JPH01203100A

JPH01203100A - 水質改善装置

Info

Publication number: JPH01203100A
Application number: JP63024989A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Higuchi; 樋口　明彦; Kota Nakase; 浩太中瀬
Original assignee: Penta Ocean Construction Co Ltd
Current assignee: Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date: 1988-02-05
Filing date: 1988-02-05
Publication date: 1989-08-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は湖沼、貯水池、港内、湾内の養殖場等のような
閉鎖水域の水底に溶存在酸素量の多い水を送り込んで水
質を改善する水質改善装置に関する。

（従来の技術）一般に、窒素やリン等の栄養塩類が多く供給される湖沼
や湾内等の閉鎖水域においては、表層部においてプラン
クトンが異状に増殖し、その死骸か低層部に沈降して酸
化分解されるため、低層部の酸素が消費され溶存酸素量
が極端に低下したりひいては無酸素状態となり、これが
水温の変化や風による水の移動によって表層部に上昇し
したり拡散されなりして全体の水質を悪化させ、魚類を
死滅させる等の状況を引き起こしている。

このような状況を改善するため、従来表層部の溶存酸素
量の多い水をポンプを使用して水槽内に汲み上げ、水槽
内では別車を回転させる等の手段によって温気させて溶
存酸素量を増加させ、これをパイプを通して低層部に送
り込むようにした装置か開発されている（特開昭６１−
５４２８７号公報）。

（発明が解決しようとする課題）このような従来の装置は、水の汲み上げとｉネ気とを別
々の装置によって受は持たせているため、それらを稼動
させるためのエネルギーを多く要し、まな、汲み上げポ
ンプや温気装置などの設備の設置及び維持に多くの費用
を要するという問題があった。

本発明はこのような問題に鑑み、簡単な装置を使用し、
低コストでしがも効率よく溶存酸素量を増加させた表層
部の水を低層部に送り込み、水質改善が効果的に行われ
る水質改善装置の提供を目的としたものである。

（課題を解決するための手Ｆ９．）上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、上端が水面上に突
出され下端側に低層部に通じる開口を有する降水筒と、
下端が前記降水筒外の水面下に開口され、上端が水面よ
り高くされた揚水管とを有し、前記揚水管の底部内にエ
アリフト用の空気を供給する給気ノズルを開口させ、該
給気ノズルからの空気の噴射によるエアリフト作用によ
って水面より高く揚水させた水を前記降水筒の上端部内
に流入させ、該降水筒上部の内外の水頭差によって流下
させ水底部に排出させるようにしてなる水質改善装置に
存する。

（作用）この水質改善装置は、給気ノズルより揚水管底部に空気
を噴出させると、これによって揚水管内の水は温気され
るとともに、所謂エアリフト作用、即ち、空気の混入に
よる揚水管内の見掛は比重か低下し、揚水管の下端開口
より外部の水を吸い込み、これが上昇されて付近水域の
水面より高く揚水されて降水筒の上端内に供給される。

これによって降水筒内の上端部では外部の水位との水頭
差が生じ、管内の水は押し下げられて下端部より水底の
低層部に排出される。

（実施例）次に、本発明の実施の一例を図面について説明する。

図中１１は水質を改善しようとする閉鎖水域の水面であ
り、１２はその水底面である。

この装置は水底面１２に立設した降水筒１３を有してい
る。降水筒１３は鋼管からなる中空の杭を使用しており
、下端部を水底面１２内に打ち込んで自立させている。

降水筒１３の上端は水面１１より高く突出させており、
また、下端側の水底面１２の表面近く、即ち、閉鎖水域
の低層部位置に内外に通じる放水口１４が開口されてい
る。

降水筒１３の上端部内には揚水管１５が収容されている
。揚水管１５は降水筒１３と同心配置の垂直部Ｉ５ａと
、その垂直部１５ａの下端に一体に設けられた水平部１
５ｂとから構成されており、その下端側聞口１６が降水
筒１３の壁面を貫通して水中に開口ている。また、揚水
管１５の上端側開口１７は降水筒１３内にあって、水面
１１より高く配置されている。

また、揚水管１５の垂直部１５ａの下端部内には給気ノ
ズル１８が挿入されている。この給気ノズル１８は降水
筒１３及び揚水管１５を貫通して下端部が挿入された給
気管】９に連通されており、この給気ｇ−１９は、上端
か降水筒１３の上端部外に支持させて水面１１上に設置
したエアレーションポンプ２０に連結され、このエアレ
ーションポンプ２０からの圧縮空気が給気管１つを通り
給気ノズル１８から揚水管１５内に噴出されるようにし
ている。また、エアレーションボンブ２０から給気ノス
ル１８に供給される空気は、揚水管１５内において、エ
アリフト作用が生じて揚水されるに必要かつ十分な量が
送り込まれるようにしている。

このように構成される水質改善装置は、エアレーション
ポンプ２０を作動させて圧縮空気を給気ノズル１８から
揚水管１５内に噴出させることにより、揚水管１５内の
水はエアリフトによって押し上げられる。これによって
揚水管１５の下端側　　４０１６内は負圧となり、管内
に表層部の水が吸入される。これと同時に、揚水管１５
内の水は給気ノズル１８からの空気噴射によって温気さ
れ、溶存酸素量が高められながら揚水管１５内を上昇し
、その上端側聞口１７から溢れ出て降水筒１３の上端部
内に落下する。これによって降水筒１３の上端部内の水
位か外部の水面１１より高くなり、その水頭差によって
降水Ｐ５１３内の水は押し下げられ、放水口１４から水
底の低層部に送り込まれる。

これによって低層部の水質の改善がなされる。

尚、上述の実施例では、降水筒１３として鋼管杭を使用
しているが、この他中空のコンクリート杭を使用しても
良いものである。また、降水筒１３の支持は水底面１２
に打設する他、第２図に示すように水面に浮かべたフロ
ート２１に塩化ビニル等の合成樹脂管や鋼管にて構成し
た降水筒１３の上端部を支持させ、その降水ｆ！？ｉ１
３の中心に挿通したワイヤー２２の下端を、水底に沈め
た重力式アンカー２３に繋ぎ止め、このワイヤーの２３
の上端側を降水間１３の上端に設置したウィンチ２４に
て巻き取り、フロート２１を自由浮上状態から稍沈めた
状態にして撃留してもよい、更に、第３図に示すように
、フロート２１に上端側を支持させた降水筒１３の外側
に沿わせた複数本のワイヤー２２の下端を重力式アンカ
ー２３に繋ぎ止め、その上端側をフロート２１上のウィ
ンチ２４にて巻き取って撃留してもよいものである。

更にまた、揚水管１５は上述のように降水筒１３内に設
置する池、揚水管１５外に設置し上端から溢れ出た水を
揚水管１５の上端に導入させるようにしても良いもので
ある。更に、放水口１４は水底面付近の他、用途に応じ
て中層部等の必要な高さにｕｒ１日することができ、揚
水管１５の下＠開開ロ１６６表層部の他、低層部の溶存
酸素量の少ない水内に開口させ、これを上昇させると同
時に湿気させて戻すようにしても良いものである。

〈発明の効果）本発明の水質改善装置は上述のごとく構成され、揚水管
内に給気ノズルを挿入して空気を送り込み、エアリフト
作用によって水を上昇させて降水管内に導入し、低層部
に送り込むようにしたことにより、揚水と同時に湯気が
がなされることとなり、給気ノズルに空気を送り込むた
めのポンプを駆動させる動力のみで、揚水と温気か同時
にされ、しかも水の揚程は小さくて良く、従って、ポン
プの動力も小さくて良く、装置の製造コストが安いと同
時に稼動コストも安く、しがも溶存酸素量が効果的に高
められた水が低層部に送り込まれ、水質改善がより効果
的になされることとなったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例をしめすもので第１図はその一例
の概略を示す縦断面図、第２図は他の例の側面図、第３
図は更に他の径の側面図である。１１・・・・・・水面、１２・・・・・・水底面、１３
・・団・降水筒、１４・・・・・・放水口、１５・・・
・・・揚水管、１６・旧・・下端側開口、１７・・・・
・・上端側開口、１８・旧・・給気ノズル、１９・・・
・・・給気管、２０・旧・・エアレーションポング。

Claims

【特許請求の範囲】

上端が水面上に突出され下端側に低層部に通じる開口を
有する降水筒と、下端が前記降水筒外の水面下に開口さ
れ、上端が水面より高くされた揚水管とを有し、前記揚
水管の底部内にエアリフト用の空気を供給する給気ノズ
ルを開口させ、該給気ノズルからの空気の噴射によるエ
アリフト作用によって水面より高く揚水させた水を前記
降水筒の上端部内に流入させ、該降水筒上部の一内外の
水頭差によって流下させ水底部に排出させるようにして
なる水質改善装置。