JPH01174967A - 一体型多層分析要素 - Google Patents

一体型多層分析要素

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JPH01174967A
JPH01174967A JP33323687A JP33323687A JPH01174967A JP H01174967 A JPH01174967 A JP H01174967A JP 33323687 A JP33323687 A JP 33323687A JP 33323687 A JP33323687 A JP 33323687A JP H01174967 A JPH01174967 A JP H01174967A
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JP
Japan
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layer
porous sheet
fibrous porous
sheet layer
adhesive
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JP33323687A
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English (en)
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Mitsutoshi Tanaka
光利 田中
Shigeru Nagatomo
茂 長友
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野] 本発明は水性液体試料中の予め定められたアナライト(
分析対象成分)を定量分析するための平板状またはシー
ト状の一体型多層分析要素に関し詳しくは水性液体試料
、殊に生物体液、例えば全血、の中のアナライトを定量
分析するのに適した臨床検査に有用な平板状またはシー
ト状の一体型多層分析要素に関するものである。
〔従来の技術〕
乾式の分析要素の一形態として、透明支持体の上に呈色
反応試薬がゼラチンに代表される親木性ポリマーバイン
ダーに分散含有されている試薬層と最上層に多孔性展開
層(以下、展開層ということがある)が密着して接着さ
れた構成の一体型多層分析要素(以下、多層分析要素と
いうことがある)が特公昭53−21677、米国特許
3,992.158、特開昭55−90859、特開昭
55−164356、特開昭57−66359、特開昭
52−3488、米国特許Re30267、特開昭58
−77661、特開昭60−222769、特開昭57
−148250、特開昭57−125847等において
多数提案され、実用に供されている。これらの多層分析
要素では全血試料に適応させるために展開層に二酸化チ
タン微粒子等の光遮蔽性微粒子を含有させるか、展開層
と試薬層の間に光遮蔽層を設けている。多層分析要素は
その展開層に約10μgの全血または血類等の水性液体
試料を点着するだけの乾式操作で被検成分の正確な定量
分析、または半定量分析が実施できるので、臨床検査分
野での使用が増大しつつある分析手段である。
上述の一体型多層分析要素では試薬層または光遮蔽層等
の展開層以外の層にゼラチンに代表される親水性ポリマ
ーバインダーを用いているので水浸透性ではあるが、−
船釣にアナライトの拡散移動による浸透が遅いこと、高
分子アナライトや脂質または疎水性アナライトに対して
は不浸透性または難浸透性で、この種のアナライトに関
しては適応できないという問題点があった。また水性液
体試料として全血を用いる場合には特に全てのアナライ
トに適応できないという問題点があった。
従来高分子アナライトや脂質または疎水性アナライトに
対応するために特公昭56−45599に記載のコレス
テロール定量分析用多層分析要素では酵素を含む呈色試
薬組成物を展開層に含有させることが提案されている。
しかしこの多層分析要素では全血試料に対して光遮蔽効
果が不充分という問題点があった。また特開昭59−1
20957に記載の多層分析要素では展開層に接して固
体微粒子が親水性ポリマーバインダー中に保持された構
造の連続空隙含有多孔質構造体層の空隙に試薬組成物が
含有されている多孔性試薬層が提案されている。この多
層分析要素では多孔性試薬層に含有させる試薬組成物が
制限されるという問題点があった。
これらの問題点を解決した一体型多層分析要素として、
多孔性展開層を繊維質多孔性シート層、上側非繊維質多
孔性シート層及び下側非繊維質多孔性シート層をこの順
に一体に積層した3層とし下側非繊維質多孔性シート層
と支持体の間に吸水層を介在させた一体型多層分析要素
が開発されている(特開昭62−138756)。この
一体型多層分析要素においては、繊維質多孔性シート層
上に全血試料を点着すると、この繊維質多孔性シート層
及び上側非繊維質多孔性シート層によって赤血球や白血
球が濾過され、下側非繊維質多孔性シート層中へは血漿
部分のみが浸透してくる。そして、同時に拡散してきた
高分子アナライトや脂質、疎水性アナライトが下側非繊
維質多孔質シート層中に含まれる試薬と反応する。この
発色を下方より光学的に検出することにより全血試料中
の高分子アナライト又は脂質、疎水性アナライト等を定
量または半定量するのである。
一方、特開昭61−207966にはレクチンをマトリ
クスに含ませた分離層を最上層に有する器具を用いて全
血から血漿または血清を分離する方法が記載されている
。この発明では、最上層でレクチンにより血球凝集を生
じさせ、疎水性の層を血漿又は血清が通過するよう圧力
をかけて押し出している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記の三層の多孔性シート層を設けた一体型多層分析要
素においては上側非繊維質多孔性シート層及び下側非繊
維質多孔性シート層の孔径並びに接着条件等によって赤
血球の一部が試薬層である下側非繊維質多孔性シート層
中に漏出して(るという問題があった。この赤血球は分
析値に影響を及ぼして誤差を増加させる。
本発明はこのような問題点を解決するべくなされたもの
であり、従って、本発明の目的は発色反応に充分な量の
アナライトが試薬層まで速やかに拡散浸透できかつ分析
妨害成分の試薬層への滲出を確実に阻止できる一体型多
層分析要素を提供することである。
本発明の他の目的は全血試料中の赤血球を分離する機能
を有し、比色法のための反射光学濃度測定時に赤血球に
よる妨害を回避して全血試料中のアナライトの定量分析
を可能にする一体型多層分析要素を提供することである
〔問題点を解決するための手段〕 このような目的は光透過性水平透過性支持体の上に呈色
試薬組成物が含有されている少なくとも1層を含む複数
の層よりなり支持体から遠い側から繊維質多孔性シート
層、上側非繊維質多孔性シート層、下側非繊維質多孔性
シート層の順に接着されて一体化されている多孔性層、
およびそれより支持体側に積層された親水性ポリマーバ
インダ−を含有する吸水層を有する一体型多層分析要素
において、前記上側非繊維質多孔性シート層に孔径の平
均値が1.OA!m以上のものを用いるとともに核層に
レクチンを含有せしめたことを特徴とする一体型多層分
析要素によって構成される。
繊維質多孔性シートは最外層(支持体から最も遠い最上
層)に位置して主に展開作用を有する層として機能する
、すなわち、その上側表面(支持体から遠い側の表面)
に点着供給された水性液体試料をその中に含有している
成分を実質的に偏在させることなしに単位面積当りほぼ
一定量の液体試料が分布するように、受容した水性液体
試料を横方向(シートの面の方向)に拡散させ、同時に
隣接する下側の層に水性液体試料を単位面積当りほぼ一
定容量の割合で受容した水性液体試料を供給する作用(
展開作用またはメータリング作用)を有する層である。
さらに繊維質多孔性シートは水性液体試料中の分析を妨
害する非溶解性物質(例、全血試料中の赤血球等)を濾
過除去する作用もする層である。
繊維質多孔性シートとして、織物生地、編物生地、有機
ポリマー繊維バルブ含有抄造紙および濾紙、ガラス繊維
バルブ含有抄造紙および濾紙、繊維質不織布等を用いる
ことができる。
織物布地としては、諸種の構造の布地を用いることがで
きる。織物布地のうちでは平織物(例、ブロード布地、
ボブリン布地)が好ましい。織物布地を構成する糸とし
ては、撚りのあるフィラメント糸(長繊維糸)、撚りの
ないフィラメント糸、紡績糸いずれも用いることができ
る。織物布地の糸の太さは綿紡績糸番手で表して約2O
3から約15O3、好ましくは約4O3から約12O3
相当の範囲、又は絹糸デニールで表して約35Dから約
300D、好ましくは約45Dから約130Dの範囲、
織物布地の厚さは約5Onから約500fm1好ましく
は約120μmから約3501Mの範囲、織物生地の空
隙率は約40%から約90%、好ましくは約50%から
約85%の範囲である。
編物布地としては、諸種の構造の布地を用いることがで
きる。織物布地のうちでは経(たて)メリヤス編布地、
緯(よこ)メリヤス編布地が好ましい。
経メリヤス編布地としては一重アトラス編布地、トリコ
ット編布地、ダブルトリコット編布地、ミラニーズ編布
地、ラッシェル編布地等、緯メリヤス鳩布地としては平
編布地、バール績布地、ゴム編布地、両面編布地、イン
ターロック編布地等を用いることができる。メリヤス編
布地のうちではトリコット編布地、ラッシェル編布地、
ミラニーズ編布地、ダブルトリコット編布地、インター
ロック編物布地が好ましい。編物布地を構成する糸とし
ては、撚りのあるフィラメント糸(長繊維糸)、撚りの
ないフィラメント糸、紡績糸いずれも用いることができ
る。編物布地の糸の太さは綿紡績糸番手で表して約40
3から約15O3、好ましくは約6O3から約12O3
相当の範囲、又は絹糸デニールで表して約35Dから約
130 D 、好ましくは約45Dから約90Dの範囲
、編物布地の編成工程時のゲージ数としては約20から
約50の範囲、編物布地の厚さは約100−から約60
0trm1好ましくは約150j1vから約400iの
範囲、編物布地の空隙率は約40%から約90%、好ま
しくは約50%から約85%の範囲である。
有機ポリマー繊維バルブ含有抄造紙としては、特開昭5
7−148250等に記載のポリエチレン繊維だけのバ
ルブからの抄造紙、およびポリエチレン繊維(30〜7
0%)とセルロース繊維等の天然繊維の混合バルブから
の抄造紙が好ましい。紙の厚さは約80−から約400
−5好ましくは約100−から約250nの範囲、紙の
空隙率は約20%から約80%、好ましくは約50%か
ら約70%の範囲である。
繊維質多孔性シートのうち織物生地および編物生地(以
下、両者をあわせて布ということがある)は水洗等の脱
脂処理により少なくとも糸製造時または布製造時に供給
または付着した油脂類を実質的に除去した布を用いる。
抄造紙およびカレンダー処理した抄造濾紙は油脂類を実
質的に付着していないものを用いる。繊維質多孔性シー
トは特開昭57−66359等に記載の物理的活性化処
理(好ましくはグロー放電処理、またはコロナ放電処理
)をその片面または両面に施すか、あるいは特開昭55
−164356、特開昭57−66359、特開昭57
−148250等に記載の界面活性剤、好ましくはノニ
オン性界面活性剤水溶液の含浸処理、塗布またはスプレ
ィ処理、親水性ポリマー水溶液の含浸処理、塗布または
スプレィ処理、特開昭60−222770に記載の親水
性セルロース誘導体とHLB値10以上のノニオン性界
面活性剤の水溶液の含浸処理、塗布またはスプレィ処理
、これらの2種以上の処理等により多孔性接着による下
側の層との接着の強化、メータリング作用、ヘマトクリ
ット値対応のメータリング作用等をコントロールするこ
とができる。
本発明の一体型多層分析要素において微貫通空隙構造接
着剤層により多孔性接着されて隣接する2層の非繊維質
多孔性シートのうち上側非繊維質多孔性シートは主に水
性液体試料中の分析を妨害する非溶解性物質(例、全血
試料中の赤血球、白血球等の微粒子成分)を濾過する作
用、および光遮蔽作用を有する層として機能する。下側
非繊維質多孔性シートは光遮蔽作用を有する層、または
試薬組成物の一部成分または全成分を含有保持する多孔
性試薬層として機能する。
非繊維質多孔性シートとして特公昭53−21677、
米国特許3.992.158、米国特許1,421.3
41等に記載のセルロースエステル、例えばセルロース
アセテート、セルロースブチレート、セルロースアセテ
ートブチレート(混合エステル)、セルロースニトレー
ト;セルロースエーテル、例えばエチルセルロース;炭
酸エステルポリマー、例えばビスフェノールAのポリカ
ルボネート;ポリアミド、例えばポリカブラミド(6−
ナイロン)、ポリへキサメチレンアジボアミド(6,6
−ナイロン)等からなるメンブランフィルタ(プラッシ
ュポリマー層)、第9回プラスチックフィルム研究会講
座講演要旨集(高分子学会、1984年2月22発行)
、Membrana、 Inc。
カタログ(1982年7月発行)等に記載のポリエチレ
ン微多孔性膜、ポリプロピレン微多孔性膜等のポリオレ
フィン微多孔性膜、特開昭62−27006、に記載の
セルロースアセテート、ポリスルホン等からなる非対称
微孔性膜、特公昭53−21677、米国特許3、99
2.158等に記載のポリマーミクロビーズ、ガラスミ
クロビーズ、珪藻上等の微粒子が親水性ポリマーバイン
ダーに保持されてなる連続微空隙含有多孔性層、特開昭
55−90859、に記載のポリマーミクロビーズが水
で膨潤しないポリマー接着剤で点接触状に接着されてな
る連続微空隙含有多孔性層(三次元格子状粒状構造物層
)等の非繊維質等方的多孔性層等を用いることができる
微貫通孔構造接着剤により多孔性接着された2層の非繊
維質多孔性シートのかわりに特願昭62−91543に
記載の多層塗布法または多層流延法により形成された2
層の高分子微多孔性層がその界面で密着一体化してなる
連続空隙構造の複合メンブランフィルタ(複合プラッシ
ュポリマー層)を用いることができる。
下側非繊維質多孔性シートの空隙サイズは約20nmか
ら約30trm、好ましくは約50nmから約lOIM
の範囲、空隙率は約20%から約90%、好ましくは約
40%から約85%の範囲、厚さは約20−から約50
0μs、好ましくは約80nから約350−の範囲であ
る。
一方、本発明の一体型多層分析要素においては上側非繊
維質多孔性シートは空隙サイズ(孔径の平均値)が約1
.0−以上、好ましくは約3.0−以上のものを用いる
ところに第一の特徴がある。空隙サイズの上限は通常的
3On、好ましくは約10−である。空隙率は約20%
から約90%、好ましくは約40%から約85%の範囲
、厚さは約20−から約5001!m、°好ましくは約
80nから約350−の範囲、上下2層の非繊維質多孔
性シートの合計厚さは約40−から約500n、好まし
くは約80J111から約350−の範囲が充分な測定
感度を得るために有利である。
非繊維質多孔性シート中には全血中のヘモグロビンの赤
色等の反射光学濃度測定の光学的妨害排除のために特公
昭53−21677、米国特許3,992.158、特
開昭55−90859、特願昭60−232726等に
記載の方法に従って白色の難溶性二酸化チタン微粒子、
硫酸バリウム微粒子、黒色難溶性カーボンブラック、白
色のアルミニウム微粒子または微小フレーク等の微粒子
をいずれか1層または2層に含有させて光反射層または
光遮蔽層としての機能を高めることができる。あるいは
これらの微粒子の分散液を非繊維質多孔性シートに、好
ましくは繊維質多孔性シートの接着される側と反対側(
下側)から浸透させ空隙の内部表面に付着含有させる方
法で同様に目的を達成することができる。微粒子分散液
にはゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミドのようなバインダを高分子アナライトの通過を゛実
質的に妨害しない範囲の含有量で含んでよい。これらの
微粒子のうちでは二酸化チタン微粒子、硫酸バリウム微
粒子が好ましい。
2Nの非繊維質多孔性シート層には公知の界面活性剤、
好ましくはノニオン性界面活性剤を含浸保持させること
ができる。界面活性剤の含浸保持により水性液体試料の
拡散、浸透、通過が一様になる。
繊維質多孔性層及び2層の非繊維質多孔性層に含浸保持
させるノニオン性界面活性剤の例として、p−オクチル
フェノキシポリエトキシエタノール、p−ノニルフェノ
キシポリグリシドール、ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
、オクチルグルコシド等がある。ノニオン性界面活性剤
のこれらにおける総含有、量は1M当り約100■〜約
3.0g、好ましくは約100■〜約2.0gの範囲で
ある。
本発明の一体型多層分析要素においては繊維質多孔性シ
ートと2層の非繊維質多孔性シートとの間で上側から下
側に水性液体の一様通過が円滑に行われるようにこれら
の多孔性シートは相互に微貫通空隙構造(または微貫通
孔構造)の接着剤層により実質的に密着して接着して一
体化(多孔性接着又は微多孔性接着)される。本明細書
において、水性液体の一様通過とは、連続微空隙を有す
る繊維質多孔性シートの上側表面に点着供給された水性
液体がその連続微空隙のメータリング作用により拡散さ
れその層の下側表面に達した分布状態を実質的に保った
まま隣接する上側非繊維質多孔性シートの上側表面に水
性液体が通過すること、または上側非繊維質多孔性シー
トの下側表面に達した水性液体がその分布状態を実質的
に保ったまま隣接する下側非繊維質多孔性シートの上側
表面に水性液体が通過することを意味する。
微貫通空隙構造の接着剤層としては、例えば印刷におけ
る網点と同じように円、方形、星形、不定形等のドツト
状の接着剤が整然と配列されたもの、平行状細線(波型
または直線)形、交叉細線(波型または直線)形に配列
されたもの(この場合、微貫通構造接着剤層になる)、
スクリーンレスドツト(砂目状パターン)のように微視
的にはドツトの形、大きさ、配列はランダムであるが巨
視的には一様性が感じられように配列されたもの等の部
分的配列のいずれかになるように配置された接着剤層を
用いられる。単位面積当りの接着剤のドツトや線が占め
る総面積の比率、すなわち接着剤面積率は、印刷におけ
る網点面積率(日本印刷学会編「印刷工学便覧4198
3年発行、262−263頁)と同様の定義により、約
80%以下、好ましくは約50%以下、最も好ましくは
約5%から約20%の範囲である。接着剤のドツト径ま
たは線の太さは、約50trmから約IIIII11の
範囲で接着力が損なわれない範囲で小さいことが望まし
い。接着剤ドツトまたは線の相互間隔は、約30.から
約311fffiの範囲で接着される2枚の多孔性シー
トの対向する2表面の間に毛細間隔ができない範囲で実
験により決めることができる。−例として、厚さ150
nの平滑表面の2枚のメンブランフィルタは上記の数値
範囲内のドツト径とドツト間隔でドツト状に配置された
接着剤で実質的に密着して接着されて一体化(多孔性接
着)し、1表面に水性液滴を点着したときに形成される
液の拡がり模様と面積は液滴点着側表面とその反対側表
面で実質的な差が見られない。他の例としては厚さ15
0−の平滑表面のメンブランフィルタと厚さ200nの
トリコット編物生地とを接着する場合には、後者表面の
糸の山部だけに接着剤をつけてから両者を貼りあわせる
と両者を多孔性接着させることができる。
接着剤としては液状接着剤、非ニユートン粘性の液体接
着剤、ホットメルト形(熱融解型)接着剤等を用いるこ
とができる。液状接着剤としては粘度約1000cps
以上で延糸性の少ない接着剤が、多孔性シートの表面に
局在し、多孔性シートの内部方向への侵入の少ない点で
好ましい。その具体例としてポリビニルアルコール水溶
液、デキストリン水溶液、カルボキシメチルセルロース
水溶液がある。非ニユートン粘性の液体接着剤としては
固体微粒子等を適宜混合して非ニユートン粘性を付与さ
れた液体接着剤が好ましい。その具体例として澱粉糊、
メチルセルロース添加澱粉糊、酢酸ビニル−ブチルアク
リレートコポリマー水性エマルジョンがある。ホットメ
ルト型接着剤としては温度約55°C以下で固体状の接
着剤が好ましい。その具体例としてはエチレン−酢酸ビ
ニルコポリマー、エチレン−イソブチルアクリレートコ
ポリマーがある。ホットメルト型接着剤は糸状、綿毛糸
状、顆粒状、微粒子状、粉状等のものを適宜選択して用
いることができる。
接着剤の部分的存在パターン、すなわち網点状パターン
、平行状細線(波型または直線)形パターン、交叉細線
(波型または直線)形パターン、砂目状パターン等を形
成する好ましい方法として印刷方式による方法がある。
印刷方式として、凹版またはグラビア版により直接多孔
性シートの表面に接着剤パターンを形成する方法、オフ
セット印刷方式で一度ゴムローラー、離型紙等の上に接
着剤パターンを移し取り、さらにこの接着剤パターンを
多孔性シートの表面に移す方法、ポリエチレンテレフタ
レート紗スクリーンまたはメタルスクリーンを通してス
クリーン印刷方式により直接またはオフセット方式で多
孔性シートの表面に接着剤パターンを形成する方法等が
ある。ホットメルト型接着剤を用いる場合にはこれらの
方法は接着剤の融解温度より高い温度で実施することが
できる。
接着剤の部分的存在パターンを形成する他の方法として
、仮支持体の表面に固体微粒子等を適宜混合して非ニユ
ートン粘性を付与された液体接着剤の薄層を塗布形成し
、その上にメンブランフィルタまたは抄造紙を−様に重
ねた後すぐにこれを剥離することによりメンブランフィ
ルタまたは抄造紙の表面に印刷におけるスクリーンレス
ドツト状の接着剤パターンを形成する方法がある。
接着剤の部分的存在パターンを形成する他の方法として
、仮支持体の表面に接着剤の薄層を塗布し、その上に織
物生地または編物生地のような原則的な微細凸凹表面の
多孔性シートを−様に重ねた後すぐにこれを剥離するこ
とにより織物生地または編物生地の布目の山部(糸の山
部)だけに点状に接着剤を付着させ、この多孔性シート
を他の平滑な表面の多孔性シート(メンブランフィルタ
等)に貼り合わせて密着一体化(多孔性接着)する方法
がある。
接着剤の部分的存在パターンを形成する他の方法として
、繊維質多孔性シート全体を接着剤溶液中に浸漬し、シ
ートを溶液から取り出し、シートを圧搾して接着剤溶液
を絞り出し、繊維の表面だけに接着剤が付着している状
態にし、繊維質多孔性シートを他の平滑な表面の多孔性
シート(メンブランフィルタ等)に貼りあわせて密着一
体化(多孔性接着)する方法がある。
このようにして表面に接着剤の部分的存在パターンが形
成された多孔性シートを他の(表面に接着剤パターンの
形成されていない)多孔性シートに重ねあわせ(ホット
メルト型接着剤を用いる場合には接着剤の融解温度より
高い温度で)実質的に−様な軽い圧力を加えて対向する
多孔性シートを密着させることにより多孔性シートは相
互に微貫通空隙構造(または微貫通孔構造)の接着剤層
により実質的に密着して接着され一体化する(本明細書
では、これを多孔性接着又は微多孔性接着ということが
ある)、多孔性接着は多孔性シート相互間、多孔性シー
トと非多孔性シートの間、非多孔性シート相互間いずれ
の接着にも適用できる。
吸水層は水を吸収して膨潤する親水性ポリマーを主成分
とする層で、吸水層の界面に到達または浸透した水性液
体試料の水を吸収できる層であり、全血試料を用いる場
合には水性液体成分、血漿の下側非繊維質多孔性シート
(多孔性試薬層)への浸透を促進する作用を有している
。吸水層に用いられる親水性ポリマーは水吸収時の膨潤
率が30゛Cで約150%から約2000%、好ましく
は約250%から約1500%の範囲のポリマーである
。親水性ポリマーの具体例として特開昭59−1718
64、特開昭60−115859等に開示の酸処理ゼラ
チン、脱イオンゼラチン等のゼラチン、フタル化ゼラチ
ン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチン等のゼラ
チン誘導体、特開昭59−171864、特開昭60−
115859等に開示のアガロース、プルラン、プルラ
ン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール
、ポリビニルピロリドン等がある。これらの親水性ポリ
マーは単独で、あるいは2種以上を組合せて用いること
−ができる。吸水層には一般的にはゼラチンまたはゼラ
チン誘導体が好ましいが、アナライトがアルブミンや総
蛋白等の場合には蛋白誘導体のゼラチン以外の親水性ポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等
を用いるのが好ましい。
吸水層の乾燥時の厚さは約2μiから約100μ2、好
ましくは約5μ2から約301!rBの範囲、被覆量で
は約2g/ボから約100g/ボ、好ましくは約5g/
ばから約30g/ rrrの範囲である。吸水層には公
知のp)l緩衝剤、有機カルボン酸、酸性ポリマー、塩
基性ポリマー等を含有させて使用時(分析操作実施時)
のpnを調節することができる。さらに吸水層には公知
の媒染剤、ポリマー媒染剤等を含有させることができる
。吸水層は実質的に透明であることが好ましいが、必要
に応じて吸水層中に二酸化チタン微粒子、硫酸バリウム
微粒子、カーボンブラック等を少量分散含有させて光学
的性能を調節することができる。
本発明の一体型多層分析要素の光透過性水平透過性支持
体としては従来公知の多層分析要素に用いられている光
透過性(透明な)水平透過性支持体を用いることができ
る。その具体例としてはポリエチレンテレフタレート、
ビスフェノールAのポリカルボネート、ポリスチレン、
セルロースエステル(例セルロースジアセテート、セル
ローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオ
ネート等)等のポリマーからなる厚さ約50−から約1
=、好ましくは約80nから約30onの範囲の透明な
、すなわち波長的200nmから約900nmの範囲内
の少なくとも一部の波長範囲の電磁輻射線を透過させる
平滑な表面を有するフィルム状(シート状)または平板
状の支持体を用いることができる。支持体中には必要に
応じて二酸化チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子、カー
ボンブラック等を分散含有させて光学的性能を調節する
ことができる。支持体の表面には必要に応じて公知の下
塗層または接着層を設けて支持体の上に設けられる吸水
層と支持体との接着を強固にすることができる。
本発明の一体型多層分析要素においては、必要に応じて
さらに1層以上の繊維質多孔性シート又は非繊維質多孔
性シートを多孔性接着して設けることができるほか、さ
らに必要に応じて前述の諸特許明細書等に記載の諸種の
機能層、例えば、インジケーター層、媒染層又は検出層
、半透膜層、バリア層、マイグレーション防止層、前処
理層又はトラップ層、光遮蔽層又は光反射N(バックグ
ラウンド層)、第二吸水層等を適宜選択して設けること
ができる。
本発明の分析要素はこのような一体型多層分析要素にお
いて上側非繊維質多孔性シート層に孔径約1.On以上
のものを用いるとともにこの層にレクチンを含有させた
ところに特徴がある。
レクチンは赤血球凝集作用を有する物質の総称である。
この物質は例えば糖結合性蛋白質、カオチン性ポリマー
などにその存在が知られている。
糖結合性蛋白質は植物種子、細菌あるいは動物の体液、
組織などに存在する。糖結合性蛋白質、レクチンの例と
しては、ミヤコグサ(Lotus tetrag−on
olobus)、Ulex europaeus −1
、ウナギ血清\ビーナツツ(Arachis hypo
gaea)、ダイズ(Glycin−emax)、ヒマ
(Ricinus communis)、モクワンジュ
(Bauhinia purpurea)、インゲンマ
メ(Phaseolusvulgarts)、タチナタ
マメ(Canavalia ensiformis+コ
ンカナバリンA)、レンズマメ(Lens culin
avis)、エントウマメ(Pisum sativu
m)、ソラマメ(Vicia−faba)、小麦胚(T
riticum vulgaris、小麦胚凝集素)、
アメリカヤマゴボウ(Phytolacca amer
icana、 P WMレクチン)、ジャガイモ(So
lanun tuberosum)、カブトガニ(Li
mulus polyphemus)等の由来のものを
挙げることができる。カチオン性ポリマーの例としては
、ヘキサジメトリンブロマイド、N、N、N’N’−テ
トラメチルへキサメチレンジアミンとトリメチレンブロ
マイドとのポリマー;N、 N、 N’ N’−テトラ
メチル−1,6−ヘキサンジアミンと1.3−ジブロモ
プロパンとのポリマー;ポリ(N、N、N’N’ −テ
トラメチル−N−)リメチレンへキサメチレンジアンモ
ニウムジブロマイド)などを挙げることができる。レク
チンはこれらに限定されるものではなく、赤血球凝集作
用を有するものであればいかなるものであってもよいこ
とはいうまでもない。
レクチンは2種以上を混合して使用することもできる。
レクチンの上側非繊維質多孔性シート層における含有量
は通常的0.01g/rrf〜約5.0g/nf、好ま
しくは約0.1g/rd〜約2.0g/rrf程度が適
当である。レクチンは緩衝液等の水性溶液に溶解してこ
の所定量を上側非繊維質多孔性シート層に塗布又は噴霧
するなどして含浸せしめその後乾燥することにより所定
量を含有せしめることができる。レクチンの血球凝集作
用を充分に発揮させるために上側非繊維質多孔性シート
層には緩衝剤を含有せしめて通常pH6〜9程度にある
レクチンの作用至適pH付近に調整しておくことが好ま
しい。上側非繊維質多孔性シート層には、赤血球の溶血
を防ぎ、赤血球の凝集を促進しあるいは凝固を阻止する
各種の試薬、助剤等を更に含有せしめることができる。
本発明の多層分析要素においては呈色試薬組成物は下側
非繊維質多孔性シート層あるいはそれと支持体との間の
いずれか1層又は2以上の複数層に含有させることがで
きる。呈色試薬組成物の特定の複数成分の多層分析要素
製造時又は分析操作使用前の保存時の呈色試薬組成物の
特定の複数成分の相互作用によるカブリの増大又は感度
低下等の性能劣化を防ぐ目的で特定の複数成分各々を別
異の2層以上の複数層にわけて含有させることができる
。その場合であって少なくとも発色層は下側非繊維質多
孔性シート層あるいはそれと支持体の間のいずれかの層
とする必要がある。多孔性シート層中に呈色試薬組成物
の全成分または一部成分を含有保持させる場合には繊維
質多孔性シート層又は上側繊維質多孔性シート層中に試
薬組成物の酵素を含む一部成分、殊にオキシダーゼ、加
水分解酵素等の酵素とその作用を活性化又は補助する成
分を含有保持させることにより測定感度が高くなり好ま
しい場合がある。あるいは特開昭59−21398、特
願昭61−278761等に記載の内因性アンモニア捕
捉試薬組成物のような前処理試薬組成物を繊維質多孔性
シート層又は上側非繊維質多孔性シート層中に含有保持
させて前処理層又はトラップ層として機能させることも
できる。
呈色試薬組成物は水性液体試料中のアナライトとこのア
ナライトを分析するために選択した酵素が関与する(触
媒する)生化学反応または化学反応によって決り、選択
した反応が2種以上の酵素が関与する反応の場合にもそ
れらの酵素を含む試薬組成物の全成分を1層に含有させ
ることもできるし、必要に応じて試薬組成物中の特定の
複数成分を2層以上の別異の層に分けて含有させること
もできる。
酵素を少なくとも1種含む呈色試薬組成物の例として米
国特許3.992.158、特公昭53−21677、
特開昭54−26793、特開昭55−164356、
特開昭57−208997、特開昭59−20853、
特開昭59−46854、特開昭59−54962、特
公昭55−25840等に記載のグルコースオキシダー
ゼとペルオキシダーゼを含むグルコース分析用改良Tr
inder試薬組成物、特公昭56−45599、特開
昭59−193352等に記載のコレステロールオキシ
ダーゼ、ペルオキシダーゼと必要により配合されるコレ
ステロールエステラーゼを含むコレステロール分析用試
薬組成物、特開昭52−3488、特開昭58−776
6L特開昭56−70460等に記載のウレアーゼを含
む血液尿素窒素(BUN)分析用試薬組成物、特開昭5
3−24893等に記載のリボプロティンリパーゼ、グ
リセロールキナーゼ、α−グリセロール−3−燐酸オキ
シダーゼ、ペルオキシダーゼを含むトリグリセリドまた
はグリセロール分析用試薬組成物、特開昭54−151
1993、特開昭60−78580に記載のビリルビン
特異的酸化酵素とペルオキシダーゼを含むビリルビン分
析用試薬組成物、特開昭53−26188、特開昭59
−193352等に記載のウリカーゼとペルオキシダー
ゼを含む尿酸分析用試薬組成物、特開昭55−1244
99、特開昭58−86457等に記載のペルオキシダ
ーゼを含む過酸化水素検出用呈色試薬組成物等がある。
多孔生シート層を多層分析要素に組込む前に多孔性シー
ト層に酵素含有試薬組成物を含有保持させる方法の例と
して、多孔性シート層を酵素含有試薬組成物水溶液又は
有機溶媒含有溶液に浸漬し多孔性シート層を溶液から取
り出し乾燥(好ましくは減圧乾燥、減圧凍結乾燥)させ
る方法がある。
多層分析要素に組みこまれた多孔性層に酵素含有試薬組
成物を含有保持させる方法の例として、特開昭59−1
71864、特開昭60−222769、特開昭60−
222770等に記載のように、接着層又は吸水層等の
上に多孔性層を設けた後、多孔性層の上から酵素含有試
薬組成物含有水溶液又は有機溶媒含有溶液を塗布し乾燥
(好ましくは減圧乾燥)させる方法がある。
呈色試薬組成物中の特定の複数成分各々を別異の2層以
上の複数層に分離して含有保持させるのが好ましい例と
して、電子伝達剤、色素前駆体、酸化型補酵素、前記酸
化型補酵素を還元型補酵素に変えうる酵素又は酵素基質
を主要成分とする、酵素活性又は蛋白結合低分子アナラ
イトを還元型補酵素を介して測定するための呈色試薬組
成物がある。この場合、電子伝達剤と色素前駆体とを別
異の2層に分離して(他の成分はこれら2成分のいずれ
か一方とともに、あるいは適宜に別異の層に分離して)
含有保持させることにより呈色試薬組成物の経時劣化の
減少、カブリの減少、測定感度の増大、測定精度の向上
が達成されて好ましい場合が多い。
電子伝達剤、色素前駆体、酸化型補酵素、前記酸化型補
酵素を還元型補酵素に変えうる酵素又は酵素基質を主要
成分とする呈色試薬組成物の例として、Cf1nica
 Chimica Acta、 12.210(196
5)、特開昭59−44658、特開昭59−8809
7に記載のラクテートデヒドロゲナーゼ活性測定用呈色
試薬組成物、C11nica Chimica Act
a、 28.431(1970)、特開昭50−448
94、特開昭57−208998、特開昭59−446
58、特開昭59−88097に記載のアスパルテート
アミノトランスフェラーゼ活性測定用呈色試薬組成物、
アラニンアミノフェラーゼ活性測定用呈色試薬組成物、
特公昭46−9988、に記載のクレアチンキナーゼ活
性測定用呈色試薬組成物、特開昭49−11395、特
開昭59−44658、特開昭59−88097に記載
のタレアチンホスホキナーゼ活性測定用呈色試薬組成物
、米国特許3,791.933に記載のテストステロン
活性測定用呈色試薬組成物およびアンドロステロン活性
測定用呈色試薬組成物、特公昭56−39637に記載
のアミラーゼ活性測定用呈色試薬組成物、特公昭53−
21677に記載のグリセロール分析用呈色試薬組成物
、特開昭50−126494、特開昭53−24893
、特公昭56−38199、に記載のトリグリセリド分
析用呈色試薬組成物等がある。
試薬層を下側非繊維質多孔性シート層と吸水層との間に
設ける場合には、試薬層は吸水層の親水性ポリマーと同
様な親水性ポリマーバインダー中に呈色試薬組成物が分
散含有されている層として設けるのが好ましい。
本発明の多層分析要素には水性液体試料を点着しての分
析操作実施時の環境pFI値を約2.0から約12.0
の範囲の所望の値に緩衝できる公知のpH緩衝剤から適
宜選択して含有させることが好ましい。
p)I緩衝剤は多孔性層、試薬層、吸水層等のいずれか
少な(とも1層に含有させればよい。
用いろる緩衝剤として日本化学会編「化学便覧基礎編」
(東京、丸善■、 1966年発行) 1312−13
20頁;  R,M、C,Dawson等’IJ4  
rData  for  Biochemical  
Re−5earch J第2版(Oxford at 
the C1arendon Press。
1969年発行)476−508頁; rAnalyt
ical Biochemis−tryJ15.467
−477頁(1966年);rAnalytical 
Bioc−hemistryJ 104.300−31
0頁(1980年)等に記載のpH緩衝剤組成物がある
pH緩衝剤の具体例として、トリス(ヒドロキシメチル
)アミノメタン(Tris)を含む緩衝剤;燐酸塩を含
む緩衝剤;硼酸塩を含む緩衝剤;炭酸塩を含む緩衝剤;
グリシンを含む緩衝剤;N、N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)グリシン(Bicine) ; 4−(2−ヒ
ドロキシエチル)−1−ピペラジンプロパンスルホン酸
(HEPPS)、Na塩又はに塩等;4−(2−ヒドロ
キシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(FI
EPES)、Na塩又はに塩等、3=[[2−ヒドロキ
シ−1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ
]−1−プロパンスルホン酸(H1l!PP5O)、N
a塩又はに塩等;β−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シエチル)−1−ピペラジンプロパンスルホン酸(HE
PPSO)、Na塩又はに塩等;3−(シクロヘキシル
アミノ)−1−プロパンスルホン酸(CAPS)、Na
塩又はに塩等;及びこれらのいずれかと必要により組合
せられる酸、アルカリ又は塩がある。
本発明の一体型多層分析要素は水性液体試料中の予め定
められた被検対象成分(アナライト)の定置分析に好適
で、例えば、血液、特に全血中の蛋白、アルブミン、各
種酵素等の高分子アナライト、ビリルビン等の高分子(
蛋白)と結合したアナライト、コレステロール、トリグ
リセリド等の疎水生アナライトに特に有用であるばかり
でなく、血液や尿中のグルコース、尿素、尿酸、タレア
チニン等の低分子アナライトにも有用である。さらに多
層分析要素中の多孔性層に抗原または抗体を含有保持さ
せて免疫学的方法で抗体または抗原を定量分析すること
も可能である。本発明の一体型多層分析要素は全血試料
に特に有用であるが、他の水性液体試料、例えば血漿、
血清、尿、髄液、食品、飲料等にも適用できる。
本発明の多層分析要素は前述の諸特許明細書に記載の公
知の方法により調製することができる。
本発明の多層分析要素は一辺約15nmから約30画の
正方形またはほぼ同サイズの円形等の小片に裁断し、特
公昭57−28331、実開昭56−142454、特
開昭57−63452、実開昭58−32350、特表
昭58−501144、等に記載のスライド枠に収めて
化学分析スライドとして用いることが、製造、包装、輸
送、保存、測定操作等諸種の観点で好ましい。使用目的
によっては、長いテープ状でカセットまたはマガジンに
収めて用いること、または小片を開口のあるカードに貼
付または収めて用いることなどもできる。
本発明の多層分析要素は前述の諸特許明細書等に記載の
操作により液体試料中のアナライトの分析を実施できる
。すなわち約5 allから約30pl、好ましくは8
μeからL5aeの範囲の全血、血漿、血清、尿等の水
性液体試料中を展開層に点着し、1分から10分の範囲
で、約20°Cから約40°Cの範囲の実質的に一定の
温度で、好ましくは37°C近傍の実質的に一定の温度
でインクベーションし、要素内の発色又は変色を可視光
又は紫外光の吸収極大波長またはその近傍の波長の光を
用いて光透過性支持体側から反射測光し、予め作成した
検量線を用いて比色測定法の原理により液体試料中のア
ナライトの含を量を求めることができる。あるいは、要
素内の蛍光の強度を測光し、予め作成した検量線を用い
て液体試料中のアナライト含有量を求めることができる
。点着する液体試料の量、インクベーション時間及び温
度を一定にすることによりアナライトの定量分析を高精
度で実施できる。測定操作は特開昭60−125543
、特開昭60−220862、特開昭61−29436
7、特開昭58−161867等に記載の化学分析装置
により極めて容易な操作で高精度の定量分析を実施でき
る。
〔作用〕
本発明の分析要素においてはレクチンは上側非繊維質多
孔性シート層に含有させる。例えば、展開層に入れた場
合には、全血試料が点着されて展開層を通過する時間が
秒の単位という短時間であるため充分な凝集反応が起る
前に血球が通過してしまうという不都合が生じる。その
1つの解決策として過剰のレクチンを展開層に含ませる
ことが考えられる。しかしレクチンは高価であるためコ
スト高を招くという欠点を生じる。また特開昭61−2
07966に記載されているように、展開層の下側の層
を撥水性マトリクスにするなどにより点着された全血試
料を充分な時間展開層にとどめておくことも考えられる
。しかし、この例の場合は、続いて圧力をかけて血漿を
押し出すなどの必要があり、分析装置内部に圧力をかけ
て押し出す機構が必要となりコスト高になるという欠点
を有する。
従ってレクチンは上側非繊維質多孔性シート層中に含ま
せるのが最も望ましい。
上側非繊維質多孔性シート層で血球を完全に分離するた
めのもう一つの方法として孔径の最小値にすることが考
えられる。しかしむやみに孔径の最小値を小さくすると
(例えば0.8−や0.4fm)目詰まりをおこして、
下層への血漿の拡散が著しく阻害される。あるいは溶血
をおこしやすいなどの欠点を生じる。
本発明の分析要素においてもこれ等の理由により上側非
繊維質多孔性シート層の孔径は約1.0I!m以上とす
る必要があり、溶血させない観点からは、孔径約3μm
以上が好ましい。
〔実施例〕
実施例1 ゼラチン下塗された厚さ180−の無色透明ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム支持体の上に乾燥
液の層厚が251!mになるように平均重合度1000
.鹸化度的88%のポリビニルアルコール水溶液を塗布
し、乾燥して吸水層を形成した。
次に、吸水層表面を約25°Cの水でほぼ一様にぬらし
た後、公称孔径1.2−1厚さ140!M、空隙率約8
0%のセルロースアセテートメンブレンフィルタをラミ
ネートし、乾燥させて吸水層の上に前記メンブランフィ
ルタを接着させて一体化した。
下記組成の水溶液を前記メンブランフィルタの上から塗
布し乾燥して試薬層を兼ねる下側非繊維質多孔性シート
層とした。
組成物成分          被覆量グイフィリン(
CA Reg、N、o 497−18−5)  8.0
 g/m”スルホサリチル酸          1.
6 g/m”次に100メツシユの網点(網点面積率約
20%)を通してスクリーン印刷法で澱粉糊を下側非繊
維質多孔性シート層の表面に固形成分として約3g/r
rrの割合で付着させその上にphytohemagg
luttnin(PHA)を2.0g/ボ含ませた公称
孔径3.0−1厚さ140n、空隙率約80%のセルロ
ースアセテートメンブランフィルタををラミネートし、
乾燥して上側非繊維質多孔性シート層とした。
100S相当のPETフィラメント撚糸からなる厚さ約
250IMのトリコット編物生地を上記網点接着法によ
り上側非繊維質多孔性シート層の上から接着して一体化
させ、全ビリルビン定量用一体型多層分析要素を調製し
た。
実施例2 上側非繊維質多孔性シート層として公称孔径5−のセル
ロースアセテートメンブレンフィルタにPHAを2.1
g/rri含ませたものを使用した他は実施例1と同様
にして全ビリルビン定量用一体型多層分析要素を調製し
た。
比較例1 上側非繊維質多孔性シート層中にPHAを含まない他は
実施例1と全く同様にして全ビリルビン定量用一体型多
層分析要素を調製した。
比較例2 上側非繊維質多孔性シート層として1.8g/rrfの
PHAを含む公称孔径0.8.m、厚さ約150岬、空
隙率約80%のセルロースアセテートメンブランフィル
タを用いた他は実施例1と同様にして全ビリルビン定量
用一体型多層分析要素を調製した。
測定例 測定の試料を下記のように作成した。
ヒト全血を遠心分離して得られた赤血球 480aj!
コントロール血清 (商品名モニトロールIX)         390
μgこの試料はへマドクリット値(Elct) 45%
そしてビリルビン含有量5.1■/dβであった。
この試料を15μi各実施例及び比較例で得られた一体
型多層分析要素の上に点着し、37°Cで6分インキュ
ベーションした後540nmでPET側より反射測光し
た。この測定を10回繰り返して同時再現性を比較した
結果を第1表に示す。
第1表 〔発明の効果〕 本発明の一体型多層分析要素は試料中の赤血球の試薬層
に漏出してくることがなく、それによって分析精度が低
下することはない。従って、本発明の一体型多層分析要
素は全血試料をそのまま点着することができ、試料を予
め血漿、血清成分を分離する操作を必要としない。又、
測定中に分析要素に圧力を加えて血漿成分を試薬層に到
達せしめる操作も不要であり、分析操作が容易である。
本発明の多層分析要素は発色波長がヘモグロビンの吸収
波長である540〜570nmにある分析要素例えば全
ビリルビン分析要素に対して特に威力を発揮するが、こ
れらに限定されるものではなく、例えばGOT分析要素
のようにGOT等による溶血のために分析精度に悪影響
をもたらすようなものについても有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光透過性水平透過性支持体の上に呈色試薬組成物
    が含有されている少なくとも1層を含む複数の層よりな
    り、支持体から遠い側から繊維質多孔性シート層、上側
    非繊維質多孔性シート層、下側非繊維質多孔性シート層
    の順に接着されて一体化されている多孔性層及びそれよ
    り支持体側に積層された親水性ポリマーバインダーを含
    有する吸水層を有する一体型多層分析要素において、前
    記上側非繊維質多孔性シート層に孔径の平均値が1.0
    μm以上のものを用いるとともに該層にレクチンを含有
    せしめたことを特徴とする一体型多層分析要素
JP33323687A 1987-12-29 1987-12-29 一体型多層分析要素 Pending JPH01174967A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008083020A (ja) * 2006-03-17 2008-04-10 Institute Of Physical & Chemical Research 分析方法及び分析装置

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