JPH01173419A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

垂直磁気記録媒体

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JPH01173419A
JPH01173419A JP33244687A JP33244687A JPH01173419A JP H01173419 A JPH01173419 A JP H01173419A JP 33244687 A JP33244687 A JP 33244687A JP 33244687 A JP33244687 A JP 33244687A JP H01173419 A JPH01173419 A JP H01173419A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
recording medium
perpendicular magnetic
pores
nickel
Prior art date
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Pending
Application number
JP33244687A
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English (en)
Inventor
Akira Nagao
長尾 晄
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、特に垂直磁気記録に好適な垂直磁気記録媒
体に関し、アルミニウムまたはアルミニウム合金表面に
形成された陽極酸化皮膜の微細孔中に磁性体を充填し、
さらにこの微細孔のうちの未充填部を、酢酸ニッケル系
溶液処理によって補充したことにより、媒体表面のシミ
の発生を防止あるいは抑制できるようにしたもので、あ
る。
[従来の技術] 従来より、アルミニウムまたはアルミニウム合金に陽極
酸化処理を施し、その陽極酸化皮膜の微細孔に磁性体を
析出、充填してなる媒体が、特に垂直磁気記録方式に好
適であるとして知られている。(例えば、特公昭51−
21562号公報など参照) そしてこのような垂直磁気記録媒体の製造に際しては、
一般に、アルミニウムまたはアルミニウム合金表面に形
成された陽極酸化皮膜の微細孔に鉄、ニッケルなどの磁
性体を電解析出により充填し、次いで水を注ぎながら表
面を研磨して表面の均一化を図った後、さらに必要に応
じて水洗し、乾燥保護膜を形成するなどの表面処理を行
うという方法が採られていた。
U発明が解決しようとする問題点コ ところが、このような垂直磁気記録媒体にあっては、微
細孔中に磁性体を電析させる工程で、その磁性体の電析
に分布が生じ、このため全ての微細孔中に十分磁性体の
充填されていない未充填欠陥部が生じることが多々あり
、このような場合には、次の研磨工程、あるいは研磨後
の水洗工程で、シミが発生するという不都合が生じた。
第3図は、研磨後の表面のシミの発生状況の一例を示す
光学顕微鏡写真である。そしてこのようなシミの発生し
た部分には、その中心部に必ず欠陥部やスクラッチ傷が
見受けられる。電子顕微鏡で詳細に調べると、この欠陥
部には鉄等の磁性体が微細孔中の表面まで成長していな
い未充填欠陥部が多く含まれることがわかった。このこ
とからシミの発生は未充填欠陥部を中心に発生し、その
発生機構は次のように考えることができる。すなわち、
磁性体充填工程において電析、水洗後にもかかわらず未
充填微細孔中には電解液が残存しており、研磨工程まで
に酸化されると考えられる。次式に鉄の酸化反応の一例
を示す。
FeS O++H20−Fe(OH)t+l−1ts 
04F e(Or−t L + Ot→F e(OH)
3↓このため研磨工程で水に濡れた場合、微細孔中のp
 I(ばかなり低くなっており、この部分を中心に局部
電池を作り微細孔中の鉄が溶解するとともに、その周囲
に水酸化第二鉄の沈澱が生じ、これがシミの原因になる
ものと考えられる。なお、スクラッチ傷がある場合はそ
の傷に沿って溶解した電解質が流れるため、スクラッチ
傷に沿ったシミが発生するものと考えられる。第2図は
局部電池作用により鉄の水酸化物が沈澱する様子を模式
的に示したものである。
そこで、この発明では上述のような問題点を解消し、鉄
、ニッケル等の磁性体の酸化還元反応を抑えて、表面の
シミの発生が防止あるいは抑制された垂直磁気記録媒体
を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] −この発明の垂直磁気記録媒体は、アルミニウムまたは
アルミニウム合金表面に形成された陽極酸化皮膜の微細
孔中に磁性体を充填し、さらにこの微細孔のうちの未充
填欠陥部を、酢酸ニッケル系溶液処理によって補充した
ことをその解決手段とする。
以下、この発明の垂直磁気記録媒体を詳細に説明する。
第1図は、この発明の垂直磁気記録媒体の構造例を模式
的に示したものである。第1図中符号1は基材をなすア
ルミニウムまたはアルミニウム合金層であり、このアル
ミニウム層lの表面には厚さ4〜6μm程度の陽極酸化
皮膜2が形成されている。この陽極酸化皮膜2は、通常
の陽極酸化処理によって形成され、具体的には酸化アル
ミニウム(A I20 、)からなるものであって、特
に低温浴、高電圧で電解化成される硬質な皮膜が好適で
ある。
陽極酸化皮膜2のアルミニウム層lと接する部分は半導
電性のバリア層3となっており、このバリア層3の上方
には多数の微細孔4・・・が形成されている。この微細
孔4・・・は、径45nm程度の柱状の空洞であって、
その長手方向が媒体膜面に対して垂直方向になるように
配列されている。そして、このような微細孔4・・には
、鉄、ニッケルなどの磁性体5が充填されている。ここ
で、これ・らの磁性体5が十分充填されなかったわずか
の欠陥孔4a・・・中は、さらに酢酸ニッケルの水酸化
物6により補充されて、全ての微細孔4・・・が充填さ
れた媒体となる。そして、表面研磨が施されて表面が均
一とされ、この発明の垂直磁気記録媒体7が構成されて
いる。
このような垂直磁気記録媒体7の製造に際しては、まず
媒体の素材として、アルミニウムまたはアルミニウム合
金からなる基材1に、脱脂、アルカリエッヂング、スマ
ット除去などの前処理を施したのち、陽極酸化処理して
その表面に陽極酸化皮膜2を形成する。
この陽極酸化処理は、しゅう酸電解浴、硫酸電解浴など
を用い、直流電流、交流重畳電流などの電流を、上記基
材lが陽極となるように通電して行ない、通常、電圧4
0〜60V、電流密度0゜5〜2A/dm’の条件下で
実施する。また電解温度は、硬質な陽極酸化皮膜2が得
られる点から低温浴が好ま°シ<、通常IO〜20°C
程度とされる。
そして電解時間は、電解化成されろ陽極酸化皮膜2の厚
さが約6μm程度となるまで行えば充分である。
このような条件で陽極酸化処理を行い、陽極酸化皮膜2
を形成したのち、必要に応じて適宜、リン酸電解浴中な
どで2次電解を行って微細孔4・・・を拡大し、ついで
微細孔4・・・中に常法により鉄(Fe)、ニッケル(
N i)などの磁性体5を電解析出し、充填する。
次いで、この表面に酢酸ニッケル系溶液中で処理を施す
。ここで、この処理は、酢酸ニッケル5g/lとホウ酸
8g/lとを含む水溶液を80〜90℃程度に加熱した
温浴中に上記媒体を20分程度浸漬することによって実
施する。これにより、先の磁性体電析時に磁性体5が十
分充填されなかった未充填の欠陥孔4a内に、沈澱しや
すい酢酸ニッケルの水酸化物6が沈澱し、欠陥孔4aを
埋めることによって、全ての微細孔4・・・が十分充填
された媒体となる。
さらに、この媒体をその厚さが1.5〜2.5μm程度
となるように水中で種々の方法により研磨し、表面の均
一化を図る。
次いで、必要に応じて水洗、乾燥等の表面処理を施して
、この発明の垂直磁気記録媒体7を形成する。またさら
に、耐久性向上などのため、この表面にシリカ、グラフ
ァイトなどからなる保護膜を形成してもよい。
このようにして得られた垂直磁気記録媒体7にあっては
、上述のように陽極酸化皮膜中の微細孔4・・・に磁性
体5が充填されたのちに、尚未充填の欠陥部には、酢酸
ニッケルの水酸化物6が補充されているので、全ての微
細孔4・・・が十分充填されて均質な媒体が得られると
ともに、表面のシミを防止あるいは抑制することができ
る。これは、この酢酸ニッケルの水酸化物6が欠陥孔4
aを補充したことによって、磁性体5の酸化還元反応が
抑制されて鉄の水酸化物の沈〜が抑えられ、シミの防止
に作用したものと考えられる。またこのような垂直磁気
記録媒体7にあっては、全ての微細孔4・・・中が十分
充填されているので、耐久性などの点でも優れている。
[実施例コ Al−Mg合金について、以下の処理を施し、垂直磁気
記録媒体を製造した。
■前処理  ;脱脂、アルカリエツチング、スマット除
去 ■陽極酸化 ;2%シュウ酸浴、20℃、直流、50V
1厚さ4μm ■微細孔拡大; 1%リン酸浴、35℃、20V、10
分 ■磁性体充填;硫酸第1鉄アンモニウム80g/lポウ
酸        30g/1 40°C,1)I−I 5 、0、変形交流、ピーク電
流密度1.0A/dm’ ■酢酸ニブケル :酢酸ニッケル   5g/l溶液処
理  ホウ酸      8 g/ 180〜90℃、
20分 ■研磨   ;表面から1.5μm研磨する。
以上のようにして得られた垂直磁気記録媒体について、
その表面のシミの発生状況を、光学顕微鏡観察により評
価したところ、シミの発生は皆無であった。
比較のため、上述の各工程のうちの■酢酸ニッケル溶液
処理を省いた以外は同様の方法により製造したものにつ
いても、同様の評価を行ったところ、明らかにシミの発
生が観察された。
このことより、酢酸ニッケル系溶液処理が、シミの発生
防止の効果を有していることが判明した。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の垂直磁気記録媒体は、
アルミニウムまたはアルミニウム合金表面に形成された
陽極酸化皮膜の微細孔中に磁性体が充填されてなる垂直
磁気記録媒体において、上記微細孔の未充填欠陥部が、
酢酸ニッケル系溶液処理によって補充されたしのである
るので、全ての微細孔が十分に充填されて均質な媒体表
面が得られるとともに、表面のノミを防止あるいは抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の垂直磁気記録媒体の一例を模式的
に示す概略断面図、 第2図は、鉄の水酸化物が沈澱する様子の−例を示す模
式図、 第3図は、従来の垂直磁気記録媒体の表面の金属組織の
一例を示す光学顕微鏡写真である。 2・・・・・・陽極酸化皮膜、 4・・・・・・微細孔
、5・・・・・・磁性体、   7・・・・・・垂直磁
気記録媒体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 アルミニウムまたはアルミニウム合金表面に形成された
    陽極酸化皮膜の微細孔中に磁性体が充填されてなる垂直
    磁気記録媒体において、 上記微細孔の未充填欠陥部が、酢酸ニッケル系溶液処理
    によって補充されたことを特徴とする垂直磁気記録媒体
JP33244687A 1987-12-28 1987-12-28 垂直磁気記録媒体 Pending JPH01173419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33244687A JPH01173419A (ja) 1987-12-28 1987-12-28 垂直磁気記録媒体

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33244687A JPH01173419A (ja) 1987-12-28 1987-12-28 垂直磁気記録媒体

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JPH01173419A true JPH01173419A (ja) 1989-07-10

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ID=18255074

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JP33244687A Pending JPH01173419A (ja) 1987-12-28 1987-12-28 垂直磁気記録媒体

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JP (1) JPH01173419A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102312262A (zh) * 2011-08-22 2012-01-11 吴江市精工铝字制造厂 铜铝合金的混合酸硬质阳极氧化法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102312262A (zh) * 2011-08-22 2012-01-11 吴江市精工铝字制造厂 铜铝合金的混合酸硬质阳极氧化法

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