JPH0423645Y2 - - Google Patents

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JPH0423645Y2
JPH0423645Y2 JP1985088844U JP8884485U JPH0423645Y2 JP H0423645 Y2 JPH0423645 Y2 JP H0423645Y2 JP 1985088844 U JP1985088844 U JP 1985088844U JP 8884485 U JP8884485 U JP 8884485U JP H0423645 Y2 JPH0423645 Y2 JP H0423645Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、新規な吸水性材料、特に繰返し再使
用可能な吸水性材料に関する。
[従来の技術] 従来より、所望の枚数の不織布あるいは織布を
重ね、該布の周囲を密閉して得られる空間に、吸
水性樹脂を含む吸水剤粉末を充填した吸水性材料
が知られており、例えばベビー用使捨てオムツな
どに用いられている。
上記樹脂としては、自重の数百倍以上の水を吸
収保持する能力を有するポリアクリル酸塩系、ポ
リアクリル酸エステル系、ポリビニルアルコール
系等の吸水性樹脂が一般的であるが、これら樹脂
は上記のような吸水能はあるものの、水を吸収し
た樹脂の再生は加熱して水を蒸発させる方法のみ
が可能であり、繰返し使用は極めて困難であつ
た。また、電解質を含む水溶液では吸水能が低下
したり、吸水後の樹脂の強度等の力学的特性、特
に粉末状、粒状等の形態保持性などが必ずしも満
足のゆくものではなかつた。
更には、このような吸水性材料にあつては、上
記使捨てオムツの如く、一般には例えば洗濯など
による再生利用が考慮されていないため、洗濯な
どを行なつて再使用しようにも、吸水剤がかたよ
り、とても再使用にたえない。
[考案が解決しようとする問題点] ところで最近1)液状あるいは気体状の水との
接触により水を吸収保持し、大過剰の水の存在下
においても加温により収縮して吸収保持した水を
放出し、しかも2)上記水の吸収保持および放出
という過程を繰返すことができるという、特異な
吸・脱水特性を有し、更には3)電解質の溶存下
においても吸水能が低下せず、形態保持性にも優
れるという特異な性質を有する吸水性樹脂が見出
された。このような吸水性樹脂は、上記吸水性材
料の再使用を考慮する上で極めて好都合なもので
ある。しかしながら、このような優れた特性を有
する樹脂を用いたにしても、上記のようなかたよ
りによる再使用の問題は未解消のままである。
本考案は、上記の諸点に鑑み成されたものであ
つて、繰返し再使用可能な新規な吸水性材料を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成する本考案は、重ね合せた不織
布または織布を線または点融着して得られる実質
的に互いに独立した複数の小区画内に、N−アル
キルまたはN−アルキレン置換(メタ)アクリル
アミドの単独または共重合体、もしくは他の共重
合し得る単量体との共重合体を水に不溶化して成
る吸水性樹脂を含む吸水剤を充填したことを特徴
とする吸水性材料である。すなわち、本考案の吸
水性材料は、上記のような小区画を設けて吸水剤
の移動を防止することにより、吸水性材料の繰返
し再使用を可能にしたものである。
本考案においては、N−アルキルまたはN−ア
ルキレン置換(メタ)アクリルアミドの単独また
は共重合体、もしくは他の共重合し得る単量体と
の共重合体を水に不溶化して成る吸水性樹脂が用
いられる。これらの吸水性樹脂としては、好まし
くは本考案者らの一部による特開昭58−103348号
開示の改良された方法によつて製造されたN−置
換アミド化合物、すなわち、一般式() (上式でR1は水素原子またはメチル基、R2
水素原子、メチル基またはエチル基、R3はメチ
ル基、エチル基またはプロピル基を表わす。)ま
たは一般式() (上式でR1は水素原子またはメチル基、Aは
CH2でnは4〜6またはCH22OCH22を表わす。) で表されるN−アルキルまたはN−アルキレン置
換(メタ)アクリルアミドが単量体として用いら
れ、これらの単量体の単独または共重合体を水に
不溶化してなる吸水性樹脂が好ましいものとして
用いられる。これらの吸水性樹脂の詳細について
は、本考案の出願後公開された特開昭60−90010
号開示の発明を参照することができる。
上記樹脂は、前述の3)の特性はもとより1)
〜2)の吸・脱水特性、特に加温により収縮して
吸収保持した水を放出する特性を有しており、例
えば温水洗浄等により容易に脱水して再使用が可
能となるため、繰返し再使用を考慮した本考案の
吸水性材料にとつて極めて有用なものである。
本考案に用いる吸水剤は、上記樹脂を含むもの
であるが、例えば上記樹脂を粉末状にしたものを
単独で用いてもよいし、これら粉末に所望の凝集
防止剤や各種の無機、有機繊維などを添加して、
これを成形したものであつてもよい。吸水剤は、
例えば粉状、ビーズ状、繊維状等の所望の形状で
用いることができるが、本考案に言うところの小
区画を移動しにくいものであることが好ましい。
中でも、本考案の吸水性樹脂を含む吸水剤にあら
かじめ繊維状素材を混合一体化したものは、該繊
維状素材が不織布または織布にからみつくことに
より、吸水剤を移動しにくくさせるので特に好ま
しい。この目的に好適な繊維状素材としては、繊
維状ものもであれば良く、例えば石綿等の天然無
機繊維、ガラス繊維等の合成無機繊維、綿、羊毛
等の天然有機繊維、アクリル、ナイロン、ポリエ
ステル、レーヨン等の合成有機繊維等を使用する
ことができる。これら繊維は、太いものも、細い
ものも、何れの太さのものも特に限定することな
く用いることができる。また、用いる繊維の長さ
及び添加量に関しても特に限定されるものではな
いが、長さとしては概ね0.05〜1cmが好ましく、
添加量としては、好ましくは該吸水剤組成中の1
〜50重量%の範囲である。
このような繊維状素材と吸水性樹脂の一体化方
法としては、例えば吸水性樹脂の製造時に繊維状
素材を共存させて重合して一体化する方法や、重
合後に繊維状素材を添加し混練するなどして一体
化する方法等が挙げられる。
本考案における小区画の大きさは、吸水剤の移
動を防止できる大きさであればよく、概ね0.5cm
×0.5cm〜5cm×5cmの大きさが好ましい。また、
小区画内に充填する吸水剤の量は、使用目的、使
用環境等によつても異なるが、概ね2g/m2
2000g/m2程度とすればよい。
なお、本考案における線または点融着して得ら
れる実質的に互いに独立した複数の区画内とは、
線融着によつて得られる完全に独立した小区画は
勿論、点融着によつて得られる複数の点融着部で
仕切られた実質的に独立した複数の空間、換言す
れば点融着点で実質的に仕切られた連続空間であ
る小区画も含まれる。
本考案に用いる不織布または織布は線または点
融着し得るものであることが必要であり、例えば
ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の線
または点融着可能な素材からなるものが代表的な
ものとして挙げられる。また、それらと、それ自
体融着し得ない素材との混合物よりなるものでも
よい。これら不織布または織布の線または点融着
方法としては、熱ロールを用いた熱圧着あるいは
ニクロム線によるヒートシール、超音波ミシン、
高周波ウエルダーによる融着などが代表的なもの
として挙げられる。もちろん、線または点融着に
先立つて吸水剤の所望量を不織布または織布上に
あてがつておくことが必要である。
[実施例] 以下、第1図〜第3図に示した本考案の一実施
態様をもとに、本考案を更に詳しく説明する。
尚、第1図には、本例の吸水性材料の平面図が、
第2図、第3図には第1図の部分断面図が示され
ている。
実施例 1 第1図〜第3図において、1が本考案に言うと
ころの小区画であり、本例では、2枚重ねの不織
布(または織布)3に熱ロールを用いて形成され
た井桁状の線融着部2によつて、互いに独立した
ものとして構成されている。4は、該区画1内の
それぞれに充填された吸水剤であり、5は吸収剤
に一体化された繊維状素材である。
上記の如き小区画が設けられた本考案の吸水性
材料では、内部に充填された吸水剤は移動しにく
く、特に繊維状素材と一体化された吸水剤は極め
て移動しにくく、例えば温水洗浄などの再使用の
ための操作をうけても、従来の吸水性材料のよう
に吸水剤がかたよつてしまうことがない。したが
つて繰返し使用を行なつても、吸水性材料全域の
吸水能が殆ど変化することがない。また、小区画
内に充填される吸水剤も温水洗浄などの方法で容
易に再使用が可能であり、極めて容易に繰返し使
用ができる。更には、吸水剤が複数の小区画内に
充填されているため、裁断も可能であり、従来の
吸水性材料のように使用目的に応じた形状に予め
加工しておく必要はなく、使用時に用途に応じた
所望の形状で用いることもできる。
尚、上記例では小区画を方形としてあるが、も
ちろん小区画の形状は方形に限定されるものでは
なく、菱形、円形など任意の形状とし得るもので
ある。また、上記例では融着部を連続的な直線状
としてあるが、融着部は上記例に限定されるもの
ではなく、もちろん不連続であつてもよいし、波
線状、曲線状、ジグザグ線状などの任意の状態と
し得るものである。また、小区画内のすべてに吸
水剤を充填することは必ずしも必要ではなく、所
望に応じて1つおきに充填する等のことも可能で
ある。また、不織布(または織布)は必ずしも2
枚重ねとする必要はなく、例えば第4図の如くに
2枚以上の不織布(または織布)3を重ね、これ
を融着することによつて平面方向のみならず上下
にも形成される小区画1内のある部分(本例では
上下3段のうち中心部にある小区画)のみに吸水
剤4を充填する、あるいは第5図の如くに上下に
形成された小区画1内のすべてに吸水剤4を充填
する等のことも可能である。
このような本考案の吸水性材料は、前述の如く
例えば温水洗浄などの方法で容易に再使用可能な
状態にすることができるので、衛生用素材、住
宅、密閉空間の湿度調節素材、脱水用の素材など
として好適なものである。
実施例 2 第1図〜第5図において、小区画1が連続空間
を形成している場合を示す。この例では、2枚重
ねの不織布(または織布)3に超音波ミシンを用
いて点融着された複数の点融着部2によつて仕切
られたものとされている。4は、連続空間1内に
充填された吸水剤であり、5は吸水剤に一本化さ
れた繊維状素材である。本例では点融着部2を等
間隔に設けているが、点融着部2を等間隔に設け
ることは必ずしも必要ではなく、点融着部2は連
続空間1内に充填する吸水剤4が移動しにくい所
望の間隔としておけばよい。また本例では点融着
部2の平面形状を第1図の如くに方形としてある
が、必ずしも方形とする必要はなく、円形状、X
状、楕円状等の任意の形状とし得るものである。
もちろん、点融着部2を非連続の直線を所望の間
隔で配置した破線状のものとすることも可能であ
る。
上記の如き本考案の吸水性材料でも、点融着部
で仕切られた連続空間内に吸水剤が充填されるた
め、充填された吸水剤は移動しにくく、特に繊維
状素材と一体化された吸水剤は極めて移動しにく
く、例えば、温水洗浄などの再使用のための操作
をうけても、従来の吸水性材料のように吸水剤が
かたよつてしまうことがない。従つて繰返し使用
を行つても、吸水性材料全域の吸水能が殆ど変化
することがない。また、連続空間内に充填される
吸水剤も温水洗浄などの方法で容易に再使用が可
能であり、極めて容易に繰返し使用ができる。更
には、吸水剤が移動しにくいので、裁断も可能で
あり、従来の吸水性材料のように使用目的に応じ
た形状に予め加工しておく必要はなく、使用時に
用途に応じた所望の形状で用いることでもでき
る。但し、裁断を行なつた場合には、裁断した部
分を縫合または融着などして吸水剤がこぼれ落ち
ることのないようにしておくことが必要である。
尚、不織布(または織布)は上記の如く必ずし
も2枚重ねとする必要はなく、例えば第4図の如
くに2枚以上の不織布(または織布)3を重ね、
これを点融着することによつて平面方向のみなら
ず上下にも形成される連続空間1内のある部分
(本例では上下3段のうち中心部にある連続空間)
のみに吸水剤4を充填する、あるいは第5図の如
くに上下に形成された連続空間1内のすべてに吸
水剤4を充填する等のことも可能である。
このような吸水性材料も前記実施例と同様の有
用性を有する。
[考案の効果] 以上に説明した本考案の吸水性材料では、吸水
剤が小区画内に分散、充填されているので、従来
の吸水性材料のように吸水剤がかたよつてしまう
ことがない。特に繊維状素材と一体化された吸水
剤を用いた場合、その効果が著しい。したがつ
て、繰返し再使用を行なつても吸水性材料全域の
吸水能が殆ど変化することがなく、使用開始時と
ほぼ同様の状態で繰返し再使用することができ
る。また、小区画内に充填される吸水剤を温水洗
浄などの方法で容易に再使用可能な状態に戻すこ
とができるので、繰返し使用が極めて容易であ
る。更には、吸水剤が複数の小区画内に充填され
ているため、裁断も可能であり、従来の吸水性材
料のように使用目的に応じた形状に予め加工して
おく必要はなく、使用時に用途に応じた所望の形
状で用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図は本考案に係わる吸水性材料の
一例であり、それぞれ第1図は該吸水性材料の平
面図、第2図は該吸水性材料の部分断面図、第3
図は繊維状素材と一体化された吸水剤を用いた吸
水性材料の部分断面図、第4図は本考案に係わる
吸水性材料の別の例の部分断面図、第5図は本考
案に係わる吸水性材料の更に別の例の部分断面図
である。 1……小区画、2……線融着部、3……不織布
または織布、4……吸水剤、5……吸水剤に一体
化された繊維状素材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 重ね合せた不織布または織布を線または点融着
    して得られる実質的に互いに独立した複数の小区
    画内に、N−アルキルまたはN−アルキレン置換
    (メタ)アクリルアミドの単独または共重合体、
    もしくは他の共重合し得る単量体との共重合体を
    水に不溶化して成る吸水性樹脂を含む吸水剤を充
    填したことを特徴とする吸水性材料。
JP1985088844U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0423645Y2 (ja)

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