JPH01190771A - インク及びこれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents

インク及びこれを用いたインクジェット記録方法

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JPH01190771A
JPH01190771A JP63016206A JP1620688A JPH01190771A JP H01190771 A JPH01190771 A JP H01190771A JP 63016206 A JP63016206 A JP 63016206A JP 1620688 A JP1620688 A JP 1620688A JP H01190771 A JPH01190771 A JP H01190771A
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康子 富田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット用に特別に調整された指定紙
はもちろん、それ以外のコピー紙、レポート用紙、ボン
ド紙、連続伝票用紙等のオフィスや家庭で一般に使用さ
れている紙及び各種布帛類に対し、高速でしかも定着性
が速く、耐水性及び印字品位の優れた記録を行うことが
でき、且つ保存安定性に優れた記録液に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方式は、種々のインク吐出方式によ
り、インク小滴(droplet)を形成し、それらの
1部若しくは全部を紙、加工紙、プラスチックフィルム
、織布等の被記録材に付着させて記録を行うものであり
、このようなインクジェット記録方式に使用するインク
としては、各種の染料または顔料を、水又は水と水溶性
有機溶剤から成る液媒体に溶解又は分散させたものが知
られ、且つ使用されている。
このようなインクには被記録材との関係も含めて一般的
に下記の如き性能が要求されている。
(1)滲みがな(、品位の良好な記録画像が得られるこ
と。
(2)インクの定着速度が速いこと。
(3)印字をしばらく中断した場合でも、プリンターの
ノズルを目詰まりさせないこと。
(4)プリンターの印字速度に合せたインクの吐出が可
能な周波数応答性が良好なこと。
(5)インクの保存安定性が高いこと。
(6)安全性が高いこと。
(7)耐水性、耐光性等の印字物の耐久性が優れている
こと等。
上記の要求の一部、或いは全てを満足させるためにイン
ク及び装置の両面からの精力的な検討がなされており、
要求性能によってはかなりの効果が認められてきている
〔発明が解決しようとしている問題点〕しかしながら現
在までの多くの研究にも係らず、前記の要求性能の中で
特に現在強く要求されている性能として、 (1)繊維の露呈した被記録材に対して滲みがなく、且
つ定着性が優れていること、 (2)高速記録に対応し、周波数応答性が良好であるこ
と、 (3)水溶性染料を用いた場合にも記録画像の耐水性が
優れていること、 (4)前記(1)〜(3)の性能を満たし且つ保存安定
性が優れていること、 等が挙げられ、未だ充分には解決されていないというの
が現状である。
まず第1に、繊維が露呈している被記録材での滲みや定
着性に関しては、特に被記録材としてコピー紙、レポー
ト用紙、ボンド紙、連続伝票用紙等の一般の普通紙に印
字した場合、インクが紙の繊維に沿って滲んだり、又普
通紙に含有されているサイズ剤の影響で定着性が不充分
であるという問題である。
そこで、滲みと定着性を改善する目的でPHを強アルカ
リ性にしたインクを用いて記録を行う方法(特開昭56
−57862号報)、多量の界面活性剤を添加したイン
クを用いて記録を行う方法(特開昭55−29546号
報)、常温で固体のインクを加熱して液状として記録す
る方法(特開昭58−10827108271号報試み
られている。しかし、インクのpHを強アルカリ性にし
て記録する方法は、インクを手で触れた場合に危険であ
り、又ある種のサイズ剤を用いた紙に対しては、滲み、
定着性とも良好でない場合がある等の欠点がある。又、
多量の界面活性剤を添加する方法では、紙によっては滲
みが非常に多く発生したり、プリンタヘッドの条件によ
っては、インクがオリフィス面より後退してしまいイン
クが吐出しなかったり、逆にオリフィス面全体が濡れて
しまい、インクが吐出しない等のトラブルが見られる。
更に、常温で固体のインクを加熱して液状として記録す
る方法では、滲み。
印字の定着性についである程度の効果が見られるが、プ
リンタを設計する際、インクを溶解させながら供給する
装置やプリンタヘッド内に加熱装置が必要となるため、
プリンタが大型化する点やコスト高という問題が見られ
る。
第2の問題点である高速記録に対応した周波数応答性向
上に関しては、その検討の大部分がヘッド構成等のメカ
ニックの面から行われており、インクによる吐出応答周
波数の向上については、あまり検討されていないのが実
状である。
一般にインクの粘度が小さ(なるにつれて周波数応答性
は向上していくが、しかしながらそれに伴い、吐出の安
定性は低下していく。従って吐出安定性を保持したまま
で、周波数応答性を向上させるようなインクの開発は難
しい。とりわけオンデマンド型インクジェット方式では
、lKH2以上の周波数の駆動条件に於て、周波数応答
性や吐出安定性が劣るといった問題が生じており、この
傾向は2 K Hz 。
4 K Hzと駆動周波数が高(なると−層顕著であり
、圧電素子や熱エネルギーを利用したインクジェット方
式において特に深刻な問題である。
第3の耐水性に関しては、油性染料や顔料を使用したイ
ンクを用いる方法や耐水化剤を添加した特殊な用紙を用
いる方法等が多数提案されている。
しかしながらこれらの方法では、インクの保存安定性の
問題や記録紙のコスト高の問題が新たに生じる。
第4の保存安定性は、通常の水溶性染料、水溶性液媒体
等からなる水性インクではほぼ解決されている問題では
あるが、前記(1)〜(3)の性能と共に全てを充分に
満足するインクは未だ提案されていないのが現状である
そこで本発明の主たる目的は、インクジェット用に特別
に調整された指定紙はもちろん、被記録面に繊維が露呈
し、更にはサイジングされているコピー紙、レポート紙
、ポンド紙、連続伝票用紙等の一般の普通紙に対しても
定着速度が速く、しかも滲みの少ない印字が得られ、安
全で操作性に優れた記録液及びそれを用いた記録方法を
提供することにある。
又、本発明の他の目的は、駆動周波数が高(とも周波数
応答性の良好なインクを提供し、印字スピードの速いイ
ンクジェット記録方法を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、水溶性染料を用いているにも
かかわらず、耐水性に優れたインクを提供し、さらに吐
出安定性・保存安定性の良好な記録方法を提供すること
にある。
c問題点を解決するための手段及び作用〕前記の目的は
、以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、像を形成する成分である色素と、該色
素を溶解又は分散する液媒体を含む記録液に於いて、内
部に空孔を有する3次元構造を成し、分子量が400以
上で且つ水に対する溶解度が3%以上であることを特徴
とする記録液であり、更に25℃に於ける粘度が5cp
以下の記録液である。
本発明は、被記録面に繊維が露呈しているような被記録
材でのインクの耐水性及び定着性、印字品位が良好であ
る液媒体組成について鋭意研究した結果得られた知見で
ある。
本発明を特徴づける内部に空孔を有する3次元構造(原
子又は分子が結合しててきた3次元構造)を成す化合物
とは、その空孔内に他の物質を取り込む包接能を有する
化合物であり、より詳細には空孔を有して他の物質を包
接するホスト分子と呼ばれるものである。
本発明は、包接能を有するホスト分子を含有することに
特徴があり、そのゲスト分子としては、インク構成成分
中の染料母体やその一部分が対応する。
以上のような原子又は分子が結合してできた、内部に空
孔を有する3次元構造を成す化合物を含有したインクを
用いることによって、被記録材での耐水性及び定着性、
印字品位が優れる理由は未だ定かではない。
おそらく、その空孔中に染料母体やその一部分を取り込
んで包接化合物を形成し、染料単独の場合よりも被記録
材、特にサイジングされている一般の普通紙に対する親
和性が増大して、定着性及び耐水性が向上するのではな
いかと考えられる。
更に包接化合物の形成によりヘッド構成部材との濡れ性
が向上して周波数応答性が改善されるものと考えられる
又これら化合物の含有は、各種界面活性剤の添加とは異
なり、大幅なインクの表面張力の低下を伴わないため、
吐出安定性に対する悪影響もみられない。さらに包接化
合物の形成によってみかけ上色素分子が大きくなり流動
性が低下しているものと推定され、滲みがな(、印字品
位の優れた記録が得られる。
本発明者の検討によれば、滲みのない良好な印字量1位
を得るためには、色素を含む包接化合物の流動性の面か
ら含有するホスト化合物の大きさが重要であり、具体的
にはホスト化合物の分子量は400以上、より好ましく
は800以上であることが必要である。
従って、分子量が400未満であり、包接能を有すると
いわれている尿素、チオ尿素、デオキシコール酸及び特
公昭53−43843号公報に記載されている18−ク
ラウン−6などのホスト化合物を含有するインクでは、
その滲み防止効果が不充分であり、印字品位の良好な記
録を得ることは難しい。
更に本発明者の検討によれば、インクの長期保存安定性
を考慮すると、ホスト分子の水に対する溶解度が3%以
上、より好ましくは5%以上であることが必要である。
例えば特開昭56−14569号公報に記載されている
ように、水に対する溶解度が3%未満であるβ−シクロ
デキストリン(溶解度1.58%)を含むインクは、長
期保存中に沈殿物を析出し易いという欠点がある。
本発明に用いる分子量が400以上であり、原子又は分
子が結合してできた、内部に空孔を有する3次元構造を
成し、水に対する溶解度が3%以上の化合物、すなわち
ホスト化合物としては、例えばパリノマイシン系天然抗
性物質、各種ポリエーテル化合物、ナイジュリシン系天
然抗性物質、あるいは複数のピラノース環を有する環状
化合物、例えばグルコース、フルクトース、ガラクトー
ス等の単糖類、及びサッカロース、マルトース、ラクト
ース等の三糖類等が、■、4及び1,6結合して環状化
合物を形成したもの等が挙げられるが、これらの物質に
限定されるものではない。中でも特に好ましい物質とし
ては、6個以上のα−D−グルコビラノース基がα−1
,4結合して環状化合物を形成したシクロデキストリン
が挙げられ、その効果は顕著である。
シクロデキストリンの中でもグルコース分子が6個結合
して環状となったα−シクロデキストリン及び8個結合
したγ−シクロデキストリン、さらには前記シクロデキ
ストリンの誘導体、例えば溶解性向上の目的でマルトー
スを結合させたマルトシルシクロデキストリンなどが良
好である。
前記化合物の含有量は、インク全重量に対して0.1〜
20重量%、好ましくは0.2〜15重量%、より好ま
しくは0.5〜lO重量%の範囲である。
前記化合物の含有量が0.1重量%未満のときは、定着
性や印字品位及び吐出安定性の向上に対する効果が顕著
ではな(、又前記化合物の含有量が20重量%を越える
場合は、インクの粘度上昇や目詰りの点からインクジェ
ット用インクとしては好ましくない。
本発明のインクを構成する他の成分としては、まず色素
として、直接染料、酸性染料、塩基性染料、食用染料、
反応染料、建染染料、可溶性建染染料等の水溶性染料が
挙げられる。
「水溶性」の基準としては、本発明のインクの場合、少
なくとも20℃における溶解度が1%以上であれば、イ
ンクの性能上問題のないものである。
これら色素の含有量は液媒体成分の種類、インクに要求
される特性等に依存して決定されるが、一般にはインク
全重量に対して0.2〜20重量%、好ましくは0.5
〜IO重量%、より好ましくは1〜5重量%の範囲とさ
れる。
本発明において上記の如き色素を溶解させる水性液媒体
としては、従来の一般的なインクジェット記録用インク
の媒体に使用されている媒体はいずれも使用でき、例え
ば水及び/又は有機溶剤が好ましく、有機溶剤としては
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアールコール、n−ブチルアル
コール、5eC−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール、n−ペンタノール
等の炭素数1〜5のアルキルアルコール、類; ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類。
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケト
アルコール類; テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1゜2.6−ヘキサンドリオール、チオジ
グリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコ
ール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアル
キレングリコール類; グリセリン; エヂレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチル(またはエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(または
エチル)エーテル等の多価アルコールの低級モノアルキ
ルエーテル類;トリエチレングリコールジメチル(また
はエチル)エーテル、テトラエチレングリコールジメチ
ル(またはエチル)エーテル等の多価アルコールの低級
ジアルキルエーテル類: スルフオラン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
本発明のインクの必須成分は上記の通りであるが、その
他従来公知の各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、蛍光増白剤等を必要に応じて添加する
ことができる。
例えば、ポリビニルアルコール、セルロース類、水溶性
樹脂等の粘度調整剤;カチオン、アニオンあるいはノニ
オン系の各種界面活性剤、ジェタノールアミン、トリエ
タノールアミン類等の表面張力調整剤:緩衝液によるp
H調整剤、防カビ剤等を挙げることができる。
また、インクを帯電するタイプのインクジェット記録方
法に使用されるインクを調合する為には、塩化リチウム
、塩化アンモニウム、塩化ナトリウムの無機塩類等の比
抵抗調整剤が添加される。尚、熱エネルギーの作用によ
ってインクを吐出させるタイプのインクジェット方法に
適用する場合には、熱的な物性値(例えば、比熱、熱膨
張係数、熱伝導率等)が調整されることもある。
以上の如き本発明のインクは、プリンタヘッドから安定
して吐出するための性能、特にIKHz以上の駆動周波
数にて安定吐出するための性能が要求されることが多い
ため物性的には、好ましくは25℃における粘度が5c
P以下、表面張力が35〜65 d y n e / 
c m 、より好ましくは粘度がさらに3cP以下の低
粘度タイプに調整されることが望ましい。
インクの粘度が5cPを越えると、本発明に係る包接能
を有するホスト化合物を含有するインクであっても、普
通紙における印字品位と定着性、周波数応答性が不充分
となる。
以上の如くして得られる本発明の及び本発明に用いるイ
ンクは被記録材、とりわけその被記録面に繊維が露呈し
、さらにはザイジングされたコピー紙、レポート用紙、
ボンド紙、連続伝票用紙等のオフィスや家庭で一般に使
用されている普通紙における耐水性、定着性及び印字品
位に優れたものであり、各種方式のインクジェット用イ
ンクとして有効であり、優れた記録を行うことができる
又IKHz、2KHz、4KHzとますます要求性能が
高まっている高速記録のための駆動周波数に対して適確
に応答可能であり、とりわけオンデマンド型方式一般、
中でも圧電素子や熱エネルギーを使用するタイプのイン
クジェット方式においても長期間にわたる良好な記録が
可能となる。
〔実施例〕
次に、実施例、比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。尚文中、部及び%とあるのは全て重量基準である
実施例1 上記成分中、まずα−シクロデキストリンを水に溶解さ
せ、次いで染料C,1,フードブラック2を加え1時間
撹拌し、さらにグリセリン、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノフェニルエーテルを加えて40℃に
て3時間撹拌した。その後、水酸化ナトリウムの0.1
%水溶液でpHが7.5になるよう調整した後、ポアサ
イズ1μのフロロボアフィルター(商品名;住友電工■
製)にて加圧濾過して本発明のインク(A)を得た。
次に、このインクを用いて、インクジェット記録装置と
してインクの吐出エネルギー源として発熱素子を利用し
たインクジェットプリンター(オリフィスサイズ40X
50μm1ヒーターサイズ30x150μm、ノズル数
24本、駆動電圧24.5V、周波数2KHz)を使用
して、市販のコピー紙、ボンド紙に印字し、得られた印
字物の定着性及び印字品位、保存性、耐水性を評価した
。インク物性及び評価結果を第1表に示す。
実施例2 上記成分中、まずα−シクロデキストリンを水に溶解さ
せ、次いで染料C,1,アシッドレッド35を加えて撹
拌し、さらにグリセリン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノンを加えて40℃にて3時間撹拌した。その
後、水酸化ナトリウムの0.1%水溶液でpHが7,5
になるよう調整した後、ポアサイズ1μのフロロボアフ
ィルター(商品名;住友電工(株制)にて加圧濾過して
本発明のインク(B)を得た。
実施例3(インクCの調整) 上記成分中、まずγ−シクロデキストリンを水に溶解さ
せ、次いで染料C,1,ダイレクトブルー86を加えて
撹拌し、さらにジエチレングリコール、エチレングリコ
ール、エチレングリコールモノフェニルエーテルを加え
て40℃にて3時間撹拌した。
その後、水酸化ナトリウムの0.1%水溶液でpHが7
.5になるよう調整した後、ポアサイズ1μのフロロボ
アフィルター(商品名;住友電工■製)にて加圧濾過し
て本発明のインク(C)を得た。
実施例4 上記成分中、まずマルトシルシクロデキストリンを水に
溶解させ、次いで染料C,1,フードブラック154を
加えて撹拌し、さらにジエチレングリコール、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ノニオン系界面活性剤を加えて4
0℃にて3時間撹拌した。その後、水酸化ナトリウムの
0.1%水溶液でpHが7.5になるよう調整した後、
ポアサイズ1μのフロロボアフィルター(商品名:住友
電工■製)にて加圧濾過して本発明のインク(D)を得
た。
実施例5(インクEの調整) 上記成分中、まずα及びγ−シクロデキストリンを水に
溶解させ、次いで染料C,1,ダイレクトイエロー86
を加えて撹拌し、さらにトリエチレングリコール、エチ
レングリコール、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノンを加えて40℃にて3時間撹拌した。その後、水酸
化ナトリウムの0.1%水溶液でpHが 7.5になる
よう調整した後、ポアサイズ1μのフロロボアフィルタ
ー(商品名:住友電工(株制)にて加圧濾過して本発明
のインク(E)を得た。
実施例6(インクCの調整) 上記成分中、まずモネンシンを水に溶解させ、次いで染
料C,1,フードブラック2を加え1時間撹拌し、更に
グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコール
モノフェニルエーテルを加えて40℃にて3時間撹拌し
た。その後、水酸化ナトリウムの0.1%水溶液でpH
が7.5になるよう調整し、ポアサイズ1μのフロロポ
アフィルター(商品名;住友電工(株制)にて加圧濾過
して本発明のインク(F)を得た。
比較例1 実施例1における成分中、α−シクロデキストリンを除
いた成分を3時間撹拌後、実施例1と同様に水酸化ナト
リウムの0.1%水溶液でpHが7.5になるよう調整
した後、ポアサイズ1μのフロロポアフィルター(商品
名;住友電工■製)にて加圧濾過して比較用インク(G
)を得た。
比較例2 実施例2における成分中、α−シクロデキストリンを除
いた成分を比較例1と同様に処理して比較用インク(H
)を得た。
比較例3 実施例3における成分中、γ−シクロデキストリンを除
いた成分を比較例1と同様に処理して比較用インク(I
)を得た。
比較例4(インク■の調整) 実施例1におけるα−シクロデキストリンの代わりにサ
ッカロースを用いた以外は実施例1と全く同様に処理し
て比較用インク(J)を得た。
比較例5 実施例4において、マルトシルシクロデキストリンを除
き、その代わりにノニオン系界面活性剤にッサンノニオ
ンP223 (商品名)9日本油脂(株制)を0.5部
加えて、比較例1と同様に処理して比較用インク(K)
を得た。
比較例6 実施例1の成分中、α−シクロデキストリンの代わりに
β−シクロデキストリンを用いた他は、実施例1と同様
にして比較用インク(L)を得た。
比較例7 実施例1の成分中、α−シクロデキストリンの代わりに
18−クラウン−6を用いた他は、実施例1と同様に処
理して比較用インク(M)を得た。
比較例8 実施例6におけるモネンシンの代わりに尿素を用いた以
外は、実施例6と同様に処理して比較用のインク(N)
を得た。
実施例2〜6、比較例1〜8のインク(B−N)につい
ても実施例1と同様の記録を行った。インク第  1 
 表 *1粘度測定 東京計器製ビスコニック(VISCONIC)ELD*
2表面張力測定 協和科学製キヨーワCBVPサーフイステンジオメータ
ー(SURFACE  TENSIOMETER)A−
1本3定着性評価 市販のコピー紙及びポンド紙に印字して10秒後、30
秒後に印字部を濾紙(商品名: No、5C,東洋科学
産業■製)にて擦った。
(25℃、60%RHの環境条件にて評価)◎ ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・10秒でカスレ なし○ ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・10秒でカスレ 
小△ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・30秒でカスレ 小×・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
秒でカスレ 大水4印 前述のコピー用紙及びボンド紙に印字した後、1時間以
上放置し、その後ドツトレベルでの滲み、エッチのシャ
ープさを評価した。
(25℃、60%RHの環境条件にて評価)◎・・・滲
みがな(、エッヂは極めてシャープである。
○・・・滲みは多少みられるが、ドツトのエッヂはシャ
ープである。
△・・・はぼ全ドツトに滲みがみられ、ドツトのエッチ
も少しぼやけている。
×・・・全ドツトに滲みがみられ、ドツトのエッヂもは
っきりしない。
*5保存性 インクを保存ビン(SCHOTTビン、DURAN製)
に入れ、−30℃と60℃にて1力月保存して析出物の
有無を評価した。
○・・・析出物なし。
△・・・析出物少々あり。
×・・・析出物多量にあり。
*6耐水性 前述のコピー紙に印字後、印字サンプルを1日放置し、
その後水中に1分間浸して画像の滲みを評価した。
○・・・滲みがほとんどみられない。
△・・・滲みが少しみられる。
×・・・滲みがたくさん発生し、画像の判読が困難であ
る。
実施例7〜21及び比較例9〜23 実−施例1〜5及び比較例1〜5によって得られたイン
クA〜E,G−Kを用い、下記プリンター■。
■を使用して、周波数を1〜6KHzの範囲内に設定し
て、15×4crr?の面積のベタ印字及びアルファベ
ット130文字のキャラクタ−印字を市販のコピー紙に
対して行い、得られた印字物のインク追従性及び着弾点
精度を調べ、インクの周波数応答性を評価し、その評価
結果を第2表に示す。
(プリンター■) インクの吐出エネルギー源として発熱素子を利用しくヒ
ーターサイズ30 X 150μd)オリフィスサイズ
40 X 50μイのノズルを24本有するインクジェ
ットプリンター(駆動電圧24.5V)。
(プリンター〇) インクに加える圧力手段としてピエゾ素子を利用し、電
気信号によりピエゾ素子に機械的変位を生じさせてイン
クを吐出させる。オリフィス径50μm1流路長40m
mのノズル8本を有するインクジェットプリンター(駆
動電圧60■)。
第  2  表 第 2 表 つづき *7周波数応答性の評価 得られた印字物の印字状態すなわちカスレや白抜は状態
及びスプラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観
察し、評価した。
◎・・・周波数に対するインクの追従性は良好であり、
ベタ印字及びキャラクタ印字共にカスレや白抜け、着弾
点不良がみられない。
○・・・周波数に対するインクの追従性は、はぼ良好で
あり、キャラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾点不良
がみられないが、ベタ印字においてわずかにカスレがみ
られる。
△・・・キャラクタ印字でカスレ、白抜けはみられない
が、一部着弾点不良がみられる。又、ベタ印字ではカス
レ、白抜けがベタ全体のA程度みられる。
×・・・ベタ印字においてカスレ、白抜けが多く、又キ
ャラクタ印字においてもカスレや 着弾点不良がたくさんみられる。
〔効 果〕
以上説明したように本発明によれば、インクジェット用
に特別に調整された指定紙はもちろんのこと、被記録面
に繊維が露呈し、更にはサイジングされている一般の普
通紙、例えばコピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、連
続伝票用紙等に対しても耐水性が良好であり、定着速度
が速く、しかも滲みの少ない印字が得られるインクジェ
ット記録が可能となる。
更に本発明のインクは保存安定性に優れているため、安
全で吐出安定性及びインクの操作性に優れたインクジェ
ット記録が長期間に亘って可能となる。
更に、インクの周波数応答性が良好であるため、高駆動
周波数による高速・安定記録が可能となる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)像を形成する成分である色素と、該色素を溶解又
    は分散する液媒体を含む記録液に於いて、内部に空孔を
    有する3次元構造を成し、分子量が400以上で且つ水
    に対する溶解度が3%以上である化合物を含有すること
    を特徴とする記録液。
  2. (2)前記化合物の水に対する溶解度が5%以上である
    特許請求の範囲第1項記載の記録液。
  3. (3)前記化合物の分子量が800以上である特許請求
    の範囲第1項記載の記録液。
  4. (4)前記化合物の含有量が記録液全重量の0.1〜2
    0重量%の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の記録
    液。
  5. (5)像を形成する成分である色素と、該色素を溶解又
    は分散する液媒体を含む記録液に於いて、内部に空孔を
    有する3次元構造を成し、分子量が400以上で且つ水
    に対する溶解度が3%以上である化合物を含有し、25
    ℃に於ける粘度が5cp以下であることを特徴とする記
    録液。
  6. (6)前記化合物の水に対する溶解度が5%以上である
    特許請求の範囲第5項記載の記録液。
  7. (7)前記化合物の分子量が800以上である特許請求
    の範囲第5項記載の記録液。
  8. (8)前記化合物の含有量が記録液全重量の0.1〜2
    0重量%の範囲にある特許請求の範囲第5項記載の記録
    液。
  9. (9)前記記録液の25℃に於ける粘度が3cp以下で
    ある特許請求の範囲第5項記載の記録液。
  10. (10)前記記録液の25℃に於ける表面張力が35〜
    65dyne/cmの範囲にある特許請求の範囲第5項
    記載の記録液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6233717A (ja) * 1985-08-05 1987-02-13 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱装置

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