JPH01168157A - 交換機用時計補正方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は蓄積プログラム方式の交換機における時計機能
の補正方式に関し、特に時計機能部に内蔵される水晶発
振子の発振周波数偏差による時間の進みあるいは遅れの
補正方式に関する。

（従来技術） 従来、交換機に内蔵される水晶発振子の発振を原振とし
て動作する時計機能部における時間の進みあるいは遅れ
を微調整で補正する場合は、水晶発振回路に付加された
可変コンデンサの容量を変化させ、水晶発振子の発振周
波数を調整することにより行っていた。

（発明が解決しようとする問題点） 一般にこの種の時計機能における時計精度は、水晶発振
子の発振周波数偏差に左右され、また発振周波数偏差は
、水晶発振子の周囲温度に大きく左右される。また−数
的に時計用に使用される水晶発振子は、発振周波数３２
，７６８ＫＨで、室温（２５℃）付近で発振周波数偏差
が最小となる特性を持っている。しかしながら交換機に
内蔵した場合は、交換機の内部温度が室温に比べ＋５℃
〜＋１５℃程度高くなるため、水晶発振子を発振周波数
偏差の大きいポイントで使用することになり、したがっ
て上述した従来の時計機能部における微調整方式では、
高温での使用を予め考慮して調整する（つまり発振周波
数を前述の３２．７６８ＫＨから少しずらす）など調整
に手間がかかる欠点があった。また交換機が一度運用状
態に入った後で、使用者からの申告等で、時計の微調整
が必要となった場合、交換機の運用を一時的に停止させ
なければならず、保守上の点でも問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明における交換機用時計補正方式は、蓄積プログラ
ム方式の交換機に内蔵する水晶発振子の発振を原振とし
て動作する時計回路を有する時計機能部に対し、保守端
末からの操作として時刻の設定および読出手段の他に、
時計微調情報のメモリ内への登録手段を有し、また蓄積
プログラムにより定期的に時刻および時計微調情報を読
み出し、時計微調情報の内容に従って読み出した時刻を
補正し、再設定する手段と、随時時刻を読み出し加入者
端末等に表示する手段とを有して構成されている。

（実施例） 次に、本発明を実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明に係る時計機能部を有する交換機システ
ムのブロック図である。第１図に示す実施例では、表示
窓付加入者端末１，２、保守端末３、加入者回路（ＤＬ
Ｃ）４，５、保守端末制御装置（１０）６、スイッチネ
ットワーク（ＳＷ）７、中央制御装置（ＣＰＵ）８、メ
モリ（Ｍ　Ｅ　Ｍ）９、および時計回路（ＲＴＣ）１０
により交換機システムが構成されている。なお、前記メ
モリ９には、通常交換動作を行うために必要な蓄積プロ
グラムおよび加入者番号等の登録用メモリの他に本実施
例を実現する蓄積プログラムおよび時計微調情報登録用
メモリを含んでおり、前記時計回路１０には水晶発振子
が含まれている。

第２図は、前記時計回路に内蔵される水晶発振子の温度
変化による１日当りの時間偏差（単位秒）を示した図で
ある。第２図によれば、１日当りの偏差は一２０℃〜＋
７０℃間で最大７秒である。

したがって、第３図の時計微調情報対応補正時間表で示
すような時計微調情報に対応させて１日当りの補正時間
（単位秒）を設定する。

いま、第１図のような構成で交換機が運用されておりま
た時計微調情報はメモリ９内に「０」または「８」とし
て登録されていたとする。このとき時計回路１０に内蔵
される水晶発振子の周囲温度は４０℃であり、メモリ９
内の蓄積プログラムにより中央制御装置８は定期的（本
実施例では１日毎）に時刻および時計微調情報を読み出
し、時計微調情報の内容に従って読み出した時刻を補正
し、時計回路１０に再設定するが、第３図の如く時計微
調情報「０」または「８」に対応する補正値は０秒のた
め、結局時計回路１０は補正されず、蓄積プログラムに
より中央制御装置８は随時時計回路１０から読み出し、
加入者回路４，５を介して表示窓付加入者端末１．２に
時刻が表示される。

しかしその表示は、水晶発振子の周囲温度４０℃の条件
で無補正のため、第２図によれば１日当り約１秒遅れる
こととなる。この１日当り１秒遅れていることを発見し
た保守者は、交換機運用中に、保守端末３を操作し、保
守端末制御装置６を介し時計回路１０に正確な時刻を設
定するとともに、メモリ９内の時計微調情報に「９」を
登録する。

この後、中央制御装置８は前述の時計微調情報が「０」
または「８」に設定されていたときと同様な動作を行う
が、時計微調情報「９」に対応する補正値は＋１秒のた
め、時計回路１０は１日当り１秒進む方向に補正される
ことになり、水晶発振子の周囲温度４０℃の条件で１日
当り１秒遅れる偏差と相殺することとなる。

また、水晶発振子の製造上のばらつきにより、第２図で
示すような温度変化−１日当り時間偏差の関係が決まら
ない場合でも、数日間時計をモニタすることにより、１
日当りの時計偏差は容易に算出できるので、第３図にも
とずいて時計微調情報を登録すれば、時計の進み、遅れ
の偏差を相殺できる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、時間偏差に対応し
た適切な時計微調情報を、交換機の運用中に、しかも保
守端末からの簡単な操作で登録することにより、偏差の
ない高精度の時計機能を蓄積プログラム方式の交換機に
与えることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る時計機能部を有する交換機システ
ムのブロック図、第２図は時計回路に内蔵される水晶発
振子の温度変化に対する１日当りの時間偏差を示した図
、第３図は本発明における各々の時計微調情報に対応し
た１日当りの補正時間表を示した図である。 １．２・・・表示窓付加入者端末、３・・・保守端末、
４．５・・・加入者回路、６・・・保守端末制御装置、
７・・・スイッチネットワーク、８・・・中央制御装置
、９・・・メモリ、１０・・・時計回路。 代理人　　弁理士　　染　川　利　吉 第１図 第２図 温虐（’Ｃ） 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 蓄積プログラム方式の交換機に内蔵された水晶発振子の
   発振を原振として動作する時計回路を有する交換機用時
   計機能手段の補正方式において、保守端末での操作手段
   として、時該設定読出手段の他に時計微調情報のメモリ
   内への登録手段を有し、さらに蓄積プログラムより定期
   的に時刻および時計微調情報を読み出し、かつ時計微調
   情報の内容に従って読み出した時刻を補正し、再設定す
   る手段と、随時時刻を読み出し加入者端末等に表示する
   手段とを有することを特徴とする交換機用時計補正方式
   。