JPH0117909Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はイヤホーン端子を利用してスピーカ
の音量を遠隔操作する装置に関するものである。

テレビ、ラジオ等の音響機器で使用されている
イヤホーン端子は第１図に示すように増幅器ｆの
出力回路に２端子のイヤホーンジヤツクａ、スピ
ーカｓ、録音ジヤツクｇを接続し、イヤホーン端
子ａに２端子のプラグを挿入接続し、イヤホーン
を使つている間はスピーカｓから音が出ないよう
になつているのが普通である。またスピーカの音
量を遠隔操作する場合は、イヤホーンとは別系統
の回路、端子、装置などの専用装置を設けるのが
普通で構成が複雑になり、コスト高となる欠点が
ある。

この考案は３端子のジヤツクとプラグを使用
し、このプラグにアツテネータ、イヤホーンジヤ
ツクを所要長さのコードを介して接続することに
よつて、スピーカ音量の遠隔操作と、イヤホーン
端子として使用でき、且つイヤホーン音量も調節
できる装置を提供するものである。以下その一実
施例を添付図面に基づいて説明する。

第２図はこの考案の実施例を示すもので図中Ｆ
は出力増幅器、Ａは３端子ジヤツク、Ｂは３端子
プラグ、Ｃはイヤホーンジヤツク、Ｄはイヤホー
ンプラグ、Ｓはスピーカ、Ｅはイヤホーン又はヘ
ツドホーン、Ｒはアツテネータ、Ｇは録音用ジヤ
ツクを示し、３端子ジヤツクＡはバネ接点１，３
と固定接点１′と共通接点５を備え、常時バネ接
点１は固定接点１′に圧接し、プラグの挿入によ
り両接点はブレークされるようになつており、増
幅器Ｆの出力の１線はバネ接点１に接続し、他の
１線はスピーカＳの入力の一端と共通接点５に接
続し、スピーカＳの他端は固定接点１′とバネ接
点３に接続する。

３端子のプラグＢはジヤツクＡの接点１，３，
５，に対応する接点２，４，６を有し、これら接
点２，４，６は所要長さのコード７を介してジヤ
ツクＡのバネ接点１に対応する接点２は、アツテ
ネータＲの一端に、ジヤツクＡのバネ接点３に対
応する接点４は、イヤホーンジヤツクＣのバネ接
点９が圧接している固定接点９′に、ジヤツクＡ
の共通接点５に対応する接点６はイヤホーンジヤ
ツクＣの共通接点１１と、アツテネータＲの他端
に接続し、アツテネータＲの摺動子接点８とイヤ
ホーンジヤツクＣのバネ接点９を接続し、このア
ツテネータＲとイヤホーンジヤツクＣは図示して
いない適当なリモコンボツクス内へ収納する。

上記イヤホーンジヤツクＣおよび同ジヤツクＣ
に挿入するイヤホーンプラグＤは従来のものと同
様でプラグＤの接点１０，１２はイヤホーンＥに
接続する。

上記の結線によれば、スピーカＳは出力増幅器
Ｆの出力回路に接続されているが、３端子プラグ
Ｂを挿入するとバネ接点１と固定接点１′はブレ
ークされ第３図のようになり、スピーカＳは、 バネ接点１→接点２→アツテネータＲの摺動接
点８→バネ接点９→固定接点９′→接点４→バネ
接点３ の回路によつて駆動され、アツテネータＲの摺動
接点８を操作することによつてスピーカＳの音量
を遠隔調整することができる。

次にイヤホーンプラグＤをイヤホーンジヤツク
Ｃに挿入すると、バネ接点９と固定接点９′はブ
レークされ、スピーカＳが切り離され、これに代
つてイヤホーンＥがアツテネータＲを介して増幅
器Ｆの出力回路に接続される。

従つてイヤホーン使用の場合もスピーカＳと同
様に摺動接点８によつて音量を調整できる。

またイヤホーンプラグＤを３端子ジヤツクＡに
挿入すると、バネ接点１と固定接点１′はブレー
クされ、 バネ接点１→接点１０→イヤホーンＥ→接点１
２→共通接点５ の回路により、従来の２端子ジヤツクとプラグに
よるイヤホーン使用の場合と同様に使用すること
ができる。

以上のように、この考案によれば３端子のジヤ
ツクとプラグを使用し、同プラグにアツテネータ
ＲとイヤホーンジヤツクＣを設けたリモコンボツ
クスを連結することにより、スピーカＳの音量の
遠隔操作ができるほか、本体機器から離れた位置
でイヤホーンを使用し、しかもイヤホーンの音量
も調節できる。また従来の２端子のイヤホーン使
用と同様の使用方法、或いは録音ジヤツクＧを使
用して録音中にスピーカＳの音量の遠隔操作また
はスピーカＳをイヤホーンに切り替え、その音量
調整が行える等、使用目的に応じた音量調整が遠
隔操作できる効果があり、簡単な装置により安価
に上記効果を達成できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のイヤホーン使用の２端子ジヤツ
クとプラグによる結線図、第２図はこの考案に係
る音量遠隔操作装置の回路図、第３図は３端子プ
ラグを使用した時の回路図である。 Ａ…３端子ジヤツク、Ｂ…３端子プラグ、Ｃ…
イヤホーンジヤツク、Ｄ…イヤホーンプラグ、Ｅ
…イヤホーン、Ｓ…スピーカ、Ｒ…アツテネー
タ、７…コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定接点１′に接するバネ接点１と、別のバネ
   接点３および共通接点５からなる３端子ジヤツク
   Ａのバネ接点１を、増幅器Ｆの音声出力回路の一
   線に接続し、音声出力回路の他の一線は共通接点
   ５とスピーカＳの入力端子に接続し、スピーカＳ
   の他の入力端子を固定接点１′およびバネ接点３
   に接続した３端子ジヤツクＡと、上記３端子ジヤ
   ツクＡに対応する接点２，４，６を備え、ジヤツ
   クＡのバネ接点１に対応する接点２はアツテネー
   タＲの一端に、ジヤツクＡのバネ接点３に対応す
   る接点４はイヤホーンジヤツクＣの固定接点９′
   に、ジヤツクＡの共通接点５に対応する接点６は
   アツテネータＲの他端と、イヤホーンジヤツクＣ
   の共通接点１１に接続し、アツテネータＲの摺動
   子接点８をイヤホーンジヤツクＣの固定接点９′
   に接するバネ接点９と接続した３端子プラグＢ
   と、イヤホーンＥを接続したイヤホーンプラグＤ
   とからなる音量遠隔操作装置。