JPH01195802A - アルペン・スキー靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スキー靴の閉鎖操作のみによってシェル低部
の箇所で足保持力と関連して靴胴部の緊締力を自動的に
配分可能にする装置に関し、公開されたフランス国特許
出願第２５６７３７４号（特願昭第６０−１５３４０号
）の対象となっているスキー靴の改良に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

上記特許出願に示されたスキー靴は、脚低部上で靴胴部
を構成する諸部分の閉鎖手段と、可動連結装置に接続さ
れた少なくとも１の引張部材を介して引張装置に同時に
固定される、シェル低部内の足保持手段とを含む。該可
動連結装置は、他の引張部材が迂廻する方向転換手段を
備えている。

上記特許出願で説明されかつ明らかにされているように
、該可動連結装置は、一方の引張部材に掛かる張力を他
方の引張部材の２の線条部分に伝え、配分できるように
するものである。更に、他方の引張部材の２の線条部分
のうち１の線条部分だけがスキー靴内の足部保持装置に
作用することが教示されている。

この配置構成は、技術的成果、特に応力の配分に関して
は確かに満足すべきものである。しかしながら、足の形
状にほぼ対応し、かつ、可動連結装置の方向転換手段を
迂廻する引張部材の１の線条部分だけによって足を押圧
する解剖学的形状の板部材（フィツト板）を用いてスキ
ー靴内で足を保持することが、特にスキーヤ−の足の形
が人によって異なるため、必ずしも足を最適状態に保持
するとは限らないことが明らかになった。そのうえ、該
解剖学的形状の板部材に対して作用させるために単一の
引張部材を用いても、足前部および／または脚低部の脛
骨支持部に対応する足中部より上の部分のような他の足
部押圧部分を必ずしも最適状態に置くとは限らない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この発明は、足保持手段を可動連結装置の方向転換手段
を迂廻する引張部材の２の線条部分に固定させることに
よって、簡単かつ効果的な方法で上記欠陥を排除するこ
とを目的としている。又、足前部と脚低部間で足保持手
段をより正確に調節できるようにすることをも目的とす
るものである。

本発明の一実施態様によれば、可動連結装置の方向転換
用端子を迂廻する引張部材は、一方の線条部分で足甲部
区域内にある第一の足部保持手段を固定し、他方の線条
部分で足前部区域内にある第二の足保持手段を固定する
。各線条部分はそれぞれ特定の回路に沿ってスキー靴内
を案内される。

他の実施態様によれば、上記引張部材の一方の線条部分
は、上述と同様に、足甲部区域内にある足保持手段と共
働し、これに対して他方の線条部分は、靴胴部の前部分
上で脚低部の脛部支持区域にほぼ対応して足甲部より上
の部分に位置する第二の足保持手段と共働する。

なお、−変形実施態様によれば、該引張部材の一方の線
条部分は、脚低部の脛部支持区域内において足保持手段
を固定し、これに対して該引張部材の他方の線条部分は
、足前部区域に位置する他の足保持手段を固定する。

やはり、この発明によれば、スキー靴内で足保持を確実
に行なう引張部材の少なくともｌの線条部分は、例えば
踵（かかと）および／またはアキレス股のような足後部
区域における足保持手段を特徴する 特許請求の対象をなす本発明の特徴およびそれによって
もたらされる幾つかの利点は、本発明によるスキー靴の
実施態様を限定的ではない例として示す添付の図面を参
照して以下に記載する説明より明らかとなろう。

上記公開フランス国特許出願第２５６７３７４号明細書
の記載かられかるように、可動連結装置１４は「硬質シ
ェル型」と呼ばれるスキー靴に設置するのが好ましく、
スキーヤ−の足にスキー靴を適合させるには、該可動連
結装置１４に固定される引張部材１２および１３の少な
くとも一方の張力を変更するための靴胴部用閉鎖手段８
によって行なう。第１図から第８図までを参照して以下
に記載する説明において、図示のスキー靴は、上述のス
キー靴と同一タイプのものであるので、それを構成する
諸部分の説明は省略することにする。更に、靴胴部の閉
鎖手段８は、図示を分かりやすくするために一部を点線
で画定した空間によって略示し、かつ、靴胴部４を少な
くとも部分的に取り巻く引張部材の一部分上に位置する
ように示しである。最後に、柔軟な紐部材、帯状部材、
ロープ等で構成できる引張部材１２および１３は「ケー
ブル」と呼ぶことにする。

〔実施例〕

本発明の第１図および第２図では、可動連結装置１４は
、方向転換用端子１５を含み、該方向転換用端子のまわ
りではケーブル１３が内部足保持手段１０および１０′
とそれぞれ作用する２の線条部分２５および２６を規定
する半バックルを描く。一方、可動連結装置１４に接続
されているケーブル１２は、スキーヤ−の脚低部に対し
て靴胴部の前部分５に向けて後部覆い６を接近させるこ
とにより靴胴部４を確実に閉鎖する。この構造例では、
可動連結装置１４は靴胴部４の前部分５の上側面区域に
位置しており、ケーブル１３の２の線条部分２５および
２６は、お、のおの、該可動連結装置と一体の方向転換
端子から該ケーブル１２の引張方向と逆の方向に沿って
方向転換隅部２２および２２′まで延びている。次いで
、これら方向転換隅部２２および２２′から、線条部分
２５および２６はそれぞれに対応するスキー靴内の足保
持手段１０およびｌＯ′を固定するため特定の経路に沿
ってスキー靴内を案内される。この図の場合、ケーブル
１３の線条部分２５は、方向転換隅部２２′から横断方
向軸３の一方のヒンジ連結用リベット４８に達し、該ヒ
ンジ連結用リベット４８を迂廻して、足甲部に対応する
区域まで上昇する。線条部分２５はこの区域で半バック
ル４７を形成し、この半バックル４７は解剖学的形状の
板部材１１に支承され、次いで、その端部２０は横断方
向軸３の他方のヒンジ連結用リベット４８′に引掛固定
される。このループ全体が足保持手段を構成する。他方
の線条部分２６は方向転換隅部２２を迂廻し、可動連結
装置１４が設置しである前部分５の上側区域からほぼ足
前部に対応するシエル低部１の前部分まで、対角線状に
伸びている。

この足前部区域内で、かつ、該可動連結装置１４が配置
されている側部と反対の側部には、プーリー２３のよう
な方向転換部材が固定してあり、そのまわりには線条部
分２６が少なくとも部分的に巻き付いている。それゆえ
、該線条部分２６はスキー靴の長手方向軸を横切る方向
に伸び、スキーヤ−の足前部区域に押圧される半バック
ル４９を形成するとともに、プーリー２３又はそれと同
等の他の方向転換部材に対してほぼ向かい合わせに位置
している、シェル低部１の錨着固定点２４に撃留される
帯状部材３５に続いている。

このように、スキーヤ−の足に靴を適合させるには、閉
鎖手段８を用いて実現する。この蘭鎖手段は、ケーブル
１２を引張することによって後部覆い６を前部分５に接
近させ、それによりケーブル１３の２の線条部分２５お
よび２６に対して同時に引張力を及ぼす可動連結装置１
４を引っ張る。

２の線条部分２５および２６は、それぞれ、足保持手段
１０である解剖学的形状の板部材１１および足保持手段
１０′である帯状部材３５と共働するので、スキーヤ−
の足は足首部および足前部に対応する２の押圧区域にわ
たってスキー靴内で固定保持される。上記公開フランス
特許出願第２５６７３７４号で既に述べである通り、可
動連結装置１４に掛かるケーブル１２の張力Ｆは２の線
条部分２５および２６にＦ／２の張力で均等に配分され
ることが解る。このように、足の各押圧区域に掛かる緊
締力Ｆ−７２は、最適の快適性を得る上で、スキー靴内
での優れた足保持の保証、また更に、比較的強い靴胴部
の閉鎖力Ｆと矛盾することなく互に両立するものである
。

第３図は上述と同じタイプの靴を表しているが、スキー
靴内でケーブル１３の線条部分２６がたどる経路が異な
っている。この実施例において、該線条部分２６は方向
転換隅部２２から、可動連結装置１４が設置しである側
面に対応するスキー靴の側面上でシェル低部１の前部分
に向かって伸びている。このスキー靴の他の構成部分は
すべて第１図と同一であるので、それらを列挙して説明
するのを省略する。

第４図の実施例において、スキー靴は、特にスキー靴内
におけるケーブル１３の線条部分２５および２６かたど
る経路に関して第３図に類似の構成になっているが、ほ
ぼ足前部の区域から足甲部の区域まで足の上部分を覆い
、かつ、半バックル４７および４９で対応する足甲部お
よび足前部の区域のための足保持手段１０および１０′
を構成する単一の解剖学的形状の板部材（フィツト板）
１１′のみを含む。本発明によれば、このフィツト板１
１′はケーブル１３の２の線条部分２５および２６によ
り足部に対して押圧固定される。このような場合、該線
条部分は、それぞれ、線条２６については足前部区域、
また線条２５につ゛いては足甲部と、別々の押圧区域に
有利に作用する。更に、ケーブル１３の線条部分２６は
、この構造では、方向転換部材２３と向かい合わせで足
前部区域における引掛固定点２４でシェル低部１に直接
連結される。

第５図には、第２の可動連結装置１４をケーブル１３の
線条部分２６の経路上に挿入した、本発明の一実施例が
示しである。この配置構成は、靴謂部４の閉鎖用ケーブ
ル１２に連結した可動連結装置１４に対する作用により
自動的に加わる、足甲部区域に比し足前部区域における
緊締力の減少を可能にする。図で解るように、ケーブル
１２および１３の一方又は両方に他の可能連結装置１４
を使用することによって足に掛かる押圧力を加減するこ
とができる。この発明から生じるこの一面は、対象とな
る足部の感覚に適合した保持力を確実にする上で特に有
利である。この場合は、足前部区域が対象になっている
。したがって、線条２６の経路上に介装されている可動
連結装置１４がこの経路を中断させることなく、とりわ
け方向転換用端子１５を迂廻する柔軟な紐部材２６′を
介して、その延長部を構成するのは当然である。この紐
部材２６′は、方向転換用端子１５から延びる２の線条
部分３６および３７により画定されており、線条部分３
６は可動連結装置１４近傍でシェル低部１の壁面に引掛
固定される一方、線条部分３７はプーリー２３を経て方
向転換し、足前部の上部分で半バックル４９を形成し、
その端は、該プーリー２３とほぼ向かい合わせになって
シェル低部に引掛固定されている。

第１図から第５図を参照しながら上で説明した本発明の
諸実施例において、スキー靴内での足保持を確実にする
ためのケーブル１３の線条部分２５および２６は、足甲
部および足前部区域で作用できるように配置されたが、
この線条部分２５および２６をスキー靴内に配置して足
の他の区域に作用するようにできることは言うまでもな
い。それで、第６図および第７図に示す実施例では、ケ
ーブル１３の線条部分２５および２６が、それぞれ、足
甲部区域および脚低部の脛部支持区域に°おいて、足保
持手段１０および１０′を固定するために、可動連結装
置１４を越えてスキー靴内を案内される。フィツト板１
１からなる保持手段１０と共働する線条部分２５の経路
は、既に述べた場合と同じである。これに対して、線条
部分２６の方は、ケーブル１２の引張方向と逆方向に延
び、かつ、靴胴部４の前部分５の内側で部分的に迂回し
て、可動連結装置のほぼ向かい側で、該靴胴部の側方上
部に引掛固定されるようになる。第７図に見えるように
、解剖学的形状の支持用板部材３８は靴胴部の前部分５
の内側で鉛直方向に部分的にヒンジ連結した状態で取り
付けられ、かつ、線条部分２６は該板部材に支承されて
いる。このように、線条２６を引っ張ると、支持板３８
は前方に傾動しようとし、同時に、スキーヤ−の別低部
の脛部と接触して、脛部に対する押圧力の分散が可能と
なる。

また、第８図の実施例では、ケーブル１３の線条部分２
５および２６が、足甲部に対応する区域で保持手段１０
を、また、踵部に対応するスキー靴の後部区域で保持手
段１０’を固定することが可能である。この構造の場合
、保持手段１０′は、小舌状の垂直方向延長部４５とこ
の小舌状部を迂回する線条２６とで形成される半バック
ル５６から構成される。したがって、この半バックルは
該線条に掛かる引張力を受けるとともに、踵部区域でス
キーヤ−の足と接触する。線条部分２６は、シェル低部
１の方向に、方向転換手段２２から踵部区域の高さまで
スキー靴内で案内され、次いで、そこからプーリー又は
それに相当する手段２３で方向を転じて小舌状部４５を
迂回し、かつ、その先端を介して、プーリーのほぼ反対
側にある錨着固定点２４′に引掛固定される。脚低部に
対して靴胴部４を閉鎖する際、線条部分２６に張力を掛
けるには、該線条を緊張して、小舌状部材を踵部の方に
傾動させ、踵部の固定および／または保持を実現する。

この発明の範囲を逸脱することなく、ケーブル１２およ
び１３のどちらか一方の線条部分で上記以外の箇所に位
置する他の足保持手段を固定できることは言うまでもな
い。

又、第５図の実施例で見てきたように、他の可動連結装
置１４をケーブル１２および１３並びにその線条部分の
いずれか一方の経路の途中に挿入配置することも可能で
ある。

最後に、ケーブル１３の線条部分２５および２６のいず
れもスキー靴内にある他の手段で案内でき、また、その
有効長調節手段を含むこともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、スキー靴内の足部保持手段の引張部材が足前
部および足甲部の保持を同時に行なう、本発明による可
動連結装置を含むスキー靴の一実施例を示す斜視図。 第２図は、スキー靴内の足保持手段を作動させる引張用
部材の２の線条部分の経路を概略的に示す、第１図のス
キー靴の上面図。 第３図および第４図は、スキー靴内で足保持を確実にす
る引張部材の線条部分の経路の他の可能な態様を概略的
に表している、第１図と同タイプのスキー靴を示す斜視
図。 第５図は、スキー靴内で足前部および足甲部間の足保持
を確実にするための２の可動連結装置を採用した別のス
キー靴を示す斜視図。 第６図および第７図は、それぞれ、可動連結装置が、一
方の線条で足甲部上に延び、かつ、他方の線条で脚低部
上に延びる内部足保持用引張部材を固定しているスキー
靴の概略斜視図および部分縦断面図。 第８図は、内部足保持用引張部材がその線条部分の１に
より踵部の固定を確実にする、同じく本発明によるスキ
ー靴の斜視図。 〔主要部分の符号の説明〕 ■・・硬質シェル（靴本体） ４−靴胴前部 ６−・・後部覆い ８−・閉鎖手段 １０．１０’　−内部足保持手段 １２．１３−引張部材 １４・−・可動連結装置 １５−・方向転換用端子 ２５．２６−・・線条部分 ３５−・−帯状部材 ３８−解剖学的形状の板部材（フィンＩ・板）４５−・
垂直延長部 ５６−半バックル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シェル低部と； 前記シェル低部上に、必要に応じて、ヒンジ連結される
   ように載置した靴胴部と； 前記靴胴部の周囲を少なくとも部分的に取り囲む少なく
   とも１の引張部材を引張状態に置く部材を含み、スキー
   ヤーの脚低部上で該靴胴部を構成する諸部分を閉鎖する
   手段と；足のレベルにおいて支持機構と共働する少なく
   とも１の引張部材を含み、前記足の前方区域に配設され
   た足保持手段と； 前記靴胴部用閉鎖手段の引張部材と前記足保持手段の引
   張部材間に介装した可動連結手段とを含むスキー靴にお
   いて、 前記可動連結手段（１４）の方向転換端子（１５）を介
   して、２の線条部分（２５、２６）により画定される前
   記引張部材（１２、１３）の少なくとも１は、前記線条
   部分（２５、２６）の各々によって少なくとも１の内部
   足保持手段（１０、１０′）をスキーヤーの足部に対し
   て固定することを特徴とするスキー靴。 ２、前記線条部分（２５、２６）の１が、足甲部に対応
   する区域に位置する内部足保持手段（１０′）を固定す
   ることを特徴とする請求項１に記載のスキー靴。 ３、前記線条部分（２５、２６）の１が脚低部の脛部支
   持部に対応する区域に位置する内部足保持手段（１０′
   ）を固定することを特徴とする請求項１に記載のスキー
   靴。 ４、前記線条部分（２５、２６）の１が、踵にほぼ対応
   する靴胴部の後部区域に位置する内部足保持手段（１０
   ′）を固定することを特徴とする請求項１に記載のスキ
   ー靴。 ５、前記内部足保持手段（１０′）が、少なくとも一部
   分について、足前部区域において前記線条部分（２５）
   の延長部を構成する帯状部材（３５）からなることを特
   徴とする請求項２記載のスキー靴。 ６、前記内部足保持手段（１０、１０′）が、ほぼ足前
   部区域から足甲部区域まで、足の上部を覆う解剖学的形
   状の板部材（１１′）を含むことを特徴する請求項２に
   記載のスキー靴。 ７、前記内部足保持手段（１０′）が、スキーヤーの脚
   低部の前部分の形状と相補的であり、かつ、脛部支持部
   に対応する形状の解剖学的板部材（３８）を含み、前記
   板部材（３８）はそれが連結されている靴胴部（４）に
   対して垂直方向に少なくとも部分的に枢動可能に取りつ
   けられ、かつ、前記引張部材（１３）の線状部分（２６
   ）は前記靴胴部（４）と前記板部材（３８）との間に介
   装されていることを特徴とする請求項３に記載のスキー
   靴。 ８、前記内部足保持手段（１０′）が、一部分について
   、前記シェル低部（１）の踵区域内にある該シェル低部
   の垂直延長部分（４５）で構成され、前記引張部材（１
   ３）の前記線状部分（２６）は、前記靴の一側方から他
   側方に至る前記延長部分上に支承される半バックル（５
   ６）により前記延長部分（４５）を迂回することを特徴
   とする請求項４に記載のスキー靴。 ９、少なくとも１の可動連結手段（１４）が前記引張部
   材（１３）の前記線条部分（２５、２６）の１の経路中
   に介装されていることを特徴とする、請求項１ないし８
   のいずれか１に記載のスキー靴。 １０、靴胴部（４）の閉鎖手段（８）が後部支持部材（
   ６）を部分的に取り囲む前記引張部材（１２）と共働す
   ることを特徴とする請求項１ないし９のいずれか１に記
   載のスキー靴。