JPH0120993B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 この発明は凹版印刷及びそのためのインキング
プレート（以下、インク板とも称す）に関する。
この発明による凹版印刷法は、例えば一連の数を
表わすバーコードマークのような可変マークを非
吸収性の表面上に印刷する場合に特に有効で、こ
の方法において使用するインク板の凹部は必要に
応じて変更可能とされている。

連続するバーコードマークのような一連のマー
クを紙等の柔軟な吸収性材料に印刷することので
きる印刷機としては幾つかのものが市販されてい
る。これらの印刷機に採用されている技術では、
通常、一連のドツトとかバーでマークを構成する
必要がある。これらの印刷機は印刷用構成素子の
柔軟性がないこと及び／又はインクの乾きが遅い
ことのために、現在のところ、硬質、非孔質な平
坦でない表面への印刷は無理である。

例えば米国特許第4060031号に記載されている
ような従来のオフセツトパツド印刷機では、非常
に柔軟で適応性を持つた印刷パツドが凹版インク
板のエツチング形成した浅い凹所からインクパタ
ンを印刷を施すべき表面に移す。代表的には、イ
ンク板中の凹所は写真製版によつて形成され、エ
ツチング形成されたインク板上の領域が印刷され
たマークのインク部分に対応する。印刷工程を説
明すると、インクが隣接するインク溜めから引出
されて、凹所を満たすようにインク板表面全体に
拡げられる。次に、ドクターブレードによつて余
分のインクが除かれてインク溜めに返され、それ
によつて、転写されるべき凹所の周辺領域がきれ
いにされ、かつ、インクが凹所を満たす。次に、
印刷パツドがインク板と接触させられて凹所から
インクのパタンを吸着して、インクを受け入れる
状態とされた印刷面にパタンを転写する。次の印
刷サイクルで、インクが再びインク板表面上に施
されてインク板中の凹所を満たし、同様の工程が
繰返される。

この従来技術によるオフセツトパツド印刷機は
固定した、時には非常に複雑なパタンを非吸収性
材料の硬質でかつ平坦でない不規則な表面に印刷
する場合に有効である。この出願の方法は、この
従来の凹版印刷法とインク板とを、同じ固定した
マークではなく種々の異なるマークを任意の表
面、特に、非吸収性材料の硬く不規則な表面上に
印刷が出来るようするものである。

〔発明の概要〕

従来の凹版印刷におけると同様、この発明の方
法は、表面に浅い凹部からなるパタンを持つた凹
版インク板を設け、この凹部をインクで満たし、
次に、インクを満たしたこの凹部パタンからイン
クを転写面又は転写パツドに移す。この後、イン
クパタンはパツドから印刷面に移される。従来法
と異なり、この発明においては、各インクパタン
転写工程後、必要に応じてインク板中の浅い凹部
のパタンが変えられる。従つて、転写されるイン
クパタンの各々は、その前及び後に転写されるも
のと異なつたものとなる。

この発明の方法では、所定の互いに異なる凹部
パタンを作るための手段を持つたインク板が使用
される。この発明のインク板の一実施例において
は、複数個の凹部の少くとも幾つかのものの底部
が、必要に応じて、インク板表面のレベルとこの
表面から所定距離の深さとの間で移動できるよう
になつている。これら可動底部のうちの選択され
たものが上記所定深さに配置され、残りのものは
インク板表面と同じ高さに配置される。好ましい
実施例では、インク板は矩形開孔を備えたプレー
ト面を持つ本体と、矩形断面を有する平坦な板状
バーのスタツク（積重ね）とを備えてなり、この
バースタツクは、各バーの端部によつて本体の開
孔が完全に埋まるように配置される。スタツク中
の各バーは前述した２つの位置の間で、例えば、
ばねとソレノイドによつて、互いに独立して動か
すことができる。

〔実施例の詳細な説明〕

この発明の印刷法の各工程を第１図乃至第５図
を参照して、カラーテレビジヨン映像管のガラス
フエースプレートの側壁部に凹版印刷板からバー
コードマークを転写する例を用いて説明する。こ
の種のバーコードマークの従来例は、米国特許第
4327283号、同第4374451号等に記載されている。
さらに、適当な印刷装置は前述の米国特許第
4060031号に記載されている。しかし、この発明
の方法及びインク板を用いれば、コード化された
ものか否かを問わず他の種のマークをも形成し印
刷することができる。

第１図に示す簡素化した印刷装置は、凹版イン
ク板（インキングプレート）２３を載置するテー
ブル２１と、パネル２７をその印刷を施すべき側
壁２９を上向けてテーブル２１に押圧して定位置
に保持するためのパネル保持器２５とを備えてい
る。インク板２３は、各々が深さ約0.025〜0.125
mm（１〜５ミル）で、印刷されるべきパタンに対
応する形状を持つた複数の凹部３１を有してい
る。

テーブル２１から上方に外方に延びたアーム３
５まで支柱３３が延びており、アーム３５はテー
ブル２１の上方で転写構体を支持している。この
転写構体は、例えばシリコーンポリマなどで作ら
れ、適正に整形されたパツド転写面３９を有する
弾性のパツド３７と、共通の支持体４３に取付け
られたパツド支持体４１とを含んでいる。共通支
持体４３はアーム３５に対して垂直移動手段（図
示せず）及び水平移動手段（図示せず）を介して
接続されている。垂直移動手段は転写構体を垂直
方向上下に動かすもので、又、水平移動手段は転
写構体をインク板上の位置と印刷すべきパネル側
壁表面２９上の位置との間で移動させるものであ
る。

この第１図の第１の装置の動作は次の通りであ
る。第１図に示す位置から動作を説明すると、フ
エースプレートパネル２７が保持器２５によつて
定位置に固定される。インク板２３中の凹部３１
が後述のように調整される。レーキ４５が水平方
向に操作されて所定量の印刷媒体４９（以下、イ
ンクと称す）をインク溜め（図示せず）から取出
して、インク板２３の表面全体に供給して凹部３
１をインクで満たす。次に、ドクターブレートが
インク板にしつかりと押しつけられ、インク板上
を逆方向に掃引して、凹部中のインクをインク板
２３の表面のレベルと一致させ、インク板２３の
表面上のインクを除去し、余分のインクをインク
溜めに返えす。次に、パツド面３９が一点鎖線３
７Ａで示すようにインク板２３の表面に接するま
で、転写構体が下降させられ、凹部３１中のイン
クがパツド面３９に付着する。パツド面３９に所
要のインクパタンを付けたまゝ、転写構体は第１
図の実線で示す位置まで上昇し、次に、印刷を施
すべきパネル側壁表面２９の上まで水平に移動す
る。ついで、第１図に一点鎖線３７Ｂで示すよう
にパツド面３９がパネルの印刷面２９に接して押
圧されるまで、転写構体が下降する。この位置
で、パツド面３９上のインクパタンからパネルの
印刷面２９にインクが塗られる。ついで、転写構
体が上に引上げられ、第１図の実線で示す位置ま
で戻される。この最後の上昇時の初めの部分で、
インクパタンがパツド面３９からほぼ完全に取ら
れてパネル側壁表面２９上に残る。パツド３７が
実線で示した元の位置に帰つた後、パネル２７が
取外されて、別のパネルが保持器２５によつて所
定位置に保持され、装置は次の印刷工程に入る。

第２図には別の印刷装置が示されている。この
装置は、凹版用インキングプレート（インク板）
５３を載せるための第１のテーブル５１と、印刷
を施すべき側壁面５９がインク板５３に向くよう
に横向きにしてパネル５７を所定位置に保持する
ための第２のテーブル５５とを備えている。イン
ク板５３は第１図に示したインク板２３と同じも
のでもよいし、別のタイプのものを用いてもよ
い。

第１のテーブル５１上に転写構体を支持するフ
レーム６１が第１のテーブル５１から上方に伸び
てカンチレバー支持されている。転写構体は、例
えばシリコーンポリマなどで作つた弾性のパツド
６３を有し、このパツド６３は全体として矩形の
パツド転写面６５とパツド支持部６７とを持つて
いる。パツド支持部６７は、ドラム７３に支持さ
れている第１の圧搾空気シリンダ７１によつて作
動する第１のピストンロツド６９に取付けられて
いる。ドラム７３は貫通孔を有し、その孔はその
回転軸からはずれた位置においてドラムを貫通し
ており、かつこの孔中を上記第１のピストンロツ
ド６９が延びている。ドラム７３はフレーム６１
に設けられた軸受け７７で支持された軸７５によ
つて支持されている。軸７５には第２のピストン
と第２の圧搾空気シリンダ（図示せず）によつて
駆動されるラツク８１と係合するピニオン７９が
取付けられている。第２のシリンダがピニオン７
９とラツク８１とを介して、少くとも90゜の範囲
内でドラム７３を回転させ、それによつて、第１
のピストンロツド６９が垂直及び水平のいずれの
方向にでも動けるようにする。

第１のテーブル５１上で、インク板５３の第２
のテーブル５５側と反対の側に接してインクつ
ぼ、即ちインク溜め８３が配置されている。第３
のピストンロツド８７と第３の圧搾空気シリンダ
８９とに取付けられたドクターブレードとレーキ
８５がインク溜め８３内に置かれている。

第２図の装置は、図示の状態から始まつて次の
ように動作する。第３のシリンダが付勢されて、
第３のピストンロツド８７とドクターブレード・
レーキ８５とを水平方向にインク板５３上を横ぎ
つてインクをインク板５３上に配給して凹部をイ
ンクで満たし、ついで元の位置に復帰する際にイ
ンク板表面上の余分のインクをインク溜め８３へ
回収する。次に、第１のシリンダ７１が付勢され
てパツド６３を下方に動かせ、第２図に点線６３
Ａで示すように、インク板５３と接触させる、次
に、パツド６３はその表面６５にインクパタンを
担持しつつ、元の位置まで上方に動かされる。次
いで、第２のシリンダが作動して、ラツク８１と
ピニオン７９とにより、転写構体を約90゜回転さ
せ、パツド６３が点線６３Ｂで示されている位置
に来るようにする。そして、第１のピストンロツ
ド６９が水平方向に動かされる。転写構体のこの
位置において、第１のシリンダ７１が作動して、
インクパタンを担持したパツド６３がその第２の
位置６３Ｂから動いて、点線６３Ｃで示すように
パネル５７の側壁面５９と接触するようにする。
次に、パツド６３は第２の位置６３Ｂまで引戻さ
れ、インクパタンが表面５９上に残される。転写
構体は最初の位置にもどされて、パネル５７が取
りはずされ、新しいパネルが取付けられて次の工
程が繰返される。

第１図及び第２図の装置は、凹部がエツチング
や彫刻によつて形成された固定したものである従
来のパツド印刷用に使用できるが、この発明の方
法においては、そのようなインク板の代りに、イ
ンク板中の凹部又は凹の配列を各印刷転写工程の
前後で変更し得るようにしたインク板を用いる。
このために、インク板中の凹部の中の少くともい
くつかのものの底部が、必要に応じて、インク板
表面のレベルとこの表面から所定の小距離低いレ
ベルとの間でそれぞれ独立して動きうるようにな
つている。この発明の方法は、このインク板凹部
の底部の位置を変更することを除けば、従来のパ
ツド印刷法と同じである。

第３図乃至第５図に示すこの発明の一実施例の
インキングプレート（インク板）は、黒色の背景
に白色のバーを印刷するためのもので、多数のバ
ーからなる一組のバーを備え、これらのバーを
別々に上下させて配置してインクを受けるための
所定パタンの凹部を形成するための可調整機構が
設けられている。同じコードマークについて、白
地に黒のバーを印刷したい場合は、凹部と非凹部
の位置関係が逆になる。第３図のインク板は、12
デジツト長の間挿型２アウトオブ５コード（間挿
型５中の２コード）マークを形成するように構成
されている。各デジツトについて９単位幅が必要
なので、１単位幅を持つた108個の可動バーが必
要となる。さらに、マークの一方の端部には、マ
ークの始端の表示を形成するために４単位が必要
であり、さらに、マークの他方の端部において、
マークの終端を示すために５単位を必要とする。
始端と終端を示す単位バーは可動とすることもで
きるが、変更されることはないので固定する、例
えば、インク板中に刻み込むようにしてもよい。
バーの最適移動量は使用するインクの性質によつ
て左右されるが、約0.125mm（５ミル）である。

第３図乃至第５図を参照して説明すると、イン
ク板は矩形孔９５が形成された表面９３を有する
本体９１を備えている。孔９５は、各々インク板
表面９３と同一レベルの位置とそれから小距離低
いレベルとの間で互いに別々に動き得るようにさ
れた108個の平坦な板状バー９７の平坦な端面９
８によつてふさがれる。さらに、開孔９５の両端
部において、固定したマーク始端終端表示用とし
て使用される数個のバー状溝９９がインク板面９
３中にエツチングにより形成されている。黒の地
に白を印刷する場合には、図には示していない
が、バーコード構成の各端部に少くとも10単位幅
に等しい幅の沈黙領域として働く部分がエツチン
グによつて形成される。

第３図においては、始端表示部は開孔９５の左
側に設けられていて、之から右に、単位幅を持つ
た溝９９、スペース１００、溝９９及びスペース
１００で構成されている。一方、終端表示部は開
孔９５の右側に設けられていて、開孔側から順に
単位幅のスペース１０２、スペース１０２、スペ
ース１０２、溝１０１及びスペース１０２で構成
されている。この例においては、スペース、溝及
びバーの端面はすべてその寸法は、長さが約19mm
（750ミル）、幅が約0.6mm（25ミル）とされてい
る。

可動バー９７は間挿型２アウトオブ５コードで
符号化された数を作り出すように配置される。各
バー９７は同じ単位長さと同じ単位幅とを持つた
平坦な端部９８を有し、互いにその長辺を接する
ようにして重ねられている。スペースを形成する
には、可動バー９７の端面がインク板面９３と同
一レベルになるように位置付けられる。インクバ
ーを印刷するためには、可動バー９７はその端面
９８がインク板面９３から所定の深さの位置にな
るように位置が定められる。

バー９７の細部とその関連の構造が第４図と第
５図とに示されている。各バー９７は平坦な板状
体で、開孔９５を通して露出する平坦面部９８、
インク板本体９１の裏面に対向し平坦面９８がイ
ンク板面と同一レベルとなる位置を決める係止部
として働く一対の肩部１０３、及びブロツク１０
９に当つた時に端面９８の下降位置を決める係止
部として働くサイドアーム１０７とを備えてい
る。インク板本体９１の下面に取付けられたスプ
リング１１１がサイドアーム１０７と係合してバ
ー９７をブロツク１０９に当接する下降位置に押
圧している。バー９７にリンク１１５で接続され
ているソレノイド１１３は、付勢されると、スプ
リング１１１の圧力に打ちかつて、バー９７をイ
ンク板面と同一レベルまで動かせるようになつて
いる。バー９７を所定の運動範囲内に収めておく
ために案内１１７が設けられている。動作におい
ては、適当な同一平面位置と下降位置のパタンに
数を変換するために、ハードウエア論理とソフト
ウエア論理のいずれをも用いることができる。上
記２つの位置は、凹部にインクが満たされ、過剰
インクが取除かれ、凹部中のインクのパタンがパ
ツドへ転写される間、そのまま維持されねばなら
ない。その後、この発明のインク板構造に基づい
て、別の凹部パタンが形成される。

同じような印刷バー運動を起こすための機構の
設計には他にも方法があり、例えば、ソレノイド
により駆動されるカムあるいはウエツジ（くさ
び）、又、適当なカムを90゜〜180゜にわたつて回転
する少数のシヤフトに接続する電気的に駆動され
るクラツチ等を用いることができる。すべての場
合において、主たる問題は共通で、108個のバー
をそれぞれの互いに近接する中心において個々に
制御する必要があるということである。（例えば、
12デジツト間挿型２アウトオブ５バーコードマー
クの典型的な中心間距離は約0.6mm（25ミル）で、
これを約９cm（3.5インチ）の中に収める必要が
ある。）例えば、ソレノイドを使用する場合には、
ドツトマトリクス衝撃プリンタにおける場合と同
様に、ソレノイドを扇状に展開させて、充分な取
付け空間を得るようにする必要がある。ソレノイ
ドの動きは約0.1mm前後（数ミル）であるが、こ
の動きは、例えば、チユーブに挿入したワイヤに
よつて各バーに伝達される。

一般的に言つて、この発明の方法では、パツド
印刷法で用いられるどのようなインクでも使用で
きる。一般に、このようなインクは着色剤又は顔
料とバインダと非水性媒体で構成されている。有
機溶媒を含むインクを用いることもできるが、ガ
ラス表面などの非吸収性表面への印刷では、印刷
されたパタンの乾燥は蒸発によつて行われ、印刷
パタンを完全に乾かせるためにベーキングが必要
となる場合があるので、非吸収性表面への印刷に
は好ましいものではない。このような非吸収性表
面へインクパタンを転写する場合には、紫外線に
より硬化させることのできるポリマを主成分とす
るインクを用いることが好ましい。このインクに
は、例えば、粒状の顔料及び／又は粒状のガラス
を含有させることができる。パタンは非吸収性表
面に転写した後、紫外光に短時間露出すると10秒
以下で硬化して硬い非粘着性パタンとなる。

印刷パツド（第１図の３７、第２図の６３）
は、インク板からの所要のインクパタンを取上げ
てそれをほぼ完全に印刷すべき表面に移すように
設計される。この目的のためには、パツドの表面
はパタンのインクに対して比較的低い粘着性を示
し、かつ、印刷面のパタンに対する引力よりも弱
い引力をもつものでなければならない。この目的
を達するには、いくつかの方法がある。インクパ
タンがパツドに付着している間に溶媒がある程度
蒸発するように工程を調整することもできる。あ
るいは、印刷されるべき表面よりもパタンに対す
る吸引力が弱い粘着面をパツドに設けることもで
きる。更に別の方法は、インク板からのパタンの
吸着をゆつくりと行わせ、印刷面からのパツドの
引離しを速くするように工程を調整することであ
る。

パツドの粘着性の他に、その寸法、形状、軟か
さ及び有孔度等を変えることができる。紫外線硬
化インクパタンの印刷に対しては、パツドが柔か
いことが好ましく、すなわち柔かいとパツドが他
方の表面に接触した際、パツド表面全体にわたつ
て圧力が最適に配分できる。また、パタンが12デ
ジツトバーコードマークの場合のように細条パタ
ンの場合は、矩形のパツドを使用することが好ま
しい。また、ある程度の多孔性を有しシリーコー
ン油を含浸させたパツドが好ましい場合もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による印刷法を実施するため
の第１の装置の正面図、第２図はこの発明の印刷
法を実施するための第２の装置の正面図、第３図
は第１図及び第２図の装置で使用するインク板の
一部断面斜視図、第４図は第３図のインク板の線
４−４に沿う断面図、第５図は第３図のインク板
の線５−５に沿う断面図である。 ２３…インク板、９１…インク板本体、９３…
インク板主表面、９５…開孔、９７…バー、９８
…バーの平坦端部、３７…転写パツド、４９…イ
ンク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 開孔が設けられたプレート表面を有する本体
   と上記開孔中で互いに独立して動き得る複数個の
   バーとを有する凹版インク板であつて、各バーが
   上記プレート表面と同一平面内の第１の位置と上
   記プレート表面からある小さな距離だけ低い第２
   の位置との間で動くことができる平坦な端面を有
   し、かつ、上記複数個のバーの全ての上記平坦な
   端面が共同して相互間に実質的に間隙を形成する
   ことなく上記開孔を完全にふさぐようにされてい
   る凹版インク板を設ける段階と； 選択された組合わせのバーをその平坦端面が上
   記第１の位置をとるように配置し、かつ、残りの
   バーをその平坦端面が上記第２の位置をとるよう
   にする工程を含む、上記プレート表面に第１の所
   定のパタンをなす凹部を形成する段階と； 上記凹部をインクで満たす段階と； インクで満たした上記凹部のパタンからインク
   のパタンを転写面に転写する段階と； 第２の所定の凹部パタンを形成するために、上
   記選択された組合わせとは異なる選択された組合
   わせのバーをその平坦端面が上記第１の位置をと
   るように配置し、かつ、残りのバーをその平坦端
   面が上記第２の位置をとるように配置する工程を
   含む上記プレート表面を変更する段階と； 上記第２のパタンの凹部をインクで満たす段階
   と； インクで満たした上記第２の凹部パタンからイ
   ンクのパタンを転写面に転写する段階； とを含む凹版印刷法。 ２ 開孔が設けられた主表面を有する本体と、上
   記開孔中に配置された互いに独立して動き得る複
   数個のバーとを備え、各バーは上記主表面と同一
   平面内の第１の位置と上記主表面から小さな距離
   だけ下がつた第２の位置との間で動き得る平坦な
   端面を有し、上記複数のバーの上記平坦端面が実
   質的にいかなる間隙も伴うことなく上記開孔を完
   全にふさぐようにされている凹版インク板。