間隔が同一となるように構成し、
所定の前記繰り返し間隔を有する第1の繰り返し間隔が
同一となるマーク(Msp1)と、前記第1の繰り返し
間隔が同一となるマーク(Msp1)よりも細かい前記
繰り返し間隔を有する第2の繰り返し間隔が同一となる
マーク(Msp2)とを含むことを要旨とするものであ
る。
【0025】このため、本願請求項8の発明において
は、前記請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の発
明の作用に加えて、第1の繰り返し間隔が同一となるマ
ークと第2の繰り返し間隔が同一となるマークとを用い
ることにより、投影光学系の球面収差を容易かつより正
確に計測することができる。
【0026】また、本願請求項9の発明は、前記請求項
5〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前
記第1パターン(Mip)と第2パターン(Mop)と
でマーク(Mdp1,Mdp2)を構成するとともに、
同一マーク(Mdp1,Mdp2)内では各パターン
(Mip,Mop)の前記透過部(Pt)と前記遮光部
(Ps)との繰り返し間隔が異なるように構成し、前記
第1パターン(Mip)が所定の前記繰り返し間隔を有
する第1の繰り返し間隔が異なるマーク(Mdp1)
と、前記第2パターン(Mop)が所定の前記繰り返し
間隔を有する第2の繰り返し間隔が異なるマーク(Md
p2)とを含むことを要旨とするものである。
【0027】このため、本願請求項9の発明において
は、前記請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の発
明の作用に加えて、第1の繰り返し間隔が異なるマーク
と第2の繰り返し間隔が異なるマークとを用いることに
より、投影光学系のコマ収差を容易かつより正確に計測
することができる。
【0028】また、本願請求項10の発明は、前記請求
項5〜請求項9のいずれか一項に記載の発明において、
前記投影光学系(PL)における光束の通過領域に対応
する照明領域内に前記第1パターン(Mip)と第2パ
ターン(Mop)とを、前記照明領域の中心からの距離
が異なるように二次元的に複数配置したことを要旨とす
るものである。
【0029】このため、本願請求項10の発明において
は、前記請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載の発
明の作用に加えて、照明領域内の複数箇所において、投
影光学系の球面収差やコマ収差等の収差を含む結像特性
を一層正確に計測することができる。
【0030】また、露光装置に係る本願請求項11の発
明は、マスク(R,Rps)上に形成された回路パター
ンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上に投影転
写する露光装置(21)において、前記請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の投影光学系(PL)の検査
装置と、その検査装置による投影光学系(PL)の結像
特性の計測結果に基づいて前記結像特性を補正する補正
手段(47,48)とを備えたことを要旨とするもので
ある。
【0031】このため、本願請求項11の発明において
は、投影光学系の収差を含む結像特性をより正確かつ直
接的に計測することができる。そして、この計測結果に
基づいて、投影光学系の結像特性を補正することによ
り、マスク上の回路パターンの像を基板上に精度よく結
像させることが可能になる。
【0032】また、露光方法に係る本願請求項12の発
明は、マスク(R,Rps)上に形成された回路パター
ンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上に投影転
写する露光方法において、前記請求項4に記載の投影光
学系の検査方法により計測された投影光学系(PL)の
結像特性の計測結果に基づいて前記結像特性を補正する
ことを要旨とするものである。
【0033】このため、本願請求項12の発明において
は、前記請求項11に記載の発明と同様の作用が発揮さ
れる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
を半導体素子製造用のステップ・アンド・リピート方式
の一括露光型露光装置、その露光装置における投影光学
系の検査装置、及びその検査装置に用いる結像特性計測
用マスクに具体化した第1実施形態について、図1〜図
12に基づいて説明する。なお、この実施形態では、投
影光学系に生じる収差として、特に球面収差及びコマ収
差を計測する場合を中心に説明している。
【0035】まず、露光装置21の全体構成を、図1に
基づいて概略的に説明する。露光光源22から照射され
た露光光ELは、コリメータレンズ23に入射して、ほ
ぼ平行な所定の断面形状の光束に変換される。前記露光
光ELは、例えばKrFエキシマレーザ、ArFエキシ
マレーザ、F2レーザ等のレーザ光、金属蒸気レーザや
YAGレーザ等の高調波、あるいはg線、h線、i線等
の超高圧水銀ランプの輝線である。
【0036】前記コリメータレンズ23を通過した露光
光ELは、ミラー24を介してフライアイレンズ25
(ロッドレンズでもよい)に入射して多数の光束の合成
光束に変換され、その射出側には多数の2次光源像が形
成される。このフライアイレンズ25によって形成され
る複数の2次光源像の露光光ELは、図示しないターレ
ット板上の所定の開口絞りを通過することにより、照明
条件を変更される。
【0037】所定の開口絞りを通過した各2次光源像か
らの露光光ELは、ミラー26、コンデンサレンズ27
に入射する。コンデンサレンズ27を通過した露光光E
Lは、レチクルステージRST上に、通常照明時の露光
光ELの光軸と直交するように保持されたマスクとして
のレチクルRに入射する。このレチクルR上には、半導
体素子等の回路パターン等が描かれている。
【0038】このように、前記露光光源22からコンデ
ンサレンズ27までの合成系は、レチクルR上に形成さ
れた回路パターン等を露光光ELにより照明する照明光
学系28を構成している。また、この照明光学系28
は、後述する投影光学系PLの結像特性を計測する際の
光発生手段の一部を構成している。そして、前記フライ
アイレンズ25から射出される多数の2次光源像はレチ
クルR上で重畳され、レチクルRが均一な照度で照明さ
れるようになっている。
【0039】前記レチクルRを通過した露光光ELは、
例えば両側テレセントリックな投影光学系PLに入射す
る。投影光学系PLは、前記レチクルR上の回路パター
ンを例えば1/5あるいは1/4に縮小した投影像を、
表面に前記露光光ELに対して感光性を有するフォトレ
ジストが塗布された基板としてのウエハW上に形成す
る。このウエハWは、前記投影光学系PLの光軸AXに
対してほぼ直交するようにウエハステージWST上に保
持されている。
【0040】ウエハステージWSTは、ウエハステージ
駆動部31により、前記ウエハWの表面が、投影光学系
PLの最適結像面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ
投影光学系PLの光軸AX方向(Z方向)に微動可能に
なっている。また、ウエハステージWSTは、任意のシ
ョット領域を前記投影光学系PLに対応させるために、
前記光軸AXと直交する二方向(X方向及びY方向)に
も移動可能に構成されている。
【0041】これにより、ウエハW上の各ショット領域
を一括露光する動作と、次のショット領域まで移動する
動作とを繰り返すステップ・アンド・リピート動作が可
能になっている。なお、図1において、前記光軸AX
(Z方向)に直交するとともに紙面と平行な方向をX方
向とし、光軸AX及び紙面に直交する方向をY方向とす
る。
【0042】前記ウエハステージWSTの端部には、干
渉計32からのレーザビームを反射する移動鏡33が固
定されており、ウエハステージWSTのXY方向の位置
は干渉計32によって、例えば0.01μm程度の分解
能で常時検出される。なお、図1においては、X方向の
みの干渉計32及び移動鏡33が示されている。そし
て、ウエハステージWSTの位置情報は、露光装置21
全体を制御する主制御系34に送られる。主制御系34
は、この位置情報に基づいて前記ウエハステージ駆動部
31を制御する。
【0043】また、前記投影光学系PLを挟むように、
照射光学系35と受光光学系36とからなる斜入射方式
のウエハ位置検出系(焦点検出系)37が配設されてい
る。前記照射光学系35は、ウエハWの表面等に向けて
ピンホールあるいはスリット像を形成するための結像光
束を、前記光軸AX方向に対して斜め方向より供給する
ものである。前記受光光学系36は、その結像光束のウ
エハWの表面での反射光束を照射光学系35側のピンホ
ールあるいはスリットと対応するピンホールあるいはス
リットを介して受光するものである。
【0044】この焦点検出系37の構成等は、例えば特
開昭60−168112号公報に開示されており、ここ
での詳細な説明は省略する。前記焦点検出系37は、予
め設定された基準位置に対するウエハWの表面のZ方向
の位置偏差を検出する。検出されたウエハWの位置情報
は、前記主制御系34に送られる。主制御系34は、こ
のウエハWの位置情報に基づいて、ウエハWと前記投影
光学系PLとが所定の間隔を保つように、前記ウエハス
テージWSTをZ方向に駆動する。
【0045】前記投影光学系PLの側面には、オフ・ア
クシス方式のウエハアライメント顕微鏡(WA顕微鏡)
40が装備されている。そして、このWA顕微鏡40に
より、ウエハWの各ショット領域の近傍に形成されたア
ライメントマークが検出されるようになっている。
【0046】前記ウエハステージWST上のウエハWの
近傍には、空間像検出系41が配備されている。この空
間像検出系41には、ウエハWの表面の高さとほぼ一致
するように設定された基準面と、その基準面上の矩形状
の開口の下方に配設されたCCD等からなる受光センサ
とを備えている。そして、この受光センサにより、前記
開口を通過した露光光ELの強度が測定されて、その露
光光ELの光強度分布に関する検出信号が、信号処理部
42を介して前記主制御系34に入力されるようになっ
ている。
【0047】この空間像検出系41を用いた前記投影光
学系PLの結像位置の検出の一例としては、例えば次の
ようなものが挙げられる。すなわち、所定のパターン、
例えばライン・アンド・スペース・パターンの形成され
たレチクルRを用い、そのパターンの像を、投影光学系
PLを介して空間像検出系41の基準面上の開口近傍に
投影する。この状態から、ウエハステージWSTを駆動
して、パターンの像と開口とを相対移動させつつ、前記
受光センサにより開口を通過したパターンの像の光強度
分布を検出する。検出された光強度分布に関する信号は
主制御系34に入力され、その信号波形に基づいて前記
パターンの像のコントラストが求められる。
【0048】このコントラストの計測を、投影光学系P
Lの光軸AX方向の複数位置に前記基準面を相対移動さ
せた状態で繰り返し行い、それらの計測結果のうちで高
いコントラストを示す計測位置を前記投影光学系PLに
おける最適な結像面の位置とするものである。このよう
な最適結像面の位置に関する情報は、例えば前記焦点検
出系37の基準位置の較正、投影光学系PLの像面内に
おける露光光ELの照度分布計測などに用いられる。
【0049】前記投影光学系PLには、その投影光学系
PLの鏡筒45内に保持された複数のレンズエレメント
46の間隔を調整するための結像特性調整部47が接続
されている。また、前記投影光学系PLには、前記鏡筒
45内の圧力(レンズエレメント46間の圧力)を調整
する圧力調整部48が接続されている。前記主制御系3
4は、投影光学系PLに残存し、後述するように計測さ
れる球面収差を含む諸収差が補正されるように、結像特
性調整部47及び圧力調整部48の動作を制御する。こ
のように、これら結像特性調整部47及び圧力調整部4
8は補正手段を構成しており、この補正により前記投影
光学系PLの結像特性が補正され、レチクルR上のパタ
ーンの像の正確な露光が確保されるようになっている。
【0050】次に、前記WA顕微鏡40及びその関連構
成について、図2に基づいて詳細に説明する。WA顕微
鏡40は、例えば広波長帯域の光を用いる画像処理方式
のアライメント光学系(FIA光学系)51により構成
されている。すなわち、照明光源52からの照明光IL
は、FIA光学系51内のハーフミラー52a及びミラ
ー53で反射され、偏向ミラー54によって偏向された
後、ウエハW上に形成されたアライメントマークを照明
する。そのアライメントマークからの反射光RLは、同
じ光路を通って前記FIA光学系51に戻り、そのFI
A光学系51内において前記ハーフミラー52aを透過
し、ハーフプリズム55に入射する。そして、このハー
フプリズム55において、反射光RLは2つの光束に分
割される。
【0051】分割された各光束は、それぞれ2次元CC
DよりなるX軸用及びY軸用の2つの撮像素子56の撮
像面上に前記アライメントマークの像を結像させる。こ
のとき、各撮像素子56の撮像面には、前記FIA光学
系51の内部に配置された指標板57上の指標マークの
像も同時に結像される。この撮像面における受光像は、
光電変換により撮像信号に変換されて信号処理装置58
に入力される。この信号処理装置58において、図1に
示す主制御系34の制御のもとで、前記撮像信号に基づ
いてアライメントマークの投影像の指標マークに対する
位置ずれが求められる。
【0052】この場合、前記WA顕微鏡40の検出中心
と前記レチクルRの投影領域の中心との間隔であるベー
スライン量に対する前記指標マークの位置のオフセット
量を予め求めておく。そして、このオフセット量とWA
顕微鏡40で計測された指標マークに対するアライメン
トマークの像の位置ずれ量とに基づいて、前記ウエハス
テージ駆動部31によりウエハWの位置が調整される。
これにより、ウエハW上の各ショット領域が所定位置に
配置され、その各ショット領域のアライメントが正確に
行われるようになっている。
【0053】次に、前記露光装置21を含む露光システ
ム全体の概略構成について、図3に基づいて説明する。
露光装置21には、デベロッパ61が接続されている。
そして、露光装置21においてウエハW上に投影転写さ
れた前記レチクルR上の回路パターン等の像や、後述す
る結像特性計測用の位相シフトレチクルRps上のパタ
ーンの像は、このデベロッパ61において現像される。
【0054】ここで、特に投影光学系PLの結像特性計
測時には、現像後のパターンの像の位置が、位置検出手
段を構成する前記WA顕微鏡40により検出される。こ
の検出結果は計測手段を構成する前記主制御系34に入
力され、投影光学系PLの諸収差を含む結像特性が計測
される。そして、この計測結果に基づいて、前記結像特
性調整部47及び圧力調整部48の動作が制御されて、
投影光学系PLの結像特性が補正される。
【0055】次に、前記投影光学系PLに残存する球面
収差等の収差を含む結像特性を検査する際に用いる結像
特性計測用マスクとしての位相シフトレチクルRpsに
ついて説明する。
【0056】図4〜図6に示すように、前記位相シフト
レチクルRpsには、第1の繰り返し間隔が同一となる
マークとしての第1同ピッチマークMsp1、第2の繰
り返し間隔が同一となるマークとしての第2同ピッチマ
ークMsp2、第1の繰り返し間隔が異なるマークとし
ての第1異ピッチマークMdp1、及び第2の繰り返し
間隔が異なるマークとしての第2異ピッチマークMdp
2が形成されている。これらのマークMsp1,Msp
2,Mdp1,Mdp2は一組として、位相シフトレチ
クルRps上の照明領域の中心と、その中心からの距離
が異なった四隅との5箇所に二次元的に配置されてい
る。
【0057】前記各マークMsp1,Msp2,Mdp
1,Mdp2には、第1パターンとしての内側マークM
ipと、第2パターンとしての外側マークMopとがそ
れぞれ形成されている。これらのマークMip,Mop
は、外側マークMopの内側に内側マークMipが配置
された、いわゆるボックス・イン・ボックス・マークと
なっている。また、位相シフトレチクルRpsのレチク
ル基板64は前記露光光ELを透過する物質、例えばガ
ラス、石英、蛍石等で形成されており、外側マークMo
p及び内側マークMipはこのレチクル基板64の一面
側(本実施形態では下面側)に形成されている。
【0058】前記外側マークMopは、所定の距離をお
いて離間するように配置され、X方向に沿って延びる一
対の第1ライン・アンド・スペース・パターン(第1L
/Sパターン)P1と、所定の距離をおいて離間するよ
うに配置され、Y方向に沿って延びる一対の第2ライン
・アンド・スペース・パターン(第2L/Sパターン)
P2とからなっている。
【0059】前記内側マークMipは、所定の距離をお
いて離間するように配置され、X方向に沿って延びる一
対の第3ライン・アンド・スペース・パターン(第3L
/Sパターン)P3と、所定の距離をおいて離間するよ
うに配置され、Y方向に沿って延びる一対の第4ライン
・アンド・スペース・パターン(第4L/Sパターン)
P4とからなっている。
【0060】次に、各L/SパターンP1〜P4の構成
について説明する。図4及び図6に示すように、前記各
L/SパターンP1〜P4は、いずれも複数の透過部P
t(露光光ELが透過する)及び遮光部Ps(露光光E
Lが透過しない)を所定の繰り返し間隔で交互に配列し
た構成となっている。各遮光部Psは、レチクル基板6
4の表面に形成された、例えばクロム、アルミニウム等
の前記露光光ELに対して不透明な物質の層65により
なっている。各透過部Ptは、不透明な物質の層65が
形成されておらず、前記透明な物質がそのまま露出した
状態のレチクル基板64の表面に一部及びレチクル基板
64の表面上に形成された所定深さの掘り込みによりな
っている。
【0061】ここで、前記各L/SパターンP1〜P4
の透過部Ptは、透過部Ptの一端から他端にかけて、
レチクル基板64の表面からの掘り込み量がほぼ一定量
ずつ段階的に深く変化するように形成されている。ま
た、外側マークMopの第1及び第2L/SパターンP
1,P2と、内側マークMipの第3及び第4L/Sパ
ターンP3,P4とでは、それらの透過部Ptにおける
掘り込み量の変化する方向、つまり掘り込みが段階的に
深くなる配列方向が逆になるように形成されている。こ
れにより、第1及び第2L/SパターンP1,P2と、
第3及び第4L/SパターンP3,P4とでは、それら
の透過部Ptを透過する露光光ELの位相が互いに逆方
向へ段階的に変化されるようになっている。
【0062】また、前記第1同ピッチマークMsp1
内、及び第2同ピッチマークMsp2内では、各L/S
パターンP1〜P4における透過部Ptと遮光部Psと
の繰り返し間隔(配列ピッチ)が同一となるように構成
されている。そして、両同ピッチマークMsp1,Ms
p2間では、第1同ピッチマークMsp1の配列ピッチ
が、第2同ピッチマークMsp2の配列ピッチよりも粗
くなるように形成されている。
【0063】さらに、前記第1異ピッチマークMdp1
内、及び第2異ピッチマークMdp2内では、各L/S
パターンP1〜P4における透過部Ptと遮光部Psと
の配列ピッチが異なるように構成されている。すなわ
ち、第1異ピッチマークMdp1においては、第1及び
第2L/SパターンP1,P2の配列ピッチが、第3及
び第4L/SパターンP3,P4の配列ピッチよりも細
かくなるように形成されている。これに対して、第2異
ピッチマークMdp2においては、第1及び第2L/S
パターンP1,P2の配列ピッチが、第3及び第4L/
SパターンP3,P4の配列ピッチよりも粗くなるよう
に形成されている。
【0064】次に、本実施形態における投影光学系PL
に残存する球面収差等の収差を含む結像特性の検査方法
について説明する。まず、図1に示すように、前記レチ
クルステージRST上に、光発生手段を構成する結像特
性計測用マスクとしての位相シフトレチクルRpsを載
置する。ついで、図示しないターレット板上に形成され
た通常照明用の開口絞りを露光光ELの光路内に対応さ
せて、位相シフトレチクルRpsを露光光ELで垂直に
照明する。そして、ウエハステージWSTをZ方向に駆
動させて、ウエハWの位置を投影光学系PLの光軸AX
方向に所定量ずつ変化させながら、位相シフトレチクル
Rps上に形成された各マークMsp1,Msp2,M
dp1,Mdp2におけるL/SパターンP1〜P4の
像を、ウエハW上に投影転写する。その後、これらのウ
エハW上に投影転写されたL/SパターンP1〜P4の
像を、デベロッパ61において現像する。
【0065】この場合、各マークMsp1,Msp2,
Mdp1,Mdp2において、外側マークMopの第1
及び第2L/SパターンP1,P2と、内側マークMi
pの第3及び第4L/SパターンP3,P4とでは、透
過部Ptの掘り込み量の変化方向が逆になっている。す
なわち、図6に示すように、外側マークMopの第1及
び第2L/SパターンP1,P2では、同図の右側の透
過部Ptほど掘り込み量が深くなっているのに対し、内
側マークMipの第3及び第4L/SパターンP3,P
4では、同図の右側の透過部Ptほど掘り込み量が浅く
なっている。
【0066】このため、掘り込み量の浅い透過部Ptほ
ど透過する光束に位相遅れが生じる。よって、外側マー
クMopの第1及び第2L/SパターンP1,P2で
は、各透過部Ptを透過する光束の波面に図6の左側へ
の傾きが生じるのに対して、内側マークMipの第3及
び第4L/SパターンP3,P4では、各透過部Ptを
透過する光束の波面に同図の右側への傾きが生じる。
【0067】ここで、前記位相シフトレチクルRpsに
おけるL/SパターンP1〜P4のピッチをp、隣り合
う透過部Pt間の掘り込み段差量をd、石英等のレチク
ル基板64の屈折率をn、露光光ELの波長をλとする
と、隣り合う透過部Pt間の位相差φは、次の(2)式
で求められる。 φ=d(n−1)/λ ……(2) この場合、位相シフトレチクルRpsを照明する露光光
ELの入射角がθであるときの、ピッチpのパターンの
隣り合った透過部からの光束の位相差φは次の(3)式
で求められる。 φ=p・sinθ/λ ……(3) よって、この(2)式及び(3)式から、前記位相シフ
トレチクルRpsでの傾斜照明の効果は、次の(4)式
で表されることになる。すなわち、透過部Ptの掘り込
み量を段階的に変化させたL/SパターンP1〜P4を
有する位相シフトレチクルRpsを用いた場合、そのL
/SパターンP1〜P4を特定の角度で斜入射照明する
場合と同等の効果を得ることができる。 sinθ=d(n−1)/p ……(4) さらに、斜入射照明におけるパターンからの回折光の発
生について考察すると、ピッチpのパターンからの1次
回折光の回折角ψoは、次の(5)式で求められる。 sinψo=λ/p ……(5) これに対して、前記露光光ELが位相シフトレチクルR
psの段階的な位相シフト効果によって実質的に傾斜し
ているとき、0次光と逆の側に発生する1次回折光の回
折角ψは、0次光側の符号を+とすると、次の(6)式
で求められる。 sinψ=sinθ−λ/p =d(n−1)p−λ/p ={d(n−1)−λ}/p ……(6) なお、この場合0次光の回折角θは、sinθ=d(n
−1)/pである。
【0068】ここで、前記回折角sinψ及びsinθ
とパターンのピッチpとの関係を、波長λ=248n
m、屈折率n=1.50、掘り込み段差量d=100n
m及び200nmの場合について求めると、図7に示す
ようになる。
【0069】同図から明らかなように、透過部Ptの掘
り込み段差量dが大きいパターンほど、回折角が大きく
なるが、掘り込み段差量dの同じパターンでは、ピッチ
pが粗くなるほど回折角が小さくなることが分かる。ま
た、掘り込み段差量d=100nm及び200nmの場
合において、0次光の回折光と1次光の回折光とのほぼ
中間に、仮想的な像位置の傾きがあって、その傾きのい
ずれかに焦点位置が存在することが分かる。
【0070】そこで、前記位相シフトレチクルRpsの
各マークMsp1,Msp2,Mdp1,Mdp2にて
発生する露光光ELの実際の回折現象について説明す
る。まず、各L/SパターンP1〜P4のピッチの粗い
第1同ピッチマークMsp1では、図8(a)に示すよ
うに、外側マークMopのL/SパターンP2におい
て、投影光学系PLの光軸AXに対して一方側に傾きを
もった回折光BLa1,BLa2の二光束が発生する。
これに対して、内側マークMipのL/SパターンP4
においては、光軸AXに対して他方側に傾きをもった回
折光BLb1,BLb2の二光束が発生する。これらの
二組の二光束による像位置の位置ずれを求め、その像の
位置が一致する仮想的な焦点位置FA(x)を求める。
【0071】具体的な計測方法としては、ウエハW上に
投影転写されて、デベロッパ61において現像された各
マークMop,Mipの像を、位置検出手段としての前
記WA顕微鏡40の観察視野内にセットし、外側マーク
Mopの像と内側マークMipの像との中心位置の差
を、WA顕微鏡40により計測する。そして、ウエハW
の位置を投影光学系PLの光軸AX方向に変化させなが
ら、両マークMop,Mipの露光を繰り返し行い、そ
れらの像位置の位置ずれが0になる仮想的な焦点位置F
A(x)を求める。
【0072】すなわち、各ショット毎にウエハWの位置
を変化させて、両マークMop,MipをウエハW上に
投影転写すると、図10(a),(c)に示すように、
デフォーカス状態では、外側マークMopの像と内側マ
ークMipの像との間に位置ずれが発生する。この両マ
ークMop,Mip間の位置ずれを計測して、その測定
結果に基づいて、図10(b)に示すように、位置ずれ
が0になるベストフォーカス状態の仮想的な焦点位置F
A(x)を求めるものである。
【0073】同様に、各L/SパターンP1〜P4のピ
ッチの細かい第2同ピッチマークMsp2では、図8
(b)に示すように、外側マークMopにおいて、投影
光学系PLの光軸AXに対して一方側に傾きをもった回
折光BLc1,BLc2の二光束が発生する。これに対
して、内側マークMipにおいては、光軸AXに対して
他方側に傾きをもった回折光BLd1,BLd2の二光
束が発生する。これらの二組の二光束による像位置の位
置ずれを求め、その像の位置が一致する仮想的な焦点位
置FB(x)を求める。
【0074】この第2同ピッチマークMsp2の場合に
は、第1同ピッチマークMsp1の場合と比較して、各
L/SパターンP1〜P4のピッチが細かく形成されて
いるため、各回折光BLc1,BLc2,BLd1,B
Ld2の回折角が、前記回折光BLa1,BLa2,B
Lb1,BLb2よりも大きくなる。そして、前記投影
光学系PLに球面収差が残存する場合には、第1同ピッ
チマークMsp1の焦点位置FA(x)と、第2同ピッ
チマークMsp2の焦点位置FB(x)との間に位置ず
れZdiffが発生する。
【0075】この焦点位置FA(x),FB(x)間の
位置ずれZdiffは、前記の場合と同様にWA顕微鏡
40により計測して、その計測結果を主制御系34に入
力する。主制御系34には、例えば図11に示すよう
に、前記焦点位置FA(x),FB(x)間の位置ずれ
Zdiffと、投影光学系PLの球面収差との関係を表
すテーブルデータが記憶されている。主制御系34は、
このテーブルデータに基づいて、前記位置ずれZdif
fの計測結果から投影光学系PLの球面収差を求める。
【0076】続いて、前記第1及び第2異ピッチマーク
Mdp1,Mdp2について説明する。まず、第1異ピ
ッチマークMdp1では、外側マークMopが内側マー
クMipよりも細かいピッチで形成されている。このた
め、図9(a)に示すように、外側マークMopにおい
ては、投影光学系PLの光軸AXに対して一方側に大き
な回折角の傾きをもった回折光BLe1,BLe2の二
光束が発生する。これに対して、内側マークMipにお
いては、光軸AXに対して他方側に小さな回折角の傾き
をもった回折光BLf1,BLf2の二光束が発生す
る。これらの二組の二光束による像位置の位置ずれを求
め、その像の位置が一致する仮想的な焦点位置FC
(x)を求める。
【0077】一方、第2異ピッチマークMdp2では、
外側マークMopが内側マークMipよりも粗いピッチ
で形成されている。このため、図9(b)に示すよう
に、外側マークMopにおいては、投影光学系PLの光
軸AXに対して一方側に小さな回折角の傾きをもった回
折光BLg1,BLg2の二光束が発生する。これに対
して、内側マークMipにおいては、光軸AXに対して
他方側に大きな回折角の傾きをもった回折光BLh1,
BLh2の二光束が発生する。これらの二組の二光束に
よる像位置の位置ずれを求め、その像の位置が一致する
仮想的な焦点位置FD(x)を求める。
【0078】このとき、前記投影光学系PLにコマ収差
が残存する場合には、第1異ピッチマークMdp1の焦
点位置FC(x)と、第2異ピッチマークMdp2の焦
点位置FD(x)との間に位置ずれZdiffが発生す
る。この焦点位置FC(x),FD(x)間の位置ずれ
Zdiffは、前記の場合と同様にWA顕微鏡40によ
り計測して、その計測結果を主制御系34に入力する。
主制御系34には、例えば図12に示すように、前記焦
点位置FC(x),FD(x)間の位置ずれZdiff
と、投影光学系PLのコマ収差との関係を表すテーブル
データが記憶されている。主制御系34は、このテーブ
ルデータに基づいて、前記位置ずれZdiffの計測結
果から投影光学系PLのコマ収差を求める。
【0079】さらに、前記ウエハW上に投影現像された
位相シフトレチクルRpsにおける各マークMsp1,
Msp2,Mdp1,Mdp2の像の位置等を適宜に比
較することにより、前記球面収差及びコマ収差以外の、
非点収差、像面湾曲、像面歪曲等の他の収差を計測する
こともできる。
【0080】そして、前記主制御系34は、これらの諸
収差の計測結果に基づいて、結像特性調整部47または
圧力調整部48の少なくとも一方の動作を制御して、投
影光学系PLの諸収差を含む結像特性を補正する。これ
により、実露光時におけるレチクルR上のパターンの像
の正確な露光が確保される。
【0081】以上のように構成されたこの第1実施形態
によれば、以下のような効果を得ることができる。 (イ) 前記露光装置21では、第1パターンを構成す
る内側マークMipの像と第2パターンを構成する外側
マークMopとの像を、その内側マークMip及び外側
マークMopからの光の位相をそれぞれ異ならせた状態
で、投影光学系PLを介してウエハW上に潜像として記
録する。そして、現像された両マークMip,Mopの
像の相対位置をウエハアライメント顕微鏡40で検出
し、その検出結果に基づいて投影光学系PLの諸収差を
含む結像特性を計測するようになっている。
【0082】このため、投影光学系PLに残存する球面
収差等の収差を、内側マークMipと外側マークMop
との像の相対位置情報として検出することが可能にな
る。よって、前記従来構成のように、検出方法によって
検出結果に微妙なずれの生じる焦点位置の検出を行うこ
となく、投影光学系PLの収差を含む結像特性をより正
確かつ直接的に計測することができる。
【0083】(ロ) 前記露光装置21では、投影光学
系PLの諸収差を計測する際に、透過する露光光ELの
位相を段階的に変化させる複数の透過部Ptを有する内
側マークMip及び外側マークMopを備えた位相シフ
トレチクルRpsを使用している。そして、前記内側マ
ークMipの透過部Ptと外側マークMopの透過部P
tとでは、透過する露光光ELの位相が互いに逆方向へ
変化されるようになっている。
【0084】このように、位相シフトレチクルRpsを
用いることで、前記両マークMip,Mopの像は、そ
れぞれ二光束干渉で結像することになる。よって、投影
光学系PLの光軸AX方向に生じる収差を含む各マーク
Mip,Mopの像の結像状態を、前記光軸AXと交差
する方向における位置情報として、容易かつ正確に検出
することができる。
【0085】(ハ) 前記露光装置21では、位相シフ
トレチクルRpsの各マークMip,Mopにおいて、
複数の透過部Ptをレチクル基板64の表面からの掘り
込み量を段階的に変化させて形成することにより、それ
らの透過部Ptを透過する露光光ELの位相に段階的な
変化を生じさせるようになっている。また、内側マーク
Mipと外側マークMopとの間では、それらの透過部
Ptの掘り込み量の変化方向を逆にすることにより、逆
方向の位相変化を生じさせるようになっている。
【0086】このため、位相シフトレチクルRpsの構
成が簡単で容易に製作することができるとともに、この
位相シフトレチクルRpsを用いて投影光学系PLの結
像特性を精度よく計測することができる。
【0087】(ニ) 前記露光装置21では、位相シフ
トレチクルRps上に、第1パターンを構成する内側マ
ークMipと第2パターンを構成する外側マークMop
とが、外側マークMopが内側マークMipを所定の間
隔をおいて挟み込むように配置されている。
【0088】ここで、投影光学系PLに球面収差等の収
差が残存する場合、両マークMip,Mopの像は投影
光学系PLの像面内において逆方向に移動する。そし
て、外側マークMopが内側マークMipを挟み込むよ
うに配置されているため、両マークMip,Mopの相
対位置を計測することで、両マークMip,Mopの位
置ずれを一層精度よく計測することができる。
【0089】(ホ) 前記露光装置21では、位相シフ
トレチクルRps上に第1同ピッチマークMsp1及び
第2同ピッチマークMsp2が形成され、各同ピッチマ
ークMsp1,Msp2にはそれぞれ内側マークMip
及び外側マークMopが設けられている。そして、各同
ピッチマークMsp1,Msp2内では、内側マークM
ipと外側マークMopとの透過部Ptのピッチが同一
となるように形成されている。また、両同ピッチマーク
Msp1,Msp2間では、第1同ピッチマークMsp
1の透過部Ptのピッチが、第2同ピッチマークMsp
2の透過部Ptのピッチよりも粗くなるように形成され
ている。
【0090】このため、第1同ピッチマークMsp1の
像と第2同ピッチマークMsp2の像と位置ずれを検出
することによって、投影光学系PLの球面収差を容易か
つより正確に計測することができる。
【0091】(ヘ) 前記露光装置21では、位相シフ
トレチクルRps上に第1異ピッチマークMdp1及び
第2異ピッチマークMdp2が形成され、各異ピッチマ
ークMdp1,Mdp2にはそれぞれ内側マークMip
及び外側マークMopが設けられている。そして、第1
異ピッチマークMdp1においては、内側マークMip
の透過部Ptのピッチが外側マークMopの透過部Pt
のピッチよりも粗くなるように形成されている。また、
第2異ピッチマークMdp2においては、内側マークM
ipの透過部Ptのピッチが外側マークMopの透過部
Ptのピッチよりも細かくなるように形成されている。
【0092】このため、第1異ピッチマークMdp1の
像と第2異ピッチマークMdp2の像と位置ずれを検出
することによって、投影光学系PLのコマ収差を容易か
つより正確に計測することができる。
【0093】(ト) 前記露光装置21では、位相シフ
トレチクルRps上に、前記第1同ピッチマークMsp
1、第2同ピッチマークMsp2、第1異ピッチマーク
Mdp1、及び第2異ピッチマークMdp2を一組とし
たマークが、投影光学系PLにおける露光光ELの通過
領域の中心、及びその中心から所定間隔をおいた四隅の
5箇所に対応するように、二次元的に配置されている。
【0094】このため、照明領域内の複数箇所におい
て、投影光学系PLの球面収差やコマ収差等の収差を含
む結像特性を一層正確に計測することができるととも
に、像面湾曲等の他の収差を計測することもできる。
【0095】(チ) 前記露光装置21では、内側マー
クMipと外側マークMopとの相対位置の検出に基づ
いて計測された投影光学系PLの諸収差を含む結像特性
が、結像特性調整部47または圧力調整部48の少なく
とも一方により補正されるようになっている。
【0096】このため、投影光学系PLに残存する球面
収差等の収差をより正確に計測した上で、その計測結果
に基づいて投影光学系PLの結像特性を補正することが
できて、投影光学系PLの結像特性をより正確に調整す
ることができる。従って、レチクルR上のパターンの像
をウエハW上に転写する実露光時において、一層正確に
前記パターンの像をウエハW上に結像させることができ
て、露光精度の向上を図ることができる。
【0097】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0098】この第2実施形態では、図13〜図15に
示すように、位相シフトレチクルRpsに形成された第
1及び第2同ピッチマークMsp1,Msp2、並びに
第1及び第2異ピッチマークMdp1,Mdp2におい
て、内側マークMip及び外側マークMopの構成が、
前記第1実施形態と異なっている。
【0099】すなわち、前記第1実施形態では、内側マ
ークMipの各第3及び第4L/SパターンP3,P4
により、透過部Ptの掘り込み量を一方側に向かって段
階的に変化させた第1パターンが構成されている。ま
た、外側マークMopの各第1及び第2L/Sパターン
P1,P2により、透過部Ptの掘り込み量を他方側に
向かって段階的に変化させた第2パターンが構成されて
いる。
【0100】これに対して、この第2実施形態において
は、外側マークMopの一方の第1及び第2L/Sパタ
ーンP1,P2により第1パターンが構成され、それに
隣接する内側マークMipの一方の第3及び第4L/S
パターンP3,P4により第2パターンが構成されてい
る。さらに、隣接する内側マークMipの他方の第3及
び第4L/SパターンP3,P4により第1パターンが
構成され、それに隣接する外側マークMopの他方の第
1及び第2L/SパターンP1,P2により第2パター
ンが構成されている。つまり、透過部Ptの掘り込み量
を一方側に向かって段階的に変化させた第1パターン
と、透過部Ptの掘り込み量を反対側に向かって段階的
に変化させた第2パターンとが、所定の間隔を介して交
互に配置されている。
【0101】よって、この位相シフトレチクルRpsを
用いて、各ショット毎にウエハWの位置を変化させなが
ら、両マークMop,MipをウエハW上に投影転写す
ると、図14(a),(c)に示すように、デフォーカ
ス状態では、両マークMop,Mipの像に大きさのず
れが発生する。この両マークMop,Mip間の大きさ
ずれを前記WA顕微鏡40で計測して、その測定結果に
基づいて、図14(b)に示すように、大きさずれが0
になるベストフォーカス状態の仮想的な焦点位置FA
(x),FB(x),FC(x),FD(x)を求め
る。
【0102】そして、図15に示すように、第1同ピッ
チマークMsp1と第2同ピッチマークMsp2との間
において、前記仮想的な焦点位置FA(x),FB
(x)の位置ずれZdiffを計測する。そして、その
計測結果を図11に示すテーブルデータに照合させるこ
とにより、投影光学系PLの球面収差を求める。
【0103】同様に、第1異ピッチマークMdp1と第
2異ピッチマークMdp2との間において、前記仮想的
な焦点位置FC(x),FD(x)の位置ずれZdif
fを計測する。そして、その計測結果を図12に示すテ
ーブルデータに照合させることにより、投影光学系PL
のコマ収差を求める。
【0104】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態における(イ)〜(ハ)及び(ホ)〜(チ)に記
載の効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。 (リ) 透過部Ptの掘り込み量を一方側に向かって段
階的に変化させてなる第1パターンと、透過部Ptの掘
り込み量を第1パターンと反対側に向かって段階的に変
化させてなる第2パターンとが、所定の間隔を介して交
互に配置されている。
【0105】このため、位相シフトレチクルRpsにお
けるパターンの構成が簡単であるとともに、両パターン
の像の大きさの検出に基づいて、投影光学系PLの収差
を含む結像特性をより正確に計測することができる。
【0106】(変更例)なお、本発明の実施形態は、以
下のように変更してもよい。 ・ 前記各実施形態では、内側マークMipと外側マー
クMopとを位相シフトレチクルRps上にボックス・
イン・ボックス・マーク状に合成した状態に形成し、両
マークMip,Mopを同時に露光する構成とした。こ
れに対して、内側マークMipと外側マークMopとを
位相シフトレチクルRps上にそれぞれ独立して形成
し、両マークMip,Mopを順次重ね合わせ露光する
ようにしてもよい。
【0107】・ 前記各実施形態では、内側マークMi
p及び外側マークMopを、複数の透過部Ptでのレチ
クル基板64の表面からの掘り込み量を段階的に変化さ
せて形成したが、複数の透過部Ptに屈折率が段階的に
変化するシフタを付けた構成にしてもよい。このシフタ
の形成方法としては、例えば複数の透過部Ptにおい
て、レチクル基板64の表面上にレチクル基板64とは
材質の異なった第3の部材を積層厚さが段階的に変化す
るように形成する方法がある。また、複数の透過部Pt
において、レチクル基板64の表面に一定深さの掘り込
みを形成し、それらの掘り込み内にイオンを濃度が段階
的に変化するように注入する方法がある。
【0108】・ 前記各実施形態では、内側マークMi
pの像と外側マークMopの像との位置ずれまたは大き
さのずれを、ウエハW上に転写して現像した後に計測し
た。これに対して、前記位置ずれまたは大きさのずれ
を、前記空間像検出系41を用いて、両マークMip,
Mopの像の光強度分布を検出し、その光強度分布の信
号波形から計測してもよい。
【0109】・ 前記各実施形態では、内側マークMi
pの像と外側マークMopの像との位置ずれまたは大き
さのずれを、ウエハW上に転写して現像した後に計測し
た。これに対して、前記位置ずれまたは大きさのずれ
を、前記ウエハW上で潜像の状態で計測してもよい。
【0110】・ 前記各実施形態では、内側マークMi
pの像と外側マークMopの像との位置ずれまたは大き
さのずれを、ウエハアライメント顕微鏡40を用いて計
測したが、露光装置21内に装備された図示しないレチ
クルアライメント顕微鏡、または露光装置21の外部に
付設された別の走査型電子顕微鏡を用いて計測してもよ
い。
【0111】・ 前記各実施形態では、ウエハアライメ
ント顕微鏡40で計測されたパターン間の位置ずれまた
は大きさのずれZdiffを、予め設定されたテーブル
データに照合させて、投影光学系PLの球面収差または
コマ収差を求めている。これに対して、主制御系34で
予め設定された演算式に基づいて、前記位置ずれまたは
大きさのずれZdiffから、球面収差またはコマ収差
を算出するようにしてもよい。
【0112】・ また、露光光ELとしては、前記各実
施形態で挙げたものの他に、例えばDFB半導体レーザ
またはファイバーレーザから発振される赤外域、可視域
の単一波長レーザを、例えばエルビウム(またはエルビ
ウムとイットリビウムの両方)がドープされたファイバ
ーアンプで増幅する。そして、かつ非線形光学結晶を用
いて紫外光に波長変換した高調波を用いてもよい。具体
的には、前記単一波長レーザの発振波長を、例えば1.
51〜1.59の範囲内とすると、発生波長が189〜
199nmの範囲内である8倍高調波、または発生波長
が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が出
力される。
【0113】・ また、前記各実施形態では、本発明を
半導体素子製造用の一括露光型の露光装置に具体化した
が、本発明は、例えばステップ・アンド・スキャン方式
の走査露光型露光装置、フォトマスク上の回路パターン
をガラスプレート上に投影転写する液晶表示素子製造用
の露光装置の他、撮像素子、薄膜磁気ヘッド等のマイク
ロデバイス製造用の露光装置、さらにはレチクル、フォ
トマスク等を製造するための露光装置等にも具体化して
もよい。
【0114】・ また、投影光学系PLは、縮小系のも
ののみならず等倍系、拡大系のものを用いてもよいとと
もに、屈折型のもののみならず反射屈折型のものを用い
てもよい。
【0115】これらのようにしても、前記各実施形態と
ほぼ同様の効果が得られる。次に、前記各実施形態及び
変更例から把握できる請求項に記載した以外の技術的思
想について、それらの効果とともに以下に記載する。
【0116】(1) 前記第1パターン(Mip)及び
第2パターン(Mop)は、前記光束を透過する透過部
(Pt)と前記光束を遮光する遮光部(Ps)とを有
し、前記遮光部(Ps)を介して隣接する前記透過部
(Pt)を通過する光束における位相の変化量の差がほ
ぼ一定になるように形成したこと特徴とする請求項5に
記載の結像特性計測用マスク。
【0117】従って、この(1)に記載の発明によれ
ば、前記請求項5に記載の発明の効果に加えて、第1パ
ターンと2パターンとの間で、それらのパターンを通過
する光束に所定の位相変化を生じさせることができると
いう効果が得られる。
【0118】(2) 前記第1パターン(Mip)及び
前記第2パターン(Mop)を、それらの各透過部(P
t)及び遮光部(Ps)が一定の方向を指向するととも
に、その一方のパターン(Mop)が他方のパターン
(Mip)を所定の距離を介して挟み込むように配置し
たことを特徴とする請求項5〜請求項7、前記(1)の
うちいずれか一項に記載の結像特性計測用マスク。
【0119】従って、この(2)に記載の発明によれ
ば、前記請求項5〜請求項7、前記(1)のうちいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、計測用マスクの構
成が簡単であるとともに、両パターンの像の位置ずれの
検出に基づいて、投影光学系の収差を含む結像特性をよ
り正確に計測することができるという効果が得られる。
【0120】(3) 前記第1パターン(Mip,Mo
p)と前記第2パターン(Mop,Mip)とを、それ
らの各透過部(Pt)及び遮光部(Ps)が一定の方向
を指向するとともに、所定の間隔を介して交互に配置し
たことを特徴とする請求項5〜請求項7、前記(1)の
うちいずれか一項に記載の結像特性計測用マスク。
【0121】従って、この(3)に記載の発明によれ
ば、前記請求項5〜請求項7、前記(1)のうちいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、計測用マスクの構
成が簡単であるとともに、両パターンの像の大きさの検
出に基づいて、投影光学系の収差を含む結像特性をより
正確に計測することができるという効果が得られる。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1の発
明によれば、投影光学系に残存する球面収差等の収差を
含む結像特性を、簡単な構成で精度よく計測することが
できる。
【0123】また、本願請求項2〜請求項4の発明によ
れば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、投影
光学系の光軸方向に生じる収差に関する情報を、その光
軸と交差する方向における位置情報として、容易かつよ
り正確に検出することができる。
【0124】また、本願請求項5の発明によれば、投影
光学系の光軸方向に生じる収差を、その光軸と交差する
方向における位置情報として、容易かつより正確に検出
することができて、投影光学系の結像特性を精度よく計
測することができる。
【0125】また、本願請求項6の発明によれば、前記
請求項5に記載の発明の効果に加えて、計測用マスクの
構成が簡単で容易に製作することができるとともに、こ
の計測用マスクを用いて投影光学系の結像特性を精度よ
く計測することができる。
【0126】また、本願請求項7の発明によれば、前記
請求項5または請求項6に記載の発明の効果に加えて、
透過部と遮光部との繰り返し間隔が異なる複数のピッチ
パターンを用いることにより、投影光学系の球面収差や
コマ収差等の収差を含む結像特性を精度よく計測するこ
とができる。
【0127】また、本願請求項8の発明によれば、前記
請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の発明の効果
に加えて、第1の繰り返し間隔が同一となるピッチマー
クと第2の繰り返し間隔が同一となるマークとを用いる
ことにより、特に投影光学系の球面収差を容易かつより
正確に計測することができる。
【0128】また、本願請求項9の発明によれば、前記
請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の発明の効果
に加えて、第1の繰り返し間隔が異なるマークと第2の
繰り返し間隔が異なるマークとを用いることにより、特
に投影光学系のコマ収差を容易かつより正確に計測する
ことができる。
【0129】また、本願請求項10の発明によれば、前
記請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載の発明の効
果に加えて、照明領域内の複数箇所において、投影光学
系の球面収差やコマ収差等の収差を含む結像特性を、一
層正確に計測することができる。
【0130】また、本願請求項11及び請求項12の発
明によれば、マスク上の回路パターンの像を基板上に精
度よく結像させることが可能になって、露光精度の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の検査装置を搭載した露光装置を示
す概略構成図。
【図2】 図1の露光装置におけるウエハアライメント
顕微鏡を示す概略構成図。
【図3】 図1の露光装置を含む露光システムを示す概
略構成図。
【図4】 第1実施形態の計測用レチクルの計測マーク
を示す平面図。
【図5】 図4の計測マークの配置状態を示す計測用レ
チクルの平面図。
【図6】 図4(b)の6−6線における部分拡大断面
図。
【図7】 ベストフォーカス位置の決定に関する説明
図。
【図8】 球面収差の計測方法に関する説明図。
【図9】 コマ収差の計測方法に関する説明図。
【図10】 球面収差計測時における各マークの観察状
態を示す説明図。
【図11】 球面収差を求めるためのテーブルデータを
示す図。
【図12】 コマ収差を求めるためのテーブルデータを
示す図。
【図13】 第2実施形態の計測用レチクルを示す部分
拡大断面図。
【図14】 第2実施形態の球面収差計測時における各
マークの観察状態を示す説明図。
【図15】 第2実施形態の球面収差の計測方法に関す
る説明図。
【符号の説明】
21…露光装置、28…光発生手段の一部を構成する照
明光学系、34…計測手段を構成する主制御系、40…
位置検出手段を構成するウエハアライメント顕微鏡、4
7…補正手段を構成する結像特性調整部、48…補正手
段を構成する圧力調整部、64…レチクル基板、EL…
露光光、Msp1…第1の繰り返し間隔が同一となるマ
ークとしての第1同ピッチマーク、Msp2…第2の繰
り返し間隔が同一となるマークとしての第2同ピッチマ
ーク、Mdp1…第1の繰り返し間隔が異なるマークと
しての第1異ピッチマーク、Mdp2…第2の繰り返し
間隔が異なるマークとしての第2異ピッチマーク、Mi
p…第1パターンとしての内側マーク、Mop…第2パ
ターンとしての外側マーク、PL…投影光学系、Ps…
遮光部、Pt…透過部、R…マスクとしてのレチクル、
Rps…結像特性計測用マスクとしての位相シフトレチ
クル、W…基板としてのウエハ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体面に配置されたマスク上のパターン
    の像を像面上に投影する投影光学系の結像特性を計測す
    る投影光学系の検査装置において、 前記物体面側に配置される複数のパターンを有し、前記
    複数のパターンから発生する光の条件をそれぞれ異なら
    せる光発生手段と、 前記投影光学系を介して前記像面側に投影される前記条
    件が異なる前記複数のパターンの像のそれぞれの位置を
    求める位置検出手段と、 前記位置検出手段で検出された前記複数のパターンの像
    の位置関係に基づいて前記投影光学系の結像特性を計測
    する計測手段とを備えたことを特徴とする投影光学系の
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記光発生手段は第1パターンと第2パ
    ターンとを有し、前記光の条件として、前記第1パター
    ンで生じる回折光の回折角度と、前記第2パターンで生
    じる回折光の回折角度とが異なることを特徴とする請求
    項1に記載の投影光学系の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記光発生手段は、複数の透過部と遮光
    部とが交互に配列され、その各透過部を通過する光束の
    位相を段階的に変化させる第1パターンと、複数の透過
    部と遮光部とが交互に配列され、その各透過部を通過す
    る光束の位相を段階的に、かつ前記第1パターンの位相
    とは逆方向に変化させる第2パターンとを有し、前記位
    置検出手段は前記第1パターンの像の位置と前記第2パ
    ターンの像の位置とを検出し、前記計測手段は前記第
    1、第2パターン毎に予め設定された基準位置と前記位
    置検出手段で検出された前記第1、第2パターンの像の
    検出位置との差に基づいて前記投影光学系の収差を計測
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    投影光学系の検査装置。
  4. 【請求項4】 物体面に配置されたマスク上のパターン
    の像を像面上に投影する投影光学系の結像特性を計測す
    る投影光学系の検査方法において、 前記物体面側に配置される複数のパターンを照明し、前
    記複数のパターンからの光の位相をそれぞれ異ならせた
    状態で前記パターンの像を前記投影光学系を介して前記
    像面側に投影し、位置検出手段により前記像面側に投影
    された前記複数のパターンの像の相対位置を検出し、前
    記位置検出手段の検出結果に基づいて前記投影光学系の
    結像特性を計測することを特徴とする投影光学系の検査
    方法。
  5. 【請求項5】 物体面に配置されたマスク上のパターン
    の像を像面上に投影する投影光学系の結像特性を計測す
    る際に用いられ、複数のパターンを備える結像特性計測
    用マスクにおいて、 前記複数のパターンは、通過する光束の位相を変化させ
    る第1パターンと、通過する光束の位相を前記第1パタ
    ーンの位相と異なる方向に変化させる第2パターンとを
    備えたことを特徴とする結像特性計測用マスク。
  6. 【請求項6】 前記第1パターンまたは第2パターン
    は、前記マスク基板表面からの掘り込み量を段階的に変
    化させて形成されること特徴とする請求項5に記載の結
    像特性計測用マスク。
  7. 【請求項7】 前記第1パターン及び第2パターンは、
    前記光束を透過する透過部と前記光束を遮光する遮光部
    とを有し、前記透過部と前記遮光部との繰り返し間隔が
    異なる複数のライン・アンド・スペース・パターンを含
    むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の結
    像特性計測用マスク。
  8. 【請求項8】 前記第1パターンと第2パターンとでマ
    ークを構成するとともに、同一マーク内では各パターン
    の前記透過部と前記遮光部との繰り返し間隔が同一とな
    るように構成し、所定の前記繰り返し間隔を有する第1
    の繰り返し間隔が同一となるマークと、前記第1の繰り
    返し間隔が同一となるマークよりも細かい前記繰り返し
    間隔を有する第2の繰り返し間隔が同一となるマークと
    を含むことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか
    一項に記載の結像特性計測用マスク。
  9. 【請求項9】 前記第1パターンと第2パターンとでマ
    ークを構成するとともに、同一マーク内では各パターン
    の前記透過部と前記遮光部との繰り返し間隔が異なるよ
    うに構成し、前記第1パターンが所定の前記繰り返し間
    隔を有する第1の繰り返し間隔が異なるマークと、前記
    第2パターンが所定の前記繰り返し間隔を有する第2の
    繰り返し間隔が異なるマークとを含むことを特徴とする
    請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の結像特性計
    測用マスク。
  10. 【請求項10】 前記投影光学系における光束の通過領
    域に対応する照明領域内に前記第1パターンと第2パタ
    ーンとを、前記照明領域の中心からの距離が異なるよう
    に二次元的に複数配置したことを特徴とする請求項5〜
    請求項9のうちいずれか一項に記載の結像特性計測用マ
    スク。
  11. 【請求項11】 マスク上に形成された回路パターンを
    投影光学系を介して基板上に投影転写する露光装置にお
    いて、 前記請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の投影光
    学系の検査装置と、 その検査装置による投影光学系の結像特性の計測結果に
    基づいて前記結像特性を補正する補正手段とを備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 マスク上に形成された回路パターンを
    投影光学系を介して基板上に投影転写する露光方法にお
    いて、 前記請求項4に記載の投影光学系の検査方法により計測
    された投影光学系の結像特性の計測結果に基づいて前記
    結像特性を補正することを特徴とする露光方法。
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