JPH01189472A

JPH01189472A - 保冷材

Info

Publication number: JPH01189472A
Application number: JP1280688A
Authority: JP
Inventors: Kuniaki Takeuchi; 竹内　國晃; Atsushi Ishikawa; 淳石川
Original assignee: Japan Vilene Co Ltd
Current assignee: Japan Vilene Co Ltd
Priority date: 1988-01-22
Filing date: 1988-01-22
Publication date: 1989-07-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は保冷材に関し、更に詳細には、同保冷材を立て
たり斜めにしたりすることにより、吸水時に同保冷材が
不均一に膨潤したり、氷結時に同保冷材か変形したりす
るのを防止して、常に同保冷材をシート形状に保持する
ことができる保冷材に関する。

（従来の技術）保冷材としては、低温保存食品の梱包等で大量に使用す
る場合算において、梱包容器内に梱包された低温保存食
品の隙間に差し入れて収めることができるように、薄形
て場所を増らないシート形状のものか好ましい。従来、
保冷材としては、デンブ、ン系の高吸水性ポリマーから
なる顆粒状の保冷剤を不織布により被覆してシート形状
にしたものが使用されている。ところか、この保ん材に
あっては、保冷剤が不織布内で固定されずに自由に移動
できるようになっているため、保冷材を立てたり斜めに
したりすると、内部の保冷剤が部分的に偏ってしまい、
吸水時に不均一に膨潤するということがあった。つまり
、不織布内の保冷剤が偏って塊となり、その塊の表面に
おいてのみ吸水かなされ、内部においては吸水かなされ
なかったり或いは、不織布内で保冷剤か偏って密度が不
均一となり、場所ごとに膨潤の度合が異なったりすると
し・うことかあった。この結果、不均一・に膨潤し変形
した保冷材をそのまま氷結させて使用することとなり、
保冷材を低温保存食品の隙間に差し入れられないという
不具合を生していた。又、不均一・に膨潤した保冷材を
シート形状に修正して氷結させることは大変に煩雑な作
業であった。そこて、吸水時に不均一にｍａｔ、ないよ
うにした保冷材として、特開昭５９−１９６３８６号公
報に記載されたものか提案されている。

この保冷材（１）は、第４図に示すように、高吸水性ポ
リマーと綿状パルプとの混合体をシート状に形成した内
側吸水Ｐｉ！（２）を、この内側吸水層（２）に相対し
て疎水性を有する不織布からなる外側保持層（３）で被
覆したものである。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、この保冷材にあっては、吸水すると内側
吸水層の高吸水性ポリマーがゲル状となり、吸水した重
みで変形しやすくなり、また、この内側吸水層は外側保
持層によって単に被覆されているたけであるため、氷結
時に同保冷材を立てたり斜めにしたりすると、同保冷材
内の内側吸水層か下方に移動して下膨れになったりし、
同保冷材をシート形状に保持することかできなかった。

本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、
同保冷材を立てたり斜めにしたりすることにより、吸水
時に同保冷材か不均一に膨潤したり、氷結時に同保冷材
が変形したりするのを防止して、常に同保冷材をシート
形状に保持することがてきる保冷材を簡単な構造により
提供しようと　・するものである。

（ｆｆ１９を解決するための手段）すなわち１本発明は、高吸水性ポリマーとパルプとを含
有する保冷剤シートを透水シートで被覆してなる保冷材
において、前記保冷剤シートに同保冷剤シートのシート
形状を保持する保形層を１没けたことを特徴とする保冷
材である。

（発明の作用）従って、本発明の保冷材にあっては、保冷剤シートに保
形層を設けたことにより、吸水時における同保冷剤シー
トの不均一なｌ！１ｇ４や氷結時における保冷剤シート
の変形を防止することができ、同保冷剤シートのシート
形状を保持することかできる。又、本発明の保冷材にあ
っては、保冷剤シートに保形層を設けたことにより自立
性を有し、横にして積層することは勿論、立てたり斜め
にした状態で膨潤させたり氷結させたりすることかでき
る。

（実施例）以下、本発明の保冷材を図面に示した一実施例に従って
詳細に説明する。

第１図は本発明の保冷材の一実施例を示した−部ｉｖｒ
面斜視図、第２図は本発明の保冷材の別の例を示した拡
大断面図、第３図は本発明の保冷材の更に別の例を示し
た拡大断面図である。

本発明の保冷材（１１）は、保冷剤シート（１２）とこ
の保冷剤シート（１２）を被覆する透水シート（１３）
と、前記保冷剤シート（Ｉ２）のシート形状を保持する
保形層（１４）とにより構成されている。

保冷剤シー１−（１２）としては、高吸水性ポリマー、
例えば架橋ポリアクリル酸塩、デンプン・アクリル酸グ
ラフト重合体、デンプン・アクリロニトリルグラフト重
合体、酢ビ・アクリル酸塩共屯合体、イソヅチレン・無
水マレイン酸共重合体、ＰＶＡ・無水マレイン酸共重合
体、ＣＭＣ架＠Ｎ等の吸水倍率か５０〜１０００倍のも
のであって、粉状のもの或いは繊維状のものに繊維状の
パルプを混合１．てこれに４ｔｃｉｉ剤、例えばポリエ
チレン、共重合ポリアミド等の粉末を加えてシート状に
成型１ノたもの、粉状の高吸水性ポリマーとパルプに、
ポリプロピレン、カーボン繊維、カポックａｍ、ガラス
ｍ維２セピオライト、珪藻上、ガラスバルーン或いは、
セオライト等の低熱伝導物質を加えて接着剤でシート状
に成型したもの７を挙げることかてきる。本実施例にお
いては、粉状の高吸水性ポリマーに繊維状のパルプを混
合してこれに接着剤を加えてシート状に積層し、加熱プ
レスしてシート化したものであり、水を含浸して氷結し
ても型くずれしないでシート状態を長く保持できるもの
を使用した。しかしながら、必ずしも保冷剤シート（１
２）が形状保持性を有するものを使用する必要はなく、
後述する保形層（１４）や透水シート（１３）によって
形状保持を図ったものであっても良い。なお、高吸水性
ポリマーは粉末状、粒体状或いは、繊維状等どんな形状
のものであっても良く、これらを単独で或いは混合する
ことにより使用しても良い、以−ヒ述べた保冷剤シート
（１２）が透水シート（１コ）で被覆されている。

透水シート（１３）は、通水性を有するとともに保冷剤
シート（１２）に水が含浸したとき、保冷剤シー）−（
１２）の形状を一定の形に保持し得る強度と伸度とを備
えたものである。すなわち、透水シート（Ｉ３）として
は、透水性のあるスパンポンド不織布、乾式不織布或い
は、湿式不織布算の透水性不織布や透水性のある紙や編
織布が好ましく。

特に５％モジュラスが縦５．０ｋｇ１５ｃｍ幅以Ｌ、横
２．０ｋｇ１５ｃ■幅以上のものが形状保持の点で望ま
しい。例えばポリエステルスパンボンド不織布であって
、目付２５〜６０ｇ／ｌｎ’、５％モジュラス、縦６．
０〜７．０Ｋｇ１５ｃｓ　Ｗｉ、横２．５〜３．５Ｋｇ
／Ｓｃａ幅のものが好適に用いられる。なお、ヒートシ
ール性のない透水シートを使用する場合には、透水シー
ト表面に熱融着性のフィラメント、粉末、又はペースト
ドツトを５〜１５ｇ／ｒｎ’程度積載してヒートシール
性を持たせる加工を施すのが良い。この透水シート（１
３）は保冷剤シート（１２）よりも大きく設けてあり、
保冷剤シート（【２）の上下に積層したとき、２枚の透
水シート（１３）（１’Ｊ）が保冷剤シート（１２）全
体を包み込みその周縁（１５）かはみ出るようになって
いる。ぞし−Ｃ１はみ出た上下の周縁（Ｉｓ）（１５）
は、例えば疎水性の合成樹脂よりなる接着剤或いは加熱
溶着により夫々接合されて保冷剤シート（１２）か透水
シート（１３）によりｌ［されるようになっている。こ
の透水シー１−（Ｃ３）内には前述した保冷剤シート（
１２）のシート形状を保持する保形層（１４）が設けら
れている。

保形層（１４）は、第１図及び第２図に示すように、透
水性と剛性とを有する層であって、透水性の紙、透水性
不織布或いは、接、４剤を素材としたものが好ましい。

ヌ、保形層（１４）としては、保冷剤シート（１２）と
同−或いは略凹−の形状をなす層であり１例えば、保冷
剤シート（１２）と略凹−のシート形状に形成した透水
性不織布、紙、編織布、合成樹脂性ネットなどが使用さ
れる。この保形層（１４）にあっては、接着、熱圧着或
いは、高周波加熱溶着等の手法を使用して、前記保冷剤
シート（Ｉ２）の片面或いは両面に接合されるようにな
っている。このため、保冷剤シート（１２）への保形層
（１４）の接合が簡単にてきるようになっている。

又、保冷剤シート（Ｊ２）内に同保形層（１４）を嵌挿
させても良く、この場合、保冷剤シート（１２）の表面
か保形層（１４）により被われていないため、保冷剤シ
ーｌ〜（１２）の吸水効率か良く、保冷剤シート（１２
）との接合力も一層高めることができる。又、第３図に
示すように、透水シート（１３）に予め接着成分を含有
させたり熱融着性合成ｍｓを混合したりしておいて、透
水シート（１３）と保冷剤シート（１２）とを熱圧着に
より接合する際、前記接着成分や熱融着性合成繊維が溶
融して両者間に形成される接着剤層や熱融着性合成繊維
層も保形層（１４）として挙げることかできる。この場
合、接着成分や熱融着性合成Ｗ１維が溶融して透水シー
ト（１３）や保冷剤シート（１２）の組織内に浸透して
同化するため、透水シート（１３）及び保冷剤シート（
１２）と保形層（１４）との接合力を一層高めることが
できる。このような保形Ｐｆｊ（１４）としては１例え
ば、透水シート（１３）に予め不織１）ｉのウェブの接
着に使用する、エマルジ３ンＩｊｉ着剤のうち、とくに
エチレン・酢酸ビニル共重合体などの熱融着性のあるエ
マルジョン接着剤を余分に含ませておき、この透水シー
ト（１３）と保冷剤シート（Ｉ２）とを熱圧着させるこ
とにより、余分に含ませてふいたエマルジョン接着剤を
溶融して保冷剤シート（１２）の両面に形成した接着剤
層や、ポリエチレン繊維や、低融点ポリエステル繊維、
或いはポリエチレン成分とポリプロピレン成分からなる
熱融着性複合ｌａ＃などの熱融着性合成ｍ！ｌを透水シ
ート（Ｉ３）のウェブに混合してΣき、この透水シート
（１３）と保冷剤シート（１２）とを熱圧着させること
により、混合しておいた熱融着性合成繊維が溶融して保
冷剤シート（１２）の両面に形成される熱融着性合成繊
維層が好ましい。又、前述した加工により不織布表面に
積載した熱融着性のフィラメントや粉末やペーストドツ
トが透水シー）−（１３）と保冷剤シート（１２）とを
熱圧着して接合させるときに溶融して形成される接着剤
層も保形層（１４）として挙げることができる。この場
合、保形層（１４）を形成するために特別な工程を設け
る必要がないため、保冷材（１１）の製造にあたって、
その製造工程の簡略化を図ることができる。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の保冷材は、保冷剤シート
に保形層を設けたことにより、吸水時における同保冷剤
シートの不均一な膨潤や氷結時における保冷剤シートの
変形を防止することができ、同保冷剤シートのシート形
状を保持することかできる。このため、低温保存食品の
梱包等で大量に使用する場合でも、梱包容審内に梱包さ
れた低温保存食品の隙間に同保冷材をスムーズに収める
ことかでき、梱包作業の作業効率を一層高めることかで
きる。

又、本発明の保冷材にあっては、保冷剤シートに保形層
を設けたことにより自立性を有し、横にして積層するこ
とは勿論、立てたりＭめにした状態で膨潤させたり氷結
させたりすることができる。このため、狭いスペースで
もコンパクトに使用することができる。

又、使用時に吸水して使用するシート形状の保冷材であ
るため、手軽に持ち運びすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の保冷材の一実施例を示した一部断面斜
視図、第２図は本発明の保冷材の別の例を示した拡大断
面図、第３図は本発明の保冷材の更に別の例を示した拡
大断面図、第４図は従来の保冷材を示した一部断面斜視
図である。符号の説明保冷剤シート　・・・１２、　透水シート　・・・１３
、保形層　・−１４゜

Claims

【特許請求の範囲】

（１）高吸水性ポリマーとパルプとを含有する保冷剤シ
ートを透水シートで被覆してなる保冷材において、前記
保冷剤シートに同保冷剤シートのシート形状を保持する
保形層を設けたことを特徴とする保冷材。
（２）保形層がシート形状に形成されて保冷剤シートの
表面に接合される透水性不織布であることを特徴とする
請求項１に記載の保冷材。
（３）保形層がシート形状に形成されて保冷剤シート内
に嵌挿される透水性不織布であることを特徴とする請求
項１に記載の保冷材。
（４）保形層が透水シートに予め含ませておいた接着成
分がこの透水シートと保冷剤シートとを接合する際に溶
融して形成される接着剤層であることを特徴とする請求
項１に記載の保冷材。
（５）保形層が透水シートに予め含ませておいた熱融着
性合成繊維がこの透水シートと保冷剤シートとを接合す
る際に溶融して形成される熱融着性合成繊維層であるこ
とを特徴とする請求項１に記載の保冷材。
（６）保形層が透水シート表面にヒートシール性を持た
せるため積載した熱融着性フィラメントまたは熱融着性
粉末または熱融着性ペーストドットの群から選択される
いずれか１つの接着剤が透水シートと保冷剤シートとを
接合する際に溶融して形成される接着剤層であることを
特徴とする請求項１又は４に記載の保冷材。