JPH0117357Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電動モーターを可動させて回転体と
空気ポンプを作動させることにより、ジユーサー
内の回転体を回転させること、及びレンジの下部
に形成した水泡放出部より水泡を放出することが
できるように形成したハウス玩具に関するもので
ある。

従来、ハウス玩具においては折畳み、あるいは
展開可能に形成されたものを遊びに際して展開さ
せて使用することで奇抜さと意外性をもたせると
ともに、これによつて面白い遊びを楽しむ反面、
このハウス玩具に付設してある台所用品、あるい
は装飾品等のハウス関連用品はその外形を本物に
模してミニチユア化してはいるものの内部構造の
リアル性に欠け、これでは遊びの面白さが損なわ
れて半減されてしまうという難点があり、この点
の解決が望まれていたのである。

本考案は上記の観点に鑑みてなされたものであ
つて、特に、電動モーターに連係された伝達手段
を介して回転体と空気ポンプを可動させることに
よつて、この可動に伴なつて該回転体の上部に設
けたジユーサー等を模したハウス関連用品の内部
に収納した回転体を回転させるとともに、上記空
気ポンプに連係した水泡放出部からは水泡を放出
するように形成したもので、これによつて変化の
あるリアル性に富んだ遊びの幅を拡大することが
できるハウス玩具を提案することを目的とするも
のである。

以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

図において、符号Ａはハウス玩具を示すもの
で、このハウス玩具Ａは上部にレンジ４を一体に
形成した覆い部材２が嵌合された箱部材１と、該
覆い部材２の後部寄りに立設された下部部材３と
によつて組成されている。そして、この壁部材３
の上部には広告板を模した屋根部５が一体に形成
されるとともに、この屋根部５の下部に位置する
上記壁部材３には収納棚６が形成されている。

上記レンジ４は覆い部材２の表面の前方隅に方
形状の凹部７が形成されるとともに、その内部は
区割りされて水槽室８が設けられている。９はこ
の水槽室８の一側寄りに配設された水泡放出部を
示すもので、この水泡放出部９は先端が上記水槽
室８の水８′より下方に位置し、また、他端は上
記凹部７の底面を貫通して上記箱部材１内に位置
した略〓形状を有するパイプ材によつて構成され
ている。そして、上記水槽室８の上部には上記水
泡放出部９の先端に一部が係止するような状態で
多数の透孔１０，１０……を穿設した載置板１１
が設けられるとともに、この載置板１１上にはハ
ンバーガー玩具１２が載置されているものであ
る。１３は上記レンジ４に隣接して形成したレジ
スターを示すもので、このレジスター１３は内部
が中空で、かつ上記水泡放出部９がこの内部に掩
蔽される。

一方、箱部材１内には電動モーター１４が支持
部材３０によつて支持されており、この電動モー
ター１４の回転出力軸１５の先端部にはピニオン
１６が固定されている。１７は上記支持部材３０
に軸受１８を介して回転自在に形成された軸杆を
示すもので、この軸杆１７の先端にはピニオン１
９及び平歯車２０が取着されて第１歯車部１７ａ
が形成されるとともに、の第１歯車部１７ａの平
歯車２０と上記電動モーター１４の回転出力軸１
５に設けたピニオン１６とは噛合いされている。
２１は同じく支持部材３０に軸受２２を介して回
転自在に形成された軸杆を示すもので、この軸杆
２１の先端にはベルト車２３と平歯車２４が取着
され第２歯車部２１ａが形成されている。そし
て、この第２歯車部２１ａの平歯車２４は上記第
１歯車部１７ａの軸杆１７に取着されているピニ
オン１９と噛合されているものである。２５は回
転体を示すもので、この回転体２５は上記支持部
材３０に軸受２６を介して回転自在に形成された
軸杆２７と、この軸杆２７の中央部に設けたベル
ト車２８及び先端に設けた嵌合載置部２９とによ
つて構成されており、この嵌合載置部２９には磁
石３１が嵌合されている。また、上記回転体２５
のベルト車２８と前記第２歯車部２１ａの軸杆２
１に取着されたベルト車２３とはベルト３２を介
して回転自在に連係されているものである。

３３は前記覆い部材２の表面に設けたジユーサ
ーを示すもので、このジユーサー３３の内部には
軸杆３４を介して上部には回転部材３５が、下部
には磁石３６がそれぞれ取着された回転体３７が
収納されている。また、上記ジユーサー３３と前
記箱部材１内に設けた回転体２５とは相対向して
形成されているので、このジユーサー３３内に収
納した回転体３７に取着された磁石３６と、箱部
材１内に設けた回転体２５の嵌合部２９に嵌合し
た磁石３１とは相互に吸収しようとする力が働い
た状態を維持しているので、上記回転体２５の回
転に伴なつてジユーサー３３内の回転体３７も同
様に回転させることができる。３８は空気ポンプ
を示すもので、この空気ポンプ３８は伸縮自在な
蛇腹状の部材によつて形成されるとともに、一端
には摺動杆３９が、他端には流導管４０が設けら
れている。そして、この摺動杆３９の先端は軸４
１を介して上記軸杆２１に取着されたベルト車２
３に遊嵌され、また、流導管４０の先端はビニー
ルパイプ４２の一端に接続されるとともに、この
ビニールパイプ４２の他端は上記水泡放出部９に
接続されている。４３は上記空気ポンプ３８の流
導管４０に設けた逆止弁である。４４は上記箱部
材１に形成したバツテリー収納部を示すもので、
このバツテリー収納部４４内には乾電池４５が収
納されている。４６は上記電動モーター１４を可
動させるスイツチを示すものである。

ハウス玩具Ａは上述のように構成されているの
で、その遊びの使用状態について説明すると、覆
い部材２に形成した凹部７内の水槽室８に適宜手
段によつて水８′を充満させる。次に、スイツチ
４６をONして電動モーター１４を駆動させてこ
の電動モーター１４の回転出力軸１５に固着した
ピニオン１６を回転させることによつて、このピ
ニオン１６は第１歯車部１７ａの平歯車２０と、
また、この第１歯車部１７ａのピニオン１７は第
２歯車部２１ａの平歯車２４とそれぞれ噛合され
ているので上記各歯車部１７ａ，２１ａも回転す
る。そして、この第２歯車部２１ａのベルト車２
３と回転体２５に設けたベルト車２８とはベルト
３２を介して連係されているので、この回転体２
５も上記と同様に回転させることができるととも
に、上部に設けた嵌合部２９に嵌合した磁石３１
とジユーサー３３内の回転体３７に取着した磁石
３１が相対向しており、かつ相互に吸着する力が
働いた状態が維持されているので、上記ジユーサ
ー３３内の回転体３７も回転させて遊びを楽しむ
ことができる。一方、上記第２歯車部２１ａのベ
ルト車２３には空気ポンプ３８の一方に設けた摺
動杆３９の一端が軸４１を介して遊嵌されてお
り、またこの空気ポンプ３８の他方に設けた流導
管４０の先端はビニールパピプ４２を介して水泡
放出部９に結合されているので、上記ベルト車２
３の回転により上記摺動杆３９がピストン運動を
繰返し、これにともなつて空気ポンプ３８が伸縮
されてその内部の空気を上記流導管４０に送り出
すとともに、この空気はピニールパイプ４２を通
過して上記水泡放出部９の先端より放出された水
８′の中を気泡となつて上昇するので、載置板１
１のハンバーガー玩具１２を焼くような状態が気
泡音とともに表現できるものである。

上述のように、ハウス玩具Ａは箱部材１に支持
部材３０を介して電動モーター１４を支持すると
ともに、この電動モーター１４の回転力を第１歯
車部１７ａを介してベルト車２３を設けた第２歯
車部２１ａに伝達するとともに、この第２歯車部
２１ａのベルト車２３と回転体２５に設けたベル
ト車２８とはベルト３２によつて連係された簡単
な構造で、上記電動モーター１４の回転力を容
易、かつ確実に上記回転体２５に伝達させて回転
させることができる。また、この回転体２５の嵌
合部２９に嵌合した磁石３１と覆い部材２の表面
に形成したジユーサー３３の内部に収納した回転
体３７に取着した磁石３６とは一定間隔をおいて
相対向しているとともに、相互に吸着する力が働
いているので、上記回転体２５の回転に伴なつて
上記ジユーサー３３内の回転体３７を回転させて
使用している状態を表現出来ることによつて面白
い遊びを楽しむことができる。更に、上記第２歯
車部２１ａのベルト車２３には空気ポンプ３８の
一方に設けた摺動杆３９の一端が軸４１を介して
遊嵌され、また、この空気ポンプ３８の他方に設
けた流導管４０の先端にはビニールパイプ４２を
介して水泡放出部９に結合されているので、上記
ベルト車２３の回転により上記摺動杆３９がピス
トン運動を繰返し、これにともなつて空気ポンプ
３８が伸縮されてその内部の空気を流導管４０に
送り出すことができるとともに、この空気はビニ
ルパイプ４２を通過して水泡放出部９の先端より
放出されて水８′の中を気泡となつて上昇するの
で、レンジ４の載置板１１上に載置したハンバー
ガー玩具１２を焼いているような状態を表現する
ことができて面白い遊びを楽しむことができる。
そして、この空気ポンプ３８の流導管４０に逆止
弁４３が形成されているので送り出された空気は
この逆止弁４３によつて逆流を防止することがで
きる。

なお、このハウス玩具Ａは、例えば喫茶点等の
ようにセツトを組替えることにより、多種類のも
のに使用することができる。また、実施例におい
ては電動モーター１４の回転を第１歯車部１７ａ
を介して第２歯車部２１ａに伝達しているが、こ
れに限定されず、電動モーター１４の回転を直接
第２歯車部２１ａに伝達する構成であつてもよ
い。更に、実施例においてはジユーサー２３内に
回転体３７を収納したものであるが、これに限定
されず、例えば回転体２５の先端を直接ジユーサ
ー２３内に貫通させて、そこに回転部材３５を固
着した構成であつてもよい。

以上詳しく説明したように、本考案に係るハウ
ス玩具によれば、回転体と空気ポンプは電動モー
ターと連係された歯車等の伝達手段を介して回
転、あるいは作動するように形成した簡単な構造
によつて、上記回転体を回転させること、及び空
気ポンプを可動させるという二つのことができ
る。また、上記回転体の上部の相対向する位置に
はジユーサー等のハウス関連用品を模した玩具を
設けるとともに、この玩具の内部には前記回転体
の回転にともなつて、回転する回転体を収納した
ことによつて、この回転体の回転によつて上記ジ
ユーサーが可動している状態が表現できるので、
これによつて子供に興味を起こさせるとともに、
面白い遊びを楽しむことができる。更に、上記空
気ポンプの伸縮によつてその内部の空気が水泡放
出部の先端より放出されて水の中を気泡となつて
上昇し、その際に気泡音が発生するから、レンジ
の載置板に載置したハンバーガー玩具を焼くよう
な状態を表現することができるので変化に富んだ
遊びを楽しめる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るハウス玩具の斜視図、第
２図は第１図の内部機構を示す一部省略した断面
図である。 符号Ａ……ハウス玩具、１……箱部材、２……
覆い部材、３……壁部材、４……レンジ、７……
凹部、８……水槽室、９……水泡放出部、１３…
…レジスター、１４……電動モーター、１６，１
９……ピニオン、１８，２２，２６……軸受、２
０，２４……平歯車、３０……支持部材、３３…
…ジユーサー、２５，３７……回転体、３８……
空気ポンプ、３９……摺動杆、４０……流導管、
４２……ビニールパイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電動モーター、回転体及び空気ポンプとを組合
   せた下記要件を備えたことを特徴とするハウス玩
   具。 (イ) 上記回転体と空気ポンプは電動モーターと連
   係された歯車等の伝達手段を介して回転、ある
   いは作動するように形成されていること。 (ロ) 上記回転体の上部の相対向する位置には、ジ
   ユーサー等のハウス関連用品を模した玩具を設
   けるとともに、この玩具の内部には前記回転体
   の回転に伴なつて回転する回転体を収納したこ
   と。 (ハ) 上記空気ポンプはパイプを介して水泡放出部
   に連係されていること。