JPH01174881A - 多段式ベニヤドライヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、多段に折り返して配設された搬送路の出側の
各折り返し部から、定寸または有寸切断されたベニヤ単
板を任意に搬出可能としたドライヤに関するものである
。

「従来の技術」 既成の多段式ベニヤドライヤにおいては、乾燥すべきベ
ニヤ単板を搬送するための無端搬送帯を上下に複数段設
置し、て、各段の無端搬送帯を各々単一の搬送路として
、出側から入側まで直通搬送する直通形式のものと、ま
た各段の無端搬送帯を出側、入側において７字状に各々
折り返して連続する一つの搬送路としたものに大別され
る。

したがって、多段式ベニヤドライヤを構成するには、前
記直通形式の搬送路を複数段設置するか、或いは複数段
の無端搬送帯を一つの搬送路とした折り返し形式とする
か、さらに両者を併用することによっている。このため
、既成の多段式ベニヤドライヤにおいては、何れも各搬
送路が一定長さに設置されることになる。

しかして、搬送路通過後におけるベニヤ単板の含水率を
、８〜１２％位の仕上がり含水率まで乾燥するものであ
るが、一般にベニヤレース、ベニヤスライサ等で切削さ
れるベニヤ単板の初期含水率は、原本の樹脂の相異、貯
木事情、また−本の原本においても、その表層部と心材
部の相異等によりバラツキがあるので、一定長さに限定
された搬送路へ初期含水率が相異するベニヤ単板を搬入
しても、乾燥後のベニヤ単板には、仕上がり含水率に対
して、過湿、過乾燥状態が発生することになる、 したがって、上記状態を解消すべく、従来より各搬送路
の終端において、乾燥後のベニヤ単板の含水率が仕上が
り含水率になっているか否かを測定し、仕上がり含水率
よりも高い含水率を示した場合は、搬送路の搬送速度を
遅くし、また、仕上がり大水率よりも低い含水率を示し
た場合は、搬送路の搬送速度を速くするようにして制御
している。そしてこの場合は、搬送路通過後のベニヤ単
板含水率をフィードパ・ツク信号として、制御系を動作
させている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、この制御方法では依然として仕上がり含
水率を均一としたベニヤ単板を得ることはできない。即
ち、ベニヤ単板の初期片水率には前記記載した如くバラ
ツキがあり、搬送路へ搬入しようとするベニヤ単板、搬
送路通過途上のベニヤ単板、搬送路通過後のベニヤ単板
にも当然少なからず初期含水率のバラツキがあるはずで
ある。

このなめ、乾燥後の含水率を測定しながら、速度、温度
等を制御しても、初期陰水率のバラツキが大である場合
には良好に制御できないし、また逆に、搬送路の始端に
おいて乾燥すべきベニヤ単板の初期含水率を測定しなが
ら同様の制御をしても、搬送路通過途上のベニヤ単板の
含水率に悪影響を与えるばかりか、制御状態によっては
、仕上がり含水率に対して過湿、過乾燥割合が増大する
結果になる９ 特に、定寸、または有寸切断後のベニヤ単板を、仕上が
り含水率が均一となるように乾燥させる場合には、搬送
路へ先に搬送されたベニヤ単板がその終端から搬出され
るまで速度等を変更せず、この間、搬送路には次のベニ
ヤ単板を搬入せず、待機させねばならず、多段式ベニヤ
ドライヤの乾燥効率を極度に低下させるものとなる。

「問題点を解決するための手段」 本発明は叙上に鑑み、複数個連設された加熱セクション
内に、その上下に多段に折り返して構成した一対の無端
搬送帯間に、搬送方向に直交してベニヤ単板の前端部分
を挟持する挟持体が設置された決持棚を任意間隔を置い
て複数個配設すると共に、少なくとも折り返し後の搬送
路を形成する偶数段部にベニヤ単板の裏面を支持する支
持体を設置し、一方、ベニヤ単板の搬入側、並びに搬送
方向の出側の各折り返し部近傍には、ベニヤ単板を挟持
する挟持体を開閉させる挟持開閉機構が設置され、また
、その外方には搬送中のベニヤ単板を円弧状に倣わせ、
且つ機外へ搬出させる案内帯を揺動自在に設置し、さら
に、前記搬送路上に設置された含水率測定器により測定
されるベニヤ単板の含水率を、基準含水率と比較して信
号を出力する比較器を備え、出側の各折り返し部に設置
されている案内帯を制御させることにより、搬入される
ベニヤ単板を所望の基準含水率まで的確に乾燥させるも
のである９ 「実施例」 以下、本発明の一実施例を添は図面に基づき、説明する
。

所要数連設された加熱セクション１内には、搬送方向の
前後部の両側に各一対、また上下方向に亘って多段に折
り返した無端搬送帯２、例えばベルト、或いは図示の如
きチェノが、プーリ、或いはチェノスプロケット３等に
懸回されている。この一対の無端搬送帯間には、ベニヤ
単板４の搬送方向に直交して挟持ｆｆ１ｌ１５を任意間
隔を置いて複数個配設し、この挟持欄５にベニヤ単板４
の前端部分を挟持する挟持体６を設置している。

この挟持体６は、ベニヤ単板４の搬入位置、並びに搬送
方向の前方に位置する出側の各折り返し部７に設置され
ている挟持開閉ｆｆｌ構８によって、開閉自在とされて
いる９−図示例において、挟持体６は上下一対の挟持片
９がスプリングｌＯ等の弾性部材によって常時咬持状態
となっており、また、上部の挟持片９の両端よりカムフ
ロア１１を突出支持している構造となっているため、挟
持開閉ｎｗ１８はこのカムフロア１１に係合し得るカム
１２によって構成され、ベニヤ噴板４の搬入位置に配置
されたものは、搬入コンベヤ１３の先端部に連係する位
置に搬送方向の両側に任意距離に亘って固定的に、また
、出側の各折り返し部７に配置されるものは、螺動、機
械動、或いは図示例のように、流体シリンダ１４のピス
トンロッド１５に接続され、カムフロア１１との係合位
置へ進退自在とされている。

この出側の各折り返し部７の各外方には、挟持搬送され
るベニヤ単板４を円弧状に倣わせる案内帯１６が、ベニ
ヤ単板４排出時には、その中間位置を枢支点として下方
を揺動自在に設置され、さらに、このベニヤ単板４排出
時に同期して、ベニヤ単板４の前端部分を仮受けして排
出コンベヤ１７上へ排出する、フォーク体、或いは吸着
ベルト等からなる受渡し体１８を出入自在に配置してい
る９一方、搬送方向の出側の折り返し部から入側の折り
返し部７へ向かう搬送路、即ち、偶数段部の搬送路にお
いては、反転したベニヤ単板４の裏面を支Ｍするコロコ
ンベヤ、ベルトコンベヤ等の支持体１９を設置すると共
に、入側の各折り返し部７の内方には、反転した状態で
挟持搬送されるベニヤ単板４を、円弧状に倣わせる案内
ガイド２０を固定的に設置している。

次いで、出側の折り返し部７の手前には、含水率測定器
２１を搬送路の搬送方向と直交する方向に任意間隔を置
いて複数個設置する９この含水率測定器２１は、マイク
ロ波方式、放射線方式、静電容量方式等によって含水率
の高低を測定するものであるが、例えば、静電容量方式
を採用すれば、ベニヤ単板４に含有する水分が多いほど
、比誘電率が高くなる特性を利用することによる。

第４図には、ベニヤ単板４の排出制御系がブロック線図
によって示されており、これによれば、含水率測定器２
１からの測定信号２２と、基準含水率２３が設定された
設定器２４からの基準含水率信号を比較器２５に入力し
て、当該ベニヤ重板４の含水率と基準含水率２３を比較
し、基準含水率２３にいたる場合には、タイマ、シフト
レジスタ等の遅延装置２６を介して、流体シリンダ１４
へ信号を出力すると共に、案内帯１６、受渡し体１８の
作動系へ出力させるものである。

次に作用を説明する。

まず、加熱セクション１のベニヤ単板の搬入位置におい
て、固定のカム１２に係合するカムフロア１１により、
挟持体６の上部挟持片９がスプリングｌＯ圧に抗して任
意時間拡開する時、これに同期して、搬入コンベヤ１３
を介して、搬送方向に対してＩａ維を直交させたベニヤ
単板４を搬入させ、ベニヤ単板４の前端を咬持させる。

この時、搬入されるベニヤ単板４は定尺、または有寸幅
に切断されたものであり、仮に一定長さに切断された定
尺幅だけであれば、ベニヤ単板４の充填効率を考慮して
、挟持体６の無端搬送帯への設置位置を設定するものと
する。

咬持されたベニヤ単板４は無端搬送帯２の回動に件って
搬送されるのであるが、その裏面は挟持体６の上面に支
持されることになり、搬送途上、出側の折り返し部７の
手前において、含水率測定器２１により当該ベニヤ単板
４の含水率が測定される。測定された含水率は測定信号
２２として比較器２５へ出力されると共に、設定器２４
に常時入力されている基準含水率２３と比較される。

この時、当該ベニヤ単板４が基準含水率２３以内であれ
ば、比較器２５から各制御系へ信号は出力されず、当該
ベニヤ単板４は案内帯１６に沿って出側の折り返し部７
から反転され、再び加熱セクシヨン１の内方へ搬送され
、偶数段の搬送路上へ反転されたベニヤ単板４の裏面は
挟持体６から、支持体１９の支持となる。そして、入側
の折り返し１部７において固定的に配置された案内ガイ
ド２０に沿って折り返され、再び出側の折り返し部７の
手前において、含水率測定器２１により当該ベニヤｍ板
４のに水率が測定される、 また、当該ベニヤｑｊ板４の薪ｌｋ率が基準含水率２３
に至っている場合には、比較器２５から信号が発せられ
、この信号を遅延装置２６を介して、各制御系へ出力す
る。即ち、７．Ｈ体シリンダ１４においてはそのピスト
ンロッド１５を伸長させることにより、カム１２を突出
させてカムフロア１１との係合な図り、挟持体６の上部
挟持片９を任意時間拡開させる９こｈに同期して、案内
帯１６の下端自由端を揺動させることにより、折り返し
状態を解除すると共に、受渡し体１８を上方へ揺動させ
、咬持状態が解除されたベニヤＩＰ−仮４を搬出コンベ
ヤ１７上へ１般出させるものである、 尚、本実施例を示す第１図においては、最下段の搬送路
上にもｌ率、測定器２１を設置して、ベニヤｍ板４の陸
水率管理をしている関係上、未だ過湿状態にあるベニヤ
Ｑ’−［４は、出側の折り返し部７から案内帯１６に沿
って反転され、再び、ベニヤ噴板４の搬入位置へ搬送さ
れることになる。したがって、この場合には、搬入位置
に設置される挟持開閉１ｔ８は固定のカム１２とぜす、
出側の折り返し部７に設置されているカム１２と同様、
カムフロア１１に係合自在としている。またこの時、新
たに搬入されるベニヤｍ板４と交錯しないよう、適宜検
出器を配置した制御系を組み込むものとする。

しかしながら、搬送路の長さ、折り返し膜数等を、適宜
調整することにより、上記ｔｒＩ成に代替しても良い。

「効果」 以上のように本発明によれば、複数個連設された加熱セ
クション１内に、その上下に多段に折り返して構成した
一対の無端搬送帯２間に、ｍ送方向に直交してベニヤｍ
板・１の前端部分を挟持する挟持体６が設置された挟持
側５を任意間陥を置いて複数個配設すると共に、少なく
とも折り返し後の搬送路を形成する偶数段部にベニヤ単
板４の裏、面を支持する支持体１９を設置し、一方、ベ
ニヤｍ板４の搬入側、並びに搬送方向の出側の各折り返
し部７近傍には、ベニヤ単板４を挟持する挟持体６を開
閉させる挟持開閉１ｔ％消８が設置され、また、その外
方には搬送中のベニヤ単板４を円弧状に倣わせ、且つ機
外へ搬出させる案内帯１６を揺動自在に設置し、さらに
、前記搬送路上に設置された含水率測定器２１により測
定されるベニヤ単板４の陸水率を、基準片水率２３と比
較して信号を出力する比較器２５をＯＮえ、出側の各折
り返し部７に設置されている案内帯１６を制御させるの
で、搬入されるベニヤｍ板４は基準片水率２３にいたれ
ば、機外へ搬出することができ、個々のベニヤ槽板４の
含水率管理が的確に行えるものである。

関って、ベニヤｍ板の過乾燥、或いは過湿状態が防止さ
れ、後段の熱圧工程、接着工程において発生する″′パ
ンク現象′°、接着不良等の不都合な一帰することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す模式的側面図、第２図
は第１図のＡ−Ａ線矢祖国、第３図は第１図のＢ−Ｂ線
矢祖国、第・１図は本発明の制御系を示すブロック線図
である９ １・・・加熱セクション、　２・・・無端搬送帯、４・
・・ベニヤｍ板、　　　６・・・挟持体、７・・・折り
返し部、　　　８・・・挟持開閉機構、１１・・・カム
フロア、　　　　１２・・・カム、１６・・・案内帯、
　　　　　　１７・・・搬出コンベヤ、１８・・・受渡
し体、　　　　２１・・・含水率測定器、特許出願人　
株式会社　大平製１ヤ所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数個連設された加熱セクション内に、その上下に多段
   に折り返して構成した一対の無端搬送帯間に、搬送方向
   に直交してベニヤ単板の前端部分を挟持する挟持体が設
   置された挟持棚を任意間隔を置いて複数個配設すると共
   に、少なくとも折り返し後の搬送路を形成する偶数段部
   にベニヤ単板の裏面を支持する支持体を設置し、一方、
   ベニヤ単板の搬入側、並びに搬送方向の出側の各折り返
   し部近傍には、ベニヤ単板を挟持する挟持体を開閉させ
   る挟持開閉機構が設置され、また、その外方には搬送中
   のベニヤ単板を円弧状に倣わせ、且つ機外へ搬出させる
   案内帯を揺動自在に設置し、さらに、前記搬送路上に設
   置された含水率測定器により測定されるベニヤ単板の含
   水率を、基準含水率と比較して信号を出力する比較器を
   備え、出側の各折り返し部に設置されている案内帯を制
   御することを特徴とする多段式ベニヤドライヤ。