JPH01183055A - 植物栽培用高圧ナトリウムランプ - Google Patents

植物栽培用高圧ナトリウムランプ

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JPH01183055A
JPH01183055A JP213388A JP213388A JPH01183055A JP H01183055 A JPH01183055 A JP H01183055A JP 213388 A JP213388 A JP 213388A JP 213388 A JP213388 A JP 213388A JP H01183055 A JPH01183055 A JP H01183055A
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JP
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arc tube
lamp
infrared
transmittance
tube
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JP213388A
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English (en)
Inventor
Kozo Suzuki
皓三 鈴木
Hiroyoshi Kawahira
川平 浩良
Takahiro Sugimoto
杉本 隆洋
Yoshio Hirose
広瀬 吉夫
Akio Obara
小原 章男
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、光合成作用に有効な分光エネルギー分布特性
を有し、植物栽培に適した光源として使用される高圧ナ
トリウムランプに関する。
(従来の技術) 植物を栽培する場合、植物に人工的な光を照射すること
により葉緑体による光合成作用を促し、成長を促進させ
る方法は知られている。
このような植物栽培用の光源としては、従来より高圧金
属蒸気放電灯が多く使用されており、高圧金属蒸気放電
灯を使用する理由は、長期に亙って点灯を継続しなけれ
ばならないため経費的理由から、発光効率に優れたラン
プが望ましいことによる。
ところで、植物栽培用光源として要求される条件は、上
記経費的理由にも関連しているが単位電力当りの植物を
生長させる能力に優れていること、および光源から放射
される光により植物の被照射部分の温度上昇が少ないこ
とが挙げられる。
このような観点からすると、高圧金属蒸気放電灯の中で
も高圧ナトリウムランプは高圧水銀ランプやメタルハラ
イドランプに比べて植物栽培用光源として適しており、
従来からすでに多用されている。高圧ナトリウムランプ
が植物栽培用光源として適している理由は、高圧ナトリ
ウムランプから発せられる光の分光エネルギー分布が植
物の光合成反応を促す分光特性(以下これを光合成作用
スペクトルと称する)に比較的近似しているためである
(発明が解決しようとする課題) しかしながら現在、植物栽培用光源として市販および使
用されている高圧ナトリウムランプは、どちらかといえ
ば一般照明用光源に近く、すなわち第6図に破線で示す
人間の比視感度曲線に似ており、人間の目の感度によく
合致する光を照射し、単位電力当りの発光効率(視感効
率)は400W級ランプで140 (、、gm /W)
を超えるが、植物の生長に特に有効とされている波長6
50 nm近辺の赤色成分の発光エネルギーが低い・不
具合がある。
この点についてさらに詳しく説明する。
植物の光反応と光量との関係、ならびに光反応と分光特
性との関係は、過去においても各種植物に対して多くの
研究者による研究報告がなされているが、植物の生長過
程を支配するのは葉緑体の光合成反応であり、この光合
成反応は植物が受ける光量に影響されることは、−船釣
な傾向として多くの研究者が認めるところである。
そして、この光合成作用スペクトルは、植物の種類によ
り多少異なることも知られている。
国内または国際的に統一された光合成作用スペクトルカ
ーブは未だ存在しないが、ドイツ工業規格No5031
(以下DIN5031と称する)において定められてい
る光合成作用スペクトルは、一つの目安として引合いに
出される頻度が多い。
本発明者等は、光源を人間の視感度で評価するのではな
く、植物の生長に必要とする光のスペクトルカーブに合
致するか否かで評価するようにし、その評価基準として
前記DIN5031の光合成作用スペクトル、すなわち
第6図の実線で示された植物光合成作用カーブを用いる
ようにし、これにより植物栽培に最も適した光源の研究
を試みた。
その結果、従来の高圧ナトリウムランプは、現在市販さ
れている植物栽培用の高圧水銀ランプやメタルハライド
ランプあるいはけい光ランプに比べると、前記DIN5
031による評価で最も優れているが、第6図の実線で
示すDIN5031の植物光合成作用スペクトルカーブ
のピークである6 50 nm近辺のエネルギーが乏し
く、単位電力当りの植物栽培エネルギーの能力はまだま
だ改善の余地があると判断される。
また、市販の高圧ナトリウムランプ(自社製360W級
)は、前記DIN5031のスペクトル範囲である38
0〜760 nmの間(可視光領域)に35%の放射エ
ネルギーを有するが、逆に電気入力の65%が熱として
無駄に費やされ、この熱が外部に放出されて周囲温度を
上昇させたり、植物の被照射面に輻射熱として作用する
。このような熱は、植物の育成に必要な周囲温度を必要
温度に保つ作用もあるが、むしろ温度が高過ぎて逆効果
を生じ、このため栽培室の温度調節が必要となり、冷房
設備やこれの維持費等の経費増を招くなとの欠点がある
本発明においては、単位電力当りの植物を生長させる能
力に優れ、被照射面の温度上昇が少なくなるとともに、
第6図の実線で示された植物の光合成作用スペクトルの
特性に一層近づく特性を有する植物栽培用高圧ナトリウ
ムランプを提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、発光管から放射される可視光を透過させると
ともに赤外線を発光管に向けて反射する赤外線反射膜を
有し、この赤外線反射膜は、700〜900 nmの波
長領域で正透過率の急峻な低下を示し、700 nmの
正透過率が70%以上であり、かつ820.nmの正透
過率が上記700 nmの正透過率の1/2以下とした
特性を有しているとともに、ランプ点灯中のランプ電圧
をVL  (ボルト)、上記発光管の電極間距離をl!
(Cm)とした時、VL/ノの値を18ないし30(ボ
ルト/ cm )としたことを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、赤外線反射膜によって第6図の実線で
示された植物の光合成作用スペクトルの特性カーブで視
感度ゼロとされている発光管から放射される7 60 
nm以上の赤外線を反射して再び発光管に戻してやり、
これにより発光管の温度を上昇させてランプ電圧を高め
、ランプから放出される光の分光エネルギー分布を変え
て650 r+m付近の放射強度を従来ランプより増大
させ、前記第6図の実線に示されたDIN5031のス
ペクトルカーブに合致、または可能な限り近づけること
かでき、単位電力当りの植物を生長させる能力を向上さ
せることができる。また、赤外線反射膜は輻射熱をカッ
トするから被照射体の温度上昇を低減させることかでき
る。そして、特に本発明の場合は、V +−/ I!の
値を18ないし30(ボルト/ cm )としたので、
ナトリウムの蒸気圧をPAR(D I N)効率の所定
レベル以上に維持し、600〜67 (lnm付近の分
光エネルギー強度を高くして、前記第6図の実線に示さ
れたDIN5031のスペクトルカーブに一層近似する
特性が得られる。
(実施例) 以下本発明について、図示の一実施例にもとづき説明す
る。
第1図は植物栽培用高圧ナトリウムランプの構成を示す
もので、1は発光管を示す。発光管1は、例えば内径(
dl)が0.725cm、外径(d2)が0.875c
mおよび長さが11.4cmの透光性アルミナチューブ
よりなり、このチューブの両端はニオブなどの閉塞体2
,2にて気密に閉塞されている。
閉塞体2,2には電極3,3が取付けられており、これ
ら電極3,3間の距離、つまり電極間距離ノは8.9(
−、に設定されている。
上記発光管l内には、ナトリウムのアマルガムと始動用
希ガスが封入されている。ナトリウムアマルガムは、ナ
トリウムの重量配分比が15%のものを305封入して
あり、始動用希ガスは例えばキセノンであり、約27K
Pa封入されている。
なお、ナトリウムアマルガムに代わってナトリウムと水
銀を個々に封入してもよく、またナトリウムの重量配分
比は15重量%に限らず、10〜18重量%の範囲であ
ればよい。
電極3,3は閉塞体2,2を気密に貫通するニオブ製の
ロッド4,4に電気的に接続されており、これらロッド
4,4には金属製のランプホルダ5およびセラミック等
よりなる絶縁性ランプホルダ6が取付けられている。
このような発光管lは外管7に収容されている。
外管7は、例えば内径が2.20m %外径(D)が2
.5Cmおよび長さが30Cmの石英製チューブにより
形成されている。なお、外管7の外径(D)は、発光管
の外径(d2)との比d2/Dが1/2〜115の割合
を有するように形成されることが望ましい。
この外管7の両端は例えばフレア端部が石英にて形成さ
れたフレアステム8,8により気密に閉塞されている。
このような外管7内には上記発光管1が略同軸をなすよ
うにして収容されており、この発光管1は前記ロッド4
,4に取着した絶縁性ランプホルダ6が外管7の内面に
当接されることにより外管7の略中心部に保持されてい
る。なお、この場合、絶縁性ランプホルダ6と外管7内
面との間には、熱膨張差を吸収できるような微少な遊び
を設けである。
フレアステム8,8にはリード線兼用のサポートワイヤ
9,9が気密に貫通されており、これらサポートワイヤ
9,9の内端には前記発光管1に接続されたロッド4,
4がニッケルなどよりなる導電リボン10.10を介し
て電気的に接続されている。
また、これらサポートワイヤ9,9の外端には給電コー
ド11.11が接続されている。
上記外管7の内部は、排気管12を通じて真空引きされ
、この排気管12を封止切りして真空が保たれている。
なお、13は外管7内の真空度を維持するゲッタリング
であり、サポートワイヤ9,9に取付けられている。
外管7の外面または内面には、斜線で示す領域に赤外線
反射膜14が形成されている。
赤外線反射膜14は、チタニウム(Ti)、ケイ素(S
i)、スズ(S n)またはインジウム(In)の各酸
化物により形成することが出来ることは知られているが
、本実施例の場合はチタニア(TiO2)とシリカ(S
iO2)とを多重干渉膜構造に構成したものである。す
なわち、赤外線反射膜14は、外管7の例えば外面にチ
タニア(T i 02 )とシリカ(Si02)とを交
互にディッピング法により8〜12層に塗布したのち、
これを焼成して形成されており、各T i 02層の膜
厚は850〜1200人とし、また各Si02層の膜厚
は1500〜2000人程度としである。
このような赤外線反射膜14は、第2図に示した特性を
有する。
すなわち、上記赤外線反射膜14は、波長400〜70
0 r+mの領域で正透過率に優れており、800〜1
.200nmの領域、すなわち発光管1が点灯中に輻射
する赤外線のうち特に強い輝線スペクトルを呈する波長
帯である818〜〜1140nmの領域では正透過率に
劣り、逆に高い反射率を有している。
そして、このことは700〜900 nmの領域で正透
過率の急峻な落込みが存在していることを示し、このよ
うな正透過率の急峻な落込み具合は、700 nmにお
ける正透過率は70%以上であり、820 nmでは上
記700 nmにおける正透過率の半分以下とされてい
る。
さらに詳しく一例を説明すれば、波長400〜700n
mの領域における平均正透過率は94.7%程度となっ
ており、その700nmにおける平均正透過率は80層
程度となっている。
また、800〜1200nmlこおける平均の反射率が
約78%、特に820 nmでは約75%、また114
0nmでは約75%のそれぞれ平均の反射率を示すよう
に形成されている。
なお、上記赤外線反射膜14は発光管1の長さより充分
長い範囲に亘り外管7の外面に形成されているものであ
り、この赤外線反射膜14の形成範囲は、本実施例の場
合、発光管1の管端部よりも外管7の端部側に伸びてお
り、発光管1の管端部中心線から赤外線反射膜14の端
部を臨んだ場合に仰角θが60度以下となるような範囲
に設定されている。
また、周方向においては、垂直点灯されるランプの場合
は全周に亘り形成することが望ましいが、水平点灯され
るランプでは有効発光面として全周の少なくとも1/3
以上であればよい。
このような構成の実施例について、作用を説明する。
ランプを点灯すると、発光管1内に封入されているナト
リウムアマルガムが、最冷部となる発光管の軸方向端部
の温度に対応した分量だけ蒸発する。この蒸発したアマ
ルガムはランプ電圧vLの根源となる電位降下を惹き起
こすため発光管1への点灯初期の入力に応じて管端部の
温度が上昇する。このよ、うなサイクルを繰り返すこと
により2〜4分の間にランプは定格入力に近づいてゆき
、約5〜10分でほぼ熱的に平衡な状態に達する。
上記点灯直後から約1分間程度はアマルガム中の水銀が
多く蒸発し、ある程度の温度になってナトリウムが蒸発
を始める。このナトリウムが蒸発を始めるまでの間に短
時間でかつ微弱ではあるが、水銀の発光が観測される。
水銀の発光は254nm、313nm、 365nIl
lを中心とする紫外線を発光し、これは人間の目に有害
とされている。本実施例に記載された外管7は石英製で
あるため、上記有害な紫外線を良く透過する。しかしな
がら、この外管7の外面には赤外線反射膜14を形成し
てあり、この赤外線反射膜14は第2図に示すような分
光透過率を示す特性を備えているので、上記点灯初期の
水銀の発光にて放射される上記紫外線をカットする。
このような人間の目に有害とされている紫外線をカット
する赤外線反射膜14の外管7への塗布範囲は、上記の
作用を考慮して決定されている。すなわち、灯具にラン
プが装着された場合、外管7内に収容されている発光管
1を直視することかできないような範囲に上記赤外線反
射膜14を設けたものであり、換言すれば、赤外線反射
膜14にて発光管1を直視可能な範囲から隠してしまう
ような領域に赤外線反射膜14を設けたものである。
この理由から、本実施例の場合、赤外線反射膜14の形
成領域は、発光管1の管端部中心線から赤外線反射膜1
4の端部を臨んだ場合に仰角θが60度以下となるよう
な範囲に設定されている。
次に、本発明の基本的な狙いであるところの外管7に赤
外線反射膜14を形成することにより植物の生長能力の
向上作用について説明する。
外管7に形成した赤外線反射膜14は、すでに説明した
ように、また第2図からも明らかなように、波長400
〜700nmの領域で平均正透過率が94.7%程度と
なっており、したがって可視光領域の波長は良く透過し
、また赤外線のうち特に強い輝線スペクトルを呈する波
長帯である818〜1140nmの領域では逆に高い反
射率を有しているので、赤外線領域の波長を発光管1へ
反射する。
このため、発光管1から放出される輻射熱がカットされ
、被照射物としての植物に熱的な悪影響を及ぼすことが
ないとともに、周囲雰囲気の温度上昇を防止するから空
調設備やその維持費が安くなる。
また、赤外線反射膜14により反射された赤外線は再び
発光管1に戻り、発光管1の温度を高めてランプ自身の
分光エネルギー分布を大きく変化させ、これが植物栽培
用に好ましい効果を発揮することになる。
すなわち、一般に高圧ナトリウムランプは、定格点灯中
においても発光管の端部に生じる最冷部に多量の未蒸発
アマルガムが残余するように、充分なアマルガム量を封
入しである。この残余アマルガムは、最冷部の温度上昇
とともに蒸発し、管内の水銀およびナトリウムの蒸気圧
を増加させ、ランプ電圧の上昇すなわち電位傾度を上昇
させる。
逆に最冷部の温度が低下すると、管内に蒸発している水
銀およびナトリウムの一部が凝縮し、残余アマルガムか
増加し、ランプ電圧はその分低下=  16 − する。
従来構造の高圧ナトリウムランプ、つまり発光管の内径
(dl)が0.725cm、電極間距離ノが8.90m
、ナトリウムの重量比が15重量%のアマルガムを封入
した高圧すトリウムランプの発光管でありながら、これ
を赤外線反射膜を有しない硬質ガラス製の外管内に収め
、ランプ電力を360W一定としながら最冷部温度を熱
制御することによりランプ電圧を変動させてその分光分
布特性を調べてみた。
この結果を第3図(A)ないしくD)に示す。
第3図の(A)ないしくD)図は、それぞれランプ電圧
VLが125.160,196および267(ボルト)
の場合の分光分布特性であり、それぞれ破線は前述した
第6図のDIN植物光合成作用カーブを示す。
上記第3図の(A)ないしくD)図がら明らかなように
、ランプ電圧VLが変化すれば分光分布特性が変化する
ことが確認される。
したかって本発明のように、発光管1からの放射エネル
ギーのうち赤外線領域を赤外線反射膜14にて反射させ
、最冷部を含む発光管1に戻すようにすれば、発光管全
体が温度上昇するとともに最冷部も温度上昇する。この
ため、ランプ電圧の上昇すなわち電位傾度が高くなり、
360W級ランプであってもランプ電圧は200ボルト
にも達することになる。この結果、ランプ自身から出る
光の分光分布特性を変化させることができる。
ところで、発光管1の内径d1、電極間距離lおよび封
入アマルガム中のナトリウム重量比(%)が一定であれ
ば、前述したように発光管内のナトリウム蒸気圧はラン
プ電圧によく対応し、しがもナトリウム蒸気圧はランプ
の分光エネルギー分布を決定する要因となる。
そして、電気から光への変換効率、言い換えれば必要な
波長域における放射エネルギー量効率(W/W)も、更
にここでは植物生長に寄与する評価尺度としたDIN5
031評価数もナトリウム蒸気圧に依存し、したがって
ランプ電圧によく対応することになる。
DIN5031評価数(以下これをPAR(DIN)−
単位w−>は、第6図に示す光合成作用カーブにおける
両端部の380 nmおよび760 nmを零とし、ピ
ーク値を示す660nmを1.00として、5nn毎に
(全部で75ポイント)それぞれ係数を定めたものであ
る。
そしてこのPAR(DIN)をランプ電力で除して10
0倍した値をPAR(DIN)効率(単位%)と称して
いる。
従来の金属蒸気放電灯についてPAR(DIN)効率を
調べたところ、高圧ナトリウムランプが一番優れている
が、従来の高圧ナトリウムランプのPAR(DIN)効
率は20.8を示した。
PAR”(DIN)効率が高いことは、上記したように
ナトリウム蒸気圧を高めてランプ電圧を上昇させるから
、従来のPAR(D I N)効率よりも高い値である
ことが望まれる。この場合、ばらつき等を考慮すると従
来のPAR(DIN)効率より10%程度高いことがよ
く、20.8X1.1=22.9となるが、目安として
は23%以上を設定する。
さて、上記第3図の(A)ないしくD)図に示されたラ
ンプから得られたPAR(D I N)効率を第5図に
示す。第5図では縦軸にPAR(DIN)効率を、また
横軸にランプ電圧VLを電極間距離ノ(cm )で除し
た値VL/ノ(V / cm )を用いである。また第
5図の点A:  B、C,Dは、第3図の各A、B、C
,D図に対応するものである。
第5図から判るように、V +−/ J値が18〜30
の場合にPAR(D I’N)効率は23%を越える数
値が得られている。
つまり、換言すれば、電位傾度と称するVL/ノ値は1
8〜30の範囲が良いことになる。
一方、第4図には本発明に係わるランプの分光分布特性
を示す。本発明のランプは、赤外線反射膜14の作用に
より発光管1が温度上昇し、360Wにおいて200V
のランプ電圧V1−か得られ、この時のpAR(D I
 N)効率は24.7%に達することが確認された。そ
して、V L / 12の値は22、 5 (V/cm
)であった。
vl−/ノの値が22. 5 (V/cm)の場合、第
5図に示す特性ではPAR(D I N)効率が約24
.2%位であり、本実施例の構造によるとPAR(D 
I N)効率は24,7%であるから、第5図のピーク
値を上回るものである。これは赤外線反射膜14の作用
により外部に無駄に捨てられていた熱エネルギーを再び
発光管1の戻して発光管1の温度を上昇させたことによ
る上昇分である。
本発明に係わる赤外線反射膜14は、その分光透過特性
および反射特性の作用が本発明の目的に合致した性能を
示し、しかも400〜600℃の高温度でかつ真空雰囲
気や酸素を充分に含む空気中、さらには多湿雰囲気で長
時間耐えることが要求され、このためT i 02層と
5i02層とを交互に重ねた多重層構造とし、膜厚を1
000人前後にして均一に構成しである。
本発明者等の実験および研究によれば、重ねる膜1層毎
の個々の製膜条件や積重ねの程度等、膜の特性に関与す
る条件は多く、このため透過率のばらつきを考慮に入れ
た設計を採用しである。
具体的に述べると、第2図に示すように、透過率が急激
に落込む波長域が650〜850 nmの領域にあり、
その回復する波長域が1200〜1400 nmの範囲
に存在する。このうち前者がランプ特性に大きな影響を
及ぼすものである。
したがって、820〜1’ 140 nm領域の赤外線
を充分に反射しながら760 nm以下の可視光は効果
的に透過することが望まれる。このことから、700n
mにおける正透過率の下限値が70%以上であり、82
0 nmの正透過率が700 nmにおける正透過率の
1/2以下であることか要求される。
この点についてさらに説明すれば、第6図に示す光合成
作用特性カーブは、7 ’00 nmでPAR(DIN
)の係数か0.5であり、これから前後20nn+ずれ
た波長680 nmで0,87および720 r+mで
は0.20であり、感度のほぼ端部に相当している。 
一方、第2図に示す赤外線反射膜の透過率特性において
、700nm近辺は急峻な変化か生じる領域の端部に相
当している。赤外線反射膜の積層数、膜厚、焼成条件な
どのばらつきにより第2図の透過率特性カーブは左側に
変位し、この結果700 nm近辺の正透過率の値が低
下する場合がある。
700 nm近辺の正透過率か70%を下回ると、60
0 nm以上の領域でも正透過率の落込みが発生する。
この結果PAR(D I N)効率の低下が生じる。
発光管の内径(dl)が0.725cm、電極間距離ノ
が8.90m、ナトリウムの重量比か15重量%のアマ
ルガムを封入したランプの場合、700 nmの正透過
率とPAR’(DIN)効率の関係を調べた結果以下の
通りであった。
700nm近辺の正透過率か70%を下回ると、可視光
領域の反射割合も増加し、ランプ電圧の上昇が著しくな
るので、これによるPAR(D I N)効率の低下を
招き、かつ可視光領域の長波長ゾーンの正透過率の落込
みのためPAR(DIN)効率の低下の方が大きく影響
し、したがって700nrIl近辺の正透過率は70%
以上であることが必要である。
一方、820 nmの正透過率は、700nmにおける
透過率の変化よりも変化具合が激しい。第2図に示す赤
外線反射膜の透過率特性において、820 nm近辺で
は25%程度であるが、これから前後20nmずれた波
長800 nmで43%、および840nmでは16%
となり、最も変化の大きな領域となる。しかも、818
〜820 nmにはナトリウムによる大きな赤外線の放
射があり、この波長領域での膜の反射性能の良否により
発光管への熱の戻り方に大きな影響がみられ、かつラン
プからの熱線放射量にも大きく影響する。
本来、820 nmの正透過率は小さい程望ましいもの
であるが、過度に小さな正透過率を狙うと可視光部の正
透過率に悪影響を及はし、高いPAR(D I N)効
率が得られなくなる。
700 nrLlと820 nmの正透過率比を、PA
R(DIN)効率および赤外線カットの度合いを示す全
放射量比で調べてみると、以下のようになった。
上記表から判るように、(−8”’、 20”e−mの
正透過率)/(700,n11の正透過率)の値は1/
2以下が望ましく、中でも172〜115の範囲が良好
である。
なお、本発明は第1図に示された構造に制約されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。
例えばフレアステム8に代わってボタンステムを使用し
たり、圧潰封止構造を採用してもよく、また、発光管を
外管内に保持するためにランプホルダ8に代わってサポ
ートワイヤを用いるなどの構造であってもよい。
また、外管は石英製に限らず硬質ガラスであってもよく
、赤外線反射膜も外管の内面に形成する等の構成であっ
てもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、第6図に示された
植物の光合成作用スペクトルの特性カーブで視感度ゼロ
とされている発光管から放射される7 60 nm以上
の赤外線を前記赤外線反射膜で反射することにより再び
発光管に戻してやり、これにより発光管の温度を高めて
ナトリウム蒸気圧を高くして650111Il付近の放
射強度を従来ランプより増大させることができ、よって
発光管から放射される分光エネルギー分布を前記第6図
に示されたスペクトルカーブに合致、または可能な限り
近づけることができるので単位電力当りの植物を生長さ
せる能力の向上が可能となる。また、赤外線反射膜は発
光管から放出される輻射熱をカッ!・するので、被照射
体や周囲の温度上昇を低減させることができる。さらに
また、本発明においてはV L / 12の値を18〜
36のの範囲に設定したので、ナトリウムの蒸気圧がP
AR(D I N)効率を所定以上のレベルとなるよう
に維持され、これにより第6図に示されたスペクトルカ
ーブに一層近づくことになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は植物栽培用高
圧ナトリウムランプの構成を示す側面図、第2図は赤外
線反射膜の正透過特性および反射特性を示す図、第3図
(A)ないしくD)は赤外線反射膜を設けないランプで
発光管の温度を変えて測定した分光エネルギー分布の特
性図、第4図は第1図の構造のランプの分光エネルギー
分布の特性図、第5図はVL/ノとPAR(D I N
)効率の関係を示す特性図、第6図は植物光合成作用特
性を示す特性図である。 ■・・・発光管、3・・電極、7・・・外管、8・・・
フレアステム、14・・・赤外線反射膜。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 波長(nm) (A) 適長(nm) (C) 第 波長(nm) CB) 5皮長(nm)   ’ CD) 3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 発光管から放射される可視光を透過させるとともに赤外
    線を発光管に向けて反射する赤外線反射膜を有し、この
    赤外線反射膜は、700〜900nmの波長領域で正透
    過率の急峻な低下を示し、700nmの正透過率が70
    %以上であり、かつ820nmの正透過率が上記700
    nmの正透過率の1/2以下とした特性を有していると
    ともに、ランプ点灯中のランプ電圧をV_L(ボルト)
    、上記発光管の電極間距離をl(cm)とした時、V_
    L/lの値を18ないし30(ボルト/cm)としたこ
    とを特徴とする植物栽培用高圧ナトリウムランプ。
JP213388A 1988-01-08 1988-01-08 植物栽培用高圧ナトリウムランプ Pending JPH01183055A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5861853B1 (ja) * 2015-08-25 2016-02-16 岩崎電気株式会社 高圧ナトリウムランプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5861853B1 (ja) * 2015-08-25 2016-02-16 岩崎電気株式会社 高圧ナトリウムランプ

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