JPH01173841A - サーモクロミック被膜の構造 - Google Patents

サーモクロミック被膜の構造

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JPH01173841A
JPH01173841A JP33429787A JP33429787A JPH01173841A JP H01173841 A JPH01173841 A JP H01173841A JP 33429787 A JP33429787 A JP 33429787A JP 33429787 A JP33429787 A JP 33429787A JP H01173841 A JPH01173841 A JP H01173841A
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JP
Japan
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thermochromic
coating
ink
film
films
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JP33429787A
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English (en)
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Nobushige Arai
洗 暢茂
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばオープントースターのドアガラス表面
に形成され、オーブン内の温度変化の状態を調理者に知
らせるためのサーモクロミック被膜の構造に関するもの
である。
〔従来技術〕
従来のサーモクロミック被膜としては、例えばクロム酸
タリウム(T 12Cr 04 )系サーモクロミック
材を主成分とするサーモクロミックインクを用いたもの
が知られている。
この種のサーモクロミック被膜は、クロム酸タリウム系
顔料とバインダーとを混合してなるインクを例えばオー
プントースターのドアガラスの内面に印刷することによ
り形成される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来のサーモクロミック被膜においては
、被膜の表面が直接外気に触れる構造であるため、被膜
の内部から食品衛生上有害な物質であるタリウム、クロ
ム及び顔料等が溶出し、食品等に付着する可能性がある
という問題点があった。
そこで、本発明の目的とするところは、これらの有害物
質の外部への溶出を阻止し、食品衛生上安全性の高いサ
ーモクロミック被膜の構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明が採用する主たる手
段は、その要旨とするところが、食品衛生上有害な物質
を含んでなるサーモクロミックインクを用いたサーモク
ロミック被膜の構造において、上記サーモクロミック被
膜の最上層部を非透水性の被膜材で被覆した点に係るサ
ーモクロミック被膜の構造である。
〔作用〕
本発明に係るサーモクロミック被膜の構造は上記のよう
に構成されているため、食品衛生上有害な物質の外部へ
の溶出は、非透水性の被膜材により阻止される。
〔実施例〕
以下添付図面を参照して、本発明を具体化した実施例に
つき説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施例
は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的
範囲を限定する性格のものではない。
ここに、第1図は本発明の一実施例に係る構造のサーモ
クロミック被膜を有するオーブントースタ−の概略構成
を示すものであって、同図ta+は正面図、同図(bl
は同図(alにおけるA矢視部拡大正面図、同図1c)
は同裏面図、同図(dlは同側断面図、第2図は本発明
の他の実施例に係る構造のサーモクロミック被膜を有す
るホットプレートの概略構成を示すものでありて、同図
(alは斜視図、同図(blは同図(alにおけるB矢
視部拡大正面図、同図tc+は同側断面図である。
この実施例に係るサーモクロミック被膜の構造は、前記
サーモクロミック被膜の最上層部を非透水性の被膜材に
より被覆することにより構成されている。
上記被膜材としては、例えばガラス質フリントのバイン
ダをインク化したものを使用することができ、透明仕上
がりとなるこの種の被膜材としては、融点が400〜6
00℃の範囲内の低融点ガラスが望ましく、例えばホウ
ケイ酸(B203−p、o−s、o2 >を骨格にした
ものを使用することができる。
即ち、上記系に、密着に関与する熱膨張性、化学的耐久
性、硬度等を調整するために、ZnO。
ZrO2、CdO,T i02 、Aj203 、L 
i02、に20.Na02等を添加スル。
これらの組成比は、以下の範囲内のものが望ましい。
PbO40〜60  重量部 5i02        10〜30 B20.         5〜20 (Na/K) 20      0〜3CdOO〜5 T i 02          Q〜3Af203 
       Q〜2 ZnOO〜5 Z r 02          Q〜5Lio2  
      0〜5 上記の範囲内の組成で熔融されたセラミック質は、融点
が400〜600℃、熱線膨張係数が1oo〜5ox1
o  (c+a/am’c)である。
上記したようにして調整されたセラミック質を5〜10
μmの微粉末とし、セラミック質添加剤、熱分解性ポリ
マー及び溶剤等を加えてインク化する。
インク化する場合の上記各組成物の組成比は、以下の如
くである。
セラミック質ビヒクル   100 重量部セラミック
質添加剤   5〜lO 熱分解性ポリマー   10〜20 溶剤         10〜50 そして、上記配合物をビーズ分散、ロール分散等の方法
により精密分散し、インク化する。
ここに用いる熱分解性ポリマーは、メタクリル酸エステ
ルポリマー、硝化綿、ポバール及びシェークロースエス
テル等300〜400℃で完全に熱分解を受けるものを
使用することができる。また、セラミック質添加剤とし
ては、ZrO2,Sl 02 、 BN、  L i 
A 12 S 104等を用いることができる。
溶剤としては、用いる熱分解性のポリマーの溶解性のあ
るものは全て使用することができ、印刷あるいは塗布の
方法に適応する蒸発速度のものが選択できる0例えば、
エステル、ケトン、アルコール、グリコールエーテル、
ターペン、ソルベントナフサ等である。
尚、上記被膜材を有色仕上げとする場合には、サーモク
ロミック顔料であるクロム酸タリウム系物質(S n 
02ゾルによりコーティングした粉末)に影響を与えな
い顔料を選定し、5〜20重量部の範囲で上記混合物に
添加・混合し、インク化すれば良い。
そして、発熱体や蓄熱体となるガラス、金属あるいはセ
ラミックの表面にクロム酸タリウム系のサーモクロミッ
ク材からなるインク等によりパターンを形成し、最終仕
上げ工程において、上記したようにして調整された被膜
材をトップコート印刷若しくは塗布して熱炉で所定の温
度にて焼成することにより、本発明に係るサーモクロミ
ック被膜の構造が形成される。
尚、上記焼成の条件は、素材特性やインク組成により異
なるが、酸化雰囲気内で400〜800℃、5〜10分
程度とすることにより十分であって、このようにして得
られた上記被膜材の表面物性は、耐える摩耗性、耐熱性
及び耐化学薬品性において極めて優れた特性を有する。
以下の表1に、本発明に係る被膜材に用いることのでき
る低融点ガラスの組成物及びその組成比の一例を示す。
上記表1において、フラックスAは580℃。
5〜10分、フラックスBは650℃、5〜lO分の各
条件下で焼成することによって、強靭で且つ透明なガラ
ス質を形成する。
そして、これらの被膜材を用いると、サーモクロミック
被膜における熱応答性が優れ、また、例えばフラックス
BにTi−3b−Cr、  5b−Pb等の混焼系顔料
にて黄色に着色したものにおいては、高温域においても
比較的色相変化を受けないことから、サーモクロミック
被膜の色変化に対して影響を及ぼすということはない。
次に、第1図に基づいて、本発明の一実施例に係るサー
モクロミック被膜の構造を例えばオープントースター1
のドアガラス3の裏面側から形成する場合の手順につい
て説明する。
同図Talにおいて、2はドア枠15は把手である。
また、クロム酸タリウム系のサーモクロミックインクを
用いたサーモクロミック被IXの絵柄は、同ID(b)
に示す如くであって、その裏面図を同図(C)。
その側断面図を同図(d)にそれぞれ示す。
各図において、6は黒色インク被膜、8はエポキシ等の
有機バインダーを混合したクロム酸タリウムを主成分と
するサーモクロミックインク被膜、また、7は上記サー
モクロミックインク被膜8と同色のダミーインク被膜で
ある。
まず、ダミーインク被膜7及びサーモクロミックインク
被膜8により形成されるべき絵柄を抜いた版を用いて、
黒色インク被1j!6により形成される絵柄をシルクス
クリーン印刷にて印刷し、80℃の雰囲気内で10分間
指触乾燥する。
その後、例えば黄色のサーモクロミックインク被iis
及びダミーインク被膜7を順次印刷して乾燥する。
上記黒色インク被成6.ダミーインク被膜7及びサーモ
クロミックインク被膜8の各インクは、各々の顔料にバ
インダーとしてガラス質フリットや添加剤を加えてイン
ク化したものである。
上記したようにして形成されたサーモクロミック被膜の
最上層部に、ガラス質フリットのパインダ−をインク化
してなる本発明の実施例に係る被膜材9 (同図fd)
を参照)を被覆し、上記ドアガラス3の強化温度である
650〜700℃の雰囲気内でドアガラス3の強化と共
に、上記各インクの焼成を行う。
上記したようにして本発明の一実施例に係るサーモクロ
ミック被膜の構造を得ることができる。
更に第2図ial、 To)、 (C)に基づいて、例
えばホントプレート11の蓋10の表面に、本発明の他
の実施例に標るサーモクロミック被膜の構造を形成する
場合の手順について説明する。
同図において、12はホントプレート11の下カバー、
13は熱板、14はキャリーハンドル、また、15は1
!源用の差し込みプラグである。
まず、例えば熱硬化ポリエステル白色塗料被膜を有する
鋼板をプレス成形することにより形成された上記mIO
の表面に、サーモクロミックインク被膜8からなる模様
をシルク印刷により形成し、120〜200℃の雰囲気
内で乾燥・硬化する。
引き続き、ダミーインク被膜7からなる模様を上記サー
モクロミックインク被1!i!8の場合と同様、シルク
印刷することにより形成し、120〜200℃の雰囲気
内で、乾燥・硬化する。
更に、黒色インク被1!!i6を上記ダミーインク被膜
7及びサーモクロミックインク被B!8の周囲にシルク
印刷し、乾燥・硬化する。
そして、上記黒色インク被膜6.ダミーインク被111
!?及びサーモクロミックインク被II5!8の上面に
、被膜材9を10〜20μmの厚みで被覆し、焼成する
上記したようにしてサーモクロミック被膜の構造が形成
される。
本実施例に係るサーモクロミック被膜の構造を有する前
記オーブントースタ−1と従来のサーモクロミック被膜
の構造を有する図外のオーブントースターとを用いて、
食品衛生法に基づくガラス器具の家庭用品試験法に従っ
て酢酸による煮沸溶出試験を実施したところ、サーモク
ロミック被膜からのクロムの溶出量は、本実施例品にお
いては0.0004μg / m 1 、従来品では0
.004μg7mlであった。また、サーモクロミック
被膜からのタリウムの溶出量は、本実施例品では、0.
01μg/ml、従来品では0.37μg / m l
であった。
卯ち、本発明に係るサーモクロミック被膜の構造におい
ては、サーモクロミック被膜からの有害物質の溶出をほ
ぼ完全に阻止することができる。
また、本実施例に係るサーモクロミック被膜の構造にお
いては、サーモクロミック顔料の滲みや流出を防止する
ことができ、仕上がり外観を極めて良好な状態で維持す
ることができる。そして、従来、このような仕上がり外
観の不良を防止するために施されていたサーモクロミッ
クインク被膜8の上面へのAi温金金属酸化物処理被膜
処理の省略、若しくは処理濃度の低減を図ることができ
る。
更に、黒色インク被膜6に添加されていたアルミナ粉末
を省略することができるため、シルク印刷作業における
装置の目詰まりを防止することができるという副次的効
果も生じ、総合的に、インクコストや加工費の低減を図
ることも可能となる。
尚、上記各実施例において用いた被膜材9は、サーモク
ロミック被膜を形成する際のバインダーとして使用する
ことも可能である。
(発明の効果〕 本発明は、上記したように、食品衛生上有害な物質を含
んでなるサーモクロミックインクを用いたサーモクロミ
ック被膜の構造において、上記サーモクロミック被膜の
最上層部を非透水性の被膜材で被覆したことを特徴とす
るサーモクロミック被膜の構造でるから、サーモクロミ
ック被膜からの有害物質の外部への溶出を阻止すること
ができる。従って、食品衛生上の安全性を高めることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る構造のサーモクロミッ
ク被膜を存するオーブントースターの概略構成を示すも
のであって、同図fatは正面図、同図中)は同図ta
lにおけるA矢視部拡大正面図、同図1etは同裏面図
、同図(dlは同側断面図、第2図は本発明の他の実施
例に係る構造のサーモクロミック被膜を有するホットプ
レートの概略構成を示すものであって、同図fatは斜
視図2同図(blは同図fa)におけるB矢視部拡大正
面図、同図fc)は同側断面図である。 〔符号の説明〕 6・・・黒色インク被膜 7・・・ダミーインク被膜 8・・・サーモクロミックインク被膜 9・・・被膜材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、食品衛生上有害な物質を含んでなるサーモクロミッ
    クインクを用いたサーモクロミック被膜の構造において
    、上記サーモクロミック被膜の最上層部を非透水性の被
    膜材で被覆したことを特徴とするサーモクロミック被膜
    の構造。
JP33429787A 1987-12-28 1987-12-28 サーモクロミック被膜の構造 Pending JPH01173841A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2812396A1 (fr) * 2000-07-27 2002-02-01 Quer Herve Le Dispositif temoin de rupture de la chaine du froid (ou du frais) apres signature d'une bonne surgelation/congelation (ou refrigeration)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2812396A1 (fr) * 2000-07-27 2002-02-01 Quer Herve Le Dispositif temoin de rupture de la chaine du froid (ou du frais) apres signature d'une bonne surgelation/congelation (ou refrigeration)

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