JPH01174576A

JPH01174576A - 水性不透明インキ組成物

Info

Publication number: JPH01174576A
Application number: JP62333820A
Authority: JP
Inventors: Kiyotaka Imagawa; 清隆今川; Taiji Okuda; 奥田　泰司
Original assignee: Sakura Color Products Corp
Current assignee: Sakura Color Products Corp
Priority date: 1987-12-28
Filing date: 1987-12-28
Publication date: 1989-07-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】庄ｍ旧１土狂本発明は、水性不透明インキ組成物に関し、特に、吸収
性又は非吸収性の無彩色又は有彩色の筆記面上に鮮明に
、即ち、高い視認性にて筆記することができ、更に、イ
ンキ吸蔵体から毛細管現象にてインキをペン先に流出さ
せて筆記することもできる水性不透明インキ組成物に関
する。

ｌ米■及歪従来、不透明インキ組成物は、水性、油性共に、筆跡に
不透明性を与えるための隠蔽剤として、粒径が大きく、
且つ、比重が大きい白色顔料、代表的には酸化チタン粒
子を含有している。このようなインキ組成物は、上記白
色顔料の分散性に劣るために、インキ吸蔵体から毛細管
現象にてインキをペン先に流出させて筆記する所謂中芯
式マーキングペンのためのインキ吸蔵体としては用いる
ことができない。粒径のより小さい白色顔料を用いれば
、インキ組成物中でのその分散性にはすぐれるものの、
目的とする隠蔽性に劣るようになり、筆跡の不透明性を
確保することができない。

が　′　しようとする口　占本発明者らは、従来の不透明インキ組成物における前述
した問題を解決するために鋭意研究した結果、微小な中
空樹脂粒子エマルジョンをインキ組成物中に分散させる
ことによって、不透明性にすぐれる白色インキ組成物を
得ることができ、更に、水溶性染料又は所定の粒径を有
する抛細な有彩色染顔料を配合することよって、同様に
、不透明性にすぐれる有彩色インキ組成物を得ることが
できることを見出して、本発明に至ったものである。

司　占を２するための本発明による第１の水性不透明インキ組成物は、水を含
有する水性インキ組成物において、（ａ）　　中空樹脂
エマルジョン、及び（ｂ）　　水溶性樹脂又は常温で造
膜性を有する樹脂エマルジョンを含有することを特徴とする。

本発明による第２の水性不透明インキ組成物は、水及び
着色剤を含有する水性インキ組成物において、（ａ）　　中空樹脂エマルジョン、（ｂ）　　呆溶性樹脂又は常温で造膜性を有する樹脂エ
マルジョン、及び（ｃ）　　着色剤として水溶性染料又は粒径０．０１〜
１μｍの有彩色染顔料粒子を含有することを特徴とする。

本発明によるインキ組成物においては、溶剤として、水
が用いられる。インキ組成物における水の量は、通常、
５０〜９０重量％、好ましくは６０〜８０重量％の範囲
である。

本発明による水性不透明インキ組成物においては、隠蔽
剤として、中空樹脂粒子のエマルジョンが用いられる。

このような中空樹脂粒子のエマルジョンは、プラスチッ
ク・ピグメントとして知られており、特開昭５８−１２
２９７４号公報や特公昭６１−２９６３５号公報に記載
されているように、例えば、ジェット印刷用インキ組成
物において、明度の低い被印刷体上での視認性を高める
白色顔料として用い得ることが知られている。

プラスチック・ピグメントは、エマルジョン（共）重合
によって得られるポリスチレン、アクリル−スチレン共
重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル樹脂
等の中空で、比重が約１以下、粒径が０．３〜１．０μ
ｍ程度の樹脂粒子のエマルジョンであって、例えば、大
日本インキ化学工業■製「ボンコート」　（アクリル−
スチレン共重合体）や、ローム・アンド・ハース社製「
オペーク・ポリマー」　（アクリル−スチレン共重合体
）、旭化成工業■製「ラテックス５ＢＬ８８０１Ｊ（ポ
リスチレン）等として市販されており、本発明において
はかかる市販品を好適に用いることができる。

このような中空樹脂粒子は、本発明によるインキ組成物
において、通常、１〜４０重量％、好ましくは１０〜３
０重量％の範囲で配合される。インキ組成物において、
中空樹脂粒子の配合量が１重量％よりも少ないときは、
隠蔽性が十分でな（、他方、４０重重景を越えるときは
、筆跡の筆記面への接着性に劣るようになる。特に、イ
ンキ組成物の安定性の点からは、アクリル−スチレン共
重合体中空樹脂エマルジョンを１０〜３０重景％（重量
分）の範囲で用いることが好ましい。

本発明において、不透明白色インキ組成物を得るときは
、上記中空樹脂粒子が白色顔料として機能する。しかし
、白色以外の無彩色及び有彩色のインキ組成物を得る場
合は、着色剤として、水溶性染料又は粒径が０．０１〜
１μｍの範囲の有彩色顔料が配合される。粒径がこの範
囲にあれば、用いる顔料は何ら限定されるものではなく
、例えば、カーボンブラック、銅フタロシアニンブルー
、フタロシアニングリーン等、任意のものを用いること
ができる。染料が水不溶性の場合でも、適宜の分散剤に
よって、インキ組成物中に安定に分散させて、用いるこ
とができる。特に、顔料又は水不溶性染料は、粒径がｏ
、ｏｉ〜０．７μｍの範囲であることが好ましい。

既に、種々の顔料を水に分散させてなる分散体が市販さ
れており、本発明においても、かかる市販品を好ましく
用いることができる。上記顔料分散体には、顔料の分散
剤として、種々の樹脂や界面活性剤等が配合されている
ことがあるので、本発明によるインキ組成物においても
、かかる樹脂、界面活性剤等が含有されていてもよい。

着色剤は、インキ組成物において、通常、１〜３０重量
％の範囲で含有され、好ましくは、５〜２０重量％の範
囲で含有される。特に、水不溶性の染料や顔料を過多に
含有させるときは、インキ組成物の粘度が高すぎるため
に、筆記性に劣ることとなる。他方、着色剤の含量が過
少にすぎるときは、筆跡の濃度が薄＜、実用的ではない
。

更に、本発明によるインキ組成物においては、筆記面上
での筆跡のレベリング性を高め、或いは着色剤の分散性
を高めるために、水溶性樹脂又は常温で造膜性を有する
樹脂エマルジョンを含有することができる。

上記水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン等の合成樹脂や、アラビアゴム、セラ
ック等の天然樹脂が好ましく用いられる。更に、水溶性
アクリル樹脂や水溶性スチレン−無水マレイン酸共重合
体等のように、アンモ三つム塩基やカルボン酸ナトリウ
ム塩のような塩形成によって水に可溶性化した樹脂も用
いられる。また、上記樹脂エマルジョンとしては、特に
限定されるものではないが、例えば、ポリ酢酸ビニルエ
マルジョンやスチレン−マレイン酸共重合体樹脂エマル
ジョン等が用いられる。

これらの水溶性樹脂又は樹脂エマルジョンは、インキ組
成物において、通常、３０重量％以下、好ましくは、２
０！ｉ１％以下の範囲で含有される。

過多に配合するときは、前記隠蔽剤による筆跡の不透明
性を低下させる。

更に、本発明によるインキ組成物においては、湿潤剤及
び／又は筆跡の乾燥促進剤として、種々の水溶性有機溶
剤を必要に応じて配合することができる。かかる水溶性
有機溶剤としては、例えば、エタノール、プロパツール
、ブタノール等の低級アルシールや、或いはグリセリン
、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリ
コール類、ジエチレングリコール、トリエチレングリシ
ール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のポリアルキレングリコールを挙げることができ
る。

これら有機溶剤は、本発明によるインキ組成物において
、２０重量％以下、好ましくは１０重量％以下の範囲で
含有される。

前記したように、顔料の分散剤として界面活性剤が用い
られる場合があるが、本発明においては、例えば、非吸
収性筆記面でのレベリング性を高めるために、種々の界
面活性剤を含有してもよい。

このような界面活性剤として、アニオン、ノニオン、カ
チオン、両性のいずれのものも用いることができる。し
かし、特に、ポリオキシエチレン鎖を有するカルボン酸
系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系
等のノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤、アルキ
ルベタイン型の両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤等
が好ましく用いられる。

上述した界面活性剤は、インキ組成物において、１０重
量％以下、好ましくは５重量％以下の範囲で含有される
。界面活性剤の配合量が１０重量％を越えるときは、却
ってインキ組成物の分散安定性を阻害する。

また、インキ組成物は、上記以外に、必要に応じて、通
常、水性インキ組成物に配合される任意のｐＨ調整剤や
防腐剤を含有していてもよい。

１里皇四員本発明によるインキ組成物は、先ず、隠蔽剤として、従
来の粒径が大きく、比重が大きい酸化チタンと異なり、
前述したような特性を有する微小な中空樹脂粒子を含有
するので、インキ組成物中での分散安定性にすぐれる。

従って、本発明によるインキ組成物は、長期間にわたっ
て放置しても、前記中空樹脂粒子の凝集や沈降を生じな
い。更に、このように、分散安定性にすぐれるために、
インキ吸蔵体から毛細管現象にてインキをペン先に流出
させて筆記する所謂中芯式マーキングペンのためのイン
キ組成物としても好適に用いることができる。

特に、前記中空樹脂粒子は、その中空構造のために、光
拡散効果が大きく、従って、従来の酸化チタンに比べて
、著しく微小でありながら、ｉ画性にすぐれ、白色顔料
として機能するので、白色不透明の水性インキ組成物と
して好適に用いることができる。

次に、本発明によるインキ組成物が前記中空樹脂粒子と
共に、黒色を含む所定の粒径のを彩色顔料を含有すると
きも、中空樹脂粒子が嵩高いので、インキ組成物におい
て、有彩色顔料が中空樹脂粒子間に分散され、色分かれ
、即ち、顔料の凝集や沈降を生じず、非常に安定な不透
明インキ組成物を得ることができる。更に、その筆跡は
、中空樹脂粒子の高い隠蔽効果のために、不透明性にす
ぐれる。

スＪ１脛以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない、尚、実
施例において、部及び％はそれぞれ重量部及びＩｉ量％
を示す。

第１表に示す成分からなる水性マーキングペンインキ組
成物を調製した。表中、かっこ内は％数を示し、残部は
水である。これらのインキ組成物を用いて、第１表に示
すように、硬質塩化ビニル樹脂からなる筆記面上に筆記
した。いずれのインキ組成物も、その筆記性及び筆跡の
不透明性はすぐれていた。

更に、本発明によるインキ組成物において、種々の成分
がインキ組成物の保存安定性に与える影響を調べるため
に、第２表に示す成分からなるインキ組成物を調製し、
それぞれのインキ組成物の保存安定性を調べた。この保
存安定性としては、容器又はインキ吸蔵体を備えたマー
キングペンに充填し、後者の場合は、マーキングペンを
そのペン先を上にして直立させ、所定期間経過後のイン
キ組成物の状態を目視にて調べた。結果を第３表に示す
。

特許出願人　株式会社サクラクレパス

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水を含有する水性インキ組成物において、（ａ）中空樹脂エマルジョン、及び（ｂ）水溶性樹脂又は常温で造膜性を有する樹脂エマル
ジョンを含有することを特徴とする水性不透明インキ組成物。
（２）水及び着色剤を含有する水性インキ組成物におい
て、（ａ）中空樹脂エマルジョン、（ｂ）水溶性樹脂又は常温で造膜性を有する樹脂エマル
ジョン、及び（ｃ）着色剤として水溶性染料又は粒径０．０１〜１μ
ｍの有彩色染顔料粒子を含有することを特徴とする水性不透明インキ組成物。