JPH01187460A - 自己免疫疾患診断試薬 - Google Patents

自己免疫疾患診断試薬

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JPH01187460A
JPH01187460A JP1314688A JP1314688A JPH01187460A JP H01187460 A JPH01187460 A JP H01187460A JP 1314688 A JP1314688 A JP 1314688A JP 1314688 A JP1314688 A JP 1314688A JP H01187460 A JPH01187460 A JP H01187460A
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JP
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anionic functional
functional group
compd
reagent
beads
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JP1314688A
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Takashi Funahashi
舟橋 孝
Kazuhiko Inoue
和彦 井上
Nobutaka Tani
敍孝 谷
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は体液を用いて生体外実験から自己免疫疾患を診
断するための自己免疫疾患診断試薬に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] われわれの周囲には、おびただしい種類のウィルス、細
菌、かび、寄生虫などの感染性の異物が存在している。
そのいずれもが生体に疾患をおこすことができ、もし無
制限に生体内で増殖すれば、最終的に生物を殺してしま
うことになる。そこで生体にはこれを防御する機能とし
て免疫系が存在している。この免疫系で主役をなすのが
抗体分子である。つまりウィルスや細菌などの異物が抗
原となり、免疫系を刺激すると、その抗原と選択的に結
合する抗体分子が産生される。
一方自己免疫疾患では、外部の生物でなく自己の細胞や
組織のもつ抗原に対して体液性あるいは細胞性の免疫応
答がおこり、自己に対する抗体(以下、自己抗体という
)や抗原抗体が特異的に反応しあって作られる複合体(
以下、免疫複合体という)などが大量に生じる。そして
それらが、腎糸球体、関節滑膜、肺、血管壁などの組織
に沈着して自己免疫疾患に特徴的な病態の出現に直接間
わりをもっことが多い。そのために自己抗体や免疫複合
体の検出は昔から自己免疫疾患の診断に重要であると判
断されてきたが、ごく限られた一部の専門の施設でしが
検査されていない。
しかし、底置(免疫学イラストレイテッド、イヴアン・
ロイット(1,Roitt)ら、南江堂)に−例が示さ
れているごとく自己抗体の検出技術が、患者に危険の伴
うことなく診断を確定し治療する上で重要な方法であっ
たり、現在自己免疫疾患が発症していなくても、自己抗
体および免疫複合体の出現が、長い期間ののちに発症す
る疾患に予測的価値を持つことなどが知られるようにな
った。このように自己抗体や免疫複合体の検出は疾患の
診断、治療、予測の目的に有益な指標であるのが明示さ
れるにつれて、自己抗体および免疫複合体の検査法に対
する関心が高まった。ところが、検査法の開発につれて
比較的単純だと思われていた自己抗体かつぎからつぎへ
と新しいものが見つかり、その種類は増加の一途をたど
っている。
たとえば底置(免疫の新しい考え方Q&A。
松橋直監修、協和企画通信)に示されているごとく全身
性エリテマトーデス(以下、sLEという)では抗二本
鎖DNA抗体、抗−本鎖DNA抗体、抗S11抗体、慢
性関節リウマチ(以下、RAという)ではリウマチ因子
、抗−本鎖DNA抗体、シエーグレン症候群(以下、S
jSという)では抗5S−A抗体、抗5S−B抗体、抗
ミトコンドリア抗体、全身性強皮症(以下、PSSとい
う)では抗Scl 70抗体、抗−本鎖DNA抗体、混
合型結合繊病(以下、MCTDという)では、抗RNP
抗体が見出される。このように各々の症状に対する自己
抗体があって、その自己抗体の種類が30から40も見
出されるようになり、自己免疫疾患の特定に複数の自己
抗体存在の有無の検査を要することになった。そしてこ
れらの自己抗体の特徴に応じて自己抗体の検出法として
直接蛍光抗体法、間接蛍光抗体法、間接補体増幅法、二
重免疫拡散法、単純放射状免疫拡散法、ラジオイムノア
ッセイ、ラジオイムノソルベント試験、エンザイムイム
ノアッセイ、対向免疫電気泳動法、ロケット電気泳動法
、など様々な種類の検出法が広まり、その数は増える傾
向にある。また、免疫複合体の検出法も、免疫複合体の
物理化学的性質を利用する方法、補体との反応を利用す
る方法、免疫複合体を構成する抗体の多くがIgG抗体
であるところからこのIgG抗体と反応する抗体つまり
抗グロブリン抗体との反応を利用する方法、細胞表面レ
セプターへの付着を利用する方法などその検出法は30
種にも及んでいる。
ところが上記の検出法は、免疫複合体や個々の自己抗体
の検出法には有効であるが、一つの症状を特定するのに
複数の複雑な検査法を要するところから、検査をかなり
専門的にやってぃるひとでもその検査法の組合せを理解
するのに混乱さえきたしてくる状況となった。このよう
な問題から、自己免疫疾患の患者の自己抗体や免疫複合
体に幅広く親和性を有する、特別な検査装置を必要とし
ない自己免疫疾患の診断試薬の開発が望まれるようにな
った。
そこで本発明者らは、かかる実情に鑑み鋭意研究を重ね
た結果、意外にも自己免疫疾患における自己抗体や免疫
複合体の多くがアニオン性官能基を有する化合物に親和
性を有することを見出し、アニオン性官能基を有する化
合物を水不溶性担体に固定した試薬を用い、これに結合
するイミュノグロプリンの多寡により自己免疫疾患を簡
便に診断しうろことを見出し、本発明に到達した。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、水不溶性担体にアニオン性官能基を
有する化合物が固定されてなる自己免疫疾患診断試薬に
関する。
[実施例] 本明細書において体液とは血液、血漿、血清、腹水、リ
ンパ液、関節内液およびこれらからえられた分画成分、
ならびにその他の生体由来の液性成分をいう。
本発明において水不溶性担体とは、アニオン性官能基を
有する化合物を固定するための水に溶解しない性質を有
する物質をいう。担体の形状は、粒子状、平板状、繊維
状、膜状など、とくに制限はないが、固定化反応および
取扱いの容易さから粒子状、平板状であるのが好ましい
代表例として、ビーズやマイクロプレートがあげられる
がこれらに限定されるものではない。
本発明に用いる水不溶性担体の材質は、有機性のものや
無機性のもの、または合成高分子や天然高分子のいずれ
であってもよいが、目的とする自己抗体や免疫複合体以
外の体液成分の非特異結合の少ないものが好ましい。親
水性であるほうがアニオン性官能基を有する化合物以外
への非特異吸着が少ないので水不溶性担体は疎水性であ
るよりも、親水性であるほうが好ましく、分子中に水酸
基を有する化合物よりなる水不溶性担体がより好ましい
本発明に用いる無機性水不溶性担体の代表例としてはガ
ラス、シリカゲルなど、合成高分子の水不溶性担体とし
てポリアクリルアミド、ポリメチレンメタクリレート、
ポリビニルアルコール、スチレン−ジビニルベンゼン共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体など、天然
高分子の水不溶性担体としてセルロース、アガロースな
どがあげられるがこれらに限定されるわけではない。こ
れらの高分子担体は実質的に水不溶性であれば架橋して
いてもよいし、していなくてもよい。
本発明の診断試薬を用いる際には、担体に固定されたア
ニオン性官能基を有する化合物に結合した自己抗体およ
び免疫複合体を検出し、その量を測定する必要があるた
めに、使用中に変形や分解を引き起こさないよう充分な
機械的強度を有する担体を用いるのが好ましい。
本発明の診断試薬のアニオン性官能基は、puが中性付
近で負に帯電するような官能基であればいかなるものも
使用しつる。これらの代表例としては、カルボキシル基
、スルホン酸基、スルホン基、硫酸エステル基、シラノ
ール基、リン酸エステル基、フェノール性水酸基などが
あげられるがこれらに限定されるものではない。
なかでもアニオン性官能基が硫酸エステル基、スルホン
酸基、カルボキシル基およびリン酸エステル基からなる
群より選ばれた少なくとも1種類よりなるものである診
断試薬が自己抗体や免疫複合体との結合が強く自己免疫
疾患診断試薬として好ましい。
アニオン性官能基を有する化合物としては、1分子あた
りひとつのアニオン性官能基を有する化合物であっても
、また複数のアニオン性官能基を有するポリアニオン化
合物であってもよい。ポリアニオン化合物は自己抗体、
免疫複合体に対する親和性が大きく、また単位量の担体
に多くのアニオン性官能基を導入しやすいので好ましい
。なかでも分子量が1000以上のボリアニオン化合物
は親和性、アニオン性官能基導入量の点で好ましい。ポ
リアニオン化合物が有するアニオン性官能基は1種類で
あってもよいし、複数であってもよい。
本発明に用いるポリアニオン化合物の代表例としては、
ポリアクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリビニルスルホン
酸、ポリビニルリン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
スチレンリン酸、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン
酸、ポリメタクリル酸、ポリリン酸、スチレン−マレイ
ン酸共重合体などの合成ポリアニオン化合物、およびヘ
パリン、デキストラン硫酸、コンドロイチン、コンドロ
イチン硫酸、ホスホマンナンなどのアニオン性官能基含
有多糖類があげられるがこれらに限定されるわけではな
い。
本発明の診断試薬に固定されているアニオン性官能基を
有する化合物は1種類であってもよいし、2種類以上で
あってもよい。
本発明の診断試薬は、水不溶性担体にアニオン性官能基
を有する化合物が固定された状態のものをいう。そのよ
うなアニオン性官能基を有する化合物が固定されてなる
状態をうるためにアニオン性官能基の担体への導入方法
は種々あり、いかなる方法で導入してもよいが、代表的
な導入方法としては、 (1)  アニオン性官能基あるいは容易にアニオン性
官能基に変換しつる官能基を含有する化合物をモノマー
あるいは架橋剤として用いる重合によって診断試薬を形
成させる方法、(2)アニオン性官能基を含有する化合
物を水不溶性担体に固定させる方法、 (3)アニオン性官能基を形成する化合物と水不溶性担
体とを直接反応させることによって、水不溶性担体にア
ニオン性官能基を有する化合物を固定させる方法 などがあげられる。
もちろんガラス、シリカ、アルミナなどもともとアニオ
ン性官能基を含有するアニオン性官能基含有化合物を自
己免疫疾患診断試薬として用いてもよい。
(1)の方法において用いるアニオン性官能基あるいは
容易にアニオン性官能基に変換しうる官能基を含有する
モノマーあるいは架橋剤の代表例としては、アクリル酸
およびそのエステル、メタクリル酸およびそのエステル
、スチレンスルホン酸などがあげられるがこれらに限定
されるわけではない。
(2)の方法、すなわちアニオン性官能基を含有する化
合物を水不溶性担体に固定させる方法としては、物理的
吸着による方法、イオン結合による方法、共有結合によ
り固定する方法などがあり、いかなる方法を用いてもよ
いが、試薬の保存性ならびに安定性のためにはアニオン
性官能基含有化合物が脱離しないことが重要であるので
、強固な固定が可能な共有結合法が望ましい。
共有結合によりアニオン性官能基含有化合物を固定させ
るばあい、アニオン性官能基含有化合物がアニオン性官
能基以外に固定に利用できる官能基を有するのが好まし
い。
固定に利用できる官能基の代表例としては、アミノ基、
アミド基、カルボキシル基、酸無水物基、スクシニルイ
ミド基、水酸基、チオール基、アルデヒド基、ハロゲン
基、エポキシ基、シラノール基などがあげられるがこれ
らに限定されるわけではない。
これらの官能基を有するアニオン性官能基含有化合物は
多数存在するが、実施例に記載した、ホスファチジルセ
リン、0−ホスホ−D、L−セリン、タウリン、スルフ
ァニル酸、硫酸水素−2−アミノエチル、L−アスパラ
ギン酸などはその一例である。
また、アニオン性官能基を含有する化合物のうち硫酸エ
ステル基を含有する化合物の代表例としてはアルコール
、糖類、グリコールなどの水酸基含有化合物の硫酸エス
テルがあげられるが、これらのなかでも多価アルコール
の部分硫酸エステル化合物、とりわけ糖類の硫酸エステ
ル化物が硫酸エステル基固定に必要な官能基の双方を含
んでいるうえに、硫酸化多糖類は容易に水不溶性担体に
固定しつるところからとくに好ましい。
つぎに、(3)の方法すなわちアニオン性官能基を形成
する化合物と水不溶性担体とを反応させることによって
、水不溶性担体にアニオン性官能基を有する化合物を固
定させてアニオン性官能基を導入する方法の代表例とし
て水酸基含有担体に硫酸エステル基を導入する反応があ
げられる。このばあい、水酸基含有水不溶性担体とクロ
ロスルホン酸、濃硫酸などの試薬を反応させることによ
って直接硫酸エステル基を導入することができる。
本発明の診断試薬に被検体液を接触させて自己免疫疾患
を診断する方法は種々あり、とくに制限はないが代表的
な方法には、本発明の診断試薬に被検体液を接触させた
のち、酵素、放射性同位体および蛍光物質からなる群よ
り選ばれた試薬により標識された抗ヒトイミュノグロプ
リン抗体を反応させ、これらの標識剤を物理化学的に測
定し、これらから自己免疫疾患を診断するのが、特別の
機器を要しないので好ましい。
つまり、はじめにアニオン性官能基を有する化合物を固
定させたビーズを作製する。このビーズを牛胎児血清や
、牛血清アルブミンで処理して非特異吸着部分を覆い隠
す。これに希釈した被検体液を接触させる。一方、酵素
、放射性同位体もしくは蛍光物質で標識した抗ヒトイミ
ュノグロプリン抗体を作製しておく。被検体液と反応し
たビーズに、洗浄後作製してあった標識した抗ヒトイミ
ュノグロプリン抗体を添加する。
抗ヒトイミュノグロプリン抗体としては、Gクラス、M
クラス、Aクラス、Eクラスいずれを用いてもよい。し
かし体液中の免疫複合体に注目すると、抗体はGクラス
が大部分であるからGクラスの抗ヒトイミュノグロプリ
ン抗体を用いるのがよい。反応後洗浄して、その標識し
た抗ヒトイミュノグロプリン抗体量を、酵素の発色、放
射能、蛍光強度や偏光度を測定して自己免疫疾患を診断
するのが簡便で望ましい。水不溶性担体としてビーズの
かわりにマイクロプレートを用いてもよい。また、標識
剤として化学発光を触媒する酵素を用いてもよい。
本発明の診断試薬の適用できる自己免疫疾患の代表例と
しては、SLE 、 RA、 SjS 、 PSS 。
MCTD、斑状紅斑、潰瘍性大腸炎、llBs抗原陰性
活動型慢性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症、特発性白血球
減少症、紫斑病、特発性血小板減少症、自己免疫性溶血
性貧血、重症筋無力症、グツドパスチャー症候群、若年
性糖尿病、アジラン病、自己免疫性萎縮性胃炎、甲状腺
中毒症、原発性粘液水腫、橋本甲状腺炎などがあげられ
るがこれらに限定されるわけではない。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 スチレン−無水マレイン酸共重合体ビーズ(商品名:ダ
イラークビーズ#801積水化学工業■製)100個を
IN NaOHに浸漬し、8時間50℃に保った。反応
終了後、充分水洗し、カルボキシル基を導入したビーズ
(以下、カルボキシル化ビーズという)をえた。
実施例2 ホスファチジルセリン10.2mg/mlのクロロホル
ム/メタノール(容量比[515)溶液(シグマ社製)
より溶媒を留去し、石油エーテル3 mlに溶解した。
実施例1でえたカルボキシル化ビーズ20個を浸漬し、
N、N’−ジシクロへキシルカルボジイミド150 m
gを加え、4℃で24時間放置した。反応終了後、石油
エーテルで充分洗浄し、ホスファチジルセリンを固定し
たビーズをえた。
実施例3 実施例1でえたカルボキシル化ビーズ20個を水10m
1に浸漬し、0−ホスホ−Dルーセリン 500 mg
および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル
)−カルボジイミド塩酸塩1gを溶解し、 lNNaO
Hを加えてpH4とし、室温で24時間攪拌した。
反応終了後、充分水洗し、0−ホスホ−D、L−セリン
を固定したビーズをえた。
実施例4 − 16  一 実施例1でえたカルボキシル化ビーズ20個を水8 m
lに浸漬した。これにタウリン 878mg (3mm
ol)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−カルボジイミド塩酸塩1.53 g (8■
ol)を溶解し、IN塩酸を加えてpH4とし、室温で
24時間攪拌した。反応終了後、充分水洗し、タウリン
を固定したビーズをえた。
実施例5 スルファニル酸521mg (3mmol)、l−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイ
ミド塩酸塩1.53 g (8mmol)を用いたほか
は、実施例4と同様に行い、スルファニル酸を固定した
ビーズ20個をえた。
実施例6 硫酸水素−2−アミノエチル424mg (3m[l1
ol)、l−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド塩酸塩1.53 g (8mmo
l)を用いたほかは、実施例4と同様に行い、硫酸水素
−2−アミノエチルを固定したビーズをえた。
製造例1 ヘキサメチレンジアミン1gを水50m1に溶解し、実
施例1で用いたものと同種のビーズ100個を浸漬し、
8時間45℃に保った。反応終了後充分水洗し、アミノ
基を導入したビーズ(以下、アミノ化ビーズという)を
えた。
実施例7 製造例1でえたアミノ化ビーズ20個を水8 ml中に
浸漬した。これにL−アスパラギン酸399 mg(3
mmol)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩1.53 g (
8mmol)を溶解し、IN塩酸を加えてpH4に調整
し室温で24時間攪拌した。反応終了後充分水洗し、L
−アスパラギン酸を固定したビーズをえた。
実施例8 デキストラン硫酸ナトリウムlOgを水60m1に溶解
し、製造例1でえたアミノ化ビーズ100個を浸漬して
IN NaOHを加えてpH9に調整し45℃で2時間
攪拌した。続いて、NaBH4100mgを加えて室温
で放置した。2時間後にNaBHa 50mgを追加し
、室温で13時間放置した。反応終了後充分水洗し、デ
キストラン硫酸ナトリウムを固定したビーズをえた。
実施例9 実施例1〜8でえられたビーズ1個ずつを、それぞれ5
mlm水容プロピレン製試験管に入れ、0.15Mリン
酸−食塩緩衝液pH7,4(以下、PBSという)で洗
浄した。これにIO容積%の牛胎児血清を含む0.15
Mのリン酸−食塩緩衝液pl(7,4(以下、Fe2−
PBSという)1mlを加え室温で1時間放置した。溶
液をすて、PBSで洗浄したのちFe2−PBSで20
0倍希釈した特定のSLE患者の被検血清OJmlを加
え1時間常温で放置した。希釈血清をすて、ビーズをP
BSで洗浄したのち、PO2−PBSで4000倍に希
釈したペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ヒト免疫グロブリン
(Gクラス)抗体を0.3ml加えた。60分放置後P
BSで洗浄したのち、0.3mlの0.04%のオルト
フェニレンジアミンと 0.04%の過酸化水素水を含
む0.15Mリン酸−クエン酸緩衝液を滴下した。12
分後反応を0.3mlの2.5N硫酸を加えて停止した
。この上清を採取し自動吸光度測定器(商品名:イムノ
リーダーNJ−2000、日本インターメ・ソド社製)
にて測定した。比較のために、特定の健常人血清を用い
て同様の測定を行うた。
第1表に、実施例1〜8の種々のアニオン性官能基固定
ビーズと抗脂質抗体陽性のSLE患者の血漿を反応させ
たばあいの吸光度(490nmの発色強度)を示す。第
1表からSLE患者は健常人と比較して高い吸光度を示
している。このことは、硫酸エステル基、スルホン酸基
、カルボキシル基、リン酸エステル基より選ばれたアニ
オン性官能基を有する化合物が固定されてなる試薬が自
己免疫疾患診断試薬として好ましいことを示している。
[以下余白] 実施例10 実施例8でえられたビーズの1個ずつをポリプロピレン
製試験管に入れ、1重量%のアルブミンを含む0.15
Mのトリス緩衝液pH7,6(以下、BSA−TBとい
う)5mlを加え1時間放置した。上清をすてたのち、
トリス緩衝液で洗浄した。
BSA−TBで200倍希釈した自己免疫疾患患者A〜
にの血清2 mlを加え2時間常温で振盪した。希釈血
清をすて、ビーズを0.015Mの食塩と0.135M
のトリス緩衝液と0.1%の界面活性剤を加えた洗浄液
で洗浄した。その後、ビーズに13SA−TBで400
0倍希釈したペルオキシダーゼ標識ウサギ抗ヒト免疫グ
ロブリン(Gクラス)抗体2 mlを加えた。30分放
置後0.135Mの食塩を含む0.015M トリス緩
衝液で洗浄し、これに1 mlの0.04%のオルトフ
ェニレンジアミンと0.04%の過酸化水素水を含む0
.075Mリン酸−クエン酸緩衝液を滴下し、5分後反
応を1 mlの2.5N硫酸を加えて停止した。この酵
素発色反応を吸光度測定器(商品名: 5LT−210
、ラボサイエンス■製)にて測定した。比較のために、
健常人a −eの血清を用いて同様の測定を行った。
第2表にこの方法を用いた実験結果を示す。
SLE 、 SjS 、 MCTD、 PSSなどの自
己免疫疾患の患者血清では健常人血清と比較して高い吸
光度を示している。このことは、この診断試薬が自己免
疫疾患の患者の自己抗体や免疫複合体に幅広く親和性を
有することを示している。
[以下余白コ 第  2  表 −24一 実施例11 ポリスチレンのマイクロプレート(商品名ニイムロン1
1、ダイナチック社製)の各ウェルにメタノール/クロ
ロホルム(容量比790/10)にて100μg/ml
の濃度に調整したホスファチジルセリン溶液(シグマ社
製)50Mgを入れ、56℃にて30分間乾燥し、ホス
ファチジルセリンをコートしたプレートをえた。マイク
ロプレートの活性部位をブロックするために、各ウェル
にPO2−PBS 250Mgを加えて室温にて60分
間静置した。続いて溶液をすて、各ウェルにPBSで1
00倍に希釈したSLE患者L−Rの被検血清50μg
を入れ、室温にて60分間反応させた。続いて溶液をす
てプレートをPBSで洗浄した。続いて各ウェルに反応
用緩衝液としてPO2−PBSを用いて4000倍に希
釈したペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ヒトイミュノグロプ
リン(Gクラス)抗体50μgを入れ、室温にて60分
間反応させた。続いて溶液をすてプレートを同様に洗浄
した。50Mgの0.04%のオルトフェニレンジアミ
ンと0.04%の過酸化水素水を含む0.15Mリン酸
−クエン酸緩衝液を各ウェルに加え室温にて30分間反
応させた。反応を2.5Mの硫酸100μgを加えて停
止させたのちに490nmにおける吸光度を自動吸光度
測定器(イムノリーダーNJ−2000)にて測定した
。比較のために、健常人fおよびgの血清を用いて同様
の測定を行った。
第3表に、その結果を示す。第3表からSLE患者血清
は健常人血清と比較して高い吸光度を与えており、アニ
オン性官能基を有する化合物の一つであるホスファチジ
ルセリンを固定してなるマイクロプレートでSLE患者
を診断することができるのがわかる。
[以下余白] 第  3  表 [発明の効果] 本発明の診断試薬は、自己免疫疾患の患者の自己抗体や
免疫複合体に幅広く親和性を有するので、特別な検査装
置を必要とせずに自己免疫疾患の簡便な診断に用いうる
という効果を奏する。
特許出願人  鐘淵化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水不溶性担体にアニオン性官能基を有する化合物が
    固定されてなる自己免疫疾患診断試薬。 2 アニオン性官能基が硫酸エステル基、スルホン酸基
    、カルボキシル基およびリン酸エステル基からなる群よ
    り選ばれた少なくとも1種類よりなるものである請求項
    1記載の自己免疫疾患診断試薬。 3 アニオン性官能基を有する化合物が、1分子内に複
    数のアニオン性官能基を有するポリアニオン化合物であ
    る請求項1記載の自己免疫疾患診断試薬。
JP1314688A 1988-01-22 1988-01-22 自己免疫疾患診断試薬 Pending JPH01187460A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1314688A JPH01187460A (ja) 1988-01-22 1988-01-22 自己免疫疾患診断試薬

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59186558A (ja) * 1983-04-06 1984-10-23 旭化成株式会社 リウマチ因子および/またはその免疫複合体の吸着材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59186558A (ja) * 1983-04-06 1984-10-23 旭化成株式会社 リウマチ因子および/またはその免疫複合体の吸着材

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