JPH01171557A - 香料の変色防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、若番製品中の香料の変色防止剤に間す　る。

（従来の技術） 一般に、香粧品や食品をはじめとする若番製品は、種々
の香料を種々の割合で混合添加することにより、その製
品に香りづけを行い、付加価値を賦与している。このよ
うな目的で用いられる香料は、その大部分が熱や光や製
品中の共存物質なとの影響によって、程度の差こそあれ
、変色する傾向があることは、周知されている。しかし
、現状では、香料の変色を防止する方法及び手段は確立
されていない。

（発明が解決しようとする問題点） これらの若番製品に用いられる香料の中には、熱や光や
製品中の共存物質などの影響により、香料本来の色が褐
色や黄色等に変色し、製品の外観からの商品価値を著し
く低下させる場合が多くみられる。このため、若番製品
の香料としては種々の影響により変色しにくい香料を用
いたり、ある程度の香料変色を是認して使用している。

また特に光に弱い香料を用いる場合は紫外線吸収剤が利
用されている。

このような種々の影響から逃れるために、製品中に使用
する香料の種類や量は、大きな制約を受け、本来目的と
する香調と差が生じたり、質的にも粗雑な香調になって
いるのが現状である。

（問題点を解決するための手段） 本発明者はこうした状況を鑑み、香料の変色防止につい
て鋭意研究を積み重ねた結果、ツバキ科植物の枝葉の減
圧乾留成分を香料と併用することにより、香料の変色が
著しく防止されることを見い出し、さらに研究の末、本
発明を完成するに至つ　た。

本発明は、ツバキ科植物の枝葉の減圧乾留成分よりなる
香料の変色防止剤である。本発明におけるツバキ科植物
とは、双子葉植物綱離弁花亜綱側目脂座目（ツバキ目）
のツバキ科をいい、゛ソバキ科の、チャ属（チャ、アラ
サムチャ、　トウチャ）、ツバキ属（ツバキ、トウツバ
キ、サザンカ）、ナツツバキ属（ナツツバキ、ヒメシャ
ラ、ヒコサンヒメシャラ）、モツコク属（モツコク）、
サカキ属（サカキ）、ヒサカキ属（ヒサカキ、ハマヒサ
カキ）等をさす。本発明に用いる植物は、ツバキ科植物
ならば限定されないが、好ましくは、チャ属のチャ（Ｔ
ｈｅａ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　Ｌ、）、アラサムチャ（Ｔ
ｈｅａ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　Ｌ、Ｖａｒ、ａｓｓａｍｉ
ｃａ　Ｐｉｅｒｒｅ　）、ツバキ属のツバキ（Ｃａｎ＋
ｅｌｌｉａ　ｊａｐｏｎｉｃａ　Ｌ、）である。

ツバキ科植物の枝葉の減圧乾留成分としては、３０　ｍ
　ｍ　Ｈｇ以下の減圧状態で乾留される、沸点　１５０
〜２５０℃の範囲の乾留成分群が望ましい。また香料と
は、天然香料、調合香料、及び、それらの素材となる単
品香料も含む香気物質全体をいう。

香料に対するツバキ科植物の枝葉の減圧乾留成分の添加
割合は、香料の種類及び量や、香料が添加される若番製
品のヘース形態にもよるが、少なくとも　０．１重量パ
ーセント以上が望ましく、１．０重量パーセント以上で
香料の変色防止効果が顕著である。

（実施例） 以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。また、パー
セント（％）は、特にことわりのないかぎり、重量パー
セントを示すものとする。

〈実施例１〉 チャの枝葉２０Ｋｇを乾留釜に入れ、２０　ｍ　ｍ　ｌ
Ｉ　ｇの減圧下で減圧乾留し、沸点範囲１８０〜２００
℃の留出分を集めた。留出分は４０　ｇであった。

〈実施例２〉 アラサムチャの枝葉２０にｇを乾留釜に入れ、３０ｍｍ
Ｈｇの減圧下で減圧乾留し、沸点範囲２３０〜２５０℃
の留出分を集めた。留出分は３５　ｇであった。

〈実施例３〉 ツバキの枝葉２０にｇを乾留釜に入れ、ｌｏｍｍＨｇの
減圧下で減圧乾留し、沸点範囲１５０〜１７０℃の留出
分を集めた。留出分は３８　ｇであった。

（発明の効果） 本発明を適用した若番製品は、通常の本発明未適用の若
番製品に比へ、香料の変色が著しく弱く、製品の外観色
の変化が防止され好ましいものである。以下に実験例を
挙げて、本発明の効果について説明する。

く実験例〉 熱や光により変色しやすい、表１に示した香料６点く合
成苔様香料Ｖ、オイゲノール、合成ムスク香料Ｍ、イン
ドール、天然ジャスミン精油、調合香料Ａ）を用い、実
施例１に従って調製したチャの枝葉の減圧乾留成分の香
料に対する変色防止効果の実験を行った。

下記処方に従い、表１に示した香料を、各々、１．０％
含む水−エタノール溶液とし、それぞれの香料溶液中の
香料に対し、実施例１の乾留針を０〜１００％の割合で
添加した。

香料溶液の処方　　　　　　重量沈 香　　　　　　料　　　　　　　　　　　　　　　　１
．０エタノール　　　　　　　２０．０ 活　　性　　剤　　　　　　　　　　　　　　　　２．
０精　　製　　水　　　　　　　　　　　　　　７７．
　０合　　　　　　計　　　　　　　　　　　　１００
．０本活性剤：　ポリオキシエチレン４０モル付加−硬
化ヒマシ油 各サンプル５０１を密封した透明ガラス容器に入れ、そ
れぞれ、５℃、２０℃、４０℃の暗所に３０日間、及び
晴天口の屋上に太陽光照射状態で７日間保存した場合の
、各サンプルの溶液色の変化を肉眼にて観察し、実施例
１の乾留針の香料に対する変色防止効果を検討した。ま
た、同時にブランク溶液として、香料を含まない溶液を
作成し同様の保存実験を行った。

そ、の結果を表２に示した。各保存実験において、ブラ
ンク溶液には変化は認められなかったのに対し、香料溶
液の場合は、実施例１の乾留針の添加により香料の変色
が抑制され、１′８液色の変化が著しく防止された。そ
のうち比較的変色の度合が小さい調合香料への場合は、
香料に対し実ＩｉＩ！ｉ例１の乾留分を０．１％添加す
ることにより、変色防止効果が認められた。また、変色
の度合の大きい単品香料であるインドール及び合成苔様
香料Ｖの場合は、香料に対し実施例１の乾留分を５．０
〜１０．０％の範囲で添加することにより、変色防止効
果が認められた。さらに実施例１の乾留分には、オイゲ
ノールに間しては熱に対する変色防止効果、合成ムスク
香料Ｍに間しては光に対する変色防止効果が認められた
。

実施例２、実施例３によって得られた減圧乾留分につい
ても、同様の実験の結果、実施例１と同様に香料に対す
る変色効果が得られた。

以下、若番製品に本発明品を添加した製造例を挙げて、
本発明の詳細な説明する。

製造例１−Ｉ＋に、本発明品を用いた若番製品の製造例
を挙げた。その結果、いずれの製造例の場合も本発明品
を用いない若番製品に比べ、本発明品を用いた若番製品
のほうが、著しく香料の変色が防止され、外観色も好丈
しいものであった。

（以下余白） 表１ １、合成苔様香料　　　　　Ｍｅｔｈｙｌ　Ａｔｒａｒ
ａｔｅ２、オイゲノール　　　　　Ｅｕｇｅｎｏ　Ｉ３
、合成ムスク香料　　　　Ｍｕｓｋ　Ｋｅｔｏｎｅ４、
インドール　　　　　　１ｎｄｏ１５、天然ジャスミン
精油　　Ａｂｓ、Ｊａｓｍｉｎ　Ｉｔａｌｙ６、調合香
料Ａ　　　　　　　　重量比Ｂｅｒｇａｍｏｔ　ｏｉｌ
　　　　　　　１５Ｌｉｎａｌｏｏｌ　　　　　　　　
　５０Ｌｉｎａｌｙｌ　ａｃｅｔａｔｅ　　　　　３０
Ｌｅｍｏｎ　ｏｉｌ　　　　　　　　１０Ｐｈｅｎｙｌ
ａｃｅｔｏａｌｄｅｈｙｄｅ　　　　５Ｇｅｒａｎｉｕ
ｍ　ｏｉｌ　　　　　　　１０Ｒｏｓｅ　ｏｉｌ　　　
　　　　　　１５Ｙｌａｎ３　ｙｌａｎｇ　ｏｉｌ　　
　　　１０Ｒｏｓｅ　ａｂｓｏｌｕｔｅ　　　　　　５
５Ｊｏｎｑｕｉｌｌｅ　ａｂｓｏｌｕｔｅ　　　　６５
Ｔｕｂｅｒｏｓｅ　ａｂｓｏｌｕｔｅ　　　　２０Ｈｙ
ｄｒｏｘｙｃｉｔｒｏｎｅｌ　ｆａｔ　　　＋５０Ｒｈ
ｏｄｉｎｏｌ　　　　　　　　　４０）１ｅｘｙｌｃｉ
ｎｎａｍｉｃ　　ａｌｄｅｈｙｄｅ　　　１０ａ　　−
Ｉｏｎｏｎｅ　　　　　　　　　　　　　　　　　２５
Ｐｈｅｎｙｌｅｔｈｙｌａｌｃｏｈｏｌ　　　　　　２
００Ｂｅｎｚｙｌ　　ａｃｅｔａｔｅ　　　　　　　　
　　５０Ｖｅｔｉｖｅｒｙｌ　　ａｃｅｔａｔｅ　　　
　　　　　１５０ａｋｍｏｓｓ　　ａｂｓｏｌｕｔｅ　
　　　　　　　　　　２０ｒｒｉｓ　　ｃｏｎｃｒｅｔ
ｅ　　　　　　　　　　　　　５Ｍｕｓｋ　　ｔｉｎｃ
ｔｕｒｅ　　　　　　　　　　　　　３８Ｃａｓｔｏｒ
ｅｕｍ　　ｔｉｎｃｔｕｒｅ　　　　　　　　５Ｃｉｖ
ｅｔ　　ｔｉｎｃｔｕｒｅ　　　　　　　　　　　　２
０Ｒｏｓｅ　　ｂａｓｅ　　　　　　　　　　　　　　
　　５０Ｌｉｌａｃ　　ｂａｓｅ　　　　　　　　　　
　　　　　　１５Ｍｕｇｕｅｔ　　ｂａｓｅ　　　　　
　　　　　　　　６０Ｈｙａｃｉｎｔｈ　　ｂａｓｅ　
　　　　　　　　　　　１５Ｃａｒｎａｔｉｏｎ　　ｂ
ａｓｅ　　　　　　　　　　　１５合　　　　　　　計
　　　　　　　　　　　　　１０００（以下余白） 表２ 本変色の度合　　　−・・・変色なし　　士・・・微か
に変色＋　・・・軽度の変色　＋＋・・・中度の変色＋
＋＋・・・強度の変色 （製造例１）・・・香水 処方　　　　　　　　　　　　重量比 １、　　ＦＡ合香料１　　　　　　　２０．０２、エタ
ノール　　　　　　　７５．。

３、精製水　　　　　　　　　　４．８４、実施例１の
乾留分　　　　　０．　２合　　計　　　　　　　　　
　　　　　　　１００．０木処方中の成分１〜４を均一
に混合した。

（製造例２）・・・オードトワレ 処方　　　　　　　　　　　　重量比 １、調合香料２　　　　　　　１０．０２、エタノール
　　　　　　　８５．。

３、精製水　　　　　　　　　　４．９４、実施例２の
乾留分　　　　　０．　１合　　計　　　　　　　　　
　　　　　　　１００．０本処方中の成分１〜４を均一
に混合した。

（製造例３）・・・オーデコロン 処方　　　　　　　　　　　　重量比 １、調合香料３５．。

２、エタノール　　　　　　　７５．０３、精製水　　
　　　　　　　１９．９４、実施例３の乾留分　　　　
　０．　１合　　計　　　　　　　　　　　　　　　　
１００．０本処方中の成分１−４を均一に混合した。

（製造例４）・・・フレッシュコロン 処方　　　　　　　　　　　　重量比 １、調合香料４　　　　　　　　１．００２、エタノー
ル　　　　　　７５．００３、精製水　　　　　　　　
２３．９５４、実施例１の乾留分　　　　０．０５合　
　　計　　　　　　　　　　　　　　　ｉｏｏ、ｏ。

本処方中の成分１〜４を均一に混合した。

（製造例５）・・・化粧水 処方　　　　　　　　　　　　　　　　重量比１、調合
香料５　　　　　　　　　　　　に２、エタノール　　
　　　　　　　　　　１０．０３、ポリオキシエチレン
４０モル付加−１，０硬化ヒマシ油 ４、バラオキシ安息香酸メチル　　　　０．１５、グリ
チルリチン酸ジカリウム　　　　０．１６、ソルビトー
ル　　　　　　　　　　　３．０７、グリセリン　　　
　　　　　　　　３．０８、実施例１の乾留分　　　　
　　　　　０．０＋９、精製水　　　　　　　　　　　
　　８２．６９合　　計　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１００．００木処方中の成分１〜
３を均一に混合し、成分４〜９を均一混合したなかへさ
らに均一に混合することにより、上記処方の１ヒ粧水を
作成した。

（製造例６）・・・乳）α 処方　　　　　　　　　　　　　　　重量比１、ポリオ
キシエチレンｌＯモル１１加−１，０付加ソルビタンモ
ノステアレート ２、ポリオキシエチレン４０モル付加−０，５ソルビタ
ンテトラオレエート ３、グリセリルモノステアし一ト　　　　１．０４、ス
テアリン酸　　　　　　　　　　　２．０５、　　）ツ
ー２−エチルヘキサン酸−５，０グリセリン ６、バラオキシ安息香酸ブチル　　　　　０．＋７、バ
ラオキシ安息香酸メチル　　　　　川８、カルボキシビ
ニルポリマー　　　　　８．０９．　１．３−ブチレン
グリコール　　　　　　５．０１０、実施例１の乾留分
　　　　　　　　　０．０１１１、精製水　　　　　　
　　　　　　　７７、１９１２、調合香料６０．１ 合　　計　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　１００．００木上記処方中の成分１〜６を８０℃
にて均一混合し、成分７〜１１を８５℃にて均一混合し
たものを加え、攪拌し乳化する。その後、攪拌しながら
冷却し、７０℃で成分１２を混合し、３０℃まで冷却し
上記処方の乳液を得た。

（製造例７）・・・クリーム 処方　　　　　　　　　　　　　　　重量比１、ポリオ
キシエチレン４０モル付加−２，０モノステアレート ２、グリセリルモノステアレート　　　　５．０３、ス
テアリン酸　　　　　　　　　　　５．０４、ベヘニル
アレコール　　　　　　　　１．０５、流動パラフィン
＃　Ｔｏ　　　　　　　　１０．０６、トリー２−エチ
ルヘキサン酸−１０，０グリセリン ７、パラオキシ安息香酸ブチル　　　　０．１８、パラ
オキシ安息香酸メチル　　　　０．１９、　１．３−ブ
チレングリコール　　　　　　５．０１０、実施例２の
乾留分　　　　　　　　０．０３Ｉｆ、精製水　　　　
　　　　　　　　　６１．４７＋２．　ＦＡ合香料７０
．３ 合　　計　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１００．０本上記処方中の成分１〜７を８０℃
にて均一混合し、成分８〜１１を８５℃にて均一混合し
たものを加え、攪拌し乳化する。その後攪拌しながら冷
却し、７０℃で成分１２を添加し、３０℃まで冷却し上
記処方のクリームを作成した。

（！！造例８）・・・機械練り石鹸 処方　　　　　　　　　　　　　　　重量比１、石鹸素
地　　　　　　　　　　　９８．０２、酸化チタン　　
　　　　　　　　　０．５３、エデト酸二ナチリウム　
　　　　　０．０５４、エデト酸四ナチリウム　　　　
　　０．０５５、調合香料８１．３ ６、実施例１の乾留分　　　　　　　　０４１合　　計
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
００．０木上記処方中の成分１〜６を混練し、加圧成形
して上記処方の石鹸を作成した。

（ｉ！造例９）・・・ゲル芳香剤 処方　　　　　　　　　　　　　　　　重量比１、アン
モニア性水溶性高分子　　　　１０．０（イソパン−Ａ
：　クラレ社製） ２、精製水　　　　　　　　　　　　　　８３．４３、
ポリオキシエチレン１０モル付加−５，０ノニルフエニ
ルエーテル ４、　　ｙＡ合香料９！、０ ５、実施例３の乾留分　　　　　　　　　０．１６、ゲ
ル化剤Ｃ−２（クラレ社製）０．５合　　計　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｔｏｏ
、。

木上記処方中の成分１を成分２に分散溶解させたものに
、成分３及び成分４の混合物を溶解組成分５、成分６を
添加する。このように作成した溶液を任意の容器に分注
し、−夜室温放置し固化させることにより、上記処方の
ゲル芳香剤を作成した。

（製造例１０）・・・キャンデー 処方　　　　　　　　　　　重量比 １、　　水　　　あ　　め　　　　　　　　　　　　８
１．３２、グルコース　　　　　　１６．５ ３、クエン酸　　　　　　　　１．１ ４、　　香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　１
．０５、実施例２の乾留分　　　０．１ 合　　計　　　　　　　　　　　　　　１００．０木上
記処方中の成分１及び２を１７０℃にて均一混合したも
のを室温下に取り出し、１４０℃まで冷却し、成分３〜
５を均一混練し、任意の大きさに細断する。その後、室
温まで冷却し上記処方のキャンデーを得た。

（Ｉ！造例＋１）・・・ゼリー 処方　　　　　　　　　　　　重量比 １、カラギーナン　　　　　　０．７ ２、ゼラチン　　　　　　　　０．４ ３、グラニユー糖　　　　　　１８．０４、　　香　　
料　　　　　　　　　　　　　　　　　１．０５、実施
例１の乾留外　　　　０．＋ ６．　　精　　　製　　　水　　　　　　　　　　　　
　　７９．８合　　　計　　　　　　　　　　　　　　
　　　１００．０本上記処方中の成分１〜３を４５℃に
保った成分６中に均一溶解し、その中へ成分４〜５を均
一混合する。その後、任意の容器に分注し、室温まで冷
却し固化させ、上記処方のゼリーを作成した。

以上 特許出願人　　有限会社　野々川商事

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ツバキ科植物の枝葉の減圧乾留成分よりなる香料の変色
   防止剤