JPH0119442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、防水ケースの開口部からその内部お
よび導波管開口部から導波管内部への水分の侵入
を防止するものであつて、SHF帯のテレビ信号
を受信する場合に使用することができる導波管装
置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、導波管開口部の防水は、たとえば、防水
ケースの開口部に電磁波透過性を有する防水性薄
膜を接着性部材を介して防水を必要とする導波管
回路を配していたが、接着強度の経時変化、貼付
された接着性部材の一部に欠陥があつたりして防
水性が不完全になる欠点がある。

考案の目的 本考案は、上記欠点を除去し、防水性に優れた
導波管装置を提供することを目的とするものであ
る。

考案の構成 本考案は開口部を有する防水ケースと、この防
水ケース内に収納される導波管とを備え、防水ケ
ースの内壁に開口部を囲むように溝を設け、この
溝内にガスケツトを挿入し、開口部およびガスケ
ツトを覆うように一枚の電磁透過性を有する防水
性薄膜を防水ケースの内壁に当接し、その上に導
波管のフランジを当接し、導波管の開口部と防水
ケースの開口部とを合せて導波管のフランジを防
水薄膜とともに防水ケースを貫通しないビスによ
り防水ケースの内壁に取付けた導波管装置であ
り、防水性の良い導波管装置が得られるものであ
る。

実施例の説明 以下本考案の一実施例について図面を参照して
説明する。第１図、第２図において、１は防水ケ
ース、２はこの防水ケース１の内壁に、防水ケー
ス１の開口部６を覆うように設けられた溝であ
る。この溝２に防水用ガスケツト・リング７が挿
入される。３は電磁波透過性を有する防水性薄膜
で、導波管４のフランジ部５と防水ケース１との
間に配置され、開口部６と溝２とを覆つている。
導波管４の開口部と防水ケース１の開口部６とを
合せ、防水ケース１を貫通しないビス８によつて
固定する。

以上のような構造で、開口部６から侵入する水
分をガスケツト・リング７で遮断して、導波管４
の内部および高周波増幅回路、周波数変換回路等
を内蔵した防水ケース１の内部への水の侵入を防
止することができる。

考案の効果 以上のように、本考案によれば、防水ケースの
内壁にその開口部を囲むように溝を設け、この溝
内にガスケツトを挿入し、この開口部およびガス
ケツトを覆うように１枚の電磁透過性を有する防
水性薄膜を防水ケースの内壁に当接し、導波管の
開口部と防水ケースの開口部とを合わせて、導波
管のフランジを防水性薄膜とともに防水ケースを
貫通しないビスによつて防水ケースの内壁に固定
するようにしたことにより、導波管の内部および
防水ケースの内部への水分の侵入を防止すること
ができ、防水性能の経時変化が少なく、ガスケツ
トによつて、ほぼ完全な防水性能を確保できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における導波管装置
の断平面図、第２図は同装置の断側面図である。 １……防水ケース、２……溝、７……ガスケツ
ト、３……防水薄膜、４……導波管、５……フラ
ンジ、６……開口部、８……ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部を有する防水ケースと、この防水ケース
   内に収納される導波管とを備え、上記防水ケース
   の内壁に上記開口部を囲むように溝を設け、この
   溝内にガスケツトを挿入し、上記開口部およびガ
   スケツトを覆うように一枚の電磁透過性を有する
   防水性薄膜を上記防水ケースの内壁に当接し、上
   記防水性薄膜の上に上記導波管のフランジを当接
   し、上記導波管の開口部と上記防水ケースの開口
   部とを合わせて、上記導波管のフランジを上記防
   水性薄膜とともに上記防水ケースを貫通しないビ
   スによつて防水ケースの内壁に取付けた導波管装
   置。