JPH01171104A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえば回転ヘッド式ディジタルオーディ
オテープレコーダ（以下、Ｒ−ＤＡＴと称す）などに適
用される磁気記録再生装置に関し、とくに複数個の磁気
再生ヘッドにより検出された情報信号の特性をデータ伝
送に最適な特性に変更するための波形等化回路を備えた
磁気記録再生装置に関するものである。

［従来の技術］ 第３図は、例えば日経エレクトロニクス１９Ｂ７゜８．
２９．　ＮＯ，４２４に開示されたこの種の従来の磁気
記録再生装置の再生系の回路構成を示すブロックで、同
図はＲ−ＤＡＴに適用した場合の例である。

第３図において、（ｌａ）、（ｌｂ）は磁気記録媒体の
一例である磁気テープに記録されたオーディオ信号等の
情報信号を検出する回転式の磁気再生ヘッド、（４ａ）
、（４ｂ）は前置増幅器で、上記各磁気再生ヘッド（ｌ
ａ）、（ｌｂ）により検出された情報信号をそれぞれロ
ータリトランス（２ａ）、（２ｂ）　、直流カット用コ
ンデンサ（３ａ）、（３ｂ）を経て入力して数１０ＪＬ
Ｖの情報信号を約４０ｄＢ増幅する。

（５ａ）　、　（５ｂ）はコンデンサ、（６ａ）、（６
ｂ）は抵抗で、これらコンデンサ（５ａ）、（５ｂ）　
、抵抗（６ａ）、（６ｂ）は上記前置増幅器（４ａ）　
、　（４ｂ）の入出力間に介挿されて、上記磁気再生ヘ
ッド（ｌａ）、（Ｉｂ）　、ロータリトランス（２ａ）
　、　（２ｂ）のインダクタンス分と浮遊容量によって
生じる記録周波数のピークをならすフィードバックダン
ピング用の外付は素子である。

（９ａ）、（９ｂ）は２段目の増幅器で、上記前置増幅
器（４ａ）、　（４ｂ）から出力される情報信号を入力
して、さらに約１０ｄＢ増幅する。　（７ａ）、（７ｂ
）はバイパス用コンデンサ、（８ａ）　、　（８ｂ）は
チャージ・ディスチャージ回路で、上記バイパス用コン
デンサ（７ａ）　、　（７ｂ）の影響による記録争再生
の切換時間を早くするために急速な充放電をおこなう＊
　（１０ａ）。

（１ｏｂ）は低域通過フィルタ（以下、ＬＰＦと称す）
で、上記各磁気再生ヘッド（ｌａ）、（ｌｂ）の高域特
性を合わせるものであり、これらＬ　Ｐ　Ｆ　（１０ａ
）。

（１０ｂ）の特性は外付けされた調整抵抗（ｌｌａ）。

（ｌｌｂ）により可変とされている。　（１２）は上記
各磁気再生ヘッド（ｌａ）、（ｌｂ）に共通のスイッチ
増幅器で、再生期間にある側の磁気再生ヘッド（１ａ）
または（１ｂ）に対応する情報信号を約１０ｄＢ増幅し
て順次切換え出力する。（１０は共通の波形等化回路で
、これに入力される情報信号をデータ伝送に最適の特性
に変更する。（１５）〜（１７）は上記波形等化回路（
１０の特性を設定するための外付は抵抗、（１９）はリ
ミッタ回路で、直流カット用コンデンサ（１８）を介し
て上記波形等化回路（１４）に接続され、この波形等化
回路（１０で得られたアナグロ出力をディジタル出力に
変換する。　（２０）はディジタル信号処理回路への出
力端子である。

次に、上記構成の動作について説明する。

磁気再生ヘッド（ｌａ）　、（ｌｂ）によって磁気テー
プに記録された情報信号を検出し、この検出された情報
信号がそれぞれロータリトランス（２ａ）。

（２ｂ）、直流カット用コンデンサ（３ａ）、（３ｂ）
を通って前置増幅器（４ａ）　、　（４ｂ）に入力され
て約４０ｄＢ増幅される。ついで、２段目の増幅器（９
ａ）、（９ｂ）に入力されて約１０ｄＢ増幅される。そ
ののち、Ｌ　Ｐ　Ｆ　（１０ａ）、（１０ｂ）に入力さ
れ、調整抵抗（ｌｌａ）。

（Ｉｌｂ）による低域通過周波数特性の可変によって上
記各磁気再生ヘッド（ｌａ）、（ｌｂ）の周波数特性の
ばらつきを補正して両者の高域特性を合わせる。

ついで、上記のように周波数補正された情報信号はスイ
ッチ増幅器（１２）に入力され、上記各磁気再生ヘッド
（ｌａ）、（ｌｂ）のうち再生期間にある側のヘッド（
１ａ）または（１ｂ）に対応する情報信号、が、さらに
約１０ｄＢ増幅されて順次切換え出力される。この出力
された情報信号は直流カット用コンデンサ（１３）を経
て波形等化回路（１４）に入力され、この波形等化回路
（１４）において、上記の入力情報信号の周波数特性を
データ伝送上最適な特性に変更する。

この波形等化回路（１４）における周波数特性の変更作
用を詳しく説明すると、次の通りである。

第４図は上記波形等化回路（１４）における振幅−周波
数特性を示す図であり、同図において、（１０１ａ）は
Ｌ　Ｐ　Ｆ　（１０ａ）を通過する前の磁気再生ヘッド
（１ａ）による検出情報信号の周波数特性、（１０１ｂ
）はＬ　Ｐ　Ｆ　（ｆｏｂ）を通過する前の磁気再生ヘ
ッド（ｌｂ）による検出情報信号の周波数特性で、いず
れもｌ〜１．ｓ　ＭＨｚをピークに、それより低域は減
衰特性をもち、かつそれより高域は例えばヘッドとテー
プのすきまに起因するスペーシング損失等の各種損失に
よる減衰特性となる。そして、上記のように周波数特性
の異なる検出情報信号のそれぞれを、調整抵抗（ｌｌａ
）、（ｌｌｂ）により予め特性が合わせられたＬ　Ｐ　
Ｆ　（１０ａ）、（１０ｂ）に通すことによって、これ
らＬ　Ｐ　Ｆ　（１０ａ）、（１０ｂ）を通過後の情報
信号の周波数特性がともに第４図中の（１０１ｂ）の特
性となる。

第４図中の（１０２）は波形等化回路（１４）の周波数
特性で、抵抗（１５）〜（１７）の値をある範囲で変え
ることにより低域から高域にかけて積分、微分、積分の
特性になしである。このような周波数特性（１０２）を
もつ波形等化回路（１４）にＬ　Ｐ　Ｆ　（１０ａ）。

（１０ｂ）を通過後の情報信号を通すことによって第４
図中の（１０３）で示すように、必要な信号帯域におい
てほぼ平坦に近く、高域で急峻に減衰する周波数特性が
得られる。

以上のごとき周波数特性（１０３）をもつアナログ情報
信号は直流カット用コンデンサ（１８）を経てリミッタ
回路（１９）に入力されてディジタル信号に変換された
のち、端子（２０）から次段のディジタル信号処理回路
へ伝送されることになる。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来の磁気記録再生装置は以上のように構成されている
ので、複数個の磁気再生ヘッドの周波数特性を合わせる
ために磁気再生ヘッドと同数のＬＰＦを設置しなければ
ならないため、回路規模か大きくなりやすいばかりでな
く、複数個の磁気再生ヘッドのうちの所定ヘッドの特性
をＬＰＦ通過によって意図的に劣化させなければならな
い。

また、複数個のＬＰＦの設置により調整、設定個所が増
加し、それだけ操作手数がかかるといった問題があった
。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので１回路規模の小形化および調整、設定個所の削
減が図れ、かつ磁気再生ヘッドの特性を劣化させること
なく、複数個の各磁気再生ヘッドによる検出情報信号の
特性をデータ伝送に最適な特性に補正することができる
磁気記録再生装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明にかかる磁気・記録再生装置は、複数個の磁気
再生ヘッドにより検出され、かつ増幅された情報信号を
スイッチ回路を介して順次切換え入力する共通の波形等
化回路に、この波形等化回路の特性を可変とする複数の
フィルタ要素を設け、これら複数のフィルタ要素を、上
記複数個の磁気再生ヘッドの再生動作に対応させて切換
え動作するように構成したことを特徴とする。

［作用］ この発明によれば、複数個の磁気再生ヘッドが順次再生
動作に切換えられることに対応して、波形等化回路にお
けるフィルタ要素が切換え動作して共通の波形等化回路
の特性が各磁気再生ヘッドに関連して変更され、これに
より各磁気再生ヘッドによる検出情報信号の周波数特性
をそれぞれデータ伝送に最適な特性に補正する。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
再生系の回路構成を示すブロック図であり、同図におい
て、（１４）は波形等化回路で、この波形等化回路（１
４）はここに入力される情報信号をデータ伝送に最適な
特性に変更するものであり、この波形等化回路（１４）
の特性を設定するための固定抵抗（１５）、（１，６）
と波形等化特性を２個の磁気再生ヘッド（ｌａ）、（ｌ
ｂ）にそれぞれ対応して可変する２つの調整抵抗（１７
ａ）　、（１７ｂ）とこれら調整抵抗（１７ａ）　、（
１７ｂ）を再生期間にある磁気再生ヘッド（ｌａ）、（
ｌｂ）にそれぞれ対応させて接続切換えするためのスイ
ッチ（１７ｓ）とを備えている。その他の構成で、第３
図で示す従来例と同一のものには同一の符号を付して、
それらの説明を省略する。ただし、第３図の従来例にお
いて設置されていたＬ　Ｐ　Ｆ　（ｉｏａ）、（ｔａｂ
）および外付は調整抵抗（Ｉｌａ）。

（ｌｌｂ）は削除している。

次に、上記構成の動作について説明する。

磁気再生ヘッド（ｌａ）、（ｌｂ）によって検出された
情報信号が２段目の増幅器（９ａ）　、　（９ｂ）に入
力されて約１０ｄＢ増幅されるまでの動作は従来例と同
様であるため、詳しい説明は省略する。

ついで、上記２段目の増幅器（９ａ）、（９ｂ）から出
力された情報信号はスイッチ増幅器（１２）に入力され
、上記磁気再生ヘッド（ｌａ）、　（ｌｂ）のうち再生
期間にある側のヘッド（ｌａ）または（１ｂ）に対応す
る情報信号が、さらに約１０ｄＢ増幅されて順次切換え
出力される。この出力された情報信号は直流カット用コ
ンデンサ（１３）を経て波形等化回路（１４）に入力さ
れ、この波形等化回路（１４）において、これを通過後
の情報信号の周波数特性がデータ伝送に最適な特性とな
るように、次に示す通りの特性変更動作をおこなう。

第２図は上記波形等化回路（１４）における振幅−周波
数特性を示す図であり、同図において、（１０１ａ）は
磁気再生ヘッド（１ａ）側の２段目の増幅器（８ａ）か
ら出力される情報信号の周波数特性。

（１０１ｂ）は磁気再生ヘッド（ｌｂ）側の２段目の増
幅器（８ｂ）から出力される情報信号の周波数特性で、
これらはいずれも１〜１．５　ＭＨｚをピークに、それ
より低域および高域ともに減衰特性となる。

第２図中の（１０２ａ）　、（１Ｇ２ｂ）は波形等化回
路（１０の可変波形等化特性で、抵抗（１５）、（Ｉｇ
）の設定値によるフィルタ特性を含め調整抵抗（１７ａ
）、（１？ｂ）の調整によって設定変更される。このよ
うな２通りの周波数特性（１０２ａ）、（１０２ｂ）に
スイッチ（１７ｇ）を介して可変される波形等化回路（
１０に、上記（ｔｏｘａ）で示す周波数特性の磁気再生
ヘッド（１ａ）側の情報信号と（１０１ｂ）で示す周波
数特性の磁気再生ヘッド（ｌｂ）側の情報信号とを順次
切換え通過させることによって、一方の磁気再生ヘッド
（ｌａ）側の情報信号については特性（１０１ａ）と（
１０２ａ）との合成により第４図中の（１０３）で示す
ように、必要な信号帯域においてほぼ平坦に近く、かつ
高域で急峻に減衰する周波数特性に補正され、また他方
の磁気再生ヘッド（ｌｂ）側の情報信号については特性
（１０１ｂ）と（１０２ｂ）との合成により上記と同様
な周波数特性（１０３）に補正される。

以上のごとき周波数特性の補正がおこなわれたアナログ
情報信号はリミッタ回路（１９）でディジタル信号に変
換されたのち、端子（２０）から次段のディジタル信号
処理回路へ伝送されることになる。

なお、上記実施例では磁気再生ヘッドの数を２個とした
場合について説明したが、３個以上であってもよく、各
々の特性に合わせるようにスイッチ切換段数およびフィ
ルタ要素の設置数を増やせばよい。

また、上記実施例では情報信号の増幅器を前置増幅器、
２段目の増幅器、スイッチ増幅器といったように３段階
に分けているが、統合して２段あるいは１段としてもよ
い。

また、上記実施例では波形等化回路（１０の設定抵抗（
１５）、（１Ｂ）　、調整抵抗（１７ａ）、（１７ｂ）
の数を限定しているが、これに限定されないことはいう
までもない。

さらに、波形等化回路（１４）の波形等化特性を可変す
るフィルタ要素として、上記実施例では可変抵抗（１７
ａ）、（１７ｂ）を用いたが、コンデンサを用いても同
様の効果を奏する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、複数個の磁気再生ヘ
ッドによる検出情報信号の周波数特性を、各磁気再生ヘ
ッドに共通する波形等化回路の特性変更により補正して
合致させるようにしたので、各磁気再生ヘッドにそれぞ
れに対応するＬＰＦの設置を省くことが可能で１回路規
模の小形化を図ることができるとともに、調整、設定個
所を削減し、使用に際しての操作手数を大幅に減少させ
ることができる。また、ＬＰＦの省略により磁気再生ヘ
ッドの特性劣化がなく、各磁気再生ヘッドによる検出情
報信号の周波数特性の補正を効率よくおこなうことがで
きるといった効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
再生系の回路構成を示すブロック図、第２図は動作を説
明するための振幅−周波数特性図、第３図は従来の磁気
記録再生装置の再生系の回路構成を示すブロック図、第
４図は第３図の動作を説明するための振幅−周波数特性
図である。 （ｌａ）、（ｌｂ）　、、、磁気再生ヘッド、（４ａ）
、（４ｂ）　・”前置増幅器、（９ａ）　、　（８ｂ）
・・・２段目の増幅器、　（１２）・・・スイッチ増幅
器、（１４）・・・波形等化回路、（１５）。 （１８）−・・抵抗、　（１７ａ）、（１７ｂ）　・・
・調整抵抗、　（１７ｓ）　・−スイッチ、（１８）・
・・リミッタ回路。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気記録媒体に記録された情報信号を検出する複
   数個の磁気再生ヘッドと、これら各磁気再生ヘッドによ
   り検出された情報信号をそれぞれ増幅する増幅器と、こ
   れら各増幅器でそれぞれ増幅された情報信号を入力して
   上記複数個の磁気再生ヘッドのうち再生期間にある磁気
   再生ヘッドに対応する側の情報信号を順次切換えて出力
   するスイッチ回路と、このスイッチ回路から出力される
   情報信号の特性をデータ伝送に最適な特性に変更する各
   磁気再生ヘッドに共通の波形等化回路とを具備した磁気
   記録再生装置において、上記波形等化回路が、この各波
   形等化回路の波形等化特性を可変する磁気再生ヘッドと
   同数のフィルタ要素と、上記複数個の磁気再生ヘッドの
   うち再生期間にある磁気再生ヘッドに対応する側のフィ
   ルタ要素を切換え動作させるスイッチとを備えたことを
   特徴とする磁気記録再生装置。
2. （２）上記増幅器が各磁気再生ヘッドにそれぞれ接続さ
   れた前置増幅器および２段目の増幅器ならびに上記スイ
   ッチ回路に組込まれた各磁気再生ヘッドに共通の増幅器
   との３段に構成されている特許請求の範囲第１項に記載
   の磁気記録再生装置。