JPH01204387A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は加熱室に収納した食品にマイクロ波を照射して
加熱する電子レンジに係シ、特に食品を載置して回転す
るターンテーブル用回転軸周辺からのマイクロ波漏洩を
防止するチョーク構造に関するものである。

従来の技術 Ｐ 従来の装置は実開昭６１−１７８２９６号公報に記載の
ように回転軸を取り囲み、略１／４波長の寸法を有する
空洞部を設けてたいわゆる同軸形チョーク構造−段でマ
イクロ波漏洩を防いでいた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来技術は寸法精度を厳しく製作し
なければならないという問題があった。

なんとなれば、チョーク構造が一段であるから共振周波
数はただ一つであり、漏洩防止効果のある周波数帯域も
狭い。したがって、製作寸法が狂うと共振周波数が変化
して漏洩防止効果が低下してしまう。また、製作時の寸
法精度が良くても経年変化によって効果が低下する可能
性もある。

本発明は上記した従来技術の欠点をなりシ、製作寸法精
度が厳しくなく、かつ、経年変化による漏洩防止効果の
低下の少ないチョーク構造を提供することにある。

課題を解決するための手段 上記課題は共振周波数の異る同軸形チョークを複数攻略
１／４波長間隔で１回転軸に対して同心円３　Ｐ 上に配置することによって解決される。

作用 共振周波数の異るチョークを複数段用いる場合にはその
間隔を略１／４波長にすることによって相乗効果が生じ
、総合的な帯域が広くなって漏洩防止効果が向上する。

同心円上に配置するのは、仮に回転軸と平行方向に配置
するとスペース効率が著しく低下するのでそれを防ぐだ
めの手段である。

実施例 以下９本発明の一実施例を第１図にょシ説明する。

６はオーブン底面で、これを境に１がオーブン内空間、
１１が外部空間を表わしている。２は金属製の回転軸で
ある。回転軸２は貫通穴８を貫通し。

その上部には１図には示してい々いが食品を載置するタ
ーンテーフ諏しが接続される。回転軸２の下部は軸受け
７で保持されると共に、駆動源であるモータ（図示せず
）に接続されている。内円筒４゜中間円筒５．および外
円筒６は夫々１回転軸２の中心軸を共有する金属製の円
筒である。内円筒４は上端が閉じられて回転軸２に固定
され、中間円筒５は下端が外円筒６に固定され、さらに
、外円筒６は上端がオーブン底面乙に固定されている。

すなわち回転軸２が回転すると、内円筒４が共に回転す
る構造となっている。また、冬円筒が同心円上に配置さ
れていることから１段数が増しても軸方向の寸法は従来
の場合とほとんど変らない。

このような構造において、オーブン内空間１に存在する
マイクロ波が、外部空間１１に漏洩するとしたならば、
つぎの経路を経なければなら々い。

すなわち１回転軸２と貫通穴８の間隙を通り１点ａ→点
ｂ→点Ｃ→点ｄ→点ｅを通って外部空間１１に漏洩する
。ただし１点ｅは軸受け７と回転軸２の隙間を示めして
いる。

この経路を等価回路で表わすと第２図のようになる。点
ａ付近はラジアルラインと見なすことができ、特性イン
ピーダンスＺａは内円筒４の上端とオーブン底面６との
間隔で決められる値である。

点すの所には空間？で示す一段目のチョークが直列に接
続されたこととなる。その特性インビーダ　Ｐ ンス２．は空間９の内外径比によって決定されるが。

深さをｔｌと仮定する。つぎに１点Ｃ付近は単純な同軸
線路で、特性インピーダンスＺＣ・はやはり内円筒４と
中間円筒５で作られる隙間の内外径比によって決まる。

この隙間の長さをＡ３とする。さらに。

点ｄの個所には空間１０で示めされる二段目のチョーク
が直列に接続された形となるが、−段目と同様に特性イ
ンピーダンスＺ２は空間１０の内外径比によって決まる
。長さをＡ２と仮定する。最後に９点ｅ付近も同軸線路
であるから、特性インピーダンスｚｅは容易に求めるこ
とができる。

今、使用波長数をｆｏとし、ｔｌをｆｏ−Δの１／４波
長に選び＋　Ａ２を九十△の１／４波長とし＋　Ａ３を
九の１／４波長とすると、この等価回路の減衰量は第６
図の実線のように示めされる。点線は先に述べた従来技
術の場合である。段数が一段のために単峰性となり帯域
が狭くなっている。本発明の場合。

広帯域にわたうて太き々減衰量が得られる。しだがって
、製作寸法精度が多少悪くてもｆｏを十分にカバーでき
るために漏洩防止効果を損うことが少Ｐ なくなる。このような周波数特性が得られるのは共振周
波数を士△だけずらしたことと＋　Ａ３の長さをｆｏの
１／４波長に選んだことによるものである。

Ａ３の長さは厳密にｆｏの１／４波長である必要はない
が、小さすぎると直列共振が起って漏洩防止効果は激減
する。したがって＋　ｚ、　ｌ　Ａ２．７３の値を上に
述べた寸法付近に製作すれば、多少寸法精度に問題があ
っても性能に与える影響は少ない。また。

経年変化による寸法変化に対しても同様である。

第４図は本発明の他の実施例である。第１図と同様人形
をしているが、内円筒４と中間円筒５の上下が逆になっ
ている。漏洩するマイクロ波の経路は同じく点ａ→点ｂ
り点Ｃ→点ｄ→点ｅとなるが、空間９によるチョークと
空間１０によるチョークの位置が変るだけであり９等価
回路は第２図とほぼ同じになって漏洩防止効果は同等の
性能が得られる。

さらに、第５図は本発明の他の実施例である。

これまでの実施例と異るのは中間円筒５が彦い代りに内
円筒４が多段に屈曲している。漏洩マイク７Ｐ 口波の経路は点ａ→点ｂり点Ｃ→点ｄ→点ｆ→点ｇ→点
ｅと力るが、その間、空間１２．１３．１４によって作
られるチョークが三段存在し、夫々の共振周波数が異っ
ていることと、その間隔が略１／４波長のために１段数
が多い分だけ第２図で示した特性よりもさらに広帯域な
性能が得られることとなる。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、減衰量の周波数特性
を広帯域にすることができるので、製作時の寸法精度が
厳しくなく、また、経年変化に対しても性能劣化の少な
いチョークが提供できる。

さらに、各段の配置を同心円上に配置したため寸法は比
較的小形で上記の性能を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は第１
図の等価回路図、第６図は本発明と従来例の性能比較を
示す周波数特性図、第４図および第５図は本発明の他の
実施例を示す断面図である。 １・・・オープン内空間、　　２・・・回転軸。 ろ・・・オープン底面、　　４・・・内円筒。 ５・・・中間円筒、　　　　　６・・・外円筒、′７・
・・軸受。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室を貫通して下端に回転駆動源が連結された回転軸
   と、この回転軸上端の加熱室内に取付けられて食品を載
   置するターンテーブルを備えるとともに、上記回転軸を
   支承するための軸受けを持つ高周波加熱装置において、
   上記回転軸の中心軸を共有する共振周波数の異る同軸形
   チョークを複数同心円上に配置するとともに、これらの
   複数のチョークの電気的距離を使用周波数の略１／４波
   長としたことを特徴とする高周波加熱装置。