JPH01192037A - 光磁気ディスクの保護コート方法 - Google Patents

光磁気ディスクの保護コート方法

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JPH01192037A
JPH01192037A JP1576888A JP1576888A JPH01192037A JP H01192037 A JPH01192037 A JP H01192037A JP 1576888 A JP1576888 A JP 1576888A JP 1576888 A JP1576888 A JP 1576888A JP H01192037 A JPH01192037 A JP H01192037A
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JP
Japan
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film
layer
magneto
substrate
resin
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JP1576888A
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English (en)
Inventor
Yasushi Omori
康司 大森
Seiji Mizumoto
清治 水元
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂製基板を用いた光磁気ディスクの記録層
を保護するための保護コート方法に関する。
(従来技術) 従来、消去書替可能な高密度メモリーに利用される光照
射による加熱で記録され、磁気カー効果、ファラデー効
果などの磁気光学効果を利用して読み出しのできる光磁
気ディスクがある。光磁気ディスクの記録膜には特にG
d、Tb、Fe、Coからなる非晶質薄膜が優れており
、大面積の薄膜を室温近傍の温度で製作する際の製膜性
、信号と小さな光熱エネルギーで書き込むための書き込
み効率、および書き込まれた信号をS/N比よく読み出
すための読み出し効率、大きなカー回転角、150°C
前後のキュリー点を持つので光磁気記録媒体として最適
である。しかしながら、一般に Gd、Tb、Fe、Co等の光磁気記録膜層は耐蝕性が
悪いという欠点を持っている。すなわち、大気・水蒸気
に触れると酸化されて磁気特性が低下し、最終的には完
全に酸化されて透明化する。さらにディスク基板がガラ
スまたはポリカーボネート(pc)のような樹脂製基板
の場合には真空蒸着やスパッタリング法で設層される無
機質からなる薄膜や合金薄膜がPC基板に対して十分な
密着性を有しないために、微細な面積部分において、磁
気記録膜(Gd、Tb、Fe、Co)が密着しなかった
り、密着性不充分で剥がれ落ちたりする場合がある。こ
のような現象はピンホールとして観察され、光磁気ディ
スク基板の下に蛍光灯を置いて、上から拡大鏡を通して
目視することで容易に見分けられピンホールの大きさは
20〜80pmのものが多い。すでにピンホールとして
観察されるもの以外に、記録層で密着性の弱い箇所が部
分的に基板面に存在している。(以後これらをピンホー
ル予備軍と呼ぶ)。ピンホールの発生は大気、水蒸気に
触れて酸化されて透明化するものと、前記ピンホール予
備軍と呼ばれる密着性の弱い部分の記録膜が基板から剥
ぎ取られることにより生じるものとの2種に大別される
。ピンホールの発生は商品外観を悪くするだけでなくレ
ーザー光を照射して記録・再生するとビットエラー率の
低下として現れるので好ましくない。従来、記録膜の酸
化を防止するため、SiO。
5i02 、 Si3N4 、 Al2O3等の無機物
の保護層で記録膜をサンドイッチするか、およびlまた
は防湿性を有するハロゲン化有機樹脂、紫外線硬化型ア
クリレート樹脂、熱硬化型エポキシ系樹脂、ホットメル
ト系樹脂で記録層を保護する方法、あるいはCr、Ti
 、 Au 、 Hf等の金属を蒸着またはスパッタに
より真空系をで保護膜を被覆する方法が提案されている
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、SiO、5i02 、 Si3N4 、
 Al2O3等の無機物の保護層Cr 、Ti 、Au
 、 Hf等の金属薄膜の保護層は蒸着、スパッタ等の
真空装置を使って成膜しなければならず、又、その成膜
にも時間がかかるため設備投資および人件費が膨大なも
のとなり、記録媒体のコストを上昇させる原因となって
いた。
また、特開昭6l−68750(UV保護層)、特開昭
6l−85646(塩化ビニリデン層)、i開昭6l−
50232(フィルム貼合)、特願昭6l−26021
9(ロールコータ)ではハロゲン化有機樹脂、紫外線硬
化アクリル樹脂、熱硬化型エポキシ系樹脂、ホットメル
ト樹脂等の有機樹脂からなる保護層の場合はスプレー、
コーター、スピンナー、浸漬法等のコーティング方法で
記録層の上に均一に塗布でき、溶剤揮散、加熱、2液温
合、紫外線照射等により硬化できるので、短時間で保護
層が形成され設備費が少なく作業性の点からも優れ、低
コストで製造できるという点では無機物、金属薄膜等の
保護層より優れているという開示がある。
しかしながら、ガラス又は、樹脂製基板上に設けられた
光磁気記録層は若干の通気性があり、記録膜と基板との
密着性も強くはないので、有機樹脂からなる保護層を塗
布した時に有機樹脂中に含まれる溶剤やモノマーが浸透
し、記録層にシミ、斑点、ピンホール等を生ずる。この
現象は他の原因によっても発生する。例えばスプレーに
よる吹き付は力によって密着力の弱い部分の記録層(ピ
ンホール予備軍)が剥ぎ取られてピンホールになるし、
ロールコータ−で塗布する場合においてもロールの押さ
え圧力と基板の通過速度の微妙なズレによって、ピンホ
ール予備軍がピンホールとなって現れる。印刷において
もスクリーン側にピンホール予備軍が付着して基板にピ
ンホールが発生する。スピンナーでは高速回転による遠
心力により、ピンホール予備軍はやはりピンホールとな
って現れる。
さらに、加熱、冷却、紫外線(UV)硬化等による樹脂
の硬化収縮率−が、記録層、基板の膨張収縮率と異なる
ために記録層に応用歪を生じ、この場合にもピンホール
予備軍はピンホールとなって現れる。
また、保護層、記録層、樹脂基板の吸水率も各々異なっ
ており、吸水膨張率の違いからも記録膜に応用歪を生じ
て、ピンホール予備軍がピンホールに変化してしまう。
(問題点を解決するための手段) 本発明の光磁気ディスクの保護コート方法はディスク用
基板に光磁気記録層を設けた光磁気ディスクの記録層に
おいて、ポリ塩化ビニリデンフィルムの片面又は両面に
紫外線硬化樹脂をコートして貼り合わせ、該フィルム側
から紫外線照射して紫外線硬化樹脂を硬化させることを
特徴とするものである。
(発明の効果) 本発明の光磁気ディスクの保護コート方法は基板がガラ
ス又はポリメチルメタアクリレート(PMMA)、ポリ
カーボネート(PC)等の透明プラスチックからなり、
基板の案内溝側面にマグネトロンスパッタリング法によ
り無アルカリガラス層、ZnS層、Gd、Tb、Fe、
Co層、無アルカリガラス層を順に積層して磁気記録層
を設けた。この光磁気ディスクを本発明の保護コート用
サンプルとした。
本発明の保護コート方法で用いられるポリ塩化ビニリデ
ンフィルムの厚味は5〜50¥1mの範囲であり、5p
m以下ではガスバリヤ性効果(酸素、水蒸気(湿気)を
通さない)が乏しくなり、また、作業性の点からも好ま
しくない。50pm以上では紫外線照射でUV樹脂を硬
化させるのに時間がかかり過ぎて好ましくない。ポリ塩
化ビニリデンフィルムの片面又は両面に塗布される紫外
線(UV)硬化樹脂は粘度が10〜500cps/20
°Cの範囲で無溶剤型のウレタンアクリレート系樹脂、
エポキシアクリレート樹脂など通常光ディスク記録膜の
保護コート剤として使用されているものを用いることが
できる。
膜厚としては5〜50pmの範囲であり、511m以下
では保護膜として防傷効果が乏しくなり、5011m以
上ではUV硬化に時間がかかり過ぎ、その上ディスク基
板のソリ変形を起こす原因になる。
ポリ塩化ビニリデンフィルムめ片面に紫外線硬化樹脂を
塗布する方法は通常用いられているロールコータ−法が
最も簡便である。但し、本発明では比較実験の必要から
スピンナーを用いてフィルム上に塗布した。光磁気記録
層の上に、UV硬化樹脂が片面に塗布されであるポリ塩
化ビニリデンフィルムを貼り合わせる方法は、UV硬化
樹脂側を下にして、第2図に示すようなりッション性の
大きいゴムローラー11を用いるものであり、可動台7
の上に置いたディスク10に、ディスクの一端から紫外
線硬化樹脂5を設けたポリ塩化ビニリデンフィルム6を
貼りつけていく。ここで注意を要することはローラーの
押圧力を出来るだけ小さくしないとピンホールが発生す
ることがあるので、ディスク基板とローラー間のクリア
ランスは(フィルム+光硬化樹脂)の厚味と同等にして
おくことが好ましい。この方法を用いることにより気泡
の混入は容易に防止でき、しかもピンホールの発生もな
い。
次に紫外線照射方法であるが、加熱による膨張収縮の違
いから生ずる応用歪みによるピンホールの発生を防止す
るために、紫外線照射装置はコールドミラ一方式のタイ
プを使用することが好ましく、しかも出来るだけ短時間
で完全硬化させることが好ま、しい。UV硬化後、基板
からはみ出しているフィルムは切り取ってしまえばよい
。尚、本発明の光磁気ディスクは耐久性に優れているの
で、そのまま単板ででも使用できるし、記録層を内側に
して接着剤で2枚を貼り合わせて使用することもできる
(発明の効果) ガラス又は樹脂基板を用いた光磁気ディスク記録層の上
に、保護層としてポリ塩化ビニリデンフィルムの片面に
コートした紫外線硬化樹脂を貼り合わせ、フィルム側か
ら紫外線照射して硬化させる本発明の保護コート方法は
、保護層設層時に記録層に発生するピンホールが非常に
少なく、また、60°C990%相対湿度条件下に長時
間放置してもピンホールの発生が非常に少ないので、外
観上の商品価値が良く、しかも耐久テスト後の記録、再
生におけるビットエラー率の低下が少ないので耐久性、
信頼性の優れた光磁気ディスクが得られる。
(実施例) 以下、本発明は実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 ポリカーボネート(PC)系樹脂よりなる同心円溝付ド
ーナツ状の基盤1(直径130mm、厚味1.2mm 
磁気記録層を設けていないダミー板)の溝付面上にポリ
塩化ビニリデンフィルム6(厚味12pm、旭ダウ社製
、商品名サラ−ンラップ)を、そのままの状態で気泡が
入らないように第2図に示した方法でロールコータ−1
1を用いて貼り合わせ、ダミー板に付着させたフィルム
を直径150mmに切り取った。次に、スピンナーヘッ
ドにフィルム6付きダミー板1を載置し、その上に紫外
線硬化樹脂(カヤード、クリアーlNC117、日本化
薬社製)粘度700cps/20°Cを滴下し、200
Orpm 、 15秒間回転させてスピンコードした。
UV硬化樹脂層5の薄厚は20pmであった。フィルム
6はUV硬化しないで取り外して置いた。次に、本発明
の保護コート用の光磁気ディスクとして、ポリカーボネ
ート(PC)系樹脂よりなる同心円溝付きドーナツ状基
板1(外径130mm、内径15mm、厚味1.2mm
)に反射防止と防湿効果を有する無アルカリガラス層2
をマグネトロンスパッタ法で5ooAの厚さに積層し、
その上にエンハンス層としてZn8層3を同じスパッタ
法で850人の厚さに積層し、さらに磁気記録層4とし
て厚さ1000人のGd 、 Tb 、 Fe 、 C
oをスパッタ法で、その上に無アルカリガラス層2を5
0OAそれぞれ積層して本発明の保護コート用の光磁気
ディスクサンプル10とした。このサンプルを基板10
の記録層を上にして、第2図の如く可動台7の上に置い
た。
ディスク基板10とクツション性の高いゴムロール11
間のクリアランスは(フィルム+UV樹脂層の厚味)〜
3011mとした。付着UV樹脂層5を下面にしてフィ
ルム6の先端5mmを基板10の前方の可動台7にセロ
テープ8で止めて、第2図の如く可動台7を20cm1
分で移動して、フィルム9を貼り合わせた。
この時気泡の混入はなかった。紫外線硬化はコールドミ
ラ一方式のUV照射装置を用い、2KWの高圧水銀灯、
照射距離30cm 、 N2雰囲気中で5秒間照射した
。最後に基板からはみ出しているUV硬化層付きポリ塩
化ビニリデンフィルムを切り取った。このサンプルを6
0°C290%相対湿度の条件下に1000時間放置し
た。ピンホールの発生状況、ビットエラー率の低下状況
、ビットエラー率の低下状況を第1表に示した。
比較例1 実施例1で用いた保護コート用光磁気ディスク(磁気記
録層を設けである)サンプルと同じ基板10をスピンナ
ヘッドに載置し、磁気記録層の上に紫外線硬化樹脂(カ
ヤード、クリアーlNC117、日本化薬社製)粘度7
00cps/20’Cを滴下し、200Orpm、 1
5秒間回転させてスピンコードした。
紫外線硬化はコールドミラ一方式のUV照射装置を用い
、2KWの高圧水銀灯、照射距離30cm、N2雰囲気
中で5秒間照射した。UV保護コート層5の薄厚は20
pmであった。このサンプルを60’C、90%相対湿
度の条件下に1000時間放置した。ピンホールの発生
状況、ビットエラー率の低下状況を第1表に示した。
比較例2 実施例1と同じ保護コート用の光磁気ディスクサンプル
10を実施例1で用いたポリ塩化ビニリデンフィルム6
で真空包装し、60’C、90%RH条件で1000時
間放置した。結果を第1表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光磁気ディスクの模式断面図である。 第2図は実施例1で用いた保護コート装置の概略の側面
図(ロールコータ−による貼り合わせ)である。 (符号の説明) 1、 ・・・・・ ポリカーボネート基板2、 ・・・
・・ 無アルカリガラス層3、 ・・・・・ エンハン
スN (ZnS)4、 −−−−−  記録層(Gd 
Tb Fe Co)5、 ・・・・・ UV硬化樹脂保
護層6、 ・・・・・ ポリ塩化ビニリデンフィルム層
7、 ・・・・・ 可動台 8、 ・・・・・ セロテープ 9、 ・・・・・ ポリ塩化ビニリデンフィルム10、
・・・・・ ディスク基板 11、・・・・・ ゴムロール 特許出願人 ダイセル化学工業株式会社第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ディスク用基板に光磁気記録層を設けた光磁気ディスク
    の記録層においてポリ塩化ビニリデンフィルムの片面又
    は両面に紫外線硬化樹脂をコートして貼り合わせ、該フ
    ィルム側から紫外線照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ
    ることを特徴とする光磁気ディスクの保護コート方法。
JP1576888A 1988-01-28 1988-01-28 光磁気ディスクの保護コート方法 Pending JPH01192037A (ja)

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