JPH01172514A - 耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製造法 - Google Patents
耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製造法Info
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- JPH01172514A JPH01172514A JP32881787A JP32881787A JPH01172514A JP H01172514 A JPH01172514 A JP H01172514A JP 32881787 A JP32881787 A JP 32881787A JP 32881787 A JP32881787 A JP 32881787A JP H01172514 A JPH01172514 A JP H01172514A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は土木作業用の機械設備などで、苛酷な摩耗条件
ドで生ずる熱亀裂に対して優れた耐熱亀裂性を有し、且
つ溶接性、靭性にも優れた表面ブリネル硬さHB450
以上の耐摩耗鋼に関するものである。
ドで生ずる熱亀裂に対して優れた耐熱亀裂性を有し、且
つ溶接性、靭性にも優れた表面ブリネル硬さHB450
以上の耐摩耗鋼に関するものである。
[従来の技術]
一般にブルドーザやパワーショベルなどの建設機械およ
びクラッシャーやシュートなどの鉱山設備においで、岩
石や土砂による摩耗を受ける部分に使用される耐摩耗鋼
は、通常焼き入れまま、または、焼き入れ焼戻し熱処理
により製造されているが、摩耗寿命を延長する目的から
高硬度化の傾向にある。
びクラッシャーやシュートなどの鉱山設備においで、岩
石や土砂による摩耗を受ける部分に使用される耐摩耗鋼
は、通常焼き入れまま、または、焼き入れ焼戻し熱処理
により製造されているが、摩耗寿命を延長する目的から
高硬度化の傾向にある。
かかる用途に使用される従来例としては特開昭80−5
9019号公報においてC:0.I5〜0.45%、S
I:0.05〜1.00%、Mn:0.05〜0.4
5%、C「:0.05〜1.0%、Mo:0.03〜0
.85%、5oI1. /l :0.01〜0.154
’6、B : 0.0003〜0.0025%を含む鋼
が提案されており、低Mn化により遅れ破壊特性を改善
することを主眼としている。
9019号公報においてC:0.I5〜0.45%、S
I:0.05〜1.00%、Mn:0.05〜0.4
5%、C「:0.05〜1.0%、Mo:0.03〜0
.85%、5oI1. /l :0.01〜0.154
’6、B : 0.0003〜0.0025%を含む鋼
が提案されており、低Mn化により遅れ破壊特性を改善
することを主眼としている。
しかしながら、上記Mnレベルにおいては十分な焼き入
れ性を得るにはC量増加もしくは他の合金元素添加によ
り補う必要があり、ひいては高靭性を11Hるのが困難
である。
れ性を得るにはC量増加もしくは他の合金元素添加によ
り補う必要があり、ひいては高靭性を11Hるのが困難
である。
また、特開昭GO−243250号公報においてC二0
.3〜0.5%、S i : 0.05〜0.5%、
Mn :0.5〜1.596. P :0.OIO%以
ド、S : 0.005%以下、Cr:0.I 〜1.
096、Mo:0.03〜0.85%、5ofl 、
Al : 0.旧〜0.15%を含む鋼が提案されてい
るが、Cmが0.3〜0.5%であり、高硬度化による
耐摩耗性は向上するものの耐熱亀裂性は期待出来ない。
.3〜0.5%、S i : 0.05〜0.5%、
Mn :0.5〜1.596. P :0.OIO%以
ド、S : 0.005%以下、Cr:0.I 〜1.
096、Mo:0.03〜0.85%、5ofl 、
Al : 0.旧〜0.15%を含む鋼が提案されてい
るが、Cmが0.3〜0.5%であり、高硬度化による
耐摩耗性は向上するものの耐熱亀裂性は期待出来ない。
さらに特開昭61−76615号公報においては、C:
0.05〜0.400t1+、S l : 0.1
〜0.8%、Mn:0.5〜2.0°6、T i :
0.005〜0.10%、B:0.0005〜0.0
05!ゝ6、 son 、 AN : 0.0
05 〜0.10%、N : 0.0059ii以ド、
H: 0.0002%以下を含み、焼き入れ冷却時の冷
却停止温度を150〜300℃とすることにより内部健
全性などに優れた鋼の製造法か提案されている。
0.05〜0.400t1+、S l : 0.1
〜0.8%、Mn:0.5〜2.0°6、T i :
0.005〜0.10%、B:0.0005〜0.0
05!ゝ6、 son 、 AN : 0.0
05 〜0.10%、N : 0.0059ii以ド、
H: 0.0002%以下を含み、焼き入れ冷却時の冷
却停止温度を150〜300℃とすることにより内部健
全性などに優れた鋼の製造法か提案されている。
しかしながら、このものは表面硬さHB450以下の内
容であり、H,450以上の高硬度耐摩耗鋼板においで
、焼き入れ冷却停止温度を150〜300℃としたとき
に、所定の板厚範囲にわたって十分安定した表面硬さと
靭性を得るのは困難であり、材質安定上からみて好まし
い方法ではない。
容であり、H,450以上の高硬度耐摩耗鋼板においで
、焼き入れ冷却停止温度を150〜300℃としたとき
に、所定の板厚範囲にわたって十分安定した表面硬さと
靭性を得るのは困難であり、材質安定上からみて好まし
い方法ではない。
[発明が解決しようとする問題点]
近年、土木建設機械、鉱111設備分野においては処理
能力向上、高効率化、長寿命化などから機械設備の人容
量人型化および使用部材の高硬度化傾向が強まっている
。
能力向上、高効率化、長寿命化などから機械設備の人容
量人型化および使用部材の高硬度化傾向が強まっている
。
それに1′1′い鋼祠の使用条件も従来に比べ非常に苛
酷なものとなってきている。
酷なものとなってきている。
特に岩盤地帯などでの岩石塊との重切削摩耗により鋼板
表面に微小な熱亀裂か多数発生し、これが連結・して大
きな破損に至るようになる危険性が増大していることを
察知した。
表面に微小な熱亀裂か多数発生し、これが連結・して大
きな破損に至るようになる危険性が増大していることを
察知した。
本発明はかかる現状に鑑みて耐熱亀裂性に優れ、且つ、
溶接性靭性にも優れた廉価な高硬度高靭性耐摩耗鋼の製
造法を提供することを目的とする。
溶接性靭性にも優れた廉価な高硬度高靭性耐摩耗鋼の製
造法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本発明者らはH13450以上の高硬度耐摩耗鋼の表層
に生ずる微小な熱亀裂について種々の実験を重ねた結果
、耐熱亀裂性を向上させるためには、使用時に対物との
壓擦により表面層に微細亀裂が発生しにくく、その発生
した亀裂からの粒界われを抑制する必要があり、それに
は表層の塑性流動抵抗を小さ(し、表面ド層での低温焼
戻し脆化抵抗を大きくする必要があることを見出した。
に生ずる微小な熱亀裂について種々の実験を重ねた結果
、耐熱亀裂性を向上させるためには、使用時に対物との
壓擦により表面層に微細亀裂が発生しにくく、その発生
した亀裂からの粒界われを抑制する必要があり、それに
は表層の塑性流動抵抗を小さ(し、表面ド層での低温焼
戻し脆化抵抗を大きくする必要があることを見出した。
さらに重要なことは、鋼材成分を鋭意検討することによ
り、低PCr系において適正なC範囲と靭性レベルを選
択すれば、耐熱亀裂性を向上出来ることを知見した。
り、低PCr系において適正なC範囲と靭性レベルを選
択すれば、耐熱亀裂性を向上出来ることを知見した。
すなわち、第1図に示すごとく、熱亀裂感受性はCm、
靭性、表面映さの影響を強く受ける。C量と靭性の関係
でみるとH8450以上の硬さにおいてはC: 0.3
0?6以上で熱亀裂感受性が著しく増大する。また靭性
の向上はCRtの上限を緩和し耐熱亀裂性改舌にH効で
ある。さらに、硬さの低減も耐熱亀裂性敗訴に有効であ
る。
靭性、表面映さの影響を強く受ける。C量と靭性の関係
でみるとH8450以上の硬さにおいてはC: 0.3
0?6以上で熱亀裂感受性が著しく増大する。また靭性
の向上はCRtの上限を緩和し耐熱亀裂性改舌にH効で
ある。さらに、硬さの低減も耐熱亀裂性敗訴に有効であ
る。
一方、耐摩耗性は表面硬さにより支配されるが第2図に
示すごとく、H8450以上の硬さで顕著な効果がiす
られており、適正な成分範囲と製造法の組合わせにより
、耐熱亀裂性と溶接性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼を
得ることが可能である。
示すごとく、H8450以上の硬さで顕著な効果がiす
られており、適正な成分範囲と製造法の組合わせにより
、耐熱亀裂性と溶接性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼を
得ることが可能である。
本発明はこのような知見に基づいて構成したもので、そ
の要旨はC+ 0.23〜0.30%未満、Si:0.
05〜0.596、Mn:0.45超〜1.2%、P
: 0.010%以下、Cr:0.lO〜1.5%、M
o:0.05〜0.5%、T i:0.005 〜0
、05 %、 B : 0.0005〜0,003
0%、5ol) 、 AN : 0.旧〜0.10%を
3白°し、さらに必要によりCu: 0.5%以下、N
i: 0.5%以下、Nb:0.05%以下、V:ロ、
0596以下、Ca:o、005%以下の1種または2
F、、Ii以上を含Hし、残部鉄および不可避不純物か
らなり1つ、下記式で示されるPI3値を1.0%以下
とした鋼を、1000〜1250℃に加熱後熱間圧延し
たのちA3変態点以上の温度からlO℃/see以上の
冷却速度で、100℃以下の温度まで冷却して焼き入れ
することを特徴とする耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性
耐摩耗鋼の製造法である。
の要旨はC+ 0.23〜0.30%未満、Si:0.
05〜0.596、Mn:0.45超〜1.2%、P
: 0.010%以下、Cr:0.lO〜1.5%、M
o:0.05〜0.5%、T i:0.005 〜0
、05 %、 B : 0.0005〜0,003
0%、5ol) 、 AN : 0.旧〜0.10%を
3白°し、さらに必要によりCu: 0.5%以下、N
i: 0.5%以下、Nb:0.05%以下、V:ロ、
0596以下、Ca:o、005%以下の1種または2
F、、Ii以上を含Hし、残部鉄および不可避不純物か
らなり1つ、下記式で示されるPI3値を1.0%以下
とした鋼を、1000〜1250℃に加熱後熱間圧延し
たのちA3変態点以上の温度からlO℃/see以上の
冷却速度で、100℃以下の温度まで冷却して焼き入れ
することを特徴とする耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性
耐摩耗鋼の製造法である。
P 、、 = C+Mn/IO+Mo/(i+cr/
15+3V+40P+100B(%)[作 用] まず、本発明の化学成分限定理由について述べる。
15+3V+40P+100B(%)[作 用] まず、本発明の化学成分限定理由について述べる。
Cは耐摩tL性の支配因子である硬さを確保するために
必要な元素であるが、0.23%未満の添加では十分な
表面硬さをiすることが出来ない。また、0.30%以
上では靭性、溶接性が劣化しひいては加工硬化能を増大
させ耐熱亀裂性が低ドするため0.23〜0.3096
未満に限定した。
必要な元素であるが、0.23%未満の添加では十分な
表面硬さをiすることが出来ない。また、0.30%以
上では靭性、溶接性が劣化しひいては加工硬化能を増大
させ耐熱亀裂性が低ドするため0.23〜0.3096
未満に限定した。
Siは脱酸用元素であり、0.05%未満ではその効果
が少なく、0.5%を超えると靭性の低下が著しいので
0.05〜0.596とした。
が少なく、0.5%を超えると靭性の低下が著しいので
0.05〜0.596とした。
Mnは焼き入れ性向上に寄与し硬さを確保する上からは
白゛効な元素であるが、ミクロ偏析のし易さおよび同病
硬化により鋼板表面塑性流動層の微小割れを助長するた
め0,45超〜1.296に限定した。
白゛効な元素であるが、ミクロ偏析のし易さおよび同病
硬化により鋼板表面塑性流動層の微小割れを助長するた
め0,45超〜1.296に限定した。
Pはに面下層での粒界われおよび溶接遅れわれを抑制す
るために最も有効な元素であり、出来るだけ低減するこ
とが望ましいがコストを考えて0.010%以下とした
。
るために最も有効な元素であり、出来るだけ低減するこ
とが望ましいがコストを考えて0.010%以下とした
。
Crは安価に焼き入れ性を向上できる主要な元素である
か、0.1%未満ではその効果が小さく、1.5%以上
では靭性、溶接性に有害であるので0.1−1.5%と
した。
か、0.1%未満ではその効果が小さく、1.5%以上
では靭性、溶接性に有害であるので0.1−1.5%と
した。
Moは焼き入れ性確保および粒界析出物の安定作用によ
り、Pによる粒界脆化を緩和するために有効な元素であ
り、0.0596以上添加するがコストおよび溶接性の
点から0.5%以下に限定した。
り、Pによる粒界脆化を緩和するために有効な元素であ
り、0.0596以上添加するがコストおよび溶接性の
点から0.5%以下に限定した。
T1はB添加時にフリーNを固定し焼き入れ性に有効な
同病Bfmを確保するとともに、オーステナイト粒径を
微細化させるために0.005%以上の添加が必要であ
る。しかしながら0.05%を超えると著しく靭性か低
下するので0.005〜0.05%と限定した。
同病Bfmを確保するとともに、オーステナイト粒径を
微細化させるために0.005%以上の添加が必要であ
る。しかしながら0.05%を超えると著しく靭性か低
下するので0.005〜0.05%と限定した。
Bは焼き入れ性向上にH効であるためには0.0005
%以上必要であるが、0.0030%を超すとB化合物
の析出により焼き入れ性が低下し靭性劣化をもたらし、
また溶接性も損なわれるのでB添加量を0.0005%
〜0.0030%とした。
%以上必要であるが、0.0030%を超すとB化合物
の析出により焼き入れ性が低下し靭性劣化をもたらし、
また溶接性も損なわれるのでB添加量を0.0005%
〜0.0030%とした。
soΩ、AΩは脱酸上0 、0106以上の添加が必要
であるか、0.1096を超えると靭性か劣化するので
0 、01 = 0 、196とした。
であるか、0.1096を超えると靭性か劣化するので
0 、01 = 0 、196とした。
さらに本発明においては、以上の基本元素以外にCu、
Ni 、NLI、Caのいずれか1種または2種以上を
添加することにより、靭性を低下させることなく焼き入
れ性の向上を図ることが出来る。
Ni 、NLI、Caのいずれか1種または2種以上を
添加することにより、靭性を低下させることなく焼き入
れ性の向上を図ることが出来る。
即ち、Cuは靭性を劣化させずに硬さを上昇させること
に対して白°効であるが、多量に添加すると熱間割れの
原因となるため0.5%以下・とじた。
に対して白°効であるが、多量に添加すると熱間割れの
原因となるため0.5%以下・とじた。
N1は硬さおよび靭性の向上に有効であるがコストの点
から0 、54’6以下とした。
から0 、54’6以下とした。
Nb、Vは硬さ、靭性のノ、<ランス上添加され得るが
多量に添加すると溶接性を阻害するため0.05%以下
とした。
多量に添加すると溶接性を阻害するため0.05%以下
とした。
Caは硫化物系介在物の形状制御に効果があり、靭性向
上とくに方向性敗訴効果が顕著であるが、多量に添加す
ると鋼の清浄性を損ない靭性低下をもたらすために0.
0050%以ドとした。
上とくに方向性敗訴効果が顕著であるが、多量に添加す
ると鋼の清浄性を損ない靭性低下をもたらすために0.
0050%以ドとした。
また、本発明においては上記のごとく化学成分範囲を限
定するほかに、ド記式で示されるPH値を1.0%以ド
とするごとく化学成分量を規制して溶接性をも確保する
ことを必須条件としている。
定するほかに、ド記式で示されるPH値を1.0%以ド
とするごとく化学成分量を規制して溶接性をも確保する
ことを必須条件としている。
P u −C+Mn/IO+Mo/etcr/I5+
3V+40P +l00B(%)本発明は前記化学成分
を含(−iする鋼を1000〜1200℃に加熱後、熱
間圧延をし、−旦冷却したのち再びA c a変態点以
上の温度に加熱しで、A r a変態点以上の温度から
焼き入れするか、または1000〜1250℃に加熱後
、熱間圧延をし、直ちにA r a変態点以上の温度か
ら焼き入れするものである。
3V+40P +l00B(%)本発明は前記化学成分
を含(−iする鋼を1000〜1200℃に加熱後、熱
間圧延をし、−旦冷却したのち再びA c a変態点以
上の温度に加熱しで、A r a変態点以上の温度から
焼き入れするか、または1000〜1250℃に加熱後
、熱間圧延をし、直ちにA r a変態点以上の温度か
ら焼き入れするものである。
加熱温度を1000〜1250℃と限定したのは、圧延
後A r s変態点以上からの直接焼き入れの温度を得
るためにはl000℃以上とする必要がある。
後A r s変態点以上からの直接焼き入れの温度を得
るためにはl000℃以上とする必要がある。
一方、上限は結晶粒粗大化防止の点から1250℃とす
る必要があり、加熱温度範囲を1000〜1250℃と
限定した。
る必要があり、加熱温度範囲を1000〜1250℃と
限定した。
また、焼き入れ冷却速度は板厚中心まで十分に焼きが入
り、完全なマルテンサイト組織が得られる10℃/sc
c以上の冷却速度とする必要があり、これを外れると十
分に焼きも入らず靭性の高いミクロ組織は得られない。
り、完全なマルテンサイト組織が得られる10℃/sc
c以上の冷却速度とする必要があり、これを外れると十
分に焼きも入らず靭性の高いミクロ組織は得られない。
次に冷却路j′温度は高過ぎると十分な焼き入れ硬さを
得るのが困難であり、とくに建設機械などで用途の広い
薄手板厚材においてはその傾向が増大し、安定して表面
硬さと靭性を得るために冷却終了温度を100℃以下に
限定した。
得るのが困難であり、とくに建設機械などで用途の広い
薄手板厚材においてはその傾向が増大し、安定して表面
硬さと靭性を得るために冷却終了温度を100℃以下に
限定した。
尚、本発明は以上述べたように焼き入れのままでHR4
50以上の硬さをHする高硬度高靭性耐摩耗鋼を製造す
ることを主たる目的とするが、硬度、靭性、耐熱亀裂性
その他の諸特性を調整する為に、必要に応じて400℃
以下の温度で焼戻してもよいことを含むことは当然であ
る。
50以上の硬さをHする高硬度高靭性耐摩耗鋼を製造す
ることを主たる目的とするが、硬度、靭性、耐熱亀裂性
その他の諸特性を調整する為に、必要に応じて400℃
以下の温度で焼戻してもよいことを含むことは当然であ
る。
[実 施 例]
第1表に示すような化学成分A−RをHする鋼を溶製後
、第2表に示すa = jの圧延熱処理条件にて鋼板を
製造し、これらの表面硬さ、靭性、耐熱亀裂性について
調べた。
、第2表に示すa = jの圧延熱処理条件にて鋼板を
製造し、これらの表面硬さ、靭性、耐熱亀裂性について
調べた。
結果を第3表に示す。
尚、耐熱亀裂性は試験鋼板表面に接触させた矩形の圧子
を、面圧100kg/cJ、摩耗(摩擦)速度1.0
m/see以上の条件で移動させた後、磁粉探傷検査を
実施し、微小亀裂の有無により評価した。
を、面圧100kg/cJ、摩耗(摩擦)速度1.0
m/see以上の条件で移動させた後、磁粉探傷検査を
実施し、微小亀裂の有無により評価した。
第3表から明らかなごとく、本発明の規定する化学成分
範囲もしくは製造条件範囲を外れるものは、本発明のし
1的とするH8450以上の表面硬さ、または耐熱亀裂
性を満足出来ていない。
範囲もしくは製造条件範囲を外れるものは、本発明のし
1的とするH8450以上の表面硬さ、または耐熱亀裂
性を満足出来ていない。
これに対し本発明を満足するものはH8450以上の高
い表面ω!さと、良好な耐熱亀裂性を白゛し、併せて靭
性レベルも、*、い値を示している。
い表面ω!さと、良好な耐熱亀裂性を白゛し、併せて靭
性レベルも、*、い値を示している。
第3表
第 3 表 (続き)
[発明の効果]
以上の実施例からも明らかなように、本発明によれば表
面硬さおよび靭性、溶接性に優れ、且つ苛酷な使用条件
下においても十分な健全性を示す高硬度耐摩耗鋼を製造
することが可能となり、産業上の効果は極めて顕著なも
のがある。
面硬さおよび靭性、溶接性に優れ、且つ苛酷な使用条件
下においても十分な健全性を示す高硬度耐摩耗鋼を製造
することが可能となり、産業上の効果は極めて顕著なも
のがある。
第1図はCjXL、靭性レベルと微小な熱亀裂発生の関
係について示した図表、第2図は表面硬さと5M41鋼
に対する摩耗比について示した図表である。 代 理 人 弁理士 茶!lIf本 立 夫4耗比
(5Nss41劉) @+生 vEo (kyrm)
係について示した図表、第2図は表面硬さと5M41鋼
に対する摩耗比について示した図表である。 代 理 人 弁理士 茶!lIf本 立 夫4耗比
(5Nss41劉) @+生 vEo (kyrm)
Claims (1)
- (1)重量%で、 C:0.23〜0.30%未満、 Si:0.05〜0.5%、 Mn:0.45超〜1.2%、 P:0.010%以下、 Cr:0.10〜1.5%、 Mo:0.05〜0.5%、 Ti:0.005〜0.05%、 B:0.0005〜0.0030%、 sol、Al:0.01〜0.10%、 を含有し、残部鉄および不可避不純物からなり且つ、下
記式で示されるP_H値を1.0%以下とした鋼を、1
000〜1250℃に加熱後熱間圧延したのち、A_3
変態点以上の温度から10℃/sec以上の冷却速度で
100℃以下の温度まで冷却して焼き入れすることを特
徴とする耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製
造法。 P_H=C+Mn/10+Mo/6+Cr/15+40
P+100B(%)(2)重量%で、 C:0.23〜0.30%未満、 Si:0.05〜0.5%、 Mn:0.45超〜1.2%、 P:0.010%以下、 Cr:0.10〜1.5%、 Mo:0.05〜0.5%、 Ti:0.005〜0.05%、 B:0.0005〜0.0030%、 sol、Ag:0.01〜0.10%、 を含有し、さらに Cu:0.5%以下、 Ni:0.5%以下、 Nb:0.05%以下、 V:0.05以下、 Ca:0.005%以下、 の1種または2種以上を含有し、残部鉄および不可避不
純物からなり且つ、下記式で示されるP_H値を1.0
%以下とした鋼を、1000〜1250℃に加熱後熱間
圧延したのち、A_3変態点以上の温度から10℃/s
ec以上の冷却速度で100℃以下の温度まで冷却して
焼き入れすることを特徴とする耐熱亀裂性に優れた高硬
度高靭性耐摩耗鋼の製造法。 P_H=C+Mn/10+Mo/6+Cr/15+3V
+40P+100B(%)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32881787A JPH01172514A (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32881787A JPH01172514A (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01172514A true JPH01172514A (ja) | 1989-07-07 |
Family
ID=18214426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32881787A Pending JPH01172514A (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 耐熱亀裂性に優れた高硬度高靭性耐摩耗鋼の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01172514A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007029515A1 (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-15 | Nippon Steel Corporation | 使用中の硬さ変化が少ない高靭性耐摩耗鋼およびその製造方法 |
JP2011214120A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-10-27 | Jfe Steel Corp | 低温焼戻脆化割れ性に優れた耐摩耗鋼板 |
JP2014520954A (ja) * | 2011-11-25 | 2014-08-25 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 超高強度耐摩耗鋼板及びその製造方法 |
JP2015180771A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-10-15 | Jfeスチール株式会社 | 低温靭性および耐低温焼戻し脆化割れ特性に優れた耐摩耗鋼板およびその製造方法 |
JP2016125065A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 新日鐵住金株式会社 | 耐摩耗鋼板およびその製造方法 |
CN107419192A (zh) * | 2017-04-05 | 2017-12-01 | 唐山钢铁集团有限责任公司 | 一种30CrMo钢带及其生产方法 |
WO2021036271A1 (zh) * | 2019-08-23 | 2021-03-04 | 江阴兴澄特种钢铁有限公司 | 耐高温400hb耐磨钢板及其生产方法 |
-
1987
- 1987-12-25 JP JP32881787A patent/JPH01172514A/ja active Pending
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