JPH01184882A - 高温超電導量子干渉デバイス - Google Patents
高温超電導量子干渉デバイスInfo
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は超電導エレクトロニクスあるいは超電導素子の
分野に係り、特に物性測定や医療計測の分野において必
要とされる極微小磁場の検出に好適な高温超電導量子干
渉デバイスに関するものである。
分野に係り、特に物性測定や医療計測の分野において必
要とされる極微小磁場の検出に好適な高温超電導量子干
渉デバイスに関するものである。
超電導量子干渉デバイスをはじめとする超電導素子は従
来液体ヘリウムによって冷却することによって、4.2
Kにおいて動作されていた。臨界温度93にのY−Ba
−Cu酸化物薄膜が発見されることにより、液体窒素温
度、すなわち77Kにおいて動作する超電導素子を得る
ことが原理的に可能となった。たとえばY−Ba−Cu
酸化物薄膜を用いて超電導量子干渉デバイスを作製した
例がアプライド フィジックス レターズ51巻20号
(1987年)200頁から202頁(Applied
Physics Letters、 Vol、 51
、 Nu 20(1987)pp200−202)に
おいて記載されている。この記載例においてはY−Ba
−Cu酸化物薄膜を形成後、酸素あるいはヒ素イオンを
打込むことにより超電導層を常電導層に変換する。この
ような方法により直流型超電導量子干渉デバイスのパタ
ンを得ている。この記載例になる直流型超電導量子干渉
デバイスのジョセフソン接合には粒界におけるY−Ba
−Cu酸化物超電導体の弱結合性を利用した、いわゆる
粒界ジョセソン効果が利用されている。すなわちY−B
a−Cu酸化物薄膜は斜方晶のペロブスカイト型結晶構
造を有する多結晶体である。したがってY−Ba−Cu
酸化物薄膜は超電導弱結合部の集合体であり、超電導臨
界電流の値は弱結部で決定づけられる。膜幅をバタン形
成法を用いて絞った部分を超電導量子干渉デバイスのジ
ョセフソン接合部となすとともに、臨界電流値を調節し
ている。
来液体ヘリウムによって冷却することによって、4.2
Kにおいて動作されていた。臨界温度93にのY−Ba
−Cu酸化物薄膜が発見されることにより、液体窒素温
度、すなわち77Kにおいて動作する超電導素子を得る
ことが原理的に可能となった。たとえばY−Ba−Cu
酸化物薄膜を用いて超電導量子干渉デバイスを作製した
例がアプライド フィジックス レターズ51巻20号
(1987年)200頁から202頁(Applied
Physics Letters、 Vol、 51
、 Nu 20(1987)pp200−202)に
おいて記載されている。この記載例においてはY−Ba
−Cu酸化物薄膜を形成後、酸素あるいはヒ素イオンを
打込むことにより超電導層を常電導層に変換する。この
ような方法により直流型超電導量子干渉デバイスのパタ
ンを得ている。この記載例になる直流型超電導量子干渉
デバイスのジョセフソン接合には粒界におけるY−Ba
−Cu酸化物超電導体の弱結合性を利用した、いわゆる
粒界ジョセソン効果が利用されている。すなわちY−B
a−Cu酸化物薄膜は斜方晶のペロブスカイト型結晶構
造を有する多結晶体である。したがってY−Ba−Cu
酸化物薄膜は超電導弱結合部の集合体であり、超電導臨
界電流の値は弱結部で決定づけられる。膜幅をバタン形
成法を用いて絞った部分を超電導量子干渉デバイスのジ
ョセフソン接合部となすとともに、臨界電流値を調節し
ている。
上記従来技術はしかしながら以下に述べる問題点を有し
た2すなわち、超電導量子干渉デバイスに外部からの磁
束を印加した場合、出力電圧信号が低いということであ
る。たとえばY−Ba−Cu酸化物薄膜により構成した
超電導量子干渉デバイスの出力電圧は高々1μVである
。これに対して従来のNbあるいはNbN等のNb系金
属間化合物を用いた超電導量子干渉デバイスの出力電圧
は10μV以上の値が得られている。
た2すなわち、超電導量子干渉デバイスに外部からの磁
束を印加した場合、出力電圧信号が低いということであ
る。たとえばY−Ba−Cu酸化物薄膜により構成した
超電導量子干渉デバイスの出力電圧は高々1μVである
。これに対して従来のNbあるいはNbN等のNb系金
属間化合物を用いた超電導量子干渉デバイスの出力電圧
は10μV以上の値が得られている。
超電導量子干渉デバイスの磁場信号に対する検出感度は
測定系、とくに増幅器の雑音電圧レベルと出力電圧信号
の比によって決まる。したがってY−Ba−Cu酸化物
薄膜により構成した超電導量子干渉デバイスの磁場検出
感度はNbあるいはNbN等のNb系金属間化を用いた
超電導量子干渉デバイスの値より1桁以上低くなる。
測定系、とくに増幅器の雑音電圧レベルと出力電圧信号
の比によって決まる。したがってY−Ba−Cu酸化物
薄膜により構成した超電導量子干渉デバイスの磁場検出
感度はNbあるいはNbN等のNb系金属間化を用いた
超電導量子干渉デバイスの値より1桁以上低くなる。
本発明の目的はY−Ba−Cu酸化物等の高臨界温度超
電導材料を用い、液体窒素中で動作可能な超電導量子干
渉デバイスに関して、従来の素子より検出感度の高い超
電導量子干渉デバイスの構造を提供することにある。
電導材料を用い、液体窒素中で動作可能な超電導量子干
渉デバイスに関して、従来の素子より検出感度の高い超
電導量子干渉デバイスの構造を提供することにある。
上記目的は以下により達成することができる。
すなわち、Y−Ba−Cu酸化物をはじめとする酸化物
系超電導材料により構成される超電導量子干渉デバイス
において、ジョセフソン接合がY−Ba−Cu酸化物結
晶の粒界等の結晶欠陥から成る構造とする。ジョセフソ
ン接合部において、このような結晶欠陥列は直列に1ケ
所あるいは2ケ所存在するようにし、3ケ所以上は存在
しないようにする。
系超電導材料により構成される超電導量子干渉デバイス
において、ジョセフソン接合がY−Ba−Cu酸化物結
晶の粒界等の結晶欠陥から成る構造とする。ジョセフソ
ン接合部において、このような結晶欠陥列は直列に1ケ
所あるいは2ケ所存在するようにし、3ケ所以上は存在
しないようにする。
このような構造は具体的には以下の通りである。
すなわち、ジ目セフソン接合部は超電導ループの他の部
分と比較して膜幅を絞った部分とする。このジ目セフソ
ン接合部において、Y−Ba−Cu酸化物薄膜を連続的
に横断する結晶粒界が1ケ所あるいは2ケ所であるよう
にする。Y−Ba−Cu酸化物薄膜を横断する結晶欠陥
が1ケ所の場合、たとえば超電導量子干渉デバイスが2
個の単結晶で構成されたY−Ba−Cu酸化物薄膜であ
るものがこれに該当する。Y−Ba−Cu酸化物薄膜を
横断する結晶欠陥が2ケ所の場合、たとえば超電導量子
干渉デバイスが2個の単結晶の間に多結晶が一列に並ん
でいるY−Ba−Cu酸化物薄膜がこれに該当する。
分と比較して膜幅を絞った部分とする。このジ目セフソ
ン接合部において、Y−Ba−Cu酸化物薄膜を連続的
に横断する結晶粒界が1ケ所あるいは2ケ所であるよう
にする。Y−Ba−Cu酸化物薄膜を横断する結晶欠陥
が1ケ所の場合、たとえば超電導量子干渉デバイスが2
個の単結晶で構成されたY−Ba−Cu酸化物薄膜であ
るものがこれに該当する。Y−Ba−Cu酸化物薄膜を
横断する結晶欠陥が2ケ所の場合、たとえば超電導量子
干渉デバイスが2個の単結晶の間に多結晶が一列に並ん
でいるY−Ba−Cu酸化物薄膜がこれに該当する。
上記のごとき手段は以下の理由により本発明の目的を達
成するものである。
成するものである。
直流型の超電導量子干渉デバイスについて考える。印加
磁場に対する超電導量子干渉デバイスの臨界電流値3は
第2図に示すごとき周期的な依存性を示す。この1周期
の磁場に対応する磁束の大きさは一磁束量子すなわち2
.07 x 10−15Wbに対応する。臨界電流値が
磁場の強さに依存する理由は次のような理由によるもの
である。すなわち、ジョセフソン接合を通して超電導ル
ープに磁束Φが侵入した場合、ループを1周する向きに
二つのジョセフソン接合を横切ったときの位相差の柏原
は2πXΦ/Φ。となる、ここでΦ。は磁束量子である
。各ジョセフソン接合における位相差をφ1およびφ2
とし、臨界電流値をともに工。とすれば、各ジョセフソ
ン接合に流れる電流11および工2は 11=I、sinφ1.およびl2=I、sinφ2と
なる。磁場を印加しない状態においては等しい位相差お
よび等しい電流値である。磁場を印加した場合、先に述
べたように二つのジョセフソン接合の位相差の間に差異
が生じる。インダクタンス成分を無視できる場合、各ジ
ョセフソン接合に流れる電流は、 11=Icsin(φ+φΦ/Φ。)およびl2=I。
磁場に対する超電導量子干渉デバイスの臨界電流値3は
第2図に示すごとき周期的な依存性を示す。この1周期
の磁場に対応する磁束の大きさは一磁束量子すなわち2
.07 x 10−15Wbに対応する。臨界電流値が
磁場の強さに依存する理由は次のような理由によるもの
である。すなわち、ジョセフソン接合を通して超電導ル
ープに磁束Φが侵入した場合、ループを1周する向きに
二つのジョセフソン接合を横切ったときの位相差の柏原
は2πXΦ/Φ。となる、ここでΦ。は磁束量子である
。各ジョセフソン接合における位相差をφ1およびφ2
とし、臨界電流値をともに工。とすれば、各ジョセフソ
ン接合に流れる電流11および工2は 11=I、sinφ1.およびl2=I、sinφ2と
なる。磁場を印加しない状態においては等しい位相差お
よび等しい電流値である。磁場を印加した場合、先に述
べたように二つのジョセフソン接合の位相差の間に差異
が生じる。インダクタンス成分を無視できる場合、各ジ
ョセフソン接合に流れる電流は、 11=Icsin(φ+φΦ/Φ。)およびl2=I。
5in(φ−πΦ/Φ。)
となる。φは超電導量子干渉デバイスに対する通電電流
によって決まる値である。上式かられかるように磁束が
侵入した場合、二つのジョセフソン接合の間に位相のア
ンバランスに伴う電流差が生じるのである。超電導量子
干渉デバイスに流し得る超電導電流値が最小になるのは
Φの値がΦ。/2になるときであり、電流値が零となる
。ループのインダクタンスが存在する場合、磁束を打消
す方向に電流が生じ、侵入磁束がΦ/2においても有限
の電流が生じる。
によって決まる値である。上式かられかるように磁束が
侵入した場合、二つのジョセフソン接合の間に位相のア
ンバランスに伴う電流差が生じるのである。超電導量子
干渉デバイスに流し得る超電導電流値が最小になるのは
Φの値がΦ。/2になるときであり、電流値が零となる
。ループのインダクタンスが存在する場合、磁束を打消
す方向に電流が生じ、侵入磁束がΦ/2においても有限
の電流が生じる。
以上の超電導量子干渉デバイスの動作は電流の流れる通
路に副添ってそれぞれ1個のジョセフソン接合が存在す
る場合についてあてはまる。n個のジョセフソン接合が
直列につながっている場合について考えてみる。この場
合でも第2図に示すごとく、電流の増減周期が磁束量子
になることは変りが無い。但し、超電導量子干渉デバイ
スに流し得る電流値が最小となる状態は、すなわちルー
プの左右の分岐における侵入磁束による位相差の和がそ
れぞれπ/2の場合である。したがって各ジョセフソン
接合の磁束による位相差成分はπ/2πとなる。つまり
、ループに侵入する磁束量が(k+−)Φ。(kは整数
)の場合でも、超電導電子干渉デバイスに流れる電流値
は零とならずに、有限の値2工。cos(7c/2n)
となる。
路に副添ってそれぞれ1個のジョセフソン接合が存在す
る場合についてあてはまる。n個のジョセフソン接合が
直列につながっている場合について考えてみる。この場
合でも第2図に示すごとく、電流の増減周期が磁束量子
になることは変りが無い。但し、超電導量子干渉デバイ
スに流し得る電流値が最小となる状態は、すなわちルー
プの左右の分岐における侵入磁束による位相差の和がそ
れぞれπ/2の場合である。したがって各ジョセフソン
接合の磁束による位相差成分はπ/2πとなる。つまり
、ループに侵入する磁束量が(k+−)Φ。(kは整数
)の場合でも、超電導電子干渉デバイスに流れる電流値
は零とならずに、有限の値2工。cos(7c/2n)
となる。
したがって、nの数が大きくなるほど、臨界電流の極小
値が大きくなる。
値が大きくなる。
このような侵入磁束による超電導量子干渉デバイスの超
電導臨界電流の変調を用いて、磁場信号を電圧信号に変
換する。この方式はつぎの通りである。すなわち、第3
図に示すごとく、超電導量子干渉デバイスを臨界電流以
上の有限の電圧状態にバイアス6にしておく。臨界電流
3の変調に対応して、電圧値7が周期的に変化する。し
たがって、臨界電流の変調振幅が小さくなれば、同時に
電圧値の変化幅も小さくなる0以上の理由により、電流
パスに対して多数のジョセフソン接合が直列に配置され
ている場合、出力電圧の変化幅が小さくなるのである。
電導臨界電流の変調を用いて、磁場信号を電圧信号に変
換する。この方式はつぎの通りである。すなわち、第3
図に示すごとく、超電導量子干渉デバイスを臨界電流以
上の有限の電圧状態にバイアス6にしておく。臨界電流
3の変調に対応して、電圧値7が周期的に変化する。し
たがって、臨界電流の変調振幅が小さくなれば、同時に
電圧値の変化幅も小さくなる0以上の理由により、電流
パスに対して多数のジョセフソン接合が直列に配置され
ている場合、出力電圧の変化幅が小さくなるのである。
超電導量子干渉デバイスを作製する立場からは構造的に
は手段の項において述べたように電流のパス方向に1個
あるいは2個の弱結合部を形成することが可能である。
は手段の項において述べたように電流のパス方向に1個
あるいは2個の弱結合部を形成することが可能である。
以下1本発明の一実施例を第1図にもとづいて説明する
。
。
本発明になる超電導量子干渉デバイスは5rTi03の
単結晶基板10、弱結合部13を含むY−’Ba−Cu
酸化物薄膜12.5rTi03薄膜14から成る眉間絶
縁膜および入力コイルとなるY−Ba−Cu酸化物薄膜
15からなる。
単結晶基板10、弱結合部13を含むY−’Ba−Cu
酸化物薄膜12.5rTi03薄膜14から成る眉間絶
縁膜および入力コイルとなるY−Ba−Cu酸化物薄膜
15からなる。
超電導量子干渉デバイスの作製工程は以下の通りである
。
。
結晶面が(100)(7) S r TiO3単結晶基
板10上に高周波スパッタリング法によってS r T
iO3薄膜11を形成する。基板温度は室温とし、膜厚
1100nとする。5rTi03薄膜11はArと酸素
を50%ずつ含む圧力5paの雰囲気中で。
板10上に高周波スパッタリング法によってS r T
iO3薄膜11を形成する。基板温度は室温とし、膜厚
1100nとする。5rTi03薄膜11はArと酸素
を50%ずつ含む圧力5paの雰囲気中で。
S rTi○3焼結体をターゲツト材としてスパッタリ
ングを行う。SrTiO3薄膜11は多結晶体である。
ングを行う。SrTiO3薄膜11は多結晶体である。
つぎにNb膜をマスク材として、イオンビームエツチン
グ法によりSrTiO3薄膜11のエツチングを行う。
グ法によりSrTiO3薄膜11のエツチングを行う。
これにより、幅2μmのジョセフ接合部となるべき部分
を横切るS ’r T i 03薄膜11の細線を得る
。つぎに高周波マグネトロンスパッタリング法により、
膜厚1μmのYBa−Cu酸化物薄膜12の形成を行う
。ターゲツト材はY−Ba−Cu酸化物の焼結体とし、
基板温度700℃で、酸素濃度50%で全圧30 m
TorrのArと酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリ
ングを行う。このような条件で成膜後、900℃以下の
温度でかつ酸素、1気圧の雰囲気中で熱処理を施すこと
により斜方晶の単結晶薄膜16を得る。ただし、第4図
に示すごとく、5rTi03薄膜上におけるY−Ba−
Cu酸化物薄膜17は多結晶体であり、5rTi03薄
膜細線11に添って結晶粒が一列に並ぶ構造となる。
を横切るS ’r T i 03薄膜11の細線を得る
。つぎに高周波マグネトロンスパッタリング法により、
膜厚1μmのYBa−Cu酸化物薄膜12の形成を行う
。ターゲツト材はY−Ba−Cu酸化物の焼結体とし、
基板温度700℃で、酸素濃度50%で全圧30 m
TorrのArと酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリ
ングを行う。このような条件で成膜後、900℃以下の
温度でかつ酸素、1気圧の雰囲気中で熱処理を施すこと
により斜方晶の単結晶薄膜16を得る。ただし、第4図
に示すごとく、5rTi03薄膜上におけるY−Ba−
Cu酸化物薄膜17は多結晶体であり、5rTi03薄
膜細線11に添って結晶粒が一列に並ぶ構造となる。
したがって、SrTiO3薄膜細線11に対して垂直方
向にY−Ba−Cu酸化物薄膜の結晶粒界は一列並んで
いることになる。
向にY−Ba−Cu酸化物薄膜の結晶粒界は一列並んで
いることになる。
つぎにAuの保護膜をY−Ba−Cu酸化物薄膜12に
被覆後、Nb膜をマスク材として、Y−Ba−Cu酸化
物薄膜12の弱結合部13を含む超電導ループパタンを
形成する。弱結合部13は5rTi03薄膜細線上11
のY−Ba−Cu酸化物薄膜部分を含むものとする。つ
ぎに層間絶縁膜となるSrTiO3薄膜14を前記同様
のスパッタリング法により形成する。膜厚は1.5μm
とする。再びNb膜をマスクとして、イオンビームエツ
チング法により眉間絶縁膜としてパタンを得る。
被覆後、Nb膜をマスク材として、Y−Ba−Cu酸化
物薄膜12の弱結合部13を含む超電導ループパタンを
形成する。弱結合部13は5rTi03薄膜細線上11
のY−Ba−Cu酸化物薄膜部分を含むものとする。つ
ぎに層間絶縁膜となるSrTiO3薄膜14を前記同様
のスパッタリング法により形成する。膜厚は1.5μm
とする。再びNb膜をマスクとして、イオンビームエツ
チング法により眉間絶縁膜としてパタンを得る。
再び高周波マグネトロンスパッタリング法により、膜厚
2pmのY−Ba−Cu酸化物薄膜15を形成するとと
もに、Nb材をマスクとして入力コイルとしてのパタン
を形成し、超電導量子干渉デバイスを得る。
2pmのY−Ba−Cu酸化物薄膜15を形成するとと
もに、Nb材をマスクとして入力コイルとしてのパタン
を形成し、超電導量子干渉デバイスを得る。
以上のごとき方法により形成せる超電導量子干渉デバイ
スの磁場中における特性を、入力コイルに対して電流を
通じることにより測定する。この結果は第5図に示すご
とく、入力コイルの通電電流に対して、周期的な出力電
圧特性7が得られる。
スの磁場中における特性を、入力コイルに対して電流を
通じることにより測定する。この結果は第5図に示すご
とく、入力コイルの通電電流に対して、周期的な出力電
圧特性7が得られる。
この周期は磁束量子に対応する。測定温度は液体窒素に
よって得られる70にである。出力電圧におけるピーク
と谷との間隔、すなわち変調幅としては10μVが得ら
れる。この値は従来の多結晶Y−Ba−Cu酸化物薄膜
を用いた粒界ジョセフソン接合より成る超電導量子干渉
デバイスの変調幅より大幅に大きい値である。
よって得られる70にである。出力電圧におけるピーク
と谷との間隔、すなわち変調幅としては10μVが得ら
れる。この値は従来の多結晶Y−Ba−Cu酸化物薄膜
を用いた粒界ジョセフソン接合より成る超電導量子干渉
デバイスの変調幅より大幅に大きい値である。
さらに、Y−Ba−Cu酸化物薄膜12形成前に形成す
る5rTi○3薄膜細線11の幅を1μm以下に微細化
した場合、Y−Ba−Cu酸化物薄膜12の微小な結晶
粒は形成されず、単結晶がSrTiO3細線部で分かた
れた構造になる。この超電導量子干渉デバイスの出力電
圧変調幅として、10μV以上の値が得られる。
る5rTi○3薄膜細線11の幅を1μm以下に微細化
した場合、Y−Ba−Cu酸化物薄膜12の微小な結晶
粒は形成されず、単結晶がSrTiO3細線部で分かた
れた構造になる。この超電導量子干渉デバイスの出力電
圧変調幅として、10μV以上の値が得られる。
実施例において述べたごとく、本発明によれば超電導量
子干渉デバイスの出力電圧等に関して以下の効果を有す
る。
子干渉デバイスの出力電圧等に関して以下の効果を有す
る。
(1)従来の多結晶薄膜を用いた結晶欠陥ジョセフソン
10倍以上大きい、10μV以上の出力電圧が測定温度
70にの近傍で得られる。
10倍以上大きい、10μV以上の出力電圧が測定温度
70にの近傍で得られる。
(2)効果(1)に対して、外部磁束に対する検出感度
が10倍以上向上する。
が10倍以上向上する。
第1図は本発明にかかる超電導量子干渉デバイスの断面
構造を示す図、第2図は超電導量子干渉デバイスの閾値
曲線を示す図、第3図は超電導量子干渉デバイスの閾値
曲線と出力圧持回の関係を示す図、第4図はY−Ba−
Cu酸化物薄膜の弱結晶部近傍の構造を示す図、第5図
はコイル電流−出力電圧曲線を示す図である。 1・・・零電圧状態、2・・・電圧状態、3・・・閾値
曲線、4・・・Φ=にΦ0のときの電圧−電流特性、5
・・・Φ=(k+ )Ooのときの電圧−電流特
性、6・・・バイアス電流レベル、7・・・出方電圧曲
線。 第 7 図 /l /θ δyiosX−Uヒ ノJ 勇鵬部¥
21!1 矛東東 第 4記 t6 Y−!に−C4#1lflR17ン−に−e
y多IIhE警a1°腰儂S面 コイル電:jFJmfi ) 7 出力電&曾珠
構造を示す図、第2図は超電導量子干渉デバイスの閾値
曲線を示す図、第3図は超電導量子干渉デバイスの閾値
曲線と出力圧持回の関係を示す図、第4図はY−Ba−
Cu酸化物薄膜の弱結晶部近傍の構造を示す図、第5図
はコイル電流−出力電圧曲線を示す図である。 1・・・零電圧状態、2・・・電圧状態、3・・・閾値
曲線、4・・・Φ=にΦ0のときの電圧−電流特性、5
・・・Φ=(k+ )Ooのときの電圧−電流特
性、6・・・バイアス電流レベル、7・・・出方電圧曲
線。 第 7 図 /l /θ δyiosX−Uヒ ノJ 勇鵬部¥
21!1 矛東東 第 4記 t6 Y−!に−C4#1lflR17ン−に−e
y多IIhE警a1°腰儂S面 コイル電:jFJmfi ) 7 出力電&曾珠
Claims (1)
- 1、Y−Ba−Cu酸化物をはじめとする酸化物系超電
導材料により構成され、超電導ループの中の1ケ所ある
いは2ケ所にジョセフソン接合が介在する交流あるいは
直流型の超電導量子干渉デバイスにおいて、ジョセフソ
ン接合がY−Ba−Cu酸化物結晶の結晶欠陥から成り
かつ、ジョセフソン接合部においてこのような結晶欠陥
が直列に1ケ所又は2ケ所存在することを特徴とする高
温超電導量子干渉デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003721A JPH01184882A (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高温超電導量子干渉デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003721A JPH01184882A (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高温超電導量子干渉デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01184882A true JPH01184882A (ja) | 1989-07-24 |
Family
ID=11565162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63003721A Pending JPH01184882A (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高温超電導量子干渉デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01184882A (ja) |
-
1988
- 1988-01-13 JP JP63003721A patent/JPH01184882A/ja active Pending
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