JPH01211507A - 製紙用スライム防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製紙工程における工業用水中のスライム防除剤
に関する。

パルプ工場及び製紙工場のパルプ調整及び抄紙工程にお
いて、バクテリア、酵母、糸状菌等の微生物の繁殖によ
ってスライムが形成され、種々の障害をひき起こすこと
が知られている。

スライムは製紙工程中のリフラー壁、スクリーン、イン
レット又はチエスト壁、白水ビット、回収白水パイプ内
壁等の水を使用する工程のほとんどあらゆる部分に付着
し、次第にその厚さを増し、ついには剥離してパルプス
ラリー中に混入したり、スクリーンやパイプを詰らせた
りする。パルプスラリー中に混入した小さいスライム塊
は紙上に黄色ないし褐色の斑点、いわゆる目玉を生じて
紙質を低下させ、大きなスライム塊は紙切れまで起こす
原因となる。

近年、白水回収率の向上、殿粉、ポリアクリルアミド等
の添加剤による富栄養化、無機物填料を含む堆積物、木
材の樹脂成分、故紙に由来する接着剤等に起因するピッ
チ状堆積物の増加などにより、製紙工程は一層微生物の
繁殖に適する環境となっている。特に白水回収率の向上
は、スライム防除剤に対する耐性菌の出現及び菌交替現
象を起こしやすくし、防除剤の効力低下の原因となって
いる。そのため従来より多くのスライム防除剤が開発さ
れ使用されているが、このような条件下で満足すべき効
力を持続しうるスライム防除剤は、見当たらないのが現
状である。

本発明者らは一般式 ％式％（１） （式中Ａは基−ＣＨ１ＣＨ＝ＣＨＣＨ２−１−ＣＨ２Ｃ
Ｈｔ−１れる酢酸誘導体及び一般式 （式中Ｘは弗素原子又は塩素原子を示す）で表わされる
イソフタロニトリル誘導体を併用することにより、これ
らの化合物を単独で使用した場合からは予想しえなかっ
た優れた相乗効果が得られることを見出した。

一般式Ｉの化合物としては下記の化合物があげられる。

１，２−ビス（ブロモアセトキシ）エタン、１，２−ビ
ス（ブロモアセトキシ）フロパン、１，２．３−）リス
（ブロモアセトキシ）プロパン、１，４−ビス（ブロモ
アセトキシ）ブテン−２゜一般式■の化合物としては２
，４，５．６−チトラフルオロイソフタロニトリル、５
−クロロ−２，４，６−トリフルオロイソ７タロニトリ
ルがあげられる。

本発明のスライム防除剤は、式Ｉ及び式■の化合物を重
量比で、一般に５＝９５〜９５：５好ましくは１０：９
０〜９０：１０特に３０ニア０〜９０：１０の割合で含
有することが好ましい。本発明のスライム防除剤は、通
常は式Ｉ及び式■の化合物を溶媒に溶解して使用するが
、式■の化合物を式■の化合物に溶解又は懸濁させて使
用することもできる。

溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン、インホロ
ンなどのケトン、ベンゼン、トルエン、キシレン、１，
２−ジメチル−４−エチルベンゼン、１．２，３．５−
テトラメチルベンゼン、１，２，４．５−テトラメチル
ベンゼン、１，３−ジメチル−４−エチルベンゼン、１
，４−ジメチル−２−Ｚｆルベンゼンなどの芳香族化合
物、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
ｙｖコールジメチルエーテルナトのクリコールエーテル
、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
３−メトキシブチルアセテート、２．２．４−　）ジメ
チル−１，６−ベンタンシオールジイソブチレートなど
のグリコールエステルニー　ｆ　Ａ／、酢酸エチル、酢
酸ブチル、アジピン酸ジエチル、コハク酸ジエチル、フ
マル酸ジエチル、マレイン酸ジメチルなどのエステル、
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの
カーボネート、１，２−ジクロロエタン、１゜１．１−
トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼ
ン、Ｑ−ジクロロベンゼンナトのハロゲン化炭化水素戦
ならびにこれらの混合物が用いられる。さらに製剤中に
界面活性剤を含有していてもよい。

本発明のスライム防除剤の製紙工程への添加量は用水源
、抄物等により異なるが、一般に有効成分として用水に
対し０．１〜１００　ｐｐｍで充分効力を示す。　　゛ 製剤例の組成は下記のとおりである。

製剤１ ２．４．５．６−チトラフルオロイソフタロニトリル　
　１０部１．２−ビス（ブロモアセトキシ）エタン　　
　　１０部ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテ−）８０部製剤２ ２．４，５．６−チトラフルオロイソフタロニトリル　
　　６部１．２−ビス（ブロモアセトキシ）フロパン　
　　１４部イソホロン　　　　　　　　　　　　　８０
部製剤３ ５−クロロ−２，４，６−）リフルオロイソフタロニト
リル　１２部１．４−ビス（ブロモアセトキシ）ブテン
−２８部マレイン酸ジメチル　　　　　　　　　　　８
０部製剤４ ５−クロロ−２，４，６−ドリフルオロイソフタロニト
リル　　７部１．２−ビス（ブロモアセトキシ）プロパ
ン　　　　１３部３−メトキシブチルアセテート　　　
　　　　　　　８０部製剤５ ２．４，５．６−チトラフルオロイソフタロニトリル　
　　　１５部１．４−ビス（ブロモアセトキシ）ブテン
−２５部キシレン　　　　　　　　　　　　　　４０部
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート　　
　４０部製剤６ ５−クロロ−２，４，６−ドリフルオロイソフタロニト
リル　　　５部１．２−ビス（ブロモアセトキシ）エタ
ン　　　　　１５部プロピレンカーボネート　　　　　
　　　　　８０部製剤７ ５−クロロ−２，４，６−）リフルオロイソフタロニト
リル　　　５部１．２−ビス（ブロモアセトキシ）エタ
ン　　　　　９５部試験例１ 段ボール中心製紙工程中ストックインレットより採取し
たスライムをワックスマン液体培地で前培養し、供試菌
液とした。容量ＩＱＯｆｆｉ／の振盪フラスコに培養液
としてワックスマン液体培地１０ｍ及び滅菌水４（Ｊｎ
ｌを加え、さらに下記の供試化合物を培養液に対して２
　ｐｐｍになるように添加し、供試菌液を１０ゴ加えて
、３７℃で振盪培養した。この培養液の６６０　ｎｍに
おける吸光度を経時的に測定し、スライム形成菌繁殖の
抑制度合を比較した。供試化合物は３−メトキシプチル
アセテートに溶解し、添加時にジエチレングリコール七
ノエチルエーテルアセテートで、適当な濃度に希釈して
用いた。その結果を第１表に示す。表中の抑制時間は各
培養液の吸光度が０．１の数値になるまでの時間を示し
、効力が強いほど抑制時間は長くなる。表中の実験番号
２〜６．９〜１３．１６〜２０．２６．２４．２７及び
２８は本発明の実施例であり、その他は比較例である。

供試化合物 １−１：１，２−ビス（ブロモアセトキシ）エタン １−２：１，２−ビス（ブロモアセトキシ）プロパン １−３　：　１．２．５−）リス（ブロモアセトキシ）
プロパン １−４：１，４−ビス（ブロモアセトキシ）ブテン−２ ｎ　−１：　２，４，５，６−チトラフルオロイソフタ
ロニトリル １１−２：５−クロロ−２，４，６−）リフルオロイソ
フタロニトリル 第　　Ｉｌ！ 試験例２ 直径３０ｃｒｎ、深さ３０ｃｒｎのステンレススチール
製水槽に温度調節装置、攪拌器、温度計及びスライム測
定板として幅５　ａｎ　、長さ３０（ｍ、厚さ１．５ｃ
ｒｎのラワン材２枚を縦に取りつけた。１０００倍希釈
七たワックスマン液体培地にパルプ１％及び白水培養液
（製紙工程より採取した白水をワックスマン液体培地で
培養した培養液）を０．ＩＦｎｌ／Ｊの割合で添加した
のち、硫酸アルミニウムでｐＨ５に調整した人工白水を
この槽に２１／時間の流速で供給し、同量の人工白水を
排出させた。試験例１と同じ供試化合物を供給人工白水
に対し４　ｐｐｍになるようにポンプで１日３回、１回
３時間添加した。白水温度を３０℃に保ち攪拌を続け、
約１０日後にスライム防除効果を評価した。白水培養液
に用いた白水は、段ポール中心製紙工程より採取した白
水（Ａ）及び新聞紙製紙工程より採取した白水（Ｂ）の
２種である。評価はスライム測定板を目視観察し、スラ
イム付着量を１０点法で採点した。

採点基準の概要は下記のとおりである。

０：全くスライムの付着が認められない５ニスライムが
全面に薄（付着している１０ニスライムが全面に厚く付
着し、一部はがれている スライム付着量は使用する白水その他の条件により試験
毎に異なるものであるから、スライム防除剤無添加区及
び比較例との相対的かつ総合的評価である。その結果を
第２表に示す。表中の実験番号２９〜３３．６６〜６８
．４１及び４４は本発明の実施例であり、その他は比較
例である。

第　　２　　表

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一般式 ＢｒＣＨ＿２ＣＯＯ−Ａ−ＯＯＣＣＨ＿２Ｂｒ（式中Ａ
   は基−ＣＨ＿２ＣＨ＝ＣＨＣＨ＿２−、−ＣＨ＿２ＣＨ
   ＿２−、▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式
   、化学式、表等があります▼を示す）で表わされ る酢酸誘導体及び一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中Ｘは弗素原子又は塩素原子を示す）で表わされる
   イソフタロニトリル誘導体を有効成分として含有するこ
   とを特徴とする製紙用スライム防除剤。