JPH01178862A - 磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防止方法 - Google Patents
磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防止方法Info
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- JPH01178862A JPH01178862A JP272888A JP272888A JPH01178862A JP H01178862 A JPH01178862 A JP H01178862A JP 272888 A JP272888 A JP 272888A JP 272888 A JP272888 A JP 272888A JP H01178862 A JPH01178862 A JP H01178862A
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は磁束の変化を介して棒鋼等の表面疵を検出する
様に設けられる磁気漏洩式或いは過流式自動探傷法によ
り疵の有無を探知する場合において、圧延により棒鋼等
(例えば5UJ2,80M435.80M440等)の
表層部に形成される粗大組織の存在に起因して生ずる自
動探傷装置の誤動作を防止するための方法に関する。
様に設けられる磁気漏洩式或いは過流式自動探傷法によ
り疵の有無を探知する場合において、圧延により棒鋼等
(例えば5UJ2,80M435.80M440等)の
表層部に形成される粗大組織の存在に起因して生ずる自
動探傷装置の誤動作を防止するための方法に関する。
一般に棒鋼等の表層部に疵が存在している場合には、加
工行程において疵口が開いて棒鋼等が割れてしまうため
、加工行程の・前行程として表面疵の有無を検査する検
査行程が設けられる。そして検査行程において、棒鋼等
の表面疵を検出する手段の一つとして、所謂磁気漏洩式
或いは過流式自動探傷法が用いられている。同磁気漏洩
式或いは過流式自動探傷法は自動探傷装置を用いて行な
われ、同自動深傷装置において励磁コイルより発生する
磁束を棒鋼等の表面に作用させることにより、表面疵の
存在によって磁束を変化させ、その磁束の変化をピック
アップすることによって検出する様に設けられる。
工行程において疵口が開いて棒鋼等が割れてしまうため
、加工行程の・前行程として表面疵の有無を検査する検
査行程が設けられる。そして検査行程において、棒鋼等
の表面疵を検出する手段の一つとして、所謂磁気漏洩式
或いは過流式自動探傷法が用いられている。同磁気漏洩
式或いは過流式自動探傷法は自動探傷装置を用いて行な
われ、同自動深傷装置において励磁コイルより発生する
磁束を棒鋼等の表面に作用させることにより、表面疵の
存在によって磁束を変化させ、その磁束の変化をピック
アップすることによって検出する様に設けられる。
しかして上記の様な磁気漏洩式或いは過流式自動探傷法
にあっては、棒鋼等の表面に磁束を作用させた場合にお
ける磁束の変化をピックアップコイルによって検出して
いることにより、圧延により形成される粗大組織が棒鋼
等の表層部に残留しており、棒鋼等の表層部における結
晶粒が不均一である場合には、上記ピックアップコイル
が粗大組織部分において生ずる磁束のノイズによってS
/N比を低下させ、この粗大組織を疵として誤って検出
してしまい、正確な表面疵の検出を行なうことが出来な
いという不具合を生ずる点に問題点を有する。尚、この
様な自動探傷装置の誤動作は。
にあっては、棒鋼等の表面に磁束を作用させた場合にお
ける磁束の変化をピックアップコイルによって検出して
いることにより、圧延により形成される粗大組織が棒鋼
等の表層部に残留しており、棒鋼等の表層部における結
晶粒が不均一である場合には、上記ピックアップコイル
が粗大組織部分において生ずる磁束のノイズによってS
/N比を低下させ、この粗大組織を疵として誤って検出
してしまい、正確な表面疵の検出を行なうことが出来な
いという不具合を生ずる点に問題点を有する。尚、この
様な自動探傷装置の誤動作は。
特に高炭素鋼において多発する。
本発明は上記の様な問題点を解決するためにその改善を
試みたものであって、棒鋼等の表面層に形成される粗大
組織の存在に起因して生ずる自動探傷装置の誤動作を防
止することが出来る様にする点にその解決すべき問題点
を有する。即ち、本発明は棒鋼等の表面層に形成される
粗大組織を熱処理を介して微細化し、磁気漏洩式或いは
過流式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作を防止す
ることか出来る様にしたことを特徴とするものであって
、その具体的な手段は次の通りである。
試みたものであって、棒鋼等の表面層に形成される粗大
組織の存在に起因して生ずる自動探傷装置の誤動作を防
止することが出来る様にする点にその解決すべき問題点
を有する。即ち、本発明は棒鋼等の表面層に形成される
粗大組織を熱処理を介して微細化し、磁気漏洩式或いは
過流式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作を防止す
ることか出来る様にしたことを特徴とするものであって
、その具体的な手段は次の通りである。
磁束の変化を介して棒鋼等の表面疵を検出する様に設け
られる磁気漏洩式或いは過流式自動探傷法により疵の有
無を探知する場合において、棒鋼等を圧延した後、同棒
鋼等の表層部をA3変態温度以上のオーステナイト組織
より急冷して一旦へ〇変態温度以下の温度に迄冷却した
後、棒鋼等の表層部を同棒鋼等の内部熱を介して復熱さ
せて再度A、変態温度以上のオーステナイト組織に戻し
、同棒鋼等の表層部における組織を再結晶により微細化
させることによって、粗大組織の存在に起因して生ずる
自動探傷装置の誤動作を防止することが出来る様にする
。
られる磁気漏洩式或いは過流式自動探傷法により疵の有
無を探知する場合において、棒鋼等を圧延した後、同棒
鋼等の表層部をA3変態温度以上のオーステナイト組織
より急冷して一旦へ〇変態温度以下の温度に迄冷却した
後、棒鋼等の表層部を同棒鋼等の内部熱を介して復熱さ
せて再度A、変態温度以上のオーステナイト組織に戻し
、同棒鋼等の表層部における組織を再結晶により微細化
させることによって、粗大組織の存在に起因して生ずる
自動探傷装置の誤動作を防止することが出来る様にする
。
以下に本発明の具体的な実施例を例示の図面について説
明する。
明する。
第1図は鉄−炭素系状態図を表わす図面である。
同図面において、G点は純鉄のA3変態点、即ち、γ鉄
(面心立方格子)とα鉄(体心立方格子)間の変態が起
る温度であって、906℃である。8点は共析点であっ
て、γ固溶体よりα固溶体とセメンタイト(Fe3C)
が同時に析出する温度を示し、0.87%Cでは7
21℃である。GS線はα固溶体の初析線であって、γ
固溶体よりα固溶体が析出し始める温度を示す。P点は
0.04%Cにおけるα固溶体の最大炭素溶解度を示す
。
(面心立方格子)とα鉄(体心立方格子)間の変態が起
る温度であって、906℃である。8点は共析点であっ
て、γ固溶体よりα固溶体とセメンタイト(Fe3C)
が同時に析出する温度を示し、0.87%Cでは7
21℃である。GS線はα固溶体の初析線であって、γ
固溶体よりα固溶体が析出し始める温度を示す。P点は
0.04%Cにおけるα固溶体の最大炭素溶解度を示す
。
GP線は0.04%以下の鋼においてγ固溶体からα固
溶体を析出し終る温度を示す。PSK線はA工変態線で
あって、721℃である。PQ線はα固溶体中でのCの
溶解度を示す曲線である。SE線はセメンタイトの初析
線であって、γ固溶体よりセメンタイトが析出し始める
温度を示す。ここに、γ固溶体とはγ鉄に1.7%以下
のCが溶は込んだ固溶体をいい、オーステナイトとも呼
ばれるものである。又、α固溶体とはα鉄に極めて少量
のCが溶は込んだ固溶体をいい、フェライト又は地鉄と
も呼ばれるものである。
溶体を析出し終る温度を示す。PSK線はA工変態線で
あって、721℃である。PQ線はα固溶体中でのCの
溶解度を示す曲線である。SE線はセメンタイトの初析
線であって、γ固溶体よりセメンタイトが析出し始める
温度を示す。ここに、γ固溶体とはγ鉄に1.7%以下
のCが溶は込んだ固溶体をいい、オーステナイトとも呼
ばれるものである。又、α固溶体とはα鉄に極めて少量
のCが溶は込んだ固溶体をいい、フェライト又は地鉄と
も呼ばれるものである。
しかして圧延された棒鋼等(図示省略)の組織は長時間
の加熱によりその結晶粒が粗大化しており、これを徐冷
すれば粗大組織を微細化することが出来るのであるが、
十分に組織の微細化が行なわれない場合には、棒鋼等の
表層部に粗大組織が残留して組織が不均一な状態となる
。この様に棒鋼等の表層部に粗大組織が残留する場合に
、これをそのまま自動探傷装置(図示省略)にセットす
れば、同自動深傷装置において励磁コイルより発生する
磁束が上記粗大組織を通過する際にノイズとなってピッ
クアップコイルに検出され、同ピックアップコイルのS
/N比を悪化させてしまうこととなる。即ち、自動探傷
装置を誤動作させてしまうこととなるのであるが、第2
図に表わす様に上記棒鋼等を圧延後に前述のA3変態温
度以上のオーステナイト組織より水冷によって急冷し、
−旦前述のA1変態温度以下に冷却させることにより、
同棒鋼等の表層部が焼入れによって針状結晶のマルテン
サイト組織に変化する状態が得られる一方、同棒鋼等の
内部は未だA3変態温度以上のオーステナイト組織を保
持する状態が得られる。
の加熱によりその結晶粒が粗大化しており、これを徐冷
すれば粗大組織を微細化することが出来るのであるが、
十分に組織の微細化が行なわれない場合には、棒鋼等の
表層部に粗大組織が残留して組織が不均一な状態となる
。この様に棒鋼等の表層部に粗大組織が残留する場合に
、これをそのまま自動探傷装置(図示省略)にセットす
れば、同自動深傷装置において励磁コイルより発生する
磁束が上記粗大組織を通過する際にノイズとなってピッ
クアップコイルに検出され、同ピックアップコイルのS
/N比を悪化させてしまうこととなる。即ち、自動探傷
装置を誤動作させてしまうこととなるのであるが、第2
図に表わす様に上記棒鋼等を圧延後に前述のA3変態温
度以上のオーステナイト組織より水冷によって急冷し、
−旦前述のA1変態温度以下に冷却させることにより、
同棒鋼等の表層部が焼入れによって針状結晶のマルテン
サイト組織に変化する状態が得られる一方、同棒鋼等の
内部は未だA3変態温度以上のオーステナイト組織を保
持する状態が得られる。
この様に棒鋼等がその内部に未だA3変態温度以上のオ
ーステナイト組織を保持する状態において、同棒鋼等を
空中にて放冷しておくことにより、水冷によって急冷さ
れた棒鋼等の表層部が復熱して再びA、変態温度以上の
オーステナイト組織に至った後、徐々に冷却する状態が
得られると共に、表層部の粗大組織が微細化する状態が
得られる。
ーステナイト組織を保持する状態において、同棒鋼等を
空中にて放冷しておくことにより、水冷によって急冷さ
れた棒鋼等の表層部が復熱して再びA、変態温度以上の
オーステナイト組織に至った後、徐々に冷却する状態が
得られると共に、表層部の粗大組織が微細化する状態が
得られる。
そしてこの様に表層部の粗大組織を微細化させた状態に
おいて、棒鋼等を上記自動探傷装置にセットすることに
より、同自動深傷装置が誤動作することなく、棒鋼等の
表面疵のみを検出する作用が得られる。
おいて、棒鋼等を上記自動探傷装置にセットすることに
より、同自動深傷装置が誤動作することなく、棒鋼等の
表面疵のみを検出する作用が得られる。
尚、本発明はSCM435.SCM440.SC:R4
35等の中炭素低合金鋼(強靭り、5UJ2.YK3等
の高炭素鋼等を用いて形成する棒鋼等に適用することが
出来る。
35等の中炭素低合金鋼(強靭り、5UJ2.YK3等
の高炭素鋼等を用いて形成する棒鋼等に適用することが
出来る。
本発明は以上の様に構成されるものであって、上記の様
に自動探傷装置を用いて磁束の変化を介して棒鋼等の表
面疵を検出する様に設けられる磁気漏洩式自動探傷法に
おいて、上記棒鋼等を圧延した後、同棒鋼等の表層部を
A3変態温度以上のオーステナイト組織より急冷して一
旦A1変態温度以下の温度に迄冷却した後、棒鋼等の表
層部を同棒鋼等の内部熱を介して復熱させて再度A3変
態温度以上のオーステナイト組織に戻し、同棒鋼等の表
層部における組織を微細化させる様にしたことにより、
従来の様に圧延によって棒鋼等の表層部に形成された粗
大組織の存在に起因して生ずる自動探傷装置の誤動作を
防止することが出来るに至った。
に自動探傷装置を用いて磁束の変化を介して棒鋼等の表
面疵を検出する様に設けられる磁気漏洩式自動探傷法に
おいて、上記棒鋼等を圧延した後、同棒鋼等の表層部を
A3変態温度以上のオーステナイト組織より急冷して一
旦A1変態温度以下の温度に迄冷却した後、棒鋼等の表
層部を同棒鋼等の内部熱を介して復熱させて再度A3変
態温度以上のオーステナイト組織に戻し、同棒鋼等の表
層部における組織を微細化させる様にしたことにより、
従来の様に圧延によって棒鋼等の表層部に形成された粗
大組織の存在に起因して生ずる自動探傷装置の誤動作を
防止することが出来るに至った。
第1図は鉄−炭素系状態図、第2図は本発明に係る自動
探傷装置の誤動作防止方法を表わす図面であって、棒鋼
等を圧延後にA、変態温度以上より急冷し、−旦A1変
態温度以下に冷却した後、復熱させる状態を表わすグラ
フである。 ′入〜12−ツ′ 第1図 0 0.5 1炭素
含有量(%) 第2図 時 間
探傷装置の誤動作防止方法を表わす図面であって、棒鋼
等を圧延後にA、変態温度以上より急冷し、−旦A1変
態温度以下に冷却した後、復熱させる状態を表わすグラ
フである。 ′入〜12−ツ′ 第1図 0 0.5 1炭素
含有量(%) 第2図 時 間
Claims (1)
- (1)棒鋼等を圧延した後、同棒鋼等の表層部をA_3
変態温度以上のオーステナイト組織より急冷して一旦A
_1変態温度以下の温度に迄冷却した後、棒鋼等の表層
部を同棒鋼等の内部熱を介して復熱させて再度A_3変
態温度以上のオーステナイト組織に戻し、同棒鋼等の表
層部における組織を再結晶により微細化させることによ
って、自動探傷装置の誤動作を防止することを特徴とす
る磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防
止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP272888A JPH01178862A (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | 磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP272888A JPH01178862A (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | 磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178862A true JPH01178862A (ja) | 1989-07-17 |
Family
ID=11537374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP272888A Pending JPH01178862A (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | 磁気漏洩式自動探傷法による自動探傷装置の誤動作防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01178862A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03185353A (ja) * | 1989-12-14 | 1991-08-13 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 過流探傷方法 |
US5405459A (en) * | 1992-10-16 | 1995-04-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Production process for producing hollow steel tube of high strength |
-
1988
- 1988-01-09 JP JP272888A patent/JPH01178862A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03185353A (ja) * | 1989-12-14 | 1991-08-13 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 過流探傷方法 |
US5405459A (en) * | 1992-10-16 | 1995-04-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Production process for producing hollow steel tube of high strength |
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