JPH01175510A - 重荷重用ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビード部での損傷を防止することにより耐久
性を向上でき、特に航空機用として好適に使用しうる重
荷重用ラジアルタイヤに関する。

〔従来技術〕

近年、高荷重、高速条件で使用されるタイヤにおいても
、構造耐久性能、寿命、燃費性能の向上のためにラジア
ル構造のものが採用されつつある。

特に従来、バイアス構造のタイヤが主として使用されて
きた航空機用タイヤでは、航空機の大型化、離着陸速度
の増大に伴い、タイヤのラジアル化が行われている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、航空機用タイヤにあっては、大荷重が作
用するため、他の分野のタイヤ、例えば乗用車用タイヤ
等に比べ、負荷時の撓み量が著しく大となる。

他方、ラジアル構造のタイヤは、強固なベルトが設けら
れる等のその構造に起因する特性として、トレッド部の
変形が小さく、従ってとくに航空機用ラジアルタイヤで
は、作用荷重が大なることと相俟って、他の分野のラジ
アルタイヤ、さらにはバイアス構造の航空機用タイヤに
比べても、サイドウオール部及びビード部の変形が大き
くなる。

とりわけ、ビード部では、硬度が比較的大であって変形
による発熱が大きいゴムからなるビードエイペックスが
配されることにより、離着陸動作の間の繰返し変形に基
づき発生する熱により高温となり、しかもと−ド部は、
厚さが大かつカーカス巻き上げ部、補強層等が集中する
ため、と−ド部では曲げ変形による眉間剪断歪が発生し
、タイヤの損傷を招来する。

本発明は、重荷重用ラジアルタイヤのビード部において
、ビードコアをリムの所定の範囲に位置させビードエイ
ペックスを予め、負荷形状に近似した形状に設定してお
くことによって、と−ド部の発熱と歪とを減少させ、タ
イヤ損傷を防止しうる重荷重用ラジアルタイヤの提供を
目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、タイヤ赤道面に対し７５〜９５°の角度でコ
ードが平行に配列されたコード層をｌブライ以上含むと
ともにトレッド部、サイドウオール部を通りかつ両端を
と一ドコアの回りに内側から外側に巻上げられたカーカ
スと、該カーカスの半径方向外側に載置された２プライ
以上のコード層からなるベルトと、ビードコアの半径方
向外側に設けられかつ先細り断面形状を有するビードエ
イペックスとを有する重荷重用ラジアルタイヤであって
、タイヤを正規リムに装着し、正規内圧を充填したとき
、タイヤ軸方向断面において、リムベースの延長線とリ
ムフランジの内園の延長線とが交わる交点であるビード
ヒール点からビードコアのタイヤ軸方向の内方端までの
タイヤ軸方向の距離Ｘと、リムフランジの高さＨとの比
Ｘ／Ｈが０．８０〜１．０５の範囲にあり、リムフラン
ジの上端位置からビードコアの半径方向の外方端までの
半径方向の距＃Ｙと、リムフランジの高さＨとの比Ｙ／
Ｈが、０〜０．３０であることを特徴とする重荷重用ラ
ジアルタイヤである。

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

正規リム９に装着され、正規内圧が充填された状態を示
す第１図において、重荷重用ラジアルタイヤ１は、ビー
ドコア２を有するビード部３と、該ビード部３から半径
方向外向きにのびるサイドウオール部４と、該サイドウ
オール部４を継ぐトレッド部５とを有し、又ビード部３
では、トレッド部５及びサイドウオール部４を通るカー
カス７がビードコア２の回りを内側から外側に巻き上げ
られ係止されている。カーカス７は、タイヤ赤道面Ｃに
対し、７５〜９５°の角度で平行にコードを配したコー
ド層を１プライ以上含んでいる。

なおり−カス７は、ビードコア２の回りを内側から外側
に巻き上げるコード層に加えて、さらにその外側に、こ
の巻き上げ部を囲みタイヤの外側から内側に巻下ろす１
層以上のコード層を付加しうる。又カーカス７の前記コ
ードとして、ナイロン、レーコン、芳香族ポリアミド等
の有機繊維、又は金属を用いうる。

トレッド部５にはカーカス７の半径方向外側に、２プラ
イ以上のコード層からなるベルト６が配置され、又ベル
ト６を構成するコードは、前記のカーカス７の材料と同
一のものの他、異なるものも採用できる。

さらにビードコア２の半径方向外側には、半径方向外向
きに先細となる三角断面形状を有するビードエイペック
ス８が設けられる。なおビードエイペックス８として、
ＪＩＳＡ硬度６５〜９５″の比較的硬いゴムを好適に用
いることができる。

さらに前記ビードコア２は、第２図に詳示するごとく、
リムベース９ｂの延長線と即ちビードベースラインＢリ
ムフランジ９ｆ内園の延長線とが交わる仮想の交点であ
るビードヒール点ＰＩから、ビードコア２のタイヤ軸方
向の内方端Ｐ２までのタイヤ軸方向の距離Ｘと、ビード
ベースラインＢから半径方向に測ったリムフランジ９ｆ
の上端位置Ｐ３までの距離であるリムフランジ９ｒの高
さＨとの比Ｘ／Ｈを、０．８以上かつ１．０５以下とし
ている。さらにビードコアの半径方向外方端Ｐ４は、リ
ムフランジ９ｆの上端位置Ｐ３を通りタイヤ軸方向にひ
いた直線りより半径方向内側に位置し、しかも該直線り
からビードコア２の半径方向外方端Ｐ４までの半径方向
の距ＭＹと、前記リムフランジ９ｆの高さＨとの比Ｙ／
Ｈを０以上かつ０．３以下としている。

航空機用ラジアルタイヤ等の重荷重用ラジアルタイヤで
は、負荷を受けたとき、そのビード部３は、タイヤ軸方
向の断面において、第３図の破線に示すように、リムフ
ランジ９ｆの上端位置Ｐ３でタイヤ軸方向にひいた直線
りより半径方向外側で曲げ変形を生じ、この変形が繰返
されることにより、主としてと一ドエイペックス８のゴ
ムが発熱する。従って負荷による変形状態の形状に近い
形状にビードエイペックス８を予め成形しておくことに
より、このビードエイペックス８の負荷による変形、発
熱を低減しうるのである。

ビードエイペックス８は、ビードコア２からカーカス６
の本体及び巻き上げ部間を充填しかつ曲げ剛性の極小位
置であるサイドウオール部４の中央位置４ａに向かって
延びるため、先細断面形状を有する。さらに負荷による
変形発熱が問題となる基部は、ビードコア２とリム９と
の相対位置によって大略その形状が定まることとなり、
そのために、本発明では、ビードコア２についての前記
比Ｘ／Ｈ，Ｙ／Ｈを前記範囲に設定することによって、
変形発熱を抑制しうるビードエイペックス８の基部形状
をうるのである。

従って前記のように、比Ｘ／Ｈは、０．８０以上、さら
に望ましくは０．８５以上であり、０．８０未満で１、
本発明の目的が達せられない、又比Ｘ／Ｈが１．０５を
越えるとと一ド部３のボリュームが過度に太き（なり、
又ビードコア２がリムフランジ９ｆから離れすぎ、耐久
性及びリム嵌合性に悪影響を与え、さらに製造も困難と
なる。さらに好ましくは、比Ｘ／Ｈは１．０以下である
。

又前記比Ｙ／Ｈが０．３０を越えると本発明の目的は達
し九ず、又０未満即ちビードコア２の半径方向外方端Ｐ
４が前記直線りより半径方向外側に位置すると、カーカ
ス７の屈曲がビードコア２の半径方向外方端Ｐ４付近に
集中し、カーカス７自体の破壊を生じさせる。

なおサイドウオール部４の中央位置４ａ及びビードヒー
ル点Ｐ２は、タイヤサイズ及びリムサイズにより決定さ
れる。

又ビードコア２は、六角形状断面の他、円形状断面、四
角形状断面等とすることもできる。

〔作用〕

然して、ビードエイペックス８の負荷時における変形を
減少することにより、一般に高発熱性ゴムを採用せざる
を得ないビードエイペックス８の発熱を低減することが
でき、ビード部３の走行中の温度上昇を抑制するととも
にカーカス７の巻上げ部、補強層の間に生じる眉間剪断
歪を減少させ、ビード部の構造耐久性が向上する。

〔実施例〕

タイヤサイズ４６ｘ１７Ｒ２０の航空機用ラジアルタイ
ヤを、数種類、前記値Ｘを変量して試作し、リムサイズ
４９Ｘ１７のリムに装着し、初期内圧１４．８ｋｇ／−
を充填し、室内台上試験機において、荷重２１　ｔｏｎ
の条件下で０〜５５秒間で速度が０〜３６３ｋｍ／ｈに
達する加速テストを繰返し行った。

なお、本テストに用いたタイヤは、ベルト及びカーカス
の材料としてナイロンコードを使用し、前記値Ｙを１５
鶴とした。

第４図及び第５図にそのテスト結果を示す。

第４図は、前記加速テストを１０回繰り返した直後にお
けるビードエイペックス内の温度を縦軸に、各タイヤの
比Ｘ／Ｈの値を横軸にとって表示し、比Ｘ／Ｈの増加に
伴ってビードエイペックス温度は減少し、比Ｘ／Ｈが０
．８０以下になると、ビードエイペックスの温度は１０
０℃となっているのが判る。

又第５図は、各テストタイヤにおいて、前記加速テスト
を繰返し、ビード部に損傷が発生したときのテスト回数
を縦軸にとり、横軸に比Ｘ／Ｈをとって表したものであ
る。Ｘ／Ｈの増加に伴い、テスト回数が増加し、ビード
部の耐久性が向上した。

なお本テストにおいて、Ｘ／Ｈが１．０５を越えるタイ
ヤは、製造上困難であり、スリムとの嵌合不良のため、
テストを実施しなかった。さらに比Ｙ／Ｈについては、
０〜０．３の範囲がよい結果であった・ 〔発明の効果〕 畝上のごとく本発明の重荷重用ラジアルタイヤは、ビー
ドコアのタイヤ軸方向の内方端及びビードコアの半径方
向外方端のリムに対する相対位置を特定することにより
、ビードエイペックス形状を予め負荷時におけるビード
エイペックス形状に近づけることができ、それによりタ
イヤ転勤中に生じるビードエイペックスの繰返し変形の
量を低減することができ、重荷重用ラジアルタイヤにお
いて、ビード部における耐久性を大巾に向上することが
できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図はその
ビード部を取出して示す断面図、第３図はビード部の負
荷による変形を説明する断面図、第４図及び第５図はテ
スト結果を示す線図である。 ２−・ビードコア、　３・−・ビード部、４・−サイド
ウオール部、　　　５−）レッド部、６・−・ベルト、
　　７−−−−・カーカス、８・−・ビードエイペック
ス、　９−リム９ｆ・−・−リムフランジ、　Ｈ・・・
・リムフランジの高さ、Ｐｌ−・ビードヒール点、 Ｐ２・−・−ビードコアのタイヤ軸方向の内方端、Ｐ３
−・リムフランジの上端位置翫 Ｐ４−・・・ビードコアの半径方向の外方端。 特許出願人　　　　住友ゴム工業株式会社代理人　弁理
士　　苗　　村　　　　　正第１Ｉ！！ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤ赤道面に対し７５〜９５°の角度でコード
   が平行に配列されたコード層を１プライ以上含むととも
   にトレッド部、サイドウォール部を通りかつ両端をビー
   ドコアの回りに内側から外側に巻上げられたカーカスと
   、該カーカスの半径方向外側に載置された２プライ以上
   のコード層からなるベルトと、ビードコアの半径方向外
   側に設けられかつ先細り断面形状を有するビードエイペ
   ックスとを有する重荷重用ラジアルタイヤであって、タ
   イヤを正規リムに装着し、正規内圧を充填したとき、タ
   イヤ軸方向断面において、リムベースの延長線とリムフ
   ランジの内園の延長線とが交わる交点であるビードヒー
   ル点からビードコアのタイヤ軸方向の内方端までのタイ
   ヤ軸方向の距離Ｘと、リムフランジの高さＨとの比Ｘ／
   Ｈが０．８０〜１．０５の範囲にあり、リムフランジの
   上端位置からビードコアの半径方向の外方端までの半径
   方向の距離Ｙと、リムフランジの高さＨとの比Ｙ／Ｈが
   ０〜０．３０であることを特徴とする重荷重用ラジアル
   タイヤ。