JPH0120029Y2

JPH0120029Y2 -

Info

Publication number: JPH0120029Y2
Application number: JP13855583U
Authority: JP
Priority date: 1983-09-06
Filing date: 1983-09-06
Publication date: 1989-06-12
Also published as: JPS6046919U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、プレス機械に取付ける場合や、工
作機械にワークを取付ける場合、等に流体圧クラ
ンプ装置の改良に関し、詳しくは、第１図に示す
ように、プレス機械の金型取付用、もしくは工作
機械のワーク取付用の枠体１のＴ溝２に流体圧シ
リンダ３をＴ型脚４を介して取付け、シリンダ３
に内嵌したピストン５のピストンロツド６に押圧
用ボルト７ネジ込みを装着し、枠体１上の金型又
はワーク８と接当ボルト９とに亘つて渡し架けた
クランプ金具１０の中間を、押圧用ボルト７で引
下げ押圧して、金型又はワーク８を枠体１上に固
定セツトするように構成したクランプ装置に関す
る。

従来、上記クランプ装置の流体圧シリンダ３
は、第３図に示すように、ピストン５及びピスト
ンロツド６をシールリング１１…を介して密嵌入
したシリンダ本体１２の底部に、Ｔ型脚４を一体
形成した底蓋部材１３をネジ込み固定し、シリン
ダ本体１２の外周面に形成した開口１４から圧力
流体（主として圧油）を供給することでピストン
５を下方に退入駆動してクランプ作動させ、圧力
流体の供給を解除してシリンダ内に内装したバネ
１５でピストン５を上方に突出復帰させることで
クランプ解除するように構成されており、Ｔ型脚
４に対する開口１４の位置が不変であつたため
に、シリンダ３の取付け姿勢によつて開口１４に
接続される配管１６の向きが定まつてしまい、こ
のクランプ装置を利用する機械によつては配管１
６が金型やワーク８の枠体１上への搬入搬出の支
障となつたり、配管１６を長く迂回させて設置せ
ねばならなくなる等の不具合が生じることがあつ
た。

このためには、開口１４の向きを自由に変更で
きればよく、例えば、シリンダ本体１２の外周
に、配管接続用の開口を形成した回転筒を取付け
るとともに、シリンダ本体１２とこの回転筒との
間に、前記開口及びシリンダ内の圧力室に連通す
る環状に流路を形成して、いわゆる回転ジヨイン
ト方式にすることも考えられるが、構造が複雑に
なるとともに、回転筒用のシールリング等の部品
が別途必要となり、高価につく欠点があつた。

この考案は、簡単な構造で配管接続用の開口を
任意に向き変更できる流体圧クランプ装置を提供
することを目的としたものであり、以下にこの考
案の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図に本考案のクランプ装置が示されてお
り、基本的構成は第１図で説明した通りであり、
重覆箇所の説明は省略する。

本考案の特徴とする構成は、Ｔ型脚４を一体形
成した底蓋部材１３をシリンダ本体１２の底部開
口から差込み、Ｔ型脚４を通過する内径の抜止め
リング１７をシリンダ本体１２の底部開口に形成
したネジ部１８にネジ込み、底蓋部材１３の差込
み端に形成した段部１９を抜止めリング１７で接
当支持し、もつて、シリンダ本体１２を底蓋部材
１３に対してシリンダ軸心周りに相対回転可能に
連結して、配管接続用の開口１４をＴ型脚４に対
して自由に向き変更自在に構成した点にある。

尚、第２図中の符号２０はピストン５の下面か
ら突設したガイドロツドで、底蓋部材１３に形成
したガイド穴２１に嵌入案内される。又、２２は
ガイドロツド２０の先端に貫通してボルト締め固
定した回り止めキーで、ガイド穴２１の周部対向
位置に形成したキー溝２３，２３に係合され、も
つて、ピストン５と底蓋部材１３とはシリンダ軸
心周りに相対回転不能となつている。

本考案は以上のように構成したものであるか
ら、次のような効果を奏する。

(1) 配管接続用の開口を有するシリンダ本体を、
プレス機械又はプレス工作機械側に一定姿勢で
固定されるＴ型脚つき底蓋部材に対して回転さ
せることができるので、配管を自由な方向に設
置することができるようになつた。

(2) 配管用開口を有するシリンダ本体を底蓋部材
に対して回転できるようにしたので、ピストン
及びピストンロツドとシリンダ本体との間に介
在するシールリングを、ピストンの出退作動用
及びシリンダ本体の回転用のシールリングに共
用でき、専用の回転筒を用いて回転ジヨイント
を構成する場合に比較して部品も少なく構造簡
単で安価に実施でき、実用上有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は使用状
態の斜視図、第２図は縦断正面図、第３図は従来
装置の縦断側面図である。３…シリンダ、４…Ｔ型脚、５…ピストン、６
…ピストンロツド、７…押圧用ボルト、１０…ク
ランプ金具、１２…シリンダ本体、１３…底蓋部
材、１４…開口、１７…抜止め部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１シリンダ本体１２と底蓋部材１３とからなる
シリンダ３にロツド付きピストン５を内嵌し、
そのピストンロツド６にクランク金具１０の押
圧用ボルト７を装着し、シリンダ本体１２に設
けた開口１４から供給された圧力流体によつて
ピストン５をシリンダ内方に退入移動させるよ
う構成するとともに、底蓋部材１３にシリンダ
取付用のＴ型脚４を設けてある流体圧クランプ
装置において、前記シリンダ本体１２と底蓋部
材１３とをシリンダ軸心周りに相対回転自在、
かつ抜止め部材１７によつてシリンダ軸心方向
に分離不能に嵌合連結してあることを特徴とす
る流体圧クランプ装置。２実用新案登録請求の範囲第１項に記載した流
体圧クランプ装置において、ピストン５と底蓋
部材１３とをシリンダ軸心周りに相対回転不能
に係合してあるもの。