JPH01179613A - 水田作業機における施肥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は田植機や湛水土中直播機等の水田作業機におけ
る施肥装置に関し、更に詳しくは苗又は播種位置近傍の
側条浅層部位に即効性肥料を、隔条の条間略中夫の深層
部位に緩効性肥料を植付等と同時に施肥するようにした
水田作業機における施肥装置に関するものである。

従来の技術及び問題点 従来、田植機において、苗の植付と並行して圃場の浅層
に施肥するようにした側条施肥田植機は既に公知であり
且つ使用されている。また、浅層と深層の上下２段に同
時に施肥するようにした田植機（二段施肥田植機）等も
提案されている。この浅層と深層の上下２段に施肥する
目的は、側条浅層施肥により活着の良好化等初期成育の
肥効を得ると共に、深層施肥により中期成育の肥効を得
ようとするものであるが、今まで提案されている二段施
肥田植機は、肥料タンクや施肥ポンプ等を兼用して深層
部にも浅層用肥料（即効性肥料）と同一肥料（例えばペ
ースト状肥料等の液肥）を施肥するようにしている関係
上、根が肥料付近まで伸長すると、−気に肥料を吸収し
てしまうため。

成育期間全般にわたる継続的な肥効が期待できないとい
う問題があった。

問題点を解決するための手段 そこで本発明は、苗の植付又は播種と並行して圃場の浅
層と深層とに同時に施肥するようにした水田作業機にお
いて、植付条又は播種条近傍の側条浅層部位に即効性肥
料を施肥する施肥部を各条毎に対応して設けると共に、
植付条又は播種条の条間略中央部の深層部位に緩効性肥
料を施肥する施肥部を隔条毎に設けたことにより上記の
問題点を解消しようとするものである。

作　　　　　用 本発明に係る施肥装置を田植機に装備した場合には、即
効性肥料は各植付条毎に苗近傍の側条浅層部位に、また
緩効性肥料は隔条の条間略中央部深層部位に夫々施肥さ
れる。これにより、苗の成育初期では即効性肥料により
活着が良好となって初期成育が高められ、また、根が緩
効性肥料の施肥位置近くまで伸長した頃から成育中期の
肥効が継続的に得られるため成育期間全般にわたって肥
料の吸収が持続される。

実　　施　　例 図面には、本発明に係る施肥装置を乗用田植機Ｐに装備
した例が示されている。

田植機Ｐは走行機体Ａの後方にリンク機構ｌを介して、
ドライブケース２、苗載台３、植付杆４及び田面滑走用
のフロート５等からなる植付部Ｂが昇降自在に連結して
なり、植付杆４の上下回動により苗載台３上のマット苗
（図示せず）から−株づつ掻取って田面に連続的に植付
るようになっていることは従来同様である。

上記田植ＪａＰには植付条又近傍の側条浅層部位に即効
性肥料（イ）を施肥する施肥部ａが各条毎に対応して設
けられており、また、植付条文の条間略中央部の深層部
位に緩効性肥料（ａ）を施肥する施肥部すが隔条毎に設
けられている。

本実施例では、即効性肥料（イ）として苗の初期成育に
適した肥効を有する例えばペースト状１１ｆｆｌ料等の
液肥を使用するものであって、この即効性肥料（４）を
施肥する施肥部ａは走行機体Ａの前部両側に搭載された
肥料タンク６、座席７の下方に配設された駆動部（施肥
ポンプ）８及び施肥ノズル９等からなり、肥料タンク６
と施肥ポンプ８間及び施肥ポンプ８と施肥ノズル９間は
夫々ホース１０．１１を介して連結されている。そして
施肥ノズル９はフロート５の左右両側に配置され、その
施■ヒロ９ａは田面から３〜５Ｃ−の深さで、植付苗条
列から約２ｃｍ　離間した位置に設定されている。尚、
上記施肥ノズル９は図示しなかったが所定範囲内で上下
に回動可能に構成されていて施肥深さが調整できるよう
になっている。

一方、緩効性肥料（ａ）としては例えばコーティング皮
膜付きの粒状肥料を使用するものであり、この緩効性肥
＄４（ａ）を施肥する施肥部すはステーＩ２を介してド
ライブケース２の上方に支持された肥料タンク（ホッパ
ー）＋３、　ホッパー１３に内装した繰出ロール１４の
駆動機構１５及びフロート５後部に固設した施肥ガイド
１６等からなり、ホッパー１３の出口と施肥ガイド１６
間はホース１７で連結されている。１８は施肥ガイド１
６の前方に位置してフロート５の底面に固着した流線形
状の作溝体で、土中に没入する施肥ガイド１６の泥土抵
抗を極力少なくなるようにしている。

上記繰出ロール１４の駆動機構１５は揺動リンク１９、
アーム２０等を介して繰出ロール１４を植付杆４に連動
連結させたもので、植付杆４の回転に連動してホッパー
１３内に収容された粒状の緩効性肥料が所定量ずつ繰出
されるようになっている。

緩効性肥料（ロ）は前記するように植付条文の条間略中
央部の深層部位に隔条毎施肥するものであって、その施
肥深さは田面から１０〜１５ｃｍに設定されている。

尚、上記本実施例では即効性肥料（イ）としてペースト
状肥料等の液肥を、また緩効性肥料（０）として粒状肥
料を使用するものについて説明したが、必ずしも即効性
肥料（イ）として液肥に、緩効性肥料（ロ）として粒状
のものに限定されるものではない、また、本発明は乗用
田植機のみならず、歩行型の田植機或は湛水土中直播機
等の水田作業機にも装備することができる。

上記の構成において、植付（施肥）作業を行なうに際し
ては、予め肥料タンク６に作物の初期成育に適したペー
スト状肥料等の即効性肥料（イ）を、ホー／　ハ１３に
はコーティング皮膜を施した粒状肥料等の緩効性肥料（
０）を夫々装填する。そして植付クラッチ（図示せず）
をＯＮシ機体を前進させると共に施肥ポンプ８を始動さ
せて作業を開始すれば、苗載台３上のマット苗は各植付
杆４で一株ずつ掻取られ田面に連続的に植付られる。

一方、肥料タンク６内の即効性肥料（イ）はホース１０
，１１を経由して機体後方に送給された後、施肥ノズル
９の施肥口から各植付条文近傍の浅層部位に施肥される
。また、ホッパー１３内の粒状肥料からなる緩効性肥料
（０）は植付杆４の回転に連動して一定量ずつ繰出され
、ホース１７、施肥ガイド１６を経由して植付条間略中
央部の深層部位に隔条施肥される。これにより基肥とし
ての浅層施肥と追肥的肥効を有する深層施肥が植付条文
との関係において程良い割合・密度で行なわれ、活着・
分けつを促進して苗の初期成育を高め、有効票数を早期
に確保することができると共に、緩効性肥料（ａ）によ
り、根が肥料（ロ）近くまで伸長した頃からコーティン
グ皮膜を施した粒状肥料が徐々に溶解し始めるため成育
中期の肥効が継続的に得られる。このため肥料切れをき
たすことがなく成育期間全般にわたって肥料の吸収を持
続させることができるので追肥作業の回数を極力減らす
ことが可能となる。また、緩効性肥料（ロ）を粒状とし
、しかも圃場の深層部位に施肥するので、肥料の流亡が
なく環境保全にも役立つ。

発明の効果 上記したように本発明は、苗の植付又は播種と並行して
圃場の浅層と深層とに同時に施肥するようにした水田作
業機において、植付条又は播種条近傍の側条浅層部位に
即効性肥料を施肥する施肥部を各条毎に対応して設ける
と共に、植付条又は播種条の条間略中央部の深層部位に
緩効性肥料を施肥する施肥部を隔条毎に設けたものであ
るから、追肥作業の回数を極力減らすことができるうえ
、即効性肥料により分けつを促進して作物の初期成育を
高め、有効票数を早期に確保することがでｙる。また、
緩効性肥料により作物の根が肥料近くまで伸長した頃か
ら成育中期の追肥的肥効が継続的に得られるため成育期
間全般にわたって肥料の吸収を持続ｙせることができる
。更に基肥と追肥を植付等に並行して同時に施肥するの
で大幅な省力化が達成できるのみならず、減圧をも可能
とすることができる等極めて有用な効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る水田作業機における施肥装置の一実
施例を示すものであって、第１図は本発明を装備した乗
用田植機の全体側面図、第２図は緩効性肥料を施肥する
施肥部の背面図、第３図はフロート部の平面図、第４図
及び第５図は植付条に対する即効性肥料と緩効性肥料の
施肥位置関係を示す正面図及び平面図である。 図中、イは即効性肥料、口は緩効性肥料、ａｊよ即効性
肥料を施肥する施肥部、ｂは緩効性肥料を施肥する施肥
部、文は植付条。 出　願　人　　三菱奥様株式会社 代理人弁理士　加　藤　　康　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 苗の植付又は播種と並行して圃場の浅層と深層とに同時
   に施肥するようにした水田作業機において、植付条又は
   播種条近傍の側条浅層部位に即効性肥料を施肥する施肥
   部を各条毎に対応して設けると共に、植付条又は播種条
   の条間略中央部の深層部位に緩効性肥料を施肥する施肥
   部を隔条毎に設けたことを特徴とする水田作業機におけ
   る施肥装置。