JPH01180780A - 軌条の突き合せ溶接方法 - Google Patents

軌条の突き合せ溶接方法

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JPH01180780A
JPH01180780A JP33608387A JP33608387A JPH01180780A JP H01180780 A JPH01180780 A JP H01180780A JP 33608387 A JP33608387 A JP 33608387A JP 33608387 A JP33608387 A JP 33608387A JP H01180780 A JPH01180780 A JP H01180780A
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rails
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耕一 内野
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睦 岡崎
Kazuo Sugino
杉野 和男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鉄道などに使用されるレールの突き合せ被覆
アーク溶接法に関するものである。
(従来の技術) 従来レールの接合方法には、フラッシュバット溶接法、
ガス圧接法、テルミット溶接法およびエンクローズドア
ーク溶接法などが用いられている。
これらの溶接法の中でエンクローズドアーク溶接法は、
特公昭56−4350号公報でも紹介されているように
、拘束状態にあるレールの溶接が可能でかつ継手の信幀
性も高いという利点があることから、現場溶接法として
よく用いられている。
レールはその使用目的から、耐摩耗性、耐疲労損傷性お
よび静的強度の大きい性質が要求されており、溶接継手
部においても同様で、さらに溶接割れ等の溶接欠陥につ
いても皆無または、実用的に差しつかえない程度に極力
、少なくなっていなければならない。
従来レールの突き合せ溶接方法は、第2図で示すように
、レール足部11から腹部にかけての立ち上がり部12
では多層盛溶接し、更に腹部から、頭部13にかけてス
ラグ除去を行なわないで連続溶接するエンクローズドア
ーク溶接を行い、最後に頭頂部を多層溶接を行って突き
合せ溶接を完了している。このとき立ち上がり部12で
は、溶接終端クレータ一部15をレール断面内に留めて
、余盛を作らないようにした溶接方法である。
また被覆アーク溶接棒は、第1表で示すようにJIS 
 z3213低合金高張力鋼用被覆アーク溶接棒が使用
されている。このような溶接棒をレールに適用した場合
に形成される溶接金属は、C;0.3%以下であり、こ
のために溶接金属レールとのC含有量の差に由来する凝
固温度の差、すなわち溶接金属の凝固温度が約1530
°C、レールのそれが約1470°Cであることに起因
してレール母材の溶融境界部近傍(HAZ)に高温割れ
が発生する。
さらにこのHAZには、溶接のままで多量のマルテンサ
イト組織を生成し、疲労強度低下の一因ともなる。一方
レール使用性能に関する研究は多(、耐摩耗性と耐疲労
損傷性はパーライト組織が最も優れ、かつ同じパーライ
ト組織であれば、硬さが大きくC含有量の多い方が優れ
ていることが明らかにされている。又、レールと同等の
C量を有する溶接金属においては、先に述べたレール母
材のHAZの高温割れも生じない。かかる理由からC含
有量の高い例えばC;0.4〜1.0%の被覆アーク溶
接棒が用いられるようになった。
このような高C系被覆アーク溶接棒のレールのエンクロ
ーズドアーク溶接への適用により、HAZの高温割れ発
生やマルテンサイトの生成抑制が可能となり、静的強度
や疲労強度が著しく向上した。更に溶接金属組織がパー
ライト組織となり、耐摩耗性、耐疲労損傷性も向上した
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら高C系成分では、オーステナイト系ステン
レス成分系と同様に、溶接終端クレータ一部においてオ
ーステナイト凝固特有の凝固割れ(クレータ−割れ)が
生じやすい。クレータ−割れは、1本の被覆アーク溶接
棒での溶接が終了する部分の溶融池に生ずる凝固割れで
、場合によってはこの割れが伝播拡大する。
このクレータ−割れの大きさは、クレータ一部の溶融池
の大きさや外部の引張応力の大きさに左右され、それら
が大きいほど割れの大きさも増加し、溶接継手の静的強
度や疲労強度低下の一因ともなる。特にエンクローズド
アーク溶接のように比較的大きな溶接電流値で、かつ垂
直の狭開先で溶接を行う場合、溶融池の大きさや外部の
引張応力が増大しやすく、クレータ−割れ発生を看過で
きない。
特にレール溶接においては、その形状に起因して呈上部
の腹部にかかる立ち上がり部の多層溶接部は、ビードの
長さに対して厚みを大きくする必要性から、溶接速度が
非常に小さく、クレータ−が大きくなり、かつ既に凝固
している下層の拘束により最終凝固部に大きい収縮歪が
加わることが重畳して、クレータ−割れが生じやすくな
る。更にレール腹部から頭部にかけてのエンクローズド
アーク溶接部では、連続溶接であるため、多層盛溶接の
ように溶接ビードを覆うスラグの除去ができない。そこ
で溶接アークによりスラグを再溶融しつつ溶接を進める
。このため溶接電流が比較的大きく、通常250〜28
0Aである。従ってクレータ−の大きさが大きくなり、
クレータ−割れの大きさも実用上問題となる程度に大き
くなる。
本発明は、前記の被覆アーク溶接棒の使用における問題
点を解決し、良好な継手性能を安定して確保することが
できる鉄道などに用いられるレールの溶接法を提供する
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨は、C;0.4〜1.0%含む被覆アーク
溶接棒を用いたレールの突き合せ溶接において、相対向
するレールの脚部を多層溶接する際に、脚上部の立ち上
がり部にて上層溶接と一ドの終端部を下層の溶接ビード
終端部にオーバーラップさせながら余盛を形成し、脚部
多層溶接を完了したのちレール腹部から頭部にかけての
エンクローズドアーク溶接を行うに際し、溶接電流値を
240〜2日0Aで開始し、直ちに電流値を190〜2
40Aに切換えて頭頂部まで連続溶接し、突き合せ溶接
を完了するレールの溶接法であり、また、レール腹部か
ら頭部にかけてのエンクローズドアーク溶接を行うに際
し、溶接電流値を240〜280Aで開始し、直ちに電
流値を190〜240Aに切換えて頭部の途中まで連続
溶接し、更に、少なくとも1パス以上の多層盛を低電流
で行い、頭頂部まで溶接し突き合せ溶接を完了するレー
ルの溶接法である。
以下に本発明について第1図を参照しながら詳細に説明
する。
第1図は本発明の溶接法を示した図面である。
まずレール足部1を従来法と同じように多層溶接したの
ち、足上部の腹部にかかる立ち上がり部2の多層溶接終
端部のクレータ−3をそれぞれ下層4にオーバーラップ
させながら余盛としてレール断面より外に出す。
このとき、ビードは進行方向に対して下りの傾きをもち
、ビードが短い位置では傾きが大きい。
この部分でアークを止めるとクレータ−が下方に流れ広
がった形状(楕円率が大きい)となり、クレータ−割れ
が生じ、それがレール断面内のビード部に進展し易い。
そこで立ち上がり部の積層においては、全ビードをレー
ル断面下層の傾きの小さい部分まで余盛として伸ばし、
アークを止める。
その結果、レール断面内に割れのない清浄なビードを形
成する。ことが可能となる。更にレール腹部から頭部に
かけてのエンクローズドアーク溶接部5では、スタート
時の溶接電流を240〜280Aとし、足部の最終層の
四周の隅を十分に溶着させたのち、直ちに電流値を19
0〜240Aに低めて連続溶接を行う。この結果、棒継
ぎ部あるいは最終のクレータ−の大きさを小さくするこ
とができ、クレータ−割れを抑制することが可能である
この時スタート時の溶接電流値を240〜280Aとし
たのは、240A未満では既に完了している下層ビード
と十分になじんだビード形成が困難で、融合不良などが
生じ易いため240A以上とした。又、280Aとした
のは、それ以上では過大電流となって溶接作業が安定し
て持続できないからである。
溶接スタート直後、すなわち、下層と一ドと十分なじん
だビードが形成されたら、直ちに電流値を190〜24
0Aに切換える。この場合の電流値を190A以上24
0A以下とした理由は、190Aより小さい電流値では
スラグの再溶融が困難となり、エンクローズドアーク溶
接そのものが不可能となり、又240Aより大きい電流
では、従来法と同様でクレータ−割れの抑制が困難とな
り、問題の解決とはならない。
このように腹部から頭部5にかけて連続溶接を完了した
後、場合によってはさらに頭頂部6のみを低電流の多層
盛溶接を行ってもよい。この低電流とする理由は、クレ
ータ−の大きさを小さくし、クレータ−割れを実用上問
題とならない程度に抑制するためである。この場合の溶
接電流は130〜160Aが望ましい。
本発明によるレール溶接法は、HAZの高液化割゛れを
生じず、溶接全層部の全層組織がパーライトを呈し、耐
摩耗性、静的強度、疲労強度の向上に加え、高C系被覆
アーク溶接棒で懸念されるクレータ−割れの発生をも抑
制せしめ、高性能のレール溶接継手製造を可能とする。
的に説明する。
表2表に示す溶接芯線に、第3表の如く調整し疑へ71
を、覆、えアー7,8や、□い7、□4表の高C鋼、低
合金鋼レールにエンクローズドアーク溶接をした。
溶接施行は、I型開光にて500℃に予熱した後、足部
は下向きで多層溶接し、腹部から頭部にかけてエンクロ
ーズド用当金をあて連続溶接した。
頭部の溶接は、頭部に最適な溶接棒のみを交換し、連続
溶接で頭頂部まで盛り上げ溶接を完了する場合と、連続
溶接を途中で中止し、その後は頭頂部まで多層溶接を行
ない、溶接を完了する場合に分けて行った。
このとき足部上部の立ち上がり部において、少なくとも
、■パス以上の溶接終端部(クレータ−)を下層にオー
バーラツプさせて余盛を形成し、更にレール腹部から頭
部にかけてのエンクローズドアーク溶接において、溶接
電流を240〜260A(260→240A)で開始し
、直ちに190〜24OAの低電流溶接を行った。又比
較として、従来条件に準じた溶接についても行った。溶
接後、レール断面全周を均等に加熱する多孔ノズルバー
ナを用いて900°Cに加熱し、放冷した。更に、頭頂
部のみを加熱する多孔ノズルバーナーを用いて700″
Cに加熱し、強制空冷により、頭頂部を焼入れた。
第5表に溶接条件、超音波探傷による欠陥の有無、静曲
げおよび疲労強度の値を示す。
(発明の効果) 以上説明したごとく本発明による溶接方法によれば、溶
接欠陥はなくなり、更に静曲げ強度、疲労強度が向上し
、軌条の継手性能の安定化を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法、第2図は従来法のそれぞれレールの
溶接法を示す断面図である。 1・・・レール足部、2・・・立ち上がり部、3・・・
クレータ−14・・・下層、5・・・エンクローズドア
ーク溶接部、6・・・レールの頭頂部。 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他1名 72図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C;0.4〜1.0%含む被覆アーク溶接棒を用
    いたレールの突き合せ溶接において、相対向するレール
    の脚部を多層溶接する際に、脚上部の立ち上がり部にて
    上層溶接ビードの終端部を下層の溶接ビード終端部にオ
    ーバーラップさせながら余盛を形成し、脚部多層溶接を
    完了したのちレール腹部から頭部にかけてのエンクロー
    ズドアーク溶接を行うに際し、溶接電流値を240〜2
    80Aで開始し、直ちに電流値を190〜240Aに切
    換えて頭頂部まで連続溶接し、突き合せ溶接を完了する
    ことを特徴とするレールの溶接法。
  2. (2)C;0.4〜1.0%含む被覆アーク溶接棒を用
    いたレールの突き合わせ溶接において、相対向するレー
    ルの脚部を多層溶接する際に、脚上部の立ち上がり部に
    て上層溶接ビードの終端部を下層の溶接ビード終端部に
    オーバーラップさせながら余盛を形成し、脚部多層溶接
    を完了したのちレール腹部から頭部にかけてのエンクロ
    ーズドアーク溶接を行うに際し、溶接電流値を240〜
    280Aで開始し、直ちに電流値を190〜240Aと
    して頭部の途中まで連続溶接し、その後頭頂部まで低電
    流の多層盛溶接して突き合せ溶接を完了することを特徴
    とするレールの溶接法。
JP33608387A 1987-12-28 1987-12-28 軌条の突き合せ溶接方法 Granted JPH01180780A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160006A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Hioki Ee Corp 基板検査用カメラのための照明装置を備える基板検査装置
US20110297752A1 (en) * 2010-06-04 2011-12-08 Csx Transportation Process and apparatus for rail restoration and rail manufacture using welding

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