JPH01183513A - 紡糸用ポット - Google Patents
紡糸用ポットInfo
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- JPH01183513A JPH01183513A JP917288A JP917288A JPH01183513A JP H01183513 A JPH01183513 A JP H01183513A JP 917288 A JP917288 A JP 917288A JP 917288 A JP917288 A JP 917288A JP H01183513 A JPH01183513 A JP H01183513A
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Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ポットの各部が定常運転使用時及び工程異常
時の荷刊の負担に応じた強度を右する軽量で省エネ・ル
ギーに適合した紡糸用ポットに関する。
時の荷刊の負担に応じた強度を右する軽量で省エネ・ル
ギーに適合した紡糸用ポットに関する。
人造繊維の製造に使用される紡糸用ポットは、その中に
人造繊維のケークが入った状態で約8000rp−もの
高速で回転するので、安全性の見地から十分な強度を有
することが要求され、加えて、省エネルギーの見地から
動力削減のため軽量であること、及び、回転時の空気抵
抗を小さくするため肉厚が薄く表面が滑らかであること
が要求される。
人造繊維のケークが入った状態で約8000rp−もの
高速で回転するので、安全性の見地から十分な強度を有
することが要求され、加えて、省エネルギーの見地から
動力削減のため軽量であること、及び、回転時の空気抵
抗を小さくするため肉厚が薄く表面が滑らかであること
が要求される。
従来、こうした要求にこたえて鋼線入りベークライト類
のものや、炭素繊維等を使用した繊維強化樹脂(FRP
)製のものが提案されている(特開昭56−15406
号、同56−15407号、同56−18004号公報
参照)。
のものや、炭素繊維等を使用した繊維強化樹脂(FRP
)製のものが提案されている(特開昭56−15406
号、同56−15407号、同56−18004号公報
参照)。
これまで提案されたもののうちFRP製の紡糸用ポット
は、材料の比強度、つまり比重に対する強度の割合が高
く、鋼線入りのものに比較すればそれなりに有効である
が、しかし、まだ前記の安全性及び省エルネギ−の要求
を十分に満足するものではない。
は、材料の比強度、つまり比重に対する強度の割合が高
く、鋼線入りのものに比較すればそれなりに有効である
が、しかし、まだ前記の安全性及び省エルネギ−の要求
を十分に満足するものではない。
また、別提案の紡糸ポットは、定常運転時の負荷、すな
わち側壁部における周方向の引張り応力を回転方向に対
してθ〜±20度に配向させた繊維強化熱硬化性樹脂層
で受は持たせ、底部、テール部における増速時のトルク
によるねじり応力は、ランダムに配向した1〜100+
emの短繊維で強化された熱硬化性樹脂で受は持たせて
使用時の応力に最も有効に対応しており、安全性及び省
エネルギーの要求に十分適合している(特開昭59−2
04910号公報)。しかし、この繊維配向構成では、
工程異常による減速時のトルク、すなわち80GOrp
mで回転しているポットの緊急停止時、紡糸用ポット上
部の溝に取り付けであるポット蓋より急激に荷担がかか
った場合、周方向引張荷重に対応した繊維角度を持つポ
ット上部の溝部はこの部分のみ厚さが薄くなっているた
め、破損する問題がある。8000rpsで回転してい
るポットの停止時荷重は、人造繊維をポット内に誘導す
る棒に人造sumが巻き付き、ポットに蓋に接触する場
合に発生する。
わち側壁部における周方向の引張り応力を回転方向に対
してθ〜±20度に配向させた繊維強化熱硬化性樹脂層
で受は持たせ、底部、テール部における増速時のトルク
によるねじり応力は、ランダムに配向した1〜100+
emの短繊維で強化された熱硬化性樹脂で受は持たせて
使用時の応力に最も有効に対応しており、安全性及び省
エネルギーの要求に十分適合している(特開昭59−2
04910号公報)。しかし、この繊維配向構成では、
工程異常による減速時のトルク、すなわち80GOrp
mで回転しているポットの緊急停止時、紡糸用ポット上
部の溝に取り付けであるポット蓋より急激に荷担がかか
った場合、周方向引張荷重に対応した繊維角度を持つポ
ット上部の溝部はこの部分のみ厚さが薄くなっているた
め、破損する問題がある。8000rpsで回転してい
るポットの停止時荷重は、人造繊維をポット内に誘導す
る棒に人造sumが巻き付き、ポットに蓋に接触する場
合に発生する。
(発明の目的及び構成)
本発明は、従来技術における前記問題点を克服した紡糸
用ポットを提供しようとするものである。
用ポットを提供しようとするものである。
本発明は、下記の構成からなる。
(イ)側壁部全体が、ポットの回転方向に対してo1〜
±20度の範囲で配向した繊維で強化され、さらに側壁
部上部のポット蓋取り付け溝部は±30度〜±60度の
範囲で配向した繊維で強化された補強層を併せ持つ88
強化熱硬化性樹脂からなり、底部及びテール部がランダ
ムに配向した1〜1001mの短繊維で強化されたll
lN1強化熱硬化性樹脂からなり、かつ、各部の繊維含
有率が30〜10体積%であることを特徴とする紡糸用
ポット。
±20度の範囲で配向した繊維で強化され、さらに側壁
部上部のポット蓋取り付け溝部は±30度〜±60度の
範囲で配向した繊維で強化された補強層を併せ持つ88
強化熱硬化性樹脂からなり、底部及びテール部がランダ
ムに配向した1〜1001mの短繊維で強化されたll
lN1強化熱硬化性樹脂からなり、かつ、各部の繊維含
有率が30〜10体積%であることを特徴とする紡糸用
ポット。
(0)ポット蓋取り付け溝部の補強層である繊維角度±
30度〜±60度層が細物又は組紐で構成されている前
記(イ)記載の紡糸用ポット。
30度〜±60度層が細物又は組紐で構成されている前
記(イ)記載の紡糸用ポット。
(ハ)ポット蓋取り付け溝部の補強層であるIIM角度
±30度〜±60度層の厚みが、ポット蓋取り付け溝の
厚みの5〜80%である前記(イ)記載の紡糸用ポット
。
±30度〜±60度層の厚みが、ポット蓋取り付け溝の
厚みの5〜80%である前記(イ)記載の紡糸用ポット
。
(ニ)ポット蓋取り付け溝部の補強層である繊維角度±
30度〜±60度層の幅を、ポット蓋取り付け溝の幅の
1〜10倍の範囲内で配した前記(イ)記載の紡糸用ポ
ット。
30度〜±60度層の幅を、ポット蓋取り付け溝の幅の
1〜10倍の範囲内で配した前記(イ)記載の紡糸用ポ
ット。
本発明の紡糸用ポットは、定常運転時及び工程異常時の
負荷に応じたIl維配向をしており、安全性及び省エネ
ルギーの要求を満足させるだけでなく、工程異常時に破
損せず、耐久性が向上した紡糸用ポットである。
負荷に応じたIl維配向をしており、安全性及び省エネ
ルギーの要求を満足させるだけでなく、工程異常時に破
損せず、耐久性が向上した紡糸用ポットである。
本発明を図面により説明する。
第1図は紡糸用ポットの軸方向断面図を示したものであ
る。一般にポットは、第1図に示す如く側壁部1、底部
2及びテール部3の各部から構成されているが、紡糸用
ポットを設計Jるに当っては定常運転時にかかる負荷、
すなわち側壁部における周方向の引張応力及び底部、テ
ール部における増速時のトルクによるねじり応力を主に
考慮しなければならないとともに、工程異常時にかかる
負荷、すなわら減速時の側壁部上部におけるトルクによ
るねじり応力も考慮しなければならない。本発明の紡糸
用ポットは、定常運転時の負荷に対応すべく、側壁部全
体がポットの回転方向に対し0麿〜±20度の範囲で配
向した118Nで強化された繊維強化熱硬化性樹脂から
なり、底部及びテール部がランダムに配向した1〜10
0嘗■の短繊維で強化されたllH強化熱硬化性樹脂か
らなり、かつ工程異常時の負荷に対応すべく側壁部上部
のポット蓋取り付け溝部は、回転方向に対し±301!
に、〜±60度の範囲で配向した繊維で強化された補強
層を併せ持つ繊維強化熱硬化性樹脂からなることを特徴
とする紡糸用ポットである。
る。一般にポットは、第1図に示す如く側壁部1、底部
2及びテール部3の各部から構成されているが、紡糸用
ポットを設計Jるに当っては定常運転時にかかる負荷、
すなわち側壁部における周方向の引張応力及び底部、テ
ール部における増速時のトルクによるねじり応力を主に
考慮しなければならないとともに、工程異常時にかかる
負荷、すなわら減速時の側壁部上部におけるトルクによ
るねじり応力も考慮しなければならない。本発明の紡糸
用ポットは、定常運転時の負荷に対応すべく、側壁部全
体がポットの回転方向に対し0麿〜±20度の範囲で配
向した118Nで強化された繊維強化熱硬化性樹脂から
なり、底部及びテール部がランダムに配向した1〜10
0嘗■の短繊維で強化されたllH強化熱硬化性樹脂か
らなり、かつ工程異常時の負荷に対応すべく側壁部上部
のポット蓋取り付け溝部は、回転方向に対し±301!
に、〜±60度の範囲で配向した繊維で強化された補強
層を併せ持つ繊維強化熱硬化性樹脂からなることを特徴
とする紡糸用ポットである。
定常運転時には側壁部において最大の応力を受けるのは
ポットの円周方向、すなわち、ポットの回転軸に対して
0度の方向であり、その負荷に応じて強化用IIHの配
向角を0度〜±20度とすることが必要である。配向角
がこの範囲をはずれる場合は、ポットの円周方向の強度
と弾性率が大きく低下する。正の配向角と負の配向角に
配向した繊維の量比を等しくして、円周方向に対称に繊
維を配向させるのがよい。
ポットの円周方向、すなわち、ポットの回転軸に対して
0度の方向であり、その負荷に応じて強化用IIHの配
向角を0度〜±20度とすることが必要である。配向角
がこの範囲をはずれる場合は、ポットの円周方向の強度
と弾性率が大きく低下する。正の配向角と負の配向角に
配向した繊維の量比を等しくして、円周方向に対称に繊
維を配向させるのがよい。
このように強化用繊維の配向をポットの回転方向に対し
て0度〜±20度にしてポットの回転方向の引張強度を
強化すれば、側壁部の肉厚を薄くすることが可能となり
、それだけ軽量化できるばかりでなく、同じ肉厚のもの
に比べて外径を小さくすることができ、このため回転時
の空気抵抗を減少させ省エネルギーの効果を挙げること
ができる。
て0度〜±20度にしてポットの回転方向の引張強度を
強化すれば、側壁部の肉厚を薄くすることが可能となり
、それだけ軽量化できるばかりでなく、同じ肉厚のもの
に比べて外径を小さくすることができ、このため回転時
の空気抵抗を減少させ省エネルギーの効果を挙げること
ができる。
一方、工程異常によるポットの急速な減速による負荷は
、側壁部上部の蓋取り付け溝部に最大のトルク荷Inが
かかる。このトルク荷重に応じて強化用繊維の配向角を
士、30度〜±60麿とすることが必要である。配向角
がこの範囲をはずれる場合は、ねじり強度と横弾性率が
大きく低下する。また、正の配向角と負の配向角に配向
した繊維のM比を等しくして、円周方向に対称に繊維を
配向させるのがよい。
、側壁部上部の蓋取り付け溝部に最大のトルク荷Inが
かかる。このトルク荷重に応じて強化用繊維の配向角を
士、30度〜±60麿とすることが必要である。配向角
がこの範囲をはずれる場合は、ねじり強度と横弾性率が
大きく低下する。また、正の配向角と負の配向角に配向
した繊維のM比を等しくして、円周方向に対称に繊維を
配向させるのがよい。
この±30度〜±60度の補強層は、作業性の点で織物
や組紐を使用するのが好ましい。
や組紐を使用するのが好ましい。
第2図は、本発明による紡糸用ポットの上部の一部の斜
視断面図を示したものである。本発明によるポットは定
常運転時と工程異常時の負荷に対応するために、ポット
側壁部の実質上全体の強化用繊維がポット回転方向に対
して0度〜±20FIの範囲で配向されている上に、側
壁部上部のポット蓋取り付け溝部は±30度〜±60度
の範囲で配向したII維で強化された補強層5を併せ持
つものである。側壁部上部のポット蓋取り付け溝部の補
強層は、同図a、b、cに示した如く、その厚さ方向に
対して、内側でも外側でも又はその中間でもよい。
視断面図を示したものである。本発明によるポットは定
常運転時と工程異常時の負荷に対応するために、ポット
側壁部の実質上全体の強化用繊維がポット回転方向に対
して0度〜±20FIの範囲で配向されている上に、側
壁部上部のポット蓋取り付け溝部は±30度〜±60度
の範囲で配向したII維で強化された補強層5を併せ持
つものである。側壁部上部のポット蓋取り付け溝部の補
強層は、同図a、b、cに示した如く、その厚さ方向に
対して、内側でも外側でも又はその中間でもよい。
そして、この補強層の厚さは、ポット蓋取り付け溝部の
厚みの5〜80%の範囲で、かつ、その幅は、ポット蓋
取り付け溝部の肉厚の小さい部分を幅方向に余すことな
く、溝の幅の1〜10倍の範囲内にすることが好ましい
。
厚みの5〜80%の範囲で、かつ、その幅は、ポット蓋
取り付け溝部の肉厚の小さい部分を幅方向に余すことな
く、溝の幅の1〜10倍の範囲内にすることが好ましい
。
補強ll!5の厚さがポット蓋取り付け溝部の厚みの5
%未満では、工程異常時の負荷に対応できず、また、8
0%超では、定常運転時の負荷に対応できない傾向があ
る。補強層5の幅がポット蓋取り付け溝部の幅未満であ
れば、ポット蓋取り付け溝部を補強しきれず工程異常時
の負荷に対応できず、また、10倍超重は定常運転時の
負荷に対応できない傾向がある。ここで、厚さとは、ポ
ット半径方向の寸法をさし、幅及び幅方向とは、ポット
回転軸方向の寸法及びボッ]・回転軸方向のことをさす
。
%未満では、工程異常時の負荷に対応できず、また、8
0%超では、定常運転時の負荷に対応できない傾向があ
る。補強層5の幅がポット蓋取り付け溝部の幅未満であ
れば、ポット蓋取り付け溝部を補強しきれず工程異常時
の負荷に対応できず、また、10倍超重は定常運転時の
負荷に対応できない傾向がある。ここで、厚さとは、ポ
ット半径方向の寸法をさし、幅及び幅方向とは、ポット
回転軸方向の寸法及びボッ]・回転軸方向のことをさす
。
次に、底部及びテール部は繊維強化熱硬化性樹脂からな
り、ここでは1〜100m5の短繊維がづンダムに配向
されていることが必要である。
り、ここでは1〜100m5の短繊維がづンダムに配向
されていることが必要である。
短IJI#の繊維長は1〜1100aである。底部及び
テール部をこのように構成すると高速回転するトルクを
十分に伝動することができる。
テール部をこのように構成すると高速回転するトルクを
十分に伝動することができる。
本発明において、強化用の繊維は、通常FRPの製造に
用いられる無機m維、有機m雄であって、例えば炭jl
!繊維、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維等である。
用いられる無機m維、有機m雄であって、例えば炭jl
!繊維、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維等である。
これらを1種又は2秤用いる。熱硬化性樹脂は、例えば
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、
フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等である。各部におけ
る強化用繊維と樹脂との混合比、つまり繊維含有率は3
0〜10体積%であることが必要である。
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、
フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等である。各部におけ
る強化用繊維と樹脂との混合比、つまり繊維含有率は3
0〜10体積%であることが必要である。
30体積%未満では強度が低下し、また、70体積%を
超えると成形性が低下するほかll雑含有f11の増加
に見合うそれ以上の強度の向上がない。
超えると成形性が低下するほかll雑含有f11の増加
に見合うそれ以上の強度の向上がない。
本発明の紡糸用ポットは、定常運転時及び工程異常時の
負荷に最も有効に対応しつる強度を有し、しかも軽量で
、安全性に優れ、省エネルギーに適合し、耐久性が向上
した紡糸用ポットであり、経済性に優れ工業上極めて有
用である。
負荷に最も有効に対応しつる強度を有し、しかも軽量で
、安全性に優れ、省エネルギーに適合し、耐久性が向上
した紡糸用ポットであり、経済性に優れ工業上極めて有
用である。
実施例1
高強度タイプ炭素繊1(東邦レーヨン(株)製ベスファ
イトの)を一方向に引き揃えフェノールノボラックタイ
プエボキシ樹脂プリプレグ(硬化filJ(130℃)
を用意し、その長さ(繊維方向)を紡糸用ポット周長の
1.1倍に、そして幅を約30−にカットした。得られ
たプリプレグシート(4oog )を第3図に示す雄型
(a)の側面部に、ポットの円周方向に対し0度になる
如く巻き回した。
イトの)を一方向に引き揃えフェノールノボラックタイ
プエボキシ樹脂プリプレグ(硬化filJ(130℃)
を用意し、その長さ(繊維方向)を紡糸用ポット周長の
1.1倍に、そして幅を約30−にカットした。得られ
たプリプレグシート(4oog )を第3図に示す雄型
(a)の側面部に、ポットの円周方向に対し0度になる
如く巻き回した。
さらに、高強度タイプ炭素繊維〔東邦レーヨン(株)製
ベスファイトの)の織物にフェノールノボシックタイプ
エボキシ樹脂を含浸させたプリプレグを、ポットの円周
方向に対し、±45度になるようカットして、ポット上
部に巻き回した。
ベスファイトの)の織物にフェノールノボシックタイプ
エボキシ樹脂を含浸させたプリプレグを、ポットの円周
方向に対し、±45度になるようカットして、ポット上
部に巻き回した。
当該層は、ポット蓋取り付け溝の約4倍の幅で、その厚
さの25%を占めるように巻き回した。
さの25%を占めるように巻き回した。
別に、エポキシ樹脂を含浸させた炭素繊維(同上)のス
トランドを15n+n+にカットし、得られた短繊維8
00gを第3図に示す雌型(b)の下部に充填した。
トランドを15n+n+にカットし、得られた短繊維8
00gを第3図に示す雌型(b)の下部に充填した。
この雌型の中へ前記雄型を組み込み、金型温度を80℃
に加熱しながら徐々に圧入した。次いで、金型温度を約
30分で130℃に上げた。この昇温途中の約90℃に
なるまでにII型中への雄型の圧入を完了した。続いて
、約90分間130℃に保って成形を終えた。
に加熱しながら徐々に圧入した。次いで、金型温度を約
30分で130℃に上げた。この昇温途中の約90℃に
なるまでにII型中への雄型の圧入を完了した。続いて
、約90分間130℃に保って成形を終えた。
比較例1
実施例1にお・ノると同じ型を使用しポット円周方向に
対して±45度になる織物プリプレグの層に代えて、そ
の分量と同じだけ1方向のプリプレグの層にした積層仕
様のものを使用して−、実施例1と同じ成形条件で成形
を行なった。
対して±45度になる織物プリプレグの層に代えて、そ
の分量と同じだけ1方向のプリプレグの層にした積層仕
様のものを使用して−、実施例1と同じ成形条件で成形
を行なった。
8例で得られた炭素繊維強化樹脂製紡糸用ポットは、と
もに表面が極めて滑らかで寸法精度が良好であった。側
壁部厚みは、約2mmでボッ゛ ト全体の重石は約12
00!I+であった。ちなみに、゛現在数多く使用され
ている鋼線入りのベークライト製紡糸用ポットの側壁部
厚みは8m+++であり、ポット全体のff1ffiは
約26009である。
もに表面が極めて滑らかで寸法精度が良好であった。側
壁部厚みは、約2mmでボッ゛ ト全体の重石は約12
00!I+であった。ちなみに、゛現在数多く使用され
ている鋼線入りのベークライト製紡糸用ポットの側壁部
厚みは8m+++であり、ポット全体のff1ffiは
約26009である。
これらの紡糸用ポットを連続で3ケ月間運転した結果、
破損もなく問題なく使用できた。−方、工程異常時の破
壊状況を推定するために、それぞれの紡糸用ポットにつ
いて破壊テストを行なった。テストは、ポットモーター
により1500rpmで回転しているポットを、その上
部蓋取り付け用溝にブレーキをかけて0rp−まで減速
させ破壊状況を調べた。なお、ポットには規定量の人造
繊維が納まっている。破壊テストに供した数は、実施例
、比較例とも、それぞれ20個である。テスト結果を第
1表に示す。
破損もなく問題なく使用できた。−方、工程異常時の破
壊状況を推定するために、それぞれの紡糸用ポットにつ
いて破壊テストを行なった。テストは、ポットモーター
により1500rpmで回転しているポットを、その上
部蓋取り付け用溝にブレーキをかけて0rp−まで減速
させ破壊状況を調べた。なお、ポットには規定量の人造
繊維が納まっている。破壊テストに供した数は、実施例
、比較例とも、それぞれ20個である。テスト結果を第
1表に示す。
第 1 表
この結果より、本発明の紡糸用ポットは工程異常時の急
激な減速による負荷に対し極めて有効であることがわか
る。
激な減速による負荷に対し極めて有効であることがわか
る。
第1図は紡糸用ポットの軸方向断面図、第2図は本発明
紡糸用ポットの上部の一部の斜視断面図、第3図はプリ
プレグシートを巻き回した雄型(a )及び成形素材を
充填した雌型(b)の各断面概略図、第4図は雌型に雄
型を組み込んだ場合の断面概略図を示す。 図面における記号の説明 1:側壁部、2:底部、3:テール部、4:蓋取り付け
溝、5:補強層、6:プリプレグシート、7:成形素材
、8:雄型、9:雌型第1図 第2図 α b c
紡糸用ポットの上部の一部の斜視断面図、第3図はプリ
プレグシートを巻き回した雄型(a )及び成形素材を
充填した雌型(b)の各断面概略図、第4図は雌型に雄
型を組み込んだ場合の断面概略図を示す。 図面における記号の説明 1:側壁部、2:底部、3:テール部、4:蓋取り付け
溝、5:補強層、6:プリプレグシート、7:成形素材
、8:雄型、9:雌型第1図 第2図 α b c
Claims (4)
- (1)側壁部全体が、ポットの回転方向に対して0度〜
±20度の範囲で配向した繊維で強化され、さらに側壁
部上部のポット蓋取り付け溝部は±30度〜±60度の
範囲で配向した繊維で強化された補強層を併せ持つ繊維
強化熱硬化性樹脂からなり、底部及びテール部がランダ
ムに配向した1〜100mmの短繊維で強化された繊維
強化熱硬化性樹脂からなり、かつ、各部の繊維含有率が
30〜70体積%であることを特徴とする紡糸用ポット
。 - (2)ポット蓋取り付け溝部の補強層である繊維角度±
30度〜±60度層が織物又は組紐で構成されている特
許請求の範囲(1)記載の紡糸用ポット。 - (3)ポット蓋取り付け溝部の補強層である繊維角度±
30度〜±60度層の厚みが、ポット蓋取り付け溝の厚
みの5〜80%である特許請求の範囲(1)記載の紡糸
用ポット。 - (4)ポット蓋取り付け溝部の補強層である繊維角度±
30度〜±60度層の幅を、ポット蓋取り付け溝の幅の
1〜10倍の範囲内で配した特許請求の範囲(1)記載
の紡糸用ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP917288A JPH01183513A (ja) | 1988-01-19 | 1988-01-19 | 紡糸用ポット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP917288A JPH01183513A (ja) | 1988-01-19 | 1988-01-19 | 紡糸用ポット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01183513A true JPH01183513A (ja) | 1989-07-21 |
JPH0515802B2 JPH0515802B2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=11713165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP917288A Granted JPH01183513A (ja) | 1988-01-19 | 1988-01-19 | 紡糸用ポット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01183513A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0419735U (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-19 | ||
CN102839437A (zh) * | 2012-09-14 | 2012-12-26 | 四川航天拓鑫玄武岩实业有限公司 | 一种复合材料组合式离心缸 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50160880A (ja) * | 1974-06-18 | 1975-12-26 | ||
JPS514675A (en) * | 1974-07-01 | 1976-01-14 | Sumitomo Electric Industries | Gasuenshinbunrikyo kaitendotanban |
JPS5127165A (ja) * | 1974-08-30 | 1976-03-06 | Sumitomo Electric Industries | Kosokukaitendo |
JPS5344570A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-21 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | Preparation of highly pure dl-alpha-tocopherol |
JPS59204910A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-20 | Toho Rayon Co Ltd | 紡糸用ポツト |
-
1988
- 1988-01-19 JP JP917288A patent/JPH01183513A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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Cited By (3)
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JP2575144Y2 (ja) * | 1990-06-08 | 1998-06-25 | フドー株式会社 | 工具ホルダー把持具の支持板 |
CN102839437A (zh) * | 2012-09-14 | 2012-12-26 | 四川航天拓鑫玄武岩实业有限公司 | 一种复合材料组合式离心缸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515802B2 (ja) | 1993-03-02 |
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---|---|---|---|
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