JPH01172637A - 電磁クラッチのブレーキ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電磁クラッチのブレーキ構造に関し、特にクラ
ッチを断状態にした際の被駆動側部分の連れ回りを好適
に抑制し得る電磁クラッチのブレーキ構造に関する。

〈従来の技術〉 従来、耕うん機や芝刈り機などに於て、走行装置、及び
作業機器を接続する動力取出し軸に対するエンジンから
の動力伝達を断続させるために、電磁クラッチを用いて
いるものがある。

この電磁クラッチにあっては、例えば特開昭５９−１３
３８４０号公報に開示されているように、フレームに固
定された取付板に環状のステータコアを固定し、そのス
テータコアに対向すると共に同軸的に回転可能なロータ
を設け、ステータコアを励磁することにより、ロータに
環状のアーマチュアを吸着して、動力伝達を行なうよう
にしている。

更に、アーマチュアを外囲するようにブレーキカバーを
設けており、ブレーキカバーのフランジ部にアーマチュ
アを弾発的に当接させるようにしている。従って、消磁
時にはアーマチュアがフランジ部に弾発的に当接するこ
とにより制動されるため、アーマチュアと一体をなすプ
ーリにベルトを介して連結された被駆動部材を速やかに
停止させることができる。これは、被駆動部材としての
例えば耕うん機の耕うん爪或いは芝刈り機の刈刃などを
、クラッチの断時に、同時に停止させるようにして安全
性を高めるためである。

しかしながら、上記構造の電磁クラッチにあっては、ブ
レーキ構造としてのブレーキカバーがアーマチュアを外
囲するように配設されているため、電磁クラッチ装置の
全体が大型化してしまうという問題がある。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、電磁クラッチ装置の全体をコンパクト化し得る電磁
クラッチのブレーキ構造を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、フレームに固定さ
れた環状の励磁ユニットと、該励磁ユニットに対向しか
つ回転自在なクラッチロータと、前記励磁ユニットを励
磁した際に前記クラッチロータに吸引されて前記クラッ
チロータと一体的に回転するアーマチュアと、前記励磁
ユニットを消磁した際に前記クラッチロータを制動する
ブレーキ手段とを有する電磁クラッチのブレーキ構造に
於て、前記ブレーキ手段が、前記励磁ユニットに傾動自
在に枢支された制動片と、前記制動片を前記クラッチロ
ータに当接させるべく弾発付勢するばね手段と、前記励
磁ユニットにより前記制動片を前記ばね手段の付勢力に
抗して前記クラッチロータから離反させる向きに傾動さ
せるべく前記制動片に設けられた磁性体部材とを有する
ことを特徴とする電磁クラッチのブレーキ構造を提供す
ることにより達成される。

〈作用〉 このようにすれば、被駆動部材の連れ回りを防止するた
めのブレーキ構造に於て、その駆動手段を別体にて設け
る必要がない。

〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。

第１図は本発明に基づく電磁クラッチを示しており、ケ
ーシング１の先端には環状のフレーム２が取付けられて
おり、フレーム２の内周部に固定された球軸受３と、ケ
ーシング１内の図示されない軸受とにより、例えばエン
ジンの出力軸に連結された駆動軸４が回転自在に支持さ
れている。また、フレーム２にはＣ字断面形状をなす環
状のヨーク５が駆動軸４と同軸的に固着されており、ヨ
ーク５内には環状の励磁コイル６が受容されている。こ
のようにして、励磁フニット２５が構成されている。

駆動軸４の先端部には小径部７が形成されており、駆動
軸４の前記球軸受３及び小径部７間には、複列式球軸受
８を介してクラッチロータ９が回転自在に支持されてい
る。このクラッチロータ９は、ヨーク５の内周面、軸線
方向端面及び外周面に亘ってヨーク５を外囲するように
コ字形断面形状をなして、環状に形成されている。

駆動軸４の小径部７には、半径方向外向きのフランジ部
１１を一体に形成されたスリーブ１２が、小径部７の軸
線方向端面に螺着されたボルト１３により抜は止めされ
て固着されている。そのフランジ部１１には、リベット
止めされた板ばね１４を介して、環状の円板状をなすア
ーマチュア１５が駆動軸４と同軸的に取付けられている
。このようにして、ヨーク５とアーマチュア１５との間
に、クラッチロータ９が介装されている。

また、クラッチロータ９の外周部には７字溝形状をなす
プーリ１０が、クラッチロータ９からアーマチュア１５
側に突出して、クラッチロータ９とアーマチュア１５と
の隙間を外囲するように固着されている。このようにす
るにより、クラッチロータ９とアーマチュア１５との吸
引面に、外部から塵などが入込むことを防止することが
できる。

尚、クラッチロータ９及びアーマチュア１５には、励磁
コイルを励磁した際に生じる磁束をアーマチュア１５の
内周より部分と外周より部分とにそれぞれ通すように迂
回させるべく、それぞれ円弧状のスロット１６が周方向
に断続的に形成されている。

ヨーク５の外周面には、第２図に良く示されるように、
楔状断面形状をなす渭１７が周方向に切設されており、
同様に楔状断面形状をなす制動片１８が、清１７内の軸
線方向に沿う向き即ち幅方向に亘って固設されたピン１
９により、溝１７内からクラッチロータ９の外周壁部の
内周面２０に向けて傾動自在に枢支されている。この制
動片１８は、ヨーク５側の板状をなす磁性体部材２１と
、クラッチロータ９の内周面２０側の非磁性体からなる
楔状部材２２とからなる。更に、ピン１９の両端部に巻
回された捩りコイルばね２３により、制動片１８が、ク
ラッチロータ９の内周面２０に向けて弾発付勢されてい
る。

従って、励磁コイル６の消磁時には図に示されるように
、制動片１８の楔状部材２２の遊端部がクラッチロータ
９の内周面２０に弾発的に当接する。また励磁時には、
ヨーク５に生じる吸引力により、溝１７の底面である吸
引面２４に制動片１８の板状部材２１が吸引されるため
、楔状部材２２とクラッチロータ９の内周面２０との当
接状態が解除されることとなる。尚、吸引面２４と磁性
体部材２１．との距離（図のＡ）を、楔状部材２２の遊
端部の厚さ（図のＢ）より小さくなるようにしておくこ
とにより、磁性体部材２１を好適に吸引することができ
る。

このようにして構成された電磁クラッチにあっては、プ
ーリ１０に掛けられた図示されないベルトを介して、被
駆動部材としての例えば耕うん機の刊うん爪が連結され
ており、駆動時には励磁コイル６を励磁することにより
、アーマチュア１５がクラッチロータ９に吸着し、て、
駆動軸４のトルクがアーマチュア１５を介してクラッチ
ロータ９に伝達され、プーリ１０を介して耕うん爪が回
転駆動される。この時、制動片１８が溝１７内に吸引さ
れているなめ、楔状部材２２の遊端部がクラッチロータ
９の内周面２０に摺接することがなく、クラッチロータ
９の回転力に対して抵抗力を生じることがない。

次に、停止時には励磁コイル６を消磁状態にすることに
より、アーマチュア１５に吸引力が作用しなくなり、ア
ーマチュア１５が板ばね１４の復元力により戻されてク
ラッチロータ９から離反するため、クラッチロータ９が
駆動されなくなる。

この時、被駆動部材側の回転慣性力によりクラッチロー
タ９が回転し続けようとするが、前記したように制動片
１８がクラッチロータ９の内周面２０に弾発的に当接す
るため、クラッチータ９に制動力が作用して、クラッチ
ロータ９が速やかに停止する。

尚、本実施例にあっては、制動片１８をクラッチロータ
９の外周壁部の内周面２０に弾発的に当接させるように
したが、例えばクラッチロータ９の軸線方向端面、或い
は内周壁部の外周面に当接させるようにしても良い。ま
た、ヨーク５に制動片１８を受容する講１７を設けたが
、ヨーク５とクラッチロータ９との間にて制動片１８を
傾動可能であれば、特に溝１７を設けなくても良い。

〈発明の効果〉 このように本発明によれば、励磁ユニットとクラッチロ
ータとの間にブレーキ構造を設け、クラッチ接続時には
励磁ユニットの吸引力を用いて制動片を励磁ユニット側
に吸引して、制動片とクラッチロータとを非接触状態に
し、クラッチの断時には制動片をばね力によりクラッチ
ロータに当接させてクラッチロータを制動することから
、制動片の駆動手段を特に設ける必要がないなど、電磁
クラッチの全体をコンパクトにすることができ、その効
果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づく電磁クラッチを示す断面図で
ある。 第２図は、第１図のＵ−ＩＩ線についてみた拡大断面図
である。 ２・・・フレーム　　　　９・・・クラッチロータ１０
・・・プーリ　　　　１５・・・アーマチュア１８・・
・制動片　　　　２１・・・磁性体部材２３・・・捩り
コイルばね２５・・・励磁ユニット特　許　出　願　人
　本田技研工業株式会社代　　　理　　　人　　弁理士
　大　島　陽　−第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　フレームに固定された環状の励磁ユニットと、該励磁
   ユニットに対向しかつ回転自在なクラッチロータと、前
   記励磁ユニットを励磁した際に前記クラッチロータに吸
   引されて前記クラッチロータと一体的に回転するアーマ
   チュアと、前記励磁ユニットを消磁した際に前記クラッ
   チロータを制動するブレーキ手段とを有する電磁クラッ
   チのブレーキ構造に於て、 前記ブレーキ手段が、前記励磁ユニットに傾動自在に枢
   支された制動片と、前記制動片を前記クラッチロータに
   当接させるべく弾発付勢するばね手段と、前記励磁ユニ
   ットにより前記制動片を前記ばね手段の付勢力に抗して
   前記クラッチロータから離反させる向きに傾動させるべ
   く前記制動片に設けられた磁性体部材とを有することを
   特徴とする電磁クラッチのブレーキ構造。