JPH01194130A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH01194130A
JPH01194130A JP1874688A JP1874688A JPH01194130A JP H01194130 A JPH01194130 A JP H01194130A JP 1874688 A JP1874688 A JP 1874688A JP 1874688 A JP1874688 A JP 1874688A JP H01194130 A JPH01194130 A JP H01194130A
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JP
Japan
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magnetic
acid
binder
magnetic powder
powder
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JP1874688A
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Masashi Somezawa
染沢 昌志
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気テープ等の磁気記録媒体に関するもので
あり、特に非磁性支持体上に形成される磁性層に配合さ
れる磁性粉末の分散性の改善に関するものである。
〔発明の1既要〕 本発明は、磁気記録媒体を構成する磁性層の結合剤を分
子中に塩基性極性基を有する樹脂とし、さらに磁性層中
に多価カルボン酸を含有させることにより、磁性粉末へ
の潤滑剤の吸着を防止するとともに、磁性粉末の分散性
の向上及び脱落の減少を図り、電磁変換特性の劣化を改
善し磁性塗膜の耐久性の向上を図ろうとするものである
〔従来の技術] 磁気記録媒体は、年々高密度記録化の方向に向かってい
る。このような状況の中、磁性層においては極めて微細
な粒子径を有した磁性粉末を結合剤樹脂中に高度に分散
させ、該磁性層の表面を鏡面化し、電磁変換特性を向上
3せると同時に磁性塗膜の耐久性を向上させることが要
求されている。
すなわち、上記磁気記録媒体にあっては、磁性層に含有
される磁性粉末を如何に良好に塗料中に分散させるか、
如何に良好に結合剤と結合させるかが非常に重要な課題
である。
従来、上記要求を満足する方法として、磁性塗料中にい
わゆる分散剤(例えば界面活性剤)を添加して、該界面
活性剤の有する親水基と磁性粉末の親水基とを結合させ
、さらに該界面活性剤の有する親油基と結合剤中の親油
基とを結合させることにより磁性粉末と結合剤とを結合
させ、耐久性の向上や磁性粉末の分散性の向上を図るこ
とが提案されている。しかしながら、この方法では分散
剤の親油基に極性がないため結合剤との結合力が非常に
弱く界面補強機能が充分に発揮されない。
また、界面補強機能を発揮させようとして分散剤を過剰
にいれた場合、結合剤を可塑化したり、分散剤が塗膜表
面に析出したりして塗膜の耐久性を著しく欠(ものとな
っている。
これに対して、近年、結合剤に極性基を導入する方法が
提案され、結合剤に高分子としての機能と分散剤、界面
補強剤としての機能を合わせ持たせる技術が提案されて
いる。しかしながら、上述のように結合剤中に極性基を
導入し、これにより磁性粉末との界面補強を図ろうとし
た場合に、極性基の親水基間が結合剤の高分子としての
機能からくる立体障害で充分に磁性層表面の親水基と吸
着することができず分散性の劣化を招いたり、また塗料
中に耐久性向上等の目的から添加した長鎖アルキル基を
有する化合物や脂肪酸等が存在した場合に、これらが優
先的に磁性粉末に吸着してしまい、分散機能を有する結
合剤の吸着を妨げ磁性粉末の分散性が劣化する等の問題
が生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、磁気記録媒体の分野においては、使用さ
れる結合剤やそれに添加される極性基の能力、極性基と
磁性粉末との係わり合い等に起因して各種実用特性に不
満を残している。
そこで、本発明は上述の従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、磁性粉末への潤滑剤の吸着を防止すると
ともに、磁性粉末の分散性の向上及び脱落の減少を図り
、電磁変換特性や耐久性に優れた磁気記録媒体を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上述の目的を達成せんものと鋭意研究の結果
、磁性粉末と塩基性極性基を有する結合剤とを直接作用
させるのではなく、多価カルボン酸を介して結合させる
ことで磁性粉末と結合剤との親和性が著しく向上し、磁
性粉末が飛rt的に向上するとの知見を得るに至った。
本発明は、上記知見に基づきなされたものであって、第
1図に示すように、非磁性支持体(1)上に磁性粉末と
結合剤とを主体とする磁性層(2)を有する磁気記録媒
体において、前記結合剤は分子中に塩基性極性基を有す
る樹脂であり、前記磁性N(2)中に多価カルボン酸を
含有させたことを特徴とするものである。
また本発明は、第2図に示すように、非磁性支持体(1
1)の一方の面に磁性層(12)を、他方の面に非磁性
粉末と結合剤とを主体とするバックコート層(13)を
有してなる磁気記録媒体に適用してもよい。
ここで、上記磁気記録媒体の磁性N塗料を構成する塩基
性極性基を有する樹脂とは、通常この種の磁気記録媒体
の結合剤として用いられる樹脂であって、以下に示す塩
基性の極性基が導入されたものであれば何れのものも使
用することができる。
また、例えば塩基性極性基が導入された樹脂を単独で用
いてもよいし、塩基性極性基が導入された樹脂と極性基
が導入されていない樹脂との組み合わせや塩基性極性基
が導入された異なる樹脂同士の組み合わせ等、何れも使
用することができる。
なお、塩基性極性基が導入された樹脂と極性基が導入さ
れていない樹脂との組み合わせでは、塩基性極性基が導
入された樹脂が少なくとも10%以上の割合で組み合わ
されていることが必要である。
かかる樹脂としては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体
、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニ
リデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデ
ン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体
、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジェン−ア
クリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェ
ン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セ
ルロースff1lLスチレン−ブタジェン共重合体、ポ
リ゛エステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ慴脂、熱
硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ア
ルキド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂またはこれら
の混合物等の結合剤樹脂が挙げられる。
これら樹脂に導入される塩基性極性基としては、(b)
 −NHC82CI+□− CHzNflCHzCHzNIh 等の形で導入される第1アミン(−NHz)、第2アミ
ンにN)I) 、第3アミンON)が挙げられ、第4ア
ンモニウム塩の形で導入されたものであってもよい。
あるいは、 等で示される複素環の形で導入されたものであってもよ
い。
さらには、 等で示されるシッフ塩基(::C=N−)の形で導入さ
れたものであってもよく、ジアゾ基(−N=N−)の形
で導入されたものであってもよい。
前述の塩基性極性基の導入方法としては、従来知られる
方法がいずれも使用可能であり、例えば代表的な塩基性
極性基である第3アミンや第4アンモニウムを縮合系樹
脂(例えばポリウレタン)に導入するには、 輸)塩基性極性基含有ポリオール、ポリイソシアネート
等を鎖延長剤の一部として用いる方法、(ii )縮合
系樹脂の側鎖あるいは末端に残存する活性水素等(例え
ば水酸基)を利用し、活性水素と反応可能な基と塩基性
極性基の両者を分子内に持つ化合物によって変性する方
法、 等によればよい。
また、塩化ビニル系樹脂等の共重合系樹脂にこれら極性
基を導入するには、 (iii ) 塩化ビニル等のビニル系モノマーと共重
合可能な二重結合を有する塩基性極性基の両者を分子内
に持つ化合物を重合させる方法、 (1v)予め活性水素を導入しておき、これを活性水素
と反応可能な基と塩基性極性基の両者を分子内に持つ化
合物によって変性する方法、等によればよい。
なお、結合剤中に含まれる塩基性極性基の含有量として
は0.001 m mol/g 〜1.0 m not
/gの範囲内であることが好ましい。
上記結合剤中に分散され磁性層を形成する磁性粉末とし
ては、強磁性酸化鉄粒子、強磁性二酸化クロム、強磁性
合金粉末、六方晶系バリウムフェライト微粒子、窒化鉄
等が挙げられる。
上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般式FeOxで表し
た場合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にある
もの、即ちマグネタイトCr  FezO3゜X=1.
50)、マグネタイト(FesOn 、  X = 1
.33)及びこれらの固溶体(FeOx、1.33<X
< 1.50 )である。さらに、これら強磁性酸化鉄
には、抗磁力をあげる目的でコバルトを添加してもよい
。コバルト含有酸化鉄には、大別してドープ型と被着型
の2種類がある。
上記強磁性二酸化クロムとしては、CrOあるいはこれ
らに抗磁力を向上させる目的でRu、Sn。
Te、Sb、Fe、Ti、V、Mn等の少なくとも一種
類を添加したものを使用できる。
強磁性合金粉末としては、Fe、Co、Ni。
Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、C。
−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−B。
Mn−B1.Mn−Al、Fe−Co−V等が使用でき
、またこれらに種々の特性を改善する目的でAj!、S
i、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分を添加
してもよい。
本発明の磁気記録媒体において磁性層は、例えば上述の
強磁性粉末を上述した結合剤中に分散し、有機溶剤に溶
かして調製される磁性塗料を非磁性支持体の表面に塗布
して形成すればよい。
上記磁性層を塗布形成する際に使用する有機溶剤として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル。
乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエ
ステル系、グリコールジメチルエーテル。
グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコ
ールエーテル系、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
、メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭
素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロル
ベンゼン等の塩素化炭化水素等が挙げられる。
本発明においては、上述した塩基性極性基を有する結合
剤と磁性粉末との間に介在させ、該結合剤と磁性粉末と
の親和性を高め、結合剤中での磁性粉末の分散性を良好
とするとともに該結合剤と磁性粉末との結合力を強化す
る添加物として多価カルボン酸を磁性層に配合している
。上記多価カルボン酸は、造塩能を有する基である一G
、00)1を2個以上分子中に有した化合物である。上
記多価カルボン酸を具体的に例示すると、−COOHを
2個分子中に有したジカルボン酸、−COOHを3個分
子中に有したトリカルボン酸、−COO)Iを4個分子
中に有したテトラカルボン酸等が挙げられる。
上記ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族飽和ジカルボ
ン酸類、マレイン酸やフマル酸等の脂肪族不飽和ジカル
ボン酸類、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸類が挙げられる。トリカルボン酸と
してはベンゼントリカルボン酸が挙げられ、テトラカル
ボン酸としてはベンゼンテトラカルボン酸等が挙げられ
る。
上記多価カルボン酸はアルキル基等非極性部分が余り大
きいと結合剤との結合力が低下すること、また多価カル
ボン酸自身を分散剤として機能させたり、潤滑剤として
機能させているわけではないことから炭素数は9以下で
あることが好ましい。
しかし、芳香族系のジカルボン酸等はこの限りでない。
上記多価カルボン酸を磁性粉末と結合剤との間に介する
方法としては、磁性塗料を作製する際に添加する方法、
また磁性粉末をあらかじめ多価カルボン酸で表面処理す
る方法、さらに磁性層を形成した後上部から多価カルボ
ン酸を塗布する方法がある。上記多価カルボン酸の添加
量としては磁性粉末100重量部に対して0.05〜5
重量部(0,05〜5PHPと表す。以下、同じ。)の
範囲内であることが好ましく、0.3〜3PHPの範囲
内であることがより好ましい。多価カルボン酸の添加量
がこの範囲より少ない場合には多価カルボン酸を添加し
た効果が期待できず、また多価カルボン酸の添加量がこ
の範囲より多い場合には塗膜が酸性となり塗膜の耐蝕性
の劣化を招くことになる。
上述した磁性層中には、上述した結合剤や磁性粉末の他
に通常磁気記録媒体の磁性層を構成する添加剤として使
用される分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤
等が加えられてもよい。これらのものを添加する場合に
は多価カルボン酸を添加した効果を阻害しない範囲内で
添加することが好ましい。
特に、磁性層に潤滑性を付与し磁性層の耐久性を向上さ
せる目的で使用する脂肪酸としては通常炭素数10以上
の脂肪酸が用いられる。該脂肪酸は通常この種の磁気記
録媒体に用いられるものであればいずれのものであって
もよく、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等が挙げられる。上
記脂肪酸を具体的に示すと、カプリン酸、ウンデシル酸
、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデ
シル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸
、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン
酸、ラフセル酸、ウンデシル酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、リノー
ル酸、リルン酸、アラキドン酸、ステアロール酸等が挙
げられる。
これら脂肪酸は、その構造中に有しているアルキル基が
非極性であるため、結合剤との結合力が弱い一方、磁性
粉末の表面が塩基性であった場合には優先的に該脂肪酸
が吸着してしまい塗膜の耐久性を著しく劣化させている
。しかしながら、本発明の磁気記録媒体では、磁性層中
に多価カルボン酸を添加しているため、塩基性の活性点
を有する磁性粉末の表面にこの多価カルボン酸が優先的
に吸着して、磁性粉末の表面を見掛は土酸性点としてい
る。そのため脂肪酸等が吸着することなく、磁性粉末が
良好に結合剤と結合することになり磁性粉末の分散性を
向上させている。また、脂肪酸は磁性層中に単独で存在
することになり潤滑効果を良好に発揮することができる
上述のような磁性層を形成する非磁性支持体の素材とし
ては、通常この種の磁気記録媒体に使用されるものであ
れば如何なるものであってもよく、例えばポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート、セルロースアセ
テートブチレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニ
ル。
ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネー
トポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等のプラ
スチック、紙、アルミニウム、ti4等の金属、アルミ
ニウム合金、チタン合金等の軽合金、セラミックス、単
結晶シリコン等が挙げられる。この非磁性支持体の形態
としては、フィルム、テープ、シート、ディスク、カー
ド、ドラム等のいずれでも良い。
〔作用〕
本発明で用いられる多価カルボン酸が有する少なくとも
一方の造塩能を有する基(プロトン供与性酸性基口)が
磁性粉末の表面の塩基性活性点と結合するとともに、少
なくとももう一方のプロトン供与性酸性基口が結合剤樹
脂の塩基性極性基(特にプロトン受容性の窒素)と配位
結合するため、結合剤中での磁性粉末の分散性、界面補
強性に著しい効果を発揮する。
また、磁性粉末の表面の塩基性活性点に多価カルボン酸
が吸着することにより上記磁性粉末の表面がプロトン供
与性の酸性基間に覆われるため、脂肪酸等の酸素供与性
原子団を有する各種の添加剤の粉体への吸着を妨げ、そ
の結果分散安定性や界面補強を失うことなく塗膜が完成
され、高磁気特性を有し、表面光沢の高い且つ耐久性に
優れた塗膜が完成される。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明はこの実施例に限定されるものではないことはいう
までもない。
先ず、各種多価カルボン酸を用いた実施例を示す。
ゑ施■土 Co被着7  Fe2rs        12重量部
(塩基性9表面積30m”/g) 結合剤(3級アミンlo、30m mol/g   3
重量部含有ポリウレタン樹脂) 溶剤(メチルエチルケトン)     26.7重量部
上記組成からなる磁性塗料中に多価カルボン酸であるコ
ハク酸を2 P HP添加し、ボールミルにて24時間
混合してからフィルターを通して取り出し、この磁性塗
料を12μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム
上に乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、磁場配
向をしたのち巻取った。これをカレンダー処理した後1
/2インチ幅に裁断し、サンプルテープを作製した。
2〜 4j113 実施例1において多価カルボン酸の種類及びその添加量
を第1表に示すように代え、後は実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作製した。
ル較■上 実施例1に示す基本組成物に対して、多価カルボン酸を
添加しないものを基本組成物として、後は実施例1と同
様の方法によりサンプルテープを作製した。
(以下余白) 第1表 上述のようにして作製された各サンプルテープについて
グロス、扮落ち、磁束密度Bm、角形比Rs、保磁力H
cを測定した。上記グロスは光沢針を用いて入射角75
°、反射角75°における反射率を測定した。また、粉
落ちは60分シャトル100回走行後のヘッドドラム、
ガイドピン等への粉落ち量を目視によって観察し、粉落
ち量の殆どないものを0点、粉落ち量の非常に多いもの
を一5点として評価した。さらに磁気特性は2500ガ
ウスの磁場で測定したものである。結果を第2表及び第
3表に示す。
第2表 第3表 上記第2表、第3表より明らかなように、磁性層中に多
価カルボン酸を添加することにより粉落ちが非常に少な
くなり、磁気記録媒体の耐久性が向上するとともに、磁
気特性やグロスが良好となり磁気記録媒体の電磁変換特
性が向上する。
特に改善の効果の高いものとしては、マレイン酸、イソ
フタル酸、ベンゼントリカルボン酸、マロン酸、テレフ
タル酸、フマル酸、コハク酸、ベンゼンテトラカルボン
酸等が挙げられる。
次に、磁性粉末の種類及び結合剤中に導入する極性基の
種類による影響を調べた。
スに メタル粉(表面積52m”/g、pH9,5)    
12重量部結合剤(分子N3.5万、3級アミン Q、3m mol/g含有ウレタン樹脂) 3重量部溶
剤(メチルエチルケトン)     26.7重量部上
記組成からなる磁性塗料中に多価カルボン酸であるイソ
フタル酸を2PHP添加し、ボールミルにて24時間混
合してからフィルターを通して取り出し、この磁性塗料
を12μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上
に乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、磁場配向
をしたのち巻取った。これをカレンダー処理した後1/
2インチ幅に裁断し、サンプルテープを作製した。
1隻斑上i 実施例14において使用した磁性粉末をバリウムフェラ
イト粉末(表面積29m”/g、pH6,5)に代え、
他は実施例14と同様の方法によりサンプルテープを作
製した。
此1ピ11 実施例14において使用した結合剤を分子量3゜5万、
3級アミン0.3 醜mol/g含有ウレタン樹脂に代
え、他は実施例14と同様の方法によりサンプルテープ
を作製した。
止較班主 実施例14において使用した結合剤を分子量3゜5万、
−5O3Na 0.05 m mol/g含をウレタン
樹脂に代え、他は実施例14と同様の方法によりサンプ
ルテープを作製した。
軒 14〜  !!“tシ 7 実施例14、実施例15及び比較例2、比較例3におい
て添加したイソフタル酸を添加せず、他は実施例14、
実施例15及び比較例2、比較例3と同様の方法により
サンプルテープを作製した。
上述のようにして作製された各サンプルテープについて
グロス、扮落ち、磁束密度Bm、角形比Rs、保磁力H
cを測定した。上記グロスは光沢針を用いて入反射角7
5°及び入反射角45°における反射率を測定した。ま
た、粉落ちは60分シャトル100回走行後のヘッドド
ラム、ガイドピン等への粉落ち量を目視によって観察し
、粉落ち量の殆どないものを0点、粉落ち量の非常に多
いものを一5点として評価した。さらに磁気特性は25
00ガウスの磁場で測定したものである。結果を第4表
に示す。
なお、バリウムフェライトについては長手方向配向時の
結果である。
(以下余白) 第4表 第4表より明らかなように、塩基性の表面を有するメタ
ル粉末で結合剤に3級アミンを含有している場合が磁性
層中に多価カルボン酸を添加したことによる効果がもっ
とも大きかった。
また、いずれの場合においても多価カルボン酸を添加す
ることにより、粉落ちが少な゛くなるとともに磁気特性
が良好となり磁気記録媒体の電磁変換特性が向上する。
〔発明の効果〕
以上の説明より明らかなように、本発明に係る磁気記録
媒体においては磁性層中に多価カルボン酸を添加してい
るので、上記多価カルボン酸が結合剤と磁性粉末との間
に介在して両者と良好に結合し、磁性粉末の表面がプロ
トン供与性の酸性基間に覆われるため酸素供与性原子団
を有する滑剤、分散剤等各種添剤の吸着を妨げている。
その結果、磁性粉末の分散安定性や結合剤の界面補強性
を失うことなく塗膜が完成され、高磁気特性を有し、表
面光沢の高い且つ強度の強い塗膜が形成される。
したがって、これを磁気記録媒体の磁性層とすることに
より、電磁変換特性や塗膜の耐久性に優れた磁気記録媒
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す概略断面図である。 第2図は本発明を適用した磁気記録媒体の他の構成例を
示す概略断面図である。 1.11・・・非磁性支持体 2.12・・・磁性層 13・・・バックコート層 特許出願人   ソニー株式会社 代理人  弁理士  小泡  晃 同   画材 榮− 同   佐秘  勝 第2図 手続主甫正書(自発) 昭和63年6月77日 昭和63年 特許願 第18746号 車件との関係  特許出願人 住所 東京部品用図化品用6丁目7番35号名称 (2
18)  ソ ニ − 株 式 会 社代表者 大賀 
典誰 自発 6、補正の対象 明細書の「特許請求の範囲」及び 7、補正の内容 (’7−1 ) 明細書第1頁特許請求の範囲の欄を別紙の通り補正する
。 (T−2) 明細書第1頁第20行目から第2頁第1行目に亘って「
磁性層の結合剤を分子中に塩基性極性基を有する樹脂と
し、」とある記載を「磁性層の結合剤に分子中に塩基性
極性基を有する樹脂を含有し、」と補正する。 明細書第5頁第11行目に「塩基性極性基を有する樹脂
であり、」とある記載を「塩基性極性基を有する樹脂を
含有しており、」と補正する。 明細書第5頁第12行目に「多価カルボン酸を含有させ
たこと」とある記載を「多価カルボン酸及びその無水物
を含有させたこと」と補正する。 明細書第6頁第8行目に「組み合わせ等、」とある記載
を「組み合わせや塩基性極性基を有する樹脂と他の極性
基を有する樹脂の組み合わせ等、」と補正する。 明細書第6頁第9行目から第10行目に亘って「極性基
が導入されていない樹脂」とある記載を「その他の樹脂
」と補正する。 明細書第7頁第12行目に「塩基性極性基としては、」
とある記載の後に「例えば」を加入する。 明細書第8頁第5行目に「あるいは、」とある記載の後
に「例えば」を加入する。 明細書第9頁第8行目に「導入されたものであってもよ
い。」とある記載の後に「すなわち、不対電子を有する
チッ素を極性基とするものならばいずれでもよい。」を
加入する。 明細書第11行目第12行目にrcrOJとある記載を
rcrotJと補正する。 明細書第13頁第4行目から第5行目に亘って「多価カ
ルボン酸を磁性層に配合している。」とある記載を「多
価カルボン酸及びその無水物を磁性層に配合している。 」と補正する。 明細書第13頁第18行目から第19行目に亘って「ベ
ンゼントリカルボン酸が挙げられ、」とある記載を「ベ
ンゼントリカルボン酸、トリカルバリル酸が挙げられ、
」と補正する。 明細書第13頁第20行目から第14頁第1行目に亘っ
て「ヘンゼンテトラカルボン酸等が挙げられる。」とあ
る記載の後に「多価カルボン酸無水物としては、無水コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水フタル
酸、1.8ナフタリン酸、ナフタリン1,4.5,8.
テトラカルボン酸無水物等がある。」を加入する。 <1−15) 明細書第14頁第12行目から第14行目に亘って「表
面処理する方法、さらに磁性層を形成した後上部から多
価カルボン酸を塗布する方法がある。」とある記載を「
表面処理する方法がある。」と補正する。 明細書第16頁第9行目から第10行目に亘って「塩基
性であった場合には優先的に該脂肪酸が吸着してしまい
」とある記載を「塩基性であった場合には特に優先的に
該脂肪酸が吸着してしまい」と補正する。 明細書第17頁第10行目から第11行目に亘って「ポ
リアミド等のプラスチック、」とある記載を「ポリアミ
ド、ポリフェニレンサルファイド等のプラスチック、」
と補正する。 明細書第18頁第5行目に「磁性粉末の分散性、」とあ
る記載を「磁性粉末(含顔料)の分散性、」と補正する
。 明細書第18頁第7行目に「磁性粉末の表面」とある記
載を「磁性粉末(含顔料)の表面」と補正する。 明細書第18頁第8行目から第9行目に亘って「上記磁
性粉末の表面が」とある記載を「上記磁性粉末(含顔料
)の表面が」と補正する。 明細書第18頁第10行目に「脂肪酸等の酸素供与性原
子団」とある記載を「脂肪酸等のプロトン供与性原子団
」と補正する。 明細書第21頁にある第1表を次のように補正する。 (以下余白) 第1表 明細書第23頁にある第3表を次のように補正、する。 第3表 明細書第23頁第3表の上第2行目に「多価カルボン酸
を添加することにより」とある記載を「多価カルボン酸
及びその無水物を添加することにより」と補正する。 明細古語R23頁第3表の上第8杼目から第9行目に亘
って「ベンゼンテトラカルボン酸等が挙げられる。」と
ある記載を「ベンゼンテトラカルポン酸、1.8ナフタ
リン酸無水物、ナフタリン1゜4.5.8.テトラカル
ボン酸無水物等が挙げられる。」と補正する。 明細書第28頁第3行目から第4行目に亘って「多価カ
ルボン酸を添加しているので、」とある記載を「多価カ
ルボン酸またはその無水物を添加しているので、」と補
正する。 明細書第28頁第7行目に「覆われるため酸素供与性原
子団を」とある記載を「覆われるためプロトン供与性原
子団を」と補正する。 明細書第28頁第9行目に「磁性粉末の分散安定性や」
とある記載を「磁性粉末(含顔料)の分散安定性や」と
補正する。 以上 別紙 特許請求の範囲 「非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁
性層を有する磁気記録媒体において、前記結合剤は分子
中に塩基性極性基を有する樹脂全倉育互、前記磁性層中
に多価カルボン酸を含有させたことを特徴とする磁気記
録媒体。」以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性
    層を有する磁気記録媒体において、前記結合剤は分子中
    に塩基性極性基を有する樹脂であり、前記磁性層中に多
    価カルボン酸を含有させたことを特徴とする磁気記録媒
    体。
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