JPH0118555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本案は、アルミニウム缶の開口具に係る。

従来の技術 アルミニウム箔により平面形状正方形の箱形に
形成されてジユース等の収容に供するアルミニウ
ム缶は、既によく知られている。

考案が解決しようとする問題点 本案は、斯るアルミニウム缶において、具合よ
い開口手段を装備させようとするものである。

〔考案の構成〕 問題点を解決するための手段 本案は、適宜合成樹脂により一体成形して成
り、図面に示すように、平面形状正方形の箱形に
形成されたアルミニウム缶Ａの上端の凹部へ嵌め
る四角の枠体１を設け、該枠体の内側において、
一方の対角線方向にバー２を架設し、該バーの中
央部両側から肉薄ヒンジ５，５を介して舌片３，
３を突設して、該舌片の先端を枠体の隅角部近傍
へもたらし、つまり、舌片３，３をバー２と中央
部で交差させた状態で他方の対角線方向に配し、
両舌片の先端を数個の破断小片６…を介して枠体
へ一体に連設し、且つ、両舌片の先端下面に缶頂
部を破断開口させる剣先４，４を付設し、また、
一方の舌片３の上面中途部に亀頭状の係合突子７
を設けると共に、他方の舌片３の中途部に該係合
突子を挿入係合させる係合透孔８を穿設してい
る。

更に、枠体１の上記バー２を架設した隅角部下
縁に水平で三角状の蓋板９，９を横設している。

作用 如上の構成であり、枠体１をアルミニウム缶Ａ
の上端の凹部へ嵌合させておき、缶頂部の破断開
口に当つては、先ず、舌片３，３を強く押し下げ
る。これにより、破断小片６…が破断して、舌片
３，３が傾斜下降し、剣先４，４が缶頂部へ突き
刺つて、缶頂部が破断開口する。

そこで、次に、その舌片３，３を上方へ引き上
げて並行に起立させ、係合突子７を係合透孔８へ
嵌挿係合させて保持させ、破断開口した口部から
缶内の内容物を注出する。

注出後は、起立した舌片３，３をつまみ片とし
て用いて、枠体１を一旦引き抜き、90゜回動させ
て再び嵌合させれば、第３図に示すように、破断
開口した口部ａが蓋板９，９で閉口される。つま
り、蓋体としての機能を発揮する。

〔考案の効果〕

本案によれば、予めアルミニウム缶Ａの上端の
凹部へ嵌合装備させておくことができ、上端の凹
部へ嵌合させるから、外力で外れることが少く、
その缶頂部の破断開口に当つては、舌片３を単に
強く押し下げればよくて、極めて簡単に破断開口
させることができ、開口後は、両舌片３，３を上
方へ折り上げて係合突子７を係合透孔８へ嵌挿係
合させれば、両舌片３，３は、その折り上げ状態
を維持してつまみ片としての機能を発揮し、着脱
操作が極めて容易となる。

而して、破断開口後に缶から引き抜き、90゜水
平回動させた状態で再び缶へ嵌合させれば、破断
開口した口部ａを蓋板９，９により閉口でき、従
つて、以後、蓋体として利用でき、使用上頗る便
利重宝である。

しかも、構造並びに製作簡単で安価に提供で
き、実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案に係るアルミニウム缶の開口具を
示し、第１図は、斜視図、第２図は、使用態勢に
おける斜視図、第３図は、他の使用態勢における
要部の断面図である。 １……枠体、２……バー、３……舌片、４……
剣先、５……肉薄ヒンジ、６……破断小片、７…
…係合突子、８……係合透孔、９……蓋板、Ａ…
…アルミニウム缶、ａ……口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面形状正方形の箱形に形成されたアルミニウ
   ム缶Ａの上端の凹部へ嵌める四角の枠体１を設
   け、該枠体の内側で一方の対角線方向にバー２を
   架設し、該バーの中央部両側から、肉薄ヒンジ
   ５，５を介し且つバーと交差させた状態にて他方
   の対角線方向に舌片３，３を突設し、該舌片３，
   ３の先端を枠体の隅角部近傍まで伸出させてその
   先端下面に剣先４を付設し、また、一方の舌片３
   の上面中途部に亀頭状の係合突子７を設けると共
   に、他方の舌片３の中途部にその係合突子７を挿
   入係合させる係合透孔８を穿設し、更に、枠体１
   の上記バー２を架設した隅角部下縁に水平で三角
   状の蓋板９，９を横設したことを特徴とする缶の
   開口具。