JPH0120260Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案はローラ収納ケースに関する。

［考案の技術的背景とその問題点］ 例えば定着ローラとして使用されるシリコーン
ゴム被覆ローラを運搬する場合は、一般に段ボー
ル箱内に収納されるが、精密に仕上げられた外周
面が外部との接触により損傷することのないよう
に慎重に取扱わなければならない。

しかるに、上記ローラの中にはジヤーナル部を
有しないものがあるが、このようなローラを段ボ
ール箱内に収納するには、ローラ外周面上に保護
紙を多重に巻回するか、あるいはローラ両端の開
口部に発泡スチロールのブロツクを差し込んでジ
ヤーナル部を擬装し、その擬装ジヤーナル部を支
持させてローラ外周面を浮上させるようにする等
の手段を講じていた。

しかし、前者の手段は、保護紙の巻付け作業に
相当の時間と手間を要し、また後者は、擬装ジヤ
ーナル部を構成する発泡スチロールブロツクの機
械的強度が小さく、ローラの重量が大きくなると
安定した固定ができないという難点があつた。

［考案の目的］ 本考案は上記の事情に着目してなされたもの
で、ローラを簡単かつ堅固に収納し得るローラ収
納ケースを提供するものである。

［考案の概要］ すなわち本考案のローラ収納ケースは、ジヤー
ナル部を有しないローラを収納し得るケース本体
と、前記ローラの両端開口部に嵌入可能な三角柱
であり、一端に耳片を付設したローラ支えと、ケ
ース本体内の両側にそれぞれ配設され、前記ロー
ラ支えを挿脱自在に嵌入し得るガイド溝を有する
支え受けとを備えたことを特徴とする。

［考案の実施例］ 以下本考案の詳細を図面に示す一実施例につい
て説明する。

第１図ないし第４図は本考案の一実施例を示す
図である。

図において、全体を符号１で示すローラ収納ケ
ースは、複数のローラ２を収納し得る段ボールの
ケース本体３と、ローラ２両端に装着されるロー
ラ支え４と、ローラ支え４を受ける支え受け５と
から構成されている。

ローラ２はジヤーナル部を有しないが、両端に
は開口が設けられている。この開口部に第２図に
示されるローラ支え４が嵌入されて第３図のよう
になる。ローラ支え４は厚紙等を三角形に折つて
三角柱とされ、一端に耳片４ａを付設したもので
ある。

支え受け５は第４図に示すように構成され、ケ
ース本体３の両側に配設されている。すなわち、
支え受け５は段ボールを折つて直方体に成形さ
れ、一側にローラ支え４を挿脱自在に嵌入し得る
ガイド溝５ａを設けてなるものである。

上記した本考案のローラ収納ケース１を使用す
る際は、ローラ支え４を第３図に示すように、ロ
ーラ２両端に嵌入した後、第１図に示すように、
耳片４ａを持つて支え受け５のガイド溝５ａにロ
ーラ支え４を嵌入することによりケース本体３内
に収納する。このときローラ２の両端面が耳片４
ａに接するようにされる。

［考案の効果］ 以上述べたように本考案のローラ収納ケース
は、三角柱のローラ支えを有するからジヤーナル
部を有しないローラを、その両端開口部に嵌合す
るだけで簡単に支持することができ、しかも三点
支持であるから安定した支持を行ない得る。

また、ローラ支えに耳片が設けられているか
ら、この耳片を持つことによりロールに直接触れ
ることなくケース本体への出入れを行なうことが
でき、さらにローラ支えをローラ両端開口に嵌入
する際耳片をストツパとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は同実施例のローラ支えを示す斜視図、第３図
は同ローラ支えをローラに取付けた状態を示す斜
視図、第４図は同実施例の支え受けを示す斜視図
である。 ２……ローラ、３……ケース本体、４……ロー
ラ支え、４ａ……耳片、５……支え受け、５ａ…
…ガイド溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ジヤーナル部を有しないローラを収納し得る
   ケース本体と、前記ローラの両端開口部に嵌入
   可能な三角柱であり、一端に耳片を付設したロ
   ーラ支えと、ケース本体内の両側にそれぞれ配
   設され、前記ローラ支えを挿脱自在に嵌入し得
   るガイド溝を有する支え受けとを備えたことを
   特徴とするローラ収納ケース。 (2) 前記ケース本体、ローラ支えおよび支え受け
   は段ボールからなるものである実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のローラ収納ケース。