JPH0116979Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は人体表面から熱を奪つて快適な睡眠
を可能にする冷却装置に関するものである。

〔背景技術〕

従来より、扇風機は最も簡便な冷却装置として
夏季に広く使用されている。

しかしながら、扇風機は人体表面に風をあてて
体の熱を奪うものであるために、第１図に示すよ
う床１上に人体２が横臥している状態では扇風機
３からの風は床１と接触している面４にはあたら
ず、しかも床１で断熱されているため、接触部が
体温近くまで上昇し非常に不快となる。さらに、
汗が蒸発しにくいため不快さは増すばかりであ
る。

〔考案の目的〕

この考案は、横臥時、人体表面全体を冷却して
夏の暑い日でも快適に安眠できるようにした冷却
装置を提供することを目的とする。

〔考案の開示〕 この考案の冷却装置は、送風用フアンと、この
フアンに付設されフアンによつて内部の冷媒を冷
却する熱交換器と、この熱交換器に冷媒循環パイ
プによつて接続され内部に冷媒を通す冷却マツト
とを備えたものである。

この考案の一実施例を第２図ないし第５図を参
照して説明する。なお、この実施例は冷媒として
水を使用したものである。第２図において、５は
冷却マツト、６は扇風機、７は熱交換ユニツト、
８は水循環パイプである。扇風機６は内部に送風
用フアン９を収容し、前面より冷風を吹き出させ
る。また、前記熱交換ユニツト７は扇風機６の上
面から背面にかけて付設されたＬ形状に形成さ
れ、第３図に示すように、内部に縦形熱交換器１
０、貯水タンク１１、循環ポンプ１２を収容し、
前記水循環パイプ８に接続される。貯水タンク１
１には給水栓１３が取付けられる。

前記冷却マツト５は第４図に示すように、プラ
スチツクシート１８の内面に織布１４を貼着した
２枚のシート１５間に波状のプラスチツク製縦モ
ノフイラメント１６および横モノフイラメント１
７を介在させたクツシヨン性のあるフレキシブル
マツトであつて、内部に水を通す。

次に、この実施例の動作を第５図を参照して説
明する。貯水タンク１１の水は循環ポンプ１２に
より冷却マツト５に送られる。そこで、マツト５
内の水が人体１８の熱を伝導により奪つた後、熱
交換器１０へ送られる。人体１８の熱を奪つた水
は温度が高くなつているので、この熱交換器１０
で冷却される。熱交換器１０は扇風機６の空気吸
込口に位置しており、フアン９により強制的に水
は室温まで冷却される。冷却された水は再び貯水
タンク１１に戻る。このサイクルを繰り返すこと
により、人体１８のマツトとの接触面から熱を奪
うと共に、扇風機６により人体表面から熱を奪
う。その際、循環水と人体との熱抵抗は小さいた
め、気温程度の水温でも充分な冷却効果がある。

また、冷却マツト５がクツシヨン性のあるフレ
キシブルマツトであるので、より快適に睡眠する
ことができる。

なお、冷媒として、水以外にフロンガス等の冷
媒を用いてもよい。

〔考案の効果〕

この考案によれば、送風用フアンと冷却マツト
とによりマツト上に横臥した人体のほとんど全表
面を冷却することができ、夏の暑い日でも快適に
睡眠することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は通常の扇風機を用いた冷却方法を示す
説明図、第２図はこの考案の一実施例の斜視図、
第３図はその要部を示す一部切欠斜視図、第４図
は冷却マツトの構造を示す説明図、第５図は動作
状態の説明図である。 ５……冷却マツト、８……循環パイプ、９……
フアン、１０……熱交換器、１１……貯水タン
ク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風用フアンと、このフアンに付設されフアン
   によつて内部の冷媒を冷却する熱交換器と、この
   熱交換器に冷媒循環パイプによつて接続され内部
   に冷媒を通す冷却マツトとを備えた冷却装置。